『開館75周年記念特別展 円山応挙 「写生を越えて」』 その2

★簡単な紹介

2016年11月3日(木、祝)~12月18日(日)

前期:2016年11月3日(木、祝)~11月27日(日)
後期:2016年11月29日(火)~12月18日(日)


根津美術館

HP→http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html


圓山應擧、好きだから悪いはずがありません(笑)。

根津美術館は規模がそれ程大きくなく、展示数が200点どころか100点を越える事もないのですが、
ガッカリする様な事はいつ行ってもありません。
学芸員の方々の鑑識眼や美意識がかなりの高さかと思われます。
また所蔵品の質の高さから、他の美術館も自慢の名品を快く貸してくれるのではないでしょうか?

今回も良かったデス、ハイ(笑)。

1:
前期展では、まず、大作の屏風三点がとても良かった(^.^)。

作品番号17:「雨竹風竹図屏風」
作品番号18:「藤花図屏風」
作品番号20:「雪松図屏風」

この3点は画題だけでなく、漂う雰囲気も全て違い、楽しかった(^.^)。
「雨竹風竹図屏風」の穏やかさ、清涼感。気温と湿度に不快感がありません。
「藤花図屏風」の動き、成長感、相変わらずの力強さ。
「雪松図屏風」の雪の後の穏やかさ、大気の暖かさとありがたさ。

違うもの3点ですから、見飽きないんです(^.^)。
ルノワールやモネが絶対描かない絵。
題材としては描いても、ここまで近付いて観察はしないし、更に昇華させ意味を持たせたり、
暗示したりは、しないよなぁ…
自然感の違い、自然との距離、かなり違います。
更に考えれば、やはり文化が違うんです。
まぁ、好みの違いになり、個人的にはやはり日本人の私CYPRESS、應擧の方が好きです(笑)。


1-1:
作品番号17:
「雨竹風竹図屏風」
重要文化財
圓光寺蔵

竹は絵になる。
だから、基本的に悪い絵になるはずなし。
更に濃淡の墨だけで描くと、想像力の入る余地が大きく、多く、深みのある絵になる。
更に更に、水墨画独自の余白の多さと大きさ、これまた想像力の入る余地の増加で深みのある絵になる。

と言う事は我等素人でもそれなりの絵は描けますが、これ程の素晴らしい絵は描けません。
筆の力量だけではなく、空間感覚が徹底的に敵わんのです(笑)。

お寺の屏風だけあり、折り目に明らかに手垢の汚れが多く、何回も出し入れしましたな。
そう、実用品で多くの人々の目を楽しませたんです。


1-2:
作品番号18:
「藤花図屏風」
重要文化財
根津美術館

2014年の「『特別展 燕子花図と藤花図』 光琳、応挙 美を競う」以来のご対面。
幹と枝の動きの素晴らしさ、花と葉の美しさ、改めていいなぁ(笑)。
力強さと動き、この雰囲気はやはり武家の男の子のお祝いに描かれたと改めて実感。

ところで、なぜ幹と枝を濃墨ではなく、薄墨で描いているのでしょう。
濃墨で描くと背景の金箔との対比の強さから、幹と枝がかなり目立ち、印象が決定的に変わります。
強さと勢いだけの絵なら濃墨で問題ないでしょう。
葉と花の美しさをかなり削ぐので薄墨にしたと考えると無理がありません。

同時に薄墨にすると筆致が残るので、その筆致を利用して枝と幹の勢いを出せます。

よく考えています。
まぁ、應擧なら当然か(笑)。


1-3:
作品番号20:
「雪松図屏風」
国宝
三井記念美術館蔵

今年2016年のお正月以来のご対面。
相変わらず空間感覚と同時に、立体感覚も見事です。
そして相変わらずの静謐感。
もう一つは今回他に2点の名作と並べられ際立つのが、大気の心地良い暖かさ。
雪の後の太陽の暖かさとありがたさ。

いい絵です、これも(^.^)。


1-4:
これだけの名品を並べ、同時に同じ場所で見られる喜びと贅沢。
最高です(笑)。


2:
作品番号47:
「七難七福図巻」
重要文化財
相国寺蔵

2階の真ん中の展示室5で展示。
今回見た中で、一番驚きました。
筆使いの巧さに仰天しました(@_@)。

ここに上ってくる来る前に展示室2で数々の写生を見て、
筆なのにペンで描いた様な細い線にビックリしました。
そしてこの「七難七福図巻」ではその筆致で描いています。
とんでもない力量です、まぁ当然なんですが(笑)。

単に圧倒され、心地良かった(笑)。

持ち主が伊藤若冲でお馴染みの相国寺と言う事でまたビックリ(笑)。


3:
今回行ったのが遅く、紅葉も終わりに近かった(涙)。
それに今年は暑さが長かったので、紅葉もイマイチキレイに燃えなかった様です。

それでも、今回気付いたのは、と言うか今迄気付かなかったのが、
根津美術館八景の八番目、天神の飛梅祠(ひばいし)の奥にあるイチョウ。
ここまで今迄行ったことありませんでした(^_^;)。
庭園の端にあります。

これ、馬鹿デカい(@_@)。
根津美術館の庭園にある木で、一番大きく、一番の古木。
樹齢、素人目にも200年どころではないでしょう。
巨木は見てて単純に気持ちいい。
だから、このイチョウも見上げるだけでも圧倒され、気持ちいい(^.^)。
どう見ても初代根津嘉一郎がこの地を入手した時に植えたとは思えず、元からここにあったんでしょう。
初代嘉一郎翁がここを買った理由の一つがこのイチョウだったんだろうなぁ、と思える巨木です。

根津美術館が東京都心の隠れた逸品、名品、名庭、名館、名建築、名コレクションですが、
その中の隠れた逸品がこの飛梅祠のイチョウですなぁ(溜息)。

とにかく、文句無しに、このイチョウ、凄いヨ(笑)。


4:
さて、今回もとても良かった(^.^)。
流石、根津美術館です。
應擧は当然ながら、いいです(笑)。
オマケに今回は飛梅祠のイチョウに気付き、更に良かった(^.^)。

ただ、今回も根津カフェは行列で入りませんでした(笑)。





タグ 圓山應擧 根津美術館






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『特別展 国宝 燕子花図屏風 歌をまとう絵の系譜』

★簡単な紹介

○期間
2016年4月13日(水)~5月15日(日)

根津美術館

HP→http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html


今年もやってきました、根津美術館の初夏の特別展(^.^)。
燕子花図屏風です。
今回は庭園のカキツバタが咲く前に行くつもりでしたが、HPで確認すると早くも咲いてた(笑)。
で、弘仁亭の池のカキツバタは咲いていた、一輪だけ(笑)。
ゴールデンウィークの頃は大人気で混むんでね。

予想通り入場者は少なかったけど、いつもの表参道とJR原宿駅の人出には辟易。


1:
燕子花図屏風

まぁ、相変わらず素晴らしい、当然だわな(笑)。

右隻から差隻へ、左隻から右隻へ、茎、葉、花を一つづつ見ると、
集中力が切れている描写がありません。
緊張感に満ちている絵の典型です。

カキツバタの配置には、以前にも書いた通り、かなり注意しているでしょうが、
全体の構図は考えてませんね。
左隻は左上から右下へ向かう対角線の構図ですが、
右隻は、配置は考えていますが、構図はどう見ても考えている様には思えません。
見て、楽しめ、美しさを堪能すれば十分なんですな。

ところで、この絵、先日見たカラヴァッジョの「エマオの晩餐」と画面の構成が似ています。
左側、左上から右下へと続く直線。
右側、左下から右上へ上り途中で水平になる平方根型(√)。
尾形光琳が描いたのはカラヴァッジョの100年後だけど、イタリアへ行ったことないよなぁ(笑)。


2:
「吉野龍田図屏風」

左隻が紅葉のモミジ、右隻が満開の桜。
両方とも豪華絢爛、賑々しく宜しい(^.^)。

右隻の桜はソメイヨシノではありませんな。
この屏風が描かれたのは1600年代。
ソメイヨシノの起源は古くても1700年代。
ソメイヨシノの花は純白でなく、桃色が入ってますが、この屏風の花は純白。
ソメイヨシノの葉は満開時に葉は出ていませんが、この屏風では既に出ています。


3:
誰が袖図屏風

2014年にこれが主役の展覧会もここで催されたし、
去年2015年に出た高階秀爾の「日本人にとって美しさとは何か」の表紙にサントリー美術館の「誰が袖図屏風」が使われました。
正に、
「不在による存在の暗示」
(同書、p.153)
であります。


4:
庭園

藤棚のフジはつぼみが大きくなっていましたが、開花まであと一歩状態。
相変らずの美しさ、気持ちの良さで、表参道とJR原宿駅の人出の多さの後だから魅力倍増であります。


5:
圓山應擧

まだHPには出ていませんが、展覧会スケジュールのパンフレットによると、
2016年11月3日(木)~12月18日(日)
に「開館75周年 圓山應擧」展が開催されます。
あの重要文化財「藤花図屏風」も展示予定(^.^)。
絶対行くもんねぇ(^.^)。




タグ カキツバタ 燕子花図屏風 尾形光琳 カラヴァッジョ 誰が袖図屏風 圓山應擧 藤花図屏風 エマオの晩餐





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『三井家 伝世の至宝』

★簡単な紹介

2015年11月14日(土)~2016年1月23日(土)
三井記念美術館


1:
今回も三井家秘蔵(笑)の安藤緑山の牙彫が出ていました。

図録番号:2013、2014 「染象牙果菜置物、貝尽置物」
仏手柑、蜜柑、柿、イチジク、茄子、貝色々

今回初めて見たのが、蜜柑、イチジク、貝。
蜜柑はここでやった『超絶技巧! 明治工芸の粋』(2014年)で清水三年坂美術館蔵の物を観てますから、
それ程驚きませんでした。
でもね、これも凄い(@_@)。
イチジクも蜜柑同様皮の色艶質感が驚異の写実表現(@_@)。
貝は貝殻ですが、これもねぇ、凄い(笑)。

安藤緑山を見るのは今回で3回目ですが、毎度の事ながら、今回も圧倒され茫然自失。
とんでもない技術、表現力、です。
なんで国宝にならないのでしょう?


2:
図録番号:21 「雪松図屏風」 圓山應擧

安藤緑山の迫力に圧倒されますが、私が絵画系のためか、
この「雪松図屏風」はそれ以上の迫力(@_@)。

前回見た時も保存状態に驚きましたが、今回もその「新しさ」(笑)に、まず、ビックリ。
絵具の剥落皆無、染み無し、汚れほんの少々。
300年から200年前の出来たての美しさを保っています。
そんな驚きを満喫出来る我等21世紀人の幸せ(^.^)。

そして、濃墨、薄墨、胡粉、金だけしか使わず、省略した描き方なのに、
松の立体感、風景の遠近感、
なんでこんなに写実的になるんでしょうか?

今回は2回目なんで、前回よりは落ち着いて見て楽しみ、色々観察し考えられました。


2-1:
まず、松は左隻から右隻へと歳を重ねていきます。

これは木の大きさで表すより葉で表しています。
左隻左側の松は幹、枝、の細さと樹勢の弱さもありますが、それよりも葉が少なく、
そのために雪もあまり枝に積もっていません。
左隻右側の松は青年、壮年期で葉がたっぷりあり、雪も多く積もっています。
クノールカップスープのCFの川口春奈のたっぷり、腰がある髪の様です(笑)。
葉が一杯あるんで、雪も一杯積もってます。
そのふっくらした立体感がとても素晴らしい。
そして右隻。
大きさから見て、一番の老年なのは明らか。
何と言っても大き過ぎて屏風の中に入り切っていない(笑)。
この松も葉がたっぷりあるんですが、その下の枝に元気が無く(笑)、
垂れています、そう腰が無いんです(笑)。
だからあまり雪が積もってません。

松の樹齢、そのまま見て楽しめば十分ですが、
人の一生とも捉えられます。
でもねぇ、人の一生、喜怒哀楽なんか笑い飛ばす(笑)様な松の迫力があるんで、
そんな人間の小賢しい(笑)考え、不要だと妙に(笑)納得させる力があります。


2-2:
圓山應擧の心、日本人の精神

まぁ、冗談はさておき、

>(前略)天心にとって絵画とは、現実の世界を正確に再現提示するものではなく、あるいはそれだけではなく、
見るものの心に深い感慨を呼びさますような暗示性を具えたものでなけらばならないということである。
『日本人にとって美しさとは何か』から「きらめく朦朧体」p.218
高階秀爾

「雪松図屏風」もこの高階秀爾大原美術館館長の言葉通りですな。
文字通り風雪に耐える長寿、です。
そして、この屏風、大英博物館にある風炉先屏風「氷図屏風」と同じく蒸し暑い夏に涼を感じてもらおうと
描かれたのではないでしょうか?
または注文主の北三井家が夏用に注文したのかもしれません

松の樹齢による魅力の違いを味わい楽しむ、それだけで十分の様な気もします。
それ位松には魅力があると言う事で、社会的に應擧の頃とは違う21世紀初頭の日本人でも同じ様に感じ楽しめる、
この点がとても重要で貴重だと思います。
そして自然とは対立するのではなく添い寝している日本人の自然観と感性も應擧の頃から全く変わっていないのも実感出来る「雪松図屏風」です。


2-3:
表現法

当然ながら濃墨で陰を表しています。
陰が出来るのは、一般的には下側。
そしてこの屏風ではもう一か所、奥。
奥の枝には濃墨を多く使い、遠近感を出しています。
これが非常に効果的で、右隻の中央、斜めに走る太枝の後の葉が茂る枝の描写に使われています。
この部分、美しいです。
左隻右側の松の枝の濃墨に陰も効果的だし、とても美しい。

松は全体に立体的に描いているのですが、右隻の松の幹だけ違っています。
ここだけ平面的に描いてます。
濃淡の対比を強めに描き、視線を斜めに走る幹へ導き、それから立体的な枝や葉へと向かう様にしてますな。
左側へと流れる枝もあるので、左隻へも視線を動かします。
そう、絵の入り口にしています。

とてもよく考えた画面の構成です。
これが、今回よく分かりました。


2-4:
まとめ

大変素晴らしい絵画です。
国宝であるのも納得です。


3:
図録番号:209 「月宮殿蒔絵水晶台」漆器屋象彦西村彦兵衛

水晶を載せる蒔絵のすんごいテーブルです。
凄い、
これ以外に他に何を書けばいいのか、素人なんで分かりませぬ(笑)。


4:
この展覧会で展示されている様な芸術品が常に身近にある生活、
芸術を解する心が無ければ、何にも変わらんでしょうが、
絵心があっても時間が無ければ楽しめません。
少なくとも毎日1時間一人になれる時間が無ければ文字通りの宝の持ち腐れ。
お金持ちの生活は違うなぁ。




タグ 三井記念美術館 圓山應擧 安藤緑山 象彦 西村彦兵衛





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嬉し楽しや「松」再び(^.^)。国宝『松林図屏風』と国宝『雪松図屏風』

2016年の正月も再び天下の逸品、人類の至宝の「松」です(^.^)。

東京国立博物館長谷川等伯の『松林図屏風
(参考「博物館に初もうで」→http://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=8124)

三井記念美術館圓山應擧の『雪松図屏風
(参考「三井家伝世の至宝」→http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html)

逸品、名品、傑作、至宝は何回見ても飽きない物。
だから、今回も行きますよ~ん(^.^)。




タグ 東京国立博物館 長谷川等伯 松林図屏風 三井記念美術館 圓山應擧 円山応挙 雪松図屏風




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『日曜美術館 夢の応挙 傑作10選』

★放送
2015年7月12日(日)

番組HP→http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2015/0712/index.html

図版はネット上にあるんで、興味がある方は御自分で探して下さい。
簡単に見つかります。


1:
あの偉大な絵師圓山應擧の傑作十選。
今回の十選は、

『龍門鯉魚図』大乗寺、兵庫県美方郡香美町
右側の龍門がすげぇ~(@_@)。
こんな瀧の表現、言葉を奪うゼ(笑)。

『雪松図』三井記念美術館
はい、あの素晴らし屏風(^.^)。

『幽霊図(お雪の幻)』カリフォルニア大学バークレー美術館
脚の無い幽霊を初めて描いたのが應擧と言われています。

『牡丹孔雀図』相国寺 承天閣美術館 京都市上京区
見たい(笑)。

『写生図巻(甲巻)』千總コレクション 京都市中京区
千總(ちそう)は1555年弘治元年創業の京友禅の老舗(@_@)。

『藤花狗子図』個人蔵
日本画の題材として子犬を描き始めたのも應擧らしい。

『遊虎図』金毘羅宮 表書院 香川県琴平町
見事な襖絵(=障壁画)。虎の毛皮を元に猫を参考にして描いたとか。

松に孔雀図大乗寺
16面の障壁画。松の描写は相変わらず巧い。見たい(笑)。

大瀑布図相国寺
何と、絵を折って見せる(@_@)。下の方を床に下ろす、触れてる(@_@)。
こんな事考えた絵師、他におらんゼ(@_@)。

こんな絵、白人が考え付くはずなし

天才(@_@)。

氷図大英博物館
これ、とんでもない傑作(@_@)。
信じられん程単純な絵。
墨で鋭い直線を描き、氷の割れ目を表現。
茶道具の二つ折りの風炉先屏風(=ふろさきびょうぶ)として作られたらしい。
90度に曲げても、曲げない平面でも奥行き感あり(@_@)。
凄いのは90度に曲げても左右に続く直線が折れ曲がらない(@_@)。

鋭い直線で氷の冷たさを表してると番組で言ってる通りです。
風炉先屏風ならお客さん用ですから、明らかに夏用でしょう。
冷房の無い時代に涼しさを感じてもらおうとしたに間違い無し。

こんな絵、白人は考え付くはずなし。
抽象絵画を完全に圧倒、凌駕しています。

絵画的技術と絵心、そして思い遣りの素晴らしさ(^.^)。

天才(@_@)。


2:
そしてまたビックリしたのが、應擧が常に持ち歩いていたと言われる、
『写生雑録帳』
の実物がスタジオに出た(@_@)。

應擧、馬の体格の寸法まで測っている(@_@)。
人間の体格も測ってる(@_@)。
番組でも言っていたけど、ダ・ヴィンチと同じじゃん(@_@)。


3:
改めて圓山應擧の才能に圧倒されました。

白人の大部分の絵師を完全に圧倒、打ち負かしてます。
氷図』一枚で抽象絵画なんぞ存在価値が皆無なのを実証してます。

日本の絵師の素晴らしさに改めて脱帽。

圓山應擧の大回顧展を熱望


4:
素晴らしい回でした(^.^)。




タグ 圓山應擧 氷図 大瀑布図 松に孔雀図 大乗寺 相国寺 大英博物館



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『雪と月と花 ~国宝「雪松図」と四季の草花~』

★簡単な紹介
2014年12月11日(木)~2015年1月24日(土)
三井記念美術館
HP→http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html

『雪松図』の展示は2015年1月4日(日)~1月24日(土)


前日(2015年1月3日(土))、TV東京系「美の巨人たち」で『歌川広重 「東海道五拾三次之内 日本橋・朝之景」』でやってた
日本橋を渡り、行ってきました(笑)。
この辺は人間を圧迫する高層巨大建物地区ですが、道路と歩道が広く、空間が広いため、意外と圧迫感が少ない。
これは結構な事であります。

“dark wood paneling”で金持ちぶりを仄めかす描写がアメリカのミステリーに多いんですが、
この美術館は入口、専用エレベーターから「お金持ち仕様」だけでなく、トイレも大理石張り。
高級豪華仕様なのか、巨万の富自慢なのか、解釈は来場者次第。
私CYPRESS?
勿論これは「お金持ち自慢」ですよ(笑)。
ビンボー人ですから(笑)。

冗談はともかく(笑)、
所蔵品、展示品はその内装に相応しい逸品、名品、傑作です。


1:
この美術館は「茶道具が約半数」という事なので、
展示室1は「茶道具」
展示室2は「国宝の茶碗」
展示室3は「茶道具取り合わせ」
国宝でも焼き物は心の弦を振るわせず(涙)。
蒔絵の棗が2合(=「ごう」、ふたのある容器を数える単位)
(「合」→この展覧会に行くまで知らなかったCYPRESSです(^_^;))
蒔絵は誰が見ても分かる完成度で、ポケットに入れたくなりました(笑)。


2:
展示室4「絵画」

2-1:
展示番号4-3
『秋草に兎図襖』
酒井抱一
(参考 展覧会HP→http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html)
酒井抱一の絵は無条件にいい、好きなんで(笑)。
杉か桧を薄く削った「ヘギ板」を斜めに張り、秋草をヘギ板と直角に交わらせこれも斜線状に描いています。
画面左側に兎を一羽。これも斜線。

斜線しかない絵です。

広重の「東海道五拾三次 庄野」と同じ様な構図です。
(参考 アダチ版画のHP→https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/hiroshige058/)

2-2:
展示番号4-4
『四季草花図襖』
作者不明

保存状態は悪いですが、凄いんだ、コレ。
襖の取っ手の辺りの汚れ、間違いなく手垢。
つまり、実際に使ってた襖。
こんな豪華な襖のある家(@_@)。
お金持ちはスゲー(@_@)。

2-3:
展示番号4-6
国宝『雪松図屏風
圓山應擧
根津美術館の『藤花図屏風』は生命の輝き、成長を表す躍動感に満ちた屏風ですが、
この屏風は逆に落ち着いた絵です。
風の無い雪の日の無音が伝わってきます。
この絵も想像力を刺激し、大変奥行き感があります。

主役の松の立体感、現実感、これが素晴らしい。
近付いて筆致を見ると、見事な筆使いですが、特に変わった事をしている訳でもありません。
それが、5メートルも離れると、あら不思議、立体的に見えてきます(@_@)。
これは凄い(@_@)。
写実絵画とはこういうものか、と改めて分かりました。

さすが、写生の画家、圓山應擧!(^^)!。

これも見飽きない絵で、30分は眺めていました(^.^)。


3:
展示室5
展示番号5-18
『四季草花蒔絵源氏物語箪笥』
作者不明
(参考 展覧会HP→http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html)

これにはビックリしました(@_@)。
お金持ちはこういう物にお金を使うのかと、言葉を奪われました(溜息)。
源氏物語全54丈、これがまず、手書きの別注の手作りの本でしょう。
そして、この全巻を収める小さな箪笥を作らせた(@_@)。
その箪笥を精緻に完璧を目指した蒔絵で装飾。

展示番号4-4『四季草花図襖』と同じく、日用品です。
使う事を考えない芸術品ではありません。
毎日か、定期的に使う実用品です。

こういう物を作らせるのは、勿論、富の誇示のためもあるでしょう。
しかしそれだけではなく、芸術や美を愛し、見て楽しむためもあったはずです。

こういう美しい物や、蒔絵の様な完璧な物を毎日使う生活。
どんな生活なんでしょう?
現在と違い、TVやネット、PCなどの日常生活での娯楽が少ない時代ですから単純には比べられませんが、
それでもねぇ、羨ましい(笑)。


4:
この三井記念美術館、内装や収蔵品の素晴らしさ以外にも、素晴らしいものがあります。
展示室を出て、ミュージアムショップ、ミュージアムカフェを過ぎ、エレベーターホールまでの回廊、
ここが意外や意外、素晴らしい。

日本各地の美術館、博物館の展覧会のポスターが大量に貼ってあり、中々の壮観。
こういう場所は他の美術館、博物館にはありません。




タグ 圓山應擧 円山応挙 雪松図屏風 三井記念美術館




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プロフィール

CYPRESS

Author:CYPRESS
最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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