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吉田都氏、文化功労者受賞(^.^)!

2017年10月24日(火)、2017年度の文化勲章と文化功労者の発表がありました。
文化功労者には、今回、コシノ・ジュンコ、東京とメキシコのオリンピックで重量挙げ金メダルの三宅義信(三宅宏美の伯父さん)、
『鬼平犯科帳』の主人公長谷川平蔵の中村吉衛門の各氏。

その中に、バレーのプリンシパル、吉田都氏も(^.^)!
バレーを描き続けたロバート・ハインデル吉田都氏描いたので、
たまたま知った訳です(笑)
(参考、私のハインデル展の記事→https://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-2239.html)

好みの絵師の関係者がこの様な名誉ある賞を受賞するとは、嬉しい限り、
しかも、あの中村吉衛門殿と一緒にですゾ(^.^)。

吉田都さん、受賞、おめでとう





タグ 吉田都 ロバート・ハインデル 中村吉衛門






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テーマ : バレエ
ジャンル : 学問・文化・芸術

『没後10年 ロバート・ハインデル展 光と闇の中の踊り子たち』

★簡単な紹介
そごう美術館
2015年7月4日(土)~7月26日(日)

HP→https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/15/robert/index.html

NHK Eテレの日曜美術館アートシーンで紹介され、画面からでも伝わる雰囲気があるので、
見たくなり、4週連続で展覧会へ行く事に決定(笑)。

ロバート・ハインデルは全然知らない絵師なんで興味津々。
そごう美術館は横浜にあり、横浜と言えば宮川香山の眞葛美術館なんですが、まぁ、いつでも行けるんで、
先に行って見てみると…


1:
これは、ビックリ、やられた(笑)。
久々に大ヒット(笑)。
凄くいい(笑)。

何だかんだと考えさせないただ視線と心を引き付けたままの強力な作品ばかり。
言葉を奪います。

見ているだけで気持ちいい絵なんて、いつ以来?
俵谷宗達『風神雷神図屏風』、酒井抱一『風神雷神図屏風』、『八ッ橋図屏風』、長谷川等伯『波濤図屏風』、圓山應擧『藤花図屏風』、
エドゥアール・マネ『笛を吹く少年』、フィンセント・ファン・ゴッホ『糸杉』、『種まく人』、ヨハネス・フェルメール『天文学者』
何だ、結構あるじゃん(笑)。

20世紀後半から21世紀初頭にこれ程絵心があり、史上最高峰の絵師に匹敵出来る絵師がいたとは…(大嘆息)
芸術家の想像力の枯渇が嘆かれ、久しいのです。


2:
バレエなんて、生で観たこともなければ、NHKのEテレで全編も観たことなし。
CDもオペラは持っていても、バレエは1枚も無し。
それでも、20年位前、『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』に熊川哲也が出て軽く踊ったのは観ました。
でも、これが凄かった。
衝撃的な素晴らしさでした。
バレエの起源は12世紀から14世紀のルネサンス期のイタリアで生まれ、「バレエ」と言う言葉が生まれたのは1533年だそうです。
少なくとも600年は経っている芸術で、未だに無くならないのも、熊川哲也が踊るの観て納得しました。

熊川哲也を初め、バレエの頂点に立つダンサーは、一瞬にして手足の先を、
最も美しい形にし、
最も美しい位置へ動かし、そこに固定する事が出来るのです。
初めて『生ダラ』で観た時、目が点になる程の衝撃でした。

手足の試技の一つでこれだけの素晴らしさと完成度があるのですから、体全体を使えばどれ程の表現力があるか、
我等素人の想像力の届く所ではありません。

この主役を演じられるエトワール、プリンシプルと呼ばれる人々の技を分かりやすく比較すると、
志村けんが、一瞬にして手足の先を、
最も可笑しい形にし、
最も可笑しい位置へ動かし、そこに固定する事が出来るのと、
全く同じです。

しかも、エトワールやプリンシパルはプロですから、主役争いの戦いは熾烈なのは想像出来、
生半可な世界ではないのも、我等部外者の素人にも分かります。

そして熊川哲也を観て以来、器械体操、シンクロナイズドスイミング等点数や時間で競わない競技は、
馬鹿馬鹿しくて見る気を完全に失いました。


3:
これだけの実力を秘めた芸術を他の分野の芸術家の心を捉え離さなくても不思議はありません。

練習、公演の一瞬を切り取った数々。
動きと存在を強調する省略。
油彩では絵具を塗らずにキャンバスの生地を残した絵が多いですが、
描かれている部分に動きがあり目立たず絵の一部になっています。
これ、中々の技術です。

描かれる人物にはまず、顔を細かく、ハッキリ描写していません。
なぜならバレエは表情ではなく体全体で表現、演技するからです。
また、照明があるとは言え、暗めの室内ですから顔が見にくいのも明らかです。

その中で表情と人相が分かるのが、吉田都嬢を描いた2枚。

動いてない人物も動きがある人物と同じ位視線と心を捉えます。
絵に、絵の中の人物に存在感があると言う事です。


4:
面白い技法がありました。
画材が興味深いいんです。
「ミラペーパー(Mylar paper)」に木炭で描いた素描。
木炭のボカシ具合が墨で描いた様に出来るんです。
こんな紙、見たことも聞いこともないので調べてみると、
デュポンが1950年代に世界で最初に工業化したPETフィルムで現在は帝人デュポンフィルム株式会社が製造してるそうな。
(帝人デュポンフィルム社のHP→https://teijindupontfilms.jp/product/name/pet/index.html)
まず、発音は「マイラー」。
紙じゃなくプラスチックと言った方が正解に近いみたいです。
おそらく紙より肌理が細かいので木炭をより薄く延ばしボカせるのでしょう。


4:
絵の基本やエッセンス、キモがよく分かる絵ばかりでした。

4-1:
まずは、省略。
動きの一瞬や動きが無くてもその人物が「現在」やってる事や考え感じてる事を瞬時に捉えるには、
その中心とも言うべきことを捉えねばなりません。
全体的な何か、絵師の視線と心に残ったものだけを描いてます。
この省略と単純化が進むと抽象絵画になり、ある意味、絵師が思考を放棄し鑑賞者に考えさせるようになってしまいます。

ハインデルの作品は「思考放棄」がないので、省略と単純化が多いですが、写実絵画から逸脱していません。
だから分かりやすく、感じやすく、楽しみやすい。

4-2:
次に動き。
絵に動きがあります。
停止している人物を描いていても、見ている人間に「動き」を感じさせています。
言い換えると主張が強い、訴える力が強い、視線と心を捉える力が強い。
魅力的だとも言えます。

4-3:
そして、対比の巧みさ。
この対比が高所から低所へ流れる位置エネルギーの様に「動き」を感じさせるんです。
写実と省略。
写実と単純化。
人物の「動」と背景の「静」。
光と影。
等々。
補色を使わない事も写実的と言えます。


5:
「省略」、「動き」、「対比」、この3点は日本画では強い。
いくらでもあるのですが、私のお気に入りから一つ。

琳派の酒井抱一筆『八ッ橋図屏風』
たらし込みで描いた橋。これは「省略」された抽象表現ですが、とても「動き」があります。
そして意匠化されながらも写実描写のカキツバタ。
これは植物が成長する上方向へ延びる力と植物の形自体が作る下方向へ「動く」力があり、両方の力が互いに消し合い平衡しとてもバランスがいい。
そして絶妙に配置されリズム感と言う「動き」もあります。
橋の抽象表現とカキツバタの写実表現の「対比」の見事さ。
本来ならこの酒井抱一の方ではなく、尾形光琳筆の方を書くべきですが、残念ながら見たことが無いので(笑)。

そして、ロバート・ハインデルを見て改めて分かるのが、酒井抱一を初め日本の絵師の素晴らしさ。


6:
色々書きましたが、ロバート・ハインデルはあーだら、こーだら言ったり書いたりする絵師ではありません。
ただ見て楽しむだけの絵師です。
ある意味、単純であり深みがありません。
悪く言うと退屈とも言えます。

しかし、バレエとその踊り子たちの魅力と素晴らしさ、生の躍動感、
そしてそれに象徴される生への讃歌、生きる事の肯定を描いた「軽い」、「軽み」がある絵なのです。


7:
新しい絵師を知り、とても素晴らしい展覧会でした。
しかし、10年前、肺気腫で68歳で亡くなったとは大変残念であり惜しい。
更に発展、深化、進化して行ったと思うと残念でなりません。

合掌



タグ ロバート・ハインデル 熊川哲也 志村けん 吉田都 酒井抱一



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好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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