『Mother』その19

色々その6

1:
2010年8月4日発売のザテレビジョンで第65回ドラマアカデミー賞が発表されました。

Mother→最優秀作品賞
松雪泰子→主演女優賞
田中裕子→助演女優賞
芦田愛菜→新人賞
水田伸生→監督賞
坂元裕二→脚本賞

六冠です。
男優賞と主題歌賞は逃しました。
納得の結果です。

2:
私が観た児童虐待を扱った連ドラは、
『高校教師』1993年
(→児童ではないけど高校生=未成年なので含める)
『永遠の仔』2000年
『池袋ウエストゲートパーク』2000年
(→これも未成年)
『白夜行』2006年
Mother』2010年
5本に共通するのは虐待された子供かその子供に関わる人間が犯罪を犯します。
それだけ虐待は強力で人の心まで侵すと言う事。
5本共脚本は虐待に負ける人々について。
虐待に勝つ脚本は書けんのでしょうか?
Mother』は演技陣が素晴らしかったから、虐待に勝つ脚本だったら『セカチュウ』に並ぶドラマ史上に残る傑作になっていたでしょう。

3:
人種差別を考えれば分かる通り人の「情」はいいものとは限りません。
愛情や同情も、状況によっては正しい道を取るとは限りません。
情を導くのが知です。主人公の鈴原奈緒は大学の研究室で渡り鳥の研究をしていましたからもう少し知的に行動しなければおかしい。
オマケに奈緒の設定は1993年の『高校教師』の羽村隆夫(真田広之)と同じ。

4:
このドラマの脚本は、手を抜いている気がします。
児童虐待に関わる公的機関、非営利団体、弁護士、養護施設、教師、法律問題等を調査研究する手間を省き、手っ取り早く水戸黄門型にした気がします。
それで主題を児童虐待ではなく母性にして逃げたような気がして仕方ありません。
17年前の人気ドラマと同じものが多いので脚本家とプロデューサーの志が低いとしか考えられません。

5:
私は『Mother』をけなしているのではありません。
毎回の様に画面に釘付けになった佳作だから、不満も書くのです。



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『Mother』その18

色々その5

書き忘れた事

奈緒と継美が再会する迄の12年。

1:
長いか、短いか?
勿論長いです。
誘拐という犯罪の重大さが12年です。
しかし、奈緒はその長さに耐えた様です。

12年…

奈緒が誘拐せずに継美の件を公的機関に届けていたら、継美の保護者になるのに一週間?一ヶ月?
臨時教員とは言え、渡り鳥の研究を続けていた真面目な(はずの)学究ですから、保護者として適していませんかな?

「犯罪は金にならない」
の典型です。
そしてここまで見事に表わしたドラマは他に観たことありません。

2:
Mother』のHPの掲示板にも書いてありますが、12年後、実際に12歳年を取った奈緒と継美を私も観たい。



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『Mother』その17

最終話

放送終了直後、また出ました:
『「あめふりくまのこ」愛菜ちゃんver着うた(R)』
先着15,000名無料ダウンロード

放送を観ながらケータイのメールで記事を書いてたんで、即アクセス&即ダウンロード。間に合いました。
23:12には15,000名達成。
ん~、凄いネ。

1:
DVDbox買います。
Amazonでも予約受け付け開始。
blu rayは、さすがにまだ高いから出ません。

2:
今回も画面に釘付け。

3:
また髪の場面が出ました。
坂元裕二脚本家も母親が娘の髪を手入れする光景が好き?
葉菜うっかりさんが継美と奈緒の髪を切りました。
絆、愛情、思いやり、感謝(→継美が作ってくれた水色のネックレスに対して)等を表してますが、プロの理容師ですから、娘と孫娘を美しくしたいという気持ちもあるでしょう。

4:
葉菜うっかりさんが犯した犯罪、説得力があり納得行きます。
母親は偉大です。勿論父親でも同じ状況なら同じ事をやるでしょう。
どういう事かと言うと、『クリフ・ハンガー』の冒頭と同じ様な事です。
(→勘違い(涙)。正しくは『バーティカル・リミット』でした(涙))

5:
奈緒と継美が別れる場面、ち~と継美の物分かりが良過ぎます。
継美が丘の向う側へ行くと言う事は、問題を一つ解決し一つ大人になったと言う事。
この時、奈緒の方を一回も振り返らなかった事からも分かります。

6:
最後の場面、付け加えるべきかどうか、制作首脳陣は悩んだんじゃないでしょうか?
個人的には。必要かどうか、分かりません。
超法規的な結末にしなかったのは大変素晴らしい。

7:
葉菜うっかりさんの病名が急性骨髄性白血病。
TV版『セカチュウ』のアキと同じ

8:
その他は、DVDboxが出てから。
三か月後が楽しみ(^_^)v。



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『Mother』その16

色々その4

芦田愛菜が案内した『最終回PR番組』(関東と中京のみ)を観ると、

1:
芦田愛菜、巧いね。
例えば、第一話で奈緒に一生お母さんと言えると聞かれ、「お母さん」と泣き声で言うところなんか、見事。

2:
第十話の最後、継美が奈緒に電話を掛け「お母さん、会いたいよう」と泣きます。
奈緒が法を犯したから継美を悲しませるんです。

3:
他にも書く事あるけど、DVD出てから。



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『Mother』その15

色々その3

1:
2010年6月20日(日)朝日、テレビ欄、『TVダイアリー』。
Mother』のプロデューサー次屋尚の第四回。

> しかし、このドラマにおいて、どんな結末がハッピーエンドなのか。そこに正解はない。

→なんて書いてありました。
という事は、奈緒と継美が母娘になる可能性は低そう。

2:
奈緒が継美を誘拐した事。
このドラマで一番問題になるのがこの点。
継美を虐待から守る、という動機は問題有りませんが、その守り方が大問題です。
出来るだけ早く警察や藤子の知り合いの弁護士(いれば、の話)に相談し、合法的に保護すべきでした。
奈緒が自分でも意識しない「母性」に従って継美を誘拐したのは、仁美が感情的に継美を虐待したのと、ある意味、同じ事。
自分の行為の結果が自分と継美にどうなるか、奈緒も仁美も考えていません。
(→奈緒が逮捕されれば継美と別れねばならず、継美を再び悲しませる)
仁美と違いかなり知的な奈緒でも冷静に、論理的に対処出来ませんでした。

3:
奈緒の動機と、迅速にまた積極的に継美を保護した事は賞讃すべきです。
しかし誘拐は全く別の問題です。
動機が手段を正当化しちゃ困ります。

4:
このドラマと同じ様な作品がマーティン・スコセッシ監督+ロバート・デニーロ+ジョディ・フォスター=『タクシー・ドライバー』。
13歳の売春婦アイリス(フォスター)を救うために殺人まで犯したトラビス(デニーロ)。
娯楽映画としては非常に面白い。
しかし、法律から考えると目的が手段を正当化してる困った映画。
積極性と早さを尊ぶアメリカらしく、トラビスの行為を扱う新聞は英雄扱いの脚本になっています。
またアイリスの父親からトラビスに感謝の手紙が届きますが、娘のために貴方に殺人を犯させてしまった事を残念に思う等一切書かれていない脚本です。

5:
Mother』では奈緒を英雄扱いしてませんから遥かに穏当で理性的な脚本です。

6:
継美を誘拐した事を子供を守るためならどんな事でもする「母性」と捉えられます。
しかし、虐待から救った後の「育てる」がありません。

7:
さて、最終話を観ないとどうなるか分かりませんが、「母性」に代表される情的な話になるのは間違いないでしょう。
この辺が日本のエンタメ界の限界でこの55年間全く新たな展開無し。
私が脚本を書くなら、ジャーナリスト藤吉俊輔(山本耕史)の代わりに弁護士を登場させます。少なくとも俊輔を弁護士にします。
例えば、

「奈緒の動機は理解されても誘拐は許されませんから、奈緒と継美が母娘になるのは望み無し。
「そこで奮闘する女弁護士と藤子。弁護費用と活動資金不足のために自宅を手放さねばならない藤子。
「そして、その結果は…」

個人的にはこういう話の方が好きです。

8:
ま、どんな話になるか、最終話が楽しみ楽しみ(^_^)。



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『Mother』その14

第十話

1:
奈緒、懲役1年執行猶予3年、
ん~、ちょっと甘いか、でも動機を考えれば妥当。
何回でも書きますが、正義のためなら何をやっても許されちゃ困ります。
少なくとも奈緒が犯罪者である事を継美は喜びますかな?自分のために奈緒が犯罪を犯したら継美は自分を責めませんかな?
この点だけでも、動機がいかに正しくても、誘拐をすべきではありません。

尤も裁判長も奈緒の動機を理解したから執行猶予を付けたのは間違いありません。

このち~と甘い判決と対比して明らかになるのが奈緒の継美への愛情、継美の奈緒への愛情、奈緒と継美の絆、
そして人々の思いやりと愛情。

2:
最後、室蘭の児童擁護施設から奈緒に電話する継美。
新しい生活を楽しく話しながらも最後に奈緒に言ったのが、

いつ迎えに来てくれるの?
いつ迎えに来てくれてもいいように準備をしてあるんだよ。
もう一度誘拐して。

いや、またやられました。こんな事言うんじゃないかと心の準備をしてましたが、やられました…
脚本と演出がいいんだなぁ。
継美の設定が巧いんです。
健気な、というか健気な振りをして奈緒を悲しませないようにする継美。でも強く頭がいいだけでなく母親を恋しがる、やはり7歳の継美。抱き締めてあげる必要がある幼子の継美。
かなり魅力的な継美。
それを完璧に表現した芦田愛菜。見事です。

3:
第十話迄では、ある意味、一番弱いのが奈緒。
葉菜うっかりさんと鈴原藤子、それに妹達から慰められ応援されてます。
ここが道木仁美との違い。微笑みと涙を見せられる人が回りにいるかいないかの違いです。

4:
田中裕子の演技に注目が集まってますが、高畑淳子もいい。鈴原藤子の普段のしっかりした言動は、社長である事を納得させます。

5:
しかし、このドラマの一番の欠点もこの「社長」にあります。
奈緒が連れて来た継美が誘拐されたかもしれないと分かった時点で、弁護士と相談し善後策を考えるはずです。
どの程度の会社の社長かは描写も説明も無いので分かりませんが、弁護士の一人や二人位知っていて当然でしょう。
自分の子供の事だから母性が全面に出て冷静に判断出来ないというのがこのドラマの主題に添っているのでしょう。
しかしその役割は葉菜うっかりさんが担当しています。
こういう情的な部分は葉菜うっかりさんに任せ、藤子には何とか情に流されず(→悪い意味ではありません)知恵を出して欲しかった。
た、だ、し、
次回最終話で藤子は知恵を絞り出してくるかもしれません。

6:
奈緒はよーーーーーーーーーーやく、葉菜うっかりさんに抱き締めてもらい涙を流せました。やはり親子の関係は何歳になっても変わりません。
この時、葉菜うっかりさんは入院中でベッドの中。
葉菜うっかりさんの左側(画面上手)に奈緒。
TV版『セカチュウ』のアキとサクと同じ位置です。

7:
そして今回も画面に釘付け。
佳作の立派な証明です。
次回最終話で脚本の坂元裕二がどの様にして奈緒と継美を合法的な、また言い訳のいらない母娘にするか、興味津津。

8:
その他。
来季のこの曜日と時間のドラマ『ホタルノヒカリ2』の予告も入りました。



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『Mother』その13

色々その2

1:
さて芦田愛菜
数日前、芦田が出た作品を調べて初めて名前の正しい読み方が分かりました。

あしだ まな

です。
ずっと「あいな」だと思ってました(汗)。

2:
DVD発売決定。
2010年9月22日
\18,200+消費税
詳しくは『Mother』のケータイサイト↓

http://myntv.jp/10920.chtml

Amazonではまだ受け付けてません。

…個人的にはどうしようかなぁ。。。買う気にはなってますが、最終話を観てからですね。
…、と第十話を観る前に書いたら、ドラマの最後に発表とプレゼントのお知らせがありました。あらら~。タダなら欲しい(笑)。

3:
『「泣き顔スマイル」愛菜ちゃんver着うた(R)』
無料ダウンロード、番組終了時から先着1万ダウンロード限定。
Mother』ケータイサイトで。

→まぁ無料だから取っておくかとダウンロード。
私は2010年6月16日(水)22時56分でした。
23時2分に見たら、1万ダウンロード達成。すげー。



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『Mother』その12

第九話

1:
朝日朝刊、2010年6月6日(日)、「今日の番組」の中の「TVダイアリー」。『Mother』のプロデューサー次屋尚の2回目の登場。
ここで、次屋プロデューサー、芦田愛菜を絶賛してます。
ま、当然か(笑)。

ちょっと演技が不自然と言うか、癖があると言うか、まぁ五歳ですからね、まだ。
素晴らしい、と言っていいかもしれません。
笑い方は子供にしか出来ない、(しかも全く無意識な)、幸福を音で表わす笑い方だから、大した五歳の女優です。
それでも『薔薇のない花屋』に出ていた七歳の八木優希と比べると、苦しい。
2年後、七歳になった時の芦田愛菜の演技を、是非、是非、是非、是非、是非観たい。
芦田愛菜、応援してるゾ。
ガンバレ。

2:
奈緒と継美は、引き裂かれました。
超法規的にならず大変好ましい。
「正義のためなら何をしてもいい」、じゃ困ります。
奈緒は罰を受けてからやり直せばいいんです。

3:
勿論悲しい今回の結末です。
しかし脚本の坂元裕二は観る人間に心の準備をさせる演出をやってます。
3-1:
「橋を渡る」
私が他の記事で何回も書きましたが、「橋を渡る」は決心、決定、変化を象徴します。
今回、冒頭で継美と葉菜うっかりさんが橋を渡ります。
奈緒が二人と違う道を歩む事を暗示してます。
3-2:
堤防を歩く三人
奈緒、継美、葉菜うっかりさんが堤防を歩きます。進む方向は?陸へ向かいます。
出帆、出港、旅立ちとは逆の方向です。
三人揃って新たな生活を始める事はない、と暗示してます。
その中で継美一人だけがカモメを追い海の方へ行きます。
継美は一人だけで新たな生活を始める、と暗示してます。
3-3:
こういうのを親切な演出と言いませんかな?

4:
おまけに奈緒と継美を引き裂く時、別れの時間を与えたし、継美を引き離したのは葉菜うっかりさん。
坂元裕二脚本家、三人のために出来る限りの事をしました。

5:
「橋を渡る」もう一回
5-1:
熱川の街で奈緒は橋を渡ったり戻ったり。
継美と逃げるか、罰を受けるか、奈緒の迷いです。
5-2:
最後、警察の車で連れ去られる奈緒。車は勿論橋を渡ります。継美は奈緒を追い橋を渡りますが、対岸までは行きません。別れだからです。

6:
奈緒、第九話まできて、ようやく、初めて、大声を上げました。逮捕が決定的になった時に呼んだのが
「継美!」
母です。
そして奈緒は連行される時に、ようやく、初めて葉菜うっかりさんを
「お母さん」
と呼びました。
二人との今生の別れを覚悟しましたね、奈緒。

7:
芽衣、今回いい事を言いました。
「親は他人の目を見るんじゃなくて、子供の目を見るんでしょ」
いい台詞だけどかなりわざとらしい。
芽衣が子供を生むと決心し母親になり人として成長した事を示しています。
この「母親」と「人として成長」が見え見えで興覚め。いい台詞だからもう一工夫欲しかった。

8:
この芽衣の台詞や奈緒御一行様の行き先があまりにも簡単に警察に分かったりとか、今回は脚本の作りの荒さが目立ちます。
それでも仕上がりは良く、今回も画面に釘付け。



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『Mother』その11

第八話

1:
出ました、顔の真ん中に三角定規がある女優(笑)。
ま、冗談はさておき、尾野真千子の三角定規鼻がよく分かるのは髪で顔を隠してないから。
尾野演じる仁美が髪をまとめたり、上げてるのは一人で一生懸命怜南(=継美)を育てていた頃。
仁美が髪を上げなくなるのは浦上真人が仁美のアパートに出入りするようになってから。
顔を見せられないから。自分に嘘を吐いているから。自分を騙し納得させようとしているからです。
そして浦上に熱を上げてる時に髪を上げるのは、怜南(=継美)を置いて浦上と海に行き怜南(=継美)に電話を掛ける時。
この時の仁美の涙は、怜南(=継美)への愛情、怜南(=継美)に辛く当たる自分への自己嫌悪。

2:
松雪泰子も巧いけど、尾野真千子も巧いなぁ。
三角定規の付根にある二個のおっきな目で語る語る。
特に絶望で無気力になった時の目の表情が良い、非常に良い。あれで何かキッカケがあると突然キレ、何をしでかすか分からん恐ろしさがあります。

3:
奈緒の方は久し振りに声を荒げました。
仁美が継美を殺しかねなかった室蘭での一件を奈緒が責めた時。
そして罰を受ける覚悟も伝えます。

4:
今回も母が娘の髪を手入れする場面がありました。
仁美は怜南(=継美)の髪を三つ編みにしますが、友達と遊びに行く事に気を取られ巧く出来ず。
奈緒は継美の未来を語りながら梳します。
二人の心にあるものの違いを明らかにする髪の手入れの仕方の違いです。

5:
芽衣は中絶していませんでした。
ん~、やられました。
(しま美さん、本当によく観てましたね(^_^)v)

6:
最後に仁美、怜南(=継美)が誘拐されたと訴えます。
奈緒が継美の本当の母になるための試練が始まりました。

7:
↑これ、やはり少し無理があります。
奈緒が自分の境遇を仁美に伝えない事。
仁美が奈緒の境遇を知れば考えがかなり変わるはずです。逆ギレしと誘拐を警察に訴える可能性が低くなるでしょう。
でもそうなると、『Mother』が早く終わるか(笑)。



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『Mother』その10

色々その2
1:
中絶について
胎児に重大な欠陥があり誕生後苦しむのが分かっていたらどうするか?
妊娠のいつから胎児を人間とみなすのか、子供に対する愛情、親の倫理問題等の他に治療費も問題になります。
誰にでも簡単には答を出せるはずがありません。
中絶するにしろ生むにしろ親はなぜ障害を作ってしまったのか自分を責めるのは間違いありません。中絶の場合はさらに子供の命を奪った自責の念も加わります。
自責と後悔は薄れても消える事はなく一生続くでしょう。
さて鈴原芽衣の場合、医療費に関しては両方の親が面倒を見てくれそう。だとしたら、子供に機会を与えたい。
でも手術以外でも看護や世話で大変な手間(とお金)が掛かるでしょう。
そして子供が味わう苦痛。

それでも手術して回復する可能性があるなら、中絶しないかな…

2:
松雪泰子
を観たのは『フラガール』と『容疑者Xの献身』だけで断言しにくいんですが、不幸な女性をやると中々宜しい。
「人生、キレイごとじゃ生きて行けないのよ」という怨念が肩の辺りに漂ってますが、生きる重荷に肩が潰されていません。
肩の重さを支えているのが『容疑者Xの献身』では石神への好意、『Mother』では継美への愛情。
こんな事が松雪の表情や立ち居振る舞いから伝わって来ます。
いい女優です。
他の役も観たい。

3:
母親が娘の髪を梳す
第七話でも奈緒が継美の髪を梳します。
これがいいんだなぁ(^_^)v。
そこにあるのは、母と娘の愛情、親密さ、絆、穏やかさ、そしてその背景にある平和。
非常に美しい日常生活の一場面。
母親と娘だから出来る事であって、父親と息子には出来ないなぁ…。
母親と娘は格好つけるためにやっているのではありません。言い換えるとその美しさを意識していません。
たとえ奈緒と継美の様に生物学的な母娘でなくても、その穏やかな美しさは変わりません。

髪を手入れし飾る事を始めた太古より男共の目を楽しませてきた母と娘のこの光景、その美しさは万古不易。



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『Mother』その9

第七話

1:
出てきましたね、道木仁美。
継美の生物学的母親。
心が荒んだ仁美、さすが尾野真千子、いいね。

2:
葉菜うっかりさん、奈緒を捨てた理由が『嫌われ松子の一生』でしたか。
葉菜うっかりさんが理容師の資格を取ったのは受刑中に間違いないでしょう。

3:
今回は「緩」の回。協奏曲の第二楽章。小休止。
だからと言って弛んでる訳じゃありません。
継美と葉菜うっかりさんとの親密な間柄が微笑ましく、いい。「お母さんて、眉毛と眉毛がくっつくの」なんて台詞、いい、大変いい。
しかしそれだけではなく観ている人間に疑問を起こさせ、次回への興味を繋いでます。
まず、葉菜うっかりさんが犯した犯罪は何?
犯罪を犯した理由は?
どうやら仁美は子供を虐待する様な母親ではなかったらしい。ではなぜ虐待する様になったのか?
継美は誰の元に行くのか?
奈緒と継美は新しい戸籍を手に入れ別人になるのか?

4:
芽衣の中絶、何にも描写なし。

5:
このまま平穏無事に終わるはずがありません。
次回が楽しみ。



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『Mother』その8

第六話
1:
ついに継美の正体が奈緒の家族にバレました。
奈緒が養子である事も二人の妹にバレました。
葉菜うっかりさんは入院。
藤子は奈緒を戸籍から抜き二人の妹を守ります。
俊輔は葉菜うっかりさんに接近。
そして、
仁美が東京にやって来ました。
分水嶺です。
物語は後半へ。

2:
今回は室蘭へ一人で帰ろうとした継美が婦人警官に保護され、そこへ探しに来た奈緒が見つける場面。
継美が「お母さん」と奈緒に駆け寄ります。

これにはやられました。

継美と奈緒の絆、結び付き、愛情。
二人の関係はハッキリしました。
親子です。
次回以降、奈緒は母親として感じ考え行動する、と予想。藤子の様に。

3:
藤子は予想通り奈緒を諭しましたが、二人の子供を守るために奈緒の戸籍を抜くことに同意。
藤子の行動に冷たい女だと怒る方もいると思いますが、脚本から考えると奈緒の行動の鏡のイメージです。
二人共自分の子供を守る母親なんです。
冷血と思われようが、誘拐犯と後指差されようが、子供を守るためには自分が犠牲になる事を厭わない母親です。
こういう母性の演出だとは分かりますが、それでも藤子の考えは情に流され過ぎてます。会社社長という設定ですから、冷静になり知恵を使って欲しい。会社社長なんですからこういう難問を何回か解決し乗り越えて来たはずです。

4:
芽衣は中絶しちゃいました。婚約者の同意があるといともあっさりと。
ん~、これが日本人の中絶に対する意識なんでしょうか。
芽衣には第七話の最後まで悩んで欲しかった。
私が脚本家なら芽衣の婚約者には、少なくともしどろもどろにさせます。

5:
今回もう一つ物足りないのが、奈緒の戸籍を抜く場面とそれ以降で誰も継美を慰めない事。
継美は自分が原因で皆が言い争いになったのを分かってるはずです。
理想を言えば藤子おばあちゃんが「継美は悪くないのよ。みんな継美のことは大好きよ。」と言ってあげて欲しかった。

6:
藤子の代わりに奈緒と継美を守りに現われた葉菜うっかりさん。
自分の命が長くない事を知っていますから、母親として二人のために命を犠牲にする覚悟でしょう。
また葉菜にも奈緒だけでなく、奈緒の代わりに心配してくれる柚川珠実医師(市川実和子)がいます。
こんな具合に『Mother』では一人の人間(女性)に対し愛情を与えない人間と与える人間がいます。

7:
今回は脚本の穴や弛みがありますが、一人で帰ろうとした継美が「お母さん」と奈緒に駆け寄る場面では、やはり釘付け。
HPの「ストーリー」によると次回はいよいよ葉菜うっかりさんが奈緒を捨てた理由が分かり、仁美が奈緒と継美に会います。
来週が待ち遠しい。



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『Mother』その7

第五話
英語系なんで「凄い」という形容詞を避けるようにしてますが、この『Mother』は、
凄い
わ。
物語に釘付けになり、次週の放送が待遠しいのは、去年の『リミット~刑事の現場2~』と『外事警察』以来。
1:
観ている人間を釘付けにする力が非常に強い。
この第五話の前半は、次のものが詰め込んであり釘付け。
・奈緒と生みの母の葉菜うっかりさんとの母娘としての再会。
・奈緒と藤吉俊輔(山本耕史)との対峙(→「対決」という程のものではない)。
・俊輔の事情。
2:
奈緒は俊輔に強請られ予想通り豹変(予想が当たり(^_^)v)。
俊輔は奈緒の決意にち~と圧倒され、攻撃の矛先を収めます。とりあえず休戦。
取材していた虐待児を救えなかった過去がありそのために奈緒を強請るのを止めるっていうのは、説得力がある脚本。
俊輔はそれ程悪人じゃないから、今後奈緒と継美に協力しそう。
(→HPの「ストーリー」#6を参照)
3:
奈緒は第五話まで来てようやく感情を表わし大きな声を初めて出しました。
原因は葉菜うっかりさんが自分の生みの母だと分かったから。
奈緒は押し殺していますが、自分にとって生みの母が一番の問題なんです。
4:
そして第五話後半は、幼い奈緒が藤子に心を開くまでの話。
前半の緊張感がほぐれますが、二人の愛情のおかげでやはり画面から目を離せません。
悪くない脚本です。
5:
そして最後は、今迄影を潜めていた仁美(尾野真千子)がいよいよ現われて来ました。
6:
奈緒の育ての母藤子を演じる高畑淳子、HPの掲示板では田中裕子程注目されてませんが、中々宜しい。

7:
さて、ここまで自分が書いたものを読み直すとあらすじと同じ。感想にも評にも分析にもなってない(涙)。
Mother』に負けてるって言う事。
考えてる暇が無い程釘付けになるドラマです。
一言で表わすと、やはり、

凄い





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『Mother』その6

Mother』色々その1
1:
HPの掲示板を見ると、奈緒の誘拐を弁護する人が多い。
、と言うか、「あれは保護」とか弁護する人しかいません。
人の気持ちとしては当然でしょう。私もそう思います。
奈緒が継美を助けたのは正しい事です。

2:
し、か、し、

正義のためなら、何をしても許されるのか?正義のためなら、法を破ってもいいのか?

許されません。

奈緒のやった事は正しい事ですが、やり方が間違ってます。

2-1:
第四話で奈緒は継美の特別転入のために、夫からの暴力を装い自分を傷付けます。
2-1-1:
この行為も検察側(と仁美[継美の生みの母]の弁護士がいれば)には、奈緒が誘拐を隠すための行為と捉えます。
また奈緒の一連の違法行為が許されたとしても、関係機関は違法行為を繰り返した奈緒を継美の保護者に認めない恐れがあります。
2-1-2:
また奈緒は大学の研究室で鳥の調査をしていた設定ですから、大卒は当然として大学院の修士課程も修了しているかもしれません。
これだけの高等教育がありながらも違法行為を繰り返したという事は、倫理観や公徳心に欠け保護者に適さないと関係機関から判断される恐れもあります。
2-2:
自分を助けてくれた奈緒が「犯罪者」だとしたら、継美は喜べるはずがありません。継美は無条件に奈緒に感謝出来ません。
生みの親の仁美が自分に酷くするのは自分のせいだと思った様に、奈緒を「犯罪者」にした原因は自分だと再び自分を責めるはずです。
2-3:
以前にも書いた通り奈緒が罪を償わない限り、奈緒と継美だけでなく二人に関わった人々全員が不幸になる恐れがあります。

3:
一つ疑問なのが、なぜ奈緒は継美の虐待について関係機関と育ての母に相談し助けを求めなかったのでしょうか?
この点は第四話まででは、何も語られていません。

4:
奈緒には母親が二人います。継美にも二人いると捉えていいでしょう。
四人の母親の中で犯罪も犯さず倫理的にも正しい事をしているのは、奈緒の育ての母鈴原藤子(高畑淳子)だけです。奈緒の生みの母葉菜うっかりさんは後悔と負い目があるのは明らかで、奈緒の行為を叱らず諭しません。
奈緒と仁美は感情的です。
そうなると奈緒と継美を救えそうなのは、第四話までを観た限りでは奈緒の育ての母藤子しかいません。藤子は社長をやってる設定ですから感情的になり過ぎず理性を働かせそうな予感がします。

5:
ではなぜ、こういう脚本になったのでしょう?
HPに書かれているこのドラマのテーマ、

母性

のためでしょう。
かわいそうな子供のためなら、女性はどんな事をしてでも助けるという事の様です。
それも「本能的に」、です。
母性というものを肯定的に捉えるのは何の問題もありませんが、そのために法を犯すことは全く別の事であり許されません。
奈緒が第四話までにやった事はタクシードライバーや水戸黄門と同じです。

6:
奈緒と継美が親子になり幸福になる事を願うのは私も同じです。
そのために一番重要な事は奈緒の罪の償い方です。
最悪奈緒に実刑判決が下り懲役刑になり継美が奈緒の出所を待ち親子になれる方が、「超法規的」に親子になれるより遥かにいい。
Mother』がドラマとして成功する鍵は奈緒の罪の償い方にあります。「超法規的」にこの問題を解決しなければ傑作になる可能性があります。
(葉菜うっかりさんと藤子が奈緒より重要になりそうな予感が…)
脚本の坂元裕二の腕次第です。

ガンバレ、坂元裕二、応援してるゾ!



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『Mother』その5

第四話その2
1:
ドラマ中盤、奈緒が暗い部屋の中で寝ている継美の手を握り、それから紙を取り出し折り目に合わせて折ります。
そうすると紙飛行機完成。
この場面が最後の場面に繋がってます。
まず葉菜うっかりさんが継美の手を握り、奈緒の独白「あの日の母親の手の感触はよく覚えている」。
そして継美が飛ばした青い紙飛行機。葉菜うっかりさんが折ったのは間違いなく(=同じ形)、葉菜うっかりさんが自分の生みの親だと奈緒が気付いたのも間違いないでしょう。
取れないのも眼帯のためばかりではなく、同じ形に気付き呆然としたからでは?

…、と気付いたのは『Mother』HPの掲示板に書いてあったから。私は奈緒の母親としての決意に圧倒され、そこまで頭が回りませんでした(笑)。

2:
HPの掲示板、かなり盛り上がってますから関心のある方は入ってみて下さい。

ケータイ:
http://myntv.jp/sys/bbs/entry/?bbs_id=58

PC:
http://www.ntv.co.jp/mother/bbs/index.html

3:
奈緒がやった事は、動機はどうであれ、誘拐には変わりなく、継美の母仁美(尾野真千子)の虐待と同じく犯罪には変わりありません。
奈緒と継美が幸福になるには、奈緒が罪を償わなければなりません。
藤吉俊輔が本性を表わし二人に近付いた目的を明らかにしたのは、正に奈緒が罪を償わなければならない事を暗示してます。
奈緒は知恵を振り絞って難題を一つづつ解決しなければなりません。

4:
HPの「ストーリー」を見れば分かりますが、次回、問題は更に酷くなります。

…ガンバレ、奈緒、継美!
~by 俺~


(次回予告でもあるHPの「ストーリー」は更新が早く、放送が終わると次回の「ストーリー」が載ってます。)

5:
さて奈緒の妹芽衣のお腹の子供。障害があります。中絶可能の期限は2週間後。つまり第六話までにはどうするか決めねばなりません。
個人的にはTV版『セカチュウ』と『愛と死をみつめて』のファンですから、中絶には反対。命は貴重だし生きる事は素晴らしいから。
出来れば芽衣のお腹の子にも生きる機会をあげたい。
しかし、生まれながら障害を持ち生まれた瞬間から苦痛に満ちた人生を自分が送るとしたら?
現在の私は健康で幸福だから人生を素晴らしいと言えるのであって、芽衣のお腹の子供の様に生まれた時から肉体的な苦痛に悩まされるとしたらどうでしょうか?
中絶に反対し、生きる事は素晴らしいと言えるでしょうか?

簡単には答を出せません。
2週間後までの宿題。



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『Mother』その4

第四話
1:
凄い内容になって来ました。

2:
継美の特別転入のために自らを傷付けた奈緒。
継美の母になるための決意を見せました。

…溜息、特大な溜息が一つ。

第四話は、これだけで十分でしょう。母は偉大です。

3:
藤吉俊輔(山本耕史)も目的を表わしました。ただまだ奈緒の決意を知らず、我が子を守る母親が豹変する事も知らないのでしょうか?
山本耕史が悪役?私が観た限りでは初めてですね。

4:
第四話もいくつか書く事があるんですが、継美のためなら自ら傷付く事を厭わない奈緒に圧倒され書く気を失いました。

母親は偉大です。
そして母親の偉大さを光らせるのが子供を虐待する母親。
もう一つは傍観者。

…とりあえず身の回りにそれらしき事が無いので安心の溜息。



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『Mother』その3

第三話
1:
そう言えばこのドラマ、ハイビジョンのビデオじゃなくてフィルムで撮影してます。
第三話まで観ないと分かんないんだから、情けねぇ…(涙)。

2:
第三話、そしてこのドラマ前半の山場が、
鈴原奈緒は生物学的な母、望月葉菜と出逢い、実の母とは知らずに、ハッキリと記憶に残る母との別れを話す場面。
二人共30年に渡り自ら押し殺し、また時と共に自然に薄れて行った悲しみ。しかし決して消えてない悲しみと今でも血が滲む心の傷。
30年間悲しみと対決し疲れた心。
この場面約5分、音楽、効果音無し。

2-1:
奈緒の話の内容がとんでもなく重大な事ですから、観てる人間が釘付けになって当然。
それでもそれでも、松雪泰子田中裕子の穏やかな演技がいい。特に二人の悲しみとの対決で疲れ希望を持つ事を止めた気怠さがいい。
高気圧におおわれ安定した穏やかさではなく、厚い雲が垂れ籠め、天気が崩れるかもしれず安心出来ない、一時的かもしれない穏やかさがいい。
どちらにしろ穏やかさには違いありません。

2-2:
若い方には奈緒の方に肩入れをしたくなるかもしれません。
勿論捨てられた奈緒は当時5歳で自分では何も出来ませんから完全に被害者です。
しかし他人の事を考えられる様になると、母親葉菜のした事は許されませんが、一方的に責める気にはならないはずです。
奈緒を憎み、無関心に、冷血に、捨てたのではなく、
涙を流さなくても心から血を流しながら捨てたのは明らかです。
(→次回以降で分かるはず)
奈緒が捨てられた日の事を30年も経ちながらあれ程ハッキリと覚えていて、いつまでも人込みの中から母親を見つけだそうとした事を知った時の衝撃、どんなものだったのでしょう。
(→その衝撃を示すのが、葉菜が涙以上に流す水道)。

2-3:
奈緒が小声で話すのも納得行きます。

希望を持つ事を止めた穏やかさがあるんです。
希望が無いから失望や絶望が無く平穏なんです。
既に涙を流し過ぎたんです。
悲しみの過飽和になっていて、次に心から血を流すとどんな酷いことになるか、どうなるか分からないんです。
(それでも継美を誘拐し自ら波乱を引き寄せてます)

→奈緒はこんな状態の様です。

3:
脚本に小さな甘さがありますが、全体的には合格の出来以上、かなり出来がいい。
音楽を最小限にし役者の演技を中心にした作りが成功してます。演技陣はやりがいがあるんではないでしょうか。
そして出来を良くしている第一の要因が、継美を演じる子役の芦田愛菜

4:
ただ主題歌が、ドラマの視聴者の関心を掴む力強さと比べると、弱過ぎます。
『ラスト・フレンズ』で宇多田ヒカルが歌った『Prisoner of love』みたいなドラマに合い歌自体も魅力的な主題歌は、非常に稀だという事です。



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『Mother』その2

第二話
1:
そう言えば鈴原奈緒(松雪泰子)、常に小声。
人目を避けてきた人生の習慣でしょう。
その理由は何でしょう?また大きな声で喋る時は来るのでしょうか?

2:
奈緒と継美の危うい母娘関係、ちょっとした緊張感があり観ている人間の関心を引き止めます。
二人にしたらちょっと大変なことになっているんだけどね(笑)。

3:
継美(怜南)に対し生物学的な母の仁美、誘拐的な母の奈緒。
と思ったら「この娘にしてこの母あり」。
奈緒にも二人の母がいます。生物学的な母の望月葉菜(田中裕子)、育ての母鈴原藤子(高畑淳子)。
へぇ~面白くなってきましたねぇ。

4:
そして最後、奈緒は葉菜と歩道橋の上ですれ違います。
葉菜は藤子と約束した通り奈緒とは会わない人生を選んだ事(選ばざるを得なかった、かも)を表してます。
しかし、継美と葉菜は同じ側にいます。
(→答は予告編で流れた通り葉菜は継美と親しくなります)
非常に好奇心を刺激する演出です。母娘、祖母と孫娘、どうなるんでしょう?
この三人の出逢いには無理がなく巧い脚本です。

5:
しかし、ももこさんの家での一連の場面はちょっと苦しい。
ももこさんが市の施設に引き取られる時、継美が隠れている所から飛び出すんですが、あれはももこさんを引き取りに来た人達に見つかるでしょう。
ま、他の場面の出来が悪くないので許される範囲内ですな。

6:
継美の生物学的な母の仁美、殆ど触れられていません。どの様に脚本で扱われるか、これも興味深く楽しみ。

7:
ももこさんの家の場面で菜の花畑や菜の花が出て来ます。
花言葉は、
「豊かさ、財産」
登場人物達にとって豊かさと財産は何でしょう?



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『Mother』その1

★簡単な紹介

〇放送
2010年4月14日~6月23日
水曜日 22:00~22:54
全11回
日本TV系

〇スタッフ
脚本:坂元裕二
演出:水田伸生
プロデューサー:次屋尚、千葉行利

〇出演者
芦田愛菜
松雪泰子
高畑淳子
田中裕子
尾野真千子
山本耕史

★評

観るか迷ったドラマ。
意外と良かったので観る事に決定。

第一話

1:
幼児虐待の話だから虐待を描かねばなりませんが、惨い描写や子供の悲鳴を入れるのは悪趣味だし、実際のところ、そんな場面は入れられるはずがありません。
このドラマでは子供に痣を付けることもなく、視聴者の想像力に訴える描き方で、成功してます。
視聴者の関心の捉え方が巧く、ある意味、力強い作りになっています。
視聴者の関心を掴むという第一話の役割を完璧に果たしました。

2:
露骨に虐待行為とその結果を表さないのは好ましいのですが、虐待される道木怜南の髪がキレイ過ぎるしツヤツヤし過ぎ。もう少し汚く出来なかったのでしょうか?
髪の手入れが行き届いてないと、最後の場面で鈴原奈緒に髪を梳される事の意味が強調出来たんですが…

3:
渡り鳥がキーワードの一つの様ですが、継美と名前を与えられた道木怜南は生みの母の元へ戻るのでしょうか?

4:
鈴原奈緒が道木怜南を不憫に思い誘拐するのは、脚本と演出のおかげで疑問の余地を挟ませません。
しかし、なぜ警察等へ届けず誘拐という方法を選んだのか?ま、この点は、次回以降に御期待、でしょう。

5:
道木怜南は新しい名前に渡り鳥を望んだのに、結局「ツグミ(継美)」を与えられ受け入れます。
またしても「母親」の言う通りになりました。新しい母親との関係の第一歩も母親の言う通りにする事。
ん~、生みの母との関係と変わらんのでは?鈴原奈緒との暮しも何やら怪しいですゾ。

6:
道木怜南を演じる子役、芦田愛菜、所々怪しげな点はありますが合格の出来。でも八木優希と比べるとちと苦しい。
秘密があるのが見え見えの鈴原奈緒を演じる松雪泰子、いいですね。
最近気になっている尾野真千子は道木怜南の母親仁美役。三角定規型(笑)の鼻で直ぐに分かりますが、今のところは誰でも出来る役で実力を発揮してない感じ。



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CYPRESS

Author:CYPRESS
最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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