『御法度』

★簡単な紹介

○公開
1999年12月18日

○上映時間
1時間40分

○スタッフ
原作:司馬遼太郎
脚本:大島渚
演出:大島渚
撮影:栗田豊通
美術:西岡善信
衣装:ワダエミ
音楽:坂本龍一
プロデューサー:大島瑛子、中川滋弘、清水一夫

○出演
松田龍平(加納惣三郎、新選組隊士)
ビートたけし(土方歳三、新選組副長)
武田真治(沖田総司、新選組一番隊組長)
浅野忠信(田代彪蔵、新選組隊士)
的場浩司(菅野平兵衛、肥後藩士)
トミーズ雅(山崎蒸、新選組監察)
伊武雅刀(伊藤甲子太郎、新選組参謀)
神田うの(錦木太夫、輪違屋)
吉行和子(おまつ、輪違屋の仲居)
田口トモロヲ(湯沢藤次郎、新選組隊士)
桂ざこば(輪違屋)
崔洋一(近藤勇、新選組隊長)
坂上二郎(井上源三郎、新選組六番隊組長)



★評

松田龍平のデビュー作、大島渚の遺作、なんで観てみると…

1:
惣三郎(松田龍平)が田代彪蔵(浅野忠信)を討つシークウェンスまではセットとロケ地がいいんですが、
ここに来て突然違和感が全開になります。
沖田総司(武田真治)が雨月物語について語り出す通り溝口健二の『雨月物語』を彷彿とさせるセット。
真似と言うより敬意、オマージュなんでしょう。
でもねぇ、ここまで画面の光と空気の色なんかかなり工夫してる様なんで、実際の、自然の場所で撮って欲しかった。

映像に関しては、この最後のシークウェンスで破綻し、大失敗してます。


2:
役者が大根ばかり。
ビートたけし崔洋一松田龍平、トミーズ雅、この4人が特に酷い。
坂上二郎もかなり怪しい演技。


3:
役者が下手過ぎるんで最初から集中出来ず、
お話なんか、あーだこーだ言えず。

駄作です。



タグ 大島渚 ビートたけし 崔洋一 松田龍平



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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

『外事警察 その男に騙されるな』

★簡単な紹介

○公開
2012年6月2日

○上映時間
2時間8分

○スタッフ
原案:麻生幾『外事警察 CODE:ジャスミン』
脚本:古沢良太
演出:堀切園健太郎
撮影:相馬和典
照明:鈴木岳
音楽:梅林茂
プロデューサー:訓覇圭、岩倉達哉

○出演
渡部篤郎(住本建司、内閣情報調査室)
尾野真千子(松沢陽菜、警視庁外事課)
北見敏之(金沢涼雅)
滝藤賢一(久野秀真)
渋川清彦(森永卓也)
山本浩司(大友遥人)
遠藤憲一(倉田俊貴、警察庁警備局長)
余貴美子(村松久美、内閣官房長官)
石橋凌(有賀正太郎、内閣情報調査室情報官)
キム・ガンウ(安民鉄=アン・ミンチョル)
真木よう子(奥田果織)
イム・ヒョンジュン(奥田正秀/金正秀=キム・ジョンス)
豊嶋花(奥田琴美)
田中泯(徐昌義)
イ・キョンヨン(チェ・ギルソン、元軍高官)
キム・ウンス(朴、NIS捜査官)
パク・ウォンサン(ブローカーの男)
ヨシダ朝(医師)
安部智凛(看護師)
ユン・タギョン(NIS女性捜査官)



★評

1:
面白い。
連ドラと変わらず、面白い。
馬鹿馬鹿しい派手なアクションとは無縁の良く出来た警察系映画。

2:
住本(渡部篤郎)以下、淡々と仕事をしているのが相変わらず好ましい。
そして相変わらず、冷酷、非情、冷静であり、職務に忠実なのも好ましい。
今回も民間人(真木よう子演じる果織)をスパイに仕立てる非倫理的行動。

3:
アクションシーンも編集が巧く、目に優しい。
特にハリウッド映画でよく有る爆破シーンを繰り返す編集が無く、うんざりしません。
また、ドンパチやるシーンも韓国での出来事にする頭の良さ!(^^)!。
日本で銃撃戦になるのは有り得ません。
『西部警察』みたいに昔の晴海の埋め立て地で撃ち合うのは、現実感が無く興が覚める事、甚だしい(溜息)。

4:
脚本の設定が巧く現実感が有り、非常にいい。

「東日本大震災後、日本の避難区域に侵入し重要情報を盗む」

「韓国、日本、そして某国の核武装化?」

「国益のための騙し合い。同僚でさえ騙す」

こんな脚本、TVドラマで有りましたかな?

5:
真木よう子は自分のお目目の特性を活かし、必死さがよく伝わる表情を出しています。
『最高の離婚』でもやってましたが、思い詰めるとちょっと怖い女性をやるとエラく嵌ります。
今回も娘琴美(豊嶋花)を誘拐された後の表情が最高でした。

そして、『メゾン・ド・ヒミコ』で凄い雰囲気を漂わせたヒミコを演じた田中泯、今回は顔のシワと肌の弛み具合が最高。
何か、M.C.エッシャーが細密な版画で描きそうな老人になってました。
「顔のシワの一本づつがギャラになる」と淡路恵子が言ってましたが、田中泯も同じ。
この魅力的な年寄り面、どういう人生を歩むとこんな魅力的なシワが刻まれるんだろう、と思わずにいられない魅力的な顔。
相変わらず凄いゼ、この老舞踏家。



タグ 外事警察 渡部篤郎 尾野真千子 真木よう子 田中泯 北見敏之 余貴美子 遠藤憲一 石橋凌



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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画版『黒部の太陽』

★簡単な紹介

○公開
1968年2月17日
日比谷映画劇場から開始

○上映時間
3時間16分

○スタッフ
原作:木本正次
脚本:井出雅人、熊井啓
演出:熊井啓
撮影:金宇満司
照明:平田光治
美術:平川透徹、山崎正夫、小林正義
音響効果:杉崎友治郎
編集:丹治睦夫
音楽:黛敏郎
特別技術指導:株式会社熊谷組、株式会社笹島建設
プロデューサー:三船敏郎石原裕次郎

○出演
三船敏郎 (北川覚、黒四発電所設計事務所次長、第一工区から第三工区担当)
石原裕次郎 (岩岡剛、京都の建築事務所の設計士、第三工区を担当する熊谷組の岩岡班の班長)
樫山文枝 (北川由紀、北川覚の長女、岩岡剛と結婚する)
高峰三枝子 (北川加世、北川覚の嫁)
宇野重吉 (森、第四工区担当の佐藤工業社員)
芦田伸介 (黒崎、黒四発電所設計事務所の建設部部長、関西電力社員)
加藤武 (国木田、第一工区担当間組所長代理)
二谷英明 (小田切、佐藤工業の工事課長)
岡田英次 (吉野、黒四発電所設計事務所の建設部次長、関西電力社員)
大滝秀治 (上条、間組上条班、班長)
滝沢修 (太田垣士郎、関西電力社長)
志村喬 (芦原、関西電力常務取締役)
辰巳柳太郎 (岩岡源三、岩岡剛の父、熊谷組の下請け岩岡土木の社長)
川口晶 (北川君子、北川覚の三女)
佐野周二 (平田、黒四発電所設計事務所の所長、関西電力社員)
玉川伊佐男 (佐山、岩岡班幹部)
寺尾聰 (森賢一、森の長男、佐藤工業社員)
北林谷栄 (森きく、森の嫁)
日色ともゑ (北川牧子、北川覚の次女、白血病で亡くなる)


★評

DVD、BD化が不可能と思われていた作品。
フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』やゴッホのメトロポリタン美術館蔵の『糸杉』も絶対日本には来ないと思っていたら来たけど(笑)、
そのおかげか(笑)?
とにかく出たんで『ゴジラ』のBDと共に家電量販店のポイントで入手。

この映画、観たことなかったけど、吉村昭の『高熱隧道』で黒三発電所建設の話を読んだのでいつか観たいと思ってました。

こんな訳で観てみると…

1:
いやぁ~、これは、力作であります。

BDで観て正解。

最初のシークウェンスからビックリ仰天の高画質。
これもHDヴィデオで撮影したんじゃないかと見間違う高画質。
これは、凄いゾ。

三船敏郎演じる関西電力の北川覚率いる先遣隊が冬の終わりの黒部峡谷(?)を登山。
この場面の美しさにビックリ。

雪山の雪が凍っていて三船が履く登山靴のアイゼンが氷に刺さってないんだな。
雄大な景色は当然ながら、このアイゼンが刺さらないアイスバーン状の根雪からもロケをやってるのが分かり、
最初から観てる人間の関心を鷲掴みします。

映像の美しさと冬山でのロケ、この二つの事が最初から分かり、駄作になるはずがありません。

こんな具合に最後迄一気に見せる力が有る力作です。

2:
また物語の中心であるトンネルのセットも見事。
美術を担当した平川透徹、山崎正夫、小林正義の三名には感服しました。
落盤一瞬前の盤膨れの映像と音声の迫力は大変素晴らしい。
鉄と松材のしなる音、これがわざとらしさが無く、これも素晴らしい。
音響効果担当の杉崎友治郎も素晴らしい。

出来の悪い場面が多い円谷プロ系のミニチュア特撮とは段違いの出来具合。

3:
映像も美しさだけでなくカメラワークも中々宜しい。
ワザとらしい映像、カットが全く有りません。
カメラの位置だけでなく、
カット割りも巧くトンネル堀りや土木工事の素人にトンネル掘りを説明するシークウェンスも、
説明してると分からせない巧さ。
特に破砕帯に達してからの盤膨れや小規模な落盤や出水のカットを入れ、
「事故が起きるんじゃないか?」と観ている人間に思わせ映像に集中させてるからなんですな。
実際に工事に携わった人々と同じ作業、行動、緊張感を味あわせているんです。

もう一つ説明的に数回入るのが黒部峡谷を形作る山々の空撮カット。
冬山と夏山の二種類ですが、これが急峻と言う言葉を観て分からせる見事なカット。
浸食された急勾配の崖と峰ばかりの鋸の歯みたいな山の中に穴を掘るんだから、これは簡単には行かんだろうと納得させるカットです。

編集の丹治睦夫、大したもんです。

撮影の金宇満司
映像を撮らせ、編集を指示した熊井啓
この二方も勿論素晴らしい。

3:
演技陣も映画と舞台で鍛えられた実力者揃いなので、在り来たりな脚本や台詞、演出でも不自然な所が無く見事。

文字通りの「歩く土方」を演じた辰巳柳太郎なんか、日本アカデミー賞が有れば間違いなく最優秀助演男優賞ですゼ(溜息)。

一人下手なのは、映画デビュー作になる、何と、寺尾聰(@_@)。
オマケにオヤジ殿の宇野重吉と親子の役。
同じ映像の入るカットが2回も。

樫山文枝はNHKの『おはなはん』を子供の頃に観ましたが、最近観たのは今回が初めて。
剛力彩芽のお母さんみたいな感じ、と言うかお祖母さんだな(笑)。

4:
カメラワークが素晴らしく、脚本も悪くないし、演技陣も実力者揃い、
そんな中で欠点は、
最後の辰巳柳太郎演じる岩岡源三の臨終場面。
子供への愛情と後悔を表す場面ですが、あまりにも直接的。
工夫が足りません。

5:
香取信吾主演の2009年のドラマ版も観ましたが、殆ど印象が残ってません。
この映画はドラマ版と違い費用を掛けて50年前を再現する必要が無いから有利ですが、それでも出来具合の差は歴然。

数回入る黒三トンネル工事のカットは大袈裟な演出ではなく、吉村昭の『高熱隧道』に書かれている通りです。
宇野重吉演じる森が「地獄」と言ってますが、その通りで詳しくは『高熱隧道』をどうぞ。

ウルトラQの第一話『ゴメスと倒せ!』も建設中のトンネルが舞台になってますが、
作られた年代を考えると『黒部の太陽』の原作が影響してると考えられます。

6:
ギリシャ神話から来た言葉に
ダモクレスの剣
と言うのがありますが、『黒部の太陽』や『高熱隧道』から想像出来ます。



タグ 石原裕次郎 三船敏郎 黒部の太陽 辰巳柳太郎 熊井啓 ダモクレスの剣 高熱隧道 金宇満司 丹治睦夫


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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

『かもめ食堂』

★簡単な紹介

○公開
2006年3月11日

○上映時間
1時間42分

○スタッフ
原作:群ようこ
脚本:荻上直子
演出:荻上直子
撮影:トゥオモ・ヴィルタネン
音楽:近藤達郎
フードスタイリスト:飯島奈美
フードコーディネーター:花澤エリサ
プロデューサー:前川えんま、天野眞弓

○出演
小林聡美(サチエ)
片桐はいり(ミドリ)
もたいまさこ(マサコ)


★評

1:
ん~、何なんだ、この映画。
なんで「かもめ「食堂」」なんだ?
どうもこの映画でも食べ物の扱いが粗いんです。
料理の撮影は巧く、美味しそうには撮れています。
でもね、料理も食材も何も語らないんです。
一番マズイのがお握り。
なんで日本のソウルフードなんでしょう?
「そのお握りとか言う物は日本のソウルフードなんだ。ふ~ん」で終わってます。
サチエにとっては年に二回父親が作ってくれる大事な食べ物なんですが、
フィンランド人に伝えないでミドリとマサコに言うだけ。
だから、
「フィンランドにはな、…」
「あら、そう言えば私の母親はよく…」
と続かず話が深くなりません。

監督兼脚本家とプロデューサーにとって食べ物は、あんまり重要じゃないんですな。

2:
主演3人は宜しい。
小林聡美を見るのはエラく久し振りだけど、記憶通り巧い。
もたいまさこの「いらっしゃいませ」はすげーなー、あれはちょっと出来ない丁寧さ。
片桐はいりは、驚いた時なんか少々やり過ぎだけど、まぁいいか。
フィンランドの屋外、晴れた場面の光は、当然ながら日本と全く違い異国情緒に満ちて目に楽しい。
影の強さと長さと鋭さが、日本では秋ですゼ。


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テーマ : 映画評価
ジャンル : 映画

『子猫の涙 ラストファイト』

★簡単な紹介

〇公開
2008年1月26日

〇スタッフ
原案:森岡利行
脚本:森岡利行
脚本協力:今井雅子
演出:森岡利行
撮影:釘宮慎治
音楽:奥野敦士
美術:佐々木紀貴
プロデューサー:上野境介、上住曜子、二木大介、杉山剛

〇出演者
藤本七海
武田真治
広末涼子
山崎邦正


★評

1:
評価する気にならない映画。

理由

TV版『白夜行』と全く同じ致命的欠点があります。

取り調べ中に被疑者(元プロボクサー、オリンピック銅メダリスト)が刑事に危害を全く加えようとしてないのに、その刑事が被疑者を柔道の技で投げ飛ばします。
(その後刑事がまた投げ飛ばそうとするとかわして、殴り倒します)

脚本が自爆しています。
演出の意図は明らかで、元プロボクサーが引退後10年以上経っていながらも未だに優れた運動能力を保っていた事を示すため。

この様な警官の行為は暴行以外の何物でも無く日本の様な法治国家で許されるはずがありません。

優れた運動能力を示す演出はいくらでも有るはずです。

なんでプロデューサーはこの「醜い嘘」を書き直させなかったんでしょう?

2:
TV版『白夜行』の場合、原作に無い内容の第一話の出来が良く、大変素晴らしい演出が有ります。
(参考→TV版『白夜行』その2
このため作品が自滅するのを最後の一線でギリギリ防いでます。

では『子猫の涙 ラストファイト』にこの欠点を補うものが有るでしょうか?
有りません。



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テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

映画版『恋空』

★簡単な紹介

〇公開
2007年11月3

〇スタッフ
原作:美嘉
脚本:渡邊睦月
演出:今井夏木
撮影:山本英夫
音楽:河野伸
プロデューサー:森川真行、那須田淳

〇出演者
新垣結衣
三浦春馬
小出恵介
香里奈


★評

原作のケータイ小説も興味が無くて読んでないけど、三浦春馬が出てるし、新垣結衣の演技はどんなもんかとTV放送を観ると…

1:
前半は、ん~、まぁ何とか許せる程度の出来。
この程度の脚本はいくらでもあります。
しかし、しかし、ヒロが癌と分かってからは、駄目、脚本自爆。
まず癌でヒロのジコチュー行動を納得させようとするのは、不可能。ご都合主義ではなく、原作者が何も考えてません。この程度の構想でいいんなら、私でも脚本を書けます(笑)。
そして、終盤。ミカがヒロの後追い自殺をしようとして橋の欄干に足を掛けると、
何と、
白いハトが二羽飛び立つ、
!!!!!!!!!!
それで自殺を思い止どまる。
何なんだ、これ。
目が点になった救いようの無い演出。

2:
脚本はクリスマスの頃に雪が降る辺りから操縦不能に陥り、ヒロの癌が明らかになった時点で“point of no return”を越え、白いハトが現われるとレーダーの視界から消えました。
残念。

3:
『いら夏』で中々手の込んだ演出で私を悩ませた(笑)今井夏木なのに、こんな脚本で映画監督デビューの今井夏木が気の毒です。

4:
新垣結衣は、悪くないですが、恋する女性の輝く喜びをやはり再現出来ていません。それよりも恋をしているのに、まーったく、嬉しそうじゃありません。これが一番痛い。
三浦春馬、あと10kg体重を落とさないと死にそうに見えません。
香里奈は不良(っぽい)役をやると嵌まるなぁ。



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テーマ : 映画評価
ジャンル : 映画

映画版『陰日向に咲く』

★簡単な紹介

〇公開
2008年1月26日

〇スタッフ
原作:劇団ひとり
脚本:金子ありさ
演出:平川雄一郎
撮影:中山光一
音楽:澤野弘之
プロデューサー:樋口優香

〇出演者
宮崎あおい
岡田准一
伊藤淳史
平岩紙
三浦友和


★評

TV放送を観ました。
目当ては宮崎あおい

1:
これは宮崎あおいの売り込み用演技見本の映画?
やはり宮崎は巧い。そつ無く母と娘を演じ分けてます。

2:
話はいいんですが、エピソードを詰め込み過ぎ。一つづつを一本に出来るし、した方がいいでしょう。

3:
宮崎あおい、巧い。改めて実感。



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テーマ : 映画評価
ジャンル : 映画

『グーグーだって猫である』

★簡単な紹介

〇公開
2008年9月6日

〇スタッフ
原作:大島弓子
脚本:犬童一心
演出:犬童一心
撮影:蔦井孝洋(J.S.C)
音楽:細野晴臣
音楽プロデューサー:安井輝
プロデューサー:久保田修、小川真司


〇出演者
小泉今日子
上野樹里
加瀬亮
松原智恵子
楳図かずお
森三中


★評

小泉今日子上野樹里(、と加瀬亮)が出てるんで狙っていたDVD、ようやく中古で入手。

小泉今日子、この方、美貌に関しては一目置いてます。
最近視線を奪われた女優は、『ICHI』での綾瀬はるか、バラエティでの仲間由紀恵、雑誌の表紙を飾る柴咲コウ、等々。彼女等がキョンキョンの様に四十過ぎの立派なおバンになった時、資生堂の宣伝に出られるか?

1980年代前半、キョンキョンの美貌の変化は凄かった。
三ヶ月毎に新しいCFに現れると、三ヶ月前よりキレイになっていた。

頂点はベンザエースのCFで湯船に入り
♪あったま、鼻、喉、
♪いやぁ~な 風邪には
♪こんまり まぁ~す~
って歌ってた時かな。
(その次のクールは田原俊彦に変わりガッカリした記憶がある)
キョンキョン以来、25年以上CF美女を見続けていますが、キョンキョンの様にキレイになって行った芸能人は、
無し。
常盤貴子がその昔キレイになって行ったんだけど、突然出なくなっちゃったからなぁ…
キレイだけど、それ以上キレイにならない芸能人も多い。
記憶に残っているところだと
藤原紀香。

さてさて、元アイドルとひょっとしたら天才かもしれん若手女優の共演映画を観ると…

1:
まず、猫。
犬童一心監督、猫好き?
最初(サバ)と最後(グーグー)に猫が一番可愛く見える丸顔のカット。
猫の表情は豊か、と言いたいところだけど…
…少なくとも何かに関心があって見つめる表情はいい。私は好きですね。
だから最初(サバ)と最後(グーグー)のカットは猫の事がよく分かってるカット。
最初はサバのサヨナラ麻子先生、最後のグーグーはお帰り麻子先生。
最後のカットはようやくグーグーと心が繋がり、サバが開けた穴にグーグーが足を掛けました。

2:
小泉今日子、へぇ~、悪くない。存在感が強いとか、あるという感じではなく、雰囲気を漂わせてる感じ。
上野樹里、『素直になれなくて』よりいい。
加瀬亮、ん~?下手?沢村青自が最初に登場する場面、喋り方が変でしょう。
、と思ったら最後までよく分からない奴だったからあのちょっと緊張してるみたいな感じで良かったのか…な?
上野樹里の恋人役の林直次郎、ダメだ。喋りが完全に素人。

3:
麻子先生は青自と結ばれないし、ナオミはマモルと分かれます。麻子先生、身を削って物を作り出すマンガ家だから、心の飢えが必要なのかなぁ…
小泉今日子の母親に松原智恵子っていうのは説得力があります。あれが噂の、美貌の母娘っていう感じ。
音楽、いい。特にスライディングギター、「なんでキャベツがこんなに高いのよぉ~」って事を知ってる立派なおバンに合う。
麻子先生、癌で入院中の夜、点滴スタンドを連れて歩くカット。スタンドのガタガタ騒音がいい。癌の異物感を巧く表してます。

4:
全体的な出来は、イマイチだなぁ。
普通の人生を描いているのはいいんですが、盛り上がりが欲しい。
ナオミとマモルが別れるのはいいけど、麻子先生と青自の関係が進まないのが不満。
麻子先生は「マンガ命」っていう描写じゃないし、猫はどんなに重要な四つ脚の伴侶でも人間の代わりは無理でしょう。
だから青自との関係が進むと暗示するものか、マンガが進むと暗示するものが欲しい。



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テーマ : 映画評価
ジャンル : 映画

映画版『嫌われ松子の一生』

★簡単な紹介

〇公開
2006年5月27日

〇スタッフ
原作:山田宗樹
脚本:中島哲也
演出:中島哲也
撮影:阿藤正一
音楽:ガブリエル・ロベルト、渋谷毅
音楽プロデューサー:金橋豊彦
プロデューサー:石田雄治、佐谷秀美

〇出演者
中谷美紀
荒川良々
宮藤官九郎
伊勢谷友介


★評

1:
けばけばしく、騒々しく、所々に笑いを落とし、最後迄一気に見せる佳作。

2:
美しく、切なく、悲しく、そして愛しい松子。
松子は自分が愛したいから愛し、相手が自分からの愛が不要な時があるとは考えたことさえないジコチュー。だから男を愛せば愛する程、男から嫌われ、自分が傷つきます。そして愛を注ぐ男を見つけ同じ事を繰り返します。正に「愚行の輪」。
「愚行の輪」の入口は勿論父親。父親が亡くなってしまったから父親の所からは出られず、父親の代わりになる出口を見つけない限りこの「輪」から脱出不可能。

3:
引きこもり、健康に無頓着になり体があれだけ肥厚肥大すれば、若い頃の美声を失ってもおかしくありません。
しかし演出で声を変えなかったのは、自分の行為と愛情を疑わぬ純粋さが松子にあり、それを歌の巧さと声で表したかったのでしょう。
そしてこの松子を中谷美紀が無理無く演じています。

4:
松子の切なさと愛しさは勿論中谷の演技のおかげですが、それを引き立ててるのが松子の死の場面。大変衝撃的であり、ありうる事で、松子の年齢と経歴を考えると、ある意味、因果応報。

5:
太宰かぶれの八女川を演じたクドカン、さすがと言うべきか、一般的に想像されるその「テ」の人を具現しています。

6:
松子と心中しようとする龍洋一、睡眠薬(らしき物)を吐き出す間合いが素晴らしい。
演ずるは伊勢谷友介、中島監督が喜劇の才があると言うのも納得行きます。

7:
この映画を愛しくしているのは脚本と演出のおかげ。もう一つは中谷美紀、名優。

8:
しかしこの映画には一つ大きな欠点があります。なぜ松子の愛した男達が松子に暴力を振るうのか、理由が描かれていません。
フェリーニの『道』でジュリエッタ・マシーナが見せた怯えた瞳なら暴力衝動を解き放つのも分かりますが、この映画には演出も演技もありません。
ウザいからしばく、というのも分かりますがイマイチ説得力が弱い。

9:
また柴咲コウ演じる明日香は必要?存在理由が考え付きません。柴咲ファンとしては嬉しいですが『セカチュウ』の時と同じでSDPだから出たのでは?



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テーマ : 映画評価
ジャンル : 映画

プロフィール

CYPRESS

Author:CYPRESS
最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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