『日曜美術館 民家巡歴 向井潤吉の戦後』

○放送
2016年2月21日(日)
NHKEテレ

放送分HP→http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2016/0221/index.html

世田谷美術館分館 向井潤吉アトリエ館 HP→http://www.mukaijunkichi-annex.jp/

向井潤吉って江戸時代に確立された「日本古来の茅葺き民家」を描く洋画家だよなぁ、って記憶があり、
『美の巨人たち』でやったなと調べると、2004年7月10日に放送されましたな。
『開運なんでも鑑定団』でも出た記憶があり、調べると2012年2月21日に偽物が出ていた(@_@)。
去年2015年に世田谷美術館へモネの「ラジャポネーズ」やエドゥアール・マネの「笛を吹く少年」を見に行った時に
向井潤吉アトリエ館」の宣伝をしてたけど、「笛を吹く少年」の魅力の圧倒され全く関心が向かいませんでした(笑)。

悪い絵じゃないと番組を観ると…


1:
やはり、いいねぇ~

日本の極普通の自然とその自然と寄り添い添い寝する民家、
とても美しい、魅力的(^.^)。

向井潤吉が描く民家は日本の自然と気候に合わせて作られた自然発生的な物。
だから日本の自然との相性が悪いはずがない(^.^)。

川合玉堂川瀬巴水、この辺の私が好きな絵師と同じ雰囲気を漂わせています。
川瀬巴水は都会の版画が少なくないんですが、当時の東京はまだ郊外の自然と同じ雰囲気を残していたんですなぁ…

そして、去年2015年の年末に見た雪舟等楊の「秋冬山水図」から、おそらくそれ以前からも続く日本の自然独自の雰囲気も漂わせています。


2:
先日フェルメールと共に見た17世紀のオランダ絵画の樹木と自然は、茶褐色。
この番組の向井潤吉を初め、日本の絵画では美しい緑。
17世紀日本では緑青を使い樹木、植物、自然を描いていたんですが、
この違い、差は何なんでしょう?


3:
向井潤吉アトリエ館では、現在「向井潤吉 西日本紀行」展を開催中。
行くぞう(^.^)。




タグ 向井潤吉 世田谷美術館 川合玉堂 川瀬巴水 雪舟等楊





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ジャンル : 学問・文化・芸術

『ボストン美術館 華麗なるジャポニズム展』 印象派を魅了した日本の美

2014年6月28日(土)~9月15日(月)
世田谷美術館

HP→http://www.boston-japonisme.jp/top/

閉会間際になってようやく行ってきました(^_^;)。

田園都市線の用賀駅から臨時直通バスで往復しましたが、道路が狭い(@_@)。
どう考えても路線バスが通る道路じゃない(@_@)。
流石、人口東京23区で最大区(@_@)。

砧公園内に在り、公園に入ると美術館までは大きな木の並木を歩き中々気持ち宜しい。
天気も良く、湿度は低く、日差しの強さが心地良かったぁ(^.^)。

この美術館もトイレがキレイ。
壁は大理石。


1:
さて、展示物の方は…
ジャポニズム展と銘打ちながらも、日本芸術の素晴らしさを強調する展覧会となってしまいました。

日本物とそれに触発された西洋物。
何か、西洋物にイマイチ弱い物が多かった。

殆どの西洋物が返り討ちに遭ってました(T_T)。

好みの違いによるもので、私は日本物が好きなのが、ハッキリした展覧会です。

作品について書きましょう。


2:
やはり、広重北斎が別格の素晴らしさ。
これに敵う西洋物が一点も在りませんでした。
まぁ、これは私の意見ですから、感想、印象が違う方もいらっしゃるでしょう。
私は広重北斎が好きなんで、贔屓目を否定するつもりはありません(笑)。

さて、今回の展示品では、

北斎
展示番号001 富嶽三十六景 武州千住

広重
展示番号002 東海道五拾三次之内 三島 朝霧
展示番号003 名所江戸百景 大はしあたけの夕立
展示番号004 名所江戸百景 亀戸梅屋鋪
展示番号005 名所江戸百景 真崎辺より水神の森内川関屋の里を見る図
展示番号006 名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣
展示番号018 名所江戸百景 水道橋駿河台
展示番号074 名所江戸百景 深川洲崎十万坪
展示番号109 東海道五拾三次之内 岡崎 矢矧之橋
展示番号117 東海道五拾三次之内 沼津 黄昏図
展示番号128 名所江戸百景 する賀てふ
展示番号131 名所江戸百景 鉄砲洲稲荷橋湊神社
展示番号137 名所江戸百景 神田明神曙之景
展示番号139 名所江戸百景 愛宕下籔小路
展示番号143 東海道五拾三次之内 四日市 三重川
展示番号145 東海道五拾三次之内 鞠子 名物茶屋


これらは、
構図、色使い、誇張、省略、素晴らしい。
余白とべろ藍の使い方が絶妙。
絵が持つ力が強力。
視線釘付け、目を離せません。

富嶽三十六景、名所江戸百景、東海道五拾三次、これらをまとめて置くと、
一番目立ち視線を引き付けるのは、藍色、べろ藍(=プルッシャンブルー)です。
TV等でご覧になった方も少なくないでしょう。
べろ藍が視線を引き付けるのですが、
それだけに頼っている絵は一枚も在りません。
逆にべろ藍の強過ぎる力を殺し、非常に巧みに利用しています。

こんな巧みな、しかも単純な色に使い方している西洋物の絵、今回に展示物に皆無。
絵を描く方なら御存じと思いますが、べろ藍(プルッシャンブルー)はエラく目立ち色のバランスを崩し使いにくい。
オマケに他の色と混ぜると濁り、これまた使いにくい。
だもんで洋画ではあまり使われない色です。

こんな難しい色を使う感性と技術と決断。
正に大胆不敵。


3:
今回の広重、全て素晴らしく、全て欲しいんですが(笑)、
印象が一番強かったのと言うか、この絵に触発されたと解説された絵がしょぼくエラく目立った広重が、

展示番号137 名所江戸百景 神田明神曙之景

正に画家の心の、ある意味、強さが現れた絵です。
大胆不敵な構図で、全く迷いが在りません。

木の幹を中央に描き、絵を縦に半分してます(@_@)。
木の幹が主役になってます(@_@)。
絵画の教科書には、画面の中央にこういう細い物を持って来ると画面が半分になり力が弱くなり望ましくない、と書いてあります。
そんな事を笑い飛ばす大胆不敵構図(@_@)。

それに引き替えこの絵から触発された言われる作品は(T_T)、

展示番号136 マルタ・クンツ 仕事の後の休息
展示番号138 ジョン・ラファージ ヒルサイド・スタディ(二本の木)
展示番号141 フィリップ・レスリー・ヘイル 風景
展示番号142 エドヴァルド・ムンク 夏の夜の夢(声)

比べ物にならん魅力の弱さ(溜息)。
絵が弱い(溜息)。
しょぼい(溜息)。
絵の主題、主役を一本の木にしてないからです。


4:
今回西洋陣で一番強く広重北斎に負けていなかったのが、納得のゴッホ

展示番号045 フィンセント・ファン・ゴッホ 子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人

メトロポリタン美術館の「糸杉」は細かめのタッチで糸杉を描き込みお喋りな絵で力強かったのですが、
この絵はお喋りではありませんが中々の力強さ(^.^)。

色使いも浮世絵に倣ったのか、習ったのか、4色(緑系、赤系、白系、黄色系)でまとめています。

有名な絵で40年前から知ってますが、今回気付いたのが背景に入っている橙色の点々。
これが意外にも明るく鮮やかな橙色でした。
今迄見た画集では気付きませんでした。


5:
さて、今回の目玉のモネの「ラ・ジャポネーズ」。
題名から考えると何やら日本と関係ありそうですが、否。
奥方カミーユの肖像画。
顔に光りを当て強調していることから分かります。

ゴッホの上記「子守唄」は色でまとめた「感性優先型」とも言える絵ですが、
この絵はかなり考えて描いています。

カミーユは三角形の構図。

着物の三角形の構図。
着物を捩じり、画面下部に動きを与えてます。
安定した画面下部の動きに少々別の動きを与える団扇が2個。
これで画面下部に少し変わったリズム感が生まれます。

壁と床の明暗によるバランス。
着物の赤と補色になり、着物を強調する壁のくすんだ青緑。
カミーユの顔に右上から光を当て、それに直交する(90度で交わる左上→右下の線)団扇の数々が作る線。
また右上からの光線と重なり、繋がる団扇もあり、この右上からの線にも力を与えてます。
色と線で安定させています。
団扇の向きを変え、リズム感を発生。

こんな具合で、写実的描写の色使いですから、浮世絵と違い色数も多くなってしまい、
浮世絵と違い空白、余白が在りません。
「余白を活かす」で色を強調出来ません。
勿論悪い事ではなく、油絵、それも伝統的な手法で描けばこうならざるを得ません。
むしろ、大変良く出来た油絵です。

でもねぇ、好みの絵じゃない(笑)。


6:
そして、展示最後に在るモネの4枚。

展示番号144 トルー・ヴィルの海岸
展示番号146 積みわら(日没)
展示番号147 睡蓮の池
展示番号148 睡蓮

並んで展示されているのが広重。

展示番号143 東海道五拾三次之内 四日市 三重川
展示番号145 東海道五拾三次之内 鞠子 名物茶屋

広重と比べると色を使い過ぎのモネ
二人共技巧の限りを尽くしてるんですが、私にはモネはくどい。
完全に好みの差になりますね。

想像力を遊ばせる空間である余白。
これが在るのが浮世絵です。


7:
まぁ、最初にも書いた通り、自分の好みがよく分かった展覧会でした。




タグ モネ ゴッホ 広重 北斎 世田谷美術館



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好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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