『20世紀少年』色々その1

1:
Tレックス

1-1:
Tyrannosaurus Rex
ティラノザウルス レックス
の事。
例の肉食恐竜です。

Tyranno→ギリシャ語のラテン語訳→英語ではtyrant=暴君
Saurus→ギリシャ語のラテン語訳→英語ではlizard=トカゲ→「~竜」として用いる
Rex→ラテン語で「王」

つまり、凶暴な恐竜の中の王。
凶暴な恐竜の中で一番凶暴な恐竜って事。

こんな恐ろしい(笑)名前を持つロックグループの代表的な曲を題名に使っています。

「20世紀少年」が強大な権力を手にしたらどうなるか?
と言う意味が題名に込められているのが分かります。

1-2:
さて、『~最終章~ぼくらの旗』、チャプター13、“20世紀少年”。
DVDで1時間19分付近
ともだちの台詞

>カンナ 分かるかな
>僕こそ 20世紀少年なんだ

不自然なこの台詞に意味が、これで分かります。
全ては僕がやった、人類社会を滅茶苦茶にしたのはティラノザウルスの様な僕さ、
とカンナ(平愛梨)に告げたのです。
勿論、同時に観客にも告げています。


2:
『~最終章~僕らの旗』、最後のチャプター、“これでおしまい”
ボーナスステージで1973年の行ったケンヂ(唐沢寿明)。
ケンヂが14歳のカツマタ君に謝るだけでなく、

2-1:
14歳のケンヂ(田辺修斗)が放送室で「20世紀少年」をかけ放送校内に流します。
ケンヂ曰く、な~んもかわらねぇ。
ケンヂが気が付かないだけで、大きく変わっています。
おそらくポール・モーリア等軽い音楽しか流れなかった校内放送をティラノザウルスの様に「壊し」、校内放送の歴史を変えました。
でも、カツマタ君(神木隆之介)の自殺を思い止まらせ、ケンヂと友達になるキッカケとなります。
カツマタ君の友達がいない時代をティラノザウルスの様に「壊し」、中断し、新しい歴史を作り始めました。
ケンヂが口ずさむメロディーに歌詞をカツマタ君が乗せます。
名曲(笑)「Bob Lennon」が生まれた瞬間です。

2-2:
そして最後の独白(カツマタ君)

>中学の校庭に ロックが鳴り響いた日
>僕に初めて
>友達ができた

「20世紀少年」が生まれるのを防ぐ可能性が生まれました。
音楽の人を動かす秘めた力を示しています。

…ここでの神木隆之介がいいね。
…影の薄さが非常に巧い、現実感が有ります。




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『20世紀少年 ~最終章~ ぼくらの旗』 その3

1:
カンナが投降しともだちと会い対峙するカット。
(DVDで1時間13分付近)
ここで平愛梨がちゃんと銃を持てていないんだなぁ(溜息)。
地球防衛軍相手にドンパチやってた氷の女王一派なんだから、銃を正しく持てなくちゃおかしいでしょう。

でも、次のエレベーター内のカットではちゃんと持っている(@_@)。
(DVDで1時間16分付近)


2:
BDと市販用DVDに付いている“もう一つのエンディング”は、
「“もう一つのエンディング”バージョン」のチャプター22です。

ここでアフリカを舞台にするシークウェンス在るんですが、これが駄目なんだなぁ(溜息)。
CGでバオバブの木とか背景にいれてるんだけど、空気や光の色が違う以前に土の色が全く違うし、セイタカアワダチソウが生えている(涙)。


3:
CGは意外といい。
関所の砦、空飛ぶ円盤、直立二足歩行ロボット等
これ位出来れば合格。


4:
最後に出て来るカツマタ君を演じたのが、神木隆之介とは、驚きました。
美少年の印象が強いんでね。
でもよく見ると、佐々木蔵之介と目とあごの線が少々似てます。


5:
ケンヂが作詞作曲歌の「Bob Lennon」、生活に根付いた歌詞と曲で悪くはありません。
ともだちが作った社会がどんなものか、想像するヒントになります。
でも、あの強力な独裁者「ともだち」に対抗するのはあまりにも曲の力が弱過ぎます。
それにこの曲では最期のコンサートも盛り上がりません。


そしてもう一つ盛り上がらないのが、最後の「スーダラグータラ MUSIC FESTIVAL」。
DVDで観たためか、音が駄目。
特に10,000人はいるエキストラが大歓声を上げているはずなんですが、湧き上がるような音声ではありません(溜息)。
それに一応ドルビーの5.1chなんですが、群衆の喧騒が完全に平面的。
5.1chなのに立体的に聞こえません。
BDだとドルビーのTrueHD5.1chとdtsマスターオーディオ5.1chのはずなので、改善されているかもしれません。




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『20世紀少年 ~最終章~ ぼくらの旗』 その2

7月季の連ドラが始まったんで、前回から2ヵ月半も空いてしまいました(^_^;)。


まずは、帽子と被り物の演出を考えてみましょう。


1:
帽子

1-1:
カンナ(平愛梨)、「氷の女王」になるとケンヂ(唐沢寿明)から貰った帽子を被りません。
ケンヂ(唐沢寿明)が言っていた「音楽が人類を救う」から離れ、武装した「氷の女王一派」になる事を強調する演出。

1-2:
そして、ケンヂが東京近郊の「関所」まで戻って来る場面ではお馴染みの帽子を被ってます。
町民達(?)の前で歌い、武力を使わずに関所を無事通過します。

…カンナとの対比になっているのか、
主役がカンナからケンヂに戻ったのか、

どちらとも取れる演出です。

…それにしても、全体主義国でお馴染みの物不足の中で、ケンヂにはどうやってあの帽子を再び手に入れたのでしょうか(笑)?


1-3:
その後、カンナがユキジ(常盤貴子)と歌舞伎町教会で会う場面。
(DVDで1時間28分付近)
ここでは、カンナが座るイスの横に帽子が置いてあります。
カンナはともだちを撃てなかったと話し、ユキジはあなたは銃を撃つような子じゃないと話します。

…やはり帽子は非暴力の象徴であります。
…帽子の色とイスの色の対比、明度の対比、この二つが強く帽子を強調しています。
…でも、カンナは取り上げ被りません。
…少々思わせ振りな演出です。

1-4:
カンナがガッツボールで氷の女王一派に提案。
万博会場で出来るだけ大勢の都民を助けるためにコンサート「スーダラグータラ MUSIC FESTIVAL」をやろうと。
(DVDで1時間38分近辺)
ここで、第3章で初めて帽子を被ります。
以降、「真打登場」まで被っています。

…やはり、帽子は愛と平和の印。
…、と同時にケンヂの「Bob Lennon」も象徴してますね。


2:
1970年を回想。
(DVDで1時間25分付近)
ここで、サダキヨ(藤原薫)とフクベエ(上原陸)が「ともだち」でない事を観客にバラします。
「ともだち」がサダキヨからナショナルキッドのお面を借りてサダキヨの振りをします。

…『ナショナルキッド』1960年8月4日から1961年4月27日まで日本教育テレビ(NET→現在のTV朝日)で放送されたとのこと。
毎週木曜日 午後6:15~6:45
全39回

…ふ~ん、だから私が知らないはずだ(笑)。
…ケンヂを初め登場人物は1959年生まれの設定だから彼等彼女等も知らなくてもおかしくありません。

…成程、演出の意味が分かって来ました。
…つまり、登場人物達が知っているようで知らない人を象徴してる訳です。

…因みにハットリくんのお面の『忍者ハットリくん』はマンガ雑誌「少年」に1964年~1968年に連載。
実写版ドラマは、第一作目が1966年4月7日~9月28日に放送。
第二作目は『忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ』の題名で1967年8月3日~1968年1月25日に放送。
二作とも全26回。
…これならケンヂ達も知っていて当然。


3:
ケンヂの活躍と被り物

3-1:
ケンヂ、カブに乗り現れる。
(DVDで1時間39分付近)

3-2:
ケンヂ、直立二足歩ロボット発見、飛び乗り、倒し動きを止める
(DVDで1時間54分付近)

3-3:
ケンヂ、ともだちと再会、対峙。
(DVDで2時間4分付近)

二足歩行ロボット中から最初に転げ出て来るのはヨシツネ(香川照之)。
ともだちにともだちマスクを被らされました。

3-4:
ここで、三部作の中で初めてともだち(佐々木蔵之介)がともだちマスクを取り、顔を見せます。
(DVDで2時間5分39秒付近から)

ここでは、血の大みそかでのトリックを映像で紹介。
(→ビルから落ちる時はワイアを使った。ともだち博の太陽の塔で姿と素顔を見せるのはホログラム)

フクベエを名乗るのを止めろとケンヂ。
ケンヂの方もサングラスを外し捨てます。
ケンヂはともだちに謝ります。

しかし、ともだちの正体はオッチョにケンヂが聞かれますが、
「分からない」
(DVDで2時間11分付近)


4:
ゲンジ一派とユキジ、ともだち府で地球防衛軍の兵士達を武装解除する。
(DVDで1時間46分付近)

ユキジが兵士のヘルメットのバイザーを上げ、顔を世間に晒します。


5:
最後のケンヂのコンサート。
(DVDで2時間11分付近から)

5-1:
まず、カンナが自分が氷の女王だと謝ります。
この時、当然ながら帽子を取ります。

…礼儀として、至極当然。
…氷の女王一派の活動がたとえ正義のためだったとしても犠牲者を出してしまったのは、事実。
…それに対する謝罪です。

…、と同時に自分の役目は終わり、この帽子を被るべき人間が現れると明示しています。

5-2:
そこへ現れるケンヂはサングラスを掛け帽子を被っています。

5-3:
歌い終わったケンヂはカンナに自分の帽子を被せます。

…ここでの意味は?
…愛情表現。


6:
エンドロールの後。

6-1:
カンナと母親キリコ(黒木瞳)との再会。
ここでカンナは帽子を取ります。

…まぁ、礼儀としては当然、問題無し。
…では、映画の演出としては?
…カンナの人類を救う役目は、漸く終わりました。
…これからは、医師のキリコが地味に(笑)人類の健康と福祉に貢献していく、と言う事。
…大きな役割がカンナからキリコへと受け継がれる儀式でもあります。

…だから祖母の遠藤チヨ(石井トミコ)がキリコの所へ行くカットが無いのです。

6-2:
ケンヂがボーナスステージへ行く。
勿論、帽子を被っています。

6-2-1:
1970年の場面
大人のケンヂは子供の自分(西山潤)にやらせます。
子供のケンヂはジジババ(研ナオコ)とナショナルキッドのお面を被った子供に帽子を取って謝ります。

6-2-2:
1973年の場面
大人のケンヂがカツマタ君(神木隆之介)にお面を取れと言います。
そして自分の悪行をカツマタ君に謝ります。
カツマタ君はお面を取り、中学生のケンヂ(田辺修斗)の所へ行き、
「Bob Lennon」の歌詞の出だしを言い、ケンヂと友達になります。

…この時、ケンヂはカンナと違い帽子を取りません。
…なぜでしょう?
…「一生十字架を背負う」であります。

…ところでカツマタ君が「Bob Lennon」の出だしの歌詞、本当に考え付いたのでしょうか?
…大人のケンヂがこう言えと教えたのでは?
…こう言えば、遠藤ケンヂと友達になれるゾ、とね(笑)。
…カツマタ君が画面下手を見るカットが在るんですが、「これでいいですよね、おじさん」とも捉えられるんです(笑)。




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最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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