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『日曜美術館 狩野永徳 よみがえる実像~国宝 檜図屏風・平成の大修理~』

★放送
2015年3月1日

放送分HP→http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2015/0301/index.html

1:
実物を見てから放送を観ました。

観てると面白いんですが、「へぇ~」とか「ほぉ~」しか出て来ない番組。
絵を描くならともかく、修理とか修復なんてのは我等素人には手に負えませんから(笑)。

いい絵に関する番組ですから、録画保存しておきました。




タグ 狩野永徳 檜図屏風 東京国立博物館



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国宝『檜図屏風』 平成の大修理後初公開

★簡単な紹介
○修理後初公開期間
2015年2月17日(火)~3月15日(日)

東京国立博物館、当作品関連HP→http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1715

映像は、
e国宝、国立博物館所蔵国宝、重要文化財から
http://www.emuseum.jp/detail/100144/000/000?mode=detail&d_lang=ja&s_lang=ja&class=1&title=&c_e=®ion=&era=¢ury=&cptype=&owner=&pos=25&num=4

1:
毎度おなじみ本館2階、部屋番号2、国宝展示室にあります。
尾形光琳の『風神雷神図屏風』、長谷川等伯の『松林図屏風』が展示された例の部屋。

美術館や博物館の部屋は作品保護のために大抵薄暗いけど、大部分の作品が電気による照明が発明される以前の物。
つまり当時の屋内は昼間でも薄暗かった。
だから、当時の状況に近い状態で作品を見ている訳です。
見にくいと思うの最初の5分位のもので、直ぐ薄暗さに慣れます。

初めて見るので、当時の薄暗さの中にいる檜はどんな物か楽しみでした(^.^)。


2:
おや、意外と地味でした。
ネットには「金地で豪華絢爛」とか「戦国の時代に相応しい豪壮な檜」とか書いてありますが、
檜の幹と枝に狩野永徳が自由に動きを与え描いていますが、「ダイナミック」とか「勇猛果敢」なんて形容詞が湧き出て来る様な描き方ではありません。
その原因の一つが檜の幹と枝の茶色が背景の大部分を占める金箔地と同系色だから。
絵の主題に動きを与え引き立てる色使いではないからです。

根津美術館にある圓山應擧の『藤花図屏風』の方が遥かに動きがあり、成長する生命感、躍動感があります。
背景を描かず墨で幹や蔓を描き、強調しているだけではなさそうです。
ゴッホのメトロポリタン美術館にある『糸杉』は緑と青の同系色でまとめ、『藤花図屏風』と比べれば「極彩色」ですが、
『藤花図屏風』に匹敵する生命感、躍動感があります。

『藤花図屏風』と『糸杉』は「主張」し、大変な「お喋り」な絵です。
檜図屏風』は「寡黙」で「大人しい」絵です。

絵師の性格や心の違いが現れていると捉えて間違い無いでしょう。

多くを「語らない」のが『檜図屏風』なんです。
「落ち着き」があります。


3:
だからと言って『檜図屏風』が悪いか、劣るか、そんな事はありません。
見ていて飽きることなく、ずっと見続けていられる「力」や「魅力」があり、
この点は『藤花図屏風』や『糸杉』と全く変わりません。
400年後の人間にとっては、好みの違いで選べる時代になりました。

人間の寿命を凌駕する100年、200年も生き続ける檜の、人間と比較すれば
「地味な」なものを表し、また連想させています。
「長年」の「風雪に耐える」とか
「雌伏」とか
「困難に負けぬ忍耐力」とか
まさに戦国の世の武将に相応しい言葉を連想させます。
狩野永徳はこういう絵の方が依頼主には相応しく、主張する絵にはしなかったとも考えられますし、
また当時は「落ち着き」がある絵の時代だったとも考えられます。

ある意味、描き方と違い、表そうとしている事は大変写実的なんです。
絵としては違いますが、写実表現として考えると圓山應擧の『雪松図屏風』と共通するものがあります。


4:
さて、近寄って見ると、
400年以上経っているので、修理はしたものの修復はあまりしなかった様です。
絵具が剥落している所が目立ちます。
特に右隻上部、檜の葉が殆ど落ち、金箔地になってます。

檜自体はネットで映像を調べて頂ければ分かる様に、永徳が描いた様な曲がりくねった幹になる事はありません。
こんなに曲がりくねるのが普通なら、建築材に使えるはずがありません(笑)。
盆栽にでもしなければ曲がりくねりません。
こうした永徳の誇張や省略で描かれた幹や枝に対して葉は写実的に描かれています。
圓山應擧の『藤花図屏風』と同じ構成です。
(應擧は永徳より後の時代の絵師ですから、永徳等から学んだのかもしれません)

展示ケースのガラスギリギリ迄近付いて見ると、なんと、かなり絵具を盛って描いてます(@_@)。
日本画を初め水彩画で絵具を盛るなんて、私が絵を描いていた頃にもやった事もないし、見たことも聞いたこともありません。
拡大鏡の類も持っていかなかったし、ガラスのためにそれ以上近付けなくて確認出来ませんでしたが、
漆で盛り上げる高蒔絵みたいでした。
そうだとしたら、葉の部分だけ剥落が多いのも当然なのでしょうか?

その代り、表現法としては、檜の葉の鱗の様な見た目は大変巧く表現出来ています。


5:
さて、
いい絵です。
これは間違いありません。
大胆な誇張があり、金箔を大量に使いある意味大変豪華な作りです。
幹や枝の大胆な誇張と省略、葉の写実表現、この対比も見事です。
絵師の意図を考えたり、全体の雰囲気を味わったり、楽しい時間を過ごせる絵です。

後は見る人の好み次第です。

私?
この絵の題名の英訳は”CYPRESS TREES”です。
私の名前と同じ(笑)。
嫌いなはずありません(笑)。
でも、圓山應擧の『藤花図屏風』や『雪松図屏風』、
ゴッホの『糸杉』の方がもっと好き(笑)。
派手好きなんです(笑)。


6:
また、本館手前にあるユリノキの巨木、
この木も見事で見飽きることもありません。
そして『檜図屏風』もこのユリノキの巨木にまけていません。
参考
東京国立博物館のユリノキについて
Wiki→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%AA%E3%83%8E%E3%82%AD




タグ 狩野永徳 檜図屏風 東京国立博物館




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気になる監督は堤幸彦。
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