『神の舌を持つ男』その9

第九話


1:
ミヤビ(広末涼子)の本名、判明

「平良カマドメガ」

ん~、何なんだ、これ(笑)。


2:
ミヤビこと平良カマドメガの持病は、

「グラン・ギニョール病」

こんな病気、ありません(笑)。
TV版『世界の中心で、愛をさけぶ』の第一話でサク(山田孝之)のじいちゃん謙太郎(仲代達矢)が取り出した赤ワインを
「シャトー・ブリエルボン」
ってテキトーな事言ってたのと同じ(笑)。


3:
細うで繁盛記
私も堤幸彦監督と同世代で、観てたんですよ、『細うで繁盛記』。
(参考 Wiki→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%B0%E3%81%86%E3%81%A7%E7%B9%81%E7%9B%9B%E8%A8%98)
舞台が伊豆の熱川で、伊豆(静岡?)訛りで語尾に「ズラ」を連発してたんですよ。
これが強烈でねぇ、凄く印象に残ってます。
特に富士眞奈美演じる分厚いレンズのメガネを掛けた正子が強烈で、一生消えない記憶になってます(笑)。

最後の舞台を伊豆にしたのも、同世代として納得です(笑)。


4:
で、内容はどうかと言うと、
今回もイマイチ面白くない。

まぁ、それでも次回最終話も観ます。
堤幸彦監督のファンですから(笑)。





タグ 堤幸彦 佐藤二朗 向井理 木村文乃 広末涼子 世界の中心で、愛をさけぶ 山田孝之 仲代達矢 富士眞奈美 細うで繁盛記





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『世界の中心で、愛をさけぶ』その97

第五弾

音楽の使われ方その1

第三話

1:
☆冒頭、2004年、サク(緒形直人)を探しに来た小林母子。

→2曲目、「朔と亜紀」

2:
☆2004年、サクの実家の台所、小林明希(桜井幸子)とサクの母親(大島さと子)。
☆同じくサクの部屋で一樹とじいちゃん(仲代達矢)の撮った写真を見る。

→9曲目、「朔と亜紀part2」

3:
☆1987年、松本寫眞館を訪ねるサク(山田孝之)、そこで…。

→11曲目、「予感」

4:
☆じいちゃんのお通夜に来たアキ(綾瀬はるか)を送るサク。
☆火葬場。
☆じいちゃんの遺灰を入手。
☆アキ、力になるよ、とテープに入れる。

→8曲目、「始まり」

5:
☆サク、登校。
☆不自然に元気なサク。

→12曲目、「遠い日のメロディ」

6:
☆松本寫眞館を整理した後、帰るサクとアキ。「無理してない?」、とアキ。
☆農協の外回り中のサクの父親(高橋克実)。
☆じいちゃん、稲葉さとの写真のカット。

→2曲目、「朔と亜紀」

7:
☆サク、自転車で父親を松本寫眞館へ送る。じいちゃんについて話す。
☆松本寫眞館、ボウズ(柄本佑)とスケちゃん(田中幸太郎)がサクのために来てた。

→8曲目、「始まり」

8:
☆遺灰を撒く場所を探すサク。
☆アキ、図書室で谷田部先生(松下由樹)に葛正について尋ねる。

→15曲目、「1987年、夏」の後半、弦楽器が加わる部分

9:
☆授業をサボったアキがサクを訪ねる。

→2曲目、「朔と亜紀」

10:
☆アキ、サクの部屋で。
☆サク、松本寫眞館へ行く。
☆サク、父親と変な頼みの話をする。
☆堤防の夕陽、サクの父親と母親。一服。

→15曲目、「1987年、夏」の初めの部分

11:
☆雨、降り始める
☆サク、アキの自宅に電話すると、アキはまだ学校。

→4曲目、「ぼくの悩み」

12:
☆高校へ行くサク。
☆サク、アキを探す。

→7曲目、「Highway Moon」

13:
☆サク、遺灰を探すアキを発見。

→9曲目、「朔と亜紀part2」

14:
☆アキとサク、百瀬驛発見。
☆二人の遺灰を撒く。

→9曲目、「朔と亜紀part2」

15:
☆風が遺灰を吹き散らす。
☆サク、アキを自転車で送る。

→2曲目、「朔と亜紀」

16:
☆サク、じいちゃんを自転車の後に乗せていた事を思い出す。
☆サク、初めて自転車に乗れた時、じいちゃんとした約束を思い出す。

→2曲目、「朔と亜紀」

17:
☆自転車に乗ったサク、コケる。
☆アキ、サクに追いつく。
☆サク、じいちゃんの失った悲しみを実感。

→9曲目、「朔と亜紀part2」

18:
☆アキ、サクを慰める。
☆アキ、サクを抱き締める。

→2曲目、「朔と亜紀」のサビ

19:
☆2004年、サク、小林明希に抱き締めてもらう。

→15曲目、「1987年、夏」




タグ 仲代達矢 綾瀬はるか 山田孝之 松下由樹 緒形直人 柄本佑 大島さと子 高橋克実 桜井幸子 田中幸太郎


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『世界の中心で、愛をさけぶ』その96

第五弾

音楽の使われ方その1

第二話

1:
☆2004年、サク(緒形直人)、17年振りに帰郷。
☆小林明希(桜井幸子)、仕事中。
☆サク、高校、防波堤、橋へ。

→2曲目、「朔と亜紀」

2:
☆1987年、サク(山田孝之)、高校の下駄箱でウォークマンを手にし、屋上でアキ(綾瀬はるか)からのテープを聞く。

→8曲目、「始まり」のピアノ独奏

…この曲、ギターの曲。ピアノが出て来るのが終わりの方。CDではピアノが出て来るのに意外と時間が掛かります。
…、と言う訳で探すのがち~と大変でした。

3:
☆サク、アキとコロッケパンお昼休みデート出来ず。
☆アキの陸上部の練習が終わるまで待とうとしたサク。
(→アキから先に帰っていいと言われる)
☆サク、タコ焼きパパさんでスケちゃん(田中幸太郎)とボウズ(柄本佑)とおしゃべり。
☆サク、自転車を飛ばす。

→8曲目、「始まり」

…ここはギターの部分なので、楽勝(笑)。

4:
☆アキ、アジサイの山の途中、スカートをちょっと巻き上げる。
☆アジサイの山の頂上、とそこでのサクのキス未遂(笑)。
☆サクが一人で乗ってる自転車にじいちゃん(仲代達矢)が飛び乗る。

→2曲目、「朔と亜紀」

5:
☆サク、じいちゃんからある人の骨を盗んで欲しいと頼まれる。

→10曲目、「じっちゃんの部屋では」

6:
☆風呂上がりのアキ、鏡で口内炎(?)を調べる。
☆父親に、夜中に電話してるだろ、と言われる。

→4曲目、「ぼくの悩み」

7:
☆じいちゃん、稲葉さとの写真を手にする。
☆アキ、高校の自分の下駄箱を見るとウォークマンが無い。
☆アキとサク、朝の教室で。
☆蛇口から水がバケツに滴り落ちる。

→5曲目、「愛とは」のピアノの独奏を主に

8:
☆松本寫眞館で、サクとアキ、じいちゃんから元カノ、稲葉さとについて聞く。

→8曲目、「始まり」

9:
☆夜、サク、アキ、それぞれ自分の部屋。
☆じいちゃんは葛生を読む。

→9曲目、「朔と亜紀part2」

10:
☆サク、アキにコロッケパンデート(昼休み、図書室で)を提案。アキ、賛成。
☆サク、コロッケパンを買い、図書室へ急ぐ。
☆ボウズ、アキと安浦委員長(田中圭)が一緒にいるのをみて驚く。

→6曲目、「ひだまり」

…当然こーゆーウキウキした曲調になるよなぁ。
…ボウズの驚きと曲の終わりは当然同期します。

11:
☆職員室で説教されるアキ、サク、安浦委員長。
☆その後の三人。
☆堤防で、サク。スケちゃんが現われる。

→4曲目、「ぼくの悩み」

12:
☆堤防で、サクがスケちゃんに説得される。
☆グラウンド、アキと谷田部先生(松下由樹)。
☆松本寫眞館、サク、じいちゃんに骨を盗みに行く事を伝える。
☆サクとじいちゃん、自転車で。
☆アキ、帰宅、自分の部屋で。

→8曲目、「始まり」

13:
☆じいちゃん、サク、稲葉さとの遺骨と対面。
☆サク、稲葉さとの遺骨を頼まれる。

→9曲目、「朔と亜紀part2」

14:
「その78」でも書きましたが、
☆夜中、アキ、サクの目の前で自室を抜け出す。
☆サクとアキ、夜明けのアジサイの山。
☆二人が見せたい物。
☆アキ、自分のやな所を話す。
☆アキ、稲葉さとの遺灰を見て、きれいだね、と言う。

→19曲目、「かたち あるもの Instrumental For TV」

15:
☆サク、相手のやな所も好きになれるのがいい、と言う。

→9曲目、「朔と亜紀part2」

16:
☆そのままのアキ
☆抱き合う二人
☆ためらうアキ
☆キス
☆2004年、サク、再びアジサイの山の頂上に

→2曲目、「朔と亜紀」

…巧い具合に2曲を繋げてます。
…なんかありますね、曲の使い分け。この2曲だけじゃなくて他の曲も、使ってる部分が違ってます。少しづつ見えて(、と言うか「聞こえて」)きましたゾ。

17:
☆最後、松本寫眞館、サク、じいちゃんを発見。

→11曲目、「予感」



タグ 田中圭 綾瀬はるか 山田孝之 仲代達矢 松下由樹 柄本祐 田中幸太郎 桜井幸子 緒形直人



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その80

第四弾

第三話その1

1:
左と右

1-1:
2004年、松本家台所、後片付けをする明希(桜井幸子)とサクの母(大島さと子)

左(上手):サクの母
右(下手):明希

…サクの母が明希に感謝してるから。それに明希は好きな男の母親と初めて会うんですから気後れするでしょう。

1-1-1:
お互いに背を向けてるのはまだ会ったばかりで他人行儀だから。

1-1-2:
この時の明希の着てる物が

・水色のカットソー(多分Tシャツ)
・白の大きめのシャツ(シャツジャケット)
・紺のパンツ

一樹は

・水色と青のボーダーT
・ベージュの半ズボン
・白いソックス

…親子二人共「行け!行け!」。
…サクちゃん、こんなに慕われてるの、分かんないの?

1-2:
じいちゃん(仲代達矢)のお通夜、アキ(綾瀬はるか)を途中まで送るサク(山田孝之)

1-2-1:
橋の上

左(上手):サク
右(下手):アキ
…サクがアキを送るから。

1-2-2:
サクが石を投げると位置が逆転

左(上手):アキ
右(下手):サク

…アキがサクにじいちゃんと稲葉さとの遺灰を撒くのを手伝おうかと言うから。

…川に向かって石を投げる事は特におかしくありませんが、橋の上に石があるのは非常に不自然。
サクとじいちゃんの死について表わしてるのは間違いないでしょう。
直ぐに思い付くのはサクにとってじいちゃんの死は川に石を投げる様に「大したことでない」。
でも川の中の魚にとっては?

…しかもサクは橋を渡らずに元いた所に戻ります。
二つの事が暗示するのはじいちゃんの死がサクにとってはどれ位の石が落ちて来た事になるか?、という事。

1-3:
サクの部屋に置かれる二人の遺灰入りガラス瓶

1-3-1:
遺灰の位置

左(上手):じいちゃん
右(下手):稲葉さと

…じいちゃんが一緒になりたいと思っているから。

1-3-2:
サクと遺灰の位置
一緒に写りませんが、サクが布団に横になると、

左:サク
右:遺灰

…サクがじいちゃんの望みを適える役だから。

…サクの布団の左側には「松本」城のプラモデルの箱。

1-4:
松本寫眞館を片付けた後、帰る二人

左(上手):アキ
右(下手):サク

…サクを心配するアキ

1-5:
父親(高橋克実)を送るサク、自転車に二人乗り

左(上手):サクの父親
右(下手):サク

…松本寫眞館を継ぐ事にした理由をサクに話すサクの父親

1-6:
それから松本寫眞館

左(上手):スケちゃん(田中幸太郎)とボウズ(柄本佑)
右(下手):サク

…二人がサクの頼みを適えるから。

1-7:
学校をふけて二人の遺灰を撒く場所を探すサク

1-7-1:
この時、遺灰入りガラス瓶の持ち方が

左(上手):じいちゃん
右(下手):稲葉さと

…この回の演出は石井康晴監督ですが、堤幸彦監督流の完全主義とゆーんでしょうか。

…その後、田んぼ脇を自転車に乗り、こけ、二人の遺灰が田んぼの中に
瓶は沈んでないですから、どう見ても映像の様に大騒ぎして(笑)探す必要ありません。
つまり撒く場所を見つけられないサクのイライラを表わしてます。

1-8:
図書室で谷田部先生(松下由樹)に葛生について尋ねるアキ

1-8-1:
まず

左(上手):アキ
右(下手):谷田部先生

…アキが質問を与えるから。

1-8-2:
そして

左(上手):谷田部先生
右(下手):アキ

…谷田部先生が答を与えるから位置が換わります。

1-9:
授業をふけたサクとアキ、サクの部屋で

左(上手):アキ
右(下手):サク

…覚悟したじいちゃんと稲葉さとの遺灰だから、ちゃんとしなくちゃ、とアキ。

1-10:
漁港でサクの両親
夫が松本寫眞館続ける事を認める妻。
当然、

左(上手):サクの母親
右(下手):サクの父親

1-11:
二人の遺灰を学校のゴミ置き場で探すアキ

1-11-1:
左(上手):アキ
右(下手):サク

…アキ、優しいなぁ。俺なら絶対怒る(笑)。

1-11-2:
この時の二人の遺灰入りガラス瓶も

左(上手):じいちゃん
右(下手):稲葉さと

1-12:
百瀬驛へ向かうサクとアキ

1-12-1:
左(上手):アキ
右(下手):サク
ま、アキがサクを引っ張って来た様なもんですから。

…サクはともかくアキの着ているものが子供っぽいしダサい。1987年の田舎のおねーちゃんということ。
この時もアキは白尽し
・白のカットソー
・白地に細い青のボーダー柄スカート
・白いソックス
・白い靴
…サクのじいちゃんの死、つまりサクの身内に関わる事だし、初めて二人でやる事。
まぁ、ドラマの中ではちょっと早いけど「結婚」を暗示。
アキはサクが好きなんです。

…サクが着てるのが
“PLYMOUTH STATE”
ロゴのTシャツ。
プリマスは世界中に何ヶ所かありますが、米国マサチューセッツ州の街として捉え、ニューイングランド最初の植民地。
サクもアキと初めて何かをやろうとしてます。

1-13:
百瀬驛で遺灰を撒く二人

左(上手):サク
右(下手):アキ

…サクのじいちゃんだし、サクが撒くべき人だから。

1-14:
遺灰を撒いた後の二人、自転車に二人乗り

左(上手):サク
右(下手):アキ

…アキを送ります。

2:
夕方

2-1:
サクとアキが松本寫眞館を片付けた後、

2-1-1:
帰る二人、田んぼの中の道

左(上手):アキ
右(下手):サク

…サクを心配するアキ

2-1-2:
続いて仕事中に松本寫眞館に寄るサクの父親

2-1-3:
続いて自宅に戻ったアキ

2-1-4:
じいちゃんの死に対して、サク、サクの父親、アキが変わるぞ、という事。

2-2:
二人の遺灰を撒く場所を見つけられなかったサク、松本寫眞館へ
二人の遺灰の件、父親も、少なくとも知っていたらしい。

2-3:
その次の場面、漁港でサクの両親
夫が松本寫眞館続ける事を認める妻。

2-4:
じいちゃんと稲葉さとの遺灰を撒いた後の二人
二人の関係が一歩前進。
…コケたサクにアキが追い付くの、速過ぎ。一応陸上部短距離選手か…(笑)
…それにしてもあんな開けた所で抱くなんて、誰かに見られないで済むはずがありません。「ガム太郎」はいいとしてもアキの父親(三浦友和)の耳に入ったら大変じゃん。

3:
授業をふけるアキのために屋上までアキの机と椅子を運んだ智世(本仮屋ユイカ)
なんでボウズやスケちゃんが手伝わなかったんだ?

4:
じいちゃんが出征した日
1942年5月6日
多分

5:
自転車を乗る練習をするチビサクとじいちゃん
チビサクの自転車が青、半ズボンとスニーカーが青、タンクトップのトリミングが青。
行け行け!です。
そして自転車の乗れるようになった日は
1975年7月16日
当然ながらこの回第三話が放送された日。



タグ 仲代達矢 綾瀬はるか 山田孝之 松下由樹 三浦友和 柄本佑 大島さと子 高橋克実 桜井幸子 田中幸太郎




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『世界の中心で、愛をさけぶ』その79

第四弾

第二話その2

1:
2004年、サク(緒形直人)、冒頭、橋の上で佇む
どこでアキ(綾瀬はるか)の遺灰を撒くか決まってません。

2:
2004年、サク、アジサイの山で
水色のアジサイのみ。
進め、サク!ってゆー事。

3:
1987年はピンク
サクちゃん(山田孝之)、赤信号!
キスへの、まぁ、ちょっと長い道のり。

4:
骨を盗みに行くサクとじいちゃん(仲代達矢)、自転車に二人乗り、夕方、田んぼの中の道

4-1:
後のじいちゃんの顔にだけ光が当たってます。
一応

左(上手、奥):じいちゃん
右(下手、手前):サク

じいちゃんが主で中心だから。
サクの背中にレフか光源があります。

4-2:
この時じいちゃんが青いジャージ上下で、やる気満々。
最後のサクがアキをウルルへ連れて行こうとする時に着る物も青が基調色。
…これも伏線かぁ…

5:
キスの前、二階から抜け出すアキ

この時アキが履いてるのがいつもの白いアディダスでなく青(+灰色)のニューバランス(多分)。
アキが一歩前進するつもりなったと暗示。
この時アキが着ているのが
・白地の細いボーダーT
・灰色の半袖スウェット風フルジップ、フード付(多分)
・ベージュのハーフパンツ
・白いソックス
という準白装束。ちょっとした決意。
…キスまで行っていい、だね

6:
アジサイの山、そのまんまでいいとサク
二階の窓から抜け出すアキからこの場面迄、第十話のウルルへ向かう場面への伏線。

7:
さて難題の、なぜアキは松本寫眞館へ行きたかったのか?
話の流れからはじいちゃんから愛情について教わる、ですが、どう考えてもアキが行く理由がありません。
脚本の欠点である可能性が高くなりつつあります。

8:
もう一つの宿題がキスする前に稲葉さとの遺灰を見たアキが「きれいだね」と言う事。
これも物語の流れからきれいごとよりありのままの方がいいと言うサクの台詞に続いてます。
しかし遺灰が、なぜ、どこが、きれい?
粉末状になっているからかなぁ?一つ考えられるのがアキは今迄遺灰を見たことがなく、滑らかな粉末状になっているとは予想してなかったから「きれいだね」。
これだと説得力はそれなりにありますが、強引であり恣意的です。
まだ納得出来る解釈ではありません。



タグ 世界に中心で、愛をさけぶ 綾瀬はるか 山田孝之 堤幸彦 三浦友和 手塚理美 大島とも子 仲代達矢 桜井幸子 緒形直人



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その78

第四弾

第二話その1

1:
夕方

1-1:
アジサイの山

1-1-1:
サク(山田孝之)がキスしようとすると、アキ(綾瀬はるか)が「ヤダ!」。サクの顔の真ん中をピシャリ。
何回観ても楽しいなぁ。
さて、さて、夕方の意味を考えましょう。
図書室でコロッケパンデート出来なかった二人ですから、アキのお気に入りアジサイの山へ登ったのが最初のデートでしょう。
それに最初の二人乗りに間違いなし。
つまり智世(本仮屋ユイカ)が言ってる「付き合ってるの?」の始まりです。

…それにしても、最初のデートで、ま、相手から言い寄って来たからその気になるのも分かるけど、女の子がキスを許すと思う、サクちゃん?…
~by レイジ~

1-1-2:
さて、二人が頂上についてからの場面、どうも綾瀬の表情がイマイチ。
二人乗りの場面から考えて、アキがサクをからかっているのは間違いなく、ちょっと下品な笑顔が欲しい。
頭がいいアキだからサクがキスを狙ってる事なんか百も承知のはず。
あの綾瀬の表情ではサクのことが好きそうには見えないし、アジサイがキレイだから喜んでるだけです。
し、か、し、
サクの魂胆を分かっていてそれを隠して無邪気な表情をしているとすると、
唐沢雪穂だ(笑)。

1-2:
次の夜の場面、サクがこいでいる自転車にじいちゃん(仲代達矢)が飛び乗る場面
夜ですが、光が夕陽色。つまり二人の関係が変わる事を暗示してます。この場面は実行犯と計画立案者。

1-3:
サク、骨を盗みに行く決心の場面。

2:
左と右

2-1:
冒頭、1987年のサクがアキからのカセットテープを聞く場面
サクは画面下手寄り(右側)
この場面は第一話のアキがテープを聞く場面と対になってます。勿論アキは画面上手寄り(左側)。
ん~、流石堤監督!

2-2:
図書室でのアキと安浦学級委員(田中圭)

左(上手):アキ
右(下手):安浦学級委員

ほ~、そう言えば教室でもこの位置。それだけアキの人気が高いと言う事。
同時にガードが緩い事(笑)も暗示。

…大変っすね、サクちゃん…
~by 俺~

2-3:
じいちゃんが骨盗みを依頼する場面

2-3-1:
松本寫眞館内部、続いてその外でも。

左(上手):サク
右(下手):じいちゃん

選択出来る立場にいるのが左、だからサクが左

2-3-2:
サクが帰ろうとすると、位置が代わり

左(上手):じいちゃん
右(下手):サク

サクが折れました。

2-4:
ロミオ役で手を挙げるボウズ(柄本佑)とサク
なんで左手なんだ?サクは智世からのメモ紙持ってるからまぁ、左手でもいいけど。
つまりサクはアキの右側へ行きたく、ボウズは安浦学級委員がアキの右側へ行く事を阻止しようとしている訳。

2-5:
アキがサクに松本寫眞館へ連れて行って欲しいと頼む場面

2-5-1:
まずアキが怒ってると言う場面

左(上手、奥):アキ
右(下手、手前:サク

精神的にアキが大人で優位に立ってるから。

2-5-2:
アキがお願いする時は当然

左(上手):サク
右(下手):アキ

2-6:
松本寫眞館でじいちゃんから稲葉さとの話を聞く二人
左(上手):アキ
右(下手):サク
無理無く、迷わず、自然にこの位置。

2-7:
安浦学級委員とアキのキス、それから安浦学級委員とサクの揉め事。職員室で谷田部先生(松下由樹)から説教される三人

左(上手):アキ
右(下手):サク

巧い事言い繕うアキがサクを助けるから。安浦学級委員は離れ、やはり「第三者」。

2-8:
説教が終わった後、職員室の前

左(上手):アキ
右(下手):サク

頭が切れて問題を冷静に処理出来るアキが主になります。アキの方が大人なんです。

2-9:
アキの自宅一階、サクからのテープが無くなり父親に文句を言う場面

左(上手):アキの父親(三浦友和
右(下手):アキと母親(手塚理美

教育重視の厳しいアキの父親です。

2-10:
稲葉さとの墓で

2-10-1:
まずは

左(上手):じいちゃん
右(下手):サク

愛情の深さと時間に負けぬ穏やかな強さもサクに無言で教えてます。

2-10-2:
それを表わすのが稲葉さとの遺灰を握る左手

左(上手):じいちゃん
右(下手):稲葉さとの遺灰

2-10-3:
そして松本寫眞館にある稲葉さとの寫眞も

左(上手):稲葉さとの寫眞
右(下手):じいちゃんの結婚写真

…この一連の場面、胸を打つなぁ…

2-11:
続いてその後

2-11-1:
稲葉さとの遺灰入りガラス瓶を左手で持つじいちゃん

左(上手):稲葉さとの遺灰
右(下手):じいちゃん

2-11-2:
この時二人の位置は

左(上手):サク
右(下手):じいちゃん

サクがじいちゃんの願いを適えるからです。

2-11-3:
それからじいちゃんが自転車の荷台になると向き合いますが、位置は同じ。

…この時点ではサクはまだじいちゃんから教えられた愛情の深さと時間に負けぬ穏やかな強さが分かってないだろうなぁ。

2-12:
キスの前、互いに見せたい物を見せる場面

左(上手寄り):サク
サクの右手(下手寄り):稲葉さとの遺灰

サクは遺灰(=死)に支配されてません。

2-13:
キスの場面

左(上手):サク
右(下手):アキ

ぼーっとしながらも精神的に強いところもあるサクがアキを助けています。
職員室で谷田部先生から説教される場面と対になってます。
持ちつ持たれつの良い関係になってきました(^_^)v。

2-14:
2004年、
病院を抜け出したサク(緒形直人)を心配し宮浦のサクの実家まで来た明希(桜井幸子)

左(上手):明希
右(下手):サク

説明の必要無し(笑)。


3:
DVDで8分20秒辺りからの池田久美が安浦学級委員にアキがサクに取られちゃうと唆す場面、放送時はカットされたそうです。


4:
アジサイの山でサクがキス出来なかった次の場面。夜の宮浦を自転車で進むサク。
サクの自転車のライトが明る過ぎます。当時はLEDのライトが市販されてなかったから有り得ない演出。
ま、あんまり気にならない演出だからいいか(笑)。


5:
父親から夜中に声が聞こえるぞと言われるアキ。
やはり廣瀬邸は安普請(笑)。


6:
バケツと水
「その3」でも書きましたがサクの恋についての欲求不満の象徴。
恋は生きる喜びでもありますから、生の象徴としてここでも使われてます。
第一話の「サクって呼んでもいい?」の雨と繋がり、またこの二つの場面での使い方からも水が生の象徴である事が分かります。


7:
結核の特効薬
ストレプトマイシンです。
1944年、米国のワクスマン等による土中の放線菌から分離された抗生物質。
最初の結核治療薬物。


8:
稲葉さと、あの寫眞の方、どなた?


9:
インストルメント版『かたち あるもの』が流れるのが
アキがサクと会うために二階の自分の部屋の窓から出て屋根の上で足を滑らす場面
から
稲葉さとの遺灰を見たアキが「きれいだね」と言う場面
まで。
キスより重要だからここで流れます。
重要な点は

9-1:
まず二人が見せたい物

9-1-1:
稲葉さとの遺灰→サクのじいちゃんの深く長い愛情

9-1-2:
サクからのカセットテープ→アキを心配する両親(=2本のテープ)、両親の愛情の現われ(=心配し捨てる)

9-1-3:
二人共肉親から、無言で、愛情を教えてもらったんです。
…でもまだ分かってないだろうなぁ。

9-2:
次にアキが問題起こすのヤダからニコニコしながら家でも学校でも嘘ついてる、と白状。
サクに初めて嫌いな自分の欠点を言います。
いい子振るのを止め、あるがままの自分をサクに見せました。

9-3:
全11話を通じ初めてこの場面で使われました。



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その45

第三弾

第三話その3

1:
百瀬驛

1-1:
廃線の線路を歩く二人を観ると死体を探しに行った『スタンド・バイ・ミー』を思い出します。季節も同じ夏だし中心になるものも同じ死。

1-2:
遺灰を撒く事は二人でやる初めての事。しかも遺灰が風に吹き散らされるとサク(山田孝之)が

> 「なんか すごくあっけなかった」

とか言います。
しかも

上手(左側):サク
下手(右側):アキ(綾瀬はるか)

なのでサクに主導権あり。
初Hを暗示でしょう。

2:
川沿いに進むサク

久し振りに私好みの「方向」の話(笑)。

2-1:
冒頭では手前から奥へ(進みじいちゃん(仲代達矢)の死を発見)、最後、遺灰を撒き終えアキを送ってから同じ道を奥から手前へ(進みじいちゃんの死を痛感)。
表してる事は過去へ戻る事。過去へ戻るという事は思い出す事。
サクが思い出した事は、荷台に載ったじいちゃんとじいちゃんの体重、じいちゃんの助けで初めて自転車に乗れた時の喜び、そしてじいちゃんと約束した日。
ペダルの軽さと共に実感したのがこれらの思い出を共有する人間がいなくなった事。
そしてじいちゃんに関する全てが過去のものになり、「未来」になるものが一つも無い事。
しかしこの悲しみを共有するアキがサクにはいます。共有=未来と捕らえられるので、アキがサクを抱き締めると、冒頭と同じ構図で川沿いの道を写しさらにカメラを動かし手前→奥(=未来へ)を強調してます。

2-2:
このけんけんさんのお好みの場面は、第二話最後のサクがアキのあるがままを受け入れキスをする場面と対になってます(→既に書いた様な気も…)。
そうすると百瀬驛で遺灰を撒く二人の場面はやはり「情交」を暗示でしょう。

3:
という事で堤監督のHの表現について

『恋愛寫眞』、『愛なんていらねえよ、夏』、『世界の中心で、愛をさけぶ』、全てで性を直接表現していません。
Hを性交ではなく情交として暗示してます。
単なる性欲の処理としていません。
この3本が情交を暗示する場面は

3-1:
『恋愛寫眞』

静流が誠人の部屋を訪れ、静流の出生の秘密を誠人が知り、さらに自分を傷付ける様な事するなと誠人が言ってから。

3-2:
『愛なんていらねえよ、夏』

第九話、海辺の最高のホテルでの幸せゲーム、が終わりお互いに相手を理解してから。
亜子が手首を切り、鮮血で染まる風呂桶は処女の証を暗示。

3-3:
『世界の中心で、愛をさけぶ』

百瀬驛の場面だけでなく第五話の夢島の場面も。

3-4:
以上から分かるのは、相手の事を理解してからやって「そう」だから性欲に衝き動かされてるだけじゃない、と納得出来る脚本と演出。
真面目な恋愛を描いてます。悪趣味な方ではありません、堤巨匠大監督。また気に入りました(^_^)v。

4:
その他色々

広末涼子、中学の時陸上やって日焼けしたからソバカスが多い。綾瀬はるかも結構あるんじゃない?、と思っても、
綾瀬はるかは高校の時やってたのはバスケだから無いか(笑)。
…最後の3カットの鼻血、鮮血の「鮮」がよく分かる演出。既に5回以上観たけど未だに心にち~さなち~さなさざ波が立ちます。特に鼻血が「廣瀬亜紀」の上に落ちる微かな音が何回聞いても恐ろしい。
これの前、サクを抱き締めるアキの場面との差が「鮮」烈だからなのは分かってますが、それでも、分かっていても心を捕える演出。
凄いね。ドラマ映画の魅力を楽しめる演出です。
…「方向」で書きたいのが川の流れと自転車の進む方向。
まだ細かく観てないので断定出来ませんが、どうもハッキリ方向を決めてないようです。
あの映像で決ってると解釈が『愛なんていらねえよ、夏』の光と比べられない位難しい。
なぜなら川の流れが殆どの場面で見えず、回りの景色から流れを判断する以外ないから。
さらにサクの奴が時々川を渡りやがる(笑)。
…やはり私は堤幸彦に呪われてる(笑)。




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『世界の中心で、愛をさけぶ』その44

第三弾

第三話その2

1:
パンク

1-1:
サクの父親の思い

なぜサク(山田孝之)の自転車がパンクしたのでしょう?
非常に不自然。つまり何かを象徴してるという事。
パンクしたのが前輪、つまりいつも前に乗ってる人という事だから、サクを表してます。
そしてサクにとって穴が開いてるものと言えば、じいちゃん(仲代達矢)を失って傷付いた心。
パンクを直したのがサクの父親(高橋克実)だから、サクの心の痛みを知っているという事。

1-2:
チューブと心

ママチャリ用のタイアは進歩してませんが、スポーツ車用タイアは1980年代に入るとコンパウンドとケーシングの改良が始まり、80年代中頃になるとパンクに大変強くなりました。
ロードバイクの前輪だと障害物を避けやすく、また駆動輪でなくトレッドが減りにくいため、まず10,000kmはパンクしません。
タイアは強くなったのですがチューブは変らず、0.3mmの穴でも貫通すればパンクします。
人の心も死に対しては弱く、知識や経験を積んでも不意を衝かれます。
サクはまだ16だしじいちゃんとはかなり親密な間柄でしたから、その影響は、実は、かなり大きい。
その実際の影響の大きさを暗示してるのが前輪がパンクしたサクの自転車。
1mmにも満たない穴がチューブに開いただけで使えなくなる自転車です。

1-3:
サクはトロい。第三話だけでも自転車で2回もコケてます。
サクは踵をかなり下げて漕いでます。サドルをあと5cm上げた方が乗りやすくなります。
サクの自転車のタイアは“WO”というタイプで、実はパンク修理が面倒臭くない。

2:
百瀬驛
サクのじいちゃんが稲葉サトと今生の別れをし、出征した驛。
百(=もろもろの)瀬(=事に出あう時)驛。別れと再会に相応しい名前。

そして葛生:
夏之日,
冬之夜。
百歳之後,
歸于其居。
の「百歳之後」も考慮に入れているのも間違い無いでしょう。
こういう些細な事にも手を抜いてません。
別れの場所、彼岸への旅立ちの場所として鉄道の驛を選ぶのが日本的。
アメリカなら間違い無くバス停。
(→蛇足:『メゾン・ド・ヒミコ』もバス停が最寄りの交通手段の「駅」で、この点からも浮き世離れしてるのが分かります)。

3:
割れたワイングラス

じいちゃんの死は色々暗示してます。
割れたワイングラスは第九話最後の「ワン切り」、赤ワインはこの回最後のアキ(綾瀬はるか)の鼻血へ繋がってます。

4:
遺灰入りガラス瓶を持つ手

1987年のサクがじいちゃんと稲葉サトの遺灰入りガラス瓶を持つのは右手。
2004年のサク(緒形直人)がアキの遺灰入りガラス瓶を持つのも右手(第一話から見直し確認済)。
撒く決心はした(=新たな人生を歩み出す)けどモタモタするの明らかです。



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その43

第三弾

第三話その1

1:
2004年
この夫婦にしてこの息子と嫁候補

左(上手)::母松本富子(大島さと子)
右(下手):父松本潤一郎(高橋克実)

…夕方の港での二人もこの位置→この場面、夕陽だけでなく二人の日本人的愛情も美しい。
…また主婦の買い物のお約束、長葱も忘れてません。

そして

左(上手):小林明希(桜井幸子)
右(下手):サク(緒形直人)

…アキの場合と同じで、父と同じく嫁の尻に敷かれるのが明らかなサクです。
…明希のチョンマゲ風の髪型、悪くないなぁ。

…因みにサクの祖父母も同じで
結婚写真も遺影も

左(上手):おかめ祖母
右(下手):宿六祖父(仲代達矢)

2:
ボウズ(柄本佑)が覚えてた英単語

divine=神聖な、
の次は
ディボース=divorce=離婚(する)
デス。

…これは森下脚本家のヤキモチですよ、きっと。

3:
学校で遺灰を探すアキ(綾瀬はるか)
この場面でも雨
サク(山田孝之)が嘘吐いて二人の遺灰を持ってるのが分かっても

> アキ「よかった あって」…笑いながら

間違いなく恵みの雨です。
…そんなちっちゃい嘘なんか洗い流しちゃえ
~byアキ~
って事…

4:
サクとじいちゃんの約束

について話す二人乗りのサクとアキ

上手(=左):サク、秘密を持ってるから左
下手(=右):アキ

横から写す映像は逆になりますが、アキを横座りにさせ正面を向かせ解決。

5:
じいちゃんを失い悲しむサクを抱き締めるアキ

上手(=左):サク
下手(=右):アキ

…?、慰めてるのがアキだから逆じゃない?
…まさか『いら夏』みたいに川面を鏡と見立てて位置と意味を逆転させてる事は無いと思いますが…
実はサクがアキに愛する人を失う事がどういう事か教えています。
いよいよ死神がその存在を感じさせ始めました。そして

6:
2004年
明希に抱き締めてもらうサク

6-1:
この場面では死の影がありませんから

上手(=左):明希
下手(=右):サク

になり、前の場面の二人の位置と意味がハッキリします。

6-2:
サクはアキの事をまだ明希に話せませんから、明希の顔を見られません。
だからこの場面では明希の顔がほとんど写りません。

6-3:
…サクに唐突に「抱き締めて欲しい」と言われ表情が凍り付く明希、この時の桜井幸子が宜しい、いや大変宜しい。
この方の無表情は柴咲コウの仏頂面とは違うんですが、同じ位いい。
経験の差なんでしょうか、「この人(=明希)、この場面では何考えてるんだ」と思わせる力が無表情にあります。
かなりの実力ですよ。
→この場面で考えられるのは
1、30過ぎたおばさん
2、独身+子供1人
3、自分で稼いで暮らしていける
4、苦労したので心の痛みと他人からの優しさのありがたみを知ってる
=一人前の大人(の女性)
だから、考えた事や思った事を直ぐに喋らずもう一度考える人。
アキと同じ様に頭と心の動きがいいから、この場合は何も言わずただ抱き締めればいい、と判断した訳です。

7:鼻血
…これも凄い演出です。
…口内炎と皮下出血で先触れを出し、死神の大鎌がついに振るわれ生を断ち切り、アキの人生に終止符が打たれました。
…その刻印が赤い鼻血で、しかも「廣瀬亜紀」の名前の上に落ちます。
…蝉の鳴き声にほとんど消されてますが、鼻血の落ちる音が入ってます。
仕事を終え帰り道に付く、死神の密やかな足音か?、死神の大鎌で断ち切られた地上との絆が落ちた音か?
…10秒3カット台詞無、単純明解鮮烈無比、おまけに無慈悲な演出。そのままエンドロールへ突入。
…堤監督、森下脚本家、石井監督は間違いなく死神の「パシリ」です。

8:
間違い発見

> (潤一郎)「これからは僕がどこでも連れてってあげるね」

5歳のサクが自転車に乗れるようになった時の字幕です。
誤:潤一郎
正:謙太郎(=じいちゃん)
あの声はじいちゃんでしょう



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その20

第二弾

第三話その1

1:
全編を観てから観直すと第二話の骨泥棒の場面が重要なのが分かります。

サク(山田孝之)+じいちゃん(仲代達矢)=サク+アキ(綾瀬はるか

です。
そして第三話では発展し伏線になります。

1-1:亡くした愛しい人への思いの深さと長さ
1-2:遺灰を直ぐに撒けない
1-3:サクへの愛情
1-4:人生を彷徨い歩く
1-5:遺灰を入れたガラス瓶とアキが入るクリーンユニット
1-6:遺灰を2回「撒く」
1-7:愛しい人を送るのに時間が掛かる

2:


松本寫眞館で遺品を整理した帰り、田んぼの間の道を歩くサクとアキ。
この場面で二人を正面から写すと、二人の後(頭の上)に目障りな橋が画面を横切ってます。
じいちゃんを亡くしたサクの悲しみです。後を振り返ると分かるんですが、まだ振り返る、つまり昔を思い出す事が出来ません。
振り返るのは遺灰を撒き、自転車に乗っている時。この時初めてじいちゃんが亡くなりいなくなった事を実感し、また理解しました。
そして悲しみを理解し慰め抱き締めてくれる人がじいちゃんからアキに代ります。
この事も2004年の伏線になってます。

3:
In the sweat of thy face shalt thou eat bread, till thou return unto ground; for out of it wast thou taken: for dust thou art, and unto dust shalt thou return.

汝は面に汗して食物を食ひ終に土に歸らん其は其中より汝は取れたればなり汝は塵なれば塵に歸るべきなりと
~創世記第三章 19 から~

…灰は人間の世界の物じゃないんだ、サク。あるべき所にあるのが一番いいんだ。君が遺灰を愛しても遺灰は君を愛せないんだろ?~by 英語のCypress先生~

4:
明希(桜井幸子)の髪

仕事中は完全に上げてます。サク(緒形直人)を探しにサクの家迄来ると後だけ下げます。
サクへの気持ちの表れ。仕事と違い気持ち(ややる気)を高める(儀式)必要がないから、気持ちが近付く程髪が下がります。



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その19

第二弾

第二話その1。

1:
サク(山田孝之)とじいちゃん(仲代達矢)

稲葉さとの墓で
右(下手):サク
左(上手):じいちゃん
サクとじいちゃんの強い絆(=アキと同じ)。おじいちゃん子のサク。
じいちゃん:「まぁ 最後までよろしくな」
→アキとの仲も何やら仄めかし。


2:
『素顔のままで』

アキに
ビリー・ジョエルの『素顔のままで』
を格好付けるんなら教えればいい、サク。
でも使うと『素顔のままで』じゃないか(笑)

~by 英語のCYPRESS先生~

3:

> 下駄箱の脇の壁にこのレリーフがあります。『少女と両親の墓碑』で間違いありません。

私は大理石が買えなくて絵を描いたモディリアーニではないので、彫刻については分かりませんが、Timonさんのこの指摘は興味深いですね。
堤監督は聴覚が鋭敏で音楽系の人で、ブログでも音楽についてよく書いています。私が読んだ範囲内では絵画、彫刻等美術系についてはありませんでした。
(→補遺:これを書いた時点ではありませんでしたが、その後堤監督は書きました。)

『恋愛寫眞』と『いら夏』から映像系の「センス」もあるのが明らかですから、美術系もかなり詳しいかもしれません。しかも『いら夏』の鷹園家の食器はノリタケ、絨毯は数百万円のペルシャを使った堤監督ですから、複製を使ったのでは?
ところであのレリーフ、CGの可能性は?

(またその「裏」設定は、アホ系の谷田部先生がいる宮浦高校ですから、ひねくれ者の天才美術教師が製作。その教師は稲葉さとの父親~by 英語のCYPRESS先生~)





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『世界の中心で、愛をさけぶ』その5

第一弾

第三話その1。

1:
第三話にしてサク(山田孝之)はようやく私服で登場。いくらなんでももう少し着る物持ってるでしょう。

2:
サクはちょっと卑怯、やはり子供っぽい。『北の国』からの純と同じ。(→倉本聰脚本家の少年時代)
アキ(綾瀬はるか)は女の子だから大人だなぁ。サクの嘘に付き合って探し物して、オマケに嘘をかばってあげる。
サクが悲しめばそっと抱き締める。
優しいアキ、サクのことが好き。
…まぁこうやって男は女に頭が上らなくなる訳でして…
格好悪いところ、情け無いところ、素の自分を見せ近付いて行く二人です。
…この辺も良い所。端折らず丁寧に話を進めてます。

3:
そしてアキの病気も同時に少しづつ進めてます。扇動的でない演出が良い。

4:
自転車

思ったより重要。今回はサクとじいちゃん(仲代達矢)の絆。

5:
感情移入の邪魔をする演出と台本と演技がない佳作です。目障り耳障りな役者がいない珍しい作品。
特に綾瀬の活かし方が大変巧い。アキはニコニコしてるだけで十分でしょう?

6:
小林明希(桜井幸子)

ようやく意味を持ち始めました。2004年のサク(緒形直人)が抱き締められたのは何年振り?抱き締めるのは「明」日への「希」望の人。サクがアキから離れ明日への希望を持ち始めた第一歩。
それに比べアキの「亜紀」、年(=紀)に準ずる(=亜)、一年に満たない亜紀です。→死んじゃうよね。

7:
恒例花言葉

アジサイだと
「移り気」「高慢」「辛抱強い愛情」「元気な女性」「あなたは美しいが冷淡だ」「無情」「浮気」「自慢家」「変節」「あなたは冷たい」
だとか。
(注:「大スキ! 広末涼子さん&『ビーチボーイズ』」に書きまくっていた頃、ドラマ映画の分析の手掛かりに花言葉を使い始め今でも使ってます)

8:
「俺は堤幸彦に殺される」多分(笑)。



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プロフィール

CYPRESS

Author:CYPRESS
最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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