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特別展 『国宝 東寺 空海と仏像曼荼羅』

★簡単な紹介

2019年3月26日(水)~6月2日(日)

東京国立博物館、平成館

HP→ https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1938 


★評


1:
何にも知らない空海と真言密教(^^;)。
何にも勉強もしてないし、予習もしてないんで、心に響くもの無し(^^;)。

東寺が出来たのが、823年(@_@)。
当然、古い物ばかり。
絵画に関しては、状態がいい物があるはずありません。
その点、「風信帖」(展示番号:6)は状態が遥かに良く、読むことも簡単、
ですが、読めん(T_T)。


2:
この点、
彫刻や彫像は着色が落ちたり、褪せても形が残るので、遥かに良いし、
布教にも有利。

この展示会でも、「第4章 曼荼羅の世界」は仏像が展示品全22点中19点で、
他の会場と雰囲気が明らかに違います。

運慶』(2017年9月26日(火)~11月26日(日)、東京国立博物館、平成館)で仏像の魅力に開眼して、
今回も楽しみに訪れました。
私CYPRESSの様な素人にも分かりやすい、と言うか、男の子なら誰でも大好き「戦士型」の仏教の守護神天部。
この展示会だと、最後の、

展示番号:104「降三世明王立像」
展示番号:105「軍茶利明王立像」
展示番号:106「大威徳明王騎牛像」
展示番号:107「金剛夜叉明王立像」
展示番号:108「持国天立像」
展示番号:109「増長天立像」
展示番号:110「帝釈天騎象象」
以上全て国宝。

???????????
おや、運慶と何か、いや、かなり違うゾ(@_@)。
雰囲気やエネルギー、気、と言ったものが弱い。
なぜかとよく見ると、全体に作りが雑だし、甘いからか?
しかし、家に帰ってから「運慶」の図録を見て今回の天部を思い返してみても、作りや彫りにそれ程違いがあるとは思えません。

と言う事は、
それ程運慶、快慶、湛慶、慶派の仏師達は技と絵心、想像力に優れていた(@_@)。
東寺のお宝で改めて運慶等の偉大さに気付かされるとは…(溜息)。


3:
それでも伊達に国宝に指定されていません。

展示番号:110「帝釈天騎象像」

作品説明には「東寺の貴公子」と書いてある通りのお顔。
非常に男前だし、非常に穏やかな表情。
これは運慶に負けていない。


★まとめ


まぁ、天部しか分かりませんでしたが、
改めて運慶と慶派の仏師達の実力がよく分かりました。






タグ 東寺 運慶






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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

『興福寺中金堂再建記念特別展 運慶』

★簡単な紹介

2017年9月26日(火)~11月26日(日)

東京国立博物館
平成館

HP→http://unkei2017.jp/


○前口上

雨の中、東京国立博物館へ。
俗世と穢土から芸術と言う異界へ。
その雰囲気を盛り立てる最高の気象条件、雨(笑)。
いや、本当に雨の方が上野駅からの道のりが感じ良くなるんです。

運慶と言えば、まずは、東大寺南大門の金剛力士像、阿形、吽形の二体かなぁ。
その大昔(笑)、大阪南部に住んでいました。
中学の夏休みの課題で奈良の文化、歴史、芸術等を調べると言うのが出ました。
電車で1時間強で行ける所だったので、出たんじゃないでしょうか?
ざっと調べると、なぜか、「東大寺南大門金剛力士像」に興味が湧き、これに決定。
近鉄に乗って見に行きました。
デカかった、当然ね(笑)。
ただ見ただけじゃ何にも書けんので、何か資料とか本とかないかと、
東大寺の方に聞くと、図書館があるけど夏休みで閉まってるよとの事。
ありゃりゃ~(涙)。
今と違ってネットは無いし、学校の図書館にはそれらしい本もないし、
中学生にどうやって調べるか分かるはずもなく大した事を書けませんでした。
それでも、木彫には一木彫と各部を別の材で作り組み上げる寄木造りがあるのをその時学び、今でも覚えています。
東大寺の金剛力士像は寄木造りです。

45年振りに運慶と再会、であります。

運慶や木彫、仏像についてはこの程度の知識でほぼ無知蒙昧であり、
立体物、3Dにはあまり心を動かされん私CYPRESSですが、
今回は、再び圧倒され、その快感を十分味わいました(笑)。

最初に書きます、
物凄く良かった(^.^)

同じ場所でやった『特別展「茶の湯」 日本の美、茶の名品ずらり』(2017年4月11日(火)~6月4日(日))
と同じ位衝撃的であり、同じ位良かった(^.^)。


1:
まず、
第1章
運慶を生んだ系譜 - 康慶から運慶へ」
へ足を運びました。

最初が、
作品番号:1
「阿弥陀如来および両脇侍坐像」
奈良県、長岳寺
重要文化財

仏さんなんで、まぁ、心に引っ掛かるもの無し。

ところが、その隣
作品番号:2
「毘沙門天立像」
東京国立博物館
重要文化財

を見ると、「おや?」
悪くない。

更に進むと、

作品番号:8
「法相六祖坐像」(ほっそうろくそざぞう)
奈良県、興福寺
康慶
国宝

運慶の父、康慶の作。
写実描写の上人様六体。
この辺りから、作品の漂わせる雰囲気を感じられるようになりました。
俗世に対し、怒るか、悲しむか、愚かさに笑いを感じているか、仏法を広め対峙しようとしているか、
一人一人違っているのを表現している様です。

作品番号:7
「四天王立像」
奈良県、興福寺
康慶
重要文化財

四人とは、
持国天立像
増長天立像
多聞天立像
広目天立像

これが、「おお!」
いやぁ、カッコいいんだ、四天王が(^.^)。


2:
順番に進むと、

第2章
「運慶の彫刻 - その独創性」

2-1:
作品番号:9
「毘沙門天立像」
静岡県、願成就院
運慶作
国宝

か、かっけぇ~(^.^)。

作品番号:13
「毘沙門天立像」
神奈川県、浄楽寺
運慶作
重要文化財

これも、カッコ宜しい(^.^)。

二体の毘沙門天、おとっつぁんの康慶作四天王像と違い表情の誇張が減り、
人間ぽさがあります。
おかげで存在感が強まってます。

2-2:
作品番号:18
「八大童子立像」
和歌山県、金剛峰寺
運慶作
国宝

八大童子と言いながらも、実数は六体。
内訳は、
烏倶婆誐童子(うぐばがどうじ)
清浄比丘童子(しょうじょうどうじ)
恵喜童子(えきどうじ)
矜羯羅童子(こんがらどうじ)
制多伽童子(せいたかどうじ)
恵光童子(えこうどうじ)

それぞれ表情と全体の雰囲気が違います。
どれもがとても人間的です。
おっかない不動明王風なのは烏倶婆誐童子(うぐばがどうじ)のみ。
八大童子立像で気付いたのは、目。
全て水晶を使った玉眼です。
水晶に瞳を描いてます。
どの目もそれぞれの像の表情と雰囲気と合っています。
瞳の大きさが違っています。
おっかない系の烏倶婆誐童子(うぐばがどうじ)と恵光童子(えこうどうじ)は小さ目。
穏やか系の矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多伽童子(えいたかどうじ)は大き目。

像の目を入れる、描くのはとても難しい。
プラモデルやフィギュアで目を描いたことがある方なら分かると思います。
それをこれ程違和感や不自然さ無しで描き、嵌め込めるとは…(溜息)。

そして、この八大童子立像で完全に運慶の魅力に嵌まりました(笑)。
不思議な存在感を放射しているのです。
実際にはこんな童子達は存在しませんが、彼等の人生の一瞬を切り取り止めた様な存在感があるのです。

2回目に見た時には、康慶の誇張され表情との違いも漸く(笑)、分かりました。

2-3:
作品番号:20
「無著菩薩立像」(むじゃくぼさつりゅうぞう)
「世親菩薩立像」(せしんぼさつりゅうぞう)
奈良県、興福寺
運慶作
国宝

この老人二人の存在感、何なんでしょう(笑)?
彫刻については、私CYPRESS、無知蒙昧ですから、ただただ圧倒されるだけ(笑)。
またしても、二人の人生の一瞬を切り取り、切り出し、800年後まで残しているのです。


作品番号:21
「四天王立像」
奈良県、興福寺
国宝

四天王の内訳は、
作品番号:7
と同じく、

多聞天立像
持国天立像
増長天立像
広目天立像

おとっつぁん康慶の作より、力強いんじゃないだろうか?
四体全て素晴らしい(^.^)。
特に左腕を揚げる多聞天の力強さ、カッコ良さ、存在感、躍動感、
ただただ、圧倒されるばかり(笑)。
こう言った物を作るのは、明らかに、男の子(笑)。
女の感性ではありません。

現在のマンガ、アニメ、そしてゲームの原点は歌川国芳にあると思ってしましたが、
いやいや、更に遡り、この康慶、運慶、湛慶の慶派にあるんです。
また、歌舞伎の見得を切る演技も同様。
と言っても、参考にすると言う意味ではなく、発想が変わっていない、と言う事です。
800年前から変わっていないんです(溜息)。

この四体、残念なのは、作者が運慶と確定出来ない点。


3:
第3章
「運慶風の展開 - 運慶の息子と周辺の仏師」

この辺に来ると、魅力に酔い(笑)、くらくらしてきました(笑)。

3-1:
作品番号:27
「重源上人坐像」
奈良県、東大寺
国宝

はい、このお爺も、その年齢にもかかわらず(笑)、とんでもない存在感。
写実描写ですが、そのための存在感とは思えません。

1180年(治承4年)、平清盛の息子平重衡(たいらのしげひら)は父の命により、
南都(=奈良)の東大寺、興福寺等の仏教寺院を焼き討ち。
その東大寺の復興に尽力したのが、この重源上人だそうです。
これだけの像を残されたのですから、どれ程奮闘したか、明らかでしょう。

3-2:
作品番号:29
「四天王立像」
京都府、海住山寺
重要文化財

内訳は、同じく
持国天立像(36.7cm)
増長天立像(38.3cm)
多聞天立像(35.8cm)
広目天立像(36.5cm)

軌跡の保存状態(@_@)。
彩色がかなり残ってます。

これは小さい。
だから、欲しい(笑)。
これ、フィギュアですよ、フィギュア。
なんちゃら戦隊の四大ヒーローです(笑)。
すんげぇ、カッコいい(^.^)。

現代のフィギュア作家、造形作家、プロモデラー、腕自慢素人、
これだけの物を作れますかな?

3-3:
作品番号:35
「天燈鬼立像」(77.9cm)
「龍燈鬼立像」(77.3cm)(康弁作)
奈良県、興福寺
国宝

慶派の作品と言えば、東大寺の金剛力士像二体と、
この天燈鬼立像と龍燈鬼立像、
少なくとも私CYPRESSにとってはね。

意外と小さく、その分、存在感がとても強い。
何やら異様な迫力があります。
そう、いつ動き出してもおかしくない生命感に満ちています。
邪鬼の人生の一瞬を切り抜き、切り出し永遠に止めた人類の至宝。

素晴らしい作品です。

3-4:
作品番号:36
「十二神将立像」のうち
辰神(しんしん)、巳神(ししん)、未神(みしん)、申神(しんしん)、戌神(じゅつしん)
京都府、浄瑠璃寺伝来
東京国立博物館
重要文化財

作品番号:37
「十二神将立像」のうち
子神(ししん)、丑神(ちゅうしん)、寅神(いんしん)、卯神(ぼうしん)、午神(ごしん)、酉神(ゆうしん)、亥神(がいしん)
京都府、浄瑠璃寺伝来
東京都、静嘉堂文庫美術館
重要文化財

十二体全て揃うのは、42年振りだとか。

表情と雰囲気が多彩(^.^)。
その中でも呆気に取れれたのは、午神(ごしん)。
何と、頬杖を突いている(@_@)。
十二神将は薬師如来の眷属だとか。
神様ですよ、神様。
神様が頬杖を突いている(@_@)。
いいんでしょうか(笑)?


4:
まとめ

4-1:
一回見終ると再び『第1章「運慶を生んだ系譜 - 康慶から運慶へ」』の入口へ。
二回目が終ると再び再び『第1章「運慶を生んだ系譜 - 康慶から運慶へ」』の入口へ(笑)。
三回見るととりあえず満足し、時計を見ると、何と、2時間も経っていた(@_@)。
1時間位かと思っていました(笑)。

ミュージアムショップへ。
まずは、毎度お馴染みクリアファイル。
今回6種類もあり、ダブルも1種類あり。
全部買いました(笑)。
天燈鬼立像+龍燈鬼立像は写真がエラくカッコいい(^.^)。

展覧会へ行ってもまず買わない図録、今回は買いました。
本は買い始めたり、集め始めると無制限に増えるんで、この手の本は買わないようにしてるんですが、
これは買わずにはおれんでした。
それだけ、運慶展は衝撃的でありました(笑)。

4-2:
今回も『特別展「茶の湯」 日本の美、茶の名品ずらり』(2017年4月11日(火)~6月4日(日))と同様に
展示法が巧かった。
最初におとっつぁん康慶の四天王立像(作品番号:7)があり、角を曲がると運慶の毘沙門天立像(作品番号:9)があります。
誇張した形式的な表情の康慶と人間的な表情の運慶の差、違いがよく分かり、大変効果的でした。

また、大日如来などの仏様、毘沙門天等の仏神、上人様を交互に展示し、
違いが自然に強調され、互いに引き立て合い、
それぞれの特徴、個性、良さがより分かりやすくなってます。
この展示法が最も効果的だったのが、

作品番号:20
「無著菩薩立像」(むじゃくぼさつりゅうぞう)
「世親菩薩立像」(せしんぼさつりゅうぞう)
奈良県、興福寺
運慶作
国宝

作品番号:21
「四天王立像」
奈良県、興福寺
国宝

です。

4-3:
そして、康慶、運慶、湛慶、男の子です(笑)。
あの感性は男の子です。

The difference between men and boys is the price of their toys.
(男と少年の違いはオモチャの値段)

を思い出しました。

現代のマンガ、アニメ、ゲームの原点であり、歌舞伎の原点でもあります。

4-4:
これだけの実力と心のある慶派ですから、
仏像以外の作品も作って欲しかった。
市井の人々、母と子供、喜怒哀楽、どんな表現をしたでしょうか?

4-5:
個人的には今年2017年の展覧会で一番、最高になるのは間違いありません。
お勧めです。






タグ 運慶 康慶 湛慶






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最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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