『世界の中心で、愛をさけぶ』その101

第五弾

音楽の使われ方その1

第七話

1:
☆2004年、サク、自殺失敗。
から
☆一樹、一人で夜道を歩く。
まで

→9曲目、「朔と亜紀part2」

2:
☆真島順平、自分が白血病だとアキに教える。

→4曲目、「ぼくの悩み」
の最初

3:
☆稲代総合病院、アキの母親とサク、アキについて話す。
から
☆松本寫眞館に到着
まで

→5曲目、「愛とは」
のリズムセクション抜き

4:
☆サク、川沿いに帰り、自転車のチェーンが切れる。
から
☆夜、アキ、真島を訪ね、お話。

→8曲目、「始まり」

5:
☆アキ、真島の病室、医学辞典の「白血病」の項を見る。

→11曲目、「予感」

6:
☆アキ、病室、ベッドに横になる。
から
☆翌朝、サク、アキを訪れる。

→5曲目、「愛とは」
のリズムセクション抜き

7:
☆アキ、サクから自分が白血病である事を聞き出す。
☆サク、病院から帰る。

→12曲目、「遠いささやき」

8:
☆アキ、外泊許可、朝、高校の下駄箱、皆と会う。
から
☆教室、始業のチャイム。
まで

→9曲目、「朔と亜紀part2」

9:
☆HRの時間。
から
☆昼休み、図書室、サク、アキにコロッケパンを持って来る。
まで

→14曲目、「遠い日のメロディ」

10:
「その57」でも書いた
☆サクとアキ、午後の授業をサボる。
から
☆松本家、アキ、夕食の準備。サクの父親とご挨拶。
まで

→19曲目、「かたち あるものInstrumental For TV」

11:
☆アキ、松本家の夕食で自分が白血病である事を告げる。
から
☆サク、自転車でアキを送る。
まで

→15曲目、「1987年、夏」

12:
☆アキ、真島順平の死を知る。

→4曲目、「ぼくの悩み」

13:
☆病室、アキのご乱行の跡。
から
☆夜、海、サク、入水自殺しようとするアキを引き止める。
まで

→17曲目、「Searching for the gate of eden」

14:
☆サク、アキを説得する。

→9曲目、「朔と亜紀part2」
の最初、チェロの独奏

15:
続いて
☆サクの独白、「言い聞かせていた」。
から
☆最後の場面。2004年、一樹、サクの家まで来てサクと会う。明希も来た。
まで

→2曲目、「朔と亜紀」


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『世界の中心で、愛をさけぶ』その86

第四弾

第七話その1

1:
アキのパスポート用写真を撮った後、稲代総合病院の売店横ラウンジでサクとアキの母親。
第六話では、ここでアキの両親からアキが白血病である事を告げられました。この時サクと両親の間に白いアコーディオン型衝立を入れ、両親との精神的な溝や隔たりを表わしてました。
今回もこの衝立ありますが、二人の間に入れません。片付けても問題ありませんが、残す事で三人の記憶を表わしています。アキの両親にすれば自分の娘の事しか考えられず感情を爆発させ八つ当たりした事ですから忘れたい(=衝立を片付ける)はずですが、真面目で正直らしく自分達のやり過ぎを認めていると解釈出来ます。
中々考えた演出です。

2:
夕方
2-1:
サク、アキのパスポート用写真を撮り松本寫眞館まで戻って来る。それから川沿いに自転車で帰るサク。チェーンまで切れる。
嘘を吐いて疲れたサクです。
単にアキの事を心配していれば十分だった時間が終わりました。
アキの両親と同じ様にアキの事を考え行動するようになります。アキの両親がサクを認め、アキにとってサクがアキの両親と同じ位重要になりました。
2-2:
サクがアキの策略に引っ掛かり本当の病名を告げた後。
嘘を吐くのが終わり、いよいよ覚悟を決めアキと付き合わねばならなくなったサクです。
2-3:
松本家でアキがサクの母親と共に夕食の準備をする場面。
サクとの楽しい時間と白血病を忘れられる束の間が終わります。
2-4:
真島の死の後、病院から消えたアキ。
死神の実力を見せられれば今までと同じではいられない、と言う事。

3:
アキが真島を尋ねあの詩を贈る場面。
二人を横から撮り画面に入れる時、二人の間にあるのが洗面台。二人が接する時には消毒が必要だと言う事であり、二人共消毒が必要な重大な病気だと示しています。



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その60

第三弾

第七話その4

1:入水自殺未遂後のアキとサク
、どうしたんでしょう?
1-1:
まずサクが公衆電話からアキの両親に連絡。
1-2:
アキの父が車で迎えに来る。
1-3:
二人とサクの自転車を乗せ自宅へ。
1-4:
アキを風呂に入れ着替えさせ病院へ。
1-5:
その間、サクも風呂に入りアキの父のジャージに着替え。
1-6:
アキの父は直ぐに自宅に戻りサクと自転車を乗せサクの自宅へ。
「サク、ありがとな。君にはまた世話になった。」
1-7:
サクの自宅でアキの父はサクの両親に最敬礼。
「サク君のおかげでウチの娘の命を救って頂きました。」

サクはぐったり。
…、て具合でしょう。

2:海
地球上の生物の生まれた場所ですから、アキも2004年のサクも自殺失敗。アキ担当の死神は海型ではない様です。
新たに始まる場所です。
2-1:
アキがサクに告白した堤防。
2-2:
眼下に海を望むアジサイの山で初キス。
2-3:
じいちゃんと稲葉さとの遺灰を撒けなかった海。
2-4:
サクが命の重さを実感し初めてアキに抱いて慰めてもらうのが河口近く。
2-5:
サクとアキの初めてのお泊まり。
2-6:
アキの発病。
2-7:
サクがアキの父に殴られるのが港。
2-8:
サクがアキの命を救い、アキは再び化学療法を受けることに。
2-9:
アキが初めて訪れた松本家での夕食が海老とツミレの寄せ鍋。

そして2004年では
2-10:
故郷に戻ったサクが最初に訪れたのが海。
2-11:
谷田部先生と再会するのが海。



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その59

第三弾

第七話その3

1:
前回書いた「右と左」から分かるのはサクの優しさと愛情。アキはサクを信頼し精神的に頼ってます。
アキが松本家の夕飯の準備を手伝ってる間、サクは自転車の修理をしてました。アキを送るためです。
サク、優しいなぁ。

2:
サクの自転車はチェーンが切れたことになってますが、実際にはチェーンが外れる方が遥かに多い。
実用車やママチャリでよく壊れるのがペダル。ペダルの軸が折れることがあります。

3:山田孝之
山田孝之の演技については今迄殆ど書きませんでしたが、巧い。
今回、第七話での白血病に圧倒され元気が無い表情、文句無。草なぎ剛や森山未來とエラく違います。

4:綾瀬はるか
ところが綾瀬はねぇ…。
タコ焼きパパさんで真顔に瞬間戻るところはいい。でも、第七話で役者としての見せ場があるんですが、そこが駄目、いかんのよ。
アキが入水自殺を試み、サクに呼ばれ振り返る場面。
ここでの表情が駄目。
生きる希望と理由と意思が無くなったから自殺しようとするんですから、生気が無くなり、一目見るとギョッと怯む様な恐ろしい顔付き(=死そのもの、死相)にならにゃいけません。
死神の招待状を受け取るとはそういう事です。
あの綾瀬の表情では単なる気の迷いにすぎません。だからサクの説得に泣きながら「はい」と答える姿は、死の淵に足を掛けた恐怖とそこから救われた喜びと安堵、サクの愛情と行動に対する感謝を表してるとは見えません。単に悪い事をして叱られ、その間違いに気付いたとしか見えません。
そしてサクに腕を取られ「何やってるんだよう」と言われ、死相から八つ当たりの怒りの表情(=生)に鮮やかに変わると、死と白血病の恐怖、さらに死と戦う事の大変さがよくわかるのですが…(おまけに「綾瀬スゲー、演技出来るんじゃん」(笑))
柴咲コウや広末涼子なら出来るでしょう。



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その58

第三弾

第七話その2

1:ポニーテール再び
アキが松本家を訪れる時、高校の制服とポニーテール。サクがアキを正式に家族に紹介するからです。
アキは自宅に帰って着替えても良かったのですが、午後の授業をサボってるのでそうも行きません。中々巧みな設定です。

2:「お見舞い」
午後の授業をサボった二人が「タコ焼きパパさん」へ行きアキがサクにいつも何してるの?と聞いた時の答。
サクがいつもアキの事を気に掛けてる愛情の表れと同時に、常に関心や思いやりが必要な程アキの事態は深刻である事を示してます。
かなり重い一言です。

3:右と左
アキが自分の病気が白血病と分かるので、登場人物の左右(=主従)がよく変わります。
3-1:
最初のアキと真島
右(下手):アキ
左(上手):真島→白血病の先輩

3-2:
その後、アキがサクに医学辞典について尋ねる
右(下手):アキ
左(上手):サク→質問に答えるから

3-3:
病院から松本寫眞館へ戻ると
右(下手):サク
左(上手):サクの父→サクへの思いやり

3-4:
夜、真島の病室
右(下手):真島
左(上手):アキ→詩を贈る

真島にアキが質問するとこの構図を崩し一人づつ写し、真島が朝が来る幸せを教えると
右(下手):アキ
左(上手):真島→何かを失うことは何かを得ること

医学辞典をアキが貸してと頼むと元に戻り
右(下手):真島
左(上手):アキ→自分で決めるから

因みに真島の医学辞典も
右(下手):再生不良貧血
左(上手):白血病
つまり白血病が主役。死神がやりそうな事です。
そして真島はこの一連の場面で影の中、死が近い事を暗示。

3-5:
病室でアキがサクから病名を聞き出す
右(下手):サク
左(上手):アキ→この場を仕切る
アキがサクにマスクを取らせるのは、勿論、嘘吐くんじゃないよサクちゃん、です。

3-6:
廣瀬設計事務所
右(下手):サク
左(上手):アキの父→サクに感謝、労いの言葉

3-7:
夜、病室のアキ
右(下手):高校の制服
左(上手):アキ→病室のアキが主役。
つまり高校の制服が主役でないとは、病院の外の生活(=退院)が主ではない事。正に外泊許可、寛解。
しかもアキは制服と窓の方を向いてません。月もほぼ満月で満月ではありません。

3-8:
図書館での二人、コロッケパンをサクが持って来ると
右(下手):サク
左(上手):アキ→無理してるから

3-9:
そして校門を出る二人
右(下手):アキ
左(上手):サク
アキからサクの手を取りますが、実際にはアキがサクに助けられてるという事。

タコ焼きパパさんでも御存知の通り
右(下手):アキ
左(上手):サク→あの重~い一言「お見舞い」。
…この時の綾瀬の表情がいい。『セカチュウ』の中で一番巧い。上にも書いた通り白血病とサクの愛情、二つの同じ位重大な事を実感したのが分かります。病院の外に出られた喜びとサクと一緒にいられる喜びを忘れさせる二つの事実の重さが、数秒の綾瀬の表情の変化から分かります。
(サービスのタコ焼き一皿をもらい直ぐに幸せな表情に戻ります。)
…開高健先生がよく使った「一言半句」で、綾瀬のアキ役はこの数秒で合格になる訳です。
…役者としての綾瀬の可能性を実感した場面です。ガンバレ、綾瀬。ファンが一人増えたぞ(^_^)v。

3-10:
防波堤での二人
右(下手):サク
左(上手):アキ→一回も「好き」って言われてない
…この後アキの方からキスをおねだりしてるはず(^_^)v

3-11:
松本家、あの洗濯物の場面
ケンカしてるから左右が入れ替わります。
…「何やってんの?」とサクの母が入って来る脚本が良く、大島さと子が巧い。

3-12:
松本家、食卓
右(下手):アキ
左(上手):サク
サクがいるから本当の事を言えます。

3-13:
夜の砂浜
右(下手):アキ
左(上手):サク
飾らないお母さんとのん気なお父さん、そして流木を拾ってきてアキに座らせるサク。

3-14:
自転車でアキを送るサク
右(下手):サク
左(上手):アキ
アキがサクの背中に顔を付け幸せな場面ですが、アキが「主」に変ってます。アキの後にいるのは白血病を携えた死神。アキを諦めた訳じゃないよと、死神が見えない力で自転車の進む方向を上手→下手にし、死の側、彼岸に属してるアキを「主」になる左側(=上手)にした訳です。
…恐ろしい場面。
…久し振りに出た恐ろしい演出です。良く出来た演出で、抜かりがありません。

3-15:
診察室
右(下手):佐藤医師
左(上手):アキ
死神派のアキが「主」ですから今後の治療の効果が無い事を暗示。

3-16:
真島の病室
右(下手):真島の母
左(上手):アキ
上の診察室の場面と同じ。
そしてアキが真島の死の衝撃を受け、力が抜けロッカーに寄り掛かると
右(下手):アキ
左(上手):空のベッド
ついに死神が表われました。見えなくてもいますよ、アキさん、お忘れなく、という事。
…よくある演出ですが、次の場面へ繋がり死をかなり巧く表わしてます。

3-17:
アキの病室の前で、アキの父とサク
右(下手):サク
左(上手):アキの父→からかう
相変らず趣味が悪いアキの父です。

3-18:
アキを助けるサク
右(下手):サク
左(上手):アキ
説得に成功しても位置は変わらず「無敵」と「完璧」がどういうものか教えるのみ。
手持ちカメラで画面を揺らし完璧に対しては格好つける事も出来ず、必死さを伝える事しか出来ない事を表わしてます。
…二人が恋を卒業し愛を実感した瞬間でしょう。

3-19:
2004年、松本家迄辿り着いた一樹
上の場面と対になってます。
右(下手):サク
左(上手):一樹→子供=成長、希望、可能性、未来
写真=過去=歴史ですから
「サクがいないと うちの写真 撮れないんだ」
この一樹の台詞は小林家には未来が無いという事(未来=過去の積み重ね)。パパになってと6歳のガキ(笑)が遠回しに言ってます。
ここでサクが一樹に
「好きだよ 一樹 大好きだよ」
サクがアキ(=死)を失い、一樹(=生)を得た瞬間です。
またサクの台詞は堤防での場面と対になってます。
…この一連の場面でアキのカットが入り大変効果的。アキに対する悲しい涙と一樹に対する愛しい涙を誘います。



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その57

第三弾

第七話その1

1:『かたち あるもの』
のインストルメンタル版が流れるのが、アキとサクが午後の授業をサボってから松本家で夕食の食卓を囲む迄。
恋人がいて、恋人と一緒にいられる、至福の一時。

2:ポニーテール
+夢島へ行った時の白地に青のストライプのワンピース+白いカーディガン、ソックス、靴。
→アキが入水自殺を試みる時の衣装。
白=正装、死装束
ポニーテール=正装、通学用、改まった場合用
この衣装の主役(?)はワンピースで勿論旅立ちの象徴。しかもよそ行きの髪型ですから、アキの絶望の深さが分かります。半端な気持ちではありません。
死神の招待状を受け取ったか、吸血鬼のために扉を開いたのと同じ。
死神は真島の死という一撃の効果を高めるためにアキを寛解させサクとの楽しい一時を与えた訳です。用意周到、毒蛇は急がない、です。



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その27

第二弾

第七話その1

1:泣く
綾瀬、本当に泣いてますね。松本家での夕食中、自分が白血病である事を伝えた後。(第五話、蛍の川の場面でも)
鼻声になってます。

2:この父にしてこの娘あり
アキの「イヂワル」は父親譲りです。
病院でサクに会うと

> 「まだ 生きてたのか」

アキの父親は常識人ですから無闇に悪態を吐いたりしません。サクをからかうのも娘の恋人と認め、「仲間」として受け入れたからです。自分がからかってやるに相応しい「かわいい」小僧、という事。
但し、サクにはそこまでまだ分かってません。まだまだ子供だし、表情を見れば明らか。相変らず心に突き刺さる言葉ばかりで、気持ちは沈むばかり。

3:It takes two to tango.
以前にも書いたと思いますが(前回は「ケンカ両成敗」の意で)、今回は
「タンゴを踊るには二人必要」
松本家と廣瀬家のソックスの畳み方の違いによるケンカの場面。
好きな女と口喧嘩出来るのも女がいるから。一人では無理。口喧嘩という何でもない事でさえアキがいなければ、サクは出来ません。
「何でもない様な事が幸せだったと思う」ですが、サクはこの時点で分かってるはずがありません。

4:溜め息
またこの場面で、口論の原因を洗濯物にしたのは巧い演出です。
洗濯物の中には異性に見られると恥ずかしい物までありますから、かなり個人的な物を象徴してます。つまり相手の事、サクの事をもっと知りたいという事です。
そしてサクの両親と会い、自分のあまり人には言えない個人的な事(=白血病)を教えました。つまり、「私ってこんな事まで言っちゃう女だけど、分かってくれるよね、受け入れてくれるよね、サク?」という事で洗濯物と対になってます。
白血病の進行だけでなく、二人の絆の深まりも抜かりなく描いてます、しかも微笑ましく悲しく。
…そして再び感嘆の溜め息「素晴らしい」

5:真島順平の病室を訪ねるアキ
アキ:光の中、光を受ける=希望
真島:光を背にし影の中=絶望
医学辞典:影の中=絶望=禁断の書

6:告白の堤防
晴+低湿度+高い位置の太陽=強烈な光
この太陽光の下だと、どんな花でも美しい。最後の輝き、煌めき、閃き、…とまた悲観的な解釈(;_;)。

7:半月
半分地球の影、不吉、でもひょっとしたら…、「希望」の「希」か「望」があるかも。

> 「言い聞かせていた」
「亜紀に言いながら 僕は自分に言い聞かせていた」

> 「だけど 僕はまだ知らなかった 信じることは闘いだということを
「僕はまだ知らなかった 明けない夜はないけれど
「目覚めなければ 朝は来ないということを
「目覚めていても 明けない夜もあることを」

…、と言われれば喜び半分、希望を疑い、必要以上に慎重になり、やはり半月。

8:代償

> 「何かを失うことは 何かを得ることだって わかる?」

アキを忘れない限り、サクに幸せは訪れません。
…と言うのは簡単だけど。



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『世界の中心で、愛をさけぶ』その11

第一弾

第七話その1。

1:絵
真島順平が描いた木の絵はDVDboxのオマケの絵本に載ってます。つまりフランク・ハウエルの絵です。

2:アホも走れないことがある
大人の世界、殴られた後は遥かに強い白血病、自転車のチェーンまで切れる程の衝撃。
アキを抱き締めることは死神の大鎌に触れること。その禍々しさにただ竦むのみ。
1987年のサクが走る事を思い出すのはアキが死神に手首を掴まれた時。アキを取り返すにはただ走る様に思いを伝えるだけ。
…サクに説得されたアキの返事
はい
、いいですね。

3:一樹
子供です。子供といえば、命、希望、元気、健康、未来、一途、ただただ抱き締める者、ただただ愛を注ぐ対象。2004年のサクにないものの象徴。死に切れなかったサクの前に表れた夜明けの前触れ。希望の燭光。
中々巧い子供の使い方です。特にサクを求めて歩く場面を入れたのは良い。今迄一樹を全く意識してませんでしたが意外と重要かもしれません。

4:好き
アキに先に言われちゃいました。サクはアキに
好き
って言ってません。言う機会はあるのでしょうか?

5:
今回はサクと一緒に死神の後ろ姿を見て心が凍り付きました。
『愛と死をみつめて』の時も同じでしたが、死の姿がハッキリし始め若い命の輝きが強調されると、手も足も出ません。
ただただドラマに引き込まれ考えられなくなります。

6:
『愛と死をみつめて』と『世界の中心で愛をさけぶ』の違いは子供、一樹です。サクが1987年の自分を思い出す一樹です。大好きなサクの所へ一人で歩いて来た一樹。希望、未来、そしておそらく一番大きな希望である「再生」、の象徴である子供、一樹。
サクだけでなく私も一樹に助けられました。『世界の中心で愛をさけぶ』から現実へ引き戻された気がします。

7:
ある意味、危険な程観る者の心を捕える『世界の中心で愛をさけぶ』。
大変な作品です。間違いなく「俺は堤幸彦に殺される」(笑)。
素晴らしい。



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プロフィール

CYPRESS

Author:CYPRESS
最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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