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『ゴッホとゴーギャン展』

★簡単な紹介

2016年10月8日(土)~12月18日(日)

東京都美術館

東京都美術館のHP→http://www.tobikan.jp/exhibition/h28_goghandgauguin.html

特設HP→http://www.g-g2016.com/


ファン・ゴッホは大好きですから、無条件で行きます。
それにしても、東京都美術館は商売が巧い。
金になる特別展しかやらんわい。


1:
今回まず気になった、目に付いた、目障りだったの物。
この展覧会で第一印象になったのはオランダはオッテルローにあるクレラ―・ミュラー美術館から来たゴッホ群。
2013年、国立新美術館の『印象派を越えて 点描の画家たち』に来た「種まく人」の真新しい白木の額縁が目障りでしたが、
完全に忘れていました。
(参考、私の記事→http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-1556.html)


今回、当然ながら再び目にし、目障りこの上なかった(怒)。
目障りだったのを思い出すと、

作品番号40:「公園の道」
作品番号41:「恋する人(ミリエ少尉の肖像)」
作品番号44:「男の肖像」
作品番号52:「ジョゼフ・ルーランの肖像」
作品番号54:「オリーヴ園」
作品番号56:「渓谷(レ・ペイレル)」
作品番号57:「種まく人(ミレーによる)」
作品番号58:「若い女の肖像」

茶色の染めている額もあるんですが、木目が浮き立ち不自然な動きを生み出し、
これまた目障り。

金箔を張った一見ゴテゴテ意匠は、彫りの動きを対称にし動きを相殺し、目障りな動きがありません。
だから全体に安定し絵を邪魔してないし、壊していません。

クレラ―・ミュラー美術館の学芸員はなんでこんなに趣味が悪い、
絵心が無いんだろう?


2:
それでも、悪趣味の額縁を屁とも思わぬファン・ゴッホの力強さ(^.^)。
まぁ、当然ですナ(笑)。

紅顔の美少年(笑)だった頃から画集で見た絵が何点も来ていて、楽しかった(^.^)。
毎回思うんですが、大昔に画集で見て、海外旅行と言えばJALパックの時代で、
中学生には夢のまた夢だった時代を生きていたんで、
電車に乗って簡単に見に行けるんで、非常にありがたい(笑)。
それでもこんなに簡単に見ていいんでしょうかと、何か悪い気もするし(笑)、
変な気もします(笑)。

では、感想を。

2-1:
作品番号3:
「古い教会の塔、ニューネン(農民の墓地)」
ファン・ゴッホ美術館

こんな地味な作品が来るんだぁ、と妙に感心。
これも大昔から知ってました。

2-2:
作品番号17:
「靴」
ファン・ゴッホ美術館

これ、『美の巨人たち』でやりましたな。
(放送分HP→http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/080524/index.html)
放送日が2008年5月24日だとか(溜息)。
エライ昔じゃん(笑)。
ついこの間かと思ってました。
まぁ、歳取った証拠なんです、過去がそんな昔の事じゃないと感じるようになると(笑)。

画像は展覧会のHPにはないので、こちらで。

番組では左靴しか描いていないと言っていたので、
実物をよく見ると確かに両方共左靴。
それを知らせているのか、強調しているのか、光を画面右側から来る構図にしています。
左靴なので、左側から光が着ています。
しかも後ろ側からです。
つまり靴は影の中に入っている状態。
なぜ?
分かりません(笑)。

今風の言葉で言えばこれはワークブーツ。
当時なら労働者の靴、おしゃれ用のレッドウィングではありません(笑)。
モネやルノワールが絶対描かない物、主題、モチーフ。
ファン・ゴッホはどういう絵師が分かる一例。
カイユボットと違い、労働者、農民、炭鉱夫側です。

色は白と黒、2種類の褐色の計4色、多くても5色でしょう。


2-3:
作品番号16:
「パイプをくわえた自画像」
ファン・ゴッホ美術館

暗い色の自画像。
それでも、怨念の様な暗い雰囲気は漂ってきません。
暗い絵、激しい絵、情熱的な絵、と強い絵が多いゴッホですが、
この絵の様に穏当な雰囲気が基本になっているんです。
この点からも非常にゴッホ的であり、典型的なゴッホの絵です。


2-4:
作品番号37:
「収穫」
ファン・ゴッホ美術館

大昔から知っている穏やかな絵。
水平線を何本も重ねた安定した構図。
黄色を中心にし、空の青と近景の植え込みの緑で安定させた色使い。
強い筆致や筆勢はありません。

少々分かりにくのですが空気遠近法で描いてます。
この絵もメトロポリタン美術館蔵「糸杉」と同じく、
遠景の山並みには白を加えた青で描き、光の拡散が増えているのを表現し遠方にあるのを表しています。

この絵も他のゴッホの絵と同じく大して大きくありません。
日本の狭小住宅にも問題無く飾れます。
73cm×92cm
こういう穏やかな雰囲気の絵は家に掛けておくにはいい。
何か、長谷川等伯の「松林図屏風」や「竹鶴図屏風」みたいな自然の厳しさを漂わせる絵なんかだと、
圧迫感があって落ち着かないでしょう?
そう、この絵、欲しい(笑)。


2-5:
作品番号38:
「ズアーブ兵」
ファン・ゴッホ美術館

作品番号41:
「恋する人(ミリエ少尉の肖像)」
クレラ―・ミュラー美術館

作品番号44:
「カミーユ・ローランの肖像」
ファン・ゴッホ美術館

昔から知ってる肖像画群。
背景を描かない、単純化する、そして人物に語らせる、
ゴッホも人物を描くにはどうすれば一番いいか、知っていた訳です。
尤もここまで来なくても、この展覧会の最初の自画像作品番号16:「パイプをくわえた自画像」
で分かるか(笑)。


2-6:
作品番号39:
「耕された畑(畝)」
ファン・ゴッホ美術館蔵

作品番号42:
ゴーギャンの椅子」
ファン・ゴッホ美術館蔵

筆致と筆勢で絵を壊してる絵。
系統の違う色を同じ筆致と筆勢を使ったため、バランスを少々崩してる2枚。

「耕された畑」では空の白い雲。
ゴーギャンの椅子」では画面下部の赤。
少々目立ち過ぎ。

ゴッホ程の絵師が素人でもあるまいし、なんでこんな事をしたのでしょう?
ゴッホにはこういう点があります。
有名なアルルの跳ね橋の一つ「アルルのラングロワ橋」
(参考、Wikiの画像→https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d5/Vincent_Van_Gogh_0014.jpg)
これも画面左端の雲が目立ち過ぎています。


2-7:
作品番号54:
「オリーヴ園」
クレラ―・ミュラー美術館

作品番号55:
「刈り入れをする人がいる麦畑」
ファン・ゴッホ美術館蔵

陽光の元に輝く黄金の小麦畑のイメージを私に植え付けたのは間違い無くゴッホ。
映画だと『ブラザー・サン シスター・ムーン』
この絵もその一つ。
この絵は遠景が大きく、多めの面積を占めるので絵具に白を混ぜ不透明色にし距離感を表す空気遠近法が
「収穫」(作品番号37)より分かりやすい。

この二つの作品を見ると、ダリの絵と比べ空気に潤いがあります。
スペインは空気が乾燥し、ドカンと突き抜ける空ですが、
ゴッホの絵ではスペインより湿度が高い。


3:
お土産

マグカップが3種あり、私は「収穫」(作品番号37)を買いました。


4:
ゴーギャンも展示されていましたが、興味も無く、目と心を引かれる作品はありませんでした。





タグ ゴッホ ゴーギャン クレラ―・ミュラー美術館 ファン・ゴッホ美術館





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気になる監督は堤幸彦。
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