『天空の城ラピュタ』その2

○放送
2017年9月29日(金)
午後9:00~11:20
NTV系


1:
久し振りに、放送。
落ち着いて観ると…


2:
1986年の作。
宮崎駿、45歳。
やる気に満ち、それを支える気力と体力があった頃の作かぁ…

絵の出来が悪くない。
特に背景がいい。
飛行機好きの宮崎らしく、地上でも垂直を強調した構図で、しかも「異国情緒」に満ちいい。
この「異国情緒」が一見どこかの国らしいけど、宮崎駿の頭の中にある物で小気味いい。


2:
今回気付いたのが、張藝謀監督の『菊豆』と美術セット、衣装等、映像表現が似ている点。
雰囲気が似ているんです。

雰囲気が似ている物が、
ラピュタ』の鉱山のエレベーターの機械、飛行船のエンジン、『菊豆』の染物屋のロバで動かす機械。
ラピュタ』は鉱山、『菊豆』は農村と産業は違いますが、街並み全体の雰囲気が似ています。

ラピュタ』は産業革命期後半のヨーロッパを元にし、『菊豆』は1920年代の中国地方農村を舞台にしてます。
地理的には離れているし文化や社会も違いますが、文明の発達度合は意外と近い。
更に、両映画ともプロデューサーが徳間康快(@_@)。

菊豆』の方が新しいですが、張藝謀監督は『ラピュタ』を意識していないでしょう。


3:
最後にラピュタの「木」が空高く上昇していくのは、ルパン三世の映画一作目と同じ。
ルパンの方は旧約聖書のバベルの塔と同じで神に近付こうとした事とその結果なんだけど、
ラピュタ』の方はどうもその辺がイマイチ弱い。

結局、ラピュタの住人達もムスカ(寺田農)と、ある意味、同じで考えが浅かった。
飛行石の力を悪から守れず、悪の手に渡らないように制御する事を考えられなかった、発見出来なかった、
と解釈しておきますか。
人間の浅はかさを表す演出でもあるんですが、考えようによっては手抜き。
人間の悪、世界を滅ぼすほどの欲、等に対してどうすればいいか、これを宮崎駿は考え出せなかった。
手っ取り早く飛行石を人間の手の届かぬ高空へと旅立たせて済ましてしまった。
この大問題を人類史上、宗教者も哲学者も政治家も王も王女も誰も解決出来ていません。
ここを単なる映画人宮崎駿が名案か、小粋な終わらせ方が出来たら、アニメ史上、映画史上に残る傑作になったんですが…


4:
絵画好きで古今東西の名画を見てきた人間にも、『ラピュタ』は絵に欠点が少なく神経が細部にまで届き、
合格の出来。
やはり、絵に欠点があるアニメはダメ。
絵は脚本、演出と並びアニメの三大根幹の一つで、実写の役者の演技に当るもの。
大根役者ではどんなに良い脚本、演出でも佳作、名作にはなりません。

アニメという媒体のために子供向けになるのは避けられませんが、
この『ラピュタ』は大人の鑑賞にも耐えられ、屈指の出来の良さ。
宮崎駿の作品の中でも抜群、断トツの出来です。





タグ 宮崎駿 寺田農 ラピュタ ルパン三世 張藝謀 菊豆 徳間康快




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テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

『借りぐらしのアリエッティ』

★簡単な紹介

○放送
2017年7月7日(土)
午後9:00~11:04
NTV系

○スタッフ
原作:メアリー・ノートン
脚本:宮崎駿、丹羽圭子
演出:米林宏昌

作画監督:賀川愛、山下明彦
美術監督:竹重洋二、吉田昇
撮影監督、映像演出:奥井敦
撮影:薮田順二、田村淳、芝原秀典
CG:三好紀彦、梅澤美樹、泉津井陽一

音楽:セシル・コルベル
プロデューサー:鈴木敏夫

○出演
志田未来…………アリエッティ
大竹しのぶ………ホミリー、アリエッティの母
三浦友和…………ポッド、アリエッティの父
藤原竜也…………スピラー
神木隆之介………翔
竹下景子…………牧貞子
樹木希林…………ハル




★評


1:
ほほ~、これは意外、出来がいい(^.^)。
背景がとてもいい、少なくとも、私が観たスタジオジブリ作品の中で一番真面な絵。
画面に奥行き感があり、空間感覚が優れている。
『千と千尋の神隠し』、『思い出のマーニー』、『平成狸合戦ぽんぽこ』、
『天空の城ラピュタ』(←2017年10月1日(日)訂正。改めて見ると、悪くなかった(^_^;)。確認してなかった)、
『紅の豚』、『魔女の宅急便』、『ハウルの動く城』
の背景と全く違う。

アリエッティ(志田未来)が2階にいる翔(神木隆之介)と会うために、ツタを登るシークウェンスは、
手描きアニメーション史上最高と言ってもいい。
ツタの揺れ具合が最高。

やはり、アニメーションも絵に違いなく、絵が大事だと実感。


2:
と、いいのはこれ位なんだなぁ…(溜息)。

絵が雑なんだね。
例えば、
このスタジオジブリの作品だけでなく、手書きアニメーションでは、どうも食べる描写がダメ。
スタジオジブリでは、猫の動きも悪い。
セミが鳴く時期にあの草むらの中に横になると、虫に食われまくれるし、高温多湿であんな所にいられるはずなし。
エアコンの効いた屋内にいる方がマシ。
また、ああいう風に花が咲き乱れる草むらも存在感が無い。

まぁ、おとぎ話なんだから、現実に侵食される必要は無いだけど、
何回も書いた通り、現実を忘れさせる「力」が無い。
浮世の生活を忘れさせる「力」が弱い。

「力」が弱い原因が雑な絵なんだね。


3:
それでも、佳作になる一番可能性があるスタジオジブリのアニメーションには間違い無し。





タグ 借りぐらしのアリエッティ





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『~ルパン誕生50周年~「ルパン三世・プリンセス・オブ・ザ・ブリーズ~隠された空中都市~」』

○放送

2017年3月31日(金)
午後9:00~10:54
NTV系


1:
2013年に放送されたらしいけど、記憶に無く、
私にとってのお気楽ドラマの一つなんで観てみると…

これはダメだ(溜息)。

ネタ切れか真似ばっかりしている(溜息)。

アニメ一般は観ないけど主要登場人物以外が、私が観たアニメでは、『鋼の錬金術師』みたいになってる(溜息)。
空族ぅ~?『紅の豚』と『天空の城ラピュタ』じゃないか(溜息)。
撃たれたルパンを銭形警部が助けるぅ~?、逮捕しなきゃならんでしょう(溜息)。
撃たれたルパン、これ『カリオストロの城』…(溜息)。
それにカリオストロ城によく似た城も出て来るし…(溜息)。

奇想天外、空前絶後、お気楽大泥棒、でもイチオ―正義の味方がルパン三世
そして物語と絵に「軽み」が有るのがこのシリーズの持ち味であり、長所。
それが無い(溜息)。

こいつは駄作(溜息)。





タグ ルパン三世





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ジャンル : アニメ・コミック

『千と千尋の神隠し』

○放送
2017年1月20日(金)
NTV系
午後9:00~11:34


★評


1:
全編を通しで観たのは初めて。

まぁ、面白い。


2:
監督と脚本が宮崎駿
『紅の豚』を初め、飛行機好きなのが分かります。
だから、垂直の構図が多い。
好きなだけあり、垂直の構図のカットは視線を捉えるものが多い。
『ルパン三世 カリオストロの城』でルパンがカリオストロ城の屋根を駆け下りるシークウェンスなんかが好例。
この映画だと、主な舞台となる「油屋」の建物。
地上4階建て位なのに、エラく上下を強調した構図にしています。
アニメイションと言う平面的な映像に立体的な動きを与えています。


2:
ところが、前後の動き(奥から手前、手前から奥)になると、途端に映像の力が弱まります。
映像に奥行き感が無い、もしくは弱い。
物や人を前後に動かそうとすると、正確で滑らかな縮小と拡大が必要で、それが簡単な事ではないから、
確かに動きがギクシャクし映像の力が弱まるのは仕方ありません。
手描きアニメイションの欠点と言っていいでしょう。
だからと言って何も工夫しければ、進歩はしません。
日本の映画興行収入歴代第一位を上げながらも、これじゃなぁ…

また、
動きだけでなく、背景の絵でも弱い。
例えば、千がハクに両親がいる豚小屋に連れて行かれ、そこから逃げるように去るシークウェンス。
その時の背景のサヤインゲンの植え込み、これに奥行き感が全く無い。
アニメイションではありませんが、長谷川等伯の『松林図屏風』、『竹鶴図屏風』なんかを見ると比べずにはおれんのです。


3:
絵画好きなんで、偉大な絵画と比べると、映像が見劣りしてしょうがない。
宮崎駿が工夫してるし、頑張ってるのは分かるんですが、映像表現としては限界を越えていません。






タグ 宮崎駿





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テーマ : スタジオジブリ
ジャンル : 映画

『ルパン三世』2014年実写版

○放送
2016年1月11日(月)
午後9:00~10:54
TBS系

★評


1:
主要五人は、とりあえずアニメの登場人物と同等の魅力があり、なんとか合格、ギリギリ合格ライン。

ルパン三世小栗旬、次元大介の玉山鉄二はいい。

小栗旬ルパン三世はこの映画を観ると、直ぐに他の男優を思いつかず、合格以上。
アニメでお馴染みの軽さがあり、これが出来ているから文句無し。
もう少し笑いが出来る様になれば最高。
次回作があれば、どうなるか楽しみ。

大正解は次元大介を演じた玉山鉄二
アニメでは完全にルパンに喰われてますが、この映画ではルパンから少々距離を置ける「強さ」があり、
新たな次元像を作り、非常に魅力的。
玉山鉄二の悪の魅力が大変巧く活かされています。

五ェ門を演じた綾野剛は、イマイチ線が細い。
強そうに見える必要は無いんですが、強さ、隙の無さ、鋭い切れ味、こういう雰囲気が無いのが痛い。
少なくとも禁欲的な雰囲気が無いと剣豪としては辛い。
剣豪と言って直ぐに思い出すのは『七人の侍』で久蔵を演じた宮口精二
エラく違う、と言うより雲泥の差、綾野剛宮口精二と比べると下手過ぎ。
それでも、今迄のアニメを観ると分かる様に未だに「修行中」の若輩者なんで、この作品でなら合格。
もし同じ配役で第二作が作られるなら、かなり気合を入れた「修行」が必要で、さもないと他の役者の足を引っ張りかねません。

銭形警部の浅野忠信は脂っこさやギラツキが不足。
アニメの銭形警部は御存じ睫毛クッキリのパッチリお目目。
あのお目目で絶対にルパンを捕まえてるって言う執念深さを表している訳です。
その少々「病気」っぽい一本気と正義感が銭形のとっつぁんの魅力なんですが、
この映画の中の浅野忠信は単なるサラリーマン警察官。
着たきり雀でワイシャツの袖と襟が垢で汚れても全く気にしないのが銭形のとっつぁんでしょう。
そういう汚れ役が出来るのは、豊川悦司とか香川照之だよなぁ。
浅野忠信は清潔過ぎ。

峰不二子を演じた黒木メイサは、悪くないんだけど、笑顔に魅力が無い。
可愛くもなければ、艶っぽさもない。
これではルパンの心を捉えられません。


2:
上映時間が133分物を2時間以下のTV用に切りまくりを観たんで、
演技はともかく内容をあーだこーだ言うのは気が引けますが、
こりゃ駄目だ。
アニメの持つストーリーの小気味いい早さと軽さ、これが無い。
先週やったアニメ『ルパン三世 イタリアンゲーム』と比べると、完敗。
格闘場面の目にも止まらぬ(笑)早さのおかげで話の展開の遅さが余計に目立つ(溜息)。

ネットでオンデマンドで完全版を観られますが、わざわざ2時間以上も観る気が湧きませぬ、
今のところは。
それに、アニメのスペシャルよりお値段高いなぁ。




タグ 小栗旬 玉山鉄二 綾野剛 黒木メイサ 宮口精二 豊川悦司 香川照之 ルパン三世 浅野忠信




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テーマ : ルパン三世
ジャンル : アニメ・コミック

『ルパン三世 イタリアン・ゲーム』

★放送
2016年1月8日(金)
午後9:00~10:54
NTV系


★評


1:
面白い(^.^)。
それだけ十分でしょう。
カリオストロの城』のオマージュ。




タグ ルパン三世 カリオストロの城



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テーマ : ルパン三世
ジャンル : アニメ・コミック

『思い出のマーニー』

○放送
2015年10月9日(金)
午後9:00~11:00
NTV系


1:
舞台が北海道東部、根室の辺り。
住んでいたり行った事ある方なら分かると思いますが、背景が現地と全く違う。
空気と光の色が全く違う。
生えてる草木が全く違う。
夕陽が違う。

まぁ、絵空事だから現実世界と同じにする必要はありませんが、「釧路」とか「根室」なんて言葉を使うからには、
現地と違っちゃ困りますゼ。

この映画の背景、特に植物は単なる絵具屋の色見本。
オマケに現地を知ってる人間にとっては実に汚い色。
単に色を塗ってるだけ。
実に素人っぽい色使い。

川合玉堂、横山大観、菱田春草、下村観山、これらの絵師は日本の空気を表現しようと粉骨砕身していました。
これらの偉大な日本人絵師の絵を見たことないんかね、スタジオジブリのスタッフは?


2:
もう一つは北海道の夏の湿原に付き物の物、
蚊やブヨ、虻等の夏の双翅目が一匹もいない。
大気の成分の1%が虫になったのではないかと思う程大気を満たすのに一匹もいない。


3:
アニメも映像表現の一つ。
物語は勿論重要ですが、映像表現も同様に重要である事を忘れちゃ困る。

舞台とする場所の自然、気候をいかに表現するか?
いかに誇張するか?
いかに省略するか?

いつまでも絵具をそのまま塗ってるだけではアニメは進歩せんゼヨ。


4:
こんな具合に背景の出来の悪さで集中出来ず。
2回目に観ても集中出来るか確信出来ず。

も一つは主人公の杏奈を演じた高月彩良、マーニーを演じた有村架純
この二人の下手さに辟易。

話はまぁ悪くないんですが、自滅してます。



タグ 思い出のマーニー 有村架純 高月彩良 寺島進 根岸季衣 吉行和子



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テーマ : スタジオジブリ
ジャンル : 映画

『ハウルの動く城』

○放送
2015年10月2日(金)
午後9:00~11:10
NTV系


1:
ん~、何だ、これ?
話がよく分からん。

主題が何なのか不明。

まぁ、そんな事、どうでもいい映画なんでしょう。

ジブリの絵とジブリの構図を観て楽しめれば十分。


2:
ジブリの絵と構図は、まぁ、悪くはありませんが、
とにかく話が散漫で、作品としての力が弱い。
だから上映時間が実際以上に長く感じられます。

例えば、白雪姫型の話にまとめた方が良かった。


3:
映像表現では、大理石への人物の映り込みとか宮殿の石畳を歩く時の石畳の消え具合とか、
CGのおかげで手描きでは表せなかった事が出来ています。

それでも、未だに登場人物の両足が背景と馴染まず浮かび上がり、地上を歩いているようには見えないカットが多い。


4:
脚本にもう一工夫有れば、佳作になっていたんですが。



タグ ハウルの動く城




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テーマ : スタジオジブリ
ジャンル : 映画

『STAND BY ME ドラえもん』

○放送
2015年8月30日(日)
午後9:00~10:50
TB朝日系
日曜洋画劇場


1:
おや、意外と出来がいい(@_@)。
面白い(^.^)。

マンガ全般は中学に入ると全く興味を失い、全く読まなくなりました。
ドラえもんを調べると、私がまだ子供だった頃に始まってますが、マンガは読んだ記憶も無いし、
アニメーションも最初から最後まで真面の観た記憶も無し。

原作自体が真面に主人公のび太の成長物語として作っているから、映像作品と物語として合格作になると言う事ですな。


2:
CGアニメーション、この作品を観るとドラマの世界に新しい面を作れる可能性が見えます。
例えば、
人間の役者を使う実写では出来ない「有頂天」の表現で文字通り登場人物の「天まで昇る」が可能になります。
今迄は音楽で強調していたのをCGで飛んだり跳ねたりさせて無声映画の頃の様に映像表現だけで表せます。

ただ、制作費と製作期間がまだまだ掛かるでしょうから、実写の作品の様に簡単には作れないでしょう。


3:
映像表現で気になる事の一つが光と空気、そしてそれらの色。
そこに湿度や空気中の埃や塵が入り風土により異なる質感とも言うべき物。

この作品の昼間の光は見事。
かなり日本の昼間の光を再現しています。
しかし、質感では湿度が再現されず屋外ではなくスタジオの中の様です。
この湿度の表現はアニメーションだけでなく映画を初め動画では難しく、表現されている作品は未だ見たこと無し(涙)。
この作品には少々期待しましたが、残念(涙)。

光に関してもう一つ残念なのが、この作品も夜が明る過ぎる点。
実写と違い撮影のための照明が不要なのに、なぜ夜を暗く出来ないのでしょうか?


4:
それと、CGでコンピュータを使って登場人物を背景を馴染ませても、
まだ馴染みが悪いカットがあります。


5:
私の様にドラえもん体験が無いと評価が高い様ですが、
Amazonのレビューでは3Dが無いのはけしからんとか、ドラえもんが好きな方にはストーリーがなってないとか、
手厳しい評が多い。

ドラえもんを愛している方が多いなぁ。
じゃないとあれだけ書けんゼヨ。

マンガとアニメに興味の無い私はかなり幸運な体験をしたようです(笑)。
しずかちゃんのお父さんがしずかちゃんに、
生まれてきた事の喜び、今迄多くの喜びを親に与えてくれた事を話すカットは
子どもが出来たり親の気持ちが分かる歳になると、いい(笑)、堪らん(笑)。

6:
アニメーションでこれだけ楽しめたのは、
『ルパン三世』の最初の劇場版と『ルパン三世 カリオストロの城』以来(@_@)。

SFとかアクションではなく、ドラマにする普通の話をCGアニメーションにすると
大人が観ても楽しめる作品になる事を実証した作品です。
まぁ、他にも佳作があるんでしょうが、私CYPRESSは探すのが面倒なズボラであります(笑)。




タグ ドラえもん



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テーマ : アニメ
ジャンル : 映画

『平成狸合戦ぽんぽこ』

○放送
2015年8月28日(金)
午後9:00~11:30
日本TV系
金曜ロードショー


1:
1994年、ウィンドウズ95発売前年の作。
CGが一般的になる前の作だけあり、背景と動画の馴染みが悪い。
地面の上を歩いても足が地面に付かず、空中浮揚しております。


2:
このアニメも日本で作ったからなのか、夜が明る過ぎます。


3:
「妖怪大作戦」
ここに出て来る妖怪で歌川国芳の丸写しらしき所が二ヶ所。
屋台の呑み屋のカットに出て来る両面相は完全に国芳からでしょう。
またデカい骸骨は『相馬の古内裏』の骸骨にしか見えん。

まぁ、日本古来の妖怪、お化けの類は定番、お約束ですから誰が描いても大同小異になります。
著作権はとっくに消滅してますから、「作画参考 歌川国芳」が入っても良かったのではないかと思います。


4:
自然開発と宅地開発、題材にするのが1994年では遅過ぎないかい?
1964年に作ったら面白かったのになぁ…



タグ 歌川国芳 平成狸合戦ぽんぽこ



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テーマ : スタジオジブリ
ジャンル : 映画

『ルパン三世 カリオストロの城』

★簡単な紹介

○公開
1979年12月15日

○スタッフ
原作:モンキー・パンチ
脚本:宮崎駿、片山哲生
演出:宮崎駿
音楽:大野雄二
美術:加藤敏(東北新社)
作画監督:大塚康生

○出演
山田康雄(ルパン三世)
小林清志(次元大介)
井上真樹夫(石川五右衛門)
増山江威子(峰不二子)


★評

1:
この作品を映画館で観た人は何人位いるだろうか?
私はその昔、東京池袋の文芸座で観ました。
ルパンがクラリスをカリオストロ城へ救出に行き屋根から落ちる場面はTV画面とは比較にならない迫力が有ります。
ルパンファンの皆さん、この作品は出来れば映画館で観た方がいいですゾ。

そう言えば、ルパン三世の劇場版は第一作目のマモーが出るのも文芸座で観ましたなぁ…

2:
ルパン三世シリーズの劇場版とTVスペシャル版を観た中で、この『カリオストロの城』が一番面白い。
お笑いの場面でルパンがふざけ過ぎてないのがいい。

3:
背景が美しい。
水彩だと思いますが、かなり丁寧に描いてあります。
しかし、美しく描かれた背景と動画の馴染みが非常に悪い。
特に輪郭線がある絵が来ると質感が違い過ぎ、画面の汚れに見えて仕方が無い。
背景は立体的に描いてありますが、動画は完全に平面で違和感が非常に大きい。


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テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

『天空の城ラピュタ』

★簡単な紹介

○公開
1986年8月2日

○スタッフ
脚本:宮崎駿
演出:宮崎駿
音楽:久石譲
作画監督:丹波司
美術監督:野崎俊朗、山本二三
撮影監督:高橋宏固(高橋プロダクション)
音響監督:斯波重治
プロデューサー:高畑勲

○出演
田中真弓(バズー)
横沢啓子(シータ)
初井言榮(ドーラ)
寺田農(ムスカ)
永井一郎(モウロ将軍)
常田富士男(ポムじいさん)


★評


2011年12月9日(金)のTV 放送を観ると…

1:
最初に観たのは、いつのことやら(溜め息)
まぁ、面白い。
ジブリの作品の中でも出来がいい方では?
『紅の豚』と違い嘘が大きいから余計な事を考えず作品に集中しやすい。
絵やカット割りを工夫し実写物に対抗出来る作りです。
特にアクションシーンは工夫しいるのが分かります。
映画館の大きなスクリーンで観てみたい。

2;
しかし、全体の作りは子供に見せる事を意識し、いい意味でも悪い意味でも子供向けです。
例えば、ロボットが地上で火災を起こしたり城(?)を破戒する場面はディズニー風の描写と色使いで完全の「お子様仕様」。
人が死ぬ様な災害に見えません。
恐怖と死を全く描いていません。
ヒエロニムス・ボスの祭壇画『聖アントニウスの誘惑』や『最後の審判』の『地獄』、
ペーター・ブリューゲルの『死の勝利』や『狂女フリート』等が漂わす禍々しさが、
全く有りません。

3:
ラピュタに着いてからの話が間延びしてます。


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テーマ : スタジオジブリ
ジャンル : 映画

『ルパン三世・血の刻印〜永遠のマーメイド~ 』

2011年12月2日(金)放送
NTV系

1:
ほぉ、比丘尼、八百比丘尼伝説ねぇ。
30年ほど前、小松左京の短編『比丘尼の死』を読みましたナァ。
中々面白かったと記憶してます。
それからちと調べると手塚治虫の『火の鳥』にも出て来るそうな。

2:
この作品もつまらなくはないんですが、ハリウッドのアクション映画には敵いません。
それにビルの窓から落ちたりする場面もジャッキー・チェンの実写版映画には敵いません。

いつまでも手描き入力のアニメーションの時代ではないでしょう。

という訳でジャッキー・チェン主演の実写版『ルパン三世』を観てみたい。


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テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

『魔女の宅急便』

★簡単な紹介

〇公開
1989年7月29日

〇スタッフ
原作:角野栄子
脚本:宮崎駿
演出:宮崎駿
作画監督:大塚伸治、近藤勝也、近藤喜文
美術監督:大野広司
撮影:杉村重郎
音楽:久石譲
音楽監督:高畑勲
プロデューサー:鈴木敏夫

〇出演者
戸田恵子


★評

ん~、このアニメーション、冒頭から駄目。
カモメの描写が完全に失敗。
カモメの目が駄目なんです。
あの目はカモメではなくカラスの目です。
カモメの目はサメの目みたいで、大脳が未発達、生存本能と生殖本能で存在している目をしています。
知能とは無縁で悪戯することもなければ人間と慣れる可能性も無し。
こういう目なんです。

しかしカラスと違い風に乗るタイプの鳥。

スポーツが得意なヤクザ、なんて感じの鳥です。

こんな事は漁港へ行き30分も見てれば分かる事。


なんでこんな簡単な事もやらなかったんでしょう?
しかも失敗したのが最初、冒頭ですよ。物語の始まりがいかに重要か理解してないとしか考えられません。

ダイアナ・ロスとライオネル・リッチーの『エンドレス・ラブ』の第一拍目からの甘甘さ(→いい意味です)、
モーツァルトの『魔笛』の序曲のワクワクさせる楽しさと次はどの楽器が入るんだと期待を高める巧みさ、
等々名曲は最初から人の関心と心を捉えるものです。
このアニメーションの首脳陣はこういう事を知らないんでしょうか?

私の場合、最初に集中力が切れ最後迄回復することもなく、覚えているのはカモメの目の駄目駄目さのみ。



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テーマ : スタジオジブリ
ジャンル : 映画

『サマーウォーズ』

★簡単な紹介

〇公開
2009年8月1日

〇スタッフ
原作:細田守
脚本:奥寺佐渡子
演出:細田守
作画監督:青山浩行
美術監督:武重洋二
音楽:松本晃彦

〇出演者
神木隆之介
桜庭ななみ
仲里依紗
富司純子


★評

TV放送を観てみると、

1:
ん~、まぁそれなりに面白いけど…
家族の絆とか家族を守るとか大家族とか言いながらも、描写が浅い。

2:
漁船を持って来るとか、自衛隊の「?」な車両を持って来るとか、大型汎用機(かな?)を持って来るとか、これも『紅の豚』と同じくアニメより本物実写の方が興奮するだろうなぁ。

3:
絵に関しては、現実世界は大したことないですが、仮想空間の世界は悪くない。
人間を描くのはやはり難しい。

4:
ラブマシーンが巨大化した姿は『ファンタジア』の「禿山の一夜」に出て来る悪魔みたい。
格闘技のゲームの起源は『燃えよドラゴン』でしょう。
侘助は椿の二重の侘助からでしょう。
小磯健二の設定は『ガリレオ』の湯川先生と同じ。



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テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

『紅の豚』

★簡単な紹介

〇公開
1992年7月18日

〇スタッフ
原作:宮崎駿
脚本:宮崎駿
演出:宮崎駿
作画監督:賀川愛、河口俊夫
撮影:奥井敦
音楽監督:久石譲
プロデューサー:鈴木敏夫

〇出演者
森山周一郎
加藤登紀子
大塚明夫


★評

1:
マンガとアニメーションを読まない、観ないので、ビデオ屋さんで借りたこともなく、観たのはTV放送のみ。
それでも今回で観たのは3回目。
1992年の作品だから六年毎に観ているのか…

2:
新海誠のあの『秒速5センチメートル』より遙かに出来がいい。
2-1:
大したことをやってませんが絵に一工夫してます。
例えば、水の表現に透明感があり『秒速5センチメートル』とは全く違います。
2-2:
豚の愛機(艇?)サボイアS.21試作戦闘飛行艇がピッコロの工場裏のどぶ川から飛び立つ場面は何回観ても興奮し楽しい。
2-3:
話に無理が無く観てる人間の集中力が途切れません。
特に豚の第一次大戦の時の回想の場面で、雲の平原にいつの間にか紛れ込んだ場面。
一応90年前の話なので、何やら説得力があります。

3:
、と、いいのはこれ位。
3-1:
登場人物、イタリア人?日本人?アニメ宮崎駿人?
3-2:
光と空気、どこの国のどの季節?イタリア?日本?アニメ宮崎駿国?
3-3:
アニメーションの限界がここにも現われました。

4:
もう一つの欠点は、実写版を観たいと思う点。
4-1:
作品を観ながら、あーした方がいい、こーした方がいい、と思うのは明らかな欠点がある証拠。
4-2:
紅の豚』ではサボイアS.21試作戦闘飛行艇初め飛行艇を実際に作って空を飛んでいるところを観たい。
4-3:
または時代設定を現代に変え、現役の飛行機を都会の運河や公道に離着陸させる。
これが出来たら、凄いね。
ハリウッド資本の中国映画ならひょっとして…。



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テーマ : スタジオジブリ
ジャンル : 映画

『秒速5センチメートル』

★簡単な紹介

〇公開
2007年3月3日

〇スタッフ
原作:新海誠
脚本:新海誠
演出:新海誠
撮影:新海誠
音楽:天門
アフレコ演出:三ツ矢雄二
作画監督、キャラクターデザイン:西村貴世
ラインプロデューサー:伊藤耕一郎


〇声の出演
水橋研二
近藤好美
尾上綾華
花村怜美

★評

1:
アニメーションで表現するのは難しい。
同じ絵だから絵画と比較されるし、動画だから映画やドラマとも比較されます。
古今東西の絵画にはとんでもない絵が溢れているし、映像表現が素晴らしい映画も沢山あります。
だから少し出来がいい位のアニメーションでは粗が目立ち作品に集中出来ません。
監督と脚本家の想像力や閃き等の心の部分が他のどんな映像表現より重要です。

2:
手描きアニメーションには次の様な本質的な欠点があります。
2-1:
人物に細かな演技をさせられない。
基本的にマンガなので省略する部分が非常に多いため。
2-1:
絵で表現出来ないか非常に難しいものがある。

3:
秒速5センチメートル』でもこの欠点が現われてます。
3-1:
まず人物の表現。
例えば第二話で波に乗れた時のカナエの表情と雰囲気。達成感で輝く喜びが全くありません。ただ微笑んでるだけ。
また恋するカナエの仄かな輝きと貴樹の心へ届かないカナエの失望も表現出来ていません。
アニメーションの難しさがここによく現われてます。人の表情と雰囲気を表現するのが大変難しい。実写なら演技力がある役者に演技させればいいのですが、アニメーションは全て絵の描き手が表現しなければなりません。
表情を作る目、眉、口、シワだけでは表現しきれるものではありませんから、どうすれば役者の演技に対抗出来るか?
この点を新海監督は解決していません。ドラマや映画の様に作っています。
3-2:
表現が難しいもの。
同じく第二話の波の表現。70年前の『ファンタジア』から進歩してません。
波の動きはともかく水の透明感が皆無。
授業以外で絵を描いたことがある方ならよく分かると思いますが、水の表現は非常に難しい。

4:
この『秒速5センチメートル』は、
アニメーションと言いながらも、どう見ても風景画を中心としたスケッチ淡彩と水彩の画集。
4-1:
つまり背景が目立ち動画が弱い、まずこれが痛い。
手間のかけ方が逆になってます。物語の中心は背景ではなく人物ですから人物を「描きこむ」べきでした。
4-2:
淡彩風の背景はわたせせいぞうと笹倉鉄平を足した様な絵。昼間の淡彩風の背景は絵の具をそのまま塗っただけみたいな色使い。
4-3:
種子島の夜空の描写はクリスチャン・ラッセン風。
4-4:
桜の表現、ん~、こんな印象しかないんですかねぇ。桜の花弁が散るのは問題無いんですが、目立ち過ぎ。
桜に近付いたことないんでしょうか、新海監督は。
尤も桜の花弁を散らせたがる監督は新海監督だけではありません。

5:
背景は写実的な描写で人物はかなり省略したマンガの描写。
絵のタッチと雰囲気が映像の中の前後(=手前と奥)で全く違ってます。
これが成功しているか、否か?
ん~、私には違和感が大きく成功したとは思えません。
背景の力が強く人物を完全に圧倒していて、このためにこの作品が画集に見えます。

6:
音楽について。
第三話の主題歌に乗せた映像は悪くはありませんが、あのカット割りは誰でも考えつきそうなやり方。

7:
脚本。絵よりこちらの方が悪い。
特に第一話。大雪の日の夜、中学生の女の子が外泊を許されるはずがありません。しかも納屋!
(『北の国から』でも納屋を使ってましたなぁ)
男の子の方も計画の時から帰る事を考えてません。
こんな酷い夜に納屋で外泊したんだから、少なくとも翌日親から大目玉を食らわなければ物語として成立しません。

8:
まぁ別に有り得ない話でも構わないんですが、何でもいいから欠点を忘れさせる何かが欲しい。



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最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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