『歌川広重 ~東海道五十三次と冨士三十六景』 後期その1

★簡単な紹介

太田記念美術館

前期:2016年4月29日(金・祝日)~5月26日(木)
後期:6月1日(水)~6月26日(日)

HP→http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/utagawa-hiroshige


後期展も行ってきました。
JR原宿駅表参道口から行く時は、
GAPの前の信号を渡ると、直ぐ先の「銀だこ」の角を曲がり裏道を進むと人通りが少なく、好ましい。
途中には世界で唯一のハッセルブラッドの直営店があります。

表参道を進み、太田記念美術館の看板があるソフトバンクと千疋屋の角まで行くのは、人間があまりにも多過ぎお勧めしません。


1:
東海道五十三次

図版はWikiにあるので参考に
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E9%81%93%E4%BA%94%E5%8D%81%E4%B8%89%E6%AC%A1_(%E6%B5%AE%E4%B8%96%E7%B5%B5)

今回は後半、27番目の袋井宿から。
全体に、前半と違い穏やかです。
鈴鹿峠がありますが、標高357m。
箱根峠は、846m。
単純に標高を比べても鈴鹿峠は箱根の半分以下。
こりゃ、楽だワ。
小田原⇔箱根⇔三島みたいな絵が作られんハズだわい。


1-1:
四十五番  庄野

副題で「白雨」が付けられている一枚。
にわか雨、夕立の意で雨が白く見える雨。
白く見えるとは、かなりの強い雨です。

斜線しかない驚異の絵。
峠道、強風で傾く竹林、風と雨を避け体を傾ける人々、家々の三角形の茅葺き屋根、強風に流される雨脚、等々。
全てが斜線(@_@)。
白人には考え付くこともない構図。
斜線を中心にした構図の絵はいくらでもありますが、
実際に斜線だけを描いた絵は、まずありません。

保栄堂版の本物を見るのは今回が初めて。
最近の復刻版と比べると、雨が薄い、弱い。
と言っても「薄め」、「弱め」です。
名所江戸百景の「おおはしあたけの夕立」と比べると、雨の表現はかなり弱い。

なぜ?

この先に待ち受ける鈴鹿峠の標高の低さですな。
箱根峠の半分だから、「白雨」と言ってもこの程度なんです。

成程、広重、流石、よく考えてるワイ(^.^)。

1-2:
四十三番目  四日市

これは、右端の合羽を着た人がいいんだなぁ(^.^)。
風になびく合羽の描写がとても巧い、いい(^.^)。
画面右側の風に飛ばされた笠を追い掛ける旅人が注目されている様ですが、
イマイチ目立ちません。
代わりに右側さん(笑)は、笠と合羽を黄色(石黄(せきおう))で強調しています。

1-3:
四十八番目  坂下

画面左側筆捨山の表現が最高(^.^)。
箱根と同じ様な表現ですが、いつまでも見ていたい(笑)。
箱根と違い生物じみた不気味さがなく、箱根と違う場所だと示しています。
急峻さはないし、峠道も傾斜が緩い。

そして、
落款と題名を入れる位置の絶妙な事(^.^)。
絵と全く関係の無いこう言う物を描き加え絵のバランスを取るとは…(^.^)。
日本の芸術家の素晴らしさであります(^.^)。

1-4:
その他

悪い絵はありません。
前期に展示され私が文句を書いた「第十九番 府中」でも他の絵から比べると出来の悪さが目立つだけです。
「お気に入りの絵をどうぞ、堪能して下さい」
この手の出来のいい作品しかありません。
流石、広重、素晴らしい。


2:
まとめ

とにかくハズレが無いのが天保4年、1833年から出された保栄堂版東海道五十三次』。
今回ハッキリ分かりました。

遠景だけを描いた絵が無く、近景、中景、遠景を組み合わせています。
この点が『富士三十六景』と完全に違う点で、親近感や現実感が全く違います。
『富士三十六景』はどうもよそよそしいんです。

『名所江戸百景』では近像型で強烈な構図と構成の凄い作品が多いですが、
東海道五十三次』ではありません。
木を画面中央付近に置いて画面を壊しそうな絵が『東海道五十三次』でも多く、
この点は『名所江戸百景』と同じです。
主な絵は、
「十六番 由比」、「二十七番 袋井」、「二十八番 見附」(ここでは舟竿)、「二十九番 浜松」、「三十七番 藤川」(ここでは棒杭)、「五十番 水口」
です。
その他にも木を中央付近に置いている作品もありますが、近景に置かなかったり、垂直に描かず近景の他の部分に溶け込ませています。
画面を半分にして力を弱めるのでこの手の構図は禁じ手と美術の教科書には書いてありますが、
力を弱めない技を持ってるのが広重です。
時代を考えると北斎の『富嶽三十六景』(甲州 三嶌越)の方が先で広重が参考にしたとも考えられますが、どうなんでしょうか?

まぁ、とにかく、ハズレ無し。
見ていて楽しい作品ばかりです(^.^)。
世界最高の絵画の一つです(^.^)。





タグ 広重 太田記念美術館 東海道五十三次 保栄堂版 北斎




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『歌川広重 ~東海道五十三次と冨士三十六景』 前期その2

2-3:
良い絵

出来のいいのが多い。
「江戸名所百景」は興の乗り具合の差が激しい。
「六十余州名所図会」はどうもやる気になっていません。

2-3-1:
第十三番  原

富士山が枠線を突き破ってどっか~ん(笑)。
富士山の高さを強調し、面白い表現です。

2-3-2:
第十五番  蒲原

突如現れるほぼ白黒、墨絵の世界。
これは目に新鮮。
雪の表現は決して悪くありませんが、川瀬巴水と比べるとちと劣ります。

なぜ一連の東海道五十三次の中にここで雪の蒲原を入れたのでしょう?
やはり気分転換でしょう。

2-3-3:
十九番  島田

一見大した事ない絵。
オマケに題名と落款を対角線上の目立つところに置き、
バランスを取ってます。
実に大雑把な絵の構成です。
目立つのは空間。
川原です。
大井川の川原です。
「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」
の大井川です。
雨が降り増水するとこの広大な川原が川になる、と大井川の大きさと困難さを暗示してる訳です。

2-4:
出来がイマイチの絵

どうも質が落ちる絵があります。

2-4-1:
第十九番  府中

安倍川と渡る人々。
川渡りを描いているのは全部で五つ。
(小田原、興津、府中、島田、金谷)

この「府中」はショボイなぁ(涙)。
かなり頑張って絵を作った雰囲気が強い。
画面水平線付近、安倍川の対岸辺りを何やら白い帯状物体で隠している。
その土地の特徴を描きたいんだろうけど、無かったんだろうなぁ…
例えば、一つ前の18番「江尻」なら久能山からの眺望(清水の港、三保の松原、駿河湾、伊豆半島、富士山)があります。
でも、ここ府中は無かったんでしょう(溜息)。
それで水平線付近に白い帯状物体を描き「こりゃ何だね
?」と思わせるしかなかったんでしょう。

2-4-2:
二十四番 金谷
二十五番 日坂(にっさか)

この二つはそれ程悪くはないんですが、
九番   小田原
十番   箱根
の組み合わせと同じなんで、二番煎じ。


3:
冨士三十六景

これ、ダメだわ(溜息)。
東海道五十三次」と比べちゃ気の毒。
広重、やる気なかったんだろうなぁ…(溜息)。
出来具合が「東海道五十三次」と全く違います。





タグ 広重 東海道五十三次 冨士三十六景 太田記念美術館 川瀬巴水





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『歌川広重 ~東海道五十三次と冨士三十六景』 前期その1

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太田記念美術館

前期:2016年4月29日(金・祝日)~5月26日(木)
後期:6月1日(水)~6月26日(日)

HP→http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/utagawa-hiroshige


広重が好きだし、東海道五十三次はまとめて全部(、と言ってもこの展覧会でも半分づつですが、まぁ半分でもいいか(笑))見たことないし、
冨士三十六景は本物をまだ見たことなし。
太田記念美術館も原宿の表参道を歩いていると、いつも看板の前を通り過ぎ「いつか行ってみたい」と思っていたので、
行ってきました。


今回も原宿駅と原宿周辺の人出は大変なもんでしたが、先月根津美術館へ「燕子花図屏風」を見に行った時よりは少なくて、
少々ホッとしました。
それでも、多いよなぁ(溜息)。


1:
この太田記念美術館へ行ったことある方なら御存じと思いますが、
ここも意外と小さい。
先日行った向井潤吉アトリエ館と同じ位の規模。

お金持ちが作った美術館、または残した収集品を展示するために作った美術館、それも東京の都心に建てるとなると、
こんなもんなんでしょう。
御近所の根津美術館が如何に例外的に巨大か、改めて分かりました。

サントリー美術館の「原安二郎コレクション 広重ビビッド」の半券を出すと、入場料が¥100引き。
逆に太田記念美術館の今回の展覧会の半券をサントリー美術館で出すと同じく入場料が¥100引きになります。

人出もそれ程多くなく、落ち着いて見られます。
日本の芸術家で世界中最も有名な広重ですから、白人の方もかなりいらっしゃいました。

それでは、ブラブラ見て行くと…


2:
東海道五十三次

図版はWikiにあるので参考に
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E9%81%93%E4%BA%94%E5%8D%81%E4%B8%89%E6%AC%A1_(%E6%B5%AE%E4%B8%96%E7%B5%B5)


2-1:
やはり、広重の代表作には間違いありません。
今回は26番目の掛川宿まで。

全体に穏やかな雰囲気ですが、細部の作り込み等は今回同時展示されている「冨士三十六景」とは誰の目にも明らかです。
また穏やかな雰囲気を漂わせながらも、題材はあまり穏やかとは言えない作品もあります。
どの作品も基本的に2本の対角線を中心とした構図になっています。

広重の「名所江戸百景」の「おおはしあたけの夕立」の不安定な構図が自然の恐ろしさを暗示するように、
この「東海道五十三次」も300年後の私達が想像する様なノンビリと風景を楽しみながら旅をするのとは違うと告げています。

確かに当時は国内情勢も安定し、治安も保たれ、常に周囲に目を配り緊張感を保ちながら旅行するのは過去の事になりましたが、
それでも科学も医療も発達していませんでしたから、やはり現在と比べれば安心感は違います。
天候の変化も予測しにくく、衛生概念さえ無いも同然ですから簡単な病気やけがでも重症化する恐れは遙かに大きかった。

現代の我々の基準から考えると、当時の長距離の旅行は、辛く、大変で、危険なものでした。
だからと言って、当時は江戸からお伊勢参りへ行くのが流行った位ですから、屈強な男しか旅行に出れないと言うのではありません。
意外と注意力や観察力等が必要で、油断するとケガや病気になる、と言う事です。

現在の感覚だと、登山、それも縦走が近いのではないでしょうか?

2-2:
簡単な旅ではないと示す作品。

一番   品川
三番   神奈川
六番   藤沢
九番   小田原
十番   箱根
十一番  三島
十六番  由比
二十一番 岡部
二十四番 金谷
二十五番 日坂(にっさか)

2-2-1:
一番   品川
三番   神奈川

徒歩の旅なのに、中央にあるのは海で、道はどちらも右端。
そして海は入江になっていて、道はそれに沿って曲がり進んで行くと暗示する構図になっています。
道の行き先は遠く、オマケにどちらの作品も船の帆で隠され遠さを強調してます。

日本橋を出てまだ最初と三番目の宿場で道の遠さ、旅の長さを強調する絵にしています。
オマケに神奈川宿では坂道にするご丁寧さ(笑)。

2-2-2:
六番   藤沢

日本橋から12里18町、約49㎞。
江島神社の一の鳥居が描かれています。

当時は大体一日に8里から9里(35㎞位)歩いたらしいので、初日に保土ヶ谷泊まり(8里9町、約32㎞)、
保土ヶ谷から4里9町(約17㎞)。
一息入れ、改めて旅の安全や無事故を願う、と言う事でしょうね。

2-2-3:
九番   小田原
十番   箱根
十一番  三島

絵も素晴らしい出来ですが、

「小田原」の酒匂川の渡河、先に聳え立つ箱根の山々、
「箱根」の山々の急峻さ、
「三島」での三島神社の鳥居の強調、

これらの一連の流れを見ると
東海道の江戸から来た時の最初の難関、京から来れば最後の難関、
そして旅の油断大敵の厳しさ、無事故と安全の祈り、
を表してるのがよく分かります。

「小田原」の遠景の箱根の山々の描写の素晴らしさ、美しさ。
正に東海道を旅する一面、景色を楽しむを非常に巧く表してます。
同時に背景に鎮座し、巨大な存在感を与え、美しいだけでなく油断大敵も表してます。
「箱根」の山々も同様。
これ程美しく、同時に何やら生物の様な感じを与え、人を襲うかもしれないと不安感も与える描写、他で見たことなし(@_@)。
「三島」の霧、これも五里霧中、先行きの油断大敵さ、大変巧く表してます。
同時にその霧の中に際立つ三島神社の鳥居は、勿論、旅の安全を願うもの。

この「箱根」に描かれた箱根の山々とポール・セザンヌが晩年に描き続けたサント・ヴィクトワール山を比べると、
存在感の違いは歴然。
「箱根」の下手な模写にしか見えないのは私CYPRESSだけでしょうか?

2-2-4:
十六番  由比

この「由比」、ある意味、とても広重らしい(^.^)。
絵の真ん中に木を2本も持ってくるとは…(溜息)。
絵の描き方を少しでも勉強したことあれば、こんな画面構成を壊すこと、やろうと考えさえしません(笑)。
それを実際にやるは、しかも巧く構図にまとめるは、広重の絵心に今回も脱帽(笑)。

描かれているのは由比宿と興津宿の間にある薩た峠(さったとうげ)。
描かれている通りの難所だそうです。
落ちたら相模湾へ真っ逆さまだぜと、視線を誘導する巧みさ。
その誘導係が画面中央の2本の松君達です(笑)。
画面左側の陸側は全体に暗い色にし、足元の不確かさを強調する丁寧さ(笑)。
それに対する画面上半分の空の明るさは、陸側の色とのバランスを取り、同時に富士山も見える風光明媚さも表してる訳です。

傑作ですよ、この絵は間違い無く。
これ程美しく、多くを語る絵は、まずありませぬ(^.^)。

2-2-5:
二十一番 岡部

この絵は見たままの単純。
左右から迫る宇津之谷峠の山裾の圧迫感。

2-2-6:
二十四番 金谷
二十五番 日坂

九番の「小田原」と十番「箱根」と同じ構図、構成です。
箱根の山々はありませんが、小夜の中山という峠があり、箱根峠、鈴鹿峠と並び東海道の三大峠(=難所)にされていました。
登山やハイキングをされている方なら分かると思いますが、
「日坂」に描かれている小夜の中山の斜面、これ位の急坂は山の中に入れば普通にあります。

2-2-7:
以上、改めて見ると、そんなお気楽な面ばかりでないと今回分かった次第です。


「その2」では、今回書かなかった点を書きます。





タグ 広重 東海道五十三次 冨士三十六景 太田記念美術館





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『原安三郎コレクション 広重ビビッド』

★簡単な紹介

2016年4月29日(金)~6月12日(日)

サントリー美術館

HP→http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_2/


江戸名所百景は去年2015年に江戸東京博物館で全部見たから、まぁそれ程見たくはなく、
今回の目玉はまだ本物を一枚も見てない六十余州名所図会であります。

原安二郎が集めた初摺り、それも時期が早い状態がいいヤツばかりだそうです。
日本国内でも数セットしかないと言うんで、ウキウキと行ってきました。


1:
あらまぁ、今迄画集で見て「六十余州名所図会」は地味だなぁと思ってましたが、
実物も地味だ(笑)。

基本的に上下にジグザグ型の構図になってますな。
特に海や川を取り入れた作品では。
人体の彫刻や人物の全体像の絵画と同じ構図です。
ミロのヴィーナスを初めとするギリシャ彫刻の頃から変わらない動きを与えながらも安定する縦型構図の典型です。
日本の彫刻では、国宝の東大寺南大門の金剛力士像の二体等があり、これもギリシャ彫刻と同じです。
秦の始皇帝の兵馬俑は、副葬品であり始皇帝と一緒に埋めちゃうんでジグザグ型にはなっとりません。

縦型の絵ばかりの六十余州名所図会ですから、絵画の才能に限らず空間感覚、立体感覚があれば同じ様な構図になるのです。

芸術の黄金律は時代と場所を変えても不変であり、これらの六十余州名所図会でも分かります。


私の目を引いたのは、
作品番号23:美濃 養老ノ瀧
作品番号27:下野 日光山 裏見ノ瀧
二つ共題名通り瀧を題材にし、見事に単純化してあるし、その描き方が面白い。
特に養老ノ瀧なんか、太く真っ直ぐな柱ですよ、あれじゃ(笑)。
でも、それがいいんだなぁ(笑)。


2:
名所江戸百景

六十余州名所図会は展示替え無しですが、名所江戸百景は前期後期で半分が展示替えされます。
前期:4月29日(金)~5月23日(月)
後期:5月25日(水)~6月12日(日)

まぁ、これは広重がノリノリの作品はぶっ飛んでいて文句有りません(^.^)。
個人的には近像型が好きなんで、前期展示なら、
作品番号5:日本橋江戸橋
作品番号31:芝愛宕山
作品番号119:はんねたのわたし 弁天の杜
なんかは、堪りませぬ(笑)。


3:
葛飾北斎の「千絵の海

10枚揃うのは先ず無いとのこと。
現存数が非常に少なく、原安二郎の存命中は9枚までは入手出来ましたが、
残念ながら最後の一枚(題名失念(^_^;))は入手出来なかったとか。
死後、最後の一枚がようやく手に入り、揃い、今回の展示になったそうです。
悪い作品は当然ありませんが、希少性が強調されるシリーズです。


4:
土曜日の午後6:00過ぎに行ったので、お客さんの数は若冲とは大違い。
まぁ、人気と珍しさが違いますから当然。
でも、ゆっくり見られるのはいいもんでした。

原宿の太田記念美術館で広重の「東海道五十三次」と「富士三十六景」をやってるんで、こっちも行くゼ(^.^)。





タグ 原安二郎 広重 葛飾北斎 六十余州名所図会 名所江戸百景 千絵の海 東海道五十三次 富士三十六景





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『平成27年度特別展 没後100年 五姓田義松 -最後の天才ー』

★簡単な紹介

2015年9月19日(土)~11月8日(日)
神奈川県立歴史博物館

HP→http://ch.kanagawa-museum.jp/tenji/toku/yoshimatsu/index.html


NHKの「日曜美術館」で紹介され(HP→http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2015/1011/index.html)
興味をそそられ見に行ってきました。


1:
日本での油彩の先駆者と言うんですが、800点の展示作品の大部分はスケッチ。
油彩より水彩の方が多いんじゃない?

驚いたのが、殆どが風俗画に分類される物。
市井の人々を描き続けた、と言う事です。
北斎広重歌麿写楽等の誇張した物と違い、西欧の写実で描き、この点がとても新鮮。
更に当時の風俗が分かり、これまたとても貴重。

また、風景画は小林清親の浮世絵と同じく、日本なのに(笑)、空がとても広い。
東京とその近郊は150年前までそれ位建物が少なく、どこでも空を眺める楽しみがあったのです。


2:
で、作品自体はどうかと言うと、
これが、どうもなぁ…
心に響くものが無い(溜息)。

写実力、鉛筆の表現力、水彩の技術、当然ながら我等素人の好事家とは違うレベル。
また、病んだ御母堂を描くとは、とても強い心を持っていたのは間違いありません。
現在と医療のレベルが段違いに低い時代ですから、逆に、諦めが早かったと捉えられないこともありませんが、
自分を育ててくれた母親の衰えていく姿を見つめる心の強さ、驚きです。

それでも今回の目玉、
『老母図』
でさえ雰囲気が無い、
少なくとも私CYPRESSを震わせるものが漂ってません。


3:
悪くはない作品ばかりだし、幕末から明治初期の風俗、風景が良く伝わり貴重ですが、
残念ながら好みではありませんでした(涙)。




タグ 五姓田義松 神奈川県立歴史博物館 小林清親 北斎 広重 歌麿 写楽




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『浮世絵師 歌川国芳展』 後期展

★簡単な紹介

2015年8月1日(土)~8月30日(日)

前期→8月1日(土)~8月16日(日)
後期→8月17日(月)~8月30日(日)

そごう美術館

HP→https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/15/kuniyoshi/index.html


展覧会は終わっちゃいましたが、好きな絵師の展覧会なので記事にしました。



平成狸合戦ぽんぽこ』がまたTV放送されると言うんで、後期展も見てきました。
尤も、このアニメが放送されなくても行く気でしたがね。

歌川国芳はかなり『平成狸合戦ぽんぽこ』に影響を与えてる気がします。


1:
2回見ても、やはり大らかで仄かなユーモア、笑いが漂い、どれを見ても宜しいなぁ(笑)。
三国志や合戦物の武者を見た当時の西洋人の驚きを想像するのも難しくないし、奴らの驚きの表情を想像するのも楽しい(^.^)。

『開運!なんでも鑑定団』(TV東京系、2015年8月18日(火))で放送された
『龍宮玉取姫乃図』(作品番号:174)も前後期通じて展示されました。
放送された物よりかなり保存状態も良く、汚れも少ない。
(鑑定団放送分HP→http://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/kaiun_db/otakara/20150818/05.html)


2:
広重北斎と違い、構図や画面構成に凝るのではないので、あれこれ考えず見て楽しめばいい絵ばかり。

そんな中でも目立ったのは、

2-1:
作品番号:137
『暑中の夕立』
後期展示作品

夕立の中に立つ美女三人の図。
着物の裾と袖のたくし上げ具合からかなり強い雨だと分かります。

雨の描写が秀逸、素晴らしい。
広重の『おおはしあたけの夕立』の細く鋭い雨脚とは違うなぁ、と思ってよく見ると、
太い雨脚で豪雨を表している、
と思ったら違う(@_@)。

圓山應擧の『龍門鯉魚図』(大乗寺蔵、兵庫県美方郡香美町)の瀧の表現と同じと言っていいでしょう。

10本程の細い縦線を描き、その左右を白く飛ばして雨脚を表現し、背景をその雨脚の分だけ飛ばしています。
画面上幅広の雨脚で豪雨を表し、更に背景を部分的に飛ばし見通しの悪さで豪雨を強調しています。

その背景は水溜りやそこに広がる雨が作る波紋です。

これ程見事に雨脚を描いた絵画を見たこと、記憶にありません。
雨を描いた他の絵画と言えば、

川合玉堂の『彩雨』(昭和15年、国立近代美術館蔵)は霧雨にけぶる紅葉と水車小屋を描き、
そこに表現される秋雨の雰囲気は80年近く経った東京都心でも変わらぬ正に「日本の秋」です。
大変素晴らしい作品ですが、雨自体は描いていません。

広重の『おおはしあたけの夕立』は遠景で橋とそこを渡る人々を描いているので、
写実表現としては少々物足りません。

美人画として分類されていますが、それだけではない素晴らしい絵です。


2-2:
作品番号:30
『坂田怪童丸』
全期間展示

これも水の絵です(笑)。
金太郎が瀧の中で巨大な鯉を捕まえている絵です。
「坂田の金時が自分よりデカい鯉を捕まえてるな」と前回は通り過ぎた(^_^;)。

今回、よく見ると、よく出来ている(^_^;)。
鯉が坂田怪童丸に負けじともがいているのを白い水玉で表し、簡単な表現ですが、
意外と効果的。
色を載せないで紙の白を活かすために、版木に水玉型にくり抜いてます。

更に、鯉の体半分に薄く水色を掛け、まだ瀧の中にいるのを表し、これでも鯉の力強さを表しています。

絵師の国芳だけでなく彫師、摺り師も大したもんです(^.^)。


2-3:
作品番号:47
『宮本武蔵と巨鯨』
後期展示作品

国芳の代表作の一つ。
もう一つの代表作である『相馬の古内裏』(作品番号:45)の代わりに展示。
う~ん、この絵、主役がどう見ても宮本武蔵じゃなくて鯨(笑)。
オマケに鯨の体の白い水玉斑点が意外にキレイ。
巨大で大らかで、宮本武蔵なんか全く気にしていません(笑)。


3:
最後に繰り返しになりますが、いい意味で軽さがあり気楽に見て楽しめる浮世絵ばかりでした。



タグ 国芳 広重 北斎 平成狸合戦ぽんぽこ



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『春信一番!写楽二番!』特別展 錦絵誕生250年 フィラデルフィア美術館浮世絵名品展

★簡単な紹介
2015年6月20日(土)~8月16日(日)

前期:6月20日(土)~7月20日(月)祝日
後期:7月22日(水)~8月16日(日)

殆どの作品が前後期で展示替えされます。

三井記念美術館

HP→http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html


人生初の3週連続絵画展鑑賞(^.^)。
今回も地下鉄日本橋駅を降り、お江戸日本橋をノンビリ渡り、豪華お金持ち仕様の三井記念美術館へ。


1:
行ってきました。
観ました。

大まかな構成は、

墨摺り

紅摺り絵

錦絵

錦絵の発展、興隆

歴史展の趣が強い。
初期の墨摺りはかなり地味です。
紅摺り絵もまだまだ、って感じです。
北斎広重写楽歌麿、の様なぶっ飛んだ絵師が出るのはまだまだ先の事。


2:
今回、写楽の大首絵を楽しみに行ったんですが、
前期(:6月20日(土)~7月20日(月)祝日)の展示品の保存状態が非常に悪い(涙)。
上記のHPにも図版があり傷み具合が分かりますが、実際にはもっと酷く傷んでます。
最近できた美術館ならとももかく、1876年創立ですよ、1876年。
(因みにこのフィラデルフィア美術館、ダリのあの奇作『茹でたインゲンマメのある柔らかい構図(内乱の予感)』
を所蔵してる所
参考、同美術館HPから→http://www.philamuseum.org/collections/permanent/51315.html?mulR=696806922|6)

こんな保存状態の悪い摺りしか存在してないんでしょうか?
これじゃ後期は行く気にはならん。

でも、他の作品は全て保存状態が良かったのご安心を。
墨摺り、紅摺り絵は中々浮世絵展でも見る機会が無いので、お勧めです。


3:
その他には、広重北斎のぶっ飛んだ作品も無く、ガッカリ。
痛みの激しい写楽のおかげゆっくり見直す気も失せました。

しかし、
この錦絵展の展示室(展示室4~7)の前に展示室1と2に当美術館所蔵の素晴らしい工芸品が展示されました。
出品目録は上記HPにPDFファイルがあるので、そちらを参照して下さい。

その中でも、展示室2に一つだけ(実際には4種類の果物と1種類の野菜)展示された、あの
安藤緑山
『染象牙果菜置物』
(展示番号:K12)
が断トツ、抜群に良かった。
浮世絵を含めこの牙彫が一番良かった。
この牙彫を一番長く見てました(笑)。

作られた野菜は、
ナスが3個
果物は、
ミカン
仏手柑
柿が枝付きで2個
イチジクが2個

中でも柿の細い枝の表現が凄かった。
これも、どう見ても柿の枝で象牙から作られたとは思えない、質感、色、艶。

この柿が2個ついた枝、ほ、欲しい(笑)。

更にスタッフの方に伺うと、何と、展示されてない安藤緑山がまだある(@_@)。
恐るべし、三井家!


3:
とまぁ、こんな感じで私の心を揺さぶる浮世絵はありませんでしたが、
浮世絵の歴史を見るには中々良い展覧会です。

それにしても安藤緑山はやはり文句無く素晴らしいし、
それを所蔵している三井家の財力と美術品を見る極める目の確かさ、
大いに感服しました(溜息)。



タグ 広重 北斎 写楽 歌麿 安藤緑山



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『美の巨人たち フィンセント・ファン・ゴッホ 「星月夜」』

★放送
2105年6月6日(土)
TV東京系

放送分HP→http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/150606/index.html

図版Wikiから→http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/cd/VanGogh-starry_night.jpg


1:
さて、この絵、20年位前に上野で見ました。
調べてみると、
MoMa展第一回
上野の森美術館
1993年
の事でした。

この時、アンリ・ルソーの代表作『眠れるジプシー女』も来てましたなぁ(遠い目)。
有名な絵で黒山の人だかりでしたが、画集で見た通り、静謐さと不思議さに満ちた中々の絵でした。
そして、『星月夜』の前も黒山の人だかり。
それでも暫くすると人だかりが薄れ、近付き隅から隅まで見て調べると、
「?」。
「あれ?」
よく見るとあちこちにキャンバスの地が見え、塗り残しが(@_@)。
下塗りも無く、純粋なキャンバスの繊維の目がハッキリ見える(@_@)。
な、何だ、これ?
1980年頃からゴッホの絵が来ると欠かさず見に行ってましたが、塗り残しがある作品は見たことなし。
色の塊で配置を考えたりしないで、一気に描きあげたのは明らかでした。

何だか手抜きみたいで、急速にこの絵に対する熱が冷めて行ったのを今でもハッキリ覚えています。

さて、今回の放送でもアップの連続で塗り残しが記憶通り、ある、ある、ある(笑)。
ゴッホの他の絵と違う『星月夜』、どんな風に放送されるか興味深く観ました。


2:
筑波大学の芸術系、齊藤泰嘉教授は星空の描写は北斎の『神奈川沖浪裏』から来ているのではないかと指摘しています。
(『神奈川沖浪裏
参考Wiki→http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0a/The_Great_Wave_off_Kanagawa.jpg)

2-1:
この『神奈川沖浪裏』の画面構成は「規矩の法」だけでなく、「三遠法」が使われているとも齊藤泰嘉先生は指摘。
三遠法」文字通り下記の3種類の遠近法から成っています

深遠→手前の高い位置(山や波)から下を覗きこむ視点
高遠→下から上を見上げる視点
平遠→広く平らな場所を見る

更に画面中央(手前の波と奥の富士山)は西洋式の線遠近法が使われ、
三角形の相似形に組み合わせになり画面に奥行を与えていると齊藤先生は指摘しています。

そして、ゴッホの『星月夜』も同じ構成になっていると齊藤先生は指摘しています。

平遠法→画面中央から右側寄り
神奈川沖浪裏→波の底と船
星月夜→村の風景

深遠法→画面左側
    神奈川沖浪裏→船の舳先
    星月夜→糸杉の奥の大地

高遠法→画面左側
    神奈川沖浪裏→大波
    星月夜→糸杉と一面の夜空

線遠近法→画面中央付近
     神奈川沖浪裏→手前の小波と奥の富士山
     星月夜→小さい方の糸杉と奥の教会の尖塔

2-2:
瞬く星の数は「11」個。
この「11」と言う数は、
旧約聖書創世記、第三七章九節から来てるらしい。

>ヨセフ叉一の夢をみて之をその兄弟に述べていひけるは我また夢をみたるに
日と月と十一の星われを拝せりと

太陽と月はヨセフの両親、11の星は兄弟たちを表し、
兄弟たちから虐げられていたヨセフが将来彼らを救うという予知夢なんだとか。

つまり、ゴッホは創世記のこの部分を描こうとしてのではないか、
宗教画なのではないか、
とこの番組は解釈してます。

説得力がありますね。

2-3:
造形家の青木世一氏が『星月夜』の立体模型を作り、
『神奈川沖浪裏』の波を加えると、
見事に夜空と波が一致します(@_@)。
違和感皆無(@_@)。

2-4:
もう一つこの番組では解釈していて、それが次の事。
糸杉は西洋では墓地に植えられる事が多く死を象徴している、
(私も自己紹介の記事でこの件を書いています→http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-category-12.html)
そして死に引かれていく自分をこの絵でゴッホは繋ぎとめようとしていたのではないか、
月と11の星に願いを込めて。

ゴッホがこの『星月夜』を描いたのは、自分の精神状態に不安になりサン・ポール・ド・モーゾール修道院に入院していた時ですから、
この意見も説得力があります。


3:
改めて、ガッカリする事無く(笑)、落ち着いて見ると、

3-1:
また齊藤先生の解釈と青木氏の実証のおかげで『星月夜』の魅力や実力が分かってきました。
また、齊藤先生のおかげでゴッホの描写力と構成力にも感心しました。
ゴッホが『星月夜』を描いた時、北斎の『神奈川沖浪裏』を参考にしたか、手元に在ったか、分かりませんが、
塗り残しの多さから急いで一気に描きあげたのは間違いありません。
だとすると、参考にしたとしても手元に置いて見比べながら描かなかったと考える方が妥当でしょう。
大波、小波の形だけでなく、三遠法の構図も含め全てを覚えていて、まるで下描きがあるの様に描いたと考えても間違ってないでしょう。
ゴッホの描写力を考えると、実は簡単な事だったのではないでしょか?

3-2:
また今回気付いたのは、この『星月夜』、少々バランスが崩れています。
夜空が強過ぎ、地面が空を支え切れていません。
自分の精神状態の不安を表す意図的なことなのか、
それとも絵のバランスと取ろうにも取れない精神状態だったのか、
今となっては謎です。

ゴッホも模写した広重の『大はしあたけの夕立』の不安定の影響もあるかもしれません。
(参考→http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1312294)

3-3:
この放送のおかげで興味が湧いてきて、また見たくなりました。
でも、マンハッタンは熱海より遠い(笑)。
オマケにこの美術館、入場料がエラく高い。
何と、$25だぜ、\2,500以上(@_@)。
(参考→http://www.moma.org/visit/infoplans/japanese_plan#generalinfo_ja)



4:
今回番組のプレゼントが『星月夜』の収蔵元ニューヨーク近代美術館で売ってる『星月夜』柄の折り畳み傘。
この傘、日本でも売ってます。
東京は表参道のMoMA DESIGN STORE。
NY近代美術館の初の海外出店だとか。
通販もあり。
興味がある方はどうぞ。
HP→https://www.momastore.jp/momastore/products/detail/product_id/1443/



タグ ゴッホ 星月夜 北斎 神奈川沖浪裏 広重 大はしあたけの夕立 三遠法 規矩の法



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『特別公開 広重「名所江戸百景展」』後期展

★簡単な紹介

前期:2015年3月28日(土)~4月19日(日)
後期:4月21日(火)~5月10日(日)

東京都江戸東京博物館

HP→http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/project/3811/%e7%89%b9%e5%88%a5%e5%85%ac%e9%96%8b%e3%80%80%e5%ba%83%e9%87%8d%e3%80%8c%e5%90%8d%e6%89%80%e6%b1%9f%e6%88%b8%e7%99%be%e6%99%af%e3%80%8d%e5%b1%95/


1:
行ってきました、後期展も。
今回は祝日。
だもんで、午前10:45頃到着。
今回も3回吹き曝し入場券売り場を目指す。
あの広い階段に人影無し。
「らっき~」と喜んだのも束の間。
何と、前回土曜日正午前より全然多い人間が並んでいる(@_@)。

その数、ざっと見、300人(@_@)。

ウォークマンでビートルズを聞きながら岩波文庫版『孟子』上巻を読みながら、
大人しく並び、待ちました。

ありがたい事に、吹き抜ける風が初夏一歩手前で非常に心地良かった(^.^)。
これが8月とかだったらエライ事ですよ。

20分位並んで買えました。
休日なんで働いてる時と違い時間を気にせず。
30分くらいだったかもしれません。

この入場券購入行列、帰り午後1:00頃は、何と、来た時より少なく、ざっと見、100人程。
何だ、こんなんだったらもっとゆっくり来ればよかった、
と思うのもちゃんと早く来たから(笑)。


2:
作品

2-1:
近像型
さて、今回は何点あるか、絵を見ながら、また「近像型」と呼ぶにはびみょーな物もあるので考えながら、数えてみました。
個人的な判断なのでアダチ版画だとか、渡邊美術木版画舗とかの専門家の皆様方とは違うかもしれません。
悪しからず。

次の19点。

展示番号21:芝愛宕山
展示番号35:隅田川水神の森真崎
展示番号37:墨田川橋場の渡かわら竈(=かま)
展示番号39:吾妻橋金龍山遠望
展示番号43:日本橋江戸ばし
展示番号45:八つ見の橋
展示番号51:糀町一丁目山王まつりねり込
展示番号55:佃しま住吉の祭り
展示番号61:浅草川首尾の松御厩河岸(=まつのおんまやがし)
展示番号62:綾瀬川鐘か淵
展示番号65:亀戸天神境内
展示番号73:市中繁栄七夕祭
展示番号75:神田紺屋町
展示番号77:鉄砲洲稲荷橋湊神社
展示番号81:高輪うしまち
展示番号89:上野山内月のまつ
展示番号99:浅草金龍山
展示番号101:浅草田甫酉の町詣
展示番号115:高田の馬場

2-1-1:
近像型と言っても、ぶっ飛んだ「広重型」と言う物ばかりでなく、大人しい(笑)、真面な(笑)作品も在ります。

展示番号35:隅田川水神の森真崎
(参考→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail323.html)

展示番号99:浅草金龍山
(参考→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail279.html?sights=sensoji)

遠近法に挑戦する様なマネばかりしている訳ではないのです。
「隅田川水神の森真崎」は桜の花の美しさ、視線の邪魔をする物が無く広がる風景の気持ち良さを表し、
「浅草金龍山」は雪景色の美しさ、雪の静謐さ、そして鳥居自体ではなく、鳥居に掛かる大提灯で神域を表し同時に神聖さも表しています。
厳かな雰囲気、人々の金龍山(=浅草寺)に対する思いが大変よく伝わってきます。

2-1-2:
驚天動地の才能躍如
私の様に絵画の「いろは」を知ってるとその驚き倍増、倍増、倍増、倍増、倍増(笑)。
虚を突かれ、心が一瞬消し飛ぶのであります。
プロの絵描きでなくて良かったと安堵のため息が何回も出ます(笑)。
こんな絵見せられちゃ、描き続けられんゼ。
19世紀末から20世紀初頭のパリのサロンの重鎮達は広重や北斎の傑作を見てどうしたんでしょう?

2-1-2-1:
展示番号21:芝愛宕山
(参考→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail143.html)
これ、絵の主題は神事を行う神職が持ってる杓文字か(笑)?
厳島神社のつもり(笑)?
オマケにこの杓文字で絵を縦に二分、どっか~ん(笑)。

2-1-2-2:
展示番号37:墨田川橋場の渡かわら竈(=かま)
(参考→http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1312273)
だいたい立ち上る煙を主題にしようとした絵なんて、他にある(笑)?
大気汚染反対、脱硫装置促進のポスターなんじゃないの、これ(笑)?
広重は当時のロンドンの石炭の排煙の被害を知っていたのか(笑)?

2-1-2-3:
展示番号43:日本橋江戸ばし
(参考→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail084.html)
これはちょっと面倒臭いので正確な割合を計ってませんが、橋の欄干で画面の三分の一を隠すとは何なんだ(笑)?

2-1-2-4:
展示番号55:佃しま住吉の祭り
(参考→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail060.html?sights=tsukudajima)
この絵は題名から分かる通り祭を主題にした絵で、どう考えても中央の神輿と担ぐ人々が主題のはずなんですが、
なんでその神輿と人々を幟でぶった切り隠すんでしょう(笑)?
オマケにこの絵でも幟で絵を縦に二分、どっか~ん(笑)。

2-1-2-5:
展示番号77:鉄砲洲稲荷橋湊神社
(参考→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail065.html)
竹竿を二本も立てて何をしたいんだ(笑)?
絵の中ではこういう物は強力で、画面左の竹竿は富士山の稜線をぶった切っています。
そこで富士山の存在感をかなり弱め、竹竿と竿を支える二本の綱で富士山の代わりの「富士山」型を作ってます。
その「富士山型」竹竿の根本は隅田川、そこに浮かぶは米俵を満載した船、船。
そして河岸には蔵、蔵、蔵。
ほ~、ここまで見ると分かってきました。
この絵、富士山を眺め広大な江戸の町並みを楽しむ絵ではありません。
設定された季節は秋ですから、五穀豊穣、人々繁栄を願った絵なんです。

2-1-2-6:
展示番号81:高輪うしまち
(参考→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail179.html)
「どひゃぁ~」な絵(笑)。
こんな単純な風景画の中に大八車を入れ見る人々の意表を突く絵。
大八車の車輪は絵の中で強力この上なく、二匹の子豚の如き子犬の存在感を見事に半減(笑)、
普通の子犬にしている、つもりか(笑)?
いや、どう見ても子豚、ミニ豚じゃないか(笑)。
まぁ、そんな戯言を考えさせる程この大八車は強力なんです。
画面左手の虹はこの大八車を画面上でバランスを取るための脇役にすぎません。

2-1-2-7:
展示番号89:上野山内月のまつ
(参考→http://www.bestweb-link.net/PD-Museum-of-Art/ukiyoe/ukiyoe/edo100/No.089.jpg)
こんな松、あるはずねーだろー、
と思ったのは19世紀末の白人も現代の私CYPRESSも同じ。
し、か、し、だ皆の衆。
あるんだ(@_@)。
上野経済新聞の記事↓
http://ueno.keizai.biz/headline/1241/

何もゆー事はありません(笑)。

2-2:
天才の凄味。
天才の恐ろしい程の能力。

近像型で数々のぶっ飛んだ才能を見せた歌川広重
そのもう一つの才能の面を示した一枚が在りました。
それもぶっ飛んだ絵を何枚も示した連作の中に入れました。
広重の伝記や研究書を読んでないので確かなことは分かりませんが、
広重自身は間違い無く近像型の画面構成、構図は絵を壊す事を知っていたに違いありません。
そして自身には絵を壊さずに近像型の作品を作れる才能がある事も知っていたに違いありません。
それを示した、実証した作品が、

展示番号75:神田紺屋町
(参考→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail023.html?artists=utagawa-hiroshige-1)

近景の藍染した浴衣生地を何枚も描き、他の近像型に見られる中景と遠景の殆どを見せず殺しています。
特に画面右半分は完全に消し、近景の浴衣生地を強調し、
左半分は小さく描き無理なく遠近感を出しています。
左半分から進む視線の流れは右半分の浴衣生地のおかげで遮られ画面の外へ流れず、「ん?何だ」と画面内に留まり、
浴衣生地の垂直線に沿って動くとそこには版元魚栄(=ととえい)の一文字「魚」。
「魚」の行列。
版元の宣伝を無意識に読まされているのです(笑)。

近像型で絵を壊さない秘訣は、強調した近景の背後に中景と遠景を描かない。
ここまででも脱帽ですが、オマケにその近景に版元の宣伝までする頭の働き具合。

圧倒的な実力、
天才とはこういう能力を言うのです(溜息)。

2-3:
気になる作品。

2-3-1:
展示番号33:四つ木通用水引き船
(参考→http://www.bestweb-link.net/PD-Museum-of-Art/ukiyoe/ukiyoe/edo100/No.033.jpg)
この用水、解説のよると絵と違い真っ直ぐだったとか。
どこが気になるかと言うと、画面左側ほぼ中央、右に向かって三角形の濃い墨の部分。
かなりおかしい。
この濃い墨の三角形が用水の曲がり具合と一致してます。
はは~ん、分かりましたゾ。

画面の中の垂直線や水平線は動きが無いんです。
単なる直線でも斜めにすると動きが生まれるように人間の目には見え、関心を捉えるものなのです。
だから写真で「物撮り」をする時、物を斜めに置いて撮ります。
特に広告では、まず人に見てもらわなければ何事も始まらないので絶対動きを感じさせる構図や構成にします。

この「四つ木通用水引き船」では、用水を蛇行させ絵に動きを与えました。
更に絵に「関心獲得力」を加えるために、今度は明度に強弱を加えました。
それが用水右岸の薄い黄色の道と画面左側の濃い墨の「三角形」です。
「三角形」から違和感、わざとらしさを減らすために形を用水に合わせ三角形にしたんです。

ん~、だからと言って巧いとは言えん。
かなり強引。
広重でも苦し紛れでこういう事をするんだ(笑)。

2-3-2:
展示番号59:両国橋大川ばた
(参考→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail117.html)
これ、広重とは思えない色使いをしています。
それは、お馴染み、べろ藍。
重たく強い色なので大変注意深く広重は使っています。
例えば、川を描く場合、
絵の一番下に入れるか、一番下にならなくても河原等を描き重さを分散させ感じさせないようにする、
などしています。

ところがこの絵では大川の川岸沿いに入れているのですが、
画面上、その下に両国の露店とそこの集まる人々があり、完全に押し潰しています。

これはおかしい。
実に変です。
色のバランス、特に明度のバランスが悪く、絵を壊しています。
広重は何も考えずこんな色使いをするはずありません。

では、広重の意図を考えましょう。
大川に負けぬ両国の露店と江戸の人々でしょうね。
現代の隅田川と当時の大川の恐ろしさは違うのです。
気象衛星と天気予報の無かった時代ですから、川を初め自然は遥かに恐ろしかった。
こう考えると広重の意図も納得。

2-3-3:
展示番号58:大はしあたけの夕立
(参考→http://www.bestweb-link.net/PD-Museum-of-Art/ukiyoe/ukiyoe/edo100/No.052.jpg)
前期後期共に展示されたのは、他に「亀戸梅屋鋪」、「亀戸天神境内」位。

改めて、と言うかもう一度見ると、やはり、墨線の細さと鋭さは、「名所江戸百景」の中でも随一。
木版ではなく、一枚一枚ペンで描いたかの様であります。
彫師と摺師の腕前に感嘆。
やはり傑作です。


3:
まとめ

やはり素晴らしい(笑)。
まぁ、当然か(笑)。

それでも大したことない絵も少なくはありません。
広重の絵心を刺激しない風景と題材だったのでしょう。
おそらく、人の「匂い」や「存在感」を感じない風景だったのではないでしょうか?
単なる田園風景、そんなもんに関心が無かったのかもしれません。
それはそういう風景を見慣れた当時の人だったからで、逆に現代の我々が退屈な田園風景を見るといかに心休まるか、
視線を遮る悪く目立つ人工物ない風景がいかに目に心地良いか、感動しきりだったかもしれません。
この点のことは、石川英輔が書いた『大江戸神仙伝』初め『大江戸シリーズ』で主人公速水洋介が何度も経験しています。

また、花見を初め物見遊山を題材にしても、どうも行楽や娯楽とは見えません。
それぞれの行楽の名所でも人出の少なさが我々現代人には、残念ながら不自然に写ってしまします。
まぁ、幕末の江戸市中の人口は100万人程度だったらしく、現在の東京都だけでも1,300万人もいるんで当然と言えば当然。
逆に、速水洋介が体験する様に行楽地でもない極普通の市街地、田園でも美しかったのでしょう。


4:
オマケ
常設展E3-1
ここに広重の「亀戸梅屋鋪」の版木と摺の見本があります。
この絵は15回摺ったそうな。




タグ 広重 名所江戸百景 石川英輔 大江戸神仙伝 神田紺屋町 大はしあたけの夕立




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『特別公開 広重「名所江戸百景展」』前期展

★簡単な紹介

前期:2015年3月28日(土)~4月19日(日)
後期:4月21日(火)~5月10日(日)

東京都江戸東京博物館

HP→http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/project/3811/%e7%89%b9%e5%88%a5%e5%85%ac%e9%96%8b%e3%80%80%e5%ba%83%e9%87%8d%e3%80%8c%e5%90%8d%e6%89%80%e6%b1%9f%e6%88%b8%e7%99%be%e6%99%af%e3%80%8d%e5%b1%95/

名所江戸百景」をまとめて見られるのはここ数年無かったので喜び勇んで行ってきました。
ただし、HPには前期と後期については明示してません。
前期の終わり間近にまず行ってきました。


1:
JR両国駅に降りたのは、数十年振りだと思います。
この駅は何と言っても大相撲と両国国技館ですよ、ハイ。
構内改札口手前には横綱白鳳の巨大肖像画や歴代横綱の手形のコピーが在り、中々良い雰囲気であります。

土曜日のお昼前に行くと、3回の吹き曝し入場券購入待ち行列は5人程。
帰り午後1:30頃には、これが200人程になり、1階のミュージアムショップ横でも100人程並んでました。
「大関ヶ原展」のおかげで、こちらは入場制限してました。


2:
HPには展示替えがある事は書いてありますが、期間が書いてません。
展示作品も浮世絵は全部で139点。
ほぼ半数が展示替えされます。

入場料は\600と常設展の料金で見られますが、前期後期両方見ると\1,200。
ん~、何か納得いかん微妙なお値段。

でも広重だから全部見たい、2回行くゾ(笑)。

3:
展覧会とか展示法とかに文句は有っても、作品自体に文句があるはずありません。
天才でありますから。

天才の作品ですから、「素晴らしい」に類した形容詞しか書いていませんので、そのつもりで(笑)。
別に提灯持ちのつもりはないんですが(笑)。
でもそうしてしまう実力が未だに衰えないのが広重大先生であります(笑)。


3-1:
これだけ本物が揃ったのは初めて。
まず目に付くのは、色の鮮やかさ。
19世紀後半、初めてヨーロッパの白人が見て驚いたのを容易に想像出来ます。
オマケに多色摺りの版画なんて当時の欧米に無かったからねぇ~。
その技術、特に「見当」には驚いた事でしょう。

色では、やはりべろ藍が一番目立つし、だからと言ってべろ藍を目立つだけにしない色使いと構図の巧みさ。

構図はこれだけ見ると、直線的なジグザグ型が多いのが発見でした。

では、全作品に書くのは面倒臭いから(笑)、
印象が強かった物を、

3-2:
有名どころから、
展示番号30:亀戸梅屋舗
展示番号58:大はしあたけの夕立

3-2-1:
展示番号30:亀戸梅屋舗
(参考、国立国会図書館のHPから→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail348.html?sights=umeyashiki)

私が好きなファン・ゴッホが模写して日本では超有名になった作品。
近景の梅の幹のボカシ具合が非常に美しく、巧い。
19世紀後半の白人はこの幹のボカシを見ただけでも非常に驚いたでしょう。
琳派のたらし込みで表現する幹の効果も素晴らしいですが、この木版でのボカシ具合も美しさを強調する点で大変素晴らしい。

3-2-2:
展示番号58:大はしあたけの夕立
(参考、国立国会図書館のHPから→http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1312294)

これもファン・ゴッホが模写し超有名になりました。
天才ファン・ゴッホが気に入るだけあり、この絵も素晴らしい。
この絵、本物を見た方なら納得出来ると思いますが、非常に不安定。
見続けるとくらくらしてくる程です。
こんな不安定な絵、白人は描こうとさえ思った事無いでしょう。
広重が天才と言われる所以は、この大胆な発想を実行出来る点にあるんです。

夕立だけなら、こんな不安定な構図は必要在りません。
では、なぜ?
夕立と仲良し(笑)雷が落ち、火災が発生する恐れですな。
江戸の街は火災だけではなく、大火が多かったのでその恐怖ですよ。
その犠牲になるか、ならないかは大川の彼岸と此岸の差かもしれません。
だから急いで橋を渡ってるのです。

もう一つは、台風の恐怖。
それに台風や高潮による洪水の恐れもあります。
夏の雨から台風の恐怖を当時の江戸の人々が直ぐに連想したでしょう。
現代の東京とは違います。

当時の自然に対する恐怖、これが非常によく、痛い程伝わってくる不安定な構図です。

また、夕立の強い雨脚を表す無数の墨線、これも素晴らしい。
その細さが鋭さを際立たせ、非常に効果的です。

大変素晴らしい絵です。

3-3:
近像型

3-3-1:
展示番号35:真崎辺より水神の森内川関屋の里を見る図
(参考、国立国会図書館のHPから→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail459.html)

これ、何が主題なんでしょう(笑)?
こんな構図と画面構成、絵画的常識を笑い飛ばしとります(笑)。

私の様に少しでも絵の基本を知ってると、ビックリを通り過ぎ笑顔になる絵です。

3-3-2:
展示番号52:赤坂桐畑
(参考、国立国会図書館のHPから→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail123.html)

画面構成上、最も近い桐の木で画面を縦に真っ二つにするは、
絵の主題が桐の木なのか、風景画なのか、常識を吹っ飛ばす怪作、傑作(笑)。
もおぉ~、広重の発想の大胆さとそれを作る実行力、そんな絵を許す版元魚栄(=ととえい)。
こういう絵を見てると、白人の描き続けた絵は退屈で興味を失います。
こういう絵に敵うのは、白人だとファン・ゴッホだけだなぁ、個人的には。

3-3-3:
展示番号72:はねたのわたし弁天の杜
(参考、国立国会図書館のHPから→http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1312308)

この絵の主題、舟をこぐ人なのか、羽田の弁天様なのか、
そんな事を笑い飛ばす素晴らしい画面構成の絵。
広重の才能に圧倒されればいい、それだけ(笑)。

3-3-4:
展示番号80:金杉橋芝浦
(参考、国立国会図書館のHPから→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail151.html)

風景画なのか、幟を描いた商品見本の絵なのか(笑)?
大胆不敵の絵師、広重
天才!

3-3-4:
展示番号86:四ツ谷内藤新宿
(参考、国立国会図書館のHPから→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail182.html?sights=naitoshinjuku)

私が広重の才能に驚いた最初の絵がこれです。
馬の後姿を描いた絵なんて、誰が描こうと思いますか(笑)?
しかも前後の両脚だけですよ(笑)。
オマケに小さいながら馬糞まで描く写実描写(笑)。

最初に見たのは、30年前か40年前か、何年前かは覚えてなくても、
その時の驚きは今でもクッキリと記憶に刻み込まれています。

驚天動地の才能です。

こういう天才が同じ日本人にいると日本人として大変誇らしい(^.^)。

3-3-5:
展示番号94:真間の紅葉手古那の社継はし
(参考、国立国会図書館のHPから→http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1312330)

これ、いちおー、風景画なんです(笑)。
それなのに、何で画面中央を近景のモミジの葉っぱで隠すんだろう(笑)?
オマケにこれを描いた時、60歳ですよ、60歳(笑)。
現在の60歳の画家でこんなぶっ飛んだ構図の絵を描ける画家はいないだろうなぁ(溜息)。

「天才」と言う形容詞を私がこのブログで殆ど使わないのは広重や北斎がいたからです。

3-4:
不安定構図
こんな絵描く絵師、お茶目な広重以外いないなぁ(笑)。
私が見た限り、北斎でもこういうある意味アホな(笑)絵は描いていません。

3-4-1:
展示番号70:中川口
(参考、国立国会図書館のHPから→http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1312306)

これ、画面左上の川の描写がおかしい。
参考映像を見て頂くとわかるんですが、川の水が溢れそうだしそこにいる猪牙船(=ちょきぶね)が手前、見ている人の方に落ちてきそう(笑)。
ところがもう少し絵に近付いて見ると、その川の上に霞が掛かっていて、その霞が無ければそうは見えない、思えないんです。
つまり、この画面構成、見ている人の関心を掴んでこの絵「中川口」をもっとよく見てもらおうとしてるんです。
こーゆーのを、お茶目と言うんです(笑)。

やられた(笑)。
天才です、広重は(笑)。

3-4-2:
展示番号78:鉄砲洲築地門跡
(参考、国立国会図書館のHPから→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail053.html?artists=utagawa-hiroshige-1)

この絵では、後景の築地本願寺が大き過ぎ、明らかに遠近感が狂ってます。
しかし、この絵も「何でだ?」ともう一度見直すと、築地本願寺の手前にある霞のおかげで遠近感が狂ってる様に見えているだけなのが分かります。

またしても広重の思う壷の嵌ったCYPRESSです(笑)。

広重、お茶目(笑)、最高(笑)、大好き!(^.^)。


4:
天才の圧倒され続け、あーだこーだと書くつもりはないけど…、
書いているか(笑)。
構図や色使い、画面構成の分析、こーゆーのはやる気が起きません。
面倒臭いから(笑)。

ただ、今回気付いたのは、べろ藍で水を強調してる事。
川岸両岸に使い際立たせたり、水流の中央に使い川の流れを強調してます。

その理由を考えるのが面倒臭くなる、それが天才の実力であります(笑)。


5:
この展覧会で気になったのは、説明の中で「ベロリン・ブルー」と書いてある事。
「べろ藍」でしょう、浮世絵なんだから。
カッコつけただけのカタカナ表記は非常に醜い。


6:
後期展も絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、行くゾ(笑)。





タグ 広重 名所江戸百景 江戸東京博物館




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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

『ボストン美術館 華麗なるジャポニズム展』 印象派を魅了した日本の美

2014年6月28日(土)~9月15日(月)
世田谷美術館

HP→http://www.boston-japonisme.jp/top/

閉会間際になってようやく行ってきました(^_^;)。

田園都市線の用賀駅から臨時直通バスで往復しましたが、道路が狭い(@_@)。
どう考えても路線バスが通る道路じゃない(@_@)。
流石、人口東京23区で最大区(@_@)。

砧公園内に在り、公園に入ると美術館までは大きな木の並木を歩き中々気持ち宜しい。
天気も良く、湿度は低く、日差しの強さが心地良かったぁ(^.^)。

この美術館もトイレがキレイ。
壁は大理石。


1:
さて、展示物の方は…
ジャポニズム展と銘打ちながらも、日本芸術の素晴らしさを強調する展覧会となってしまいました。

日本物とそれに触発された西洋物。
何か、西洋物にイマイチ弱い物が多かった。

殆どの西洋物が返り討ちに遭ってました(T_T)。

好みの違いによるもので、私は日本物が好きなのが、ハッキリした展覧会です。

作品について書きましょう。


2:
やはり、広重北斎が別格の素晴らしさ。
これに敵う西洋物が一点も在りませんでした。
まぁ、これは私の意見ですから、感想、印象が違う方もいらっしゃるでしょう。
私は広重北斎が好きなんで、贔屓目を否定するつもりはありません(笑)。

さて、今回の展示品では、

北斎
展示番号001 富嶽三十六景 武州千住

広重
展示番号002 東海道五拾三次之内 三島 朝霧
展示番号003 名所江戸百景 大はしあたけの夕立
展示番号004 名所江戸百景 亀戸梅屋鋪
展示番号005 名所江戸百景 真崎辺より水神の森内川関屋の里を見る図
展示番号006 名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣
展示番号018 名所江戸百景 水道橋駿河台
展示番号074 名所江戸百景 深川洲崎十万坪
展示番号109 東海道五拾三次之内 岡崎 矢矧之橋
展示番号117 東海道五拾三次之内 沼津 黄昏図
展示番号128 名所江戸百景 する賀てふ
展示番号131 名所江戸百景 鉄砲洲稲荷橋湊神社
展示番号137 名所江戸百景 神田明神曙之景
展示番号139 名所江戸百景 愛宕下籔小路
展示番号143 東海道五拾三次之内 四日市 三重川
展示番号145 東海道五拾三次之内 鞠子 名物茶屋


これらは、
構図、色使い、誇張、省略、素晴らしい。
余白とべろ藍の使い方が絶妙。
絵が持つ力が強力。
視線釘付け、目を離せません。

富嶽三十六景、名所江戸百景、東海道五拾三次、これらをまとめて置くと、
一番目立ち視線を引き付けるのは、藍色、べろ藍(=プルッシャンブルー)です。
TV等でご覧になった方も少なくないでしょう。
べろ藍が視線を引き付けるのですが、
それだけに頼っている絵は一枚も在りません。
逆にべろ藍の強過ぎる力を殺し、非常に巧みに利用しています。

こんな巧みな、しかも単純な色に使い方している西洋物の絵、今回に展示物に皆無。
絵を描く方なら御存じと思いますが、べろ藍(プルッシャンブルー)はエラく目立ち色のバランスを崩し使いにくい。
オマケに他の色と混ぜると濁り、これまた使いにくい。
だもんで洋画ではあまり使われない色です。

こんな難しい色を使う感性と技術と決断。
正に大胆不敵。


3:
今回の広重、全て素晴らしく、全て欲しいんですが(笑)、
印象が一番強かったのと言うか、この絵に触発されたと解説された絵がしょぼくエラく目立った広重が、

展示番号137 名所江戸百景 神田明神曙之景

正に画家の心の、ある意味、強さが現れた絵です。
大胆不敵な構図で、全く迷いが在りません。

木の幹を中央に描き、絵を縦に半分してます(@_@)。
木の幹が主役になってます(@_@)。
絵画の教科書には、画面の中央にこういう細い物を持って来ると画面が半分になり力が弱くなり望ましくない、と書いてあります。
そんな事を笑い飛ばす大胆不敵構図(@_@)。

それに引き替えこの絵から触発された言われる作品は(T_T)、

展示番号136 マルタ・クンツ 仕事の後の休息
展示番号138 ジョン・ラファージ ヒルサイド・スタディ(二本の木)
展示番号141 フィリップ・レスリー・ヘイル 風景
展示番号142 エドヴァルド・ムンク 夏の夜の夢(声)

比べ物にならん魅力の弱さ(溜息)。
絵が弱い(溜息)。
しょぼい(溜息)。
絵の主題、主役を一本の木にしてないからです。


4:
今回西洋陣で一番強く広重北斎に負けていなかったのが、納得のゴッホ

展示番号045 フィンセント・ファン・ゴッホ 子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人

メトロポリタン美術館の「糸杉」は細かめのタッチで糸杉を描き込みお喋りな絵で力強かったのですが、
この絵はお喋りではありませんが中々の力強さ(^.^)。

色使いも浮世絵に倣ったのか、習ったのか、4色(緑系、赤系、白系、黄色系)でまとめています。

有名な絵で40年前から知ってますが、今回気付いたのが背景に入っている橙色の点々。
これが意外にも明るく鮮やかな橙色でした。
今迄見た画集では気付きませんでした。


5:
さて、今回の目玉のモネの「ラ・ジャポネーズ」。
題名から考えると何やら日本と関係ありそうですが、否。
奥方カミーユの肖像画。
顔に光りを当て強調していることから分かります。

ゴッホの上記「子守唄」は色でまとめた「感性優先型」とも言える絵ですが、
この絵はかなり考えて描いています。

カミーユは三角形の構図。

着物の三角形の構図。
着物を捩じり、画面下部に動きを与えてます。
安定した画面下部の動きに少々別の動きを与える団扇が2個。
これで画面下部に少し変わったリズム感が生まれます。

壁と床の明暗によるバランス。
着物の赤と補色になり、着物を強調する壁のくすんだ青緑。
カミーユの顔に右上から光を当て、それに直交する(90度で交わる左上→右下の線)団扇の数々が作る線。
また右上からの光線と重なり、繋がる団扇もあり、この右上からの線にも力を与えてます。
色と線で安定させています。
団扇の向きを変え、リズム感を発生。

こんな具合で、写実的描写の色使いですから、浮世絵と違い色数も多くなってしまい、
浮世絵と違い空白、余白が在りません。
「余白を活かす」で色を強調出来ません。
勿論悪い事ではなく、油絵、それも伝統的な手法で描けばこうならざるを得ません。
むしろ、大変良く出来た油絵です。

でもねぇ、好みの絵じゃない(笑)。


6:
そして、展示最後に在るモネの4枚。

展示番号144 トルー・ヴィルの海岸
展示番号146 積みわら(日没)
展示番号147 睡蓮の池
展示番号148 睡蓮

並んで展示されているのが広重。

展示番号143 東海道五拾三次之内 四日市 三重川
展示番号145 東海道五拾三次之内 鞠子 名物茶屋

広重と比べると色を使い過ぎのモネ
二人共技巧の限りを尽くしてるんですが、私にはモネはくどい。
完全に好みの差になりますね。

想像力を遊ばせる空間である余白。
これが在るのが浮世絵です。


7:
まぁ、最初にも書いた通り、自分の好みがよく分かった展覧会でした。




タグ モネ ゴッホ 広重 北斎 世田谷美術館



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『日曜美術館 江戸の肖像画~広重 「名所江戸百景」~』

★放送
2014年1月5日
2014年1月12日再放送

HP放送分→ http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2014/0105/index.html


1:
広重の浮世絵は大好き(^.^)。

大胆不敵、驚天動地の構図、「近像型」がすごいんだなぁ(^.^)。
文字通り近景に在る物を大きく描き、強調してます。
この「名所江戸百景」だと、全体の三分の一がこの近像型で、
梅の枝、馬の後足、橋の欄干、牛車の車輪、亀、鯉のぼり、桜の花と幹、船の櫓と漕ぎ手の両腕、松の枝と幹、
等を描き、強調してます。

こんな構図、白人の絵には有りません(溜息)。

実に素晴らしい発想。

摺りの技術も私の様な素人にはただただ溜息の連続。


2:
感嘆の溜息の45分間でした(^.^)。



タグ 広重 名所江戸百景 日曜美術館



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プロフィール

Author:CYPRESS
最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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