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『レオナルド・ダ・ヴィンチ--天才の挑戦』

★簡単な紹介

2016年1月16日(土)~4月10日(日)

江戸東京博物館 1階特別展示室

HP→http://www.davinci2016.jp/


ダ・ヴィンチの本物なんて、滅多に日本では見られないので、
そそくさと(笑)行ってきました。


1:
とある土曜日の丁度12:00頃到着。
入場券購入待ち時間0分。
入場待ち時間、20分程。

と、こ、ろ、が、
流石人類史上に名を残すレオナルド君、目玉の「糸巻きの聖母」の前には黒山の人だかり。
蛇行して混雑を緩和しようとしてました。
絵に到着するのに30分は掛かりそう。

森アーツセンターギャラリーのフェルメール「水差しを持つ女」だって、まぁ行ったのが午後6:00過ぎで比べられませんが、こんなに人はいなかった。

この混雑ぶりを発見すると見る気を完全に失いました。
長時間並んで、見るのも立ち止まるのを憚っちゃいますヨ、こんだけ人がいると。
歩きながらただ眺めるだけ。
馬鹿馬鹿しく並ぶ気なんか皆無で、一番近い所から2,3分見ただけ。

この絵も「水差しを持つ女」と同じく小さい。
48cm×36cmしかない。
こりゃ盗まれるはずだワイ。

2:
さて、日を改め開館前から並びもう一度見るか、
どうしようかなぁ…




タグ ダ・ヴィンチ 江戸東京博物館 糸巻きの聖母





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『特別公開 広重「名所江戸百景展」』前期展

★簡単な紹介

前期:2015年3月28日(土)~4月19日(日)
後期:4月21日(火)~5月10日(日)

東京都江戸東京博物館

HP→http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/project/3811/%e7%89%b9%e5%88%a5%e5%85%ac%e9%96%8b%e3%80%80%e5%ba%83%e9%87%8d%e3%80%8c%e5%90%8d%e6%89%80%e6%b1%9f%e6%88%b8%e7%99%be%e6%99%af%e3%80%8d%e5%b1%95/

名所江戸百景」をまとめて見られるのはここ数年無かったので喜び勇んで行ってきました。
ただし、HPには前期と後期については明示してません。
前期の終わり間近にまず行ってきました。


1:
JR両国駅に降りたのは、数十年振りだと思います。
この駅は何と言っても大相撲と両国国技館ですよ、ハイ。
構内改札口手前には横綱白鳳の巨大肖像画や歴代横綱の手形のコピーが在り、中々良い雰囲気であります。

土曜日のお昼前に行くと、3回の吹き曝し入場券購入待ち行列は5人程。
帰り午後1:30頃には、これが200人程になり、1階のミュージアムショップ横でも100人程並んでました。
「大関ヶ原展」のおかげで、こちらは入場制限してました。


2:
HPには展示替えがある事は書いてありますが、期間が書いてません。
展示作品も浮世絵は全部で139点。
ほぼ半数が展示替えされます。

入場料は\600と常設展の料金で見られますが、前期後期両方見ると\1,200。
ん~、何か納得いかん微妙なお値段。

でも広重だから全部見たい、2回行くゾ(笑)。

3:
展覧会とか展示法とかに文句は有っても、作品自体に文句があるはずありません。
天才でありますから。

天才の作品ですから、「素晴らしい」に類した形容詞しか書いていませんので、そのつもりで(笑)。
別に提灯持ちのつもりはないんですが(笑)。
でもそうしてしまう実力が未だに衰えないのが広重大先生であります(笑)。


3-1:
これだけ本物が揃ったのは初めて。
まず目に付くのは、色の鮮やかさ。
19世紀後半、初めてヨーロッパの白人が見て驚いたのを容易に想像出来ます。
オマケに多色摺りの版画なんて当時の欧米に無かったからねぇ~。
その技術、特に「見当」には驚いた事でしょう。

色では、やはりべろ藍が一番目立つし、だからと言ってべろ藍を目立つだけにしない色使いと構図の巧みさ。

構図はこれだけ見ると、直線的なジグザグ型が多いのが発見でした。

では、全作品に書くのは面倒臭いから(笑)、
印象が強かった物を、

3-2:
有名どころから、
展示番号30:亀戸梅屋舗
展示番号58:大はしあたけの夕立

3-2-1:
展示番号30:亀戸梅屋舗
(参考、国立国会図書館のHPから→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail348.html?sights=umeyashiki)

私が好きなファン・ゴッホが模写して日本では超有名になった作品。
近景の梅の幹のボカシ具合が非常に美しく、巧い。
19世紀後半の白人はこの幹のボカシを見ただけでも非常に驚いたでしょう。
琳派のたらし込みで表現する幹の効果も素晴らしいですが、この木版でのボカシ具合も美しさを強調する点で大変素晴らしい。

3-2-2:
展示番号58:大はしあたけの夕立
(参考、国立国会図書館のHPから→http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1312294)

これもファン・ゴッホが模写し超有名になりました。
天才ファン・ゴッホが気に入るだけあり、この絵も素晴らしい。
この絵、本物を見た方なら納得出来ると思いますが、非常に不安定。
見続けるとくらくらしてくる程です。
こんな不安定な絵、白人は描こうとさえ思った事無いでしょう。
広重が天才と言われる所以は、この大胆な発想を実行出来る点にあるんです。

夕立だけなら、こんな不安定な構図は必要在りません。
では、なぜ?
夕立と仲良し(笑)雷が落ち、火災が発生する恐れですな。
江戸の街は火災だけではなく、大火が多かったのでその恐怖ですよ。
その犠牲になるか、ならないかは大川の彼岸と此岸の差かもしれません。
だから急いで橋を渡ってるのです。

もう一つは、台風の恐怖。
それに台風や高潮による洪水の恐れもあります。
夏の雨から台風の恐怖を当時の江戸の人々が直ぐに連想したでしょう。
現代の東京とは違います。

当時の自然に対する恐怖、これが非常によく、痛い程伝わってくる不安定な構図です。

また、夕立の強い雨脚を表す無数の墨線、これも素晴らしい。
その細さが鋭さを際立たせ、非常に効果的です。

大変素晴らしい絵です。

3-3:
近像型

3-3-1:
展示番号35:真崎辺より水神の森内川関屋の里を見る図
(参考、国立国会図書館のHPから→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail459.html)

これ、何が主題なんでしょう(笑)?
こんな構図と画面構成、絵画的常識を笑い飛ばしとります(笑)。

私の様に少しでも絵の基本を知ってると、ビックリを通り過ぎ笑顔になる絵です。

3-3-2:
展示番号52:赤坂桐畑
(参考、国立国会図書館のHPから→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail123.html)

画面構成上、最も近い桐の木で画面を縦に真っ二つにするは、
絵の主題が桐の木なのか、風景画なのか、常識を吹っ飛ばす怪作、傑作(笑)。
もおぉ~、広重の発想の大胆さとそれを作る実行力、そんな絵を許す版元魚栄(=ととえい)。
こういう絵を見てると、白人の描き続けた絵は退屈で興味を失います。
こういう絵に敵うのは、白人だとファン・ゴッホだけだなぁ、個人的には。

3-3-3:
展示番号72:はねたのわたし弁天の杜
(参考、国立国会図書館のHPから→http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1312308)

この絵の主題、舟をこぐ人なのか、羽田の弁天様なのか、
そんな事を笑い飛ばす素晴らしい画面構成の絵。
広重の才能に圧倒されればいい、それだけ(笑)。

3-3-4:
展示番号80:金杉橋芝浦
(参考、国立国会図書館のHPから→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail151.html)

風景画なのか、幟を描いた商品見本の絵なのか(笑)?
大胆不敵の絵師、広重
天才!

3-3-4:
展示番号86:四ツ谷内藤新宿
(参考、国立国会図書館のHPから→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail182.html?sights=naitoshinjuku)

私が広重の才能に驚いた最初の絵がこれです。
馬の後姿を描いた絵なんて、誰が描こうと思いますか(笑)?
しかも前後の両脚だけですよ(笑)。
オマケに小さいながら馬糞まで描く写実描写(笑)。

最初に見たのは、30年前か40年前か、何年前かは覚えてなくても、
その時の驚きは今でもクッキリと記憶に刻み込まれています。

驚天動地の才能です。

こういう天才が同じ日本人にいると日本人として大変誇らしい(^.^)。

3-3-5:
展示番号94:真間の紅葉手古那の社継はし
(参考、国立国会図書館のHPから→http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1312330)

これ、いちおー、風景画なんです(笑)。
それなのに、何で画面中央を近景のモミジの葉っぱで隠すんだろう(笑)?
オマケにこれを描いた時、60歳ですよ、60歳(笑)。
現在の60歳の画家でこんなぶっ飛んだ構図の絵を描ける画家はいないだろうなぁ(溜息)。

「天才」と言う形容詞を私がこのブログで殆ど使わないのは広重や北斎がいたからです。

3-4:
不安定構図
こんな絵描く絵師、お茶目な広重以外いないなぁ(笑)。
私が見た限り、北斎でもこういうある意味アホな(笑)絵は描いていません。

3-4-1:
展示番号70:中川口
(参考、国立国会図書館のHPから→http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1312306)

これ、画面左上の川の描写がおかしい。
参考映像を見て頂くとわかるんですが、川の水が溢れそうだしそこにいる猪牙船(=ちょきぶね)が手前、見ている人の方に落ちてきそう(笑)。
ところがもう少し絵に近付いて見ると、その川の上に霞が掛かっていて、その霞が無ければそうは見えない、思えないんです。
つまり、この画面構成、見ている人の関心を掴んでこの絵「中川口」をもっとよく見てもらおうとしてるんです。
こーゆーのを、お茶目と言うんです(笑)。

やられた(笑)。
天才です、広重は(笑)。

3-4-2:
展示番号78:鉄砲洲築地門跡
(参考、国立国会図書館のHPから→http://www.ndl.go.jp/landmarks/details/detail053.html?artists=utagawa-hiroshige-1)

この絵では、後景の築地本願寺が大き過ぎ、明らかに遠近感が狂ってます。
しかし、この絵も「何でだ?」ともう一度見直すと、築地本願寺の手前にある霞のおかげで遠近感が狂ってる様に見えているだけなのが分かります。

またしても広重の思う壷の嵌ったCYPRESSです(笑)。

広重、お茶目(笑)、最高(笑)、大好き!(^.^)。


4:
天才の圧倒され続け、あーだこーだと書くつもりはないけど…、
書いているか(笑)。
構図や色使い、画面構成の分析、こーゆーのはやる気が起きません。
面倒臭いから(笑)。

ただ、今回気付いたのは、べろ藍で水を強調してる事。
川岸両岸に使い際立たせたり、水流の中央に使い川の流れを強調してます。

その理由を考えるのが面倒臭くなる、それが天才の実力であります(笑)。


5:
この展覧会で気になったのは、説明の中で「ベロリン・ブルー」と書いてある事。
「べろ藍」でしょう、浮世絵なんだから。
カッコつけただけのカタカナ表記は非常に醜い。


6:
後期展も絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、行くゾ(笑)。





タグ 広重 名所江戸百景 江戸東京博物館




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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

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最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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