『菱田春草展』

★簡単な紹介
2014年9月23日(火)~11月3日(月)
東京国立近代美術館
HP→http://shunso2014.jp/index.html

竹橋の東京国立近代美術館は私が好きな川合玉堂の『彩雨』を所蔵している所。
また、生まれて初めて美術展へ行ったのが『フリードリッヒとその周辺展』で、これを開催した所。
(1978年2月11日~4月2日、参考→http://www.momat.go.jp/Honkan/past_exhibitions.html)

最近行ったのは、覚えてない(笑)。


1:
さて、土曜日の2時過ぎに行ったんで、大盛況(@_@)。
当日券購入行列を見たのは、ここ3年で初めて。
それ位行ったのが遅かった(溜息)。

目玉の

展示番号102 黒き猫(後期展示)

なんか、「黒き猫」の代わりに「黒き頭」ばっかりで肝心の猫が見えん(笑)。


2:
さてと、全体にはやはり巧いねぇ。
私の様に高校の頃まで好きで描いていた人間には、とても真似の出来ない技術、まぁ、当然だけど(笑)。
それでも、毎回の事だけど後世まで作品が残る絵師の絵には、技術には毎回驚きます。

でも、絵としての魅力、雰囲気、力は、弱い。
何か、文字通り「志半ばで力尽きた」ですなぁ。

特に
展示番号93 落葉 (10月7日~11月3日展示、福井県立美術館蔵)
は、余白を活かした空間表現、杉と栃の写実表現は実に見事、本当に素晴らしい。
しかしですな、しかし、
題名にもなってる落ち葉の描写が弱過ぎます。
色の淡さもその原因ですが、落ち葉、この絵に描かれるクヌギを初めブナ科の落ち葉はこんな弱々しい落ち葉ではありません。
なぜこういう表現にしたのでしょう?

それと、絵の弱さが原因なんでしょうが、晩秋の雑木林の香りが伝わってきません。
これは、夕景を描いた
展示番号52 夕の森 (飯田市美術博物館蔵)
展示番号61 夕の森 (個人蔵)
でも香りも物寂しい雰囲気も伝わってきません。

川合玉堂だと秋の夕方の香りや雰囲気が伝わって来るんです。


3:
と言う事で、菱田春草は好みの絵師ではありませんでした。

横山大観下村観山の回顧展を見たいなぁ。



タグ 菱田春草 東京国立近代美術館 横山大観 下村観山 川合玉堂 岡倉天心



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再興院展100年記念 速水御舟 -日本美術院の精鋭たちー

★簡単な紹介

2013年8月10日(土)~10月14日(月、祝日)

山種美術館

★感想

1:
今回は夏休みなんで、さっさと行ってきましたゼ(^.^)。

前回の川合玉堂の時と違って空いてたぁ(^.^)。


2:
御舟は「ぎょしゅう」って読みます。
「おふね」ではありませんゾ(笑)。

御舟って言えば、
まず、「名樹散椿」(=めいじゅさんちん)。
『美の巨人たち』でもやってました。
(→ 2013年3月23日放送 http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/130323/index.html )
もう一つが、「炎舞」。
これも『美の巨人たち』でやってました。
(→ 2004年11月6日 ゲ!、きゅ9年前(汗))

で、両方とも山種美術館に有るんですが、今回は、「名樹散椿」は展示されてません(涙)。
(→ 山種美術館の紹介 http://www.yamatane-museum.jp/collection/collection.html )


3:
重要文化財でもある「炎舞」。
今回の作品番号60。
見ました。
大きくない絵(120cm×52cm)で、この程度の大きさなら日本の狭小住宅にも掛けられます。
有名な絵で、ずいぶん昔から知ってますが、実物を見るのは今回が初めて。
暗黒の中の炎は色と対比の美しさで、ジョルジュ・ドゥ・ラ・トゥール、昔のディズニーのアニメ、宮崎駿の『天空の城ラピュタ』とか
直ぐに思いつく絵は多い。

この絵も文句なく美しい。

高く上る炎の周りを蛾が何匹も舞ってる絵です。
装飾的な絵なんで、蛾はまことにキレイに描かれ図鑑の挿絵みたいです。
雰囲気は、何か、凄いですよ。
不気味って言うじゃないですが、心を捉える強力な絵です。
この絵が自宅に有ったら、何か気になってしょうがないです。

当然な事ですが、こんな絵、描けねぇーゼ(@_@)。


4:
「墨牡丹」
作品番号38
これも、昔『美の巨人たち』でやったなぁ…
(→ 2009年10月31日 http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/091031/ )
墨絵に彩色してあるんですが、花を墨で描いてあるんです。
葉や茎は緑にしてあってね。
いやぁ~、視線釘付けですよ、この絵も。
異様な迫力が有ります。
彩色、カラーなのに花が真っ黒なんですからね。
どんな絵になるか、誰にでも分かると思いますが、実際に見ると、それでも驚きます。

黒い花ねぇ…、北海道で萎れたクロユリを見たことあるけど、黒い花を絵にすると、
不思議な絵になるんですなぁ…
黒い花がほとんど自然界に無いから視線を捉える絵になる訳で、
逆に花の色が黒しかなかったら赤い花の絵は、とんでもない迫力の絵になる訳です。


5:
まぁ、こんな訳で今回も驚きの絵が何点か有りましたが、気に入った絵は別。
気に入ったのは、

作品番号9
「朧月」
下村観山
墨画淡彩

作品番号20
「山科秋」
速水御舟
彩色

5-1:
「朧月」
竹を描いた絵で、月は題名の通り気付かない位淡く描いています。
色を使ってるのは、月の光のみ。
月を描いてる訳ではありません。

竹がいい感じなんです。

それと、観山の落款が中々お茶目です(^.^)。

5-2:
「山科秋」
秋の里山を描いた絵。
群青と緑青で木々を描き、黄土で枯れた草を描いてます。
そして橙色を群青と緑青の中に点々を入れ、柿を表しています。

この橙色が非常に効果的で、絵にリズムと動きを与え絵を魅力的にしています。
そして橙色の点々が意外と美しいんです。


6:
さて、全体としては、イマイチ。
何か、自分の好みに合ってませんでした(涙)。
今回の目玉の一つ、屏風の「翠苔緑芝」も何かイマイチ。
全体にやたらと緑青が目立ってました。


7:
日本画の力強さの秘密の一つが、この緑青なのがこの展覧会で分かりました。
緑の中では珍しい膨張色で、画面から飛び出す色なんです。
ゴッホの絵と違い日本画は穏やかな絵ばかりなんですが、視線を捉えるのはこの緑青のおかげと気付きました。

だからと言って誰でも緑青を使って日本画を描けば力強い絵になるはず無し。
緑青を沢山使えばやたらと目立つばかりで、お下品な絵に成り下がります。
こういう緑を使う日本画を描くのは、色使いではかなり難しい。



タグ 速水御舟 下村観山 院展 山種美術館



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最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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