『世界の中心で、愛をさけぶ』その103

第五弾

音楽の使われ方その1

第九話

1:
☆冒頭、2004年、小林明希、サクにアキの事を話してと頼む。

→9曲目、「朔と亜紀part2」

2:
☆2004年のサク、話し始める。

→?

「その100」(第六話 「8」)と同じく不明。
(→ …20曲目、「空の果てへ」
の中盤、弦楽器(ヴァイオリン)の部分のみ?
…16曲目「祈るより他に…」と20曲目「空の果てへ」は同じ旋律。この一連の場面で流れているのも同じ旋律。
…サントラ盤には弦楽器の独奏の部分は無く、収録されなかった?)

3:
☆婚姻届を記入するサクとアキ。

→15曲目、「1987年、夏…」
の前半

4:
続いて
☆サク、喜び勇んで帰る。アキ、電話のベルの耳鳴り。

→15曲目、「1987年、夏…」
の後半、ピアノと弦楽器の部分

5:
☆アキの両親、佐藤医師から「覚悟していただいた方がいいかもしれません」と言われる。

→11曲目、「予感」

6:
続いて
☆病室の外のアキの両親。
から
☆クリーンユニットで眠るアキを見つめるアキの父親。
まで

→4曲目、「ぼくの悩み」

7:
☆サク、病室のアキを訪ね、結婚写真を撮る事を提案。

→8曲目、「始まり」

8:
☆病院のラウンジ、アキの両親、アキの子供の頃を思い出す。

→15曲目、「1987年、夏」
の後半、ピアノが入る部分から

9:
☆サクの父親、アキの父親から言われた二人の結婚写真を撮る事に賛成。
から
☆アキの父親、夜、アキを訪ねる。
まで

→2曲目、「朔と亜紀」

10:
☆アキの病室、アキの父親、アキから結婚写真についてテープで聞く。

→9曲目、「朔と亜紀part2」

11:
☆サク、元気なアキの夢を見る。

→5曲目、「愛とは」
のリズムセクション抜き

12:
続いて
☆結婚写真当日、サク、ウェディングドレス姿のアキを見て声が出ない。

→5曲目、「愛とは」
の最後

13:
「その66」にも書いた通り
☆サク、アキにボウタイを直してもらう。
から
☆結婚写真を2枚撮る。
を経て
☆2004年、サク、空の写真をその日から撮り始めた事を小林明希に話す。
まで

→19曲目、「かたち あるものInstrumental For TV」

14:
☆容体が悪化したアキ。夜の空を撮るサク。

→7曲目、「Highway Moon」
の弦楽器の部分

15:
☆アキに会えないサク。テープでしかアキの声を聞けない。
から
☆サク、耐えられずアキに会いに行く。
まで

→20曲目、「空の果てへ」

16:
☆サク、アキと会える。

→4曲目、「ぼくの悩み」

17:
☆アキ「めんどくさいから そっちゃった」。
から
☆アキ「キスでもしませんか」
まで

→9曲目、「朔と亜紀part2」

18:
続いて
☆キス
から
☆夜、サク、コケる。アキに世界で一番青い空を見せてやる事を決心。
まで

→2曲目、「朔と亜紀」

19:
☆2004年、小林明希、サクがまた話したくなったら聞く。
から
☆最後、事故の直前。
まで

→2曲目、「朔と亜紀」


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『世界の中心で、愛をさけぶ』その88

第四弾

第九話その1

1:
スケちゃんの父親の名前
大木龍也
1947年5月16日生れ

2:
夕方
まだ書いてない場面がありました。
2-1:
サクがアキの母親にウェディングドレスを頼む場面。
左(上手):アキの母親
右(下手):サク
そしてそのままクリーンユニットのビニール越しのキスの場面へ。
幸福な時間の終わり。生の時間の終わり。
2-2:
アキの容態が悪化した後、港でアキのテープを聞くサク。
更に悪い方へ。

3:
第九話は写真の回
3-1:
・小林家の家族写真。
・サクとアキの結婚写真。
・サクとアキを中心に皆との結婚写真。
3-2:
クリーンユニット天井の空の写真、枚数の変化
(クリーンユニットの長辺の枚数 x 短辺の枚数)になってます。
6(3x2)

12(6x2)

18(6x3)

(松本寫眞館のテーブルの上に広げられた枚数は、16)

27(6x3 + 3x3)

33(6x3 + 5x3 但し2枚は画面の中に入ってません)

4:
結婚写真を撮る朝、ウェディングドレス姿のアキを見て密かに泣くサク。
第五話、夢島でアキの水着姿を見て目が点になるサクと繋がってるのは間違いなし。

5:
2004年、サクが話終え明希を抱き締める場面。
横からのカット。画面下手から上手にあるものは:
サク→明希→上手下へ斜に伸びる影
影の先にある物は明らかで、アキの遺灰が入ったガラス瓶。
次のカットでガラス瓶を写します。
左(上手):明希
右(下手):サク
サクの悲しみを受け取る明希。
そして
左(上手):アキの遺灰入りガラス瓶
右(下手):サクと明希
二人の幸せを願うアキ。

6:
その他
小林明希を演じた桜井幸子、2009年一杯で役者、芸能活動を辞めていたんですね。
演技力がある美人女優として真矢みきや高島礼子を継ぐ女優として楽しみにしていました。
女優を辞めるのは残念ですが、これからの成功を祈っています。

参考:桜井幸子公式サイト




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『世界の中心で、愛をさけぶ』その68

第三弾

第九話その3

1:
左(上手):アキ
右(下手):サク
になる場面はもう一つありました。婚姻届を記入する場面です。

2:
第九話の台詞でいいのは、髪をそったアキを見て涙を流すサクになぜ泣くとアキに聞かれたサクが「アキが泣かないから」と答える時。知恵を使って答え、アキを微笑ませようとする愛情に満ちた一言。
映像でいいと言うか、最も視線と心を捉えるのが最後のカット。

割れたガラスの割れ目の禍々しさ。時間を越え死神は誰の血を欲しているのか?アキだけでなく、一樹も?明希も?サクも?
そして散らばったアキの遺灰。アキの死は避けられないとしても、幸福な最期を迎えられるのか?苦しみながら死ぬのか?

今まで考えていた事や感情を蒸発させ、代わりにこういう事を観ている人間の心に植え付け関心を釘付けにします。『セカチュウ』TV版で最も強力な映像の一つ。今迄積み重ねてきた生と死の演出がここで実を結びました。完璧な映像です。
…素晴らしい。
…このカットのおかげで第九話から心を放すのに時間が掛り、ここまで書くのにえらい時間が掛かりました。

3:『世界の中心で、愛をさけぶ』の欠点
「アキがかわいそう」
に尽きます。つまり、登場人物たちはアキの死と向き合い死を悼む17年がありますが、観ている人間には一瞬で1987年から2004年に変わるので気持ちが追い付きません。
人の死と向き合うのはそれ位難しいとも解釈出来ますが…
年単位で作られるようになった『北の国から』を毎日観ると、五郎と純親子が一年振りの再会の場面で「昨日会ったじゃん」と思うのと同じ。


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『世界の中心で、愛をさけぶ』その67

第三弾

第九話その2

1:アキの父がサクの父に結婚写真を頼む場面。
松本寫眞館で頼めば十分なのにわざわざ港で頼むという事は、「船出」=新しい事ですから、この場合はサクとアキの結婚を認めた事を表しています。さらに黄金の光に満たされていますから全員から祝福された最高の瞬間を表してます。
しかし黄金の光を夕陽と捉えると、美しい夕方の後に来る夜には何が待っている?

2:暗黒へ

2-1:
二回目のキスの場面は影と光から午後と捉えられます。

2-2:
次のサクとアキの父が港で会い話す場面は光を抑え夕方を表してます。サクに伝えられる事はアキの死が遠くない事。
二人が会う場所は第七話の様にアキの父の設計事務所でも何も問題は無いのですが、港にしたという事は「船出」を表してます。夕方という事は一日の終わりですから、一つの時間を表し、この場面では抗癌剤が効かなくなったためにアキの死が決定的になった事を表してます。
つまりアキの死に対して何かを始める、行動する事を表してます。

2-3:
そして夜、自転車で帰るサク。サクにとって「船」と言えば自転車。橋を渡ったという事は決断を表し、自転車でコケ仰向けになるという事はアキの立場になってみるという事。
アキに世界で一番青い空を見せる事を決心。
同時に自転車でコケる事はサクの人生での躓きも表してますが、16歳の高校生にそこまで考えろと言うのは酷でしょう。

3:
最後の一連の場面、小林明希と一樹親子が宮浦駅から東京へ戻ろうとすると、背景に必ず入る公衆電話(6カット/27カット)。2004年ですから不自然極まりありません。特にサクは医師ですから電磁波の影響が少ないPHSを持ってないはずがありません。
暗示する事は以前にも書いた通りアキの耳鳴りで表される死神からの警告です。

4:夕陽
一日の終わりを表し一つの時間の終わりも表す夕陽。そしてこの夕陽と対になってるのが結婚写真を撮る前の夜の満月。廣瀬、松本両家の両親家族、友人、担任の教師に認められた恋が成就した事を象徴する満月です。
しかし上がったものは下がり、満ちたものは欠けねばなりません。
幸福は不幸へ。
禍福は糾える縄の如し。


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『世界の中心で、愛をさけぶ』その66

第三弾

第九話その1

1:
単純でただただ息と言葉を奪われる回です。
最後の喜びと幸福、そして本格的な苦痛と苦悩の始まり。
死神に敗れる生の戦士、点滴。
点滴に出来る事が無くなりアキの命を支えられず、病床から立ち上がったアキを支えるのは点滴用スタンドの方。
生を象徴する水はもはやなす術も無く、相手を思いやる涙として姿を現すのみ。

2:
この回もアキが多くのものを必要としているのでアキが右(下手)側。
この構図が唯一変わるのが結婚写真を撮る一連の場面
左(上手):アキ→皆に微笑みと喜びを与えるから
右(下手):サク
そして主題歌『かたち あるもの』のインストルメンタル版が流れるのがこの一連の場面。

3:
人物の左右の構図は単純で何かを与えたり主になる方が左(上手)になってます。
その中で唯一分かりにくいのが港でサクがアキの父にアキの病状と今後を尋ねる場面
左(上手):サク→質問
右(下手):アキの父→答える
ですが、アキの父に出来る事が「入院費を稼ぐ」事しかなく、アキを精神的に支えるのはサクにしか出来ない事を暗示しています。
また娘の恋人に対する父親の敗北宣言であり、言い換えると娘の「結婚」を認めた事を暗示しています。


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『世界の中心で、愛をさけぶ』その31

第二弾

第九話その1

1:郵便配達夫は2度ベルを鳴らす
けど死神は3回電話のベルを鳴らす。3回というところが日本的?アキの容体が悪化するのは「三度目の正直」の時。

2:ワン切り
4回目はありませんが、鳴りそうな瞬間があります。
最後の場面、
まず、明希と一樹を見送ったサクが電話ボックスの横を通り過ぎます。
それから一樹が同じ電話ボックスの横を走り過ぎます。
生命の危機の暗示(というか警告?)。
死神が第一に指名したのが一樹で、アキの場合と同じ様に閃光で「歴史」を作る用意。
この電話ボックスが表わすものが

ワン切り

死神は1987年と2004年の違いを知ってます。ケータイまで暗示するとは!
…この解釈通りなら、またしても凄い演出で、信じられない程精緻な演出です。

3:無限と永遠と久遠
クリーンユニットが表す距離感と隔絶感、生への希望と死への恐怖。
…ただただ息を止め精神的な衝撃に備え体を固くするのみ。
…死神の凶器、白血病の凄惨さ、残酷さを、凄惨さを写し出すことなく、完全に表現するクリーンユニット。
…完全無欠完璧な究極の演出です。
…そして「黒」が深まれば、輝きを増すのは「白」、アキとサクの愛情
…クリーンユニットを出る条件は二つ、生か死
…素晴らしい演出です。



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★『世界の中心で、愛をさけぶ』その13★

第一弾

第九話その1。

1:台詞
世界の中心で愛をさけぶ』、台詞が良い、第九話迄は。特にアキの台詞が工夫されていて、アキの魅力がよく分かります。
台詞の出来の良さは別の機会で。

2:相変らず走るアホ
親も巻き込み、金星一つ、結婚写真。
しかし自転車に乗っててコケると、とんでもない事を考え付く。

3:kiss of life
《口から口への》呼気人工呼吸、口移し人工呼吸;[比喩]命をよみがえらせるもの
~リーダーズ英和辞典から~
アキとサクの間にあるクリーンユニットの透明な絶対的な壁。死神が作った壁。地上にある完全完璧絶対的なものの一つ、死。
サクはアキを決して救えません、アキの両親も出来ません。命をよみがえらせるものの代りに与えられるものは、ただ思いやることだけ。

4:髪
死神に魅入られた烙印。言質として取られたアキの髪。
サクにはキレイな自分を見て欲しいと思うアキ。サクには髪の抜けた自分を見て欲しくないアキ。
女性のいじらしさです。

5:クリーンユニットの天井
アキが見上げる空です。死神が作った絶対越えられない透明な天蓋。そこに貼られたサクが撮ってきた写真の数々。
サクの「思いやり」が重力に引張られてもアキ迄落ちてきません。
凄い構図です。重力で落下するという極ありふれた自然現象さえ遮る事が出来る死神の力の象徴です。
「サク、君にはこんな事出来るかな?」と死神が写真を空中に浮かばせてるんです。
そしてアキが横になる度に死神のこの力を見せつけるられるんです。一人になる度に目に入るのは、死。
完全完璧絶対無敵な死を強調したこの構図、こんなの観た記憶がありません。ここまでアキを苛める必要があるのか?、と思わずにいられない構図です。

大変なドラマですよ、『世界の中心で愛をさけぶ』。
素晴らしい。

( 2012年9月17日(月)追記
クリーンユニットの演出の原型は、『愛なんていらねえよ、夏』に見られます。
参考→『愛なんていらねえよ、夏』その52)

6:
ドラマとして比べると広末版『愛と死をみつめて』はダメ、全く敵いません。内容は互角。

7:
自分の涙に溺れる展開になってきたのに、こんなに書く私は絶対「堤幸彦」に魅入られてます。「俺は堤幸彦に殺される」(笑)。

8:ガラス
ガラス瓶に入ったアキの遺灰、これも極めて不吉。常に死を持ち歩き、その死が溢れるのを防ぐのは壊れやすいガラスと朽ちやすいコルク。
死神との無言の約束は
「アキと一緒にいたかったら割るな。この瓶は人一人の命から出来てる」
アキを取るか、違う人間を取るか
常に大変過酷な質問に答えねばならないサクです。一瞬として緊張を解けないその過酷さは2004年のサクの荒廃振りを見れば明らか。
この質問の答に一瞬ためらったのが第九話の最後。

アキを取るか、違う人間を取るか、どっちだ?サク?
~by 悪魔の様な木下佳子 and 堤幸彦



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プロフィール

CYPRESS

Author:CYPRESS
最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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