『世界の中心で、愛をさけぶ』その100

第五弾

音楽の使われ方その1

第六話

1:
☆冒頭、2004年、サク、夢島でアキが残したテープを聞く。
から
☆タイトルバック
を経て
☆サク、アキを背負って港を走る。
まで

→2曲目、「朔と亜紀」

2:
☆アキの両親、佐藤医師からアキが急性白血病である事を知らされる。
から
☆サク、アキの荷物を自宅へ届け、一人で田んぼの中の道を帰る。
まで

→4曲目、「ぼくの悩み」

3:
☆サク、母親からアキと付き合えなくなった事を知らされ…
から
☆アキ、サクを弁護、病室でテープを吹き込む。
まで

→9曲目、「朔と亜紀part2」

4:
☆サク、アキに会えない。

→15曲目、「1987年、夏」
の後半、オルゴール風の音が無い部分

5:
☆例のテープ断ち

→15曲目、「1987年、夏」
のオルゴールの部分

6:
☆2学期始業式、サク、谷田部先生にアキの入院先を尋ねるが、教えてもらえず。
から
☆タコ焼きパパさん、4人。

→4曲目、「ぼくの悩み」

7:
☆稲代総合病院へ自転車で急ぐサク。
から
☆「戻す」アキ。
まで

→5曲目、「愛とは」
の終わる直前ヴァイオリンの部分から最後まで

8:
☆サク、アキの両親からアキが白血病である事を知らされる。
から
☆教室、出席を取るけど、サクいない。
まで

→?

…20曲目、「空の果てへ」
の中盤、弦楽器(ヴァイオリン)の部分のみ?
…16曲目「祈るより他に…」と20曲目「空の果てへ」は同じ旋律。この一連の場面で流れているのも同じ旋律。
…サントラ盤には弦楽器の独奏の部分は無く、収録されなかった?

9:
☆ボウズ、智世、スケちゃん、松本寫眞館に集る。
から
☆教室、HRの時間、「ロミオとジュリエット」の打合せ。
まで

→8曲目、「始まり」

10:
☆サク、ボウズとスケちゃんに「ロミオとジュリエット」をやらせる。
から
☆「どすこいロミオとジュリエット」の準備。
まで

→13曲目、「どこへも行かない」

11:
☆稲代総合病院前、駐車場、サク、まずアキの父親と会い、それから母親と会う。
から
☆「どすこいロミオとジュリエット」、公演当日、稲代総合病院前、スケちゃん、、智世、ボウズ、そしてサク。
まで

→15曲目、「1987年、夏」

12:
「その53」にも書いた
☆「どすこいロミオとジュリエット」、アキの前で公演。
から
☆アキの父親、サクにアキのテープを渡す。

→19曲目、「かたち あるものInstrumental For TV」

13:
☆アキの父親、「四階の一番端の部屋だ」
から
☆サクとアキ、再会。アキ、「なんでテープ返してくれなかったの」
まで

→2曲目、「朔と亜紀」

14:
☆サク、最初の「ごめん」
から
☆2004年、サク、入水自殺を試みる。
を経て
☆アキ、病院の庭を散歩。
まで

→9曲目、「朔と亜紀part2」

15:
☆アキ、真島順平と出逢う。
から
☆最後、サク、稲代総合病院に到着。
まで

→17曲目、「Searching for the gate of eden」
のリズムセクション抜き


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『世界の中心で、愛をさけぶ』その85

第四弾

第六話その2

1:
夕方
1-1:
冒頭、2004年のサク、アキが残したテープを聞く。
前回から続くアキの死を乗り越える第一歩。
1-2:
続いて2004年、保育園へ一樹を迎えに行く明希。
一樹がサクと過ごした思い出を絵に描き、そのために園児とケンカ。
サクに自分のパパなって欲しいと思う一樹。一樹の気持ちがハッキリしました。
1-3:
サク、アキと連絡が取れないまま時は過ぎ、スケちゃんから「2学期になったら何か報告あんだろ」と言われる場面。
サクの何も分からない不安な日々の終わり。
1-4:
続いて例の「テープ断ち」の場面も。
…天才的な嘘を吐くアキの母親がアキの方を見ないのは「その26」の「4」に書きました。
…なぜアキの方を見ないのかと言うと、マスクを外して喋るから。喋る時に雑菌が出てアキが吸い込むのを防ぐためです。
…同時に顔を見られないので嘘を吐いてる事をアキに悟られるのも防げます。
…クリーンユニットを巧く利用した巧みな演出、さすが堤監督!
1-5:
稲代総合病院駐車場、サクがアキの両親に面会を許される場面。
「その25」の「1-4」を参照。
1-6:
稲代総合病院の庭でアキの父親がサクにカセットテープを渡す場面。
ヤレヤレ、サクが本当にアキが好きだとようやく認められました。
1-7:
そして最後の場面、2004年のサク。最初の場面からの続き。
自分の心がアキの死と共に死んだ事を認めました。
それから自殺未遂へ。



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その84

第四弾

第六話その1

1:
左と右
1-1:
2004年、保育園(並木坂保育園)から帰る明希と一樹。
左(上手):明希
右(下手):一樹
一樹を守る明希。
…ここ、ちゃんと坂道をロケ地に使ってます。第五話冒頭で明希がスーパーでお米を買うと帰りに坂道があるからいつも大変と言った事が本当だと示しています。
つまり明希のサクに対する思いに偽りが無い事を背景でも暗示してます。
…手を抜かない堤監督、凄いね!
1-2:
病院でアキの病気について説明を聞くアキの両親。
左(上手):佐藤医師
右(下手):アキの両親
1-3:
またこの時のアキの両親は
左(上手寄り):父親
右(下手寄り):母親
アキの夢島行きについて何も知らなかった父親の方の心配が大きいと言う事。
1-4:
アキの荷物を届けに来たサク、廣瀬家の門の前で
左(上手):アキの父親
右(下手):サク
サクを話をする価値さえないと思ってるアキの父親です。
1-5:
次の場面、食事中のサクの家族。
左(下手):サク
右(上手):サクの家族
現在の松本家の心配のタネがサクです。
1-5-1:
そしてサクの母親がサクを説教する時は
左(上手):サクの母親
右(下手):サク
1-5-2:
サクの父親が芙美子に理屈じゃないんだと教える時は最初の構図に戻り
左(上手):サクの父親
右(下手):芙美子
1-6:
アキ、病室で目覚める。
左(上手):アキの父親
右(下手):アキ
アキを心配する父親。
二人の位置が逆になるのはアキがサクの肩を持つ時。
1-7:
病室のアキとラジカセの位置。
左(上手):アキ
右(下手):ラジカセ
アキが吹き込む人だから。
1-8:
クリーンユニットについてアキに説明する佐藤医師。
左(上手):アキ
右(下手):佐藤医師
…はて、実際に治療しアキを治す佐藤医師がなぜ左側(上手)に来ないのでしょう?
…本当の病名を伝えないから?
…上の「1-6」に書いたアキの父親の場合から考えると分かります。
…アキに何かを与えられるのは両親か両親と同じ位愛情を注げる人間しかアキの左側(上手)に来れないんです。
だから両親以外で行けるのはサクだけです。
1-9:
クリーンユニットで治療中のアキの汗を拭うアキの母親。
例の「テープ断ち」の場面です。
左(上手):母親
右(下手):アキ
…やはりこの位置になります。
…天才的な嘘を吐いた後、アキの母親が手を洗うのはやましさとアキを不憫に思い「嘘を洗い流したい」からでしょう。
1-10:
稲代総合病院でアキの両親からアキが白血病だと知らされるサク
左(上手):アキの両親
右(下手):サク
…病名も衝撃的だけど相手のお母さんが泣き出したらもっと衝撃的。
1-11:
松本寫眞館に集まった仲間達
左(上手):ボウズ、スケちゃん、智世
右(下手):サク
サクを慰める友達
1-12:
稲代総合病院駐車場、アキの両親からアキとの面会を許されるサク
1-12-1:
まず
左(上手):アキの父親
右(下手):サク
1-12-2:
アキの父親が「勝手に行きなさい」と言うとカメラの位置が代わりますが、二人の絶対的な位置は変わりません。
左(下手):アキの父親
右(上手):サク
…アキの父親はサクにアキと会う事を許しました。
…そしてもう一つサクに伝えてます。
> 「君を憎む事でしか
「俺は立ってられないんだ」
自分にとって娘のアキがどれ位大切か、白血病について悩み苦しんであるか、素直に伝えてます。
サクを認めたから自分の気持ちを素直に伝えたんです。
…とは言っても父親にとって娘は一番大切な存在ですから、簡単に娘の恋人を認められません。
だからカメラの位置が反対になるんです(=まだ娘の恋人と目を合わせられない)。
1-12-3:
アキの母親の方がサクを好ましく思ってますからカメラの位置はあまり動くこともなく
左(上手):アキの母親
右(下手):サク
1-12-4:
サクが親の子供に対する愛情の深さを生まれて初めて実感したのは、この時でしょう。
それに心を大きく揺らされたから会わないで帰る訳です。
そんなサクを演じる山田孝之、素晴らしい。
1-13:
サクの父親がアキの父親にアキの写真を渡す場面。
左(上手):サクの父親
右(下手):アキの父親
1-14:
アキの病室で『どすこいロミオとジュリエット』公演
左(上手):ボウズ、スケちゃん、智世
右(下手):アキ
アキを楽しませ笑わせるからです。
1-15
稲代総合病院の庭でアキの父親がサクにカセットテープを渡す場面。
左(上手):アキの父親
右(下手):サク
アキの父親の敗北宣言。サクを認めました。
自分の娘をあんなに幸せそうに笑わせることが出来るのはこの小僧だとね。
1-16:
病室前でサクとアキ再会。
左(上手):サク
右(下手):アキ
アキを幸せそうに笑わせることが出来るのはサクだからこの位置しかないでしょう。




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『世界の中心で、愛をさけぶ』その56

第三弾

第六話その4。

1:綾瀬はるか減量作戦
病室のベッドでサクのテープを聞く一連の場面、ここで第一話のアキの告白(「好きよ サクちゃん」)の映像が入ります。正面から撮り中央にアキ。
それから病室の場面に変わり同じ構図のアキ。
二つ場面でアキの頬の線が明らかに違います。この違いを示すための挿入です。白血病に文字通り蝕まれるアキです。

そしてアキはウォークマンを自分の左頬(=上手)へ。サクに会いに来てもらいたい(=与えてほしい)から。

またこの回も口にした、というか、口にしそうだったのはホウレン草一口のみ。かわいそうな綾瀬です。

2:ボウズ
アキのことを未だに諦めていません。アキとの再会の時、一人だけ挨拶の機会を逃しました。意識し過ぎです。

3:アキの父親
サクと話す場面は2回。1回目は明らかに夕方、2回目も黄色のフィルターを使い夕方を演出。
嫌々ながらサクを受け入れ、同時に娘を恋人に盗られた寂しさと自分の老いを痛感してるはずです。
廣瀬真にとって一つの時代が終わった事を示す夕方。

4:避雷針
冒頭、アキの父親に殴られたサクが呆然としスケちゃんが駆け寄り、二人を前から写す場面。
サクの後に柱(?灯台みたいな物?)が写ります。話の内容から表す事は明らか
青天の霹靂→サクに落ちた雷→避雷針
です。



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その55

第三弾

第六話その3

1:山の上の稲代総合病院
坂を登るのは徒歩より自転車の方が遥かに辛い(→私の経験)。
山の上だから行くのは大変、眺めはいいし下界へ行くのは下りだから楽そうだけど簡単には出られません。
何よりも恐ろしいのは下界より天国へ一歩近いこと。
…死神がやる事に抜かりはありません。そして死神の注文を正確に再現するパシリの堤監督と森下脚本家。

2:抱き合う二人
二人が与え、受け取るものが同じという事。だから一人が右側にもなり左側にもなります。回転するカメラの映像はこの事も表します。
アキがテープに録音した
「サクちゃんがいて、私がいることなんだよね。」
です。二人が対等になりました。恋から愛へ一歩前進。
しーかーし、アキは非常口を背にし向いているのは病室の扉。死神から御指名の光を頭上から浴びるだけでは不十分の様です。
アキを下手に立たせ非常口の表示灯を中央に入れた映像にし、アキが病院の虜になった事を暗示してます。
…アキを退院させる気が無い死神です。完璧というか徹底した囲い込み攻撃、否、演出。

3:その他
3-1:「A.H.」さん
て「廣瀬亜紀」でもあるし「綾瀬はるか」でもあります。こういう偶然があると心強いんだろうなぁ。
3-2:
世界の中心で、愛をさけぶ』の出来の良さが分かってもらえると思います。私の方は面白くなってきました(^_^)v。



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その54

第三弾

第六話その2。

1:満月
アキとサクの思いです。二人共会いたがってるから満月。
そしてクリーンユニットの中でサクのテープを聞くアキの場面。開いたカーテンの間から満月が見えますが、アキと満月の間に柱の様な枠が一本。凄く邪魔。会えそうで会えない二人を邪魔するクリーンユニットです。
これを見て喜んでるのは
死神サン
のみ。
ここでもクリーンユニットの恐ろしい実力発揮。凄い演出です。

2:もーれつア太郎(!)
サクが選んだ「どすこいロミオとジュリエット」の参考資料は赤塚不二夫漫画家の『もーれつア太郎』第七巻。ザ・フォーククルセーダーズの『帰って来た酔っ払い』と共に(おかげで?)売れた漫画。
小学校の頃読んでました。1970年前後のコミック単行本は1冊\240。多分全巻持ってたと思います。
…静止画像だとかなりハッキリ絵が分かるのですが、竹書房文庫版第七巻には同じ絵が無(涙)。調べておきます。
…『いら夏』で季理子が食べるカツ丼と同じで、なぜ『もーれつア太郎』にしたのかは全く不明。堤監督に聞かないと分かりません。

3:サクを見守る父親
3ヶ所あります。
3-1:じいちゃんにアキの無事を祈るサク
3-2:「どすこいロミオとジュリエット」の脚本を書くサク
3-3:「どすこいロミオとジュリエット」をアキのために公演中、病院の庭で独り待つサク
勿論サクは気付きません。子を思う親の気持ちは、子が娘でも息子でも同じ。




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『世界の中心で、愛をさけぶ』その53

第三弾

第六話その1

1:
一話毎に観てますが、何回観ても良い、飽きません。
脚本、演技、演出、が良いから。

2:髪
入院したアキが髪をまとめてないという事は入院治療が普段の生活になった事。
かわいそうなアキとそんな事には無頓着にやるべき事をやるだけの死神。

…こういう風に髪は多くの事を物語ります。そのうち髪を使った演出について書く予定。

3:『かたち あるもの』

3-1:
ドラマ用インストルメンタル版が流れる場面が入院中のアキの前で「どすこいロミオとジュリエット」をやる場面。
サクがアキのために出来る唯一の事、つまり重要な事だからここでも流れます。

3-2:
さらにアキの父がサクの父からアキの写真を渡され美しい笑顔に驚く場面。アキの父がアキの親離れを痛感しました。

4:サク、サク、サク、サク
アキが両親に話す事はサクの事のみ。病院で最初に目覚めた時に父親に話す事が、サクが悪いんじゃない、なんだから、父親は寂しい辛い。

5:回るカメラ

5-1:アキの父
サクの父からアキの写真を渡され笑顔に再び驚きます。
この時カメラは反時計回り。娘に恋人が出来、親離れの歩みを始め、今迄の人生とは決定的に違う事を示します。

5-2:アキとサク
ところが二人が再会し抱き合うと時計回りで1回転と3/4。二人には同じ時間が流れるという事。楽しい事も苦しい事も一緒に。
1回転を10年にすればちゃ~んとこれから17年経つ事を示してます。

5-3:2004年のサク
そして溶暗と溶明で2004年のサクに変り1/2時計回り。
つまりサクの「何か」が半分終わった事を示します。それを強調するのが夕陽。
自分の心が死んでいる事を認めました。
地球と月が動き始め「朔」から次の日へ…と行くはずですが簡単には行きません。



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その26

第二弾

第六話その2

1:この母にしてこの娘あり
アキの優しさと頭の良さは母親譲りです。
次の台詞から分かります。
入院中のアキが母親にテープをサクに渡しているのかと尋ねると

> 「願かけしてるって」
「お茶断ちとかあるでしょう」
「亜紀が早くここから出れるようにテープ断ちだって」

この「願かけ」が素晴らしい脚本。
…これ以上説得力がある優しい嘘がある、レイジ?~by俺~…
ともかく「願かけ」をその場で思い付いたにしろ、前もって考えていたにしろ、最も賢い答に変りはありません。そしてこの答の後にあるのが娘の気持ちを傷付けまいとする優しさ。
言い換えると、人物の設定もその描写も巧い、という事。
…凄いね、森下脚本家…

2:サーク!
…父親似でぼ~っとしたサクはアキの父親に殴られた意味が分かってるのかなぁ?
…娘を守るためなら暴力も使う。指が折れても構わない。お前にはその覚悟があるか、小僧?男が女と付き合うって言うのは、親の代りに大事な娘を守るって事だぞ。~by 廣瀬真~
…という事ですが、アキを笑顔にする事が出来るし、アキを泣かせるために自分は涙を堪えるから、アホな高校生の初恋としては十分でしょう。

3:降り注ぐ光
病室の前でのサクとアキの再会。そのアキの降り注ぐ光が強烈で、アキの顔が白く飛んでいます。明らかに強過ぎます。なぜ?
このドラマでは悪魔的な演出をし死神の先触れ役の堤監督ですから、
白血病→化学療法→癌→放射線療法→原爆→目も眩む閃光→死
死神に閃光で生を封印された瞬間。正に一時的に改善する「寛解」にすぎず別れの始まり。空から降り注ぐ死!ワルキューレか?
空に関する物が不吉になります。空、青空、空の写真、天井、飛行機、空港、風に霧散する遺灰、クリーンユニットの透明な天蓋…
…恋人達が再会する喜びの場面なのに悲観的な解釈かなぁ?
…この解釈通りなら、悪魔的演出。凄いね。

4:嘘を吐けないアキの母親
アキにサクにテープを渡しているかと聞かれ「テープ断ち」という天才的答をする時、アキの方を向いていません。
ロミオとジュリエット公演の時サクが来れない理由を答える時、

> 「演出だから 前日はどうしても抜けられないんだって」

アキの目を見て答えてます。



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その25

第二弾

第六話その1

1:サクとアキの両親の距離
開いてますが変ります。当然ですが、父親はサクを認めてません。
アキの父親とサクがハッキリ向き合うのは冒頭の場面、サクが殴られるところのみ。
両親とサクの距離の変化を見てみましょう。
1-1:
救急車に乗れないサク=「あんた誰?」=娘にとって一番大事な人でない=赤の他人
1-2:
サクがアキの荷物を持って来た場面。
父親、完全に無視。
1-3:
智世から入院先を聞いたサクが病院を訪れ、両親と会う場面。
最初に横から三人を写すと、サクと両親の間に白いアコーディオン型衝立が写ります。これはサクと両親の間の「溝」の象徴。
次にサクがアキに会いたいと言うと、これ以降サクの顔と両親どちらかの顔が同時に写る映像がありません。アキの両親がサクと一緒にいたくないからです。
そしてこの時、母親が前に出ます。母親の方が二人の交際を好ましく思っているからで、同時に父親の怒りが大きく「人間の命一人分」の溝がサクとの間ににあるからです。
そして父親の台詞:

> 「白血病なんだ」
「君に何ができるんだ」

サクを大人、そして男の世界へ投げ込んだがこの言葉。
…これは手荒い。17年間彷徨うのも納得。
1-4:
面会謝絶が解けた後。
まず父親。サクと視線を会わせるカットがありません。相手の方向いているカットでも写るのはどちらか一人。
それでも、娘が会いたがってるのはこいつか、と認めるのは父親の台詞から分かりますが、他の事からも分かります。
まず夕方。一日の終わり=認めなかった日々の終わり。
次に吸い殻を吸い殻入れに入れるカット。諸々の怒りの「火」が一つが消えた事=俺の娘を盗った。
左手で煙草を持ってる事に注目。これの意味は最後に書きます。
ま、「吸い殻一本分」近付きました。
次に母親。二人が一つの映像に入りますから、サクを認めてるのは明らか。微笑みが強調してます。
しかし父親の言葉から両親が自分以上にアキを心配してたのが分かり、サクの方も両親が自分と同じだ(=アキが大好き、大事)と認めました。
アキと自分だけ(=認めて欲しいんです 亜紀の… お父さんだから)の事でなく、他の人間の事も考えるようになった訳です。
サクは、まだ、「出来ること」が出来てないから、サクの方が距離を取りました。
サクも「吸い殻一本分」大人になりました。それが分かるのが次の台詞:

> 「今日は…」
「やめときます」
「ちゃんと会えるようになりたいから」

…吸い殻の使い方が巧い。上の他に、煙草は二十歳になってから→大人→一人考える大人、等々。
…手塚お母さんの優しさ、良い。三浦お父さんの足を引き摺る歩き方、良い。
1-5:
ロミオとジュリエット公演中、病院の庭でのサクと父親。
同じベンチに座る二人が同じ映像に写りますから、サクは認められました。
煙草は「嫌みの一つでも言わなきゃ、やってられない」。一服で消すのは「一つ」だから。
この一連の場面でサクを認める事を最も表すのは父親の右手。サクを殴った手がアキのテープを渡し、さらに
アキの部屋を示すカット
が入ります。
そして「嫌み」の煙草を持つのは左手。
左手:嫌み、怒り
右手:愛情、娘を守る→サクを殴る
右手と左手をこう使い分けてる訳です。
台詞と共に完全に敗北宣言。サクを認めました。
右手が表す事にあ~らびっくり
1-6:
サクが「吸い殻一本分」男(大人ではなく)になったのを示すのが、アキを抱き締め自分は涙を堪える場面。

2:明希の髪
仕事中でも後でまとめてるだけ。サクを以前より心配してます。





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『世界の中心で、愛をさけぶ』その10

第一弾

第六話その1。

1:やはり走る走る走る
アホでも走る事位は出来る。

量の変化が質の変化をもたらす。

アキの父親に取り敢えず受け入れられたのもただただ「走った」から。
アキと再会したサク、アキを泣かせるために涙を堪える。男の子から男へ一歩前進。
山田孝之、顔付きが違うじゃん。やるね、大変宜しい。
連ドラ45分枠の中で無理無く違和感無く顔付きを変える脚本と演出の巧みさ。
男の子から男への成長物語も入ってたとは…息を奪う素晴らしさ。

2:元文学少女
と思われる谷田部先生をもっと活かすべきです。

> 「なぜ亜紀が あんな目に遭わなきゃいけない?
「俺のせいか?
「綾子のせいか?
「君のせいじゃないな
「だからこそ…
「君を憎む事でしか
「俺は立ってられないんだ」

最後の台詞は白血病と男に自分の娘を盗られそうな父親が言うのは無理でしょう。知恵があり悲劇から距離を保てる大人の言葉です。
サクのじいちゃんならOKですが、死んでるからX。そうなると谷田部先生しかいません。

3:相手の事を考える
アキには温もりが必要だと思ったから、サクはアキを抱き締めたんです。だから病室の外なのにためらいませんでした。えっちへの第一歩ではありません(と、思いたい(笑))。
これも男の子から男への一歩です。(こういう面倒な女に手を出さないのがオヤヂ(笑))

4:サクの父親
まで加勢したら、しかも恋に輝く自分の娘の写真付で、アキの父親もサクを受け入れざるを得ないでしょう。
…ず、狡い~by廣瀬真~→多分自分でもこの様な事を

5:
サクも抱き締めちゃった、ん~嫌な予感。

6:右回り
第一話の冒頭の場面だけでなく、サクとアキが抱き合い「傍若無人」状態になるとカメラは
上手→下手
へ動く右回り。『いら夏』の空港での再会の場面と同じ(=有頂天→地球の天辺→北半球だから北極→地球は左回り→カメラは右回り)。
た、だ、し、南半球の豪州も出て来るから、何やら怪しい予感。

7:
文句もありますが、心を捕え放さないいいドラマです、第六話迄は。
文句でも書いて無理矢理にでも心を放さないと辛くなる程素晴らしい『世界の中心で、愛をさけぶ』。

8:救急車
冒頭の救急車、あんな止まり方するはずないし、必要もありません。
堤監督の悪戯心でもありません。
中に乗っているアキの両親の気持ちを表してます。
娘の肩を持ち庇う母親と自分だけ何も知らされなかったため怒り狂う父親。二人の口論にうんざりする救急隊員(笑)…という事。

9:二学期の始業式
ボウズが坊主になる事とアキの入院が伝えられます。坊主+入院=どう考えても不吉。
おまけにボウズは短くした髪を帽子で隠し(→勿論抗癌剤による抜け毛を暗示)不安を煽る演出。

10:
サクの「船旅」の目的地は子供の世界から大人の世界へ。
最初の経験が女に手を出し父親に殴られます。そして好きな女への道のりの遠さと険しさに虚脱。

11:
最後には女の元に辿り着き抱き締めるけど、「抱き締める」がどういう結果をもたらすか分かってません。
また、今迄じいちゃんとアキに抱き締められるサクがアキを抱き締める番になりました。
アキとサクの役割が代り、これからサクがアキのために何かしなければなりません。
…がんばれ、サク~by俺~

12:綾瀬はるか
アキの愛しいこと、サクの代りに抱き締めてあげたい。笑顔だけでなく雰囲気も魅力的。表情が乏しく不満だけど、「起用して正解」と言わにゃならんでしょう。
…よくやってるよ、綾瀬。最後迄気を抜くんじゃないぞ…
~by俺~

13:
このドラマ、前半の初恋の部分でさえ目新しいものはありませんが、可不足なく丁寧に作っているのが「目新しい」。初恋につきものの「喜劇」、「こっ恥ずかしさ」があるのが現実的で好ましい。
そしてアホな1987年のサクが「走れば走る」ほど心が汗で磨かれ煌めきを増し、2004年のサクの心の荒廃振りがハッキリしてきます。この質感の違い、大変宜しい。



タグ 世界に中心で、愛をさけぶ 綾瀬はるか 山田孝之 堤幸彦 三浦友和 手塚理美 大島とも子 高橋克実 桜井幸子 田中幸太郎



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最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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