『開館30周年記念「没後100年小林清親展 文明開化の光と影をみつめて」』
2015年4月5日(日)~5月17日(日)
練馬区立美術館
HP→https://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/kiyochika2015.html
1:
NHKの日曜美術館(2015年2月22日、3月1日)で放送され知った浮世絵師が小林清親。
参考→http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2015/0222/index.html
悪くない絵だったんで、練馬区立美術館まで本物を見に行ってきました。
2:
まず、気になるのが、作品保護のためこの展覧会でも展示替えがあります(溜息)。
それも、5回(@_@)。
週一回(@_@)。
全作品を見るには、3回は行かないとダメ(涙)。
なんか、なぁ…
3:
さて、気を取り直して見ると…
う~ん、1枚目から何かなぁ…
3-1:
展示番号1:東京五大橋之一 東京真景
明治9年作
(展示期間:4月5日(日)~4月12日(日)、4月14日~4月19日)
これ、北斎が若い頃に女性を描いた浮世絵みたい、と言うよりそれ以上に赤が強く、目立ち過ぎ。
べろ藍を空と海に使い、構図を考え抜き、近像型の広重のまとまりの良さとは対極の絵。
何か、最初にある絵でガッカリ(溜息)。
気を取り直して見直してみると、墨線の細さは江戸時代そのもので気持ちいい。
ん~、何かいい所ってこれしかなかった。
非常に幸先悪い(溜息)。
3-2:
展示番号35:高輪朧月景
明治12年作
(展示期間:4月5日(日)~4月26日(日))
展示番号:36
明治12年作
(展示期間:4月5日(日)~5月17日(日))
同じ絵で色を変えてます。
蒸気機関車が下手(溜息)。
軽くデッサンが狂ってます。
3-3:
展示番号94:旧本丸雪晴
明治12年作
(展示期間:4月5日(日)~4月26日(日))
騎馬兵の集団が描かれているのですが、これがプロとは思えぬ下手さ(溜息)。
素人が描いた様な平板的表現(溜息)。
3-4:
展示番号99:橋場の夕暮れ
明治13年作
(展示期間:4月5日(日)~4月19日(日))
展示番号101:橋場の夕暮れ
明治13年作
(展示期間:4月5日(日)~4月5月17日(日))
両方同じ絵で、色を変えてあります。
画面中央左寄りに虹を描いているんですが、この虹がショボイ(涙)。
酷いなぁ(溜息)。
4:
明治15年頃に風景の浮世絵を清親は止めちゃうんですが、納得の腕前の悪さ(溜息)。
間違い無く自分に北斎や広重に匹敵する浮世絵での表現力が無いのに気付いたんでしょう。
西洋の技法で描いた水彩画も10点程展示され、決して下手ではありません。
一皮剥ける前に、開眼する前に、独自の浮世絵を作り出す前に、模索中に浮世絵は止めた雰囲気が濃厚です。
志途中で止めた点では、早逝した菱田春草みたいです。
5:
それでも、風景画ですから当時の東京の街並みや景色を楽しめます。
清親自身は風景を写しているだけで意識してないと思われる描写があります。
全体に水平線の位置が低く、空が大きい。
現在の東京では不可能な空の大きさです。
高台に登れば東京の街並みが高い建物に遮られず広がり、遠くには富士山の姿が目に入ります。
わざわざ遠くまで出かけなくても東京の中心部でもこういう広がりを見られれば充分日常を忘れることが出来たのが、容易に想像出来ます。
江戸は世界有数の庭園都市でしたから、明治の10年頃の東京は間違い無くその庭園の大部分が残っていたハズですから、
落ち着いた心休まる都市だったでしょう。
6:
こんな感じで私には魅力の無い展覧会でした。
タグ 小林清親 浮世絵
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術