『生誕140年 吉田博展 山と水の風景』 その1

★簡単な紹介

2017年7月8日(土)~8月27日(日)
前期:7月8日(土)~7月30日(日)
後期:8月1日(火)~8月27日(日)

東郷青児記念 損保ジャパンニッポン興亜美術館

HP→http://www.sjnk-museum.org/program/current/4778.html


1:
川瀬巴水と同じく「新版画」に取り組んだ一人。
川瀬巴水と同じく、葛飾北斎歌川広重に匹敵した一人。

川瀬巴水と同じく、美しい、良い、衝撃的(^.^)。


2:
展示は、水彩から始まり、油彩へと続きます。

これが、まぁ、悪くはありません。
作品として突出している物は、残念ながら、特に無し。
「すでに絵は描かれ過ぎている」状態。


2:
ところが、70点程続くと、
突如、
絵が動き出した、輝き出した(@_@)。

視線と心を捉える絵が現れました。

版画です、新版画です。

吉田博の才能が突然、開花、結実しました。

2-1:
作品番号:4-14
『モレーン湖』、油彩
作品番号:4-26
『モレーン湖 米国シリーズ』、木版

作品番号:4-12
『グランドキャニオン』、油彩
作品番号:4-23
『グランドキャニオン 米国シリーズ』、木版

この二組は、どちらも油彩を最初に描き、
それを木版画にしています。
油彩の重たさ、厚さが無くなり、動き出したのが木版画。
空気の動き、光の変化、こう言ったものを感じられるんです。
突然、いつまでも見ていたい魅力に満ちます。

この変化、正に衝撃的(^.^)、(@_@)。
なんで、こんなに変わるんでしょう?
直ぐに分かるのは、木版画は描き込み過ぎていない事。
摺りに80回とかやっていますが、省略しているのは誰が見ても分かります。

でも、質感の違いとかもあるし、よく分からん。

分かるのは、いい(笑)。
心と視線を捉える力と魅力がある、って事。

2-2:
瀬戸内海集、木版画

作品番号:4-50
『光る海』
作品番号:4-51
『帆船 雨後の夕』
作品番号:4-52
『帆船 朝』
作品番号:4-53
『帆船 午前』
作品番号:4-54
『帆船 午後』
作品番号:4-55
『帆船 霧』
作品番号:4-56
『帆船 夕』
作品番号:4-57
『帆船 夜』

凪の瀬戸内海と帆船を描いた一連。
潮風、船体に当る柔らかな波、空気の質感が伝わる、伝わる(^.^)、(@_@)。
故ダイアナ妃が『光る海』を執務室に掛けたのも分かります。
穏やかこの上無し。

素晴らしい(^.^)。

こういう自然は日本にしかなく、日本でしか生まれないんじゃないでしょうか?

2-3:
作品番号:4-85
『渓流』

これまた、日本でしか生まれないんだろうなぁ。
流れに透けて見える岩を描くのは、自然と距離を置かない日本文化故でしょう。
ロッセリーニの映画に『無防備都市』なんてのがあり、
原題が”Roma citta aperta”
「開かれた都市ローマ」の意。
城門を開ける、降伏の意があります。
ヨーロッパの都市と言うのは、城壁で囲い外敵と肉食獣から防いでいました。
武力で攻めて来る蛮族はいるし、異邦人は未知のウィルス病を持ってくる恐れはあるし、狼は人間を食べる。
だから、自然に対し距離を置くのは当然。
そうなると、自然に近付かない、細かい事を見ない、感じない、関心を持ちません。

まぁ、そう言っても、ジョン・エヴァレット・ミレイの『オフィーリア』は、ちゃんと流れを描いてましたナ(笑)。
1851年から1852年にかけて描かれたので、かなり自然に対しヨーロッパ人が強くなったから描けた、
とイヂワルな考え方も出来ますが(笑)。

日本の絵師、工芸家、陶芸家の波の表現の巧さは自然と添い寝している日本の自然観のためとしか思えません。
国土が狭く、海に近いだけでなく、河川にも近いので、やはり水の流れは身近な存在です。

『渓流』で泡立つ水は広重を思い起こさせますが、その上、小さな落差に落ちる流れに透けて見える岩の表現と質感は、
吉田博独自であり、この上なく見事で素晴らしい。

作品番号:4-44
『黒部川 日本アルプス十二題』
こちらは、『渓流』と違い、流れから離れた作。
黒部川の急流、流れの速さが大変良く分かります。
これも、見事です。


3:
と、まぁ、自然を描いたのは中々の秀作揃いなんですが、
どうも、日本の都会を描いた作品には、キレが無い、甘い。
川瀬巴水が描いた魅力に匹敵するものが無いですな。
『東京拾二題』は、全体に暗く、『瀬戸内海集』の持つ力がありません。
シティボーイではなく、自然児、だからと捉えて間違いないはずです。
都会が好きじゃなかったでしょう。

その代り、海外の都会を描いた
作品番号:4-32
『ルガノ町 欧州シリーズ』
は、明らかに気合いの入り方が違います。
やはり、日本とは違う異国情緒が大いに刺激になったと分かります。


4:
まとめ

吉田博の木版画は、輪郭線とボカシで水彩風であり、水彩の影響が多い。
若い頃から水彩に親しみ、その後、油彩もやります。
両方の質感と特徴を十分心得ていたと思います。
木版画の墨線ではなく、同系色を使った輪郭線は水彩の特徴以外の何物でもありません。
水彩をやった事のある方なら何回も経験されたことがあると思いますが、
乾いた紙の上に色を塗ると、色と紙の境目が非常にクッキリ残ります。
この境目が意外と邪魔で、境目をボカすには紙を濡らす必要があります。
この時、紙の乾き具合が分かるのが難しく、私CYPRESSの場合、とうとう分かりませんでした(笑)。
そう、下手糞だったです(笑)。
風景画だと、雲なんか境目をボカさないと、柔らかな質感を表現出来ません。

同系色を使った輪郭線で物の形をハッキリ表し、強調、全体に力と締りを与える。
ボカシを色の境目やグラデーションに使い、自然な質感を与え、更に全体に穏やかな雰囲気を漂わせる。
素晴らしい。

更に、水彩表現を生み出すための摺りの数がとんでもない(@_@)。
作品の解説によると、
作品番号:5-32
『東照宮』
で86回。
作品番号:5-33
『陽明門』
で約90回。
葛飾北斎の『凱風快晴』で7回、川瀬巴水の一例で27回、
病気です(笑)。

まぁ、我等素人には水彩も描けんのだから、こんな木版画も摺れるはずありません(笑)。


5:
全181点の内、66点が展示替えされますので、
後期展も行きます。






タグ 吉田博 川瀬巴水 葛飾北斎 歌川広重 ジョン・エヴァレット・ミレイ ロッセリーニ





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『神の宝の玉手箱』、六本木開館10周年記念展、国宝「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」修理後初公開

★簡単な紹介

2017年5月31日(水)~7月17日(月)祝日

サントリー美術館

HP→http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2017_3/


1:
日本の漆芸品の最高峰の中から、手箱こと小物入れ特集。

漆芸品にも全くの素人の私CYPRESS、ただ細工の細かさと出来の良さに目が点になるのみ(笑)。
誰が見ても良品。

目玉の「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」(ふせんりゅうらでんまきえてばこ)は源頼朝の嫁の北条政子が使ったのは間違いないようで、
これを筆頭に、鎌倉時代、室町時代、南北朝時代の作がザクザク(@_@)。
古い物は800年近く前の物ですゾ(@_@)。
戦乱、火事、天災に巻き込まれなかったか、生き残ったのか、
よく今日、21世紀まで残りましたなぁ(溜息)。

化粧品を収める手箱が多いためか、いつもより女性の姿が多い様でした。
それも、年齢を重ねた方だけでなく、小中高生も多かった。


2:
「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」が最近修復され、漆は丈夫なんだけど、
元になる木が乾燥し、持たないんですナ。
明治時代、ウィーンの万博に出展した後、伊豆沖で沈没し、1年後回収したら、なんともなかった作もあり、
これにもビックリ(→作品、失念(^_^;))
また、螺鈿の輝きにもビックリ。
夜光貝、mother of pearl、貝ですよ、貝殻。
それを磨いただけなのに、「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」に使われてるのは、800年近く前の物。
磨き直したとは言え、未だに輝いている(@_@)。
ビックリ、It’s just amazing!


3:
化粧品関連で、銅鏡も10面程展示されてました。
これが、ちょっと、作りが甘い、と言うのかなぁ、
去年2016年に根津美術館で見た中国の古い銅鏡の鋭さが無い。
(参考、私の記事→http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-2574.html)

何かねぇ、丸いと言うか、柔らかい、どうもキリッとしてない。
まぁ、文様が違うし、作られた意図や目的が違うから、同じ様に作る必要もありません。

それでも、漂わす雰囲気が全く違います。

これも、新たな発見で新鮮な驚きでした。


4:
逸品に圧倒される気持ちいい時間を過ごしました(^.^)。

サントリー美術館は、少々主流から外れた路線をやり大変好ましい。
今回もとても良かった。






タグ サントリー美術館



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『ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルランドの至宝 -ボスを越えてー』その2

★簡単な紹介

2017年4月18日(火)~7月2日(日)

東京都美術館
(HP→http://www.tobikan.jp/exhibition/h29_babel.html)

展覧会HP→http://babel2017.jp/


○前口上
東京都美術館の企画展は金曜日のみ午後8:00迄開館。
去年2016年は伊藤若冲を見に行き、午後6:00過ぎで待ち時間30分程。
金曜日に行けるのは5月5日しかなく、行ってみると、
待ったのは、今回、0秒、0㎜(^.^)。

まぁ、上野駅から東京都美術館方面へ行く人極僅か。
上野駅方面へ帰る人、一杯(^.^)。

初夏と言うには早かったですが、寒さを覚える程でもなく、とても気持ちいい風と空気でした。

と、これは幸先いいワイと行くと、



1:
期待に反し、全て退屈。
視線と心を捉える強力な雰囲気を漂わせている絵は皆無。

ピーテル・ブリューゲルはボイマンスの「バベルの塔」を24年前に来た時に見たし、
ボスも「放浪者(行商人)」(展示番号:41)を初め40年以上前から知ってます。

ボスの「聖クリストフォロス」(展示番号:42)は外套の赤がエラく鮮やかで目立ち過ぎ。
久し振りに見る「バベルの塔」(展示番号:86)は、広重や北斎のベロ藍の様に青が目立ち過ぎるけど、
目立ち過ぎるだけで、広重や北斎の様にまとめられていません。

その他ボスブリューゲル以外でも、人物画は白人らしく背景を描き込み過ぎ。

日本人の想像力と創造力と発想には全く敵いません。


2:
あんな絵ばかり描いてウンザリし、退屈になり、やる気を無くしてるんじゃないでしょうか?
芸術家ではなく、絵画職人だね、心を感じられません。
金を稼ぐために絵を描いているだけ。
人は生きて行かなきゃなりませんから、金を稼ぐ方法が絵を描く事でも悪い事ではありません。

ヒエロニムス・ボス、1450年頃~1516年
ピーテル・ブリューゲル、1525~1530年頃~1569年
雪舟等楊、1420年~1506年頃
雪村周継、1504年頃~1589年頃

樂家、初代長次郎、生年不詳~1589年

当時の西洋では、
キリスト教、神話、金持ちと支配階級の肖像画と言う題材が決まっていて、それ以外を描いても金にならなかったんしょうか?
また、画家の個性も要求されてないとしか思えません。

ほぼ同じ時代の雪舟等楊雪村周継長次郎には全く敵わん。
鎧袖一触。


3:
さて、展示番号:86「バベルの塔」は正面では立ち止まれません。
制限線があり、そこから後(=離れて)は止まって鑑賞可。
でも、細部はそこからは見られません。
だからと言って、正面からも1m程離れているので、細部は見られません。

怒りを感じるより、何とか出来なかったのでしょうか、と残念に思いました。

私が言ってのは、午後6:00過ぎだったのでお客さんが少なく、
待っている人も多くても20人程だったので殆ど待たずに何回でも通過(笑)、可能でした。

だからと言っても、やる気を無くした(笑)私CYPRESSでしたので、
まぁざっと見ておしまい。


4:
今回のお買い物は、クリアファイルとマグカップ。
A5のクリアファイルは、出口前の特設ショップでは、開いて使うWファイルしかなく、
¥600(@_@)。
た、たかぁ~(溜息)。
「バベルの塔」だけと、主な展示作品を印刷したものの2種類のみ。
図柄が悪くなかったので両方購入。

しかし、
帰りの出入り口そばのミュージアムショップを覗くと普通の挟むだけのA5サイズのクリアファイルがあった(@_@)。
「バベルの塔」ですよ、印刷されているのは(@_@)。
¥400(@_@)。
何なんだ、これは…(溜息)。

マグカップは版画の色々な「怪獣」(→ゴジラ系ではありません(笑))を採用。
色は茶色とブルーグレイ。
ブルーグレイに入れたコーヒーの色を想像出来ないので茶色に決定。
ただ、見掛けほど大きくなく、300ccもなさそう。





タグ 雪舟等楊 雪村周継 長次郎 ボス ブリューゲル





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『茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術』

★簡単な紹介

京都国立近代美術館
2016年12月17日(土)~2017年2月12日(日)

東京国立近代美術館
2017年3月14日(火)~5月21日(日)

HP→http://raku2016-17.jp/

樂家HP→http://www.raku-yaki.or.jp/index.html


○前口上
去年2016年、安田靫彦の回顧展を見に来た時には記憶に残らなかったんですが、
ここのトイレも大理石の内装じゃん(@_@)。

建物は改修、耐震強化されてますが、元はあのブリジストン美術館を作った石橋正二郎が金出したんじゃないの(@_@)。
「石橋正二郎」の名前が東京国立近代美術館のHPには載ってないゾ(怒)。
ブリジストンの創業者の石橋正二郎が日本の文化と芸術に多大な貢献をしている事実をなぜ無視するんだ?(怒)。

正二郎の長女安子が鳩山威一郎と結婚し、孫が鳩山由紀夫だから自民党に「忖度」してんじゃないだろうね(怒)?

まぁ、ムカつく事はあれど、この展覧会自体は良かった(^.^)。

さて、この展覧会に行きたくなったのは、NHK Eテレの日曜美術館
「利休の志を受け継ぐ 樂家450年 茶碗の宇宙」
(2017年1月15日(日) 放送分HP→http://www4.nhk.or.jp/nichibi/x/2017-01-15/31/29276/1902708/)
を見て、興味を覚えたからです。
そして、先週の東京国立博物館、平成館の
『特別展「茶の湯」 日本の美、茶の名品ずらり』
が大変良かったからなぁ(^.^)。


1:
まんず驚いたのは、樂家は、本阿弥光悦尾形光琳尾形乾山と血縁なんじゃん(@_@)。
(参考、樂家家系図→http://www.raku-yaki.or.jp/history/genealogy.html)

直系ではありませんが、美意識の遺伝子の破片が受け継がれているのは間違いありません。
と言っても、その血が入ってくるのが第五代宗入が養子として入った時。
宗入は光琳と乾山の従兄弟なんだね。


2:
やはり、一代長次郎の作が印象強い、存在感が強い、力強い、「力」があります。
単純な形と色、ハッキリ残る指の跡(→指紋じゃありません)、釉薬が作る想像力を刺激する模様。

焼き物、、陶磁器に関しては入門、入り口、スタートラインに辿り着いたばかりですが、
「こりゃただもんじゃないゾ」と思わせる雰囲気が漂っているのは分かりました。
この雰囲気が一番強かったのが一代長次郎でした。

抹茶を引き立てる事を第一に考えるのが侘び茶なら、色形はこうなるでしょう。
天目茶碗も悪くないでしょうが、単純に引き立てる事だけを考えれば、樂焼きでしょね。

東京国立博物館、平成館でやった様に、腰を落し口が水平になる高さで見ると、
まぁ当然ですが、バランスがいい(笑)。

見込みを見ると、釉薬が掛かってないのか、艶がありません。
茶筅で傷ついた様でもありません。
ん?????
艶が無い?
はて、そう言えばいつも使ってる湯呑、あれも見込みは艶が無い。
????
「!」
ずっと使ってるからじゃん(@_@)。
ここに展示されている長次郎作の逸品の数々、使い続けたから見込みに艶が無い(@_@)。

茶碗は実用品だから長次郎作と言えども、使わなければその価値の半分しか分からんからねぇ…



3:
次は、順番も影響していると思いますが(笑)、三代道入ですな。
肉厚が薄くなり、油滴風の砂子などもやり、少々華やかになりました。

長次郎もいいけど、道入の華やぎもいいんですよ。

腰を落として見ると、相似形、左右対称、バランスがいい。


4:
その次は、九代了入
八代までと違い、箆使いを駆使。
これが、また、力強く、いいんだなぁ。
力強さと言う点では、初代長次郎に初めて匹敵したのではないでしょうか?

バランス?
はい、当然いい(笑)。


5:
十五代吉左衛門。
現在の樂家当主。

ちょっと力み過ぎなんじゃないでしょうか?
まだまだ分かった風なことを言える程見ていない私CYPRESSですが、
どうも力みを感じます。

例えば、

開きかけの蕾をモチーフにしていると思われる作品、
展示番号:79
「赤樂茶碗 銘 野桃」
2013年
樂美術館

展示番号:80
「皪釉(れきゆう)樂茶碗 銘 梨花」
1998年
樂美術館
は、正対する花弁の位置にズレが無いバランスの良さ。
全体の作りも崩れていません、当然ですが(笑)。

それでも、実際に使うとなると、少々使いにくい、
飲みにくいじゃないでしょうか?

また、多数展示された箆使いを強調した焼貫の芸術的な作品は、
イマイチ技を使いこなれていない雰囲気が強い。

ただ、何かキッカケがあれば一気に才能が開花しそうな気がします。


6:
本阿弥光悦の茶碗も6口展示されました。

が、樂家代々の名工と比べると、作りが甘くないかい?
何かねぇ、バフだれ、って感じで、鋭さが無いし、キリっとしてないんです。
椀の一番下、底の高台がシッカリ作られてなく、だらっとしてるんです。

樂家代々の名工の茶碗は、十五代吉左衛門も含め、高台に弱さが無く力強く、
茶碗の胴をシッカリ受け止めているんです。

光悦、美意識と絵心は優れていたのは間違いないですが、
指先には芸術家と職人の神経が通ってなかった様ですな。


7:
まとめ
450年続く樂家。
代々の精進と努力が分かります。
それぞれ個性的で見ていて飽きる事がなく、大変好ましい。

残念な事は今回も同じ、手に出来ん事(笑)。
根津嘉一郎、出光佐三並みのお金持ちにならん限りは…(笑)。

絵と違い、全体を見ようとすると、爪先立ちになり見込みを上から見たり、
腰を落として側面から全体のバランスを見たりとか、
色々大変でありんす(笑)。
手に取れたらこんな面倒臭い事やらんでも、ジックリ見られるのになぁ。

他の茶碗も見たい(^.^)。
出光美術館でもやってるから、行くゾ(^.^)。



後口上
コレクション展も見たけど、ここは何でもあるなぁ(笑)。

1:
藤田嗣治
「アッツ島玉砕」
「サイパン島同胞臣節を全うす」
なんて、戦争画まであった(@_@)。

まぁ、どうってことない絵です。
好き好んで描いたとは思えん絵。
どうせこんな絵を注文する役人、軍人は、絵心や美意識なんか皆無の無粋人なんだから、
とテキトーに、いーかげんに描いたのは歴然。
そう、戦争賛成公務員を馬鹿にして描いたんです。
そうとは分からん公務員、役人、軍人達。

2:
長谷川潔のメゾチントの銅版画。
去年2016年町田の版画美術館で見た長谷川潔。
ここにもあるんだぁ…(溜息)。


3:
植田正治の写真。
ルネ・マグリット風の写真のアレ。
マグリットより全然いいアレ。
アレもあるんですよ、ここは(笑)。


4:
長谷川利行の「カフェ・パウリスタ
「開運!なんでも鑑定団」2009年2月24日(火)で放送された「カフェ・パウリスタ」がここにあった(@_@)。
やはり、ここにはなんでもある(笑)。


5:
加山又造
「春秋波濤」
参考→http://kanshokyoiku.jp/keymap/momat15.html

この絵は凄かった。
時間は夜、満月。
紅葉の山、満開の桜花の山、金色の松の山、それらの間を流れる大潮流。
三山の表現はマンガ的で可愛さがあり、完全に平面。
平面がこれまたマンガ的。
それらの間を流れる大潮流は単なる銀色の細い線が多数。
ところが、この大潮流が曲者、恐ろしい程効果的。
この大潮流のおかげで絵に、突然、唐突に、空間感覚が生れている(@_@)。
とんでもない奥行き感がある。

こんな一見平面的で下手糞風でありながら、長谷川等伯の「松林図屏風」並の奥行き感、
空間感覚がある絵を描けるとは…(溜息)。
こんな絵、見たこと、ありません。

どうすればこの空間感覚を描けるのでしょう(溜息)?

何なんだ、この絵師、加山又造
凄い才能の絵師です。

加山又造の大回顧展、熱烈希望!!!!!





タグ 樂家 道入 長次郎 了入 本阿弥光悦 尾形光琳 尾形乾山 加山又造 長谷川利行 カフェ・パウリスタ





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『特別展「茶の湯」 日本の美、茶の名品ずらり』その2

★簡単な紹介

2017年4月11日(火)~6月4日(日)

展示替え
4月11日(火)~4月16日(日)
4月18日(火)~4月23日(日)
4月25日(火)~5月1日(月)
5月2日(火)~5月7日(日)
5月9日(火)~5月14日(日)
5月16日(火)~5月21日(日)
5月23日(火)~5月28日(日)
5月30日(火)~6月4日(日)

東京国立博物館、平成館

HP→http://chanoyu2017.jp/

(東京国立博物館のHP→http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1828)


○前口上

二週続けて上野公園へ。
先週は満開だったサクラも終わってました。
東京国立博物館の平成館は今回が初めて。
1999年に開館。
2015年に改築。
明治に出来た本館と違い、超新しい。
初めての博物館、美術館で最初に行くのがトイレ。
国公立のトイレは、、まぁそれなりなんですが、ここは新しいんで、
何と、内装が大理石(@_@)。
こりゃ幸先がいい(^.^)。
少々期待に胸ふくらませ、展示室へ入ると…



1:
こ、これは、凄かった(@_@)。
私の様な焼き物、器、茶器に無知蒙昧の素人が見ても、とても面白かった(^.^)。

茶の湯の歴史が茶器の変遷と共によく分かる素晴らしい展示です。
特に最初に日本に来たのが、12世紀南宋の青磁と天目茶碗と言うろくろで作る最高峰であり、
究極の器が来たので、茶人の趣味と好みは別として、日本人の陶工の創造力と想像力を刺激し、
最高の物を作ろうとしたのが、よ~く分かりました(^.^)。
樂、織部、瀬戸、志野、等々真似をするのではなく、新たな最高のモノを作り出そうとしたのが、
ハッキリと分かりました(^.^)。

この展覧会は会場を五つに分け(第一章から第五章)、第一章から第四章までは各展示室に最低一つの天目茶碗を展示しています。
ろくろを使ったとは言え、人の手で出来た究極の形と器ですから、展示室全体を一部屋づつ引き締める効果があります。

天目茶碗は去年2016年に根津美術館でも見ましたが、これ程の実力(笑)があるのは、まだ分かりませんでした(笑)。
「量の変化が質の変化をもたらす」
が私の茶碗に関する「眼と心」にも起きている様です。



2:
まずは、天目茶碗

2-1:
第一章
足利将軍家の茶湯―唐物荘厳と唐物数奇

展示番号:1
曜変天目 稲葉天目
国宝
静嘉堂文庫美術館

展示番号:2
油滴天目
国宝
大阪市立東洋陶磁美術館

展示番号:43
「玳玻盞 鸞天目」
(たいひさん らんてんもく)
重要文化財
三井記念美術館

展示番号:44
「木葉天目」
重要文化財
大阪市立東洋陶磁美術館

展示番号:45
油滴天目
重要文化財


2-2:
第二章
侘茶の誕生―心にかなうもの

展示番号:61
「灰被天目 銘 夕陽」
(はいかつぎ)

展示番号:62
「灰被天目 銘 虹」
重要文化財
文化庁

展示番号:71
「黄天目 珠光天目」
永青文庫

展示番号:74
「白天目」
重要文化財
瀬戸、美濃


2-3:
第三章
侘茶の大成―千利休とその時代

展示番号:122-1
「黄天目 沼田天目」


2-4:
第四章
古典復興―小堀遠州と松平不昧の茶

展示番号:191
「菊花天目」
重要文化財
瀬戸、美濃
藤田美術館

展示番号:223
油滴天目
重要文化財
九州国立博物館


2-5:
と、書いた様に11口も展示されています(@_@)。
国宝が2口(@_@)。
重要文化財が7口(@_@)。

この高品質(@_@)。
「粒揃い」
と言う言葉はこういう事にしか使えないんだぁ(溜息)。

ろくろを使わなきゃ作れない完璧な円錐形、左右相似形。
ろくろを使ったとは言え、人間の指先でこれ程完璧、完全な形が作れるとは…(溜息)。
口が水平に見える位置まで腰を落として見ると、円錐形と相似形がよく分かります。
中国人の完璧主義、探究心が生み出したのに間違い無く、
同じ様な指向がある日本人が気に入るのも当然です。

実際に手に出来ないので確認出来ませんし、ケース越しに見た印象からだけですが、
中心線に対し完全に相似形になっている様ですから、手にした時に違和感を感じないはずです。
「掌にすっぽりと収まる」
と言う感覚になると思います。

また、全体の大きさも現代人の我々の感覚から判断すると小さ過ぎますが、
当時の人間の体格からすると、丁度いい大きさだと思われます。
江戸後期、日本人成人男性の平均身長は150cmらしいので、12世紀、13世紀の中国人もそれ程変わらなかったと思います。

胴と見込みに現れる模様。
油滴、曜変、灰被。
灰被は、水墨画の破墨の様な人間の創造力を刺激する景色で、驚くばかり。
稲葉天目の曜変の想像もつかない不思議な、魅力的な模様。
油滴の不思議なリズム感を生み出す模様。
灰被は人間の技と経験が少々は入りそうですが、それでも窯任せが大きく、
曜変と油滴は更に窯任せの割合が多いそうです。

完璧に近い形と運任せ美しい模様、こりゃ欲しくなるでしょう。
フェルメールが描いた室内画同様に緊張感がある茶碗です。


2-6:
これらの中でも、やはり、展示番号:1「稲葉天目」がずば抜けています。
模様の不思議さ、魅力、そして形の完璧さで飛び抜けているのです。

また、作品解説にも書かれていますが、
展示番号:2(国宝)と展示番号:223(重要文化財)の油滴天目は、同じ陶工が作ったのかもしれません。
傾き具合が似ているんです。
隣同士に置いて展示されていればハッキリするんですが、今回は離れているのが残念です。
それに実際に手にすれば私の様な素人にも分かるかもしれません(笑)。
ひょっとすると、この傾き具合、わざと作り、微妙にバランスを崩し、リズム感を生み出そうとしたり、
手に取る人間の関心を引いたり、驚かせ様として、不快感を与えないギリギリの崩し方をしているかもしれません。
そうだとすると、とんでもない陶工で人類史上最高の陶工になります(@_@)。



3:
樂茶碗

展示番号:74「白天目」
重要文化財

展示番号:191「菊花天目」
重要文化財
藤田美術館

この2口は瀬戸、美濃の産、日本製です。
真似をしたと言うより、倣った、追求した物と言っていいでしょう。

完璧を目指したと思われる天目に対して日本で作られた物が不完全を求めたとしても、
おかしくありません。
、とえらそーな事書きましたが、焼き物に関して何にも勉強してない素人の私CYPRESSの愚考にすぎません(笑)。
でも、作品の展示法を見るとそう思えるんです。
樂、瀬戸、志野、織部、これら日本製は完璧な形、完全な形を目指していない様です。
朝鮮の井戸茶碗も日本人は形が不完全なものを選んだ様です。

こうした物の中で、展示順のせいもあると思いますが、私の視線と心を捉えたのが、
長次郎作の樂茶碗でした。


3-1:
展示番号:134
「赤樂茶碗 銘 白鷺」
長次郎
京都、裏千家今日庵

展示番号:135
「赤樂茶碗 銘 無一物」
長次郎
重要文化財
兵庫県、頴川美術館
(えがわびじゅつかん)

展示番号:136
「赤樂茶碗 銘 一文字」
長次郎
重要文化財

展示番号:137
「黒樂茶碗 銘 ムキ栗」
長次郎
重要文化財
文化庁

展示番号:138
「黒樂茶碗 銘 利休」
長次郎

展示番号:140
「黒樂茶碗 銘 俊寛」
長次郎作
重要文化財
三井記念美術館

これらは、天目茶碗を見た直後だったので、ほっと一息吐きました。
実に温かい、人間的な、いい意味で「欠点が有る」物です(^.^)。
天目とは180度反対の方向を目指した作りです。
形が手びねり、ろくろを使わず指と手だけで作った物で、
歪みや曲がり、凹凸をそのまま残してあります。
その不完全さ、不均一さが実に効果的で、人間的な温もりがあるんです(^.^)。

釉薬も同様で、完璧な艶出し仕上げになっていません。
これも、目に優しく、大変好ましい(^.^)。

だからと言って、中心線から大きく外れ均衡を崩している訳ではありません。
天目茶碗の時と同じく、手にすると違和感皆無で、スッポリと収まる感じがするんでしょうなぁ。
並の腕前でないのは容易に想像出来ます。

ところで、
展示番号:137「黒樂茶碗 銘 ムキ栗」
は絶対ろくろで作れません。
なぜなら、上半分が四角い(笑)。


4:
志野

展示番号:171
「志野茶碗 銘 卯花墻
(うのはながき)
美濃
国宝
三井記念美術館

これも見事な崩れ具合(笑)。
でも、腰を落し、口が水平に見える高さで見ると、中心線から大きくずれていません。
見事です。
まぁ、当然なんでしょうけど、茶碗に開眼したばかりの素人には溜息が出るだけです(笑)。
さすが、国宝です(笑)。
これも、色と形に暖かみ、温もりがあるんです。
それに実際に手にすれば、違和感を感じずすっぽり収まるんだろうなぁ(笑)。


5:
茶碗、焼き物に関しては、まだ勝負にならん私CYPRESSです。
完全に負けています(笑)。

絵画に関しては小学一年生の時から好きで、絵画教室にも通った下手の横好きです(笑)。
取り敢えず、一応50年の歴史はあります(笑)。

それに比べ立体物に関しては、数年前の明治の超絶技巧の工芸品で始めたばかりです(^_^;)。

でも、今回の「茶の湯」で、漸くスタートラインに立ち、土俵には立てた様です。
天目茶碗は長谷川等伯や雪舟等楊が描く自然と同じ緊張感、厳しさがあるのが分かり、
樂、志野、瀬戸、織部には池大雅、与謝蕪村、田能村竹田の様な暖かさ、柔らかさがあるのが分かりました。
今迄彫刻や焼き物等立体物に心を動かされなかった私CYPRESSには大躍進、”quantum leap”でした。
人生の転換点を体験した数時間でした。
人生の刻み目を感じた一日と言っても決して大袈裟ではありませんでした。

今回『特別展「茶の湯」 日本の美、茶の名品ずらり』では大変いい経験をしました(^.^)。

焼き物、茶器、陶磁器の世界、夢中になる人がいるのが、よく分かりました。
酒飲みの話に例えると、ワインと同じ。
非常に個性豊かで、その個性が非常に多い。
広大で奥深く、興味深く、そして恐ろしい(笑)。



6:
こんな感じで圧倒され、少々焼き物が分かってきたので3回見て回りました。
そして、特設のミュージアムショップでいつもの様にクリアファイルを購入。
展覧会オリジナルは長次郎の樂や志野の卯花墻がなく、何か中途半端な稲葉天目だったんで、
静嘉堂文庫美術館オリジナルらしい稲葉天目のクリアファイルに決定。

それから年二回開園される庭園をそぞろ歩き。
かつては上野寛永寺の境内だけあり、古木巨木が多く、吹き渡る風は季節的にまだ薫風ではありませんでしたが、
中々気持ち良く、足運びは自然遅くなりました。
ただ庭園自体は、年に二回一月半づつしか開園されないので手入れがイマイチ行き届いていません。
茶室が全国から選りすぐりが五棟移築されているし、中央にある池もかなりの大きさですから、
もっとキレイな庭園になるはずです。
トレイラ―のカフェがあり、それも決して悪くありませんが、根津美術館の根津カフェの様なお食事処なら更に良くなり、
お客さんも増えるでしょう。
現状では庭園とは言い難いし、勿体無い中途半端な状態です。
そして改めて分かる、根津美術館の庭園と庭園を利用した根津カフェの素晴らしさです。






タグ 曜変天目 稲葉天目 油滴天目 長次郎 卯花墻





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『雪村 奇想の誕生』

★簡単な紹介

2017年3月28日(火)~5月21日(日)

東京藝術大学大学美術館

期間
前期
3月28日(火)~4月9日(日)
4月11日(火)~4月23日(日)
後期
4月25日(火)~5月7日(日)
5月9日(火)~5月21日(日)

HP→http://sesson2017.jp/


○前口上


2017年4月初旬、今年は気温が低く、雪村周継(せっそんしゅうけい)を見に上野公園へ行くと、
サクラが満開でした(^.^)。
当日東京では朝方まで雨が降り、上野公園に着いた時は曇り。
それでも、いるんだなぁ花見客(笑)。
大きい古いソメイヨシノが多いからその気持ちは分かります。
確かに大きなソメイヨシノの下は、曇り空の下でも中々の美しさと気持ち良さ。
でも、地面はまだ濡れていたし、少々肌寒い曇りの日に宴をやらんでもいいでしょう(笑)。
でも、酒飲みの言い訳も痛い程分かる(笑)。

藝大へ行くのは2回目で、サクラの季節では初めて。
都道452号線を挟んで南側が美術学部、北側(東京国立博物館がある方)が音楽学部。
音楽学部の方にはソメイヨシノがあるのに、美術学部の方に無いのに今回気付きました。
何か、寂しいなぁ(笑)。

さて、
雪村周継を見た帰り、上野駅公園口前まで来ると、
何と、
目の前をマリオカートの一団が通過した(@_@)。
ぎょっ、これはシャッターチャンス、動画チャンスと思った時は、もう見えなかった(笑)。
走り過ぎる後姿を見ると、ちゃんとナンバープレートが付いていた、まぁ当然か(笑)。
任天堂が著作権違反と訴訟を起こしたレンタル会社が秋葉原にあるらしく、そこから来た様ですな。


1:
勉強不足だし、美術展には20年程行ってなかったから、雪村周継を知ったのもこの展覧会のおかげ(^_^;)。
あの雪舟等楊より100年程後の人。
室町後期から戦国時代の人になるんだね。


2:
坊さんらしく清貧で、水墨画が殆ど。
色付きの絵は極少数。
絵具を買うお金が無かったと言う事。
でも、東洋には墨で描く水墨画がある。
悪い事ではありません。
全てを描く必要が無い様に、色で塗り固める必要もないのです。

歴史に名を残し、作品が売れ現在に残るんですから、悪い絵はありません。
筆使いも巧く、我等素人の横好きには決して出来ない筆使い。
迷いや力みが無い、まぁ、当然か(笑)。
でも、書かずにはおれん、プロの巧さ(笑)。

あれだけ巧ければ、描いていて楽しいよなぁ。
歌が巧い人が、歌うのが好きなのと同じ。

しかしですな、
決して悪くはないんだけど、どうも心に響くものがありません。
言い換えれば、共鳴する心の弦が無い、同じ様な感性が無い、と言う事。


3:
江戸以前の古い絵師なんで、どうしても、巻き皺のついた絵が多く、これが残念。
また紙の変色が進んでいる作品が多く、描いた当初の狙いや効果が分からないのも残念。

それでも、次の2点は、良かった。

展示番号:101
「山水図屏風」
栃木県立美術館蔵

東京国立博物館にある雪舟等楊の国宝「秋冬山水図」の冬の図と同じく、不思議な遠近感の絵。
雪村周継の晩年の作で自由な境地と解説に書いてあり、見ている人間に覆いかぶさる様な、ちょっと不思議な迫力、
圧迫感があります。
不快感は無く、いつまでも見ていて、絵の中に入りウロウロしていたくなる、不思議な魅力がありました(^.^)。
これはいい、気に入りました(^.^)。

展示番号:95
「金山寺図屏風」
茨城県笠間稲荷美術館蔵

中国にある禅宗のお寺と景色を描いた屏風。
勿論、雪村周継、中国へ渡ったこともなく、想像で描いた作。
「山水図屏風」程ではありませんが、西洋の透視図法とは無縁、無視した遠近法。
だからと言って無茶苦茶に描いているのでもありません。
でもね、これも視線と心を捉える魅力があり、写実描写が名画に不要を実証する一枚。
西洋藝術のつまらなさ、退屈さを実証する一枚。
日本人藝術の非凡さを実証する一枚。
これだから日本人の描く水墨画は素晴らしい(^.^)。


4:
今回の目玉を見てみると…

展示番号:49
「呂洞賓図」
奈良県大和文華館蔵
重要文化財

まず、題名を読めん(笑)。
「りょうどうひんず」
呂洞賓(りょうどうひん)は中国の仙人だそうです。
今回の目玉の一つで、クリアファイルにもなっていて¥450哉。
¥320もあり、これは大和文華館オリジナル。
私の心の琴線に触れる物無し。


展示番号:88
「蝦蟇鉄拐図」
東京国立博物館蔵

目玉のもう一つ。
前期展示
これも私の琴線に触れる物無し。


5:
まとめ

「奇想の絵師」の元祖となるとチラシに辻惟雄が一言寄せていますが、
実際に見るとそれ程奇想とは思えません。
評価されるのには大賛成です。

写実描写と透視図法に縛られる必要が無いのが、雪村周継からも分かります。
必要ならばやればいい。
その程度のものなんですが、白人は出来ないんだよなぁ…

この展覧会も展示替えが多過ぎる。
4回ですよ、4回(怒)。
展示される物を全て見るには4回、¥1,600×4=¥6,400(怒)。
せめて2回にして下さいな。





タグ 雪村周継 東京藝術大学大学美術館 雪舟等楊 マリオカート





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『ミュシャ展』

★簡単な紹介

2017年3月8日(水)~6月5日(月)

国立新美術館


HP→http://www.mucha2017.jp/


1:
この画家もかなり前から知っていて、でも、それ程有名じゃないから日本に来ることはないだろうと思っていましたが、
来た(笑)。

だからと言って、
画集とかでゆっくり、じっくり見たこともないですが、スラヴの歴史を描いた連作があり、かなりの大きさだと言う事も、
知らない事もない、その程度でした。

スラヴ叙事詩、全20作、勢揃いで来日。
次はいつ来るか分かりませんから、行ってきました。


2:
土曜日の午前10:30頃到着。
あの地下鉄乃木坂駅から階段を登り切った所にある屋外の当日券売り場は、
草間弥生展もやっているので、ざっと見、20分待ち。
前売り券を持っていたので2階の展示室へ。

ぎょっ(@_@)

な、並んでる。
入場待ち行列アリ。
待つのは苦になりませんが、並ぶのは大嫌い。
でも並ばにゃは入れん(涙)。
それでもありがたい事に、12分で入れた(^.^)。

帰りは正午頃で、入場待ち行列は無し(@_@)。
ちぇっ、いいなぁ(笑)。
当日券売り場も20人位に減っていました。


3:
一般的に、展覧会会場に入ると大型のポスターがよく吊られていて、この『ミュシャ展』も入って早々に、
ドデカいのが
あると思ったら、
ち、違う(@_@)。

実物だ(@_@)。

スラヴ叙事詩2番目、「ルヤーナ島でのスヴァントヴィート祭」であります。

大きさ610cm×810cm。
ど、ドデカい(@_@)。
日本画の屏風もデカいけど、桁違い(@_@)。

一撃で圧倒されました(笑)。
こんなデカい絵、それだけで、存在しているだけで圧倒されます。

入場待ち行列があるくらいですから、会場内は大盛況。
かなりの入場者数です。
しかし、そんな大人数をものともしない大きさ。
つまり、デカいから遠くからでもよく見える(笑)。
映画と同じく、一度に大人数でも見られるように作ったのでしょうか?


4:
そのデカさで、構図とか画面構成、色、そんなもの考えさせません、
少なくとも私にはね(笑)。

雰囲気とか漂わせてもいません。

その大きさで見る人を圧倒しますが、学校の授業以外で絵を描いたことがある方なら、
ミュシャの精神力と情熱に圧倒されるのが分かると思います。
絵を描いている時は、興奮状態になりますから、描き終わると疲労感を覚えます。
小さな絵しか描かない私CYPRESSでも疲れるのに、あんなドデカい描くとなるとどうなるでしょう?
しかも、一枚ではなく、20枚ですよ、20枚(@_@)。
精神力の地力だけでなく、持久力も無ければ完成させられません。

もう一つ圧倒するのが、1912年から1926年まで14年間も描き続けた情熱。
ミュシャの創造力を動かし続けた情熱。
その強さと熱さ、我等素人の横好きには無縁、想像も出来ません。
日本人とチェコ人との違いなんでしょうか?


5:
その昔、印刷物で見た時、色使いは日本で一時期よく目にしたイラスト風でしたが、
実際に見ると確かに淡い色使いです。
薄塗りの油彩(とテンペラだそうです)。
人物には同系色の暗色を使い輪郭線を入れ、これも印刷されるとイラスト風に見える原因だと分かりました。

英語を少々勉強した方なら御存じと思いますが、
英語の”slave”(=奴隷)の語源が中世ラテン語の”sclavus”、スラヴ人の意。
ランダムハウス英語大辞典によると、「中世初期に多くのスラヴ人が奴隷にされたことから」

だから、描いている題材はその色使いと筆致とは程遠く、殺戮と戦争が多い。
反語、逆説なんでしょう。
流れた血、斬られた筋肉と骨、飛び出た内臓、それらの裏側、陰画なんです。
悲しみ、絶望、慟哭を隠すカーテンなんです。
声高に語るだけが説得力を持つのとは違います。

そうした悲しみや怒り、絶望が垣間見えるのが、一枚目の「原故郷のスラブ民族」だと思えます。
舞台は夜。
背後に迫る戦禍と戦火。
多神教の祭司は存在しても、地に付かず宙に浮いている。
チェコ民族の救いとなるのか?
夜空に星は数多(=あまた)あれど、希望の星になるのか?


6:
これだけドデカい絵、簡単には描けません。
ゴッホの様に赤貧だと小さな絵しか描けません。

まず、絵具代が幾ら掛かるのか、空恐ろしい(笑)。
だからミュシャの場合、アメリカ人のチャールズ・クレインから金銭援助を受け、
チェコのズビロフ城のホールで描いたとか。
NHKが2017年3月16日(木)に放送したミュシャの特番でやってましたが、
そのホール、そこも美術館の展示室並みにドデカい。
絵の出来栄え、色の効果や構図などを確認するために絵から離れて見る必要があるので、
スラヴ叙事詩並の絵だと10mから15mは離れる必要があります。
これ位デカいホールが同然必要なんですなぁ(溜息)。

ミュシャ、絵を描いたり、絵の出来栄えを調べるんで行ったり来たりとかなり大変だったゾ。


7:
このNHKの特番ではミュシャがゲシュタポに捕まり、拷問された所まで放送され、
多部未華子が言葉を失っていました。
ミュシャはその後釈放され、4ヶ月後に亡くなったとか…

自分自身で描いたスラヴ民族を同じ様に亡くなるとは…


8:
やはり、世界は広い。
こんなドデカい連作20点もあるとは…(溜息)。
絵画好き、芸術好きなら見ても決して損にはなりません。
圧倒されました(溜息)。





タグ ミュシャ 国立新美術館 スラヴ叙事詩 多部未華子






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『特別展「茶の湯」 日本の美、茶の名品ずらり』その1

凄い展覧会がまた開催されます。
東京国立博物館平成館で、
2017年4月11日(火)~6月4日(日)

HP→http://chanoyu2017.jp/
(東京国立博物館のHP→http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1828)

何よりも凄いのが、静嘉堂文庫蔵の国宝曜変天目茶碗「稲葉天目」が出展(@_@)。
但し、4月11日(火)~5月7日(日)のみ。

その他にも、
油滴天目………………………………国宝、伝豊臣秀次所有、大阪市立東洋陶磁美術館
青磁輪花茶碗、銘、馬蝗絆…………重要文化財、足利義政所有、東京国立博物館
灰被天目、銘、虹……………………重要文化財、伝足利義政所有、文化庁
大井戸茶碗、喜左衛門大井戸………国宝、松平不昧公所有、京都孤篷庵
青井戸茶碗、柴田井戸………………重要文化財、柴田勝家所有、根津美術館
赤楽茶碗、銘、無一物………………重要文化財、長次郎作、頴川美術館
黒楽茶碗、銘、ムキ栗………………重要文化財、伝長次郎作、文化庁
黒楽茶碗、銘、時雨…………………重要文化財、本阿弥光悦作、名古屋市美術館

『開運!なんでも鑑定団』で偽物ばかり(笑)がよく出て来る有名物勢揃い。
これだけ有名な物が来るんじゃ、焼き物に無知蒙昧の私CYPRESSでも興味をそそられます。





タグ 東京国立博物館 平成館 稲葉天目




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『並河靖之七宝展 明治七宝の誘惑ー透明な黒の感性』 その2

★簡単な紹介

2017年1月14日(土)~4月9日(日)

東京都庭園美術館

HP→http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/170114-0409_namikawa.html


1:
はい、今回も何にも言う事、ありません(笑)。

とにかく圧倒されるのみ(笑)。

今回は、下図も展示され、これも作品同様の緻密さで、圧倒されました。
ホント、下図段階で既に殆どビョーキです(笑)。

去年2016年、東京藝大でも見た濤川惣助無線七宝の方が好みですが、
有線七宝もいいなぁ(笑)。


2:
今回良かったのは、初期の作品も見られた事。
ハッキリ言って、下手。
明治中期以降の作品と比べ物にならん。

10年程で”quantum leap”、飛躍的に進歩しています。


3:
意匠化された一連の作品は素晴らしいのですが、
風景を描いた作品はダメ、かなり質が落ちています。

展示番号64:「金閣寺風景文蓋壺」
から
展示番号69:「金閣寺風景文香炉」

展示番号84:「近江八景堅田落雁角皿」
から
展示番号86:「近江八景粟津青嵐角皿」

これらは、質、格が落ちています。


4:
改めて落ち着いて、でも息を飲みながら(笑)、見ると、
有線七宝ですが、銀線の内側も外側もボカシやグラデーションが必要な部分は、
ボカシやグラデーションになってますなぁ(溜息)。


5:
(この記事「5」は、最初はmaeboo.さんのブログ(→http://syosaiyojohan.blog.so-net.ne.jp/2015-07-20-1)に書き込み、それに手を加えました)

初めて東京都庭園美術館に行ったんですが、
こ、こ、ここ、スゲーわ(@_@)。

日本を代表する金持ちは徳川と三井。
天皇家は応仁の乱を初め、戦災と天災でかなりの物を失ってるのは間違いありません。
だから、意外と…(笑)。
まぁ、冗談はともかく、手間、暇、金を十分に掛けているのが本館に入ると同時に分かりました(@_@)。
旧朝香宮家、2,000年続くハッキリした歴史は伊達ではなかった(@_@)。

内装の大理石は部屋ごとに違う(@_@)。
柱と梁の木目の直線具合と年輪の細かさ(@_@)。
節がある材は部屋から部屋を見ましたが、どこにも無い(@_@)。
一枚の化粧板の大きさ(@_@)。
杢を使ったドアのデカさ(@_@)。

そこで見る並河靖之の珠玉の七宝の数々(@_@)。

こんな中で見ると、自然と頬が緩んでくる。
浮世離れを実感出来る建物。
伊達に重要文化財に指定されていませんゼ(笑)。

本館は並河靖之展終了後エレベーター設置のため11月まで休館だそうです。

庭の方は、アカン、庭園ではなく、公園だね。
それでも、決して悪いことはありません。
かなりの広さの芝生に入れるので、ご近所の子供達がかなり来ていました。

天皇家、あの仁徳天皇陵なんかある位だから、侮れません。

人の作った物は使い続けないと、なぜか、死んでいきます。
これだけの逸品と言える建造物を残さないのは、文字通り勿体無い。
そのために美術館として利用するのは大変賢明な解決法です。
公立とし税金を利用出来るだけでなく、入館料もいくらかは維持管理費に使えるでしょう。
更に貴族の空間と言う極上の空間で、これまた名品、傑作の数々を愛でる楽しみを提供出来ます。
旧朝香宮邸も生き残ります。

皇室に対し色々と考えもあると思いますが、贅沢と言える程費用を掛けた極上の建造物とその空間としては、見るべき価値があります。
東京国立博物館と並び、決して損はすることはない建物です。
東京はとても文化的であり、芸術的な都市だと実感出来ます。


少しでも興味や関心があれば、是非一度訪ねる事をお勧めします。


6:
極上の空間で珠玉の七宝を愛でる又とない機会です。
お勧めの展覧会です。





タグ 並河靖之 東京都庭園美術館 有線七宝 超絶技巧 濤川惣助 無線七宝





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『並河靖之七宝展 明治七宝の誘惑ー透明な黒の感性』 その1

★簡単な紹介

2017年1月14日(土)~4月9日(日)

東京都庭園美術館

HP→http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/170114-0409_namikawa.html


1:
明治の超絶技巧の七宝家、並河靖之の回顧展が間もなく開催されます。
有線七宝の方です。

超絶技巧は素人が見ても十分楽しいので、個人的にも楽しみだし、
万人にお勧め出来ます。





タグ 並河靖之 有線七宝 超絶技巧





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『世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画』

★簡単な紹介

2016年11月16日(水)~2017年1月9日(月、祝日)

展示期間
2016年11月16日(水)~12月5日(月)
2016年12月7日(水)~12月12日(月)
2016年12月14日(水)~12月19日(月)
2016年12月21日(水)~2017年1月9日(月、祝日)


サントリー美術館

HP→http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_5/


1:
解体新書」のあの扉絵を描いた絵師、
と言う事実を今回初めて知り、興味を引かれ行ってきました。


2:
ん~、どうもなぁ…
小田野直武菱田春草と同じく、志半ばで亡くなった感じ。
東洋の描き方の西洋の描き方を取り入れ、融合しようとした秋田蘭画なんですが、
画法を確立する前に、モノにする前に亡くなってしましましたナ。

背景と脇役を描き過ぎているんです。
そのため主役の力を弱めてしまっています。

その代表が

作品番号106:
「不忍池図」
重要文化財
秋田県立近代美術館蔵

画面左下、池畔の杭、これを描き込み過ぎ、目立ち過ぎ、邪魔。
チラシやHPの映像ではさほど目立たないのですが、実際に見るとかなり目立ちます。


2:
小田野直武と比べると、他の絵師の腕前もイマイチ(溜息)。

秋田藩藩主だった佐竹署山(さたけしょざん)の

作品番号121:
「松に唐鳥図」
重要文化財
個人蔵

唐鳥の赤が強過ぎ、目立ち過ぎ、空間感覚と遠近感を壊しています。
また、手前の松の樹皮の描写もイマイチ(溜息)。

角館城代だった佐竹義躬(さたけよしみ)の

作品番号130:
「松にこぶし図」
歸空庵蔵

は手前に松、奥にこぶしを描いているのですが、
手前の松を置く構成が技に走り過ぎています(溜息)。
わざわざ松を手前に置いてこぶしを強調しようとしているのですが、
明らかにやり過ぎ。


3:
前回の鈴木其一展と同じく、会期を4回にも分け、分け過ぎ。
また、巻きシワが付いた作品が非常に多く、これも目障りでした。

こんな感じでイマイチでした(溜息)。






タグ 小田野直武 解体新書 佐竹署山 秋田蘭画 菱田春草 サントリー美術館





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『デトロイト美術館展 大西洋を渡った名画たち』

★簡単な紹介

2016年10月7日(金)~2017年1月21日(土)

上野の森美術館

HP→http://www.detroit2016.com/


1:
デトロイトの衰退を象徴するような貧弱な展覧会。
展示数がたったの52点。

こりゃつまらん。


2:
アメデオ・モディリアーニは好きで、悪いはずないから3点とも良かった。
ファン・ゴッホも好きだから悪いはずなし。

意外と良かったのが1点しか展示されなかったクロード・モネ
展示番号8
「グラジオラス」
陽光の描写が見事。
これは認めなきゃいかん。
でも、この人、完全完璧なシティボーイだから見た目の美しい物しか描かんのね。
向井潤吉やファン・ゴッホと全然違う。


3:
こんなに展示数が少ないなら、展示する時代や分野を減らせば良かったのに。
個人的には「第3章 20世紀のドイツ絵画」はあまり見る機会が無いから、これだけにした方が良かった。

お土産では、ゴッホの自画像のマグカップは大きさも300ccはあり、絵柄も申し分無しで即買い。

詰まらん、退屈な展覧会でした。





タグ ゴッホ モディリアーニ モネ デトロイト美術館 向井潤吉





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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
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『ゴッホとゴーギャン展』

★簡単な紹介

2016年10月8日(土)~12月18日(日)

東京都美術館

東京都美術館のHP→http://www.tobikan.jp/exhibition/h28_goghandgauguin.html

特設HP→http://www.g-g2016.com/


ファン・ゴッホは大好きですから、無条件で行きます。
それにしても、東京都美術館は商売が巧い。
金になる特別展しかやらんわい。


1:
今回まず気になった、目に付いた、目障りだったの物。
この展覧会で第一印象になったのはオランダはオッテルローにあるクレラ―・ミュラー美術館から来たゴッホ群。
2013年、国立新美術館の『印象派を越えて 点描の画家たち』に来た「種まく人」の真新しい白木の額縁が目障りでしたが、
完全に忘れていました。
(参考、私の記事→http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-1556.html)


今回、当然ながら再び目にし、目障りこの上なかった(怒)。
目障りだったのを思い出すと、

作品番号40:「公園の道」
作品番号41:「恋する人(ミリエ少尉の肖像)」
作品番号44:「男の肖像」
作品番号52:「ジョゼフ・ルーランの肖像」
作品番号54:「オリーヴ園」
作品番号56:「渓谷(レ・ペイレル)」
作品番号57:「種まく人(ミレーによる)」
作品番号58:「若い女の肖像」

茶色の染めている額もあるんですが、木目が浮き立ち不自然な動きを生み出し、
これまた目障り。

金箔を張った一見ゴテゴテ意匠は、彫りの動きを対称にし動きを相殺し、目障りな動きがありません。
だから全体に安定し絵を邪魔してないし、壊していません。

クレラ―・ミュラー美術館の学芸員はなんでこんなに趣味が悪い、
絵心が無いんだろう?


2:
それでも、悪趣味の額縁を屁とも思わぬファン・ゴッホの力強さ(^.^)。
まぁ、当然ですナ(笑)。

紅顔の美少年(笑)だった頃から画集で見た絵が何点も来ていて、楽しかった(^.^)。
毎回思うんですが、大昔に画集で見て、海外旅行と言えばJALパックの時代で、
中学生には夢のまた夢だった時代を生きていたんで、
電車に乗って簡単に見に行けるんで、非常にありがたい(笑)。
それでもこんなに簡単に見ていいんでしょうかと、何か悪い気もするし(笑)、
変な気もします(笑)。

では、感想を。

2-1:
作品番号3:
「古い教会の塔、ニューネン(農民の墓地)」
ファン・ゴッホ美術館

こんな地味な作品が来るんだぁ、と妙に感心。
これも大昔から知ってました。

2-2:
作品番号17:
「靴」
ファン・ゴッホ美術館

これ、『美の巨人たち』でやりましたな。
(放送分HP→http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/080524/index.html)
放送日が2008年5月24日だとか(溜息)。
エライ昔じゃん(笑)。
ついこの間かと思ってました。
まぁ、歳取った証拠なんです、過去がそんな昔の事じゃないと感じるようになると(笑)。

画像は展覧会のHPにはないので、こちらで。

番組では左靴しか描いていないと言っていたので、
実物をよく見ると確かに両方共左靴。
それを知らせているのか、強調しているのか、光を画面右側から来る構図にしています。
左靴なので、左側から光が着ています。
しかも後ろ側からです。
つまり靴は影の中に入っている状態。
なぜ?
分かりません(笑)。

今風の言葉で言えばこれはワークブーツ。
当時なら労働者の靴、おしゃれ用のレッドウィングではありません(笑)。
モネやルノワールが絶対描かない物、主題、モチーフ。
ファン・ゴッホはどういう絵師が分かる一例。
カイユボットと違い、労働者、農民、炭鉱夫側です。

色は白と黒、2種類の褐色の計4色、多くても5色でしょう。


2-3:
作品番号16:
「パイプをくわえた自画像」
ファン・ゴッホ美術館

暗い色の自画像。
それでも、怨念の様な暗い雰囲気は漂ってきません。
暗い絵、激しい絵、情熱的な絵、と強い絵が多いゴッホですが、
この絵の様に穏当な雰囲気が基本になっているんです。
この点からも非常にゴッホ的であり、典型的なゴッホの絵です。


2-4:
作品番号37:
「収穫」
ファン・ゴッホ美術館

大昔から知っている穏やかな絵。
水平線を何本も重ねた安定した構図。
黄色を中心にし、空の青と近景の植え込みの緑で安定させた色使い。
強い筆致や筆勢はありません。

少々分かりにくのですが空気遠近法で描いてます。
この絵もメトロポリタン美術館蔵「糸杉」と同じく、
遠景の山並みには白を加えた青で描き、光の拡散が増えているのを表現し遠方にあるのを表しています。

この絵も他のゴッホの絵と同じく大して大きくありません。
日本の狭小住宅にも問題無く飾れます。
73cm×92cm
こういう穏やかな雰囲気の絵は家に掛けておくにはいい。
何か、長谷川等伯の「松林図屏風」や「竹鶴図屏風」みたいな自然の厳しさを漂わせる絵なんかだと、
圧迫感があって落ち着かないでしょう?
そう、この絵、欲しい(笑)。


2-5:
作品番号38:
「ズアーブ兵」
ファン・ゴッホ美術館

作品番号41:
「恋する人(ミリエ少尉の肖像)」
クレラ―・ミュラー美術館

作品番号44:
「カミーユ・ローランの肖像」
ファン・ゴッホ美術館

昔から知ってる肖像画群。
背景を描かない、単純化する、そして人物に語らせる、
ゴッホも人物を描くにはどうすれば一番いいか、知っていた訳です。
尤もここまで来なくても、この展覧会の最初の自画像作品番号16:「パイプをくわえた自画像」
で分かるか(笑)。


2-6:
作品番号39:
「耕された畑(畝)」
ファン・ゴッホ美術館蔵

作品番号42:
ゴーギャンの椅子」
ファン・ゴッホ美術館蔵

筆致と筆勢で絵を壊してる絵。
系統の違う色を同じ筆致と筆勢を使ったため、バランスを少々崩してる2枚。

「耕された畑」では空の白い雲。
ゴーギャンの椅子」では画面下部の赤。
少々目立ち過ぎ。

ゴッホ程の絵師が素人でもあるまいし、なんでこんな事をしたのでしょう?
ゴッホにはこういう点があります。
有名なアルルの跳ね橋の一つ「アルルのラングロワ橋」
(参考、Wikiの画像→https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d5/Vincent_Van_Gogh_0014.jpg)
これも画面左端の雲が目立ち過ぎています。


2-7:
作品番号54:
「オリーヴ園」
クレラ―・ミュラー美術館

作品番号55:
「刈り入れをする人がいる麦畑」
ファン・ゴッホ美術館蔵

陽光の元に輝く黄金の小麦畑のイメージを私に植え付けたのは間違い無くゴッホ。
映画だと『ブラザー・サン シスター・ムーン』
この絵もその一つ。
この絵は遠景が大きく、多めの面積を占めるので絵具に白を混ぜ不透明色にし距離感を表す空気遠近法が
「収穫」(作品番号37)より分かりやすい。

この二つの作品を見ると、ダリの絵と比べ空気に潤いがあります。
スペインは空気が乾燥し、ドカンと突き抜ける空ですが、
ゴッホの絵ではスペインより湿度が高い。


3:
お土産

マグカップが3種あり、私は「収穫」(作品番号37)を買いました。


4:
ゴーギャンも展示されていましたが、興味も無く、目と心を引かれる作品はありませんでした。





タグ ゴッホ ゴーギャン クレラ―・ミュラー美術館 ファン・ゴッホ美術館





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『開館75周年記念特別展 円山応挙 「写生を越えて」』 その2

★簡単な紹介

2016年11月3日(木、祝)~12月18日(日)

前期:2016年11月3日(木、祝)~11月27日(日)
後期:2016年11月29日(火)~12月18日(日)


根津美術館

HP→http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html


圓山應擧、好きだから悪いはずがありません(笑)。

根津美術館は規模がそれ程大きくなく、展示数が200点どころか100点を越える事もないのですが、
ガッカリする様な事はいつ行ってもありません。
学芸員の方々の鑑識眼や美意識がかなりの高さかと思われます。
また所蔵品の質の高さから、他の美術館も自慢の名品を快く貸してくれるのではないでしょうか?

今回も良かったデス、ハイ(笑)。

1:
前期展では、まず、大作の屏風三点がとても良かった(^.^)。

作品番号17:「雨竹風竹図屏風」
作品番号18:「藤花図屏風」
作品番号20:「雪松図屏風」

この3点は画題だけでなく、漂う雰囲気も全て違い、楽しかった(^.^)。
「雨竹風竹図屏風」の穏やかさ、清涼感。気温と湿度に不快感がありません。
「藤花図屏風」の動き、成長感、相変わらずの力強さ。
「雪松図屏風」の雪の後の穏やかさ、大気の暖かさとありがたさ。

違うもの3点ですから、見飽きないんです(^.^)。
ルノワールやモネが絶対描かない絵。
題材としては描いても、ここまで近付いて観察はしないし、更に昇華させ意味を持たせたり、
暗示したりは、しないよなぁ…
自然感の違い、自然との距離、かなり違います。
更に考えれば、やはり文化が違うんです。
まぁ、好みの違いになり、個人的にはやはり日本人の私CYPRESS、應擧の方が好きです(笑)。


1-1:
作品番号17:
「雨竹風竹図屏風」
重要文化財
圓光寺蔵

竹は絵になる。
だから、基本的に悪い絵になるはずなし。
更に濃淡の墨だけで描くと、想像力の入る余地が大きく、多く、深みのある絵になる。
更に更に、水墨画独自の余白の多さと大きさ、これまた想像力の入る余地の増加で深みのある絵になる。

と言う事は我等素人でもそれなりの絵は描けますが、これ程の素晴らしい絵は描けません。
筆の力量だけではなく、空間感覚が徹底的に敵わんのです(笑)。

お寺の屏風だけあり、折り目に明らかに手垢の汚れが多く、何回も出し入れしましたな。
そう、実用品で多くの人々の目を楽しませたんです。


1-2:
作品番号18:
「藤花図屏風」
重要文化財
根津美術館

2014年の「『特別展 燕子花図と藤花図』 光琳、応挙 美を競う」以来のご対面。
幹と枝の動きの素晴らしさ、花と葉の美しさ、改めていいなぁ(笑)。
力強さと動き、この雰囲気はやはり武家の男の子のお祝いに描かれたと改めて実感。

ところで、なぜ幹と枝を濃墨ではなく、薄墨で描いているのでしょう。
濃墨で描くと背景の金箔との対比の強さから、幹と枝がかなり目立ち、印象が決定的に変わります。
強さと勢いだけの絵なら濃墨で問題ないでしょう。
葉と花の美しさをかなり削ぐので薄墨にしたと考えると無理がありません。

同時に薄墨にすると筆致が残るので、その筆致を利用して枝と幹の勢いを出せます。

よく考えています。
まぁ、應擧なら当然か(笑)。


1-3:
作品番号20:
「雪松図屏風」
国宝
三井記念美術館蔵

今年2016年のお正月以来のご対面。
相変わらず空間感覚と同時に、立体感覚も見事です。
そして相変わらずの静謐感。
もう一つは今回他に2点の名作と並べられ際立つのが、大気の心地良い暖かさ。
雪の後の太陽の暖かさとありがたさ。

いい絵です、これも(^.^)。


1-4:
これだけの名品を並べ、同時に同じ場所で見られる喜びと贅沢。
最高です(笑)。


2:
作品番号47:
「七難七福図巻」
重要文化財
相国寺蔵

2階の真ん中の展示室5で展示。
今回見た中で、一番驚きました。
筆使いの巧さに仰天しました(@_@)。

ここに上ってくる来る前に展示室2で数々の写生を見て、
筆なのにペンで描いた様な細い線にビックリしました。
そしてこの「七難七福図巻」ではその筆致で描いています。
とんでもない力量です、まぁ当然なんですが(笑)。

単に圧倒され、心地良かった(笑)。

持ち主が伊藤若冲でお馴染みの相国寺と言う事でまたビックリ(笑)。


3:
今回行ったのが遅く、紅葉も終わりに近かった(涙)。
それに今年は暑さが長かったので、紅葉もイマイチキレイに燃えなかった様です。

それでも、今回気付いたのは、と言うか今迄気付かなかったのが、
根津美術館八景の八番目、天神の飛梅祠(ひばいし)の奥にあるイチョウ。
ここまで今迄行ったことありませんでした(^_^;)。
庭園の端にあります。

これ、馬鹿デカい(@_@)。
根津美術館の庭園にある木で、一番大きく、一番の古木。
樹齢、素人目にも200年どころではないでしょう。
巨木は見てて単純に気持ちいい。
だから、このイチョウも見上げるだけでも圧倒され、気持ちいい(^.^)。
どう見ても初代根津嘉一郎がこの地を入手した時に植えたとは思えず、元からここにあったんでしょう。
初代嘉一郎翁がここを買った理由の一つがこのイチョウだったんだろうなぁ、と思える巨木です。

根津美術館が東京都心の隠れた逸品、名品、名庭、名館、名建築、名コレクションですが、
その中の隠れた逸品がこの飛梅祠のイチョウですなぁ(溜息)。

とにかく、文句無しに、このイチョウ、凄いヨ(笑)。


4:
さて、今回もとても良かった(^.^)。
流石、根津美術館です。
應擧は当然ながら、いいです(笑)。
オマケに今回は飛梅祠のイチョウに気付き、更に良かった(^.^)。

ただ、今回も根津カフェは行列で入りませんでした(笑)。





タグ 圓山應擧 根津美術館






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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
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『アルチンボルド展』その1

★簡単な紹介

2017年6月20日(火)~9月24日(日)

国立西洋美術館
(HP→http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2017arcimboldo.html)

展覧会のHP→http://arcimboldo2017.jp/


1:
あの果物やら野菜やら花やら何やらで肖像画を描いたジョセッペ・アルチンボルドの展覧会が来年2017年に開催されます。
と言っても、油彩は10点しか来ないとか…

まぁ、それでも日本で回顧展が開かれた記憶が無いし、個人的には楽しみ、楽しみ(^.^)。




タグ アルチンボルド 国立西洋美術館




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『ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルランドの至宝 -ボスを越えてー』その1

★簡単な紹介

2017年4月18日(火)~7月2日(日)

東京都美術館
(HP→http://www.tobikan.jp/exhibition/h29_babel.html)

展覧会HP→http://babel2017.jp/


1:
24年振りと言うから1993年に来たヤツ。
その時、見ました。
確か、今は無き池袋西武の美術館だった記憶が…

これも楽しみ(^.^)。
それに今回はヒエロニムス・ボスの真作2点もご一緒との嬉しいお知らせも(^.^)。






タグ ブリューゲル バベルの塔 ボイマンス美術館 ヒエロニムス・ボス





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『開館50周年記念 大仙厓展 ー禅の心、ここに集う』

★簡単な紹介

2016年10月1日(土)~11月13日(日)

出光美術館

HP→http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html


1:
やれやれ、最終日の前日にやっと行けました(^_^;)。
お昼頃着くと、エレベーターに私を含め5人(@_@)。
こんなに混んだ出光のエレベーターに乗るのは初めて(笑)。

入場券待ち行列無し。

でも、会場内は大して混んでないんですが、私が訪れた出光美術館の展覧会でこんなに混んだのは初めて(笑)。
でも、どの作品にもガラスに触れそうになる位近付けました(笑)。


2:
作品、
衝撃の宗教画です(@_@)。

ダ・ヴィンチ、カラヴァッジョ、ダリ、ラ・トゥール、等とは全く違う衝撃的な絵です。

これは、凄ぇーわ(@_@)。

こんなに軽い宗教画、初めて見ました。
キリスト教ってのは預言者や神様は怖いし、イエスは常に論争を挑まれ戦い続けたし、
残された弟子達も死を覚悟して師匠の教えを広めていました。
だからキリスト教芸術は重々しく、「常に真剣勝負」って言う作風。
音楽でもバッハの教会カンタータ、モーツァルトのレクイエム、の重厚さ。

それなのに、禅の教えを描く仙厓の絵の数々は、完全に肩の力が抜け、軽い事、軽い事(@_@)。
円空が彫った仏像と通じるものがありますね。
宗教をこんなに軽く、お気楽に教え広められるのでしょうか?
実際に教えたんだからねぇ…(笑)。

欧米のキリスト教芸術しか知らないと、完全に虚を突かれます、
私の様に(笑)。

その軽さ、本当に衝撃的です。


3:
そして、マンガチックな表現に惑わされずに一枚づつ見ていくと、どの絵も筆が躊躇いも無く走っています。
その軽さ、速さ、とても素人に真似の出来るものではありません。
これは、学校以外で絵を描いたことがある方なら誰でも分かります。

筆の自由な軽さを生み出したのは、臨済宗の僧として修業した結果なのか、
単に人柄によるものなのか、
まぁ、どっちでもいい(笑)。
ある程度の悟りを開いた坊さんとして仙厓は捉えて欲しかったんじゃないでしょうか?


4:
長澤芦雪曽我蕭白の様な絵を受け入れる日本人の感性ですから、
仙厓の絵なんぞ、あーだこーだ言う程の絵じゃないんでしょうか(笑)?

一度は見る価値がある仙厓です。





タグ 仙厓 出光美術館 曽我蕭白 長澤芦雪 円空





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国立西洋美術館蔵、ジュルジュ・ドゥ・ラ・トゥール筆『聖トマス』と『クラーナハ展ー500年後の誘惑』

★簡単な紹介

2016年10月15日(土)~2017年1月15日(日)

国立西洋美術館

HP→http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2016cranach.html

TBSのHP→http://www.tbs.co.jp/vienna2016/


これまた大昔、中学生か小学校高学年の頃から知ってる絵師。
当時は「クラーナハ」じゃなくて「クラナッハ」だった。


1:
作品番号:82
「マルティン・ルター」

作品番号:85
「マルティン・ルターとカタリナ・フォン・ボラ」

私にとってクラーナハと言えばルター。
そうそう、この2枚の絵です。
帽子を被ってるのと被ってないの。
実物を見て分かったのが、小さい事、小さい事(@_@)。
会場で無料で配布している目録に大きさが書いてないので正確な数値は不明ですが、
日本の画材の大きさだと、6号Fか4号F位です。

改めて見ると、マルティン・ルター、英語訛りならマーティン・ルーサー、
私が愛する鹿島アントラーズに多大な貢献をしたジーコだ(笑)。

ただ、この2枚、それだけ。
なんの感興も起こさず。


2:
残りの絵も退屈。
聖書とギリシャ神話と金持ちの絵だけ。
平板で職人の絵ばかり。


3:
そんな中で、同時代の同国と言う事なんでしょうが、
デューラーの銅版画、エングレイヴィングが出展されていました。

作品番号:17
「騎士と死と悪魔」

作品番号:90
「メレンコリア I」

5月に町田の国際版画美術館で見て以来。
改めて見ると、絵が漂わす雰囲気がクラーナハとは段違い。
「騎士と死と悪魔」は前回気付かなかった魅力爆発(笑)。
町田で私はクロード・メランの「聖顔」に完璧に撃破されてましたナ(笑)。

この展覧会、クラーナハの本邦初の回顧展なんですが、
主役はデューラーでクラーナハが引き立て役になってます。
オマケにデューラーの版画は31cm×26cmと更に小さい。


4:
デューラーと同様にクラーナハを吹き飛ばし、ブチ破った絵が常設展にありました。

ジョルジュ・ドゥ・ラ・トゥール
聖トマス

参考、国立西洋美術館のHP→https://www.nmwa.go.jp/jp/collection/2003-0002.html

4-1:
この絵を見る前に見ていたのが、ヤーコプ・ファン・ロイスダールを初めとした17世紀オランダ絵画。
この頃のオランダの風景画は、全体に褐色なんですな。
だから、遠目からも、「お、オランダの風景画だ」と分かります。
はい、今回も(笑)。

江戸前期以前から日本画の植物画や風景画の植物は緑青を使い文字通り「緑滴る」なんですが、
同じ頃のオランダの森はロイスダール初め褐色がかった緑なんです。
どう見ても美しくない。
自然観の違いは間違い無く、当時の欧州人にとっては自然は親しいものでもなく近しいものでもなかったのでしょう。
敵対するものだったのでしょう。
日本人にとっても単純に近しいだけのもでなかったのは、
長谷川等伯の「松林図屏風」や「竹鶴図屏風」を見れば厳しいものであったのも分かります。
それでも、日本人にとっては一線を画すものでなかったのは確かです。

、とこんな事を考えながら見ていて、ふと絵の前から離れ振り返ると、
何と、
光り輝く絵が1枚ある(@_@)。
それも、ロイスダールと同じく褐色しか使ってない、
明度は高いけど。
オマケに一目で分かる有名な作品。

4-2:
構成と表現について。

色は褐色を中心にまとめてあります。
槍を右上⇔左下の斜線に使い、
頭を画面上、左に傾げ左上⇔右下の斜線に使い構図の中心にしています。
槍は直線なので、右上⇔左下の線はこれだけ。
左上⇔右下の実際の線が無くこれだけだは弱くバランスが取れないので、頭が作る斜線と平行する斜線をつくってます。
それが、画面上から、
右肩⇔白い布⇔左手
右腕上腕⇔右手
の斜線を作ってます。

光が当るのは、
両手、禿頭(=とくとう)、両肩に掛けた布(→コートかも)、槍。
両手、頭、槍は画面上の斜線を作り、両肩に掛けた布は垂直線を作ってます。
両手、頭、槍が表わすのは当然信仰心を表し、一方、布は画面のバランスと安定感を与えてます。

その他、線、三角形で大きさと色のバランスを取ってますが、文字で説明するのは分かりにくいのでパス(笑)。
それでも一つだけ書くと、画面左端の縦長の影が構成上とても巧く、バランスが非常にいい。
見ていて気持ち良くなる構成の良さです。

また、上記のHPの写真では分からないのですが、両手の指をエドゥワール・モネの「笛を吹く少年」と同じく汚しています。
なぜ?
「笛を吹く少年」は労働者階級を表していますが、聖トマスは、イエスの教えを説く「種まく人」です。
仏教なら雲龍図ですね。
種をまく人なら農夫ですから、両手の指が汚れていて当然です。

4-3:
さて、
強い赤とか使ってないし、明度が高いとは言え使ってるのは褐色で地味。
それでも視線と心を捉えて離さない雰囲気を漂わせています。
光の当たる部分(槍、両手、頭)を強調し、暗闇で際立たせていますが、
地味な物を着て、槍を持った単なるジジィの絵(笑)なんです。
それでも、カラヴァッジョと同じく非常に「強い」絵です。

よく見ていると、カラヴァッジョの「エッケ・ホモ」みたいに3D風の飛び出す絵でも、
鈴木其一の「夏秋渓流図屏風」の渓流の様に動きがある絵でもありません。

人間の視覚は動きに敏感だし、私の経験では心の方も実際に動きが無い絵でも動きを感じられると捉えられます。
しかし、この「聖トマス」は動きも動きを想像させる描写もありません。
それでも、視線と心を捉えます。
何か、強固で動かないモノがあります。
何か、なぜか?

よく見ると分かってきました。
これまた、上記HPでは分からないんですが、槍の裏側に槍と直交する線があります。
画面上、その左端には光を当て、強調しているのが分かります。
何でしょう?
十字架と捉えて間違いありません。

そう、信仰心を雰囲気で表している、と捉えて間違いありません。
揺るぐことない、「動かない」強固な信仰心を表しているのです。
殉教する事も厭わない信仰心です。
この敬虔な信仰心と言うのは日本人には分かりにくく、私CYPRESSも日本人なので分かりにくい。
聖トマス」を見ると、想像の手掛かりくらいは掴めた気がします。

キリスト教絵画の真髄ではないでしょうか?
「信念に殉ずる」、西欧の考え方と生き方に改めて触れ圧倒されました。






タグ ラ・トゥール カラヴァッジョ 聖トマス 鈴木其一 マネ






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『コレクション展 中国陶磁勉強会』

★簡単な紹介

2016年9月15日(木)~10月23日(日)

根津美術館

HP→http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html


立体物、3次元の芸術はどうも心に響くものがないんですが、
見たり触れたり使ってみなければ何も分からないので、
有名どころは出来得る限り見に行こうと思ってます。

>うまいまずいは食してから言うものだ!!
~福山庸治画「ドン・ジョヴァンニ」p,129から~

去年2015年、2回も見逃した曜変天目茶碗を見に根津美術館へ行きました。


1:
展示室1
作品番号:96
曜変天目
重要美術品

第一印象。
「ち、小っちぇ~」
茶道とは無縁なので、こんなに小さいとは知りませんでした(^_^;)。
女性用の飯茶碗位の小ささ。
又は、お値段が高い(笑)、日本料理店で出てくるご飯茶碗位。

次に目に付いたのが、屈んで下の方から見ると分かる釉薬の厚さ。
釉薬が掛からない高台と高台脇、そこと胴の境目にたっぷりと黒鉄釉が盛り上がっています。
黒釉は流れやすいからこの様になって当然だそうです。

全体を見ると、
こりゃ凄い(@_@)、
門外漢でも簡単に出来る物ではないと分かります。
模様の細かさと技巧の感じの無さ、こりゃどう見ても考えても、人の技ではありません。
筆で描けるものではありません。
明治の薩摩焼の細密な絵付けもいいですが、ちょっと敵わないかなぁ…
見込みと胴の両側にある細かな金の砂子風、砂子の周りに僅かに掛かる青、絵画なら出来そうですが焼き物では無理でしょう。
現在の福建省の健窯で南宋の時代に作られたそうですが現在でも製造法は不明で、偶然出来たのではとも考えられています。

当時はこの「曜変」は不吉の前兆と考えられ破棄されたため、
完品は世界中にこれ以外に3口(藤田美術館、静嘉堂文庫、大徳寺龍光院、MIHO MUSEUMの物は油滴とも考えられているのでこれを加えると4口)しかないとか。

見込みの底、茶溜りは釉が剥げている様に見えるし、その少し上の茶筅摺りの辺りは表面の透明のガラス質の釉にひびが入ってる様にも見えます。
加賀前田家伝来だそうなので、あのお金持ち藩だから実際に使っていたのではないでしょうか?
手に取って見て、触れば私の様な門外漢でも分かるんですが、お願いは出来ませぬ(笑)。

キレイな抹茶の緑も合いそうですが、白いご飯を盛っても悪くないな、これに(笑)。
ご飯の白が映え、「銀シャリ」なんて言葉を実感出来そうです(笑)。


2:
展示室1
作品番号:97
油滴天目

お隣の曜変天目と比べると地味。
地味なためか、この油滴天目は明らかに使ってます。
それも一回や二回ではないでしょう。
茶溜りの釉が明らかに剥げています。


3:
展示室1
作品番号:98
「健盞(けんさん) 禾目天目(のぎめてんもく)」

これは更に地味。
禾目、これは稲の穂先の様な模様だとか。
英語では”hare’s fur”。
「野ウサギの毛皮」模様。


4:
今回は題名の通り中国の陶磁器の歴史と紹介。
土器→灰釉陶器→施釉陶磁器
時代は、
紀元前6,000年から17世紀。

今回展示された物は青磁、白磁、染付、と悪い物はありませんが、
窯と炎頼みの曜変天目油滴天目禾目天目の美しさは、やはり、別格です。
私の様な門外漢でも分かるレベルの高さ。


5:
展示室2
作品番号:1
「漁村夕昭図」
牧谿(もっけい)
国宝

絵です(笑)。
同時開催です。
漁の絵にしては、描かれている空模様が晴朗とは言えません。

ん~、これ位です、わたしにとっては。


6:
庭園

久し振りにそぞろ歩いて気持ちいい気候でした(笑)。
オマケに曜変天目茶碗なんて世界的な貴重、希少品が展示されているのに来場者が少ない。
庭園にいる人も少なく、いつも以上に気持ち良かった(^.^)。
次回圓山應擧の時は、紅葉の見頃に来たいなぁ。


★まとめ

曜変天目油滴天目禾目天目
門外漢でも一目で分かる逸品、レベルの高さ、素晴らしさ。
人知が敵わぬ偶然。
こういう物が存在しているのを目の当たりにすると、襟を正す気分になります。
「目から鱗」です。
世俗、正に汚濁の日常生活を送っているのを気付かせる器です。
偉そうなこと言ったり、傲慢な事を言ったりしてる日常生活に句読点を打ってくれます。
小生意気な小僧なんですな、私は未だに(^_^;)。






タグ 曜変天目 油滴天目 禾目天目 根津美術館





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『開館75周年記念特別展 円山応挙 「写生を越えて」』 その1

★簡単な紹介

2016年11月3日(木、祝)~12月8日(日)

根津美術館

HP→http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/next.html


1:
そろそろ今年の残りも少なくなってきたので、毎年年初恒例の「松」を調べると、
東京国立博物館の長谷川等伯の「松林図屏風」は今回も1月2日から展示。
三井記念美術館は、あれま、今回の年末年始は、『日本の伝統芸能展』だとか。
圓山應擧の「雪松図屏風」は今回はお預けかぁ…(溜息)。

まぁ、それでももう少しすると久し振りに根津で應擧の「藤花図屏風」を見られるワイ、
と根津美術館のHPを覗くと…
な、ん、と、(@_@)。
『開館75周年記念特別展 円山応挙 「写生を越えて」』
で展示される(@_@)。
但し前期(11月3日(木、祝)~11月27日(日))だけだけど。

何と、両方を一度に見られる!(^^)!。
初夏の「藤花図屏風」と冬の「雪松図屏風」をねぇ(溜息)。

とても豪華な展示です。
待ちきれんワイ(笑)。


2:
ところで、根津美術館で現在開催中の
『コレクション展 中国陶磁勉強会』
2016年9月15日(木)~10月23日(日)
HP→http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html
では、根津美術館蔵の加賀前田家伝来の曜変天目茶碗が展示されています(@_@)。
オマケに油滴天目茶碗まで(@_@)。

これも見に行くぞう(^.^)。





タグ 円山応挙 長谷川等伯 松林図屏風 雪松図屏風 藤花図屏風 曜変天目茶碗 油滴天目茶碗





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最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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