開館50周年記念 『美の祝典 III 江戸絵画の華やぎ』

○会期
2016年6月17日(金)~7月18日(月、祝)

出光美術館

HP→http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html

また行ってきました。

今回は酒井抱一が色々出るんで、楽しみ、楽しみ(^.^)。


1:
紅白梅図屏風
酒井抱一
紙本銀地着色

左隻が白梅。
右隻が紅梅。

背景が銀箔で冷たい感じになっています。
左隻の白梅は問題無いんですが、右隻の紅梅が、汚い。
幹、枝だけでなく、花まで茶色い(@_@)。
なんでこんな色にしたんでしょう?

全てが分かることはないんで、まぁ、これからの楽しみであります(^.^)。
苦しみにならん事を祈ってます(笑)。

更に、銀地にした理由は何でしょう?
梅が花咲く晩冬用ではありません。
冬に使うにはあまりにも寒い絵です。
逆に夏用ではないかと思います。


2:
風神雷神図屏風
紙本金地着色

八ッ橋図屏風
絹本金地着色

酒井抱一

前回見たのは2014年の『日本絵画の魅惑』展(2014年5月9日(金)~6月8日(日))以来。
この時は前期が「風神雷神図屏風」、後期が「八ッ橋図屏風」。
二つ並んで同時に見たのは今回が初めて。

いい、それだけ(笑)。
江戸中期の作だけあり、奇跡の様な保存状態です。
この保存状態の良さを見るだけでも、見る価値があります。


3:
十二ヵ月花鳥図貼付屏風
絹本着色
酒井抱一

これは初めて見ました。
驚きました(@_@)。
実に美しい絵です。
題名の通り、12枚の自然の美。

色調を金茶でまとめていて、非常に上品であり落ち着いています。
「花鳥」の題名の通り花、植物を描いてますが、日本画の色の特徴である緑、緑青を殆ど使っていません。
薄墨、薄い褐色を使い、緑の使い方は最小限。
ヤーコプ・ファン・ロイスダール等17世紀オランダ絵画の風景画の木々の様です。
しかしながら、美しさは段違い。

更に題名の「花鳥」から全てに鳥か昆虫が描かれています。
鳥(オシドリ、白鷺、鶯、雀等)、昆虫(モンシロチョウ、クロアゲハ、キリギリス、オオカマキリ等)、
これらが表わすのは「飛ぶ→動く→時間の流れ、季節の移り変わり」

素晴らしい(^.^)。

構図は縦型の黄金律である上下に走るジグザグ型。
左隻左から4番目の菊なんか、背後に濃墨で竹を加える完璧さ(^.^)。

また、左隻左から3番目の柿の描き方が、分からん。
でもとても美しい(^.^)。

右隻左端のアジサイの七宝焼きの様な美しさ(^.^)。
(七宝のモチーフでアジサイがよく使われてますが(笑))

構図、色使い、構成、題材、全く抜かりがありません。
改めて絵師としての酒井抱一の実力に圧倒されました(^.^)。
特に色彩感覚の秀逸さ、これには参りました(笑)。

久し振りに30分は見続ける絵と出逢いました(^.^)。
見飽きない絵です。


3:
今回は酒井抱一の「十二ヵ月花鳥図貼付屏風」、
これにつきます。

他はどうでも宜しい(笑)。
他を圧倒してました。






タグ 酒井抱一 十二ヵ月花鳥図貼付屏風 風神雷神図屏風 八ッ橋図屏風 紅白梅図屏風 出光美術館





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『鈴木其一 江戸琳派の旗手』その1

サントリー美術館で今秋開催される鈴木其一の回顧展の名称が決まりましたね。
『原安二郎コレクション 広重ビビッド』へ行ったらチラシがあり、HPでも名称があります。

HP→http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/future.html


チラシに主な展示作品の紹介があり、

「夏秋渓流図屏風」、六曲一双、根津美術館(→これ、見ました)
「藤花図」、一幅、細見美術館(京都)
「水辺家鴨図屏風」、六曲一双、細見美術館(京都)
朝顔図屏風」、六曲一双、メトロポリタン美術館(米国、N.Y.)
風神雷神図襖」、八面、東京富士美術館

です。

個人的な目玉は、何と言っても、光琳と抱一の「八ッ橋図屏風」、光琳の「燕子花図屏風」から発展した
朝顔図屏風
です。
しかも、この絵の構図、ぐるぐる回っている(@_@)。
ぐるぐる回ってる絵なんて、鈴木其一以外で聞いた事もないし、見たこともない(@_@)。
出不精ですから八王子へ行く気なぞ無く、更に京都の細見美術館は私には辺境だし、
アメリカなんて銀河系のそのまた先でありんす(笑)。

また「風神雷神図襖」も楽しみです。
宗達、光琳、抱一と来て、鈴木其一がどのように描いているか、興味津々です(^.^)。

とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、
楽しみな展覧会です(^.^)。


鈴木其一と関係して、
東京国立博物館で、
鈴木其一の師匠酒井抱一の重文「夏秋草図屏風」が総合文化展の作品として
本館8室で2016年9月21日(月)~10月30日(日)に展示されます。
光琳の「風神雷神図屏風」の裏に描かれたアレです。
更に、本阿弥光悦の国宝「舟橋蒔絵硯箱」も総合文化展に一品として本館12室で2017年1月2日(月)~3月20日(月)に展示されます。

参考、東京国立博物館の展示、年間スケジュール→http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1255#2_4
このページの「名品の展示予定」の下の方です。

また、出光美術館の『開館50周年 美の祝典III -江戸絵画の華やぎ』(2016年6月17日(金)~7月18日(月))では酒井抱一の「風神雷神図屏風」が展示されます。
HP年間スケジュール→http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/index.html#schedule





タグ 鈴木其一 酒井抱一 本阿弥光悦 風神雷神図 夏秋草図屏風 舟橋蒔絵硯箱 朝顔図屏風 八ッ橋図屏風 燕子花図屏風 光琳





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『美の巨人たち 酒井抱一 「八ッ橋図屏風」』

★放送
2014年5月31日(土)
午後10:00~10:30

放送分HP→http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/140531/index.html

1:
先日見てきた出光美術館蔵の「八ッ橋図屏風」なんで興味深く観ました。


2:
紙本かと思っていたら絹本なんですねぇ…
金箔と紙本に貼ると滑らかなので鏡の様に全面で光り、絹本は絹の繊維が縦横にあるので金粉の様にキラキラ光るとか。
見に行った時は全く気付きませんでした。


3:
優雅な立ち姿の燕子花は、風に揺れる姿だとか。
これは、そこまで考えが行きませんでしたね。
尾形光琳の「八ッ橋図屏風」を見てないもんなので(^_^;)。


4:
それでも、全体の構成とかの話は無しで、この点については大いに不満でした。



タグ 酒井抱一 八ッ橋図屏風 美の巨人たち 尾形光琳



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『日本絵画の魅惑』 後期 酒井抱一作「八ッ橋図屏風」

★簡単な紹介

2014年5月9日(金)~6月8日(日)

出光美術館東京

HP→http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html


1:
後期展も行ってきました。
土曜日の昼過ぎに行きましたが、待ち時間0秒、待ち行列0㎜で入場。
会場内も混んでいませんでした。
まぁ、程良い入場者数でしたな。


2:
後期の目玉の酒井抱一の「八ッ橋図屏風」(出品番号65)。
いやぁ~、素晴らしいね。
江戸後期作と比較的新しいので、この屏風も保存状態が非常に良く、絵具が殆ど残り、変色など皆無(^.^)。
完璧な絵です。

あ~だ、こ~だ言う必要が無い絵(笑)。

ベタ塗りの燕子花の群とたらし込みで描いた橋。
この対比の効果が素晴らしい。

2-1:
燕子花は外観だけの描写で完全に平衡し安定感抜群。
それを当然ながら、天才的に配置し不思議なリズム感を生み出しています。
まぁ、この辺は尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」と同じ。
(私の記事→http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-1744.html)
この屏風も光琳作の写しです。

完全に意匠化し平面化しているのですが、緑青と群青両方共濃淡2色を使い立体感が有ります。
これは離れて見ると分かります。
近くと遠くでは異なる表情を見せる燕子花、
見事です。

そして、筆使いの巧いこと、巧いこと(^.^)。
完璧な写実力で燕子花を描写しているだけでなく、あれだけのベタ塗りながら筆の跡が皆無(@_@)。
学校以外で絵を描いたことがある方なら、どれだけ難しいことかよ~く分かると思います。

2-2:
そしてもう一つの絵の主題の橋。
これも、素晴らしい、素晴らしい(^.^)。
琳派の特徴のたらし込み技法の効果全開100%(^.^)。
止まっている燕子花群の中を走り抜ける八ッ橋になっています。

これはまるで

流れすぎる暗雲

その中に躍動する雲龍

ですよ、たらし込みの八ッ橋は。

2-3:
近くから見て筆使いを見てもいいし、遠くから見て全体の雰囲気を味わってもいい(^.^)。
こんな絵、西欧には存在しませんから、白人の画家と美術好きがこの絵を初めて見た時の驚きを想像するのも楽しい(^.^)。

2-4:
実に見事な作品です(^.^)。


3:
今回、もう一つ凄かったのは、
長谷川等伯の「波濤図屏風」(出品番号74)

美術の教科書によく出て来る
「物の質感の違いを筆のタッチの違いで表す」
これの好例の絵です。

3-1:
波の方はマンガ風の輪郭線で意匠化、抽象化されています。
水は一定の形が有りませんから、何とかしなくちゃいけません(笑)。
そう、何とかしちゃったのが等伯です。
かなり水と波を観察したのは間違いなく、形と描写におかしな点が在りません。

3-2:
もう一つの主題である岩は絵具の量を減らし、素早く走らした筆致。
岩の硬さが大変巧く表され、目が点ですよ、ホント(笑)。

3-3:
そして飛び散る水飛沫を表しているのが、何と、金粉(@_@)。
これも水飛沫の煌めきと動きが良く表れ、見事、見事(^.^)。

3-4:
柔らかな波の筆致と硬い岩の筆致。
柔らかくとも岩を悠久の年を掛け削る波の力。
その波に対抗する岩。

これらを大変よく表してます。

近くで見ると岩と波ですが、離れると海と島に変わります(@_@)。
そして漂う雲。
人生の荒波に対抗する人間を表してると簡単に解釈出来ます。

素晴らしい屏風です。


4:
素晴らしいのはこの二つの屏風が向い合せに展示されている点。
静的な「八ッ橋図屏風」と動的な「波濤図屏風」。
一方に満足したり見飽きたりして振り返ると、画風の違う屏風が在り口直しになり飽きません。
両方の屏風に近付いたり離れたりして、気が付けば1時間過ぎていました(笑)。


5:
八ッ橋図屏風」の隣に展示されている鈴木其一(すずききいつ)の「桜・楓図屏風」(展示番号66)も素晴らしかった。
これは小さな屏風で琳派の作品サンプルみたいでした。
楓の幹のたらし込みの巧さ、見事さ。
丁寧に描写した桜の花、花、花、花。

これは、ウチにも置ける大きさだったので欲しくなりました(笑)。
八ッ橋図屏風」と「波濤図屏風」も欲しいけど、置く所が自宅には無い(笑)。
でもその前に広げられる場所が無くて自宅では見られない(爆)。


6:
後期展でもう一つ気に入ったのが、相阿弥作の水墨画「山水図」(展示番号16)。
奥行が在る空間表現が素晴らしく、全体に漂うほんわかして柔らかな雰囲気が非常にいい(^.^)。


7:
欠点が二つ在りました。

まず、ガラスの継ぎ目が目障り。
全ての作品で目障りになったのではなく、等伯の「波濤図屏風」で酷かった。
屏風の色合いと違うので非常によく目立つんです。
何とかならないんでしょうか?
八ッ橋図屏風」では金箔の地と巧く溶け込んで目立たなかったので気になりませんでした。

もう一つは、「波濤図屏風」を柱が邪魔になり正面から見れず左か右からずれてしか見られません。


8:
前期、後期共に大変満足した『日本絵画の魅惑』でした(^.^)。



タグ 酒井抱一 八ッ橋図屏風 長谷川等伯 波濤図屏風



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最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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