『平成狸合戦ぽんぽこ』

○放送
2015年8月28日(金)
午後9:00~11:30
日本TV系
金曜ロードショー


1:
1994年、ウィンドウズ95発売前年の作。
CGが一般的になる前の作だけあり、背景と動画の馴染みが悪い。
地面の上を歩いても足が地面に付かず、空中浮揚しております。


2:
このアニメも日本で作ったからなのか、夜が明る過ぎます。


3:
「妖怪大作戦」
ここに出て来る妖怪で歌川国芳の丸写しらしき所が二ヶ所。
屋台の呑み屋のカットに出て来る両面相は完全に国芳からでしょう。
またデカい骸骨は『相馬の古内裏』の骸骨にしか見えん。

まぁ、日本古来の妖怪、お化けの類は定番、お約束ですから誰が描いても大同小異になります。
著作権はとっくに消滅してますから、「作画参考 歌川国芳」が入っても良かったのではないかと思います。


4:
自然開発と宅地開発、題材にするのが1994年では遅過ぎないかい?
1964年に作ったら面白かったのになぁ…



タグ 歌川国芳 平成狸合戦ぽんぽこ



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ジャンル : 映画

『浮世絵師 歌川国芳展』 後期展

★簡単な紹介

2015年8月1日(土)~8月30日(日)

前期→8月1日(土)~8月16日(日)
後期→8月17日(月)~8月30日(日)

そごう美術館

HP→https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/15/kuniyoshi/index.html


展覧会は終わっちゃいましたが、好きな絵師の展覧会なので記事にしました。



平成狸合戦ぽんぽこ』がまたTV放送されると言うんで、後期展も見てきました。
尤も、このアニメが放送されなくても行く気でしたがね。

歌川国芳はかなり『平成狸合戦ぽんぽこ』に影響を与えてる気がします。


1:
2回見ても、やはり大らかで仄かなユーモア、笑いが漂い、どれを見ても宜しいなぁ(笑)。
三国志や合戦物の武者を見た当時の西洋人の驚きを想像するのも難しくないし、奴らの驚きの表情を想像するのも楽しい(^.^)。

『開運!なんでも鑑定団』(TV東京系、2015年8月18日(火))で放送された
『龍宮玉取姫乃図』(作品番号:174)も前後期通じて展示されました。
放送された物よりかなり保存状態も良く、汚れも少ない。
(鑑定団放送分HP→http://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/kaiun_db/otakara/20150818/05.html)


2:
広重北斎と違い、構図や画面構成に凝るのではないので、あれこれ考えず見て楽しめばいい絵ばかり。

そんな中でも目立ったのは、

2-1:
作品番号:137
『暑中の夕立』
後期展示作品

夕立の中に立つ美女三人の図。
着物の裾と袖のたくし上げ具合からかなり強い雨だと分かります。

雨の描写が秀逸、素晴らしい。
広重の『おおはしあたけの夕立』の細く鋭い雨脚とは違うなぁ、と思ってよく見ると、
太い雨脚で豪雨を表している、
と思ったら違う(@_@)。

圓山應擧の『龍門鯉魚図』(大乗寺蔵、兵庫県美方郡香美町)の瀧の表現と同じと言っていいでしょう。

10本程の細い縦線を描き、その左右を白く飛ばして雨脚を表現し、背景をその雨脚の分だけ飛ばしています。
画面上幅広の雨脚で豪雨を表し、更に背景を部分的に飛ばし見通しの悪さで豪雨を強調しています。

その背景は水溜りやそこに広がる雨が作る波紋です。

これ程見事に雨脚を描いた絵画を見たこと、記憶にありません。
雨を描いた他の絵画と言えば、

川合玉堂の『彩雨』(昭和15年、国立近代美術館蔵)は霧雨にけぶる紅葉と水車小屋を描き、
そこに表現される秋雨の雰囲気は80年近く経った東京都心でも変わらぬ正に「日本の秋」です。
大変素晴らしい作品ですが、雨自体は描いていません。

広重の『おおはしあたけの夕立』は遠景で橋とそこを渡る人々を描いているので、
写実表現としては少々物足りません。

美人画として分類されていますが、それだけではない素晴らしい絵です。


2-2:
作品番号:30
『坂田怪童丸』
全期間展示

これも水の絵です(笑)。
金太郎が瀧の中で巨大な鯉を捕まえている絵です。
「坂田の金時が自分よりデカい鯉を捕まえてるな」と前回は通り過ぎた(^_^;)。

今回、よく見ると、よく出来ている(^_^;)。
鯉が坂田怪童丸に負けじともがいているのを白い水玉で表し、簡単な表現ですが、
意外と効果的。
色を載せないで紙の白を活かすために、版木に水玉型にくり抜いてます。

更に、鯉の体半分に薄く水色を掛け、まだ瀧の中にいるのを表し、これでも鯉の力強さを表しています。

絵師の国芳だけでなく彫師、摺り師も大したもんです(^.^)。


2-3:
作品番号:47
『宮本武蔵と巨鯨』
後期展示作品

国芳の代表作の一つ。
もう一つの代表作である『相馬の古内裏』(作品番号:45)の代わりに展示。
う~ん、この絵、主役がどう見ても宮本武蔵じゃなくて鯨(笑)。
オマケに鯨の体の白い水玉斑点が意外にキレイ。
巨大で大らかで、宮本武蔵なんか全く気にしていません(笑)。


3:
最後に繰り返しになりますが、いい意味で軽さがあり気楽に見て楽しめる浮世絵ばかりでした。



タグ 国芳 広重 北斎 平成狸合戦ぽんぽこ



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『浮世絵師 歌川国芳展』 前期展

★簡単な紹介

2015年8月1日(土)~8月30日(日)

前期→8月1日(土)~8月16日(日)
後期→8月17日(月)~8月30日(日)

そごう美術館

HP→https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/15/kuniyoshi/index.html

国芳と言うとオバケ、妖怪、クジラと宮本武蔵、そして「寄せ絵」。
TVとか画集では見たことありますが、本物を見るのは初めて。
楽しみにして行ってきました(^.^)。

1:
ほほ~、日本のマンガ、アニメーションの原点とも言える作品群でした。
当然ですが、この展示会の作品を観ると日本人の感性や発想は、
国芳が浮世絵を始めた190年前位から、勿論それ以前から、
変わってないのがハッキリ分かります。

平成狸合戦ぽんぽこ』(スタジオジブリ制作、高畑勲監督、1994年)なんか、
国芳が描いた妖怪、幽霊、擬人化動物の丸写し。
タヌキ、キツネ、竜、猫、骸骨、等々国芳以外の何物でもなし。
顔が回転するのは両面相(→作品番号:88、89)。
出て来る骸骨でデカいのは国芳の代表作『相馬の古内裏』(作品番号:45)。
雷神様と風神様は俵谷宗達を初め琳派だな。
勿論国芳高畑勲の絵は違いますが、擬人化に関しては全く同じ。
著作権を考えれば国芳が死んで150年以上経っていますから問題は有りません。
擬人化に関しても、高畑勲以外誰がやっても大同小異でしょう。
高畑勲が国芳や琳派を知らないはずが無く、なぜ同じ様な絵にしたのでしょう?
ただ、マンガやアニメーションを含めた芸術の発展を考えれば工夫が欲しかった。

それ位国芳の擬人化は完成度が高い。
とは言っても国芳よりはるかに古い京都高山寺の国宝『鳥獣人物戯画図』(12世紀~13世紀)があります。
国芳は知っていたのでしょうか?
絵柄や作風と言ったものは違っています。

Amazonの『平成狸合戦ぽんぽこ』のレビューを見ると、国芳の引用をしてる人はいませんね。

2:
国芳に限らず北斎を初め浮世絵師は水の表現が大変巧い。

この展覧会だと、
作品番号:173 『通俗三国志之内 玄徳馬躍壇渓跳図』
作品番号:174 『竜宮玉取姫乃図』
作品番号:48 『讃岐院眷属をして為朝をすくふ図』
作品番号:49 『鬼若丸大鯉退治』

『竜宮玉取姫乃図』の大波の表現は圧巻(@_@)。
東日本大震災で観た津波を思い出す水の「重さ」と「強さ」をとても巧く表しています(^.^)。
飛び散る水泡の表現も見事です(^.^)。
特徴を捉え巧くまとめている、こんな感じの表現です。

『竜宮玉取姫乃図』の大波と竜、『讃岐院眷属をして為朝をすくふ図』の波と鰐鮫で思い出したのが、
1940年ディズニー制作の『ピノキオ』。
中々の出来ですが、最後のクジラの場面、
残念ながら水の表現では国芳に負けてます。
ウォルト・ディズニー初めスタッフ一同、誰も国芳を知らなかったのは間違いありません。
北斎の『神奈川沖浪裏』も知らなかったんだろうなぁ。
知っていたらもう一工夫していたはずです。


3:
作品番号:107 『亀喜妙々』
フランツ・カフカがこの絵を知っていたら、『変身』(1915年刊)はどうなっていたでしょう?

作品番号:109 『荷宝蔵壁のむだ書』
弘化4年(1847年)頃の作。
相合傘が描かれております(@_@)。
こりゃビックリ(@_@)。

作品番号:159 『東都名所 佃嶋』
なんでこんなに高い塔が二つあるんだと思い解説を読むと、
一つは火の見櫓、もう一つは井戸掘りの足場だとか(笑)。


4:
寄せ絵
ジョゼッペ・アルチンボルド(Giuseppe Arcimboldo,1527年~1593年、イタリア)の方が有名かなぁ…
参考→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%BC%E3%83%83%E3%83%9A%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%81%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%89
国芳の方は上記そごう美術館のHPに図版があります。

人間、誰でも考える事は同じ様なもんなんですな。


5:
妖怪退治

作品番号:28 『源頼光土蜘蛛の妖怪を斬る図』
作品番号:43 『源頼光の四天王土蜘蛛退治之図』
作品番号:46 『蝦蟇僊人と相馬太郎良門』
作品番号:50 『近衛院に怪鳥あらわる』
作品番号:51 『源三位頼政鵺退治の図』

これらを見ると、マンガやアニメのSFっぽいアクションシーンって、国芳と全く同じ。
進化してないのか、日本人だから考え付くことが同じなのか…

6:
その他展示されたのは、
武者絵、豪傑、合戦の図、歴史物語、忠臣蔵、動物の擬人化、妖怪、怨霊、お化け、寄せ絵、両面相、役者絵、美人画、
等々。
全体に漂う雰囲気は広重や北斎の計算し尽した、考え抜いた感じとは違い、
「大らか」ですね。
あの天才広重と同時代の絵師でなりながらも、意識していたのは間違いありませんが、気にしてなかった様な作風です。

ここ数十年のアニメとかマンガは殆ど知りませんが、たまに見ると同じ様な感じばかりですが、
当時の浮世絵師の個性の違いの際立ちの激しい事。
まぁ、現代のアニメとマンガももう少し気を入れて見れば個性が分かるんでしょうが、そこまでして見たいと思うほどの絵がありません。

また、摺りの良さ、美しさ、未だに衰えていません。
19世紀末の欧米人が初めて見た時の驚きを日本人でさえ今でも追体験出来ます。


7:
十分楽しめた展覧会でした。
後期展も行きます。

マンガやアニメが好きな人、志す人、絶対見た方がいいです。



タグ 国芳 平成狸合戦ぽんぽこ 高畑勲 アルチンボルド ディズニー ピノキオ



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好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
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