『プロフェッショナル 仕事の流儀 「埋もれる至宝に光りを オークションスペシャリスト・山口桂」』

○放送
2017年3月27日(月)
NHK総合


放送分HP→http://www.nhk.or.jp/professional/2017/0327/index.html


1:
忙しくてゴールデンウィーク迄録画したのを忘れてました(^_^;)。
これが我等美術好きには堪らん面白さだった(^.^)。


2:
クリスティーズに勤める山口桂氏。
世界最大のオークションハウスだけあり、出て来る商品が凄かった(@_@)。
美術館、博物館のガラスの向こう側にある様な商品ばかり。
学芸員の知識と経験が必要。
更に、商売だから公表出来ない出来事、気苦労、勿論、失敗もあるのでしょう、
そっちの方を聞きたいけど、無理だな(笑)。


3:
一番ビックリしたのは、あの伊藤若冲の世界的コレクター、ジョー・プライス、悦子・プライス夫妻が、
年齢もあり、一部を日本へ戻したいと山口氏に相談、依頼していた事(@_@)。
出来れば全部返して欲しい。
柳井か孫が500億出せばいいけど、無粋な人間だから無理だよなぁ(溜息)。





タグ クリスティーズ 山口桂 伊藤若冲




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テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

『日曜美術館 至宝が伝える 天平の文化~第68回 正倉院展~』

★簡単な紹介

○放送
2016年10月30日(日)
午前9:00~9:45
NHK Eテレ


正倉院展は毎年2週間しか開催されないし、奈良なんて僻地だから行く気にもなれず、
オマケに美術好きの掛かり付け医によると「見せてやる」と言う悪い雰囲気らしいので、
更に行く気を失っております。

東京国立博物館で大々的な展覧会をやらないかなぁ。

昨年に続きNHK Eテレの「日曜美術館」で観ました。

さて、印象的だったのは…


1:
漆胡瓶
(しっこへい)

ペルシャ風の漆の水差し。
唐で作られ、日本へ伝わったらしい。
表面の草花、鹿、鳥などの文様は銀を切り抜いて貼り付ける「平脱」と言う技法。
漆は経年変化で変形しやすいので、この漆胡瓶の様に漆が剥げたり割れたりせず、
表面の銀の文様が剥げたりしないのは、長年謎だったとか。
奈良時代、710年から794年、の物だから、1,300年は経ってる訳です(@_@)。

素地は木、木胎。
長年、編まれていると思われていましたが、X線検査により違うと判明。
横向きの筋があり、側面は階段状になっていると判明。
薄く細い帯状の木を巻き上げて作った「巻胎(けんたい)」と言う技法で作ったと判明。

特に乾燥に強いとか。
だから殆ど作品が変形しないとか。

…漆芸品の知識は全く無いので、ただただ感心するのみ。


2:
白葛箱
(しろかずらのはこ)

経典等を収める箱で、作品名どおりアケビや葛を編んで作った物ですが、
この編み方が未だによく分かってないらしい。
滋賀県の水口細工と言うのがこの編み方に近いけど、編み目に隙間が出来、違っています。
箱の各部を作り、それぞれを編んで繋げるのですが、どうしても繋ぎ目に歪みが出来、
この点が白葛箱と決定的に違うとか。

滋賀の水口細工も戦後廃れ、技術の復興に7年も掛かったくらいですから、そうは簡単に分からんでしょう。
それにしても、1,300年前にこんな素晴らしい物を作れたとは…(溜息)。

水口細工も悪くありませんが、編み目に隙間が無いこの御物には敵いませぬ(溜息)。


3:
大幡残欠
(だいばんざんけつ)

幡(ばん)は旗の意で、聖武天皇の一周忌、一周忌斉会で使われた旗だとか。

下部が大幡脚(だいばんのあし)
この二つは日本で作られた綾と言う絹織物。

浅緑地鹿唐花文錦大幡脚端飾
(あさみどりじしかからはなもんにしきのだいばんのきゃくたんかざり)
幡の脚の一番下の飾り。
錦と言う高価な織物。織物の中で最も華麗なため、中国で「金」と等しい「帛(はく、=絹の織物)」と言う事で「錦」の文字が作られたとの事。
しかも、こんな高価な織物を切って使ったと言う事ですから、ビックリ(@_@)。

東大寺と盧舎那仏を作った聖武天皇ですから、それに対する思い、国が大きな力を注いだか分かると言ってましたが、
その通りでしょうね。


4:
感想

現在とは富の集中が比べ物にならぬ位一か所に集まっていましたから、正倉院御物に超絶品が集まって当然ですが、
それでもねぇ、こうやって見ると圧倒されます。
現在の超絶的お金持ちもこういう物を作っているんでしょうか?

自家用ジェットも悪くありませんが、芸術に金を使って欲しいもんです。
グッゲンハイム一族の様なお金持ちは現れるでしょうか?






タグ 正倉院






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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

『日曜美術館 未踏の頂へ ~吉田博の挑戦~』

★簡単な紹介

○放送
2016年7月10日(日)
午前9:00~9:45
NHK Eテレ


1:
ついこの間まで千葉市美術館で大回顧展をやってたんだよなぁ…(溜息)。

2016年4月9日(土)~5月22日(日)
HP→http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2016/0409/0409.html

新聞に代表作「日本アルプス十二題 劔山の朝」の写真入りで公告が出ていたけど、白黒の活版だったんで全然魅力が分からず、
オマケに場所が千葉なんて辺境だから、見に行こうなんて全く思わず(溜息)。

現在郡山市美術館で巡回開催中

HP→https://www.city.koriyama.fukushima.jp/bijyutukan/022-now.html

この番組によると、次回東京でやるのは、何と来年2017年(@_@)。
でもやらないよりは遙かにいい!(^^)!。
でも、丁度1年後じゃん(@_@)。

東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
2017年7月8日(土)~8月27日(日)


2:
版画は川瀬巴水の様に従来の浮世絵に西洋に技法を加え、新たな浮世絵の世界を作った物。
川瀬巴水同様にとてもいい。
ただそれだけ(笑)。

油彩や水彩の風景画も変にいじらず、技巧に走らず、これまた良いデス(^.^)。


3:
テレビで見た限りでは、文句なしに素晴らしい(^.^)。
後は、実物を見て心奪われるか、ガッカリするか、デス。
来年が楽しみであります(^.^)。






タグ 吉田博 川瀬巴水






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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

美の巨人たち『葛飾北斎 「富嶽三十六景 山下白雨」』 と 日曜美術館『富嶽三十六景 北斎が見た富士を探せ』

○放送
美の巨人たち『葛飾北斎 「富嶽三十六景 山下白雨
2016年4月16日(土)
TV東京系
(放送分HP→http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/160416/)

日曜美術館『富嶽三十六景 北斎が見た富士を探せ』
2013年1月5日(月)
NHKEテレ


1:
どちらの番組も北斎富嶽三十六景の内、題名に地名が入ってない作品2点
山下白雨

凱風快晴

どこから見て描いたかを探りました。

PCと解析ソフトを使うと、
稜線の形
山頂の形
描かれている物の形と状態
から場所を特定出来るとか。

1-1:
まず、
凱風快晴
は、

朝日を浴びた富士山が見える→山梨県側
山頂がほぼ平らに見える
稜線の勾配が右の方が急に見える→北東側

以上3点を満たす場所が、

三つ峠(標高1785m)
ここからの富士山を更に標高を2倍にするとほぼ同じ形になる(@_@)。

1-2:
山下白雨
は、

山頂の剣ヶ峰が中央に見える→南西側、静岡県富士宮市白糸の滝
左側稜線下部に山塊がある→おそらく御坂山地だが、白糸の滝から御坂山地は見えない
→富士山の標高を2倍にし、更に上空2,500mから見る

そうすると、ほぼ同じ形になる(@_@)。

1-3:
先に放送された日曜美術館を観た時は、本当に驚きました。
20世紀になり、コンピューターが出現するまでは、おおよその場所は特定出来ても、
断定は出来なかったはずです。

北斎の「凱風快晴」と「山下白雨」だけでなく、
コンピューターや細密、精細に分析出来る機器が登場するまで、分析、特定出来ず理解が進まなかった絵画が多いはずです。
赤外線写真が発明、実用化されるまでは油彩の下に何が描かれているか全く不明でしたからね。

今後、作品を破損、劣化させることなく今迄以上に細密、精細に、正確に分析、解析出来る機器が実用化されると、
絵具の混ぜる割合、混ぜ具合、筆圧、筆致、重ね塗りの回数、方向、様々な癖、等も分かる様になり、
フェルメール、カラヴァッジョ、向井潤吉等の超絶技巧の秘密が明らかになるのも近いかもしれません。
更に贋作の鑑定も早く精確になるでしょう。


2:
二つの番組で調査、分析、特定、否、断定(笑)したのは、

「美の巨人たち」に出演したのは、
日本地図センター常務理事
田代博氏

「日曜美術館」の方は録画したBDを引っ張り出してきて再生すると、
筑波大学附属高等学校 東京都文京区
田代博先生

???

勤め先は違えど同じ名前だから調べてみると
同じ方でした(@_@)。
田代博氏のHPのプロフィール→http://yamao.lolipop.jp/profile.htm




タグ 凱風快晴 山下白雨 北斎 富嶽三十六景




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テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

『日曜美術館 民家巡歴 向井潤吉の戦後』

○放送
2016年2月21日(日)
NHKEテレ

放送分HP→http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2016/0221/index.html

世田谷美術館分館 向井潤吉アトリエ館 HP→http://www.mukaijunkichi-annex.jp/

向井潤吉って江戸時代に確立された「日本古来の茅葺き民家」を描く洋画家だよなぁ、って記憶があり、
『美の巨人たち』でやったなと調べると、2004年7月10日に放送されましたな。
『開運なんでも鑑定団』でも出た記憶があり、調べると2012年2月21日に偽物が出ていた(@_@)。
去年2015年に世田谷美術館へモネの「ラジャポネーズ」やエドゥアール・マネの「笛を吹く少年」を見に行った時に
向井潤吉アトリエ館」の宣伝をしてたけど、「笛を吹く少年」の魅力の圧倒され全く関心が向かいませんでした(笑)。

悪い絵じゃないと番組を観ると…


1:
やはり、いいねぇ~

日本の極普通の自然とその自然と寄り添い添い寝する民家、
とても美しい、魅力的(^.^)。

向井潤吉が描く民家は日本の自然と気候に合わせて作られた自然発生的な物。
だから日本の自然との相性が悪いはずがない(^.^)。

川合玉堂川瀬巴水、この辺の私が好きな絵師と同じ雰囲気を漂わせています。
川瀬巴水は都会の版画が少なくないんですが、当時の東京はまだ郊外の自然と同じ雰囲気を残していたんですなぁ…

そして、去年2015年の年末に見た雪舟等楊の「秋冬山水図」から、おそらくそれ以前からも続く日本の自然独自の雰囲気も漂わせています。


2:
先日フェルメールと共に見た17世紀のオランダ絵画の樹木と自然は、茶褐色。
この番組の向井潤吉を初め、日本の絵画では美しい緑。
17世紀日本では緑青を使い樹木、植物、自然を描いていたんですが、
この違い、差は何なんでしょう?


3:
向井潤吉アトリエ館では、現在「向井潤吉 西日本紀行」展を開催中。
行くぞう(^.^)。




タグ 向井潤吉 世田谷美術館 川合玉堂 川瀬巴水 雪舟等楊





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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
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『日曜美術館 「アートの旅 みつけよう美 夏編』 明治の生人形の方

★放送
2015年8月30日(日)
NHK Eテレ

ゲスト:片桐仁(多摩美版画科卒、ラーメンズの一人)

放送分HP→http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2015/0830/index.html


この回、記事にしてたと思ったら、してなかった(^_^;)。

1:
田中麗奈が訪れたいわさきちひろではなく、多摩美卒の片桐仁が訪ねた幕末から明治の生人形の方です。

そう、明治の超絶技巧工芸品の一つ。
熊本市内に二作品もあり、それを片桐君が訪ねます。


2:
まずは、

谷汲観音像」 松本喜三郎作 熊本市浄国寺蔵 明治4年

片桐君、ガラスケースのガラスを開けてもらい、見ている(@_@)。
いいなぁ…(笑)。
本で見たことありますが、やはり、デジタルHD放送の精細、透明感には敵わん。
片桐君、喜三郎の曾孫、秀一氏を訪れ見世物で展示された生人形の写真とか、喜三郎が桐で作り着色した蟹を見ます。
しかもこの蟹を、片桐君、手に取るんだもんなぁ…(垂涎)
いいよなぁ(笑)。


3:
お次は、

「相撲生人形」 安本亀八作 熊本市現代美術館蔵 明治23年

『美の巨人たち』で以前放送され、その写実振り、迫力に驚きました。
(参考:2013年1月26日放送 放送分HP→http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/130126/index.html)
日本書紀にある最古の相撲、出雲の国の野見宿禰(のみのすくね)が大和の国の当麻蹴速(たいまのけはや)を投げ飛ばす瞬間を作った物。

非常に片桐君が羨ましかったのが、収蔵庫から出し、分解された物を組み立てる作業まで見続けていた事。
いいよなぁ(笑)。、

更に、出来上がった物をエライ近くから見てる。
いいよなぁ(笑)。

今回気付いたのは、投げられる寸前の当麻蹴速(たいまのけはや)を後ろからワイア―で固定している事。
二人の足の裏にも固定用の輪っかが付いています。
一見すると自立している様に見えますが、少なくともワイア―の補助が無いと立たせていられません。


4:
熊本には「つくりもん」と言われる大きな像を作る伝統が360年もあるとか。
その伝統がこの様な超絶技巧の生人形を作り出したとか。
納得。




タグ 松本喜三郎 谷汲観音像 安本亀八 生人形 野見宿禰 当麻蹴速





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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

『日曜美術館  「アートの旅 みつけよう美 秋編」』 写真家 植田正治

★放送

2015年12月6日(日)
NHK Eテレ

放送分HP→http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2015/1206/index.html

植田正治写真美術館HP→http://www.japro.com/ueda/

美の巨人たち 『植田正治 「砂丘シリーズ」』2006年10月28日放送
放送分HP→http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/data/061028/

1:
「美の巨人たち」で観たので10年近く前から知っていましたな。
マグリットみたいだなぁ、が当時の感想。


2:
今回、久し振りに観ると、確かにマグリットの『ゴルコンダ』を写真にするとこうなると納得。
でも、マグリット以上に雰囲気がいい。

逆にマグリットは絵じゃなくて、写真にした方がもっと良くなったかもしれません。
『ピレネーの城』は不可能でも、『ゴルコンダ』は人物画と言えるので出来そうです。


3:
砂丘と空、そして人物を数人、極普通のものを写しただけなのに、
どうしてこういう不思議な雰囲気の写真になるのだろう?

まぁ、それだけの事。
悪い意味じゃありません。
雰囲気を楽しみ、色々想像したりすれば十分じゃないでしょうか?


4:
ネットで「植田正治」を検索すると色々な写真があります。
慌しい日常を束の間忘れるには、とてもいい写真です。
普段、身の周りにいかに視線に不快な物、不愉快な物が多いか、
改めて分かります。
開高健先生風に言うと「視線を跳ね返すものが多い」です。
人間はどんな物事にも慣れますから、日常、不快な物を不快と感じなくなり、
不愉快な物を不愉快を感じなくなっています。
そういう事を改めて教えてくれる植田正治の写真です。



タグ 植田正治 マグリット



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テーマ : 写真
ジャンル : 学問・文化・芸術

『美の巨人たち レオナルド・ダ・ヴィンチ 「受胎告知」』

○放送
2015年12月12日(土)
TV東京系

放送分HP→http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/151212/index.html

この絵、日本に来ていた(@_@)。
2007年に東京国立博物館に(@_@)。
当時のトーハクのHP→http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=481

この頃は漸く映画とドラマを再び観始め、絵画に関してはまだ熱が復活してなく、
上野に来た事さえ知らなかった(@_@)。

行きたかったなぁ(涙)。


1:
受胎告知」、聖書の一節から。

大天使ガブリエルがマリアに、
「お前さん、おめでとう。妊娠してる。男の子が生まれる。イエスと言う名前にしなさい」
マリアは、
「私は神のはしため、召使の女。おっしゃる通りになりますように」
(ルカ傳 第一章26節~38節)

を絵にしたもの。

多くの絵師が描いてます。
(参考、Wiki→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%97%E8%83%8E%E5%91%8A%E7%9F%A5)

その中でも、なぜか、フラ・アンジェリコに絵が好きなんです。
(いくつかありまして、全部紹介しているのは、このブログ→http://remove.jugem.jp/?eid=223)
(この方のブログ、「受胎告知」の記事が多い(@_@)。関心のある方は「受胎告知」のカテゴリーがあるので見て下さい)

小学生の頃に見て、なぜか分からんのですが、心を捉えられました。
そして、記憶が短絡してると思うのですが、なぜかフラ・アンジェリコの「受胎告知」を見た後、
今は亡き父方の祖父と中華料理屋でラーメンと鳥の唐揚げらしき物を食べています(笑)。

それから20数年後、『誰も行ったことのいない美術館』展(何と、模写だけの展覧会。1990年らしい。会場や美術館等不明)で再会。
この展覧会、マンテーニャの『死せるキリスト』とか、クリムトの『接吻』、ダリ『十字架の聖ヨハネ』等々、超有名どころがてんこ盛りで、
非常に面白かった。
その中の一枚にフラ・アンジェリコの『受胎告知』の模写があり、見て、足が釘付けになりました(@_@)。
残念ながら図録を持ってないので、どれだったかは不明。

その時以来、好きな絵、題材に決定的になりました。


2:
そして、あのフェルメールと並ぶ驚異の写実技法の持ち主、ダ・ヴィンチの『受胎告知』です。
この横長の絵はかなり前から知っていて、いつの日にか見たいと思っていたんですが、
21世紀になってから日本に来ていたとは(涙)。

さた、久し振りにじっと見ると、
テレビの画面からも、21世紀の俗世間とは全くかけ離れた雰囲気が伝わってきます。

衣服のシワを描写するための方法も面白かった。
腕の形の模型(→本当に形だけ)を作り、布を粘土を溶かした水に漬け、それを腕の形の模型に着ける。
そうするとシワが固まり、いくらでも時間を掛け描写出来る。

これにはただ感心するばかり。

また、正面から見るのではなく、右下から見るために描かれた事にも感心しました。

やはり、本物を見たい。
でも、フィレンツェまで行くには、遠いなぁ、金も根性もありませぬ(涙)。



3:
ところで、番組の中で消失点が背景の山にあり、高い山は神の象徴と言ってました。
この高い山に関しては、

>彼は大いならん、至高(=いとたかき)者の子と稱(=とな)へらん、
ルカ傳 第一章三十二節

この辺からも分かります。


4:
こんな感じで、久し振りに大変面白い回でした。




タグ ダ・ヴィンチ 受胎告知 美の巨人たち




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テーマ : 聖書・キリスト教
ジャンル : 学問・文化・芸術

『至宝にこめた天平の祈り 第67回正倉院展』

○放送
2015年11月1日(日)
NHKEテレ

放送分HP→http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2015/1101/index.html

1:
明治時代の超絶技巧の工芸品と比べると、見劣りするかもしれませんが、
この正倉院の所蔵品は飛鳥時代後期から奈良時代中期の天平文化(AD650~750)の物だから差があって当然。
むしろ、明治より1,200年も前によくあれだけの物を作れた感心すべきでしょう。


2:
見に行きたいのですが、場所が毎年奈良(@_@)。
オマケに期間が2週間(@_@)。
行けるはずがない(涙)。


3:
それでも、オフセット印刷より鮮明なフルHDの映像で見る事が可能になった21世紀。
こういう点では良い時代になったもんです(^.^)。

今回の放送では有名な「紫檀木画槽琵琶(したんもくがそうのびわ)」をジックリ観ることが出来ました(^.^)。

驚いたのが、蛇紋岩をくり抜いて作った管楽器「彫石横笛(ちょうせきのおうてき)」。
そして同じく石で出来た尺八「彫石尺八(ちょうせきのしゃくはち)」。
岩をくり抜いたぁ~?
それも奈良時代、700年代ですゼ、皆の衆(@_@)。

ただ言葉を奪われ画面に目が釘付けになるのみ(@_@)。


4:
こんな感じで「魂消る」と言う言葉の由来がよく分かる工芸品ばかりでした。



タグ 正倉院



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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

『美の巨人たち 正阿弥勝義「古瓦鳩香炉』

○放送
2015年11月7日(土)
TV東京系

番組HP→http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/151107/index.html

これ、去年、三井記念美術館で見ました。
超絶技巧! 明治工芸の粋』
図録番号:2-02
この展覧会のチラシにも載ってます。
(参考 私の記事→http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-1758.html)


1:
これも、すんごい超絶技巧、細密写実の金工品(@_@)。
題名に入ってる古瓦を鉄で作り、古び具合が正に古瓦です。

蜘蛛の作りも素晴らしく、俊敏な飛び跳ねる動きを簡単に想像出来る雰囲気を漂わせています。

これも、単に超絶技巧と出来の素晴らしさに感嘆すればいい物です。


2:
それしても、フルHDの映像の美しさ、鮮明さ。
日本が誇る美術印刷もこれには敵わん。

画像を見るだけなら、本はいらずこういう番組で十分。



タグ 超絶技巧 本阿弥勝義 三井記念美術館



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テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

『美の巨人たち 本阿弥光悦 国宝「舟橋蒔絵硯箱」』

○放送

2015年10月10日(土)

放送分HP→http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/151010/index.html

1:
徳川家康が本阿弥光悦に京都鷹峯に領地を拝領して、今年2015年で400年。
琳派を呼ばれる日本の芸術家達の祖が本阿弥光悦
琳派400年を記念し、『美の巨人たち』でもそれを祝し4週連続で琳派特集。


2:
すんげー作りの硯箱です。
東京国立博物館の所蔵品で、只今、京都国立博物館で展示中。
琳派誕生四〇〇年記念 特別展覧会 琳派京を彩る』の目玉の一つ。
HP→http://rinpa.exhn.jp/

直ぐに見たい方は京都へどうぞ(笑)。


3:
私の様な門外漢でも作りの素晴らしさが分かります。
一番印象的なのは、私の場合、光悦の文字を銀で作り貼り付けた事。
和歌を意匠や絵で表していたのを、本家本元の文字のした奔放さが素晴らしい。
オマケに直接墨や絵具で書かず、厚みのある銀にし立体化し、文字自体を工芸品としました。

江戸初期の作品であり以後続く琳派の自由な発想の源とも言える様な作品です。
同時に江戸時代の素晴らしい芸術の幕開け、と言ってもいいのではないでしょうか。




タグ 本阿弥光悦 琳派 舟橋蒔絵硯箱



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テーマ : art・芸術・美術
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『貝桶 輪島塗の超絶技巧を題材にした番組』

○放送

ETV特集 『よみがえる超絶技巧 輪島塗 貝桶プロジェクトの2年』
2015年8月22日(土) NHKEテレ
HP→http://www.nhk.or.jp/etv21c/archive/150822.html


日曜美術館 『漆芸の極みをもとめて ~輪島塗・超絶技巧工房への旅~』
2015年9月6日(日) NHKEテレ
HP→http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2015/0906/index.html


日本の工芸品、その中でも「超絶技巧」付きは大好き(^.^)。
なぜなら、私の様な門外漢でも出来の良さがよく分かるから(笑)。

NHKEテレの二つの番組で同じ題材が放送されました。


1:
今回のプロジェクトの棟梁、漆芸家北村辰夫さんが30年前の徳川家の『初音の調度』を見て感動した事がキッカケだそうです。
徳川美術館蔵 国宝『初音蒔絵調度
HP→http://www.tokugawa-art-museum.jp/artifact/room5/07.html

江戸の技術を復活し、更に今迄にやらなかった事もやる。
蒔絵沈金(→鑿で彫りを入れ、色粉や金粉を入れる)を施し、立体感をだす事を目指したとか。

元になったのは毛利家ゆかりの貝桶
そして50人の職人集団を作り制作。
期間は2年。

2:
沈金師の若いおねーさん方、彫るまで、彫ってる時、かなり悩み、緊張していますが、当然です。
世界最高峰の工芸品を彫るのを失敗したら、「彫り」ではなく「傷」になるんですから。

それにしても、大変な手間が掛かっているのを目の当たりにしました。
「超絶技巧」と書くのは簡単ですが、実際行うのはとんでもない事がよく分かりました。

成金ではなく、本当のお金持ちしか頼めんゼ(^_^;)。


3:
この作品、名付けて
『菊蒔絵貝桶一式』
オーストラリアの美術品コレクター、ガンデル夫妻からのご依頼だとか。

日本人のお金持ちでこういう物を依頼する人、今いるんでしょうか?




タグ 蒔絵 沈金 貝桶 初音蒔絵調度



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『日曜美術館 夢の応挙 傑作10選』

★放送
2015年7月12日(日)

番組HP→http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2015/0712/index.html

図版はネット上にあるんで、興味がある方は御自分で探して下さい。
簡単に見つかります。


1:
あの偉大な絵師圓山應擧の傑作十選。
今回の十選は、

『龍門鯉魚図』大乗寺、兵庫県美方郡香美町
右側の龍門がすげぇ~(@_@)。
こんな瀧の表現、言葉を奪うゼ(笑)。

『雪松図』三井記念美術館
はい、あの素晴らし屏風(^.^)。

『幽霊図(お雪の幻)』カリフォルニア大学バークレー美術館
脚の無い幽霊を初めて描いたのが應擧と言われています。

『牡丹孔雀図』相国寺 承天閣美術館 京都市上京区
見たい(笑)。

『写生図巻(甲巻)』千總コレクション 京都市中京区
千總(ちそう)は1555年弘治元年創業の京友禅の老舗(@_@)。

『藤花狗子図』個人蔵
日本画の題材として子犬を描き始めたのも應擧らしい。

『遊虎図』金毘羅宮 表書院 香川県琴平町
見事な襖絵(=障壁画)。虎の毛皮を元に猫を参考にして描いたとか。

松に孔雀図大乗寺
16面の障壁画。松の描写は相変わらず巧い。見たい(笑)。

大瀑布図相国寺
何と、絵を折って見せる(@_@)。下の方を床に下ろす、触れてる(@_@)。
こんな事考えた絵師、他におらんゼ(@_@)。

こんな絵、白人が考え付くはずなし

天才(@_@)。

氷図大英博物館
これ、とんでもない傑作(@_@)。
信じられん程単純な絵。
墨で鋭い直線を描き、氷の割れ目を表現。
茶道具の二つ折りの風炉先屏風(=ふろさきびょうぶ)として作られたらしい。
90度に曲げても、曲げない平面でも奥行き感あり(@_@)。
凄いのは90度に曲げても左右に続く直線が折れ曲がらない(@_@)。

鋭い直線で氷の冷たさを表してると番組で言ってる通りです。
風炉先屏風ならお客さん用ですから、明らかに夏用でしょう。
冷房の無い時代に涼しさを感じてもらおうとしたに間違い無し。

こんな絵、白人は考え付くはずなし。
抽象絵画を完全に圧倒、凌駕しています。

絵画的技術と絵心、そして思い遣りの素晴らしさ(^.^)。

天才(@_@)。


2:
そしてまたビックリしたのが、應擧が常に持ち歩いていたと言われる、
『写生雑録帳』
の実物がスタジオに出た(@_@)。

應擧、馬の体格の寸法まで測っている(@_@)。
人間の体格も測ってる(@_@)。
番組でも言っていたけど、ダ・ヴィンチと同じじゃん(@_@)。


3:
改めて圓山應擧の才能に圧倒されました。

白人の大部分の絵師を完全に圧倒、打ち負かしてます。
氷図』一枚で抽象絵画なんぞ存在価値が皆無なのを実証してます。

日本の絵師の素晴らしさに改めて脱帽。

圓山應擧の大回顧展を熱望


4:
素晴らしい回でした(^.^)。




タグ 圓山應擧 氷図 大瀑布図 松に孔雀図 大乗寺 相国寺 大英博物館



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『日曜美術館 レオナルド・ダ・ヴィンチ 幻の戦争画大作』

★簡単な紹介

○放送
2015年6月28日(日)
(再放送2015年7月5日夜)

番組HP→http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2015/0628/index.html

東京富士美術館のこの絵の展覧会のHP→http://www.fujibi.or.jp/anghiari.html


1:
ダ・ヴィンチが描いたと思われる『アンギアーリの戦い』の軍旗争奪場面。
番組HPによると、

>当時、フィレンツェ政庁舎であったヴェッキオ宮殿の大会議室の壁を飾るはずでした。

ダ・ヴィンチが絵を描こうとすると天候が急変し描けなかったとか、
古代ローマの技法を参考に油彩で漆喰壁に描き、
剥落しにくくするために火を入れた桶で炙り漆喰に吸い込ませようとしたら、漆喰が吸い込める量よりも絵具が多く溶け出した。

結局描かなかったのであります。

この辺の事情は全く知らなかったので、「へぇ~そうなんだ」状態の私CYPRESS(笑)。

2:
それより一番面白かったのは、
ガリレオ博物館主任研究員ヤコポ・トニーニ氏が素描などから3次元CGを製作し、絵を解析。
描かれている兵士たちは、ミラノ軍の兵士が旗竿を使い、フィレンツェ軍の兵士を馬から落とそうとしているとか(@_@)。
また、長い棒を持った兵士達の素描があり、川を飛び越えてる場面を合成したりした(@_@)。
こうして作られた3次元CGを少し放送。

当時の戦いをダ・ヴィンチがどのような絵にしようとしたか、想像の手がかりになり、非常に興味深く、興奮しました(^.^)。
コンピュータが発達した現在だから出来る事で、非常に面白い。

もう一つ面白かったのは、藝大の北郷悟先生と(多分)藝大生が、軍紀争奪の場面を立体復元した事(^.^)。
塑像で4頭の馬と4人の兵士を作り、彩色。
動きや時間の連続性をダ・ヴィンチは表現しようとしたのではないか、と北郷先生。
また、4頭の馬の内、左側の2頭は時計回りに動いているのが分かるとか(@_@)。
ダ・ヴィンチの意図を捉えようとする試みも面白いのですが、
この塑像の出来が凄くいいんだなぁ(^.^)。
実物を見てみたい(^.^)。

この塑像、東京富士美術館の所蔵品だとか(@_@)。
今回の展覧会で展示されています(^.^)。
HPで見られます。

でも、ヤコポ・トニーニ氏制作の3DCGは来てない(涙)。


3:
さて、東京都内の展覧会で見られるので、見る気になってきましたが、
都心からだと遠いんだようなぁ…(溜息)。
関東平野の西端で、JR八王子駅からバスで15分(@_@;)。

萎えてきました(笑)。




タグ ダ・ヴィンチ アンギアーリの戦い



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『美の巨人たち フィンセント・ファン・ゴッホ 「星月夜」』

★放送
2105年6月6日(土)
TV東京系

放送分HP→http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/150606/index.html

図版Wikiから→http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/cd/VanGogh-starry_night.jpg


1:
さて、この絵、20年位前に上野で見ました。
調べてみると、
MoMa展第一回
上野の森美術館
1993年
の事でした。

この時、アンリ・ルソーの代表作『眠れるジプシー女』も来てましたなぁ(遠い目)。
有名な絵で黒山の人だかりでしたが、画集で見た通り、静謐さと不思議さに満ちた中々の絵でした。
そして、『星月夜』の前も黒山の人だかり。
それでも暫くすると人だかりが薄れ、近付き隅から隅まで見て調べると、
「?」。
「あれ?」
よく見るとあちこちにキャンバスの地が見え、塗り残しが(@_@)。
下塗りも無く、純粋なキャンバスの繊維の目がハッキリ見える(@_@)。
な、何だ、これ?
1980年頃からゴッホの絵が来ると欠かさず見に行ってましたが、塗り残しがある作品は見たことなし。
色の塊で配置を考えたりしないで、一気に描きあげたのは明らかでした。

何だか手抜きみたいで、急速にこの絵に対する熱が冷めて行ったのを今でもハッキリ覚えています。

さて、今回の放送でもアップの連続で塗り残しが記憶通り、ある、ある、ある(笑)。
ゴッホの他の絵と違う『星月夜』、どんな風に放送されるか興味深く観ました。


2:
筑波大学の芸術系、齊藤泰嘉教授は星空の描写は北斎の『神奈川沖浪裏』から来ているのではないかと指摘しています。
(『神奈川沖浪裏
参考Wiki→http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0a/The_Great_Wave_off_Kanagawa.jpg)

2-1:
この『神奈川沖浪裏』の画面構成は「規矩の法」だけでなく、「三遠法」が使われているとも齊藤泰嘉先生は指摘。
三遠法」文字通り下記の3種類の遠近法から成っています

深遠→手前の高い位置(山や波)から下を覗きこむ視点
高遠→下から上を見上げる視点
平遠→広く平らな場所を見る

更に画面中央(手前の波と奥の富士山)は西洋式の線遠近法が使われ、
三角形の相似形に組み合わせになり画面に奥行を与えていると齊藤先生は指摘しています。

そして、ゴッホの『星月夜』も同じ構成になっていると齊藤先生は指摘しています。

平遠法→画面中央から右側寄り
神奈川沖浪裏→波の底と船
星月夜→村の風景

深遠法→画面左側
    神奈川沖浪裏→船の舳先
    星月夜→糸杉の奥の大地

高遠法→画面左側
    神奈川沖浪裏→大波
    星月夜→糸杉と一面の夜空

線遠近法→画面中央付近
     神奈川沖浪裏→手前の小波と奥の富士山
     星月夜→小さい方の糸杉と奥の教会の尖塔

2-2:
瞬く星の数は「11」個。
この「11」と言う数は、
旧約聖書創世記、第三七章九節から来てるらしい。

>ヨセフ叉一の夢をみて之をその兄弟に述べていひけるは我また夢をみたるに
日と月と十一の星われを拝せりと

太陽と月はヨセフの両親、11の星は兄弟たちを表し、
兄弟たちから虐げられていたヨセフが将来彼らを救うという予知夢なんだとか。

つまり、ゴッホは創世記のこの部分を描こうとしてのではないか、
宗教画なのではないか、
とこの番組は解釈してます。

説得力がありますね。

2-3:
造形家の青木世一氏が『星月夜』の立体模型を作り、
『神奈川沖浪裏』の波を加えると、
見事に夜空と波が一致します(@_@)。
違和感皆無(@_@)。

2-4:
もう一つこの番組では解釈していて、それが次の事。
糸杉は西洋では墓地に植えられる事が多く死を象徴している、
(私も自己紹介の記事でこの件を書いています→http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-category-12.html)
そして死に引かれていく自分をこの絵でゴッホは繋ぎとめようとしていたのではないか、
月と11の星に願いを込めて。

ゴッホがこの『星月夜』を描いたのは、自分の精神状態に不安になりサン・ポール・ド・モーゾール修道院に入院していた時ですから、
この意見も説得力があります。


3:
改めて、ガッカリする事無く(笑)、落ち着いて見ると、

3-1:
また齊藤先生の解釈と青木氏の実証のおかげで『星月夜』の魅力や実力が分かってきました。
また、齊藤先生のおかげでゴッホの描写力と構成力にも感心しました。
ゴッホが『星月夜』を描いた時、北斎の『神奈川沖浪裏』を参考にしたか、手元に在ったか、分かりませんが、
塗り残しの多さから急いで一気に描きあげたのは間違いありません。
だとすると、参考にしたとしても手元に置いて見比べながら描かなかったと考える方が妥当でしょう。
大波、小波の形だけでなく、三遠法の構図も含め全てを覚えていて、まるで下描きがあるの様に描いたと考えても間違ってないでしょう。
ゴッホの描写力を考えると、実は簡単な事だったのではないでしょか?

3-2:
また今回気付いたのは、この『星月夜』、少々バランスが崩れています。
夜空が強過ぎ、地面が空を支え切れていません。
自分の精神状態の不安を表す意図的なことなのか、
それとも絵のバランスと取ろうにも取れない精神状態だったのか、
今となっては謎です。

ゴッホも模写した広重の『大はしあたけの夕立』の不安定の影響もあるかもしれません。
(参考→http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1312294)

3-3:
この放送のおかげで興味が湧いてきて、また見たくなりました。
でも、マンハッタンは熱海より遠い(笑)。
オマケにこの美術館、入場料がエラく高い。
何と、$25だぜ、\2,500以上(@_@)。
(参考→http://www.moma.org/visit/infoplans/japanese_plan#generalinfo_ja)



4:
今回番組のプレゼントが『星月夜』の収蔵元ニューヨーク近代美術館で売ってる『星月夜』柄の折り畳み傘。
この傘、日本でも売ってます。
東京は表参道のMoMA DESIGN STORE。
NY近代美術館の初の海外出店だとか。
通販もあり。
興味がある方はどうぞ。
HP→https://www.momastore.jp/momastore/products/detail/product_id/1443/



タグ ゴッホ 星月夜 北斎 神奈川沖浪裏 広重 大はしあたけの夕立 三遠法 規矩の法



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『日曜美術館 永遠のモダン 京の春・重森三玲の庭』

★放送
2015年5月17日(日)
NHKEテレ

放送分HP→http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2015/0517/index.html

重森三玲について。
略歴、主な著書、主な庭→http://www.est.hi-ho.ne.jp/shigemori/mirei_bio.html

最近の関連書籍、雑誌→http://www.est.hi-ho.ne.jp/shigemori/book_list.html

重森三玲について少々詳しく→http://www.est.hi-ho.ne.jp/shigemori/about_mirei01.html

重森三玲庭園美術館→http://www.est.hi-ho.ne.jp/shigemori/association-jp.html

同庭園美術館見学予約→http://www.est.hi-ho.ne.jp/shigemori/open_01.html



1:
maeboo.さんのブログの記事を見て重森三玲(1896~1975)を知り、
(maeboo.さんの記事→http://syosaiyojohan.blog.so-net.ne.jp/2015-05-09-1)
いつもの様に『日曜美術館』のHPを見てると、

何と!

「永遠のモダン 京の晴・重森三玲の庭」
の文字がある(@_@)。

こんなタイミングで放送されるとは、ビックリ(@_@)。

好奇心を刺激され観てみました。


2:
いや、これが久し振りの大穴、大当たり(^.^)。
大変興味深く、面白かった(^.^)。

江戸時代までの日本画と変わらん(@_@)。
ハッキリ言って全く同じ(@_@)。

植物、岩、砂と言う自然の中で、
自然の範囲を越えず、
自由奔放に、
庭を作りました。

写実の範囲の中で、
自由奔放に心(=想像力、閃き、色彩感覚、空間感覚等)を解き放った
偉大な絵師を全く同じです。

たらし込みと写実描写で描いた琳派の絵師に近いと思って観ていたら、
砂利に粗い熊手で描いた砂紋は尾形光琳の『松島図屏風』の波の表現と変わらん(@_@)
(参考 名古屋美術館での「ボストン美術館展」のHPから。松島図屏風→http://www.nagoya-boston.or.jp/boston-nippon/point/)
日本独自の紋様なんだなぁ。

これは大した芸術家ですゾ、重森三玲は。

立体的な日本画であります。

インタビューが残っていて、
>元禄時代以降、特に明治以降の庭は庭じゃない。
→これ、明治以降の日本画にも言えます。
川合玉堂、加山又造とか素晴らしいのですが、心のぶっ飛び具合が残念ながら敵ってないんです。

>石の方からどう組めばいいか語ってくる。
→この感覚、分かる気がします。
絵画も雰囲気を漂わせ、見ている人間がその雰囲気を感じられるのがいい作品で、非常に主観的なんです。
客観的な名画、名作なぞ無く、多くの人が雰囲気を感じられる作品は名作、名品、佳作、傑作なんです。


2:
「永遠のモダン」と言ってますが、日本人独自の古より綿々と受け継がれる美意識です。
日本画と変わりません。
日本人の「万古不変の美意識」ですよ。


3:
ジャズミュージシャンの菊地成孔氏が登場し、感銘を受けていらした。
この方の感じ方を観てると、間違い無く、江戸時代の日本画を見始めたら嵌りますゾ。


4:
日本庭園が日本画と同じ感性、美意識で作られ立体と平面との違いしか無いのを初めて知りました(^.^)。
久し振りに嬉しい驚きに遭いました(^.^)。
また、日本庭園という新たな美に出逢い、新たな楽しみが出来ました(^.^)。

欠点は、重森三玲が作った庭で東京近辺で公開してる所が無い(笑)。

5:
幸運と偶然に感謝。
maeboo.さんの記事が無ければ観なかったよなぁ。
maeboo.さんにも感謝です。



タグ 重森三玲 東福寺本坊庭園 菊地成孔



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『美の巨人たち ヨハネス・フェルメール「天文学者」』

★放送
2015年5月16日(土)
TV東京系


放送分HP→http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/150516/index.html


1:
やはり私の様な素人と違い予算があるTV番組。
絵画に描かれた物を調べる事が出来ます(^.^)。

1-1:
壁に書いてあるローマ数字は、
“MDCLXVIII”
=1668年
(1668=(M=1,000)+(D=500)+(C=100)+(L=50)+(X=10)+(V=5)+(III=3))

これは薄く、実物を近くでゆっくり見れないとよく分かりません。
勿論私も分かりませんでした(笑)。

1-2:
後に掛けてある絵は「モーセの発見」
旧約聖書「出エジプト記」から。
映画『十戒』(主演:チャールトン・ヘストン、ユル・ブリンナー)、最近だと『エクソダス:神と王』を見た方なら御存じ。
ユダヤの民を率いてエジプトから約束の地へと向かったモーセ。
モーセは大移動を行うために現在位置を知り、進む方向を知るために天文学の知識に長けていたと考えられています。

説得力有り。
私の様な素人にはどんな絵なのか、推理する事さえ不可能(笑)。

1-3:
机の上に広げてある本は、
「天文学・地理学案内書」
第二版
アドリアーン・マティウス著
1621年版
、と分かるそうです(@_@)。
描かれている挿絵から第二版だと分かるそうです(@_@)。

1-4:
天球儀の左上の描写は「おおぐま座」、中央は「うしかい座」。
神話の世界を暗示しているとか。
これも私の様な研究不熱心な素人にはお手上げ(笑)。

1-5:
天球儀の手前に置いてあるのは、アストロノーム(=天体観測器)。
これは当時の物がどんな物か調べなきゃ分かりません(@_@)。
日本で調べられるのかなぁ…


2:
下絵を作るために「カメラオブスクラ」を使ったとか。
空気感、つまり、空気中の水蒸気を表し、空気を描いてる訳です。
フェルメールの現存するアトリエからカメラオブスクラの画像を単になぞってるだけではないのも、
研究から分かってるとか(@_@)。

カメラオブスクラは「美の巨人たち」で今迄に数回取り上げれましたナ。


3:
まぁ、こんな能書き(笑)、知らなくてもいい絵です(笑)。
でも、知って損になる知識というものは一つも無いのも事実。
より楽しむには知っていた方が良いデス。

現在、新国立美術館で展示中。
お勧めの一枚です。
展覧会HP→http://www.ntv.co.jp/louvre2015/


4:
この絵の私の解釈と感想文は、
http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-2098.html




タグ 美の巨人たち フェルメール 天文学者 カメラオブスクラ 新国立美術館



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『美の巨人たち 鈴木長吉「水晶置物」』

★放送
2015年5月9日(土)

放送分HP→http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/150509/index.html

またしても明治の超絶技巧細密写実描写工芸品(@_@)。
今回は鋳物。
そして、またしても「すげえ~」のみ(笑)。

藝大の「ボストン美術館×東京藝術大学 ダブル・インパクト 明治ニッポンの美」展で展示中。
2015年4月4日(土)~5月17日(日)

HP→http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2015/doubleimpact/doubleimpact_ja.htm


見に行きたいけど、可能性かなり低し(涙)。



タグ 鈴木長吉 水晶置物



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テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

『日曜美術館 光琳は生きている~琳派400年・現代作家たちの挑戦』

★放送
2015年4月5日

番組HP→http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2015/0222/index.html

1:
尾形光琳の絵画で2点だけある国宝の「燕子花図屏風」と「紅白梅図屏風」。
そしてこの2点に触発されて作られた作品を紹介。

千住博→黒地に蛍光白を使って瀧を描く。
鴻池朋子→赤い牛革に「紅白梅図」の波模様を描き着物を作る。
杉本博司→デジタルカメラで「紅白梅図屏風」を撮影し、夜の「紅白梅図屏風」を作る。
合田誠→「燕子花図屏風」から「群娘図」を作る。
猪子寿之とチームラボ→CGとテクノロジーを使用。

触発されただけで、次の段階に進んでないなぁ。
鈴木其一(=すずききいつ)の「朝顔図屏風」が「燕子花図屏風」の触発されたのは見れば明らかで、
更に次に段階へ進み其一独自の絵になったのとは大違い。
才能が枯渇しているのか、志が低いのか、この5人の作品は残念でした。




タグ 尾形光琳 燕子花図屏風 紅白梅図屏風 鈴木其一 朝顔図屏風




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テーマ : 絵画
ジャンル : 学問・文化・芸術

『日曜美術館 狩野永徳 よみがえる実像~国宝 檜図屏風・平成の大修理~』

★放送
2015年3月1日

放送分HP→http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2015/0301/index.html

1:
実物を見てから放送を観ました。

観てると面白いんですが、「へぇ~」とか「ほぉ~」しか出て来ない番組。
絵を描くならともかく、修理とか修復なんてのは我等素人には手に負えませんから(笑)。

いい絵に関する番組ですから、録画保存しておきました。




タグ 狩野永徳 檜図屏風 東京国立博物館



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プロフィール

CYPRESS

Author:CYPRESS
最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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