寿 国宝『松林図』と国宝『雪松図』

松竹梅の「松」、松を主題にした二つの偉大な屏風が展覧会に展示されます!(^^)!。
正月に相応しいおめでたい展覧会が二つ開催されます。

国宝『松林図
1:
そう、東京国立博物館蔵のあの長谷川等伯の屏風です。

HP→http://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=7633
2015年1月2日(金)~1月12日(月、祝日)
「博物館へ初もうで」の一環として特別公開されます。

また、黒田清輝のコレクションを集めた黒田記念館も耐震補強工事が終了し、同期間に公開されます。
美術の教科書でお馴染みの「読書」や重要文化財「湖畔」を筆頭に展示されます!(^^)!。


国宝『雪松図
1:
今年の正月に見逃した『雪松図』。
根津美術館蔵『藤花図屏風』を描いた圓山應擧のもう一つの逸品!(^^)!。

HP→http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
三井記念美術館
2015年1月4日(日)~1月24日(土)

(2014年12月11日(木)~12月25日(木)は、『雪松図』の代わりに重要文化財『日月松鶴図屏風』を展示)

その他、酒井抱一『秋草に兎図襖』、漆器の工芸品等が展示され、非常に楽しみ!(^^)!。



タグ 長谷川等伯 松林図 東京国立博物館 円山応挙 雪松図 三井記念美術館




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『仁清・乾山と京の工芸 - 風雅のうつわ』

★簡単な紹介

2014年10月25日(土)~12月21日(日)
出光美術館東京

HP→http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html 


1:
焼き物には殆ど興味が無く、『開運!なんでも鑑定団』とか『美の巨人たち』で観る位(^_^;)。
だから出光美術館で『なんでも鑑定団』でよく偽物(笑)が出る仁清乾山の展覧会をやると言うんで見に行ってきました。


2:
さて、見てみると…

ん~、心に響く焼き物が無いですねぇ…
私にとって良かったのが、
「第2章 清浄と簡素の<京> - 仁清の白釉」
で展示された白釉の焼き物。
絵が描いてある焼き物は筆致に絵画の様なキレがなく、どうも私には好きになれません。
このコーナーの白釉の焼き物は絵が無く、釉薬を1,2種類掛けてあるだけでその焼き上がりの模様に押し付けがましさ無く、
また水墨画の様な風情が有り、一目で気に入りました。

その中でも野々村仁清作、

展示番号:39 白地鉄釉流鍬形花生

が不思議な魅力を放ってました。
武将の兜に使う鍬形を模して作った花生です。
柱に掛けて使うタイプです。
不思議なことに花を活けている姿を簡単に想像出来るんです。
ベージュ系の白釉だからどんな色に花でも合うだろうなぁ、と関心しながら眺めていました。


3:
展示されていたのは焼き物以外も有り、
蒔絵は、中々の出来。
私の様な殆ど知らない人間にも細工の緻密さ、漂う雰囲気の素晴らしさが分かりました。

展示番号:78 龍田川蒔絵硯箱

は素晴らしかった。

更に良かったのが、

展示番号:77 梅蒔絵硯箱

これは、江戸時代中期の作でおそらく出来てから300年近く経っているはず。
それなのに信じられない程の保存状態の良さ。
オマケに使用感が皆無で、使ったとしてもほんの数回なんじゃないでしょうか?
蒔絵や漆が剥げたり欠けたりしている所が無く、硯に至っては使った痕が無い(@_@)。
細工の緻密さと精細さは今回展示された蒔絵の中では断トツ。
硯箱の中の梅の花の装飾の鋭さ、切れ味、美しさ、他の作品には有りません。
勿論砂子の蒔絵の細かさも素晴らしい。
引き出しに小さな取っ手が付いていて、その小ささに合わせた細工の細かさは讃嘆もの、溜息ものです。

暫く心と視線を捉えられ見つめ続けましたが、どれ位見つめ続けられるか試したくなりました(笑)。

この硯箱、ほ、欲しい(笑)。

4:
絵画も何点かあり、

後期展示の

展示番号:46 唐人風俗図屏風(六曲一双) 狩野尚信
展示番号:47 叭々鳥・小禽図屏風(六曲一双) 狩野探幽

には見惚れ、改めて自分が絵画好きだと分かりました。
日本画特有の大きな余白、大胆で自由な筆致、私の好みです(笑)。
特に絵画の脇役の枝、葉、岩、こういった物の描写と画面の中の位置等がとても素晴らしい。

また、後期展示の、

展示番号:63 春秋図御簾屏風(六曲一双) 狩野常信

題名の通り御簾(=みす、ぎょれん)、つまり細かく細い竹細工の簾(=すだれ)を組み込んだ屏風で、夏向きなとてもお洒落で洗練された屏風です。
現代にも十分通じるつくりでした。

これも、ほ、欲しい(笑)。


5:
今回は11月18日(火)以降の後期展に行ったのですが、
前期では

展示番号: 色絵芥子文茶壺 野々村仁清

の後に芥子の絵の基になったと言われる

展示番号:61 麦・芥子図屏風(六曲一双) 狩野重信

が展示されました。
(参考動画→http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=ZTyHtruQtO8)

この「麦・芥子図屏風」、図録で見るととても素晴らしい。
今回実物を見られなかったのが非常に残念(涙)。
でも、出光美術館の所蔵品なので次の機会に是非、是非、是非、見たい(^.^)。


6:
こんな感じであーだ、こーだと感じ考えながらあちこち見回ると、2時間近く今回も経っていました(笑)。
お客さんの入りも土曜の午後でしたが、展示内容に相応しい(笑)まぁまぁの入りで近寄っても離れても楽に自由に見れる程度。

そして十分見て納得してからロビーに行くとお馴染みの皇居の木々の広がり。

今回は、仲秋、時間は午後3時。
ケヤキが紅葉し、イチョウも葉を黄色くし、更に秋特有の午後の軽い靄。
そう、窓外の眺めが非常に美しかったんです(^.^)。
焼き物には心に触れる物が殆ど在りませんでしたが、蒔絵、屏風に心奪われた後、
オマケで眼前に大きく広がる秋の美景まで見る事が出来、大大大大満足でした(^.^)。




タグ 仁清 乾山 狩野重信 狩野探幽 狩野尚信 狩野常信




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『特別展 輝ける金と銀 -琳派から加山又造までー』 その2

続きです。


1:
「秋草鶉図」
展示番号:17
酒井抱一
酒井抱一が好きなんで、この絵もいいなぁ(笑)。
手堅く巧く描いてます。

「秋草図」
展示番号:29
酒井抱一です、これも。
だからいい(^.^)。

「湖畔の夕」
展示番号:16
横山大観
上下のバランス、墨のぼかし具合、我等素人の手に敵うはずなし(笑)。


2:
「カッコいい」系の絵。
ビックリしたり視線釘付け系の絵もいいですが、
もう少し軽い印象のカッコいい系の絵も存在します。
今回の展覧会だと、

2-1:
「草の実」
展示番号:39
川端龍子(→「りゅうし」です。「たつこ」ではありません(笑))
大田区龍子記念館蔵
濃紺の地の絹本に焼金、青金と銀泥で秋の雑草を描いた作品。
平安時代の紺紙金泥経(展示番号:40、41)に着想を得て描いたとか。

実に動き、スピード感が有る絵です。
秋の雑草の代表にススキが実に鋭い。
あの指をよく切る葉の端の鋭さそのものを連想出来る、容易に連想出来る鋭い描写です。
それから、タケニグサ(@_@)。
こんな草、描くんだぁ(@_@)。
(参考、タケニグサ(「季節の花300」から)→http://www.hana300.com/takeni.html
Wiki→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%B1%E3%83%8B%E3%82%B0%E3%82%B5)

水彩で描き直し不可能ですから、一気に描いてます。
巧い絵師は迷いなく一気に描いているのが一目で分かりますが、この川端龍子も例外ではありません。

日本画でもこういう疾走感のある絵を描けるのは、まぁ、当然なんですが、改めて感心しました。

いい絵ですよ、これも。

2-2:
「春颱」(はるはやて)
展示番号:68
牧進

この絵、カッコいい(笑)。
いや冗談ではなく、カッコいいです、本当に。

調べて驚いたんですが、川端龍子の内弟子だった(@_@)。

プラチナ地(@_@)に同系色で右側に牡丹を描き、左側に黒でアゲハチョウを描いています。
どちらも右から来る風になびいています。
「やたらと色を使い写実的に自然を描写する必要が無い」、と一目で教えてくれる絵です。
プラチナを中心に明度高目の無彩色でまとめ、颱(はやて)に耐える牡丹とアゲハがカッコいい。
こういう色使いには、不意を突かれ、目の覚める思いです(^.^)。


3:
加山又造

加山又造と言えば今年2014年初めに「美の巨人たち」でやり、初めて関心が向きました。
(参考、私の記事「雲龍図」→http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-1631.html)


「華扇屏風」
展示番号:48
琳派を初め、日本人なら昔からどこかで見たことある模様が多く、その模様がリズムを作り出しています。
そのリズム感が心地良い(^.^)。
そして、もう一つの主役が単なる色ですが、群青。
銀箔を中心にした冷たい中に群青が映えます。
全体に寒色や収縮色でまとめるのは誰にでもできますが、そこへ明度を落とし色の力を弱くした膨張色の群青を入れるとは…(溜息)。
やはり商売で日本画を描いていけるプロの色彩感覚は並ではありません。

「満月光」(まんげっこう)
展示番号:49
夜の風景、火山には積雪、小さな満月、近景に秋の草花。
近景に中に群青のリンドウの花、これが、やはりと言いますか当然といいますか、天才的な色使い。
我等素人絵描きにはこんな所に群青なんて色を入れようなんて思いつかないよなぁ…(溜息)。


群青の使い方に完全に打ちのめされました(笑)。
でも、こんな絵描きの知識が無くても、雰囲気を味わえる絵、2枚です。
いい絵ですよ、本当に。


★まとめ
じっと見つめていたい(=いい)絵が多く、満足しました(^.^)。
今回気付いたのは色使い。
極彩色を使って絵を描く必要は全くありません。
銀箔、プラチナ箔を背景に使い、無彩色系でも十分色を表現出来るのが分かりました。

加山又造の装飾画(「華扇屏風」展示番号:48)
牧進の植物画(「春颱」(はるはやて)展示番号:68)

逆に背景の明度を極限まで落として描くことが可能なのも教えてくれました。

川端龍子「草の実」(展示番号:39)

白人の写実描写は色に関しても、囚われ奔放な描写が出来ていません。

日本人の絵画に関する才能や感性は、やはり、世界最高峰です。
(また同時にゴッホの才能の素晴らしさ、絵の魅力と力強さも再認識しました)




タグ 酒井抱一 川端龍子 牧進 加山又造 横山大観 山種美術館 ゴッホ



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『特別展 輝ける金と銀 -琳派から加山又造までー』 その1

★簡単な紹介

山種美術館
2014年9月23日(火、祝日)~11月16日(日)

HP→http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html

はろるどさんの記事→http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/b295f13f5a22a81ee30d9daa5b9bc54d


1:
日本画でお馴染みの金(箔)、金泥、銀(箔)、銀泥、プラチナ箔等を主題にした展覧会。
秀作が多く、中々満足した展覧会でした(^.^)。

2:
名樹散椿
展示番号:23
私にとっての目玉は速水御舟(=はやみぎょしゅう)の「名樹散椿」(=めいじゅちりつばき、→今回見に行くまで「散椿=さんちん」と覚えていました(^_^;))。
参考、美の巨人たち→http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/130323/index.html

最初に見たのは画集か美術本だったのは間違いないですが、いつかはよく覚えてません(^_^;)。
それを久し振りに2013年の「美の巨人たち」で観て、中々の出来に感心し「特別展 百花繚乱」で展示されるので行こうと思ってたら、
思い出した時には終わってました(^_^;)。

2-1:
さて、実物を見てみると、これが実にキレイな絵です。
全体的な印象が「キレイ」です。
「美しい」というより「キレイ」という感じです。
単純な金地の背景、地味で写実的な椿の葉と幹と枝の色、地味にまとめた緑の苔、意外と少ない赤、紅、桃、白の花。
尾形光琳の金地に緑青と群青だけで描いた「燕子花図屏風」を思い出していただけると、「美しい」と「キレイ」の差が分かると思います。

キレイさと同時に、何やら気味の悪さ、気持ち悪さ、もある絵です。

ある種の魅力が有り、見飽きない絵です。

2-2:
この絵の特徴であり、この特別展のお題の「金」。
この「名樹散椿」の背景は、
金砂子を敷き詰める「撒きつぶし」技法
で描かれています。
金泥を塗ったり金箔を貼るのと違い、実に滑らかで、細かい梨地の平面になっています。
油絵には絶対存在しない面であり、質感です。
金のキンピカ感を完全に打消し、実に落ち着いた雰囲気にしています。

今回の展示で嬉しいのは、技法の見本が幾つか展示され効果の違いがその場で分かる点。
名樹散椿」でも、金泥、金箔、撒きつぶしでの効果の違いが分かります。
これだけ大きな背景を金箔にすると絶対ムラが出来、かなりうるさい背景になり絵の印象が全く変わるはずです。

そして、撒きつぶしの金砂子のおかげで椿と苔を巧く引き立てています。

2-3:
椿の花と葉はTV放送や本ではよく分からなかったのですが、意外や写実描写でした。
琳派の「燕子花図屏風」の様な意匠化された描写だと思っていたので、見事に期待を裏切られました(笑)。
琳派の様に意匠化された花と葉でも違う趣になり、それも悪くないはずです。
パンフレット等の小さな図版を見れば分かります。

さて、花と葉を写実的に描いていると言う事は、この屏風が単なる装飾画ではないと分かります。
花の美しさ、葉の健康さを表しているのは間違いないでしょうね。

2-4:
それに比べ幹と枝は、少々違っています。
奇妙な動きがあり、琳派の「八ッ橋図屏風」のたらし込みで描いた橋の様です。
特に枝の動き、これが蛇みたいで、少々気味悪いんです。
名樹散椿」の気味悪い、気持ち悪い印象の原因がこの枝の動きなんです。
そう思うのは、Scott Smith “The ruins”を読んだからで、これに出て来る「植物」を思い出すんです。
(参考”The ruins”、日本語訳「ルインズー廃墟の奥へ」
私の記事→http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-773.html
Amazon→http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89%E2%80%95%E5%BB%83%E5%A2%9F%E3%81%AE%E5%A5%A5%E3%81%B8-%E6%89%B6%E6%A1%91%E7%A4%BE%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC-%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88-%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9/dp/4594056059)

2-5:
では、解釈。
単純化した苔が生えた盛り土、
動きがある幹と枝、
写実描写の葉と花。

御舟自身を描いたのではないでしょうか?
美しい花、健全で健康的な葉。
これは御舟の描く絵画。

真っ直ぐには程遠い曲がりくねった幹と枝。
花と葉を付け、育てる物。
つまり御舟の心です。
人に知られず人に伝える必要も無い御舟の気味の悪さ、気持ち悪さ、です。

また絵を描き完成するのに必要な御舟の心の戦いで、それは余人には窺い知れぬ格闘。
描いてみると、曲がりくねる枝みたいなもの、と言う事でしょか?

苔が生えた盛り土は、気候風土や御舟の人生です。
散った椿の花弁は御舟の経験です。

、とまぁ、少々と言うかかなり「曲がった」解釈でした(笑)。



タグ 速水御舟 名樹散椿 山種美術館



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『ボストン美術館浮世絵名品展 北斎』

★簡単な紹介
東京展
2014年9月13日(土)~11月9日(日)
上野の森美術館
HP→http://ukiyoe.exhn.jp/


1:
日曜日の12時過ぎに着いたら、少々の入場制限をしていて、中はこちらも盛況、盛況。


2:
やはり初期(1700年代)の作品は、大したことないなぁ(溜息)。
才気煥発にはまだ、まだ時間が掛るゾ、って絵しかありません。
誰の絵だか分からんです。
使ってる顔料も若い頃は、朱が多い。


3:
また、6番目のコーナー「華麗な花鳥版画」も、弱い。
残念ながら偉大な絵師の筆使いには敵っていません。
逆に考えると実力者北斎ですから、時間と研究する気があったら應擧や琳派の絵師に匹敵する植物の浮世絵を作れたのではないでしょうか?


4:
やはり5番目「為一時代の風景版画」、7番目「為一期のその他の作品」、8番目「最晩年の作品」の各作品は文句なく素晴らしい。
肖像、人物画の人でなかったのも、明らか。

展示番号48 「富嶽三十六景 甲州三嶌越(みしまごえ)」
(参考 アダチ版画のオンラインストア 現在の再版→https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/hokusai061/)
画面中央右寄りに大木を置いた、スゲー構図の絵。
構図の教科書には上下にしろ、左右にしろ、画面を半分に切る構図は力が分散、半減するから、避けよ、好ましくないと書いてあるんですが、
この絵もそういう戯言を笑い飛ばす強力な絵。

力が分散、半減するなら補ってやればいい、と教えてくれる絵です。
大木の枝と雲でバランスを取っています。
右の枝は「右にある富士山を見て下さい」。
左の枝は「右側の富士山だけじゃなく、左側からも見てみな。ほら峠の稜線からも麓側から富士山に行くだろう?」
って感じなんです。

展示番号34 「富嶽三十六景 凱風快晴」
(参考 アダチ版画のオンラインストア 現在の再版→https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/hokusai048/)
当時物の摺りのいい物を見ると、色でバランスと取ってるのが一目で分かります。
また鱗雲が作るのんびりとしたリズムも心地いい(^.^)。

展示番号33 「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」
(参考 アダチ版画のオンラインストア 現在の再版→https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/hokusai040/)
現在の再版と違い、空に墨が多く、かなり雰囲気が違います。
「疾風怒濤」そのものです。
規矩(=きく、規=コンパス、矩=定規)の法で作られた代表作と、それも当時物と向かい合うと、やはり感慨があります。


5:
まぁ、とても素晴らしい作品ばかりだし、初期の作品も後期物に劣るとは言え、若い頃の足跡を当時物で辿れる楽しみ、稀な機会、贅沢(^.^)。
あーだら、こーだら、書く気になりませぬ(笑)。
それに、お客さんが多く、ゆっくり納得出来る程見られなかったのも、事実。
逆に考えれば、それ位北斎好きが多い事で、喜ぶべき事(^.^)。

また、日曜日に行ったのでお子さん連れの方も多く、これも喜ぶべき事(^.^)。
興味を失い騒ぐ子共は一人もいませんでした(^.^)。

当時物と言う事で、北斎本人だけでなく、彫師、摺り師、版元、そして買う人、
当時の人々がどう感じ、どう作ったとか、想像しやすく、また、考えるのが楽しい(^.^)。

北斎、いいよなぁ、大好き(^.^)。



タグ 北斎 富嶽三十六景 上野の森美術館 ボストン美術館



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『菱田春草展』

★簡単な紹介
2014年9月23日(火)~11月3日(月)
東京国立近代美術館
HP→http://shunso2014.jp/index.html

竹橋の東京国立近代美術館は私が好きな川合玉堂の『彩雨』を所蔵している所。
また、生まれて初めて美術展へ行ったのが『フリードリッヒとその周辺展』で、これを開催した所。
(1978年2月11日~4月2日、参考→http://www.momat.go.jp/Honkan/past_exhibitions.html)

最近行ったのは、覚えてない(笑)。


1:
さて、土曜日の2時過ぎに行ったんで、大盛況(@_@)。
当日券購入行列を見たのは、ここ3年で初めて。
それ位行ったのが遅かった(溜息)。

目玉の

展示番号102 黒き猫(後期展示)

なんか、「黒き猫」の代わりに「黒き頭」ばっかりで肝心の猫が見えん(笑)。


2:
さてと、全体にはやはり巧いねぇ。
私の様に高校の頃まで好きで描いていた人間には、とても真似の出来ない技術、まぁ、当然だけど(笑)。
それでも、毎回の事だけど後世まで作品が残る絵師の絵には、技術には毎回驚きます。

でも、絵としての魅力、雰囲気、力は、弱い。
何か、文字通り「志半ばで力尽きた」ですなぁ。

特に
展示番号93 落葉 (10月7日~11月3日展示、福井県立美術館蔵)
は、余白を活かした空間表現、杉と栃の写実表現は実に見事、本当に素晴らしい。
しかしですな、しかし、
題名にもなってる落ち葉の描写が弱過ぎます。
色の淡さもその原因ですが、落ち葉、この絵に描かれるクヌギを初めブナ科の落ち葉はこんな弱々しい落ち葉ではありません。
なぜこういう表現にしたのでしょう?

それと、絵の弱さが原因なんでしょうが、晩秋の雑木林の香りが伝わってきません。
これは、夕景を描いた
展示番号52 夕の森 (飯田市美術博物館蔵)
展示番号61 夕の森 (個人蔵)
でも香りも物寂しい雰囲気も伝わってきません。

川合玉堂だと秋の夕方の香りや雰囲気が伝わって来るんです。


3:
と言う事で、菱田春草は好みの絵師ではありませんでした。

横山大観下村観山の回顧展を見たいなぁ。



タグ 菱田春草 東京国立近代美術館 横山大観 下村観山 川合玉堂 岡倉天心



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『ボストン美術館 華麗なるジャポニズム展』 印象派を魅了した日本の美

2014年6月28日(土)~9月15日(月)
世田谷美術館

HP→http://www.boston-japonisme.jp/top/

閉会間際になってようやく行ってきました(^_^;)。

田園都市線の用賀駅から臨時直通バスで往復しましたが、道路が狭い(@_@)。
どう考えても路線バスが通る道路じゃない(@_@)。
流石、人口東京23区で最大区(@_@)。

砧公園内に在り、公園に入ると美術館までは大きな木の並木を歩き中々気持ち宜しい。
天気も良く、湿度は低く、日差しの強さが心地良かったぁ(^.^)。

この美術館もトイレがキレイ。
壁は大理石。


1:
さて、展示物の方は…
ジャポニズム展と銘打ちながらも、日本芸術の素晴らしさを強調する展覧会となってしまいました。

日本物とそれに触発された西洋物。
何か、西洋物にイマイチ弱い物が多かった。

殆どの西洋物が返り討ちに遭ってました(T_T)。

好みの違いによるもので、私は日本物が好きなのが、ハッキリした展覧会です。

作品について書きましょう。


2:
やはり、広重北斎が別格の素晴らしさ。
これに敵う西洋物が一点も在りませんでした。
まぁ、これは私の意見ですから、感想、印象が違う方もいらっしゃるでしょう。
私は広重北斎が好きなんで、贔屓目を否定するつもりはありません(笑)。

さて、今回の展示品では、

北斎
展示番号001 富嶽三十六景 武州千住

広重
展示番号002 東海道五拾三次之内 三島 朝霧
展示番号003 名所江戸百景 大はしあたけの夕立
展示番号004 名所江戸百景 亀戸梅屋鋪
展示番号005 名所江戸百景 真崎辺より水神の森内川関屋の里を見る図
展示番号006 名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣
展示番号018 名所江戸百景 水道橋駿河台
展示番号074 名所江戸百景 深川洲崎十万坪
展示番号109 東海道五拾三次之内 岡崎 矢矧之橋
展示番号117 東海道五拾三次之内 沼津 黄昏図
展示番号128 名所江戸百景 する賀てふ
展示番号131 名所江戸百景 鉄砲洲稲荷橋湊神社
展示番号137 名所江戸百景 神田明神曙之景
展示番号139 名所江戸百景 愛宕下籔小路
展示番号143 東海道五拾三次之内 四日市 三重川
展示番号145 東海道五拾三次之内 鞠子 名物茶屋


これらは、
構図、色使い、誇張、省略、素晴らしい。
余白とべろ藍の使い方が絶妙。
絵が持つ力が強力。
視線釘付け、目を離せません。

富嶽三十六景、名所江戸百景、東海道五拾三次、これらをまとめて置くと、
一番目立ち視線を引き付けるのは、藍色、べろ藍(=プルッシャンブルー)です。
TV等でご覧になった方も少なくないでしょう。
べろ藍が視線を引き付けるのですが、
それだけに頼っている絵は一枚も在りません。
逆にべろ藍の強過ぎる力を殺し、非常に巧みに利用しています。

こんな巧みな、しかも単純な色に使い方している西洋物の絵、今回に展示物に皆無。
絵を描く方なら御存じと思いますが、べろ藍(プルッシャンブルー)はエラく目立ち色のバランスを崩し使いにくい。
オマケに他の色と混ぜると濁り、これまた使いにくい。
だもんで洋画ではあまり使われない色です。

こんな難しい色を使う感性と技術と決断。
正に大胆不敵。


3:
今回の広重、全て素晴らしく、全て欲しいんですが(笑)、
印象が一番強かったのと言うか、この絵に触発されたと解説された絵がしょぼくエラく目立った広重が、

展示番号137 名所江戸百景 神田明神曙之景

正に画家の心の、ある意味、強さが現れた絵です。
大胆不敵な構図で、全く迷いが在りません。

木の幹を中央に描き、絵を縦に半分してます(@_@)。
木の幹が主役になってます(@_@)。
絵画の教科書には、画面の中央にこういう細い物を持って来ると画面が半分になり力が弱くなり望ましくない、と書いてあります。
そんな事を笑い飛ばす大胆不敵構図(@_@)。

それに引き替えこの絵から触発された言われる作品は(T_T)、

展示番号136 マルタ・クンツ 仕事の後の休息
展示番号138 ジョン・ラファージ ヒルサイド・スタディ(二本の木)
展示番号141 フィリップ・レスリー・ヘイル 風景
展示番号142 エドヴァルド・ムンク 夏の夜の夢(声)

比べ物にならん魅力の弱さ(溜息)。
絵が弱い(溜息)。
しょぼい(溜息)。
絵の主題、主役を一本の木にしてないからです。


4:
今回西洋陣で一番強く広重北斎に負けていなかったのが、納得のゴッホ

展示番号045 フィンセント・ファン・ゴッホ 子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人

メトロポリタン美術館の「糸杉」は細かめのタッチで糸杉を描き込みお喋りな絵で力強かったのですが、
この絵はお喋りではありませんが中々の力強さ(^.^)。

色使いも浮世絵に倣ったのか、習ったのか、4色(緑系、赤系、白系、黄色系)でまとめています。

有名な絵で40年前から知ってますが、今回気付いたのが背景に入っている橙色の点々。
これが意外にも明るく鮮やかな橙色でした。
今迄見た画集では気付きませんでした。


5:
さて、今回の目玉のモネの「ラ・ジャポネーズ」。
題名から考えると何やら日本と関係ありそうですが、否。
奥方カミーユの肖像画。
顔に光りを当て強調していることから分かります。

ゴッホの上記「子守唄」は色でまとめた「感性優先型」とも言える絵ですが、
この絵はかなり考えて描いています。

カミーユは三角形の構図。

着物の三角形の構図。
着物を捩じり、画面下部に動きを与えてます。
安定した画面下部の動きに少々別の動きを与える団扇が2個。
これで画面下部に少し変わったリズム感が生まれます。

壁と床の明暗によるバランス。
着物の赤と補色になり、着物を強調する壁のくすんだ青緑。
カミーユの顔に右上から光を当て、それに直交する(90度で交わる左上→右下の線)団扇の数々が作る線。
また右上からの光線と重なり、繋がる団扇もあり、この右上からの線にも力を与えてます。
色と線で安定させています。
団扇の向きを変え、リズム感を発生。

こんな具合で、写実的描写の色使いですから、浮世絵と違い色数も多くなってしまい、
浮世絵と違い空白、余白が在りません。
「余白を活かす」で色を強調出来ません。
勿論悪い事ではなく、油絵、それも伝統的な手法で描けばこうならざるを得ません。
むしろ、大変良く出来た油絵です。

でもねぇ、好みの絵じゃない(笑)。


6:
そして、展示最後に在るモネの4枚。

展示番号144 トルー・ヴィルの海岸
展示番号146 積みわら(日没)
展示番号147 睡蓮の池
展示番号148 睡蓮

並んで展示されているのが広重。

展示番号143 東海道五拾三次之内 四日市 三重川
展示番号145 東海道五拾三次之内 鞠子 名物茶屋

広重と比べると色を使い過ぎのモネ
二人共技巧の限りを尽くしてるんですが、私にはモネはくどい。
完全に好みの差になりますね。

想像力を遊ばせる空間である余白。
これが在るのが浮世絵です。


7:
まぁ、最初にも書いた通り、自分の好みがよく分かった展覧会でした。




タグ モネ ゴッホ 広重 北斎 世田谷美術館



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『オルセー美術館展 印象派の誕生 -描くことの自由ー』その2

その2:

1:
「笛を吹く少年」続き

1-1:
ケンカ小僧(笑)または軍楽隊の少年が率いるのは、勿論、後の「印象派」と呼ばれる一派。

1-2:
また、主題に使った人物は「少年」。
大人ではありません。
成長と新しさの象徴です。
つまり、サロンと言う権威である「老人」に対抗するのに相応しいのは、やはり「少年」。

1-3:
ところで、この絵を見ている時、他の人がどこを見ているかも観察しました。
絵の底、足元に注目している人は皆無。
特に音声解説を聞いている人は視線を下に向けることもありませんでした。

1-4:
あーでもない、こーでもない、と考え、近付いたり離れたり、見ている人々を観察したりして、
気が付けば小一時間経ってました(笑)。
それ位心と視線を捉え離さない、釘付け絵画です(^.^)。


2:
展示番号8
ジャン=フランソワ・ミレー
「晩鐘」
世界で最も敬虔な絵画の一つ。
労働と収穫への感謝。
今日も一日無事に終わった事への感謝。
「足ることを知る」の一枚。

大変穏やかな絵で、キリスト教や宗教が与える心の安息を実感させる一枚。

でも、ミレーより後の時代の人間が見ると、
「あ~、滅びゆく写実絵画とサロンへの鎮魂の祈りかぁ」


3:
展示番号16
ギュスターヴ・カイユボット
「床に鉋をかける人々」

ブリジストン美術館でやった回顧展に来なかった代表作。
(参考、私の記事→http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-1559.html)
この人の写実の腕前は、やはり大したものです。
床に散らばる鉋屑、これが実に見事。
近くで見ると細密に描いてないのがよく分かりますが、少し離れてみるとこれが丸まった鉋屑に見えるんだなぁ…

画面右端には、フランス人らし飲みかけの赤ワインのボトルが一本とグラスが一個。

この絵も私の胸に響くものが無かった(涙)。


4:
展示番号21
ジャン=レオン・ジェローム
「エルサレム」

キリストの磔刑後、ゴルゴダの丘を去る人を風景の一部にした風景画。
キリスト初め3人の磔刑者は直接描かず影のみ。
この影は中々良いですね。


5:
展示番号22
エルネスト・メッソニエ
「フランス遠征 1814年」

冬、雪でぬかるんだ道を進む騎馬の一行。
『大草原の小さな家』シリーズでも出るぬかるんだ道が凍るとどうなるか、それがよく分かる道。
馬の蹄でこねくり回された泥道は凍るとその通りの形の「個体」になり、「こんな所歩けねぇよ」。
ヨーロッパで石畳の舗装が開発されたのは冬場の交通困難を解消するため。


6:
展示番号27
ギュスターヴ・モロー
「イアソン」

私が唯一知っているギリシャ神話の中の一つ(笑)。
ギリシャ神話のアルゴの勇者達を引き連れた「アルゴ探検隊」のイアーソーンです。
(「アルゴナウタイ」、参考→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%BF%E3%82%A4)
(『アルゴ探検隊の大冒険』の記事、参考→http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-869.html)

ゴールデン・フリース(金羊裘)も描かれていますが、金色の毛皮が無い(笑)。
イアーソーンの足が踏んづけてるのは、怪鳥ハルピュイアイ。
お隣の美女はメーディア。
ふむふむ、これだけのものが揃う場面と言うと…
コルキスでイアーソーンがメーディアの助けを借りて金羊裘を手に入れた場面か、
ハルピュイアイ以外はね(笑)。


7:
有名どころ

7-1:
展示番号32
クロード・モネ
「かささぎ」
光に反射する雪の描写や降り積もった雪の重さを想像させる描写は見事なんですが、
重さを表しているためか明るい色ばかり使っているのに、
絵の印象が重い。
根雪ですよ、この絵。
日本画なら、余白を活かし所々に胡粉の白を使って強調し、全体に軽い新雪の感じになるでしょうね。

7-2:
展示番号47
アルフレッド・シスレー
「洪水のなかの小舟、ポール=マルリー」

『美の巨人たち』でやったから知った(笑)。
(参考→http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/080510/index.html)

7-3:
展示番号78
クロード・モネ
「サン=ラザール駅」

これも『美の巨人たち』でやったけど、その前から知ってました。
(参考→http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/130406/index.html)
いかにも印象派らしい形がハッキリしない描写。
もやもや、もわもわした絵ですが、実物は意外とキレイです。


8:
展示番号53
アンリ・ファンタン=ラトゥール
「花瓶のキク」

これも驚いた。
あの強烈な「笛を吹く少年」を見た後でも印象が強い。
この絵、何と、油彩なのにキクの花が浮かび上がり、立体的に見える(@_@)。

近付いて観察すると、全体的には薄塗りですが、
中央の白いキクは細かく絵具を重ね細密に描いています。
特に中心付近の5個だけ他の色を入れてない白を使い、油も艶が出る油を使ってます。
白い花の後、中景に当るエンジの花は軽めの、あっさり描写。

これだけ筆致を変えれば少々は全体に立体感を与えるでしょう。
でも、それだけではなさそう。
では、何か?
分からん(笑)。


9:
まとめ

名画が多く、お得感が一杯でした。
それでも、展示番号1で最初に展示されている「笛を吹く少年」が断トツの出来。
他の作品を完全に凌駕、圧倒。

ミレーの「晩鐘」とマネの「笛を吹く少年」を同時に見られる展覧会なんて、日本では、おそらく、今回が最初で最後。
絵画好きな方、行くことをお勧めします。
人出以外は(笑)、絶対後悔しないはずです。
心が「お腹一杯」になること間違い無し(^.^)。




タグ オルセー美術館




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『オルセー美術館展 印象派の誕生 -描くことの自由ー』その1

★簡単な紹介

2014年7月9日(水)~10月20日(月)
国立新美術館
HP→http://orsay2014.jp/index.html



1:
すんげ~有名な印象派の絵と同時代のすんげ~有名な写実絵画がてんこ盛りの展覧会。

で、一番気になるのは、込み具合、少なくとも私はね(笑)。
入場待ちはまぁ、許せますが、中が込み過ぎて絵を見にくいのは嫌い(笑)。


7月19日土曜日の午前11時前に行くと…
入場待ち時間0秒
入場待ち行列0㎜
やった~(^.^)。

中はどうかと言うと…
そこはまぁ、洋画の中でも日本人が大好きな印象派。
決して空いてるとは言えません。
入った直後は混雑になれず、やはり家を出るのが1時間遅かったと、いつもの(笑)後悔(笑)。
でも、5分も中にいると、まぁ、許せる程度なのが分かってきまして。

有名どころも5分も経つと人波が途切れる時があり、近くで筆致や細かい描写を思う存分観察出来ます。

こんな感じで見て回ると…


2:
入口から凄かった。

展示番号1 「笛を吹く少年」
エドゥアール・マネ

中に入ると光り輝く大判の縦長。
、と言っても畳とほぼ同じ。
印象派の中でも有名どころの一枚で40年以上前から知ってます。
でも、別に好きでもなんでもありませんでした。

ところが、本物を見たら、驚天動地(@_@)。
すんげ~んだ、絵が放つ雰囲気と魅力が(@_@)。
オマケに保存状態がとてもいい。

2-1:
見ている人が少々多かったんで、会場を一回りして戻ると人が減り、遠目から見ると、
まず、色々な対比が強い。

背景のベージュと少年の鮮やかな色使い。
少年のジャケットの黒とズボンの赤。
少年の顔の輝きとジャケットと帽子の黒。
ズボンの赤とストライプの黒。
笛の黒と初年の顔の色。
ジャケットの黒とサッシュの白。
靴の黒と脚絆の白。
等々。

2-2:
色使いは対比が強く、少年の体の骨格(?)は、縦にジグザグ状にしています。
また、体を三角形、それも3辺の長さが全て違う不等辺三角形の組み合わせにしています。
いくつか挙げると、

笛と頭。(→右手の中指を立て画面左側の斜辺を強調しています)
笛と右脇の筒とジェケット右側。
右脇の筒と左脚、筒と帽子の頂点が作る線。
両脚の間と左右の靴の踵。
右足と左脚と絵の底辺


葛飾北斎の構図を真似したんではないでしょう?
また、黒澤明の『羅生門』での3人の登場人物が作る不安定な構図の方は、
この「笛を吹く少年」を真似したか触発されたのではないでしょうか?

2-2:
この三角形の組み合わせ、積木の様です。
しかし、安定してるとは決して言えない組み合わせです。
不安定と言うよりも、不安感を感じるという方が近い。
際どいバランスを保っている積木、って感じです。
二等辺三角形や正三角形が在りません。

この不安感が一番顕著なのが、一番下、底に在る

靴と絵の底が作る三角形。

そして、ここに絵を理解する鍵が在りました。
両方の靴の踵を結ぶ線上に在る濃い色。
左脚の影と捉えるのも可能ですが、背景の描き方を考えると非常に不自然です。
違和感全開。
影ではなく、「左右の靴の踵を結ぶ線を強調している色」と捉えるのが一番無理が無いでしょう。

右の靴から延長する線は絵の角へ向かいますが、
左の靴から延長する線は角へ向かわず底辺の途中へ向かいます。

この絵は安定を求めていません。
こう捉えて間違いありません。

2-3:
さて、この不安感と笛を吹く少年を組み合わせると、どうなるでしょう?
「安定感=動かない」ですから、
椅子に座るか、立ったまま演奏するオーケストラではありません。
不安感が在る構図と言う事は、動きを想像させる力が在ると言う事です。

つ、ま、り、
この少年、歩き始めようとしているんです。
歩く楽器使いと言えば、軍楽隊ですな。

2-4:
また、この絵にはもう一つ非常に不自然な点が在ります。
それは、笛を持つ両手。
一見すると輪郭線の様な指の線を強調する色使いの様ですが、よく見るとどうも違います。
陰影としても、指の肌の色と違いが大き過ぎます。
そうなると、残りの解釈は一つ。

指が汚れているんです。

何か、不自然です。

2-5:
対比の強さ。
不安感を与える構図。
歩きだしそうな少年。
笛を吹く少年。
指が汚れた少年。
軍楽隊。

これらを組み合わせると、
軍隊の先触れの登場です。
どんな軍隊か?
指が汚れている人々。
サロンと対比する労働者階級の人々です。

つまり、サロンと言う権威主義に対する宣戦布告なんです。
サロンにケンカを売っているんです(@_@)。

マネのサロンに対する挑戦と自信を表した作品です。

2-6:
これ位優れた、いい絵ですが、ん~、イマイチ心を動かされません。
非常に力強く、訴える力も魅力も有る絵なんですがねぇ…
まぁ、好みの絵じゃない、って事なんです(笑)。



タグ オルセー美術館 マネ 新国立美術館



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『没後90年 鉄斎 TESSAI』

★紹介

出光美術館丸の内

2014年6月14日(土)~8月3日(日)

HP→http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html


1:
富岡鉄斎(1836~1827)の名前は前から知ってましたが、見たことないのでどんなものかと行ってきました。


2:
ん~、悪くはないんですが、心の絃に当るものが在りません(溜息)。


3:
細かな描写も出来るし、大胆な筆致でも描けます。
印象に残った絵は、

細かな方だと、
青緑山水画(→緑青の緑と群青の青の顔料を使った山水画)
展示番号44 「看山清談図」
展示番号45 「臨泉清居図」
展示番号46 「柳塘銷夏図」
余白を利用した水の描写がとても巧い。
紙や絹の白さを活かしているのですから、描いている部分が大変巧いと言う事。


大胆な方は、
最後の作品群で、
展示番号66 「佛鑑禅師図」
展示番号67 「梅華邨荘図」
展示番号68 「詩経天保九如章略図」
展示番号69 「居無如静図」
展示番号70 「蓬莱山図」
展示番号71 「旭光照波図」
展示番号72 「蓬莱仙境図」
主に墨を使ってますが、これらも余白を利用した水や雲の描写がとても巧い。
細かいことを気にしてない力強い筆致が目に気持ちいい。

細かく描写するより大胆に描いた方が伸び伸びしていて実力を出し切っている感じがしました。




タグ 富岡鉄斎 没後90年 出光美術館



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『日本絵画の魅惑』 後期 酒井抱一作「八ッ橋図屏風」

★簡単な紹介

2014年5月9日(金)~6月8日(日)

出光美術館東京

HP→http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html


1:
後期展も行ってきました。
土曜日の昼過ぎに行きましたが、待ち時間0秒、待ち行列0㎜で入場。
会場内も混んでいませんでした。
まぁ、程良い入場者数でしたな。


2:
後期の目玉の酒井抱一の「八ッ橋図屏風」(出品番号65)。
いやぁ~、素晴らしいね。
江戸後期作と比較的新しいので、この屏風も保存状態が非常に良く、絵具が殆ど残り、変色など皆無(^.^)。
完璧な絵です。

あ~だ、こ~だ言う必要が無い絵(笑)。

ベタ塗りの燕子花の群とたらし込みで描いた橋。
この対比の効果が素晴らしい。

2-1:
燕子花は外観だけの描写で完全に平衡し安定感抜群。
それを当然ながら、天才的に配置し不思議なリズム感を生み出しています。
まぁ、この辺は尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」と同じ。
(私の記事→http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-1744.html)
この屏風も光琳作の写しです。

完全に意匠化し平面化しているのですが、緑青と群青両方共濃淡2色を使い立体感が有ります。
これは離れて見ると分かります。
近くと遠くでは異なる表情を見せる燕子花、
見事です。

そして、筆使いの巧いこと、巧いこと(^.^)。
完璧な写実力で燕子花を描写しているだけでなく、あれだけのベタ塗りながら筆の跡が皆無(@_@)。
学校以外で絵を描いたことがある方なら、どれだけ難しいことかよ~く分かると思います。

2-2:
そしてもう一つの絵の主題の橋。
これも、素晴らしい、素晴らしい(^.^)。
琳派の特徴のたらし込み技法の効果全開100%(^.^)。
止まっている燕子花群の中を走り抜ける八ッ橋になっています。

これはまるで

流れすぎる暗雲

その中に躍動する雲龍

ですよ、たらし込みの八ッ橋は。

2-3:
近くから見て筆使いを見てもいいし、遠くから見て全体の雰囲気を味わってもいい(^.^)。
こんな絵、西欧には存在しませんから、白人の画家と美術好きがこの絵を初めて見た時の驚きを想像するのも楽しい(^.^)。

2-4:
実に見事な作品です(^.^)。


3:
今回、もう一つ凄かったのは、
長谷川等伯の「波濤図屏風」(出品番号74)

美術の教科書によく出て来る
「物の質感の違いを筆のタッチの違いで表す」
これの好例の絵です。

3-1:
波の方はマンガ風の輪郭線で意匠化、抽象化されています。
水は一定の形が有りませんから、何とかしなくちゃいけません(笑)。
そう、何とかしちゃったのが等伯です。
かなり水と波を観察したのは間違いなく、形と描写におかしな点が在りません。

3-2:
もう一つの主題である岩は絵具の量を減らし、素早く走らした筆致。
岩の硬さが大変巧く表され、目が点ですよ、ホント(笑)。

3-3:
そして飛び散る水飛沫を表しているのが、何と、金粉(@_@)。
これも水飛沫の煌めきと動きが良く表れ、見事、見事(^.^)。

3-4:
柔らかな波の筆致と硬い岩の筆致。
柔らかくとも岩を悠久の年を掛け削る波の力。
その波に対抗する岩。

これらを大変よく表してます。

近くで見ると岩と波ですが、離れると海と島に変わります(@_@)。
そして漂う雲。
人生の荒波に対抗する人間を表してると簡単に解釈出来ます。

素晴らしい屏風です。


4:
素晴らしいのはこの二つの屏風が向い合せに展示されている点。
静的な「八ッ橋図屏風」と動的な「波濤図屏風」。
一方に満足したり見飽きたりして振り返ると、画風の違う屏風が在り口直しになり飽きません。
両方の屏風に近付いたり離れたりして、気が付けば1時間過ぎていました(笑)。


5:
八ッ橋図屏風」の隣に展示されている鈴木其一(すずききいつ)の「桜・楓図屏風」(展示番号66)も素晴らしかった。
これは小さな屏風で琳派の作品サンプルみたいでした。
楓の幹のたらし込みの巧さ、見事さ。
丁寧に描写した桜の花、花、花、花。

これは、ウチにも置ける大きさだったので欲しくなりました(笑)。
八ッ橋図屏風」と「波濤図屏風」も欲しいけど、置く所が自宅には無い(笑)。
でもその前に広げられる場所が無くて自宅では見られない(爆)。


6:
後期展でもう一つ気に入ったのが、相阿弥作の水墨画「山水図」(展示番号16)。
奥行が在る空間表現が素晴らしく、全体に漂うほんわかして柔らかな雰囲気が非常にいい(^.^)。


7:
欠点が二つ在りました。

まず、ガラスの継ぎ目が目障り。
全ての作品で目障りになったのではなく、等伯の「波濤図屏風」で酷かった。
屏風の色合いと違うので非常によく目立つんです。
何とかならないんでしょうか?
八ッ橋図屏風」では金箔の地と巧く溶け込んで目立たなかったので気になりませんでした。

もう一つは、「波濤図屏風」を柱が邪魔になり正面から見れず左か右からずれてしか見られません。


8:
前期、後期共に大変満足した『日本絵画の魅惑』でした(^.^)。



タグ 酒井抱一 八ッ橋図屏風 長谷川等伯 波濤図屏風



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『超絶技巧! 明治工芸の粋』

★簡単な紹介

2014年4月19日(土)~7月13日(日)
三井記念美術館

HP→http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html

NHK日曜美術館でも紹介されました。
2014年5月11日午前
(再放送は2014年5月18日夜)
HP→http:www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2014/0511/index.html

詳しくはHPを見て頂ければ一読瞭然。
元になった村田コレクションと京都、清水三年坂美術館は、
HP→http://www.sannenzaka-museum.co.jp/index.html

参考
「美の巨人たち」
安藤緑山http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/130525/index.html
並河靖之http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/081122/
濤川惣助http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/090704/


1:
全展示品が圧倒される超絶技巧の工芸品(@_@)。

絵画なら色々見てきましたが、工芸品は『美の巨人たち』と『開運!なんでも鑑定団』でしか見たことないんで、全てビックリ(笑)。


2:
私にとっての今回の目玉は、安藤緑山の「竹の子、梅」(図録番号7-14)。
『美の巨人たち』で放送された作品。
皮、産毛、根、放送で見た通りの精緻さと素晴らしさ。

しかし、これより凄かったのは、「蜜柑」(図録番号7-18)。
3個の中で2個が皮を剥いてなく、この剥いてない2個がどう見ても本物。
象牙を加工し色付けしたようには見えないんです(@_@)。
本物のミカンは欲しくないけど、この蜜柑は1個でいいから欲しい(笑)。


3:
『美の巨人たち』で濤川惣助をやった時は迎賓館に在る無線七宝の日本画風の物でまず普通の人間には見られません。
この展覧会には来てました(^.^)。
「菖蒲図皿」(図録番号1-17)
「富嶽図シガレットケース」(図録番号1-18)

小品ですが放送で観た通りで見事です。


4:
もう一人の七宝作家並河靖之は、有線七宝で細かな作り込み。
見事です、私の様な知らない人間が見ても(笑)。

作り込みでもっと細かいのは粂野締太郎(くめのていたろう)。
「菊蝶尽し花弁形鉢」(図録番号1-24)
「蝶尽し香合」(図録番号1-25)
ここまで細かいと病気ですよ、病気(笑)。


5:
粂野締太郎と同じ位病気的細かい描き込みをしているのが、薩摩焼
精巧山「雀蝶尽し茶碗」(図録番号4-07)
籔明山「蝶菊尽し茶碗」(図録番号4-06)
司山「組輪文茶碗」(図録番号4-08)
  「唐子図茶碗」(図録番号4-09)

細密、精緻な描き込みを見てると口元が緩んできます(^.^)。
少し古い日本語だと「殆どビョーキ」ですよ、ここまで細かいと。


6:
その他漆芸品は御存じの通り。
金工自在、刺繍絵画、刀装具、印籠、全て素晴らしい。
「素晴らしい」しか書けん(笑)。
圧倒され疲れました(笑)。


7:
この展覧会での一番の収穫は、
圧倒される程の大量の描きこみでも一流品はゴチャゴチャした感じやウルサイ感じが全く無く、
落ち着きが有るのがよく分かりました。



タグ 安藤緑山 濤川惣助 並河靖之 清水三年坂美術館 村田理如 薩摩焼 金工 印籠 自在 村田コレクション



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『日本絵画の魅惑』 前期 酒井抱一作「風神雷神図屏風」

★簡単な紹介

出光美術館、東京

2014年4月5日(土)~5月6日(火)

HP→http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html

1:
琳派の代表作の一つ、「風神雷神図屏風」。
俵谷宗達尾形光琳、そして最後に来るのが、酒井抱一

東京国立博物館に続き、東京丸の内の出光美術館まで行ってきましたゼ(^.^)。


2:
宗達より200年程新しいですから、保存状態が良好で特に色がキレイに残ってます。
色使いと色の面積の関係が分かりやすい。
右隻は風神様の体の緑青と風袋の白がバランスを取ってるのが非常に分かりやすい。
改めて風神様の方が絵が単純で、描きやすいのがよく分かりました。


3:
左隻の雷神様は、体が白、緑青は面積が小さく色でバランスを取りにくいのがよく分かります。
重要なのが画面右側にに流れる緑青の細帯。
抱一の絵では、宗達作と違い鋭さや速さが有りませんが、描写はシッカリしています。
不自然さが無く、風になびいています。

光琳作とは決定的に違います。

また、空間の取り方も光琳と違い十分にとってあり、巧い。


4:
全体の出来は、不自然さが無くて中々いい。
速さと鋭さが無い代わりに、雷神様が穏やかな状態です。
これが怒ると、どうなるかと想像する屏風ですナ。


5:
絵の出来と構成の巧拙を三人で比べると、
宗達>抱一>光琳
、となります。


6:
5月9日(金)から始まる後期では抱一の「八ツ橋図屏風」が展示されるので、これも楽しみ(^.^)。
絶対行くゼェ(笑)。


7:
ここのロビーは窓外に皇居の植え込みの木々が広がり、意外と眺めがいい。
オマケに無料のお茶も在ります(笑)。



タグ 風神雷神図屏風 酒井抱一 俵谷宗達 尾形光琳 出光美術館



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『特別展 燕子花図と藤花図』 光琳、応挙 美を競う

★簡単な紹介

2014年4月19日(土)~5月18日(日)
根津美術館
(HP→http://www.nezu-muse.or.jp/)

1:
尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」を見に行ってきました。

金箔地に緑青の葉、群青の花、それだけの単純な絵。
ただカキツバタに位置を少しづつ変え画面にリズムを与えてます。
右隻のカキツバタは全体に少々上の方。
左隻のカキツバタは全体に下の方、画面の上の方の空間が大きめ。

この絵が不思議なのは、カキツバタ
リズム感と同時に安定感が有るので、改めてよく見ると、
上下両方向に同じ力、ベクトルが有ります(@_@)。
「↓」型なんです。
全体としては上向きですが、根本を中心に葉が左右にに広がり「↓」型になってます。
明度で見ると、花の群青は葉の緑青より暗く重いですが、植物本来の形をしているので上の方に在ってもバランスを崩すことがありません。

安定感抜群なので画面のどこにあってもバランスを崩さないので、絵師の思うままに配置しリズム感を作れます。
そしてこの感覚は各人各様で、他人には真似しにくいもの。
この配置は、出来そうだけど出来ないだろうなぁ…(溜息)、
て、出来るはずない(笑)。


2:
まぁ、光琳の「燕子花図屏風」は良かったんですが、それを完璧に撃破したのが、隣に在った
應擧の重要文化財「藤花図屏風」。
いやこれは凄かった(@_@)。

光琳の「燕子花図屏風」は装飾品ですが、この應擧の「藤花図屏風」は強烈に主張する「自画像」です。
そう、ファン・ゴッホの「糸杉」(ニューヨーク、メトロポリタン美術館蔵)と同じ様な植物を描いた絵です。
(私の記事→http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-1184.html)

藤の幹と蔓を筆で一気に描いた省略描法。
藤の花を細密に描いています。
この対比が素晴らしい。

2-1:
幹と蔓の描写は、樹皮の質感も表し同時に藤の花が咲く初夏に相応しい生命感、成長、勢いも表しています(@_@)。
迷いや躊躇いが全く無い筆致です。
学校以外で絵を描いたことがある方ならよく分かると思いますが、こんな筆使い、普通の人間に出来るもんじゃありません。

自由奔放に描いてるのは間違いないですが、それでも不自然になっていません。
写実的である事を忘れていないのです。
この辺、写生の絵師應擧の特徴がよく出ています。

そして筆致は應擧の息遣い、墨の匂い、筆が紙の上を走る音、等々が感じられます(@_@)。

2-2:
奔放な幹と蔓に比べ花は繊細そのもの。
実に精緻に、写実的に描写しています。

2-3:
幹と蔓、花房、二つの描写の違いは正に静と動。
対比が見事で、二つの描写法が互いに一方を引き立てています。

描写法が素晴らしいだけでなく、構図、空間の活かし方もとても素晴らしい。
屏風の大きさに比べ描いてある藤の面積と量がかなり少ない。
燕子花図屏風」と比べると、全然少ない。
なぜ?
藤の花が咲く初夏を表しているんです。
つまりこれからもっと成長する事を空間で表しています。
この藤はまだ若者で勢いが有りもっと成長し大きくなると表しています。
幹と蔓の速く、また勢いと力強さが有る筆致が大きな空間で更に効果を上げ、活かされています。

2-4:
当然ですが、隅から隅まで気を抜いて描いてる所は無く、緊張感と力強さに満ちています。
應擧は並の精神力ではなく、長時間集中力を保つ精神的な持久力が秀でた人間だったのが分かります。

2-5:
そして最後に、落款が素晴らしい。
應擧」の文字の美しさ、力強さ、二枚目具合、最高です。
我等素人に書ける文字ではありません。
川合玉堂と同じ位素晴らし文字を書いています。


3:
鈴木其一(=すずききいつ)作の「夏秋渓流図屏風」も素晴らしかった。
単純化、様式化された流れと岩肌。
写実描写の山百合や紅葉の柿の葉。
ここでも対比が見事です。
驚いたのが岩肌や杉の幹に生えるゼニゴケ。
エラく美しい(@_@)。


4:
それにしても、ファン・ゴッホが自殺せず應擧や光琳の絵を見たらどうなっていたでしょうか?


5:
根津美術館はこの様に素晴らしい収蔵品が有りますが、建物と庭園も素晴らしい。

5-1:
建物は1991年に増改築したので、中々上品な作りでおしゃれ。
トイレも木目調の壁で、数ある美術館の中でもぴか一でキレイ。
またコインロッカーも木目調で合わせ、キレイでビックリ(@_@)。

5-2:
またこの収蔵品に負けてないのが、庭園。
(庭園案内→http://www.nezu-muse.or.jp/jp/guide/garden.html)
谷型の地形を活かし、雑木林も残してあり、正に深山幽谷風。
非常に美しく、気持ちいい。
茶室が4棟も在り、これも伝統的日本家屋で美しく庭園に合い引き立てています。
藤棚が一つ在り、丁度満開で、藤の花特有の仄かに甘い香りを含んだ芳香が漂い最高でした(^.^)。
また谷底には池が在り、鹿威しが在るだけでなく、引仁亭の池にはカキツバタが在り、2014年4月26日(土)に行った時は一分咲き程。
ゴールデンウィーク後半が見頃じゃないでしょうか?

素晴らしい収蔵品を見た後で、同じ位素晴らしい庭園をそぞろ歩くのは中々気持ち良く、
大変趣味の良い作りの美術館です。
出光美術館(東京)はロビーへ行くと窓外に皇居の植え込みの木々が広がり悪くない眺めですが、根津美術館の庭園には勝てません。


6:
最寄駅は地下鉄表参道で、途中にはプラダやカルティエの路面店が在ります。
根津美術館で収蔵品と庭園を堪能した後、高級品屋の前を通るとエラく安っぽく見えます。



タグ 根津美術館 カキツバタ 見頃 應擧 光琳 燕子花図屏風 藤花図屏風 鈴木其一 夏秋渓流図屏風



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栄西と建仁寺展 俵谷宗達作 国宝『風神雷神図屏風』

★簡単な紹介

○場所
東京国立博物館 平成館

○期間
2014年3月25日(火)~5月18日(日)


平日に有給を取って行きましたが、予想以上に混んでいました。
でも、入場待ちは0秒、0㎜で直ぐ入れました。


1:
あの有名な俵谷宗達作と伝えられる国宝『風神雷神図屏風』を見に行きました。
(→落款、印章がないのですが、宗達の筆に間違いないらしい)
オマケに、尾形光琳の重文『風神雷神図屏風』(→こちらは本館の第7室)も見られるので、ウキウキです(^.^)。


2:
さて、上野駅から信号を渡って上野公園に入ると、何回来ても異国情緒に驚きます。
東京文化会館と国立西洋美術館の間を抜けると、
広大な風景が広がり、東京に顕著な人間を圧迫する高い建物が視界の中に皆無。
英語で言う”wide and open”を実感出来る東京では非常に稀な空間です。
そして巨木、老木のケヤキとクスノキが多いんですが、広大なためにその大きさと古さが全く目立ちません。
これも珍しい感覚。東京23区内でこんな感覚を味わえる場所は他に在る?

東京都美術館と東京国立博物館は駅から少々離れているので、非現実的な芸術品を見に行くために非現実的な空間を歩けるので、
心を日常から非日常へと変えやすい。
また、帰りも非日常から日常へ少しづつ戻れます。

こんな好立地の美術館と博物館群、他に在るでしょか?

何回歩いて行っても気持ち良く、飽きません。


3:
そして東京国立博物館
ここは他の美術館や博物館、国公立の物よりデ、カ、い。
空間の大きさと天井の高さは日本随一ではないでしょか?


3:
今回の展覧会の目玉は勿論俵谷宗達作(伝)の『風神雷神図屏風』。
私にとっては他の展示物はオマケ

これは展示番号183で一番最後、出口の隣に在ります。

3-1:
題材や画材、材質が他の展示品と当然違いますが、漂わす雰囲気が違い、明るさが在ります。
金箔地のおかげもあり、落とした照明の下でも明るさが在ります。
そして宗達の筆による風神様と雷神様が、可愛らしく、また、可笑しい(^.^)。

また、この一組の屏風絵、空間の活かし方、空間処理が素晴らしい。
空の神様らしく、自由に空を飛び回る力を想像させる空間の十分な大きさ。

3-2:
絵の構図としては、左曲の雷神図が直線的で私の様な素人にも工夫が分かります。
両脚、両腕と両目、この二つが作る右下へ向かう対角線。
風になびく細帯が作る左下へ向かう対角線。
耐震設計の様な二つの対角線が作る強力な構図で安定感抜群。

左隻の雷神の大きさが大き過ぎず、右扇にある風になびく雷神の細帯も小さいですが鋭い動きが在り、絶妙な存在感。

まぁ、当然ですが、こんな空間処理した絵、俺には描けん(爆)。

3-3:
右隻の風神は、風神の足元の雲、これがいい。
大きさが絶妙で左隻の雷神と違い風神自身に動きが少ないのですが、
少々左へ向かう雲が動きを生み出し、絵全体に動きが出ています。

これで左隻の雷神図の存在感と釣り合う動きになります。

3-4:
素晴らしい構成の一組の絵です。


4:
この屏風図を引き立ててしまったのが、この屏風図を模写した尾形光琳の『風神雷神図屏風』。
この東京国立博物館の所蔵品で第七室で展示中。

ハッキリ言って、光琳、宗達に完敗。

全体に両隻とも神様が大き過ぎます。
視線を遊ばせる空間が狭く、息苦しい。

右隻の風神図はまぁ、まだいいですが、左隻の雷神図は駄目。
両脚、両腕と両目が作り出す右下へ向かう対角線の前方に空間が小さく、対角線の力を十分に発揮できていません。
また、右上から左下へ向かう対角線を作り出す細帯の描写が、宗達と比べらない程稚拙で無力。
視線の動きが止まってしまいます。

この風神の細帯が決定的に違い、絵の緊張感と力の差になっています。

宗達の細帯は良く切れる刃物で断ち切った鋭さが在るのに、
光琳の細帯は家庭用の安物のハサミで切った雑な切り口です。
光琳の方は、別の表現をすれば、直角の鋭い角を出さねばならない所を下手な職人がバフ掛けした「バフだれ」しています。

まぁ、ゴッホの『星月夜』を見た時もガッカリしたからなぁ、あの時以来久し振りにガッカリしましたワイ(笑)。

光琳の方が国宝でなく重文なのも当然だな。


5:
今回の展覧会でもう一つ良かったのが展示番号151番

伊藤若冲作『雪梅雄鶏図』

京都、両足院蔵

奇跡的な保存状態で非常に色鮮やか。
染みとか色落ち、変色皆無。
雄鶏のトサカ、椿の赤が非常にキレイ。
雪を表す胡粉の白が汚れてないから赤を非常に引き立てています。

雄鶏がすごく強そうなんです。
暖かな感情とは無縁の目の描写が巧いだけでなく、とにかく雄鶏が漂わせてるアルファメイル(α male=群れの中の第一位のオス)の雰囲気、
これには驚きました。
伊達に有名じゃないゼ、伊藤若冲(笑)。

オマケに光琳のイマイチ『風神雷神図屏風』をこの後見ちゃったから、若冲も引き立つ、引き立つ(笑)。



タグ 俵谷宗達 風神雷神図屏風 尾形光琳 伊藤若冲 東京国立博物館



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特別展『川瀬巴水ー生誕130年記念ー』その4 後期 「昭和20年代、及び晩年の作品」

2014年1月25日(土)~3月2日(日)

(→気が付けばもう直ぐ閉会(@_@;)。急いで書き込まねば(笑))

1:
後期展も行ってきました。
まぁ、書く事は同じ。

素晴らしい、実に素晴らしい(笑)。


2:
そんな中で今回気になったのが、石垣の表現。
墓石みたいに平面と直角で出来てる様に見える作品が一部在りました。

#380 『埼玉縣 野上町』の下水か用水の右側の石垣
#381 『東海道 うつ乃や』「東海道風景選集」の手前から2番目、3番目、4番目の家の土台の石垣
    (→写生も同じ表現)
#407 『津島神社』(愛知県)の石垣
    (→写生も同じ表現)

ところが、
#399 『鯉のぼ利』(香川県 豊浜)の画面右側の下水か用水の石垣が平面でなく一つづつの石の形が違いゴツゴツしています。
    (→写生では省略し平面的)

他の作品もよく見るとやはり石垣の表現が少々平面的になり過ぎている物が多い。
(→#369 『白川城址之桜』、#392 『岡山乃かねつき堂』、#394 『錦帯橋乃春宵』等)

逆に
#430 『吉野 蔵王堂』
みたいに明らかに樹齢1,000年はある木から作られた柱の表現は見事で、余計に石垣の稚拙さが目立つんです。

川瀬巴水程の腕前の人間がこんな表現になるとは、残念であり不思議です。


3:
もう一つは、人物が主役になるもの
#470 『鵜飼』(長良川)



車の描写
#439 『歌舞伎座』

は風景画に比べるとかなり表現力が落ちます。


4:
それでも、殆どの作品は、素晴らしい、実に素晴らしい(笑)。

川瀬巴水新版画、大好きです(^.^)。




タグ 川瀬巴水 新版画



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『ラファエル前派展』

★場所
森アーツセンターギャラリー
(六本木ヒルズ森タワー52階)

★期間
2014年1月25日(土)~4月6日(日)

HP→http://prb2014.jp/


目的はジョン・エバレット・ミレイ(John Everett Millais) の有名な『オフィーリア』。
他はねぇ…
他の絵も行く前にちと見てみると好みの絵じゃなかった。
実際に見ても大したことなし。


1:
さて、六本木ヒルズの森タワー52階にあるアーツセンターギャラリーには初めて行ったんですが、
入場がちょっと変わってます。
今回は招待券を入手して行ったんですが、そのまま入場券の「もぎり」に行って入れません。
何と、森タワー3階の森美術館、展望台のチケットカウンターまで行って「当日入場券」と交換しないと入れません(@_@)。

美術展や展覧会の前売り券は当日券を買わないで、その分早く入場するためのもんだと思ってましたから、
この招待券の裏面の注意書きを見てビックリ(@_@)。
ここの美術館の前売り券は、コレクションになる日本が世界に誇る美麗オフセット印刷の半券以外の価値が一つ減っています。

まぁ、52階までエレベーターで行くしかないから、混雑緩和にはこうするしかないんでしょう。
それでも今回も平日に行ってチケットカウンターとエレベーターで待ち行列0秒0㎜だったからこんな事する必要無いでしょう。
(→エレベーターは流石に「長距離」ですから、来るまでは待ちます。来たエレベーターには全員乗れました)
展示会場もエレベーター乗り場もチケットカウンター付近も係員が他の展覧会より遙かにいましたから、土日祝日の混雑する日だけやればいいんじゃない?

また、展示会場では飲食物に関してかなり厳しくガムも駄目です。
私の前でガムを噛んでいた人は御遠慮下さいと丁寧に言われてました。
こんなに厳しいのも初めて、他では見たことありません(@_@)。

会場にも直ぐには入れず、禁止事項の説明を聞かされてから漸く入場(@_@)。

それでも、
こういうやり方は気に入らん(怒)。


2:
少々ムカつきながらも(笑)、最初から見て行くと、6番目が『オフィーリア

参考画像、同展覧会のHPの解説から→http://prb2014.jp/archives/artworks/artworks_1/

さて、この絵を最初に見たのは、思い出せん(笑)。

それでも、この絵を思い出したのは5,6年前、黒澤明の『羅生門』を観ていた時。
DVDで22分位のカット。
真砂(京マチ子)が一人馬を降り、小川べりにいて、上から光線が降ってくるカット。
構図は違いますが、上から入る光が『オフィーリア』を連想させるんです。


3:
さて、初めて実物を見ると…
イギリス絵画なので、最初に出て来た言葉が、
「『1984年』だ」
(参考→http://ja.wikipedia.org/wiki/1984%E5%B9%B4_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC))
開高健先生によると、『1984年』等反理想郷小説、ディストピア小説は必ず美しい自然描写があると書いています。
(参考、私の島崎藤村の『破戒』の記事→http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-616.html)
開高健先生の言葉を思い出す位精緻に自然を描いています。
草木の描写だけでなく、水の穏やかな流れの描写も見事です。
11歳でロイヤルアカデミーの付属美術学校に入学を許されたんだから、まぁ当然か(笑)。

それでも、なぁ…
好みの絵じゃない。
1851年から1852年に掛けて描かれた絵。
クロード・モネが『印象、日の出』を描いたのが1874年。
写実絵画の最後の悪あがきだね。


4:
それでも、印象に残るだけの「力」が有るのも事実。
だもんで解釈。

4-1:
まず、このオフィーリアは画面上、どっちに流されているんでしょう?
解釈の鍵は画面中央から左へ向かって生えている細葉系のヤナギ。
その先端が掛かる所に生えているショウブの類(→明らかに水中に生えているのでショウブ)。
ヤナギの幹はオフィーリアの顔の上辺りにあります。

もう一つが光。
影があるのはヤナギが在る辺りのみ。
ヤナギの左右は光が差しています。

オフィーリアは、シェイクスピアによると(笑)、正気を失い溺死したとの事。

ふ~ん、なるほど。
オフィーリアは正気と言う「光」を失ったんだ。
、と言う事は、ヤナギは断頭台、ギロチンだな。
正気を失うのは頭だから、体の他の部分は問題無しと捉えて無理が無いでしょう。
だから頭から影に入って行きます。

これで決定。
オフィーリアは
右から左へ
流されています。

4-2:
小川の流れは時間の流れを表しているのも間違いないでしょう。
だから画面右側が過去。
左側が未来。

オフィーリアも最初から正気を失っていた訳ではありません。
画面右側の光で表しています。
正気を失う程の出来事がヤナギです。

このヤナギで象徴してる事は、シェイクスピアの『ハムレット』を読んでください(笑)。
私は、あの変な英語は読んでいません(笑)。
変じゃなかったら現代口語訳の英語版が出ているはず無いですから(笑)。

そしてヤナギの幹の左側は死後の世界。
光に満ちた安息の世界、日々です。

4-3:
小川の対岸、画面右側。
ちょっと目立つ雑草。
流れ去るオフィーリアを見つめている人間の様にも見えます。
どうする事も出来ないハムレットとオフィーリアの父親ポローニアスを表しているんじゃないかな?


4-4:
画面中央下から伸び、オフィーリアのウエストの沈み込んでいる辺りへ向かう動きが在るんですが、
ん~、意味不明。
これ以上解釈したくなる程の絵じゃないです(笑)。



タグ ラファエル前派 ミレイ オフィーリア


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プロフィール

Author:CYPRESS
最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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