『おやじの背中』その3
「なごり雪」
脚本:倉本聰
おやじ:西田敏行
1:
第三話にして、漸く面白い話になりました(^.^)。
ん~、これが倉本聰の実力によるもんなんでしょうか?
2:
親子の絆の描き方が巧いんです。
まぁ、今回は、親子と言うより祖父と孫娘なんですが。
今迄の二話はかなり非現実的、直接的で日本人には馴染みにくい類のもの。
脚本家がカン違いしてるか、傲慢でした。
今回のイズキンのオヤジ小泉金次郎(西田敏行)がやった事はありそうな事で、説得力があります。
何よりも素晴らしいのは、孫娘しのぶ(広瀬すず)の最後の台詞。
愛情と知性に満ち溢れています。
倉本聰の実力に、打ちのめされました(笑)。
3:
さて、今回気になるのは、題名にも使われているイルカで有名なった伊勢正三作「なごり雪」。
この誰の心にも染み入る名曲をなぜ使ったのでしょう?
(歌詞、参考→http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=35555)
歌詞の内容は、
「晴、今季最後の雪が降り、駅で大切な人を見送る。
意外と近しい間柄の二人で、相手をよく見る事もなかったし、考えたこともなかった。」
、とこんな感じ。
倉本聰がこの曲に触発され今回の脚本を作ったのは間違いありません。
話から考えると、
駅で見送るのは、おやじ小泉金次郎(西田敏行)。
旅立つのは孫娘しのぶ(広瀬すず)。
金次郎はもう社長の座を息子に譲り、人生の一線から退きます。
しのぶはこれから人生を自分の足で歩み始めます。
これで、「なごり雪」で繰り返される歌詞が活きているのが、分かりました。
>今晴が来て君はきれいになった
>去年より ずっと きれいになった
おそらく仕事一筋で愛してやまない孫娘がどんな娘になったか知らなかった金次郎。
苦労を掛け通しだった妻(由紀さおり)への軽い罪悪感(笑)はあったものの、
しのぶの最後の台詞で、はじめて心根の美しい娘に成長したのを知ったのです。
3:
倉本聰の脚本が良かったので、後はどうでもいい(笑)。
まぁ、次回も観ます。
タグ 倉本聰 由紀さおり 西田敏行 広瀬すず なごり雪 イルカ おやじの背中
★お気に召しましたら、以下の全てのボタンのクリックをお願いします
↓

にほんブログ村


ドラマ ブログランキングへ

人気ブログランキングへ