“Dewey”

正式な題名はちと長く、
Dewey: The Small-town Library-cat Who Touched the World”
邦題は、
『図書館ねこ デューイ ―町を幸せにしたトラねこの物語』
ある猫の一生のお話。

1:
猫?
猫の小説で直ぐに思い浮かぶのはポール・ギャリコの『ジェニィ』とハインラインの『夏への扉』(漱石の『我輩は猫である』はどう解釈しても猫の小説ではなし)。
ノンフィクションなら、ライオンですが同じ猫属の話なので、ジョーイ・アダムソンの『野生のエルザ』シリーズ。
2:
…これらを読んだ方なら既にこの本も楽しまれたことでしょう。

むしろこの本は猫の毛の柔らかく滑らかな感触を知らない方にお勧め。
3:
さて
比較的新しい英語の言葉に“PC”があります。
PC

political correctness

政治的公正

差別的でない表現、言葉遣い

社会的少数派の文化、権利、感情を尊重し、彼等彼女等を傷付ける言動を排除
4:
例えば、
“history”の“his”は男性を表わす訳ではなくギリシャ語の“historia”から出来た言葉。それなのにPCでは女性の観点からの歴史を“herstory”とします。
5:
PCにはこういう単なる思い付きか冗談が多いのですが“pet”の言い換えはいい。

“four-legged companion”
=仲間であり友達であり連れであり話し相手である。そやつの特徴は四つ脚。

この定義を260ページに渡って説明しているのがこの“Dewey”。勿論、「生」の話ですから、楽しい事だけでなく最後には当然別れもあります。キレイ事でないのが好ましい。
素敵な話です。是非御一読を。
6:
ペーパーバックの唯一の欠点は活版のために写真が不鮮明。ハンサムなDeweyが分かる写真が表紙だけ。


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テーマ : 洋書
ジャンル : 本・雑誌

『綾瀬はるか in 「ICHI」』

綾瀬はるかのファンなので手にしてみると…

これはひどい。
市の写真が前半だけで後半はアイドル綾瀬はるかの写真。
笑顔を振り撒くアイドル綾瀬はるかの写真は『ICHI』の番宣だけでも十分ありますから、この写真集には必要ありません。
無表情、仏頂面、襤褸、剣豪、殺陣等美貌、美人と無縁のものを演じ(身に着け)ながらも美しさを漂わせる綾瀬の写真だけで十分です。

非常に魅力的な市を演じた綾瀬ですが、演技の面から考えると美し過ぎ良くない。無駄に美しい。
でも写真になると人物設定と物語から離れるので美しさから「無駄」が取れ映画以上に美しくまた魅力的になっています。
おそらく綾瀬の美しさをこれ以上引き出した写真(集)は無いでしょう。これからも無いかもしれません。

だから笑顔を振り撒くアイドル綾瀬はるかの写真はこの写真集には不要です。
綾瀬「ヲタク」なら無条件で買うでしょうが、綾瀬「ファン」なら古本を半額以下で買った方がいい。
…という訳でまだ私は買ってません。


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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

『華和家の四姉妹』その7

第八話

1:
終盤に入り物語が動き始めました。
長女藤子(吉瀬美智子)はイケメン外科医ではなく、秋元太一(石黒賢)を選びました。
うめ(川島海荷)は吉安コージ(勝信)と巧く行きそう。

しかし、竹美(観月ありさ)は桜子(貫地谷しほり)の婚約者益子正三郎(加藤成亮)に抱き締められると、抱き締め返しちゃいました。
オマケにキスまでした。
姉妹で男を巡って三角関係になるとは、世も末(笑)、この世の地獄(笑)。(→それともおいらが世間知らずなだけ?(笑))
まぁ、この辺がマンガ原作連ドラの限界ですかね。

2:
「マンガ原作」と言えば、竹美がやたらと暴力を振るなぁ。
出来の悪い男に正義の鉄槌を振るうのは痛快ですが、工夫が足りません。
元カレが豊富な竹美なんだから竹美が一発食らわす代わりに、色々な専門家の元カレをアゴで使い(笑)悪い男にお仕置きを食らわせる方が面白いのに。

3:
益子正三郎の子供時代を演じたのが、藤本哉太!
『名前をなくした女神』の秋山健太を演じた超可愛い男の子。
イケメン正三郎の子供時代に相応しい。


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テーマ : テレビドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

『大魔神』その1

大映の時代劇特撮のあれです。
私が子供の頃はよくテレビで放送してました。数年前、久し振りに観たくなり自宅近くのレンタル屋さん数軒へ行くと、

無い(涙)

一軒も置いてない(涙)。

ネットで調べるとデジタルリマスターのDVDは出てるしBDも有る。
三作入り『大魔神 封印函 魔人降臨』なんてのも有り、どうせ買うんならこれと決め、ブックオフの「ウィッシュリスト」(笑)に追加。
「あ~、今日も無いわな」が続くこと3年程。
そして先日ついに、発見、入手

順番に観ていきます。
まずは『大魔神』から。

★簡単な紹介

○公開
1966年4月17日
『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』と二本立て上映

○スタッフ
企画:奥田久司
脚本:吉田哲郎
演出:安田公義
撮影:森田富士郎
特撮監督:黒田義之
特撮合成:田中貞造
音楽:伊福部昭
プロデューサー:永田雅一

○出演者
高田美和(花房小笹)
青山良彦(花房忠文)
藤巻潤(猿丸小源太)

橋本力(大魔神)

他 

★評

1:
画質はいいですな。作品自体が比較的新しいですから黒澤明や小津安二郎の古い白黒のリマスター版とは、エラく違います。

2:
面白い。
1時間24分と言う短時間が成功してます。大魔神が動き始めるのが1時間8分頃で実質登場時間は、15分程。
「主人公」が登場するのが全編の最後の1/ 4だけで面白いんだから、脚本と編集が巧いんです。
欠点が有るんですが、上映時間が短いので目立ちません。

3:
大魔神の撮り方も工夫してあり巧い。
人間の視点の位置で撮り見上げる構図になり、大魔神の大きさと恐ろしさを無理なく表してます。

4:
ミニチュアの特撮もいい。
大魔神が砦を壊すと屋根瓦が一枚づつ落ちるところなんか、いいね。スキ(笑)。
この映画、賢いところは、大魔神が破壊するのが作ってる最中の砦。
城下町なんかと違い大規模なセットを作る必要が無く、また作る物が少ないので手間を掛けられます。

5:
それでもねぇ、粗が目に付くんだなぁ。
日本古来の勧善懲悪物語はいいとしても、手抜きが多い。
例えば、
○猿丸小源太(藤巻潤)が火縄銃で撃たれても怪我の治り方が超常現象的。
○武神像を壊そうとすると地震が起こり地面が割れ、城兵が落ちるんですが、これが何回観ても自分から落ちて行ってるんだなぁ。
○砦を破壊する大魔神を止めようとして鎖を張り渡すんですが、唐突。これだけの混乱が起きてるんですから、誰かが「鎖を使え」なんて叫ぶカットが必要。


それと子役達が下手。まだ加藤清史郎の方が巧い。

6:
手抜きを全て修正し、100億程掛けて着ぐるみとミニチュアとCGでリメイクしたのを観たいなぁ。

7:
手抜きが目立ちますが、全体の作りは今観てもいい。『Space battleship ヤマト』より断然出来がいい。
特典映像で橋本力が『大魔神』は映画の良心が沢山入っているなんて言ってますが、その通りです。
合格以上の出来で、佳作まではあと一歩の映画です。

8:
今回久し振りに『大魔神』を観ると、光瀬龍の時代劇SFの映画を、やはり、観てみたいなぁ。
(参考 私の記事→『多聞寺討伐』)


タグ 大魔神 橋本力 藤巻潤 高田美和

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テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画

『幻夜』

白夜行』の続編らしい。

1:
面白い。
が、どうも粗が目立ちます。
1-1:
まず阪神大震災の描写が弱過ぎるから雅也が衝動的に叔父を殺す事に説得力がありません。
あの描写では、極普通の市民に殺人を犯させる程の異常事態とは思えません。だから美冬と雅也の出逢いがあまりにも唐突でご都合主義になり過ぎてます。
1-2:
白夜行』程ではありませんが、『幻夜』でも日本語の綻びが目立ちます。
1-3:
加藤刑事もマズい。捜査中の暴言やシャツを鷲掴んだりし、第十一章の最後でついに犯罪を犯してしまいます。フクタ工業に無断侵入し福田に暴行します。美冬の魔力に魅入られたためとは決して捉えられません。
警官に法を犯させる東野圭吾はプロの物書き?担当編集者はなぜ書き直させなかったのでしょう?

2:
白夜行』では亮司と雪穂の心理描写が無し。『幻夜』では美冬の心理描写はありませんが雅也は描写されています。第三章まで読むと雅也の役割と最後にどうなるか想像が付きます。

3:
致命的な欠点がありながらも間違いなく面白い駄作。だから『幻夜』に続く『白夜行』三部作目を読みたい。

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テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

『それでも、生きてゆく』その7

第八話

1:
すげぇ~なぁ、このドラマ。
幸せな登場人物が一人もいない。洋貴(瑛太)と双葉(満島ひかり)が幸せに一歩近づいたけど、文哉(風間俊介)のおかげで一歩戻り振り出しの不幸へ。

2:
もう一つ、すげぇ~なぁ。
文哉がなぜか釣り宿ふかみに来て、響子(大竹しのぶ)と会います。
響子が胸に秘めていたものを文哉に向け爆発させました。

文哉に会った直後の響子の取り乱し振り。
文哉に対する怒り、恨みの地味さ、格好の悪さ。
この場面、視線と心を釘付けにします。

坂元裕二脚本家の子供を殺された母親の加害者への態度が↑これ。
まぁ、こんなもんなんだろうなぁ。変な強調や誇張が無くて現実感が有り大変いい。

文哉の方は相変わらず「ます」のまま。響子の心を平気で、無神経に逆撫でします。
文哉は病気らしいですが、坂元脚本家は、この問題を残り3回でどう解決するか、楽しみ。

3:
そして、今回の最後で死にたいと言う双葉に洋貴も感情を爆発させます。
この時、二人を写していたカットから車を斜め後ろから撮るカットに変わり、車が急停車します。
洋貴の心の中で何かが変わりましたゾ。または何かがハッキリしました。(→二人が見えない=心の中)

響子は文哉に対してあなたが死ぬまで私は死なないと言います。
洋貴は誰も二人のことを知らない所へ行きたい、…二人だけで、と言います。

響子は否定的。悪い意味には捉えられません。
洋貴は希望を手放したくない。双葉が自分にとって重要である事に気付きましたな。

物語が終盤に入り登場人物達が題名通り『それでも、生きてゆく』になってきました。
面白くなってきました。

それにしても、満島ひかり、巧いなぁ。
洋貴が告白してんだから、それもとんでもない時なんだから、目が点になって当然の状況。
文哉が殺人未遂を犯し感情が仮死状態になってますから、反応無し。
この場面での表情が大変宜しい。
今の綾瀬はるかには、こんな表情、無理でしょう。

4:
勿論、次回も観ます。


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テーマ : テレビドラマ
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“The Ruins”

邦題は『ルインズ廃墟の奥へ』、スコット・スミス
デビュー作"A Simple Plan"の出来が良過ぎ、10年以上2作目を書かなかったから小説を止めたと思っていました。

1:
この小説も面白い。
カスパー・ダヴィッド・フリードリッヒヒエロニムス・ボスの絵を合せ熱帯降雨林に播くとこの小説になるでしょう。

2:
この小説を読んで思い出したのがトゥウェインの『アーサー王宮廷のコネティカット・ヤンキー』(→「傲慢」)とケン・フォレットの『鷲の翼に乗って』(→"independent")。
「傲慢」とアメリカ人が人の性格を表わす時によく使う"independent"(=「独立心が強い」ですが、「積極的」と「困難に立ち向かう」も暗示している)は、同じもので一枚の硬貨の裏表にすぎません。
この小説の様に他国に対する敬意を忘れ無知を恥じないと未だにマーリンの呪いが蘇り、アメリカ人を傲慢にし自滅させています。

3:
題名の"Ruins"は日本語で考えると中々興味深い。物語から「遺跡」と分かりますが、話が進むと「廃墟」とも捉えられます。個人的には邦題にも使われてる「廃墟」の方がいい。現在完了進行形だからです。


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ジャンル : 本・雑誌

“A Simple Plan”

邦題は『シンプル・プラン』、スコット・スミス

1:
『秒速5センチメートル』の中で種子島の高校生はカブで通学しています。

2:
これで思い出したのがアメリカやカナダの事。彼地では16歳で車の免許が取れるとか。
それだけ広大で、また交通の便が悪いと言う事。
だから高校生が修理工場(?)の一角を借り車を再生するキングの『クリスティーン』なんかは実にアメリカ的で日本では考えられない話。

3:
そしてこの“A Simple Plan”もアメリカという広大な土地だから書ける物語で日本では無理。
ヤクザが稼いだ金を頂く話ですが、
「ひょっとしたら実際に起るかもしれない」と思わせる設定です。

4:
登場人物達の心の動きや変化も楽しめます。極普通の人間でもこういう場面に直面すれば正気を保つのは難しいでしょう。

5:
読む事を楽しむという小説の美点を「単純」に楽しめます。


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『華和家の四姉妹』その6

第七話

1:
竹美(観月ありさ)の尻を追い回す益子正三郎(加藤成亮)。そんな正三郎を信じようとする桜子(貫地谷しほり)。
一途なところがソックリな正三郎と桜子。
最後の場面で正三郎が桜子を抱き締め、めでたし、めでたし、とりあえずは。

それまでの正三郎の諦めの悪さ、しつこさ。これは男の典型的な行動であります。
逃げられた恋の相手から適切な距離を保てないのが、男。男のいやらしさを省かず描き、中々宜しい。

2:
「四姉妹」と言う題名通り出て来る男供は、情けなさ全開。
ボコボコにされる正三郎を助けるのは桜子。
竹美の元夫山根克彦(田中哲司)はなぜか女に対して弱腰。
うめ(川島海荷)が好きな吉安コージ(勝信)は、付き合ってる女の浮気を認めませんでした。
藤子(吉瀬美智子)が本当は今でも好きな秋元太一(石黒賢)は借金も有り、藤子に対し積極的になれません。
パパ(遠藤憲一)もママ(宮崎美子)の死の責任を感じ四姉妹に顔向け出来ず。

言い換えると、自由奔放な竹美の引き立て役にすぎなくなっている男供です。


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『僕と彼女と彼女の生きる道』その14

一回観た後のまとめ、その2
長所編

1:
小雪
1-1:
登場人物で主役は間違いなく小柳徹朗(草なぎ剛)ですが、巧さで目立ったのは北島ゆらを演じた小雪
、と言うかぁ、草なぎが下手過ぎるから必要以上に横にいる小雪の普通の演技が目立つんです。
それでも頭が良く、他人を思いやることを知り、控え目なゆら先生になっていた小雪です。
小雪も仲間由紀恵や成海璃子と同じく声が籠り通りが悪く役者としては不利ですが、演技力があるので籠った声を十分補っています。
しかもこのドラマでは、籠った声がゆらの控え目な性格と合い欠点を巧く利用しました。
1-2:
徹朗が父親としての娘への愛情と他人への思いやりを思い出すのがこのドラマの粗筋。
そのきっかけや触媒になるのが娘の凜と凜の家庭教師北島ゆら。
しかしですなぁ、草なぎの演技力不足で存在感が弱く薄いのでゆら先生が目立ち主役はゆら先生ですよ。

2:
このドラマの一番いい点は、凜が育児怠慢により虐待の一歩手前まで行く事。
母親には見捨てられ、仕事人間の父親はほぼ育児怠慢。
ゆら先生と大山美奈子お祖母ちゃんがいなかったら徹朗は自覚しない内に境界線を越えてた恐ろしさと現実感が有ります。
実際の自動虐待はこの小柳家の様に騒動が起る事も無く気付く事も無く始まってるんじゃないでしょうか?

★この境界線を靴が踏んでいるかもしれない見えない現実感と恐怖感が大変素晴らしい。
同時に素晴らしいのが、やはり凜を虐待しなかった事。
子供特有の頑固さや意固地さに徹朗が凜を殴ってもおかしくない場面も有りましたが、殴らない脚本にした橋部敦子、この点は見事です。

3:
二人の登場人物の間に草を入れるは目新しく、中々宜しい。
3-1:
各話毎に何回も書きましたが、心が通い合えば二人の人間の「道」に草が生えるはずが有りません。
子供が幼い頃から毎日親子のこの「道」を歩けば、踏み固められ少し位の雨で崩れることもなく、ハッキリとした道になりますから、人生という「道」に迷うこともありません。
しかし人通りが途絶え、手入れを怠れば、最初に表われる崩壊の兆しが草が生える事。
3-2:
この様に解釈すると、小柳家の崩壊の危機と凜の虐待の危機を表すのに室内装飾用草の鉢植えを二人の間に入れるのは、最適。
徹朗と凜の間から草は無くなりましたが、徹朗と可奈子の間には結局無くならず復縁ならず。
3-3:
また二人の登場人物の間の草が表すのが甘え。
「家族のために一生懸命働いてるんだから、しなくてもわかるだろ?」という言い訳を草が表してます。

☆「凜のこと、ハッキリ言ったことないけど大好きなの分かりだろう?」
☆「可奈子のこと、最近忙し過ぎて何にもやってないし言ってないけど、愛してるの分かるだろう?」
☆「お爺ちゃんと孫娘なんだからお互いに好きで当然だよな」

こういう言い訳で一杯になった小柳家をこれ以上無い程表してます。
凜と義朗おじいちゃんの間に入れた草は中々強烈です。
一回や二回孫と遊んだからと言って孫から懐かれ好かれると思ったら大間違いだぜ、義朗じいちゃん、と静かにハッキリと語る草です。
3-4:
花や草で家庭を飾るのは美しく、また中々良い趣味です。
し、か、し、
飾ると言う事は、醜さ汚さを隠す事でもあります。
外面が良く体裁を繕う離婚前の小柳御夫妻には、この点からも草がお似合い。
3-5:
室内装飾用草の鉢植えは、買ってくる物。
二人の登場人物の間にある目障りな物は、買ってきた物。
つまり草が金を表し、二人の人間の間に入り二人の行き来を邪魔してます。
個人的には金なんかいらんなんて戯言は言いませんが、徹朗は金の使い方を間違ってるか、金に使われています。
仕事に追われ家族を顧みなかった徹朗でしたからね。
3-6:
★以上から分かる様に、草を使って間接的に「道」を表してます。
橋部敦子が書いた『僕の生きる道』シリーズ3作の中で「道」の重要さ、「道」を維持管理していく事の難しさを描いているのが、この『僕と彼女と彼女の生きる道』です。

4:
小柳家のマンションロケ地
4-1:
川の横に有り、更に直ぐ近くには橋が有ります。
水の流れは時の流れを連想し、川自体は出帆を連想します。
橋は、決断や判断、変化を表す演出によく使われます。
このドラマでは川を使って登場人物が新たな人生を歩み出すのを表してますが、
橋を渡り切るカットが無いから、逆に登場人物の迷いや決断の難しさを表してます。
つまり親権問題、仕事をしながらの子育て、有名銀行を辞めた後の職探し、離婚直後の恋愛等です。
こうして考えると、小柳家の落ち着きの無さも納得させるロケ地(→俺だけ(笑)?)。
4-2:
そしてこのロケ地が一番効果を表すのが、最終話の最後のシークウェンス。
ゆらと凜と徹朗のお食事会をやるのが徹朗の勤め先のレストラン。とりあえず(笑)映像の中に橋や水が入らず、「安定」した3人の関係と状態を表し、小柳家のマンションとは違う事を表してます。
オマケにテーブルの上に有るのは草の代わりに花が少々。

※こんなところで『僕と彼女と彼女の生きる道』第一弾、終り。


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『僕と彼女と彼女の生きる道』その13

一回観た後のまとめ、その1
欠点編
脚本の作りが荒く主演の二人が下手だから欠点が目立つ目立つ。

1:
橋部敦子が書いた『僕の生きる道』三部作をこれで全て観ました。
映画の『僕と妻の1778の物語』は脚本家が違うので、個人的には別物、派生作と考えてます。
三部作の中で一番出来がいいのが、この『僕と彼女と彼女の生きる道』。

2:
主演二人、草なぎ剛美山加恋の演技力不足が甚だしい。
2-1:
草なぎは相変わらず役に合わせて表情を作ると変わらないし、台詞には感情が籠らず無表情。
このドラマでは娘への愛情が芽生え育っていくのですが、表情も言葉も振る舞いも目差も変わらず、本当に徹朗は凜が好きなんだろうかと思う場面がしばしば。
2-2:
美山加恋は、当時7歳でドラマアカデミー賞の助演女優賞と新人俳優賞を受賞したから好演を期待して観たら、この賞は人気投票であることを再び実証。
八木優希と芦田愛菜には全く敵いません。
一番目に付くのが、台詞の間の悪さ。目障り耳障りな隙間が各話にかなり有ります。
音楽を入れれば隙間をいくらか埋められますが、美山が出るカット全てに入れられるはずありません。
2-3:
こんな訳で、最終話で徹朗と凜が新幹線ホームで別れる場面が盛り上がらないのも徹朗と凜が父娘の愛情を育み親密さを増しているように見えないからです。

3:
またもう一人気になったのが徹朗の父義朗を演じた大杉漣。
誇張し過ぎた役のためもありますが、それでも感情表現が乏しい。
草なぎよりはましですが、演技が雑です。
低音の響きのいい声をしてるし、二枚目ですから、まぁスターなんでしょう。

4:
『僕の生きる道』でも登場人物が物分かりの良過ぎる善人ばかりでしたが、『僕と彼女と彼女の生きる道』でも徹朗と対決する相手が簡単に感化され過ぎです。
凜の担任の先生と徹朗の父義朗が弱過ぎる「敵役」。

5:
徹朗と可奈子が離婚しますが、どうも説得力が弱い。
徹朗が仕事人間で、人に冷たいのはいいんです。(→でも草なぎ剛が下手なんであまり嫌なヤツな見えず、ドラマとしては不利)
可奈子の方は単なる身勝手わがまま女。
だから離婚の原因を徹朗だけにするのは、無理が有ります。

6:
初回に出て来た十文字型の橋、やはり利用出来ず。
あんな複雑な物を少なくとも脚本が完成するのが遅い連ドラの演出で利用出来るはず無し。
それに、そんなに頭がいい監督いないだろうなぁ。

7:
徹朗と可奈子が復縁しないのも無理が有るなぁ。
父親として、人間として大々的に改善した徹朗を認めず惚れ直さない可奈子は違和感有り過ぎ。
これも脚本の欠点。

8:
書き忘れた事。
第九話の最後、
凜が徹朗の勤め先のレストランで「社会見学」をし、徹朗の働く姿を描きます。
8-1:
問題は徹朗を笑顔で描いてある事。
食器洗い段階が終りようやく食材の下準備を許されたばかりで、どう考えても仕事を覚えるのに必死で笑顔になる余裕が有るはずありません。
まぁ、凜が笑顔を描くのを許しても構いません。
8-2:
場面は少し進み、
徹朗は笑顔で凜とジュースを作り、義朗おじいちゃんはその絵を見ます。
義朗おじいちゃん帰宅後、亡き妻の写真に向かい、
「知らなかったよ。徹朗があんな顔して笑うなんて。
あれが、父親の顔というものなのか?」
問題は義朗おじいちゃんがその絵を見たカットを入れた事。
義朗おじいちゃんも長年働いてきたから働き始めたばかりの人間が笑顔になんかなれるはずがない事を分かってるはず。
義朗おじいちゃんが徹朗の笑顔に気付くのは凜とジュースを作ってる時で、凜が描いた絵を見た時ではありません。
このカット割りだと義朗おじいちゃんが徹朗の笑顔に気付くのは、凜の絵を見た時になります。
ん~、困ったもんです(溜息)。

9:
アナログ撮影を地デジで観たので、色の悪さは承知の上。
白に光が当たると水色になってました。空を背景にした木の枝も水色。


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『それでも、生きてゆく』その6

第七話

1:
夕方(笑)の回です。
物語が新たな展開へと向かいます。
1-1:
双葉(満島ひかり)は洋貴(瑛太)の母響子(大竹しのぶ)から認められました。
1-1-1:
何回も書きますが、双葉の描写が初回から大変いいんだなぁ。

まず双葉の人柄をまとめると、
a:兄文哉(風間俊介)の殺人に対して心を痛める優しさ。
b:殺人者の家族だから気後れを感じて当然ですが、それでも度を越しているのは心の弱さのため。
c:文哉を心配し、また洋貴を慕う健気さ。

この双葉の人柄が毎回よく表れているのが、必要以上に深々とするお辞儀。
1-1-2:
今回第七話で言葉としても良く、また双葉の人柄もよく表したのが、響子に洋貴に何をしてあげたいかと聞かれたときの答え。

>靴と靴下を買ってあげたい。洋貴はいつも踵を潰して履いてるし、靴下は変な物ばかり。

そして洋貴からは何をしてもらいたいかと聞かれても、首を振るだけ。

…ほんのささやかな幸せを一つだけ欲しい慎ましさ。

ん~、双葉の人柄と生い立ちを大変よく表してるなぁ。
1-1-3:
中々出来がいい脚本を忠実に、完璧に再現しているのが、
満島ひかり
演技だけでなく、自分自身の肩の細さと薄さを利用して弱々しさを最大限表現しています。
大変いい。

1-2:
医療少年院で文哉を担当し「出来ちゃった」看護士東雪恵(酒井若菜)の話を響子と弟耕平(田中圭→TV版『世界の中心で、愛をさけぶ』の安浦委員長。サクの前に亜紀の唇を奪った失礼な(笑)やつ)と聞く洋貴。
この時も一人だけ目が逝っちゃてるのが、洋貴。これだけ何回も目が現実社会から離脱してオマケに夕日が出てくると、「さらば、理性の世界」。

洋貴、一人で文哉が暮らすヤバイ世界へ一歩踏み出しましたゾ。

1-3:
そして、文哉。
夕日の中にいるのが、洋貴や双葉より長い。
つまり登場人物の誰よりも変化が大きい、と言う事。
その変化は、まぁ今回第七話ではハッキリ描写してませんが、何だか分かるけど、次回のお楽しみ(笑)。
1-3-1:
それにしても、なぜ文哉は人を殺したんでしょう?
普通の人間には殺人を抑える「もの」が有りそう簡単には人を殺さないんで、殺人の動機を理解するのは大変難しい。
少なくとも私にはよく分かりません。
このドラマでも「なぜ」は、すくなくとも今回第七話まででは、描かれていません。
文哉も「ます」なんです。

(殺人や誘拐などの動機の描写では、黒澤明の『天国と地獄』で天才的な描写をしてます。
→「『天国と地獄』その2

この演出をこえるのは、ほぼ不可能だろうなぁ。
また「ます」についてもこの記事を参照して下さい)
1-3-2:
最後の場面で文哉がいるのが、夕方のトンネルの出入り口。
文哉が向かうのは、トンネルの中か、外か?
どちらにしろ向かう先に有るのは、闇です。絶望しか文哉を待ってないとしか捉えられません。
1-3-3:
文哉が「やっちゃった」ときに近くにいたのが、
草間五郎(小野武彦)
草間真岐(五郎の娘、佐藤江梨子)
草間悠里(五郎の孫娘、原涼子)
臼井紗歩(安藤サクラ→不良娘を好演)
駿輔(文哉の父、時任三郎)
この五人は文哉の影響が大変強いと捉えていいでしょう。

2:
次回も、勿論観ます。


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テーマ : テレビドラマ
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『僕と彼女と彼女の生きる道』その12

最終話

1:
前回から続き、冒頭、ゆら、「お泊まり」!

上手(左側):ゆら
下手(右側):徹朗

1-1:
ややや、ゆら先生、私の予想を裏切る大胆さ(笑)。
控え目で思慮深い言動と雰囲気ですが、節目節目で主張すべき時に主張しましたから、今回の「お泊まり」も想定内という事ですか…。
逆にゆら先生ならやって当然か(笑)。
そこまで考えが及ばなかった私に見る目が無いって事です(涙)、いや(笑)。
1-2:
二人の位置は徹朗と凜の食事の場面と同じ。
食事を通して徹朗が凜を思いやり世話した様に、ゆらも徹朗を一晩見守った訳か。
1-3:
二人の関係は前回よりもう一歩前進。

2:
続いてゆらが徹朗にココアを淹れる。

上手(左側):ゆら
下手(右側):徹朗

ふ~ん、ゆら、
「もう少し、いましょうか」
こんな台詞が出ても当然の二人になりました。
徹朗、持て過ぎ(笑)。

3:
大山家の凜の部屋。
ベッドの向きが小林家と逆。頭側が上手になってます。

4:
徹朗、ゆらのアパートで不服申立ての相談。

上手(左側):徹朗
下手(右側):ゆら

ほぉ、徹朗、ショックの初期症状から立ち直りまともに考えられる様になりましたな(笑)。
まだゆらと深い関係になれないのに気付いた様です。

5:
可奈子、凜の荷物を取りに徹朗のマンションへ。
二人共話がある。

上手(左側):徹朗
中央:室内装飾用草の鉢植え、テーブルの上の草
下手(右側):可奈子

5-1:
最初は草を中央の目立つ所に入れ際立たせます。不服申立ての期日が明日迄だから二人共も不安がある訳です。
しかし、徹朗がこれからも凜の父親でいさせてくれ、何かあったら相談して欲しい、父親が必要な時は呼んで欲しい、と可奈子に話します。
すると、中央の草を下手寄り目立ちにくい所に入るようにカメラを移動。
徹朗が凜を愛する父親だと分かったから安心した可奈子です。
5-2:
それでも二人が写るカットには間に必ず草が入りますから、二人の復縁は不可能と明示。
…でもなぁ、徹朗がこんないい父親に変わったんだから可奈子は、
「また君にぃ、恋してる」
にならんかね?
…徹朗と可奈子の離婚はどうも説得力が弱い。仕事人間だった徹朗にかなりの非は有りますが、娘を放って家を出て行った可奈子の方が、実は、徹朗以上に非が有るのでは?
一時的にせよ娘を捨てた罪悪感が強いから、凜に対して自信が持てないのは確かでしょう。
5-3:
徹朗、
「可奈子も凜を愛してるだろ?」
可奈子
「ハイ」
徹朗
「二度と凜を手放さないんだろ?」
可奈子
「ハイ」

「この母親にしてこの娘あり」、を表してるんでしょうが、何か違和感が強い。
凜が連発する「ハイ」に説得力が無いからです。
それにこのシークウェンスは中々いい場面なんだけど、草なぎ剛が相変わらずの表情の無い喋り方だから全く盛り上がりません。
ヤレヤレ(溜息)。
5-4:
ところで二人の位置から分かる様に、凜と食事する場合と同じく徹朗が主(しゅ)になり可奈子を元気づけてます。
…こんないい男を逃がしちゃっていいの、可奈子さん?
~by 俺~

6:
徹朗、ニンジンのグラッセを初めてお客さんに出す場面。
6-1:

手前:子供のお客さん
中間:ツル性草
奥:徹朗

徹朗の不安を強調する草。
6-2:
子供だけのカットでは、

中央:子供
下手端:草

目障りな物が無くなったからどうなるかは、明らか。
凜を失った徹朗、久し振りの喜びと笑顔の瞬間。

7:
徹朗、凜に手紙の書き方を教える。

上手(左側):徹朗
下手(右側):凜

父娘のあるべき位置。

8:
別れの朝。
徹朗と凜、手を繋ぐ
河原の土手で二人でハーモニカを吹く
新幹線のホームでお別れ

上手(左側):凜
下手(右側):徹朗

凜が徹朗に喜びを与え、徹朗の方が悲しみが大きい。

9:
最後、徹朗の作った料理で凜とゆらとお食事会

上手(左側):ゆら
中央:凜
下手(右側):徹朗

9-1:
三人の新しい人生の始まり。
注目すべきは、目障りな草が無い事。代わりにテーブル上に目立たない花が少々。
花が咲いた三人の人生です。
9-2:
そして徹朗の台詞通り徹朗に喜びを与える二人の位置。
9-3:
第一話の目障りな縦の窓枠とはエラく変わり、めでたしめでたし(^_^)。


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『僕と彼女と彼女の生きる道』その11

第十一話

1:
冒頭、凜と義朗おじいちゃんとの夕食の場面。

上手(左側):義朗おじいちゃん
中央:室内装飾用草の鉢植え
下手(右側):凜

へぇ~、二人の間に何かわだかまりが有るみたい。
残り二話になっても祖父と孫娘の間に何やら隔てるものが有ると暗示しているなら、徹朗側、親権審判、かなり不利。

2:
そして凜が徹朗とホットプレートで焼肉の場面。

上手(左側):凜
下手(右側):徹朗

やや、父娘の位置が逆になりましたぞ!
今迄の位置で少しづつ父娘の関係が良くなっていったのに、その位置を捨てるとは…。
またしても、嫌な予感が…。

3:
凜、可奈子と徹朗と動物園へ。
3-1:
まず入る時は、

上手(左側):可奈子
中央:凜
下手(右側):徹朗

またまた凜と徹朗の位置が今迄と逆。
生物学的親子再集合。
それがこの位置。
これがあるべき位置なら、徹朗と凜の今迄の位置は逆だから、徹朗またまた不利な予感。
3-2:
しかし、園内で

上手(左側):徹朗
下手(右側):凜

になるのが6回。
可奈子が家を出て以来凜と徹郎の関係がかなり良くなったと言う事。

3-3:
動物園の場面の最後、三人でジュースを飲むカット。

上手(左側):可奈子
中央:凜
下手(右側):徹朗

凜と徹朗はジュースで良い時間を共有してるからこのカットでは可奈子より徹朗と親密な関係。
凜がもう一度テントウムシに乗ろうと手を取ったのも徹朗。
しかし三人の位置から考えると、どうやら可奈子に分が有りそう。
3-4:
という訳で徹朗、可奈子に対して挽回したものは少ない。

4:
徹朗、
「凜の今迄の成長の瞬間を見られなかったから、これからの凜を見続けたい。なんでもっと早く大切なものに気付かなかったのか?」
ゆら、
「いいじゃないですか、気付けたから」

上手(左側):徹朗
下手(右側):ゆら

ゆら、初めて徹朗に触れる。しかも微笑み付き。
あらら、新たな展開の第一歩でしょう、これは。

5:
凜、徹朗が作ったナポリタンを食べる。

上手(左側):徹朗
中央:室内装飾用草の鉢植え
下手(右側):凜

凜、お父さんの作る料理に半信半疑。
凜、一口食べると、

上手(左側):徹朗
下手(右側):凜

美味しいから草が無くなりました。

6:
今迄の構図で予告(?)した通り凜は可奈子の元へ。
6-1:
可奈子が凜を連れ去る時、

上手(左側):凜
下手(右側):可奈子

凜の父親への愛情をハッキリ表してる構図です。
凜の左側は父親徹朗の場所。
6-2:
一人残った徹朗の所にゆらが来て肩を抱く。

上手(左側):ゆら
下手(右側):徹朗

へぇ~、これは中々面白い構図です。

6-2-1:
ゆらは、徹朗の右側が凜の場所である事を目の当たりにしてきましたから、徹朗の右側が重要である事を分かってます。
徹朗の悲しみと喪失感を考えれば、右側の方がゆらの優しさと思いやりがより伝わりやすい。
では、なぜゆらの気持ちが伝わりにくい左側から徹朗に近付くのでしょう?
徹朗のゆらへの愛情と父娘関係を尊重し、可奈子との結婚生活を初め徹朗の今迄の人生を認めているからです。
6-2-2:
しかし、失恋への最高の薬は新しい恋。
成熟した熊のオスは、授乳中の仔連れのメスを見つけると、仔熊を殺します。授乳により止まった生理を再開させそのオス熊自身の仔を繁殖させためです。
徹朗が凜のことを忘れるのは絶対に不可能ですが、新たな恋や結婚、子供は可能。
だから積極的に徹朗の悲しみを慰める事を暗示する右側(下手)へ入っても問題は有りません。上の「4」では既に右側(下手)から理解と思いやりを示しています。
こう考えると、ゆらが徹朗の気持ちや今迄の人生を認め尊重してるとしても、ゆらの気持ちや考えには何か有るのではと思わせる構図です。
尤も凜の部屋のセットの作りの制約があるからこの構図でしか撮れないんでしょうが(笑)。
6-2-3:
という訳でゆらが徹朗のこと以外にも考えていそうなのは、
a:
第何話かは忘れましたが、凜には私の様な経験をさせたくないと言い、自分の子供時代の親子関係が不幸であったと仄めかしています。
だから凜がいつでも徹朗の元へ帰れる場所(=徹朗の左側)を残してあげておきたい。
b:
恋愛に関しては臆病で積極的になれないだけ(笑)。
c:
恋愛に関しては百戦錬磨(笑)。
この手の男は傷口の反対側からゆっくり、ソッと行った方が効果的で最終的にはこの方が早い(笑)。
6-2-4:
以上の様に色々考えられる構図、二人の位置です。

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『母なる証明』その1

★簡単な紹介

○公開
2009年10月31日(土)

○スタッフ
原案:ポン・ジュノ
脚本:パク・ウンギョ、ポン・ジュノ
演出:ポン・ジュノ
撮影:ホン・クンビョ
音楽:イ・ビョンウ
プロデューサー:ソウ・ウォシク、パク・テジュン

○出演者
キム・へジュン(母親)
ウォンビン(息子トジュン)
チン・グ(ジンテ)
ユン・ジェムン(ジェムン刑事)


★評

1:
ちょっと長いかなぁ。
母親の真犯人探しの目処が付くまでは、テンポが遅い。勿論これは母親の焦燥感を表す演出なんだけど、初めて観る時はちと辛い。
個人的には後二回は観たいから、感じ方がどう変わるか興味が有ります。

2:
韓国の野山は、この映画だけでなく何回観ても日本ソックリ。

3:
全体の作りは、殺人事件を主題の一つにしながらも大袈裟にならず中々宜しい。
3-1:
音楽の入れ方が最小限度で、まずこれがいい。
映像の「間」の悪さを音楽で修正したり誤魔化してないと言う事。
他の記事でも書きましたが、映画は無声映画から生まれたので基本的に映像で表現するもの。映画やドラマでは音楽は脇役にすぎないと私は思ってます。
3-2:
登場人物も設定、演出共に大袈裟なところが無く、いい。現実感や生活感が有り宜しい。

4:
母親の行動は『永遠の仔』と同じ。ただ『母なる証明』の方は、母親の例の行動を納得させるカットを入れてます。
被害者の葬儀の場面で「ウチの子を恨んだら承知しないよ」とか言う場面に入ってます。
何気なく、また大した事ないカットなんですが、日本のTVドラマでは”この手”のカットを観たことなく、感心しました。
丁寧に作ってありますゼ、この映画。

5:
そして母親の行動は静かに、穏やかに、しかし確実に良くない方に進んで行きます。
大袈裟な演出は有りませんが、登場人物以外の「物」で表しています。
5-1:
この映画でも「橋」を変化の象徴に使ってます。
母親がジンテの家へゴルフクラブを盗りに行く場面です。
息子トジュンにはジンテは不良だから付き合うなと言いながらも、自らは対岸のジンテの家へ行ってしまいました。
上の「4」の場面から続いてます。母親は「不良」の世界に入ってしまいました。
5-2:
そして母親は映画前半では赤系のエンジの衣装を着てますが、アジュンの友達を探す場面から青紫系に変わります。
衣装でも母親が「不良」の世界へ更に深く入った事をハッキリと、また声高に伝えてます。

つまり、今までは「赤(系)信号」だったのに、ついに「青(紫系)信号」に変わってしまいました。
母親には自分の行動を抑える「もの」が有ったのですが、いつの間にか無くなってしまいました。

または、暖かい「赤(系)」い血と心が、気が付かないうちに、冷たい「青(紫系)」い血と心に変わってしまいました。
5-3:
ジンテの家へ行く場面と廃品回収業の老人の家へ行く場面の前は、道を進む母親をロングショットで撮ってます。
母親にとっては、これからやろうとする事はロングショットに写る自分の様に小さな事で大した事ではないのです。
そんな母親の心の中を表すカットです。
素晴らしい。

6:
こんな具合にざっと観ただけでも全体的に丁寧に、そして細やかに作ってあるのが分かります。
間違いなく佳作です。
日本のミステリー映画でここまで丁寧に作った作品は、個人的には、黒澤明の『天国と地獄』しか記憶に無し。
(参考→『天国と地獄』その1 http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-661.html
     『天国と地獄』その2 http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-664.html
     『天国と地獄』その3 http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-670.html
     『天国と地獄』その4 http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-675.html )



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『華和家の四姉妹』その5

1;
ふ~ん、やっぱり主人公は竹美(観月ありさ)だ。
台風の目みたいにやたら男を惹き付け、台風みたいに物を壊すは、騒ぎを引き起こしますなぁ。
正体不明の魅力を撒き散らし男達を惹き付ける、惹き付ける。
「歯に衣着せぬ」と物怖じしないとこがいいんでしょう。
美貌とスタイルの良さと言う物理的な魅力も、いい。
確かに長身、脚が長い。
もう一ついいのが、肩幅と頭の大きさのバランスがいい。言い換えると顔がデカ過ぎないって事です。
そして、夏が舞台のドラマなんだから当然だけど、やたらと長い美脚と両肩を見せ付ける衣装。

(→まぁマンガが原作で喜劇的要素が必須だから「魔性の女」でいいんだけど、この辺をもう少し細かく描写出来るとちょっと面白いドラマになるのに。)

アイドルと呼ぶには不可能な年齢ですが、観月ありさの魅力全開。
演技の方も今回も悪くありません。
竹美は普段は能天気なんですが、実は頭と心の動きがいい。この辺が分かるカットでは表情に変化をさりげなく付け、宜しい。

綾瀬はるかには、こんな役、まだ出来んでしょう。

2:
今回第六話は、演出から見ても変化の回。
夕方は、「夕方→一日の終わり→変化」と使われる場合が多い。

長女藤子(吉瀬美智子)が講談社屋上で秋元太一(石黒賢)と互いに本音を探り合いするのが、夕方。
それから肩書き目当ての自称外科医と夕食へ行きます。
竹美の元だんな山根克彦(田中哲司)が橋の上で竹美に別れの電話をするのも夕方。
最後の方で克彦からもらった熊のストラップが壊れますが、別れの電話をした時に橋を渡り切るカットが入ってないのでまだ踏ん切りがついてませんな、克彦の方は。

3:
決してつまらなくはないんですが、竹美がいい意味でも悪い意味でも目立ち過ぎ。
特に貫地谷しほりが実力を発揮出来ていません。
竹美「台風」に振り回される少々気の弱い桜子役だからこれでいいんだけど、貫地谷の実力を考えるとなんか勿体無いね。


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『僕と彼女と彼女の生きる道』その10

第十話

1:
ゆら、ホテルらしき所で勝亦(大森南朋)と谷川亜希(田村たがめ)と食事。

上手:勝亦亮太と谷川亜希
中央:縦に伸びる窓枠
下手:ゆら

話題はゆらと小柳父娘の関係。
ゆらの背景にはプールの水が写り、小柳父娘のマンションの横の川を連想します。
だから、ゆらは「親-小柳父娘」、勝亦と谷川は「反-小柳父娘」を強調してます。

2:
凜と可奈子が出掛ける前の朝食。

上手(左側):徹朗
中央:室内装飾用草の鉢植え
下手(右側):凜

母親と出掛ける事に気乗りしない凜です。

3:
そして次のカット。橋を渡る徹朗と凜。
徹朗が先になり凜が後になるのは、当然凜は母親と出掛ける事に気乗りしないから。
直ぐに駆けて徹朗に追い付き手を握るのは、徹朗と暮らしたいというより、不安の表れでしょう。
橋を変化や決心の象徴と考えると、二人が渡り切るまで写してませんから不安と捉える方が妥当です。

4:
橋の上で、坪井マミ(山口紗弥加)、徹朗に最後の告白。
背景に虹色電球イルミネーション。徹朗にふられる坪井マミへの新たな恋愛人生の出帆記念ですな。
でも坪井が橋を渡り切るところを写さないから、まだ徹朗に未練たらたら。

5:
徹朗のマンションへ向かう凜と可奈子、ゆらに会う。
シャボン玉が舞っています。
5-1:
シャボン玉は割れやすいですから短命、短期を表してるのは間違いなし。
何が短命、短期?
凜が「短命」なら別のドラマ(笑)だから、可奈子かゆら。
ということは、シャボン玉は自ら行き先を決められないですから、徹朗の愚痴や不満を聞き見守る事しか出来ないゆらです。
先行き非常に悪いゆらです。
5-2:
そしてゆらの先行きにさらに影を落とすのが、凜の髪型が変わっている事。
娘の髪型を変えるなんて男親には考え付くことさえ出来ません。

6:
徹朗の勤め先洋食屋の料理長をやってるのが松重豊。
ハンバーグ(→写らないので多分)の形を整え空気抜きをしている場面が有りますが、手付きがどう見ても素人(涙)。

7:
さて家裁で審判。
可奈子側弁護士、徹朗の浮気を認めさせる時、どう見ても誘導尋問。許されるはずありません。
徹朗側弁護士は異議を申立てないし、裁判官も注意さえしません。

★脚本、ついに自爆(涙)。

あ~あ、やっちゃったぁ…

素人の目からすると誘導尋問ですが、専門家からするとどうなんでしょう?

8:
徹朗、実家へ行き父親義朗に感謝、肩を揉み、父親の家族の愛し方がようやく分かる場面。
いい場面なんだけど、演出が説明的過ぎます。
音楽の入れ方が少ないのはいいんですが、演技だけでは間を保てていません。

9:
半月のカット、そして眠れない徹朗に付き合い電話で味噌汁の話をするゆら。
9-1:
どう見てもゆらは徹朗のことが好きで手を貸したいのに、徹朗はゆらの気持ちが全く分からず。
ここまで徹朗が鈍感だと脚本が「変」以外有りません。
9-2:
だから半月はゆらの徹朗への思い。


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『僕と彼女と彼女の生きる道』その9

第九話

1:
前回第八話から続くシークウェンスで冒頭、可奈子と徹朗の会話。
1-1:

上手(左側):室内装飾用草の鉢植え
下手(右側):可奈子

このカットが9回。
可奈子の将来の人生設計に徹朗が入ってない事を強調してます。
それでも徹朗がみどり銀行を辞めたと言うと草が可奈子に隠れ小さくなります(6~9回目のカット)。
仕事人間の徹朗がみどり銀行を辞めた事がショックだと言う事。
1-2:
前回第八話の最後の画面構成からひょっとすると復縁かと期待させ見事に裏切りました(笑)。
予想通り、徹朗はお仕置を食らいました(笑)。
1-3:
可奈子の心の揺れを前回から続けて細かく描写してます。
『僕の生きる道』ではこんな場面無かったよなぁ…

2:
徹朗、とりあえず洋食屋でアルバイト(のはず)。
まず、徹朗、髪、長過ぎ。
手で皿洗い?この規模の店なら食器洗い器でしょう。
、と思ったら横にあった(笑)。
新入りの仕事の演出なのは分かりますが、他にも表し方が有るんじゃない?

3:
徹朗が作ったカレーで夕飯。

上手(左側):徹朗
下手(右側):凜

よ~やくお父さんが約束してた料理を作ってくれたんだから、しかも味も悪くないから、凜に文句(=二人の間の草)が有るはずありません。

4:
凜がお父さんの仕事の「社会見学」が終った後、

上手(左側):徹朗
中央:凜
下手(右側):ゆら

三人手を繋いで、
橋を渡る。
凜は飛び跳ね凄く楽しそう。
た、だ、し、橋を渡り切ってないので、変化無し。
最後の場面、調停が物別れに終り、凜の親権を争う審判にへ突入する事へ繋がってます。

5:
最後、河原で徹朗がゆらに親権の審判をやる事が決定した事を伝える場面。
大きな変化ですから、夕方です。
徹朗とゆらの関係も変ると思って間違いないでしょう。

6:
ほ~、面白い点を発見。
6-1:
草なぎ剛、かなり誇張された人物設定の父親義朗(大杉漣)が横にいると演技の拙さがあまり目立ちません。
ところが普通の人物設定の宮林功二(東幹久)が横に来ると拙さが突然際立ちます。
6-2:
下手な演技も誇張し過ぎの人物設定も映像の中の汚れです。
汚れ物同士が隣り合っても汚さは目立ちません。
汚れ物の横に洗い立ての洗濯物が来れば、汚れが目立って当然。


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『それでも、生きてゆく』その5

第六話

1:
何か、すごい事になってきましたなぁ。
響子(大竹しのぶ)の元に文哉(風間俊介)の両親(時任三郎風吹ジュン)が訪ねて来た時、
響子は感情を爆発させ駿輔(時任三郎)をぶとうとしますが、出来ません。
娘の死から15年経ちましたが、未だに加害者の家族に対しどうすべきか心を決めていません。
この点は、洋貴(瑛太)もほぼ同じ。文哉に復讐しようとしてますが、妹を殺された事実に押し潰され
15年間ダラダラ過ごすのみ。それでも文哉の居場所や情報に関する事になると目の表情が変わります。

響子と洋貴は、
…殺人にたいしてどうすべきか分からない。
…悲しみと苦しみを加害者の両親にぶつけていいものか?
…それでは大人気ないから心を大きくして寛大に許すべきか?
…なんで私達だけがこんなに苦しまなくちゃいけないの?
こんな状態でしょう。当然です。
殺人の加害者側に対しどうすべきかなんてそう簡単に分かるはずありません。
非常に現実感が有り、巧い脚本です。

ところで、響子と洋貴、これからどうするんでしょう?

視聴者の関心を繋ぎ止める中々巧い脚本で、それに引っ掛かった私です(笑)。

2:
そして双葉(満島ひかり)も響子と洋貴と立場は違いますが、15年間悲しみ苦しんでいる点では同じ。
双葉と洋貴は、お互いに相手が自分と同じように苦しみ下を向いて生きてきたのを感じ取ってますな。
共感し慰めの手を伸ばそうとしてますが、一歩を踏み出せません。
二人共このもどかしさも分かり思わず苦笑してますゾ、少なくとも心の中では。
同じ被害者同士の藤村五月(倉科カナ=羅羅ちゃんママ(笑))とは洋貴は、なぜか、「共有結合」が有りません。
心の通じ具合が進んでいるのは、当然、主人公の洋貴と双葉。

この辺のちと微妙な感情を満島ひかり瑛太が巧く表してます。
慰めと暖かさと優しさと柔らかさを求めているのは同じでしょうが、双葉には加害者の妹と言う引け目が有りますから
双葉の方が求めが大きい。満島ひかりの演技を見てるとこの双葉の心の動きがよく分かります。
瑛太は今回も文哉の事になると目が、目が、目が、飛んじゃってます(笑)。

3:
大竹しのぶの普通のおばさん振りもいいけど、瑛太満島ひかりも頑張ってる。
大竹しのぶの影響が大きいんだろうなぁ。

4:
今季の連ドラの中で今のところ一番出来がいい。
次回も観るぜ。


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『僕と彼女と彼女の生きる道』その8

第八話

1:
ゆらが勝亦亮太(大森南朋)をふる場面。
背景が巨大な橋と海(入江?)。橋の手前に海(入江?)が有るから、勝亦、ゆらまで渡って行くのは不可能。
ゆらの気持ちは確実、勝亦が入る隙間無し。
はいはい、物語が新しい展開に入りましたから、ゆらも新しいことをする訳です(笑)。
まず恋に関しては、ハッキリさせ始めました。ゆらが好きなのは徹朗でしょう。

2:
凜、初めてご飯作ってと徹朗パパにお願いする。
はいはい、物語が新しい展開に入りましたから、凜も新しいことをする訳です(笑)。
父親が好きだからお願いします。

3:
徹朗の家でのパーティ後、坪井マミ(山口紗弥加)と宮林功二(要潤)、一緒に帰る。
帰る方向が同じで、橋を渡り、坪井マミが話す事が誰かの一番になりたい。
はいはい、物語が新しい展開に入りましたから、この二人も新しいことをする訳です(笑)。
新しい恋の予感濃厚です。

4:
凜、ゆらにお父さんとお母さんと三人で暮らしたいと言います。
はいはい、物語が新しい展開に入りましたから、ゆらと徹朗と凜の関係も新しい展開になります。

5:
徹朗が凜に職探しと離婚について話す場面。
今迄と違うのは二人の位置。

上手:凜
下手:徹朗

場所は凜のベッドの上。
元妻可奈子(りょう)に凜を取られそうだし、ゆらが凜には理解出来ないかもしれないけど説明すればとりあえず安心するかもと言ったので、今迄以上に凜の立場になってみた、って事を表す「凜のベッド」。

6:
朝、マンションを出て行く凜と徹朗。
お、凜、初めて徹朗パパの前を歩く。
自我の目覚めではなく(笑)、初めて徹朗への(軽い)怒りを感じる凜です。

7:
そして河原の土手で凜と徹朗が中華マンを食べる場面。

上手(左側):凜
下手(右側):徹朗

凜は三人で暮らせない事を分かったと無言で知らせるピースサイン。
一歩大人になった凜だからです。
…切ない。離婚によって子供を傷付け大人にしちゃうんだからなぁ。こういう事は何とか避けたいものです。

8:
徹朗、ゆらに今の自分なら可奈子とやり直せるかと聞く場面。

上手(左側):徹朗
中央:ドア
下手(右側):ゆら

場所:ゆらの家

8-1:
真ん中のドアが目障り。表すのは勿論元妻可奈子。徹朗にとってはゆらより可奈子の方が近く、また重要と言う事。
そうなるのは、凜の幸福を考えているから。
8-2:
二人が話す場所がゆらの家にしたのは、徹朗がまだ他人の心まで考えられない事を表してます。
他人の心を考える余裕が無い原因は、
凜の事で手一杯だからか、
それともまだ仕事人間時代の固く冷たい心が残っているからか、
どちらでしょう?
8-3:
どちらにしろ、徹朗が人間として暖かく良い方に変わったのは間違いなく、その原因は凜とゆらだと言い、ゆらにありがとうと言います。
ゆらの気持ちが分からん徹朗は残酷なことを言います。
この悪意の無い残酷さを表してるのが、二人が話してる場所であるゆらの家。
ゆらの心の深い所にある柔らかな部分にまで入り強烈な一撃を食らわせた徹朗です。
ま、こんな他人の心を想像出来ない徹朗だから妻に逃げられる訳です。
8-4:
徹朗の悪意の無い残酷な感謝に対してゆらが出来るのは、古典的反応、

「泣くが嫌さに笑って候」

性格が良く頭もいいゆらだから、
徹朗に文句も言わなければ私の方が奥さんより凜のことをもっと大事に思ってるし徹朗のことが好き、
とは言いません。
そして徹朗が帰ってから一人涙を流します。
8-4:
★ん~、このシークウェンス、大変良く出来ています。
橋部敦子でも奇蹟を起こすんだぁ。感心しました。

9:
最後、徹朗が可奈子を家へ呼び三人で暮らさないかと提案する場面。
一人づつのヘッドショットが続くカット。
基本的な位置は、

上手(左側):徹朗
下手(右側):可奈子

9-1:
徹朗がもう一度三人で暮らさないかと言う前、可奈子のショット二回。

上手(左側):室内装飾用草の鉢植え
下手(右側):可奈子

徹朗、あんたなんか冷たいから嫌い、を表す草。最初の頃の凜の場合と同じく心が通い合わないから草が生えてるんです。
9-2:
ところが徹朗がもう一度三人で暮らさないかと、とりあえず(笑)、心のこもった暖かい事を言われると、

草、消滅

画面の中央に可奈子

徹朗の優しさと長所を知ってるから可奈子は結婚した訳で、徹朗の良い部分が再び表れれば頑な心が解れやすい。
9-3:
短いカットを続け可奈子の心の揺れを巧く表してます。
徹朗の良さを誰よりも分かっているのは、ゆらではなく可奈子なんです。
9-4:
では徹朗と可奈子は縒を戻すでしょうか?
ゆらを泣かせたのは許されるとしても、凜を傷付けたのは許されるないから、個人的には徹朗にはお仕置(笑)が必要だと思ってます。


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『僕と彼女と彼女の生きる道』その7

第七話

1:
冒頭、徹朗が帰宅し、ゆらが作ったココアを二人で飲む場面。
前回最後で見つめ合った二人ですが、今回は徹朗がゆらに背中を向けたまま視線が合わず。
井上部長の自殺の件がそれだけ大きく徹朗の心を占め、女の方を向く余裕が無いっていう事。
徹朗が今迄の生き方を振り返ってるのは間違いないはず。

そしてそんな徹朗を心配して視線を向けるゆらの気持ちも分かってないなぁ。

2:
朝食にバナナジュースを作る場面。
徹朗と凜が飲む時、

上手(左側):徹朗
下手(右側):凜

二人の間に「草」が有りません。
心が通い合い、いい関係が続いてます。

3:
井上部長、投身自殺して意識を取り戻したんですが、入院中の部長は投身自殺した様に見えません。

4:
井上部長をお見舞いに行った帰りに徹朗がゆらに会うと、安心したから、ほ~ら、視線を合わせた(笑)。
そして凜を連れて遊園地へ行こうと誘うのが橋の上。そこへお祖母ちゃん登場。
後で連絡する事になり、ゆらは一人違う方向へ。
二人の関係は、まだまだ近付く気配無し、っていう事。

5:
カラオケボックスで徹朗が亡くなった井上部長を思い出し泣く場面。
出し放しになる手洗いの水。
「覆水盆に返らず」です。元に戻れない時間の流れ。取り返す事が出来ない井上部長の命。

6:
最後の場面。
お約束の夕方を使い一つの時間の終りを表してます、このドラマもこの回も。
6-1:
徹朗、
ニコニコ信用金庫で来月から働くはずが、希望条件がお流れになり、無職に。
さらば金融業界?
凜との暮らしはどうなる?
歩いているのが直線の並木道。『僕の生きる道』にも出た道。
直線という事は、徹朗には迷いが無いっていう事。
6-2:
ゆら、
キレイなった焦げ付いた鍋が表す様に、徹朗からの電話にも出ず、徹朗への気持ちに一区切り付けました。
橋の上で徹朗から凜と一緒に遊園地へ行こうと誘われた場面がここへ繋がってます。
ゆらが歩いているのは真直ぐな道ですが、先に深そうな木立ちが有り、ゆらにとっては徹朗との関係は先行き不明。
6-3:
可奈子、
帰国。凜に一緒に暮らしたいと電話。
6-4:
凜、
母親から電話があり、いい感じになり始めた父親との暮らしは終り?


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『僕と彼女と彼女の生きる道』その6

第六話

1:
徹朗、出世を熱望した仕事命の人間だったらしいですが、全然そうは見えませんでしたゾ。みどり銀行史上最年少で支店長になりそうには見えません。
それに残業を避けて凜と過ごせる時間が増えてるのに、安心したり嬉しそうになった様にも見えません。
ん~、困ったもんだ…、草なぎ剛

2:
それに比べ東幹久、ん~、普通に演技出来ます。
例えば今回第六話なら、井上部長(小日向文世)に宮林(東幹久)が出世に執着してると図星を突かれた時の慌て具合、不自然なところが無く宜しい。

3:
凜を演じる美山加恋、左利きだ。第六話でようやく気付きました(^_^;)。
演技の方は、八木優希と芦田愛菜と比べるとかなり劣ってるなぁ…

4:
北島ゆら家庭教師を演じるのが小雪
主要な役を演じるのを観るのは、今回が初めて。
CFと女性誌の表紙でしか見たことなかったですが、へぇ~、ちゃんと演技しております。
ゆら先生、凜ちゃんが好きそうに見えます。

5:
最後の場面、井上部長が投身自殺をした知らせを受ける時、効果音でサイレンを入れる必要無し。


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『僕と彼女と彼女の生きる道』その5

第五話

1:
徹朗パパ、凜への愛情が育ち花が一輪咲きました。

娘のために小学校へ直談判へ行き、娘のために銀行を辞職する事を決意。

2:
徹朗の娘への愛情の変化を暗示するカレーの場面。

上手(左側):徹朗
下手(右側):凜

二人の間に室内装飾用草の鉢植えが有りません。
お互いに行き来しているから草が生えません。

3:
他人に対して冷酷で仕事人間だった徹朗が娘のために銀行を辞職する事を決意。
このドラマの分水嶺、変換点。

4:
小学校で担任と娘のいじめの相談をして、一見正論風の冷たい扱いをされたら、私なら怒り狂いますよ(怒)。
青臭い理想論と言われようが、やはり小学校の教職は聖職なんです。

5:
今回第五話のお題は、
5-1-1:
家庭を仕事より優先させる事を許さない(けど明言せず責任逃れをする)企業の冷酷さ
5-1-2:
いじめを解決しようとせず一見正論の言い訳をし、教職への熱意と子供への愛情が無い教師。
5-2:
この2点に対する徹朗の態度が、どうも弱過ぎます。
特に凜へのいじめの疑いについては、戸惑い、疑い、不安等殆ど無し。これでは徹朗の凜への愛情が育ったとは思えません。
それから小学校の校長室で感情を爆発させ、あまりにも唐突で「目が点」ですよ。
5-3:
原因は脚本の出来の悪さと、やはり草なぎ剛の演技の拙さ。
凜に元気が無かったら心配するのが普通なのに、草なぎの演技だと「凜、元気が無いなぁ。まぁ気にしない、気にしない。」
5-4:
こんな訳で、今回第五話、どうも印象が弱く薄い。


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『僕と彼女と彼女の生きる道』その4

第四話

1:
冒頭、朝食の場面。

上手(左側):徹朗
中央:室内装飾用草の鉢植えが3個
下手(右側):凜

おやおや、第一話から食事の時の二人の位置が変わりません。
食事は非常に重要ですから、二人にとって何か非常に重要なものが変わってません、または変わりません。
この「何か非常に重要なもの」はこれから表れると予想してます。
但し、いいものとは限りませんゾ。

2:
徹朗がゆらに凜の家庭教師を週4回に増やす事を頼む場面。
おや、橋の上(笑)。
まぁ、自宅マンションの直ぐ横が橋だから追い掛け追い付くのは橋の上になりがちですがね。
変化は二つ。
ゆらと凜、ゆらと徹朗の関わりが深まります。
徹朗はゆらに関心を持ち始めました。

3:
、と観てたらゆらが橋を渡り自宅マンションまで来たら勝亦亮太(大森南朋)がいた。
勝亦、ゆらとの関係が変わるかもしれないからゆらにデートを頼んだ。
ゆらが意識する男が出てきました。

4:
徹朗、父義朗(大杉漣)と定食屋で昼食。

上手:徹朗
下手:義朗

へぇ~、娘と食事する時と同じだ。
肉親との関わり方や具合が同じだと言う事かぁ。
この辺についてもこれから出てくるでしょう。
(義朗の定年の日の食事もこの位置)

5:
徹朗とゆらが凜の逆上がりの練習を見守る場面。
ゆらが徹朗を見て、何か楽しそうって言うんですが、草なぎ君、楽しそうに見えないゾ。

6:
凜が逆上がりに成功した時、
眠る凜を見守る徹朗、
凜が徹朗にお帰りなさいを言う時、

上手:凜
下手:徹朗

二人にとって重要な場面はこの位置。
特に逆上がりに成功した後、徹朗が凜を持ち上げ回す時。
娘の成功を娘と一緒に喜んでます。

7:
徹朗と凜の関係が親密になるのが今回第四話。
早過ぎなくて中々宜しい。
この調子で最後迄行って下さいよ、橋部敦子脚本家m(_ _)m。


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『それでも、生きてゆく』その4

第四話その2

1:
洋貴(瑛太)と双葉(満島ひかり)が一緒にボートに乗っちゃいました。
「出帆」以外 の何物でもありませんから、二人の関係が進展します。
この辺迄はよくある演出ですが、ちょっと違うのが双葉が釣りをする事。オマケに洋貴は釣りをやったことがなく双葉に釣りを教えられず釣果無し。
二人にとっては前途多難と言う事でしょうか?それとも二人の将来は希望無しと言う事でしょうか?


第五話

1:
面白い。
観惚れました。

2:
何か、双葉を演じている満島ひかり、いいね。おどおどしながも、関心と注目を引き付ける魅力を漂わせてます。
そして双葉、洋貴(瑛太)に自分の事を話そうとし洋貴に優しい言葉を一言掛けられます。
ここの台詞の運び具合が中々巧みで違和感皆無。前回「文哉に会ったら、殺してもいいですか?」と言い放った狂気だけでなく洋貴の優しさが極めてさりげなく表れ素晴らしい。

3:
響子(大竹しのぶ)は娘亜季への思いを一日(?)掛けて確かめ、日垣家で全員に話します。
響子の台詞も大袈裟でないから宜しい。
その響子を普通の人間にしている大竹しのぶも巧い。
叫び罵りたい気持ちがあるのは間違いないですが、その気持ちを抑える巨大なものがあるのも間違いありません。
次回は文哉の両親(時任三郎風吹ジュン)に思いの丈をぶつける様ですが、大竹しのぶの演技が楽しみ。

4:
双葉と響子の重要な場面両方にいたのが、洋貴。
響子は日垣家を出て洋貴と暮らし始めると隆美(風吹ジュン)が訪れ、双葉には文哉が表れます。

物語は新たな面に入り、重要なのはやはり洋貴。加害者側と被害者側の接点が洋貴。

5:
次回も観ます。


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『SPACE BATTLESHIP ヤマト』

★簡単な紹介

〇公開
2010年12月1日

〇スタッフ
原作:西崎義展
脚本:佐藤嗣麻子
演出:山崎貴
撮影:柴崎幸三
音楽:佐藤直紀(原曲:宮川泰『宇宙戦艦ヤマト』『無限に広がる大宇宙』)
VFX:山崎貴
VFXディレクター:渋谷紀世子
製作統括:信国一朗

〇出演者
木村拓哉(古代進)
山崎努(沖田十三)
緒形直人(島大介)
黒木メイサ(森雪)
高島礼子(佐渡先生)
西田敏行(徳川彦左衛門)


★評

その昔、アニメーションの最初の放送を何回か観たんで実写+CGがどんなもんかと観てみると…
大気が無い空間で音が伝わるはずがなく、宇宙船が飛行機の様に飛べるはずがなく、またヤマトの艦内でどうやって重力を発生させているのか、こういう冷静な物理の法則を忘れられるでしょうか?

1:
第一印象は、うるさい。
戦闘場面で音楽垂れ流しでうるさい、うるさい。
話の盛り上がりと登場人物の感情の高まりを強調し補強するために音楽をこんなに入れにゃならんのかね?

2:
出演者とCGに金を取られて、デスラー/ガミラス側を殆ど省略してるかと思ったら、原作もそうなってるみたい。

3:
登場人物を殺し過ぎ。

4:
CG、特に戦闘場面はまぁ合格。

5:
全体の出来は上映時間(2時間 38分)と長いけど、内容が薄い。
例えば古代進と森雪 が恋仲になるのは別に構いませんが、仲が深まる過程を省略し過ぎ。


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『僕と妻の1778の物語』

★簡単な紹介

〇公開
2011年1月15日

〇スタッフ
原作:眉村卓
『日がわり一話』
『日がわり一話 第2集』
『妻に捧げた1778話』
『日課・一日3枚以上』

脚本:半澤律子
演出:星護
撮影:浅野仙夫
音楽:本間勇輔
プロデューサー:重松圭一、種田義彦、岩田祐二

〇出演者
草なぎ剛(牧村朔太郎)
竹内結子(牧村節子)


★評

『僕の生きる道』シリーズの一本と言う事なんでDVDを借りて観てみると…

1:
タイトルのデザインが『僕の生きる道』と同じ。

2:
明らかに昭和40年代前半以前に建てられた牧村家、よくこんな家が残ってましたなぁ。
都心に近い住宅地にお住まいの方はご存じだと思いますが、この類いの古い家と土地は主が亡くなり相続税を支払うために売り出され、土地が値上がりしてるもんで三分割位に切り売りされ、どんどん姿を消しています。
今や昭和40年代の作品を作るのも難しくなりつつあります。

3:
主人公の名前が「朔太郎」。
オマケに最後の場面が原稿用紙を風に流す。
なんでこんなに『世界の中心で、愛をさけぶ』もどきにしたんでしょう?
私なら絶対やりません。

4:
映画が始まり「朔太郎」が流れた瞬間、私の集中力が切れ最後迄回復しませんでした。
特に書くべき事も有りませんが、節子は癌で死ぬ訳ですから竹内結子は綾瀬はるかみたいに頬の線が変わる程痩せんといかんぜよ。
こういう重要な点は見習うべきです。


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ジャンル : 映画

『僕と彼女と彼女の生きる道』その3

第三話

1:
草なぎ剛、そう言えば銀行員の設定。髪、長過ぎ。
口うるさい顧客もいるから、あの長髪は無し。

2:
徹朗が父親らしく本能的に凜を心配する声を出すのが、例の橋の上。
2-1:
ふ~ん、無意識な父親の感情が表れ始めました。その場所が変化の象徴の橋。
★徹朗の凜への愛情の種が播かれました。
2-2:
でもあの低速フラフラ自転車は不自然。逆にスピード出してなきゃおかしい。
そして自分でも気付かない内に「凜、危ない!」って叫ぶ方がいい。

3:
徹朗が泣いている凜を抱く場面。
徹朗が抱く迄二人の間に入るのが、玄関の濃緑色(→?、黒みたい)のドア。
3-1:
ドアの色が深淵を表してます。親子が感じる隔絶感は、子供の方が大きいでしょう。大人の方が悲しみに耐えやすいからです。
隔絶感と言っても、この場面の映像から分かる通り他人から見れば距離と言う程のものではなく直ぐに手が届く距離。
しかし当人達にとってはドアの色が示す様に大変な距離であり、二人の間に落ちれば這い上がるのが不可能な深み。
大問題です。
3-2:
もう一つ問題になるのは、玄関のドアとそこから二人の間へ達する廊下。
外から誰かが入って来て二人の間に割って入る可能性と予兆を表してます。
一番有り得るのは、勿論、可奈子ママ(りょう)。
3-3:
徹朗が凜を抱く時、

上手:凜
下手:徹朗

第一話の食事の場面、第二話の最後のハーモニカの場面、これらと二人の位置が反対になりました。
今迄の徹朗と凜の関係が完全に変わりました。
★徹朗の凜への愛情が芽吹きました。
3-4:
しかし、最後に玄関側から撮ったカットが入り、

上手:徹朗
下手:凜

外部から来た人間には、二人の関係は以前と同じ。または、新しい関係を認めません。
やはり可奈子ママが表れる可能性が大きい。

4:
そして動物園へ行く二人。
4-1:

上手(左側):凜
下手(右側):徹朗

動物園に入る前からこの位置。
明らかに今迄とは関係は変わりましたが、
4-2:
逆になるのは、ニホンザル、ライオン、を見る場面とペンキ塗り立てのベンチでフランクフルトを食べる場面。
そんな直ぐには親密な親子関係は育たないって事。
4-3:
最後に風船が飛んで行ったけど、一緒に暮らす事を決め手を繋ぐ場面は、再び

上手(左側):凜
下手(右側):徹朗

新たな関係へ歩み始めた二人です。


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『華和家の四姉妹』その4

第四話

何かねぇ、普通の物語で、いい意味でも悪い意味でも作品(またはドラマ)になってないなぁ。
つまり「嘘」が無いんです。いい意味でも悪い意味でも「嘘」が無いんです。

1:
長女藤子(吉瀬美智子)は母幸子(宮崎美子)の異変に気付かず母の死を自分のせいだと責め、仕事で決断に自信を無くしますが何とか切り抜けました。
この「仕事で諦めの悪い女」を吉瀬が演じている時に藤子が有能そうに見えますから、吉瀬の演技は合格。

2:
冷静で物に動じない次女竹美を演じる観月ありさも悪くありません。

3:
三女うめ役の川島海荷 も掠れ声がちょっと「痛い」ですが、まぁ合格。
貫地谷しほり(三女桜子)は全く問題無し。

4:
こんな感じで主演美女4人が悪くないのに脚本の方がイマイチ力不足で、ドラマとしてはちと不満、面白くない。
でもまだ四話なので挽回の可能性が有りますが、モタモタはしていられません。


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プロフィール

Author:CYPRESS
最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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