『トリコロール/青の愛』その3

その3

1:
「神々は細部に宿る」
冒頭、自動車事故後、入院した主人公ジュリー・ヴィニョン(ジュリエット・ピノシュ)、左眉の下を切り治療を受けています。
そこは縫わず、テープで留めています。
正解。
目の周りの切り傷は縫わずにテープで留めるのが普通なんです。

キェシロフスキ、分かってらっしゃる(^.^)。

出来がいい映画の証拠(^.^)。

2:
2-1:
ジュリーがオリヴィエとやっちゃった翌朝、
オリヴィエにコーヒーを淹れ枕元に。

2-2:
ジュリーが引っ越しした後行ったカフェ。
コーヒーとアイスクリームを頼む。
(=いつもの)
そこで大道で演奏するリコーダーを聞く。

このカフェでは赤っぽい光にして、赤が表す”fraternite”=博愛。
まぁ、愛想がいい店員の店、って事かな。

2-3:
引っ越し後、暫くしてオリヴィエと再会した時、飲んでいたのは水。
オリヴィエはコーヒー。


3:
階下の女リュシール(シャルロット・ヴェリ)の部屋。
入って直ぐの所に貼ってあるポスターはエディット・ピアフじゃん。


4:
トリコロール三話で毎回出て来る老婆。
白髪、腰が曲がってる、ガラス瓶を回収器に入れようとする。

青の愛』では、主人公ジュリーはいるのは気付きますが何もしません。
オマケに二人の間には柵が有ります。

この老婆は何の象徴なんでしょう?


5:
ジュリー行きつけのカフェの前でリコーダを吹いていた男。
暫く姿を見せなかったと思ったら、車から降りてきた。
金髪女性とサヨナラのキス。
その車はルノー25バカラ。
かつてミッテラン大統領の専用車だった高級車。
つまり、この笛吹き、何か金になる契約をしたゾ、と暗示してます。

白い角砂糖をコーヒーに漬け、コーヒーに落し、コーヒーが少々こぼれます。
「白」”egalite”「平等」
誰にでも「平等」に訪れる機会がジュリーの元にも来ました。
何かをするゾ、と先触れの暗示ですね。


6:
ネズミ!
ジュリーのアパートで仔を生んでる!
ヨーロッパじゃペストと同義。
病気と苦痛、それから死へと向かう物。
大変不潔、忌み嫌う生きもの。

6-1:
それを退治してくれるリュシール。
アパートから追い出されるのを防いでくれたお礼。
まぁ、書かなくても分かるか(笑)。

冗談はさておき、このネズミのシークウェンスが表す事は?
ジュリーにとって嫌な事の象徴でしょう。
それを退治してくれたのが、「自由」恋愛を生業とするリュシール。
「平等」に誰にでもある不幸を退治してくれたのがリュシール。

亡き夫パトリスが残した協奏曲を完全に忘れようとした、ですかね?

6-2:
発見した後、再び覗くカット。
中途半端な光を顔に当てます。
何か迷いを表してます。


7:
最初のネズミの後が痴呆症の母親のお見舞い(@_@)。
ん~、確かに痴呆症は厄介ですが…
まぁ、親子のネズミを見ましたから、自分の母親を思い出してもおかしくなし。

ジュリーが痴呆症の母親を見舞いに行くと観ているTV番組がバンジージャンプ。
ふ~ん、たった一本のロープで何とか現実と繋がり、それが切れたら命は無い。
母親だけでなく、ジュリーの心の状態もこうですな。

2回目に行くとジュリーは会わないで帰ります。
その時母親が観ているのは綱渡り。
そのものズバリです。
相変わらずの危ない二人。


8:
ジュリーがパトリスの仕事場で夫の協奏曲を仕上げようとする時、
最初に来た時ここで合唱が入ると本を手に取ります。
ギリシャ語で韻を踏んでると。

何の本?

定冠詞が付く本です。

欧米人なら説明が無くてもすぐわかる本。

聖書です。


9:
全編に亘り、屋内では靴の音が日本より遙かに響くんですよね。


10:
ジュリーがハッキリと見える涙を流すのは、1回。
最後のカット。
夫が残した協奏曲を完成させ、夫への愛情を成就させる事が出来ました。
嫉妬、不信を乗り越え、打ち克ち、そこで手にした自由。
それは、夫と子供を亡くした悲しみを認め、涙を流す自由を、漸く、手にしました。
「青」”liberte”「自由」


11:
アンヌ・ド・クルシー
誕生:1985年4月26日
死去:1992年9月7日



パトリスと共に娘のアンヌも亡くなりますが、
DVDの台詞だと、
「5歳」
ですが、
映像の棺の銘鈑では上記のようになっていて、
「7歳」
になります。

ふ~ん、こりゃ小道具さんが銘鈑の「5」と「8」を間違えたな。


12:
ジュリーが部屋を借りた通りがパリ5区の
Rue Moufftard
ムフタール通り


13:
ジュリーの左手の小指に指輪が見えるカット。
ジュリーの夫パトリスへの思いの変化がこれで分かるかもしれないと調べると…

1、 事故後、自宅に戻りピアノで楽譜を発見
2、 弁護士に今後の手続き処理を指示する時、左手でワイングラスを持つ
3、 赤い車を降り、写譜を取りに行く(→動きが速く見にくい)
4、 オリヴィエに来てと電話を掛ける。受話器を左手で持ってる(@_@)
5、 ムフタール通りで部屋を借り、初めて入る(→ここも動きが速く見にくい)
6、 その後、カフェでコーヒーとアイスクリーム
7、 突然ドアベルが鳴り驚き、鉢植えのツタを落とす(→リュシール追い出し署名のお願い)
8、 医師を訪ね、そこにアントワーヌから電話が掛かる
(→しかし、アントワーヌが十字架のネックレスを返そうとする次にシークウェンスでは、付けてない。なぜ?)
9、 アパートでラッキーストライクを一本吸う(→この後リュシールが白いデイジーを持ってお礼に来て、親しくなる)
10、不動産屋で別の部屋を探してくれと頼むシークウェンス。その傷どうしたのと尋ねるカット
11、3回目のプールのシークウェンス。リュシールが訪れる時。プールの縁に手を掛けるカットで映ります。
12、リュシールがネズミ退治に行った次のシークウェンス。夜中にジュリーが電話を取るカット。
13、ジュリーがリュシールの仕事場に着き、リュシールの肩に手を掛けるカット。
14、リュシールの仕事場で自分が映るTV番組を観るカット。手すりの手を掛ける時等、多い。
15、オリヴィエの家で聖書を見るカット。
15、サンドリーヌと会った後、オリヴィエの家を訪れ、タバコに火を点けるカット。
16、夫パトリスが残した協奏曲を完成させようと、楽譜を書いているカット。
17、完成した楽譜を丸め出掛けるカット。「コリント人への前の書第13章」が流れます。



さて、ジュリーが夫パトリスの元恋人サンドリーヌ(フロランス・ペルネル)と会うシークウェンス。
ここの最後でサンドリーヌの左手が映りますが、薬指には当然ながら指輪はありません。

また、最後のカットは右手で左手を覆っているので映らず不明。

14:
ジュリーがオリヴィエとやっちゃった後の翌朝、オリヴィエに話すカット。
顔の上手側半分、ジュリーの視線から間違い無くオリヴィエ側、影の中。
ジュリーの気持ちがまだハッキリしない事を表してますな。
「でもあなたを 追ったりしない」と言ってますが、信用は出来ませぬ(笑)。


15:
ジュリーのお気に入りの水はコントレクス。
ネズミを発見する前のカットで分かります。



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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

『トリコロール/青の愛』その2

その2

1:
青=liberte
自由、解放の象徴

この映画、全編に亘り光の基調色が青。
最初にカットから青。
車の下回りのカット。
車が自由へと運ぶと暗示してます。

と言う訳で、映画の進行と共に「青」と色を見て行きましょう。

1-1:
オリヴィエ(ブノワ・レジャン)が持っている楽譜を入れるポートフォリオの色が青。
オリヴィエが持っている楽譜がジュリーを解放すると暗示。

1-2:
ジュリーが夫パトリス(ユーグ・ケステル)の楽譜を捨てた後、自宅で食べるキャンディーの色を青にしています。
は~ん、夫の物を捨て夫の事を忘れようとしてますな。
そういう演出だね。

1-3:
ジュリーがオリヴィエを呼び、まずはキスしようとするカット。
外は雨で青。

ジュリー:青の光
オリヴィエ:赤の光

ん?
赤はfraterniteの象徴。
博愛ですから、オリヴィエはジュリーを愛してるというより夫を失った心の傷を癒そうとしてますな、この光の使い具合から解釈すると。

1-4:
その翌朝、やっちゃった後、ジュリーの着る物が変わります。
それまでは当然ながら裳を表す黒尽くめ。
から
黒のショートコートとセーター、
そして、
ブルージーンズ。

黒尽くしが終わったと言う事は、夫と娘を失った最初のショックから立ち直りました。
でも、何か自由を、何かからの解放を求めているのを表すブルージーンズ。

1-5:
ジュリーがアパートを探しに行った不動産屋。
そこの係員の後に並んだファイルが青。
何かから自由になるために住む所を変えようとしているジュリー。

1-6:
新たに引っ越しした部屋はベージュ基調。
つまり、「白」系の色。
白=egalite
平等
誰にでも等しく機会が与えられる新しい門出、って事だね。

そこでジュリーが最初にした事は今迄住んでいた家に飾ってあった青と白の吊り下げ型飾り物を吊るす事。
ここで私も等しく自由になりたい、解放されたいとの願いでしょう。

1-7:
4回有るプールのシークウェンス。
ここは全体に青。
自由になりたいけど、行ったり来たりするだけの場所ですな、プールは。
ジュリーの迷い、悩みの象徴。
文字通りの堂々巡りの象徴。

1回目、ムフタール通りに引っ越し後、カフェで大道のリコーダ演奏を聞いた後
2回目、アントワーヌが会いに来て、事故現場で拾った十字架のネックレスを返す。でもそれをアントワーヌにあげた後
3回目、ネズミ退治に猫を借りた後、リュシール(シャルロット・ヴェリ)がやって来る。ジュリーの話を聞いたリュシールはネズミ退治に行く。
4回目、夫パトリスの元恋人サンドリーヌ(フロランス・ペルネル)と会った次。

悩みは夫が残した協奏曲?。
この件について心を決めかねているんですな。

水は旅立ち、出帆ではなく、このシークウェンスでは羊水の方と捉えると巧く当てはまります。
新たな旅立ち。
誕生、制作。
水からも夫が残した協奏曲を完成させる事を悩んでる捉えられます。
特に2回目、ジュリーが胎児の様に浮かびます。

1-7-1:
3回目、ネズミ退治にリュシールが行くと白い水着を着た少女達がプールへ次々と飛び込みます。
少女達の両腕には橙色(?赤かも)の浮き。
仔ネズミと対になってますな。
しかも、白=egalite=平等。
自分がおそらく悩んでいる所に次々と飛び込んでくる…

この前のカットはリュシールがジュリーの涙を言い当てます。
また、このシークウェンスの前はオリヴィエの元に楽譜が届きます。

子供達→夫パトリスが残した未完成の協奏曲
白い水着→その協奏曲を完成させる決心をさせる機会の到来

迷った時に誰にでも訪れる機会がジュリーの元にもやって来たのです。

こう捉えると巧く繋がって行きます。

1―7―2:
4回目、夫パトリスの元恋人サンドリーヌと会った後。
泳ぐカットは無く、飛び込み、潜り、突如として浮き上がります。
熟慮し(→潜水)、決心した(→急浮上)、と捉えていいでしょう。


1-8:
階下の女(実は娼婦)リュシール(シャルロット・ヴェリ)の着ている物が青。
最初に画面に現れた時、青のコートを着て「自由」な女であると知らせてます。
それに玄関の扉の色も濃紺。

1-9:
その後リュシールがお礼に持って来た花が白いデイジー。
平等、2人は対等の関係になった、つまり友達になったと伝える演出。

そして、リュシールが「捨てられるタイプじゃないわ」と言った後、
カットが変わり「しゃべりすぎね」
照明が赤系に変わります。
赤はfraternite=博愛の象徴ですから、リュシールが思い遣りを表してます。
照明でも友達になった事を表してます。


1-10:
リュシールが仕事場に父親が来たので、ジュリーに相談する時、
リュシールに赤い照明。
レイジと同じく愛の大安売りをしているリュシールか(笑)。
こういう博愛も有るって事ね。

そしてリュシールの仕事場に溢れる色が青赤白。
自由平等博愛
まぁフランスらしい仕事ですこと(笑)。

1-10-1:
ここで映るTV映像が青。
報道の自由。
だから女性ジャーナリストは、ジュリーに出演依頼したとか自由な(笑)事を言ってます。

また、ここで初めて夫の浮気相手をTV放送で観ます。
この時、ジュリーの顔の半分に赤い光。
赤い=fraternite=博愛ですから、広く愛する、大衆も愛する、でしょう。
、と言う事は、夫パトリスの残した未完の協奏曲を完成させ発表するか決めかねていますが、
そこへズケズケと入って来た浮気相手。
この女性が決心の決めてになりそうです。

観客は最初から観ててオリヴィエが浮気相手の写真を持ってるのを知ってますが、
ジュリーはまだ知らんのです。
だからまだ決心がつきません。

1-11:
ジュリーが夫の元恋人で弁護士見習いのサンドリーヌ(フロランス・ペルネル)と会う場面。
二人共顔半分が影の中。
へぇ~、二人共大人じゃん。
気持ちを抑え感情的にならない。
台詞以外に言いたい事は山ほど有るのを示す顔の影。

1-12:
オリヴィエとジュリーがパトリスの協奏曲を仕上げてる時、楽譜を指で辿ります。
この楽譜を青くしています。
解放への願いですね。

そして映像はピントが外れます。
そう、地上を離れる天上的音楽と言う事。
地上のあらゆるものから解放される音楽、って言う演出。

(次のシークウェンスへ行くと夫の恋人だったサンドリーヌの子供に家を譲ります(@_@)
オマケにここではサンドリーヌは黒を着ていません。
もう気持ちの整理がついているって事。
リュシールの仕事場でのシークウェンスが有るから、当然。
「自分には夫が残した協奏曲が有るからそれで十分」。)

1-13:
ジュリーが楽譜を書き完成する時のペンのインクの色が青。
ペン自体も青。
音符一つ一つの解放してくれと祈りを込めて。

また、ここで大きな色の変化が有ります。
ジュリーの着る物が変わります。
黒のセーター系ばかりでしたが、青系のチェックのシャツになります。
第二段階です。
夫の死を乗り越える第一歩を踏み出しました。
でも上に着てるニットジャケはまだ黒だけどね。

1-14:
そして、新約聖書コリント前書第13章のシークウェンスへと続きます。
最初は例の吊り下げる飾りを使い青を強調。

愛は寛容、耐え忍び、すべてを信じる。
最後に残るのは信仰、希望、愛。
この三つの中で最も尊いものは“愛”。



タグ トリコロール 青の愛 キェシロフスキ



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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

『トリコロール/白の愛』その1

★簡単な紹介

○公開
1994年8月20日

○上映時間
1時間32分

○スタッフ
脚本:クシシュトフ・ピェシェヴィチ、クシシュトフ・キェシロフスキ
脚本協力:アグニェシュカ・ホランド、エドヴァルト・シェブロフスキ、エドヴァルト・クウォシンスキ
演出:クシシュトフ・キェシロフスキ
撮影:エドヴァルト・クウォシンスキ
美術:ハリナ・ドブロヴォルスカ、クロード・ルノワール
録音:ジャン=クロード・ロール―
編集:ウルシュラ・レシャック
プロデューサー:マラン・カルミツ

○出演
ジュリー・デルピー(ドミニク)
ズビグニエフ・ザマホフスキ(カロル・カロル)
ヤヌシュ・ガヨス(ミコワイ)
イェジー・シュトゥル(ユレク)
アレクサンデル・バルディーニ(公証人)
グジェゴシュ・ヴァルホウ(身なりのいい男)
イェジー・ノヴァック(老農夫)
フィリップ・モリエ=ジュヌー(判事)
ジュリエット・ピノシュ(ジュリー・ヴィニョン)
フロランス・ペルネル(サンドリーヌ)



★評

“liberte,egalite,fraternite”の”egalite”の映画。


1:
何なんかねぇ、この映画(@_@)。

青白赤と「自由 平等 博愛」の平等の巻。

オスじゃないからとカロル(ズビグニエフ・ザマホフスキ)を離婚したドミニク(ジュリー・デルピー)。
ほんでもってカロルは自分の遺産目当てで自分を殺したとしてドミニクを嵌める。

ドミニクはカロルの葬儀で涙を見せる。
カロルは刑務所の中のドミニクを見て涙。

まぁ、平等なのかな。


2:
舞台の大部分がポーランド。
だから台詞もポーランド語。
だけど、最初の場面はパリなんだけど、フランス語とポーランド語の違いが分からん(笑)。


3:
カルロとミコワイ(ヤヌシュ・ガヨス)が出逢った時飲むのが、

グレンフィディックGlenfiddich 12年
(シングルモルトのスコッチ)

デス。


4:
ポーランドへの不法帰国法がトランクの中に入って飛行機で(@_@)。
実際にあるんだろうなぁ…

なんとか帰国したカルロがポーランドを実感するのが、カモメで一杯のゴミ捨て場を見た時。
ゴミ捨て場ですよ、ゴミ捨て場(@_@)。
ベルリンの壁が崩壊してからまだ5年しか経ってない時の映画だから、こんなもんなのかなぁ…

そしてそのゴミ捨て場でカルロが拾うのが壊れた「白い」少女像。
その後その少女像を修復。
勿論ドミニクとやり直したい事の象徴ですが、この時点ではまだ復讐は考えてないだろうなぁ。
演出に出てるはずなんですが、分からん(笑)。

もう一回は観ないとね。



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テーマ : ヨーロッパ映画
ジャンル : 映画

『トリコロール/赤の愛』その1

★簡単な紹介

○公開
1994年11月12日

○上映時間
1時間36分

○スタッフ
脚本:クシシュトフ・ピェシェヴィチ、クシシュトフ・キェシロフスキ
脚本協力:アグニェシュカ・ホラント、エドヴァルト・クウォシンスキ、ピョートル・ソボチンスキ
演出:クシシュトフ・キェシロフスキ
撮影:ピョートル・ソボチンスキ
美術:クロード・ルノワール
編集:ジャック・ヴィッタ
音楽:ズビグニエフ・プレイスネル
プロデューサー:マラン・カルミツ

○出演
イレーヌ・ジャコブ(ヴァランティーヌ・デュソー)
ジャン=ルイ・トランティニャン(退官した判事ジョゼフ・ケルヌ)
フレデリック・フェデール(カラン)
ジャン=ピエール・ロリ(オーギュスト)
サミュエル・ル・ビアン(写真家)
マリオン・スタンレンス(獣医師)
デコ・セリオ(カフェの主人)
ベルナール・エスカロン(CD屋の店員)
ジュリエット・ピノシュ(ジュリー・ヴィニョン)
ブノワ・レジャン(オリヴィエ)
ジュリー・デルピー(ドミニク)
ズビグニエフ・ザマホフスキ(カロル・カロル)



★評


1:
“liberte,egalite,fraternite”の”fraternite”の映画。


2:
ん~、何だ、思わせぶりなカットが多い。
この思わせぶり君のおかげで集中力を奪われ、よく分からん(涙)。
まぁ、分かりにくいのはこの『トリコロール』三部作全てに言えるんですが。

こんな訳で散漫な印象を書くだけです。
これも、もう一回は観ますゼ、負けたままじゃ気に入らん(笑)。


3:
全体に暗い。
、と言うより、日本の映画やドラマが明る過ぎるんです。
この映画始め、『トリコロール』三部作は影や闇を強調しています。



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テーマ : ヨーロッパ映画
ジャンル : 映画

『トリコロール/青の愛』その1

★簡単な紹介

○公開
1994年7月9日

○上映時間
1時間39分

○スタッフ
脚本:クシシュトフ・ピェシェヴィチ、クシシュトフ・キェシロフスキ
脚本協力:アグニェシュカ・ホランド、エドヴァルト・ジェブロフスキ、スワヴォミル・イジャック
演出:クシシュトフ・キェシロフスキ
撮影:スワヴォミル・イジャック
音楽:ズビグニエフ・プレイスネル
美術:クロード・ルノワール
衣装:ヴィルジニー・ヴィアール、ナイマ・ラグランジュ
プロデューサー:マラン・カルミツ

○出演
ジュリエット・ビノシュ(ジュリー・ヴィニョン)
ユーゲ・ケステル(パトリス、ジュリーの夫)
エマニュエル・リヴァ(ジュリーの母親)
ブノワ・レジャン(オリヴィエ)
フロランス・ペルネル(サンドリーヌ)
シャルロット・ヴェリ(リュシュール)
エレーヌ・ヴァンサン(女性ジャーナリスト)
フィリップ・ヴォルテール(不動産屋)
クロード・デュヌトン(医師)
ジュリー・デルビー(ドミニク)
ズビグニエフ・サマホフスキ(カロル・カロル)



★評

原題 Trois couleurs:Bleu
フランス語なんだから「トリコロール」じゃなくて「トロワ・クールール」にならにゃまずいだろう。
外国語に関しては相変わらず無知蒙昧、滅茶苦茶、無知無学丸出しの日本人です(溜息)。
まぁ、「三色」を表す外国語と言えば「トリコロール」が日本語では一般的ですが、
そろそろ違う言葉を使っても分かるでしょう。

“liberte,egalite,fraternite”の”liberte”の映画。


1:
へぇ~、驚いた(@_@)。
この映画の最後にも新約聖書コリント前書第13章が出て来る。
ここの要約ですがね。
しかも、ギリシャ語です、ギリシャ語(@_@)。
だからフランス語の字幕が入る。

この5分程の最後のシークウェンスにこの映画の全てが詰まってます。
合唱の通りの内容。
映画がギリシャ語なんで日本語も分かりにくい文語訳で少々引用↓

愛は寛容にして慈悲あり。
愛は妬まず、愛は誇らず、驕らず、非禮を行わず、己の利を求めず、憤ほらず、人の悪を念はず、
不義を喜ばずして、真理の喜ぶところを喜び、凡その事忍び、おほよそ事信じ、おほよその事望み、おほよその事耐ふるなり。
(コリント前書 第13章 第4節~第7節 から)

げに信仰と希望と愛と此の三つの者は限りなく存らん、而して其のうち最も大なるは愛なり。
(コリント前書 第13章 第13節 から)

主人公ジュリエット(ジュリエット・ビノシュ)が夫(ユーゲ・ケステル)の浮気と非嫡出子にも耐え怒らず、嫉妬にも狂わず、
最後には夫が残した協奏曲を仕上げる。
なぜ?
愛の証だから。


2:
園子温の『愛のむきだし』でもここを引用してるんですが、日本人が聖書をここまで知ってるとは考えにくく、
この映画を観て知ったんだろうなぁ。


3:
映画の作りが大変巧い。

音楽を愛の証にし、夫が未完成で残し、それを妻と友人(ブノワ・レジャン)がわだかまりを乗り越え作り上げる。
それも、最後に向かい徐々に仕上げていく。

音楽が美しく、映画をかなり引き立てています。

こういう脚本は日本じゃ出来ないんじゃないかなぁ…
バッハ、モーツァルト、ショパン、ドビュッシー等の作曲家がいないかった国だから。


4:
青の使い方とか、気になるカットも多い。
この3部作全部観終わってから、少し精読してみましょうか。



タグ キェシロフスキ トリコロール 青の愛 ジュリエット・ビノシュ 愛のむきだし コリント前書第13章



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プロフィール

Author:CYPRESS
最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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