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ドラマスペシャル 『スイッチ』

○放送
2020年6月21日
日曜日、午後9:00~11:05
TV朝日系


★評


1:
面白い(^^♪。

検事と弁護士の物語、
なんだけど、その実態は恋愛物語。

殺人事件の方をそつなく描いているので、恋物語の方が生きています(^^♪。

役者が全員巧いんで、視聴者の集中力が切れなくて、宜しい(^^♪。
主演の阿部サダヲ松たか子、助演の中村アン眞島秀和、尾美としのり、良かった(^^♪。

若手の
石橋静海(殺人を犯す星野七海。石橋凌と原田美枝子の次女(@_@))、
岸井ゆきの(橋口結麻弁護士、松たか子の後輩役。『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』に出ていたらしいけど、記憶に無し(T_T))、
井之脇海(曽田知基検察時間、阿部サダヲを支える。『義母と娘のブルース』に出ていたらしいけど、記憶に無し(T_T))、
醍醐虎汰郎(阿部サダヲの高校時代役。『天気の子』の帆高)、
出口夏希(松たか子の高校時代役)
全員悪くなかった(^^♪。


2:
この時間のドラマをかなり観ましたが、一番出来が良かった(^^♪。






タグ 石橋静海 岸井ゆきの 井之脇海 醍醐虎汰郎 出口夏希 阿部サダヲ 松たか子 中村アン 眞島秀和






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テーマ : テレビドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

『天気の子』

★簡単な紹介

○公開
2019年7月19日

○上映時間
1時間54分

○スタッフ
原作:新海誠
脚本:新海誠
監督:新海誠

作画監督:田村篤
美術監督:滝口比呂志
CGチーフ:竹内良貴
撮影監督:津田涼介
色彩設計、助監督:三木陽子
キャラクターデザイン:田中将賀、田村篤
音楽:RADWIMP

○出演
醍醐虎汰郎………森嶋帆高、都立神津高校1年生
森七菜……………天野陽菜、中学3年生
吉柳咲良…………天野凪、陽菜の弟、小学生
小栗旬……………須賀圭介、有限会社K&Aランニング社長、物書き
本田翼……………須賀夏美、圭介の姪、K&Aでバイト

倍賞千恵子………立花冨美
神木隆之介………立花瀧、冨美の孫
上白石萌音………宮水三葉、ルミネ新宿2内のジュエリーショップ店員、『君の名は。』のヒロイン

平泉成……………安井刑事




★評


1:
あの話題のアニメ。
予告編を観ると実家の近くがロケ地になっていたので、普通よりは興味多め(笑)。
で、実際に観ると1カットだけかと思ったら、あらま、もっとあった(笑)。
ウチの近くのあんな所であんな事しちゃダメじゃん、帆高クン(醍醐虎汰郎)、って感じ(笑)。

Amazonのプライムビデオで観ました、
近所にレンタル屋さんが無いんでね。
あったとしても、返しに行くの、面倒だよなぁ(笑)。


2:
さてと、
まず、
全体の出来は、とてもいい。

今回も『君の名は。』同様神社と鳥居を使ったのは大変賢い設定。
超常現象を鳥居と言う影で科学の光から守ってくれるので、嘘を受け入れやすい。
この作品も鳥居と思い付いた時点で成功が決まりましたな。


3:
お話は、予告編の思わせ振りとは全く違い、初恋猪突猛進物語。
ヲトン、オカン世代より上の方は井上陽水の『傘がない』を思い出した方も多いんじゃないでしょうか(笑)?

あの『秒速5センチメートル』と同じ系列。
「恋=阿保」です、ハイ。
これを忠実に描いてます。
帆高の陽菜(森七菜)への一途な思いと行動、誰にでも思い当たるもの、
私CYPRESSの様なヲヤヂになると過去を思い出し冷や汗が出そうです(笑)。
私と同じ様な思いをしたヲヤヂ、ジジィ、ババァも多いかと(笑)。

そして、
二人の恋路を邪魔する大人達。
井上陽水の『断絶』そのものですな、ハイ。
この作品の中の大人達は警察官。
その大人達を一泡吹かせてやる爽快感があり、これも面白く、成功した点です。

安井刑事(平泉成)筆頭に警官達に帆高、陽菜、凪(吉柳咲良)は追い駆けられ続けられるのですが、
帆高は陽菜に関して話せません。
実際に陽菜が天候を自由に操れる超常能力を持っていて、
それを警察官みたいなお堅い人間に話しても信じてもらるはずがないから話せない、
と言う事です。
この超常能力というのが目新しく、今までなら、身分が違うとか、住んでる世界が違うとか、人種が違うとか、だった訳です。

しかし、二人の思いと恋心は話しても分かってもらえない、と暗示し含ませている、と捉えるのも妥当でしょう。
更に考えると、二人の思いは正に燃え上がる恋で、二人の思いを言葉にする事さえ出来ない、とも言えます。


4:
終わり方。
これもね、正に恋。
今回は文字通り世界を犠牲にしても愛する人を選ぶ、取った。
この作品は終わる時点では、帆高と陽菜の恋は成就しています。
3年間離れていた二人ですから、純愛、打算の無い愛情であり、これは間違いありません。

これも安心感、爽快感があり、宜しい(^^♪。

でも、ヲトン、オカンの年齢になると、この先どうなるか分かりまへんでぇ、少年、少女、
と醒めた目で考える余裕があります。
最後のシークウェンスで帆高が駈け寄り、陽菜の行動を止めます。
陽菜は何をしていたのか?
雨を止むようにしていかはどうかは、分からず断言出来ません。
帆高が陽菜の行動を止め、抱き寄せたのは正しかったのか、間違っていたのか、
正解はありません。
正解でもあり間違いでもあります。
新海誠監督は観衆に答えを委ね、考えさせています。

ハッキリしているのは、帆高と陽菜にとって初恋であって、
他の人と恋に陥ったことが無いので、判断の参考になるものが無い事。
自分達の行動に対する判断の基準が無く、その基準も無意識と本能と言う物にいとも容易く影響されることも経験していません。
どうなって行くのかも分かっていません。

純粋に相手が好きで、常に一緒にいたいと言う気持ちと衝動は美しく、素晴らしいのですが、
同時に生殖という本能に基づいているので、理性的とは言えないのです。
生死の一部ですから、知性で制御し抑えるのが難しい。

成長ホルモンと性ホルモンとPEA(phenylethylamine、フェニルエチルアミン、恋をすると分泌される脳内物質、覚せい剤と似た作用がある)で、
突っ走ている人間を止めるのは不可能とはいえなくても、難しい。
人間は痛い目に遭わないと物事を分からない、の好例です。
私CYPRESSを筆頭に大人達は大きな溜息をついて帆高と陽菜を見守るしかありません。
「なぁ、だから言っただろう…」と言われる日が帆高と陽菜に来るでしょうか?

もう一つ、凪、彼はどうなるんだろう?


5:
初恋猪突猛進編以外にも描かれているお話が気候変動でしょう。
ところが、
これが薄い、内容が薄い。

2020年現在は新型コロナウィルスCOVID-19で世界が大騒ぎ、大混乱していますが、
この作品が作られた頃は、集中豪雨、ゲリラ豪雨、大型台風だったからねぇ…
(何か、10年以上前の気がする(笑))

ただ、雨が降り、水位上昇で東京都心の低地が水面下になる。
雨を止ませるのは、なぜか陽菜。

人柱だとか巫女とか台詞が出て来ますが、何かねぇ思わせ振りで言葉だけだなぁ…


6:
もう一つ話を薄くしているのが、帆高の家出。
なぜ家出したのか不明。

陽菜と凪が二人で暮らしているのは、母親が死んだから。
そして児童保護に捕まり別々にされるのを恐れています。
だから陽菜の言動には凪と言う理由があるので、説得力もあります。

ところが、帆高には家でした理由が分からないので東京都心で放浪する理由が無い。
だから陽菜と出逢う理由と必要がありません。

何よりも、人物を描写出来ません。
帆高は強さで積極的に故郷離れたのか、
弱さのために困難に負け、逃げ、都会の中に隠れたいのか、
陽菜と出逢い変わったのか、
今までと同じ間違いを繰り返すのか、
陽菜と凪を守ると自覚し、今まで逃げていたことへ挑戦しようとするのか…

陽菜と同じなのか?
陽菜と違うのか?
帆高をどちらにしても物語を描け、説得力、そして観衆の共感と反感を得られ、物語に深みが出て来ます。


7:
それでは、
私CYPRESSが好きな絵について(笑)。

間違い無く前作『君の名は。』の予算の倍になったのではないでしょうか?
室内の描写、これがどの場面でも省略が激減しました。
新海誠監督お得意の背景描写との差が少なくなりました。

細かく描写すると観衆の視線と関心を捉える「力」が増えます。
前作『君の名は。』では屋外と屋内の描写に差があり過ぎ、屋外と屋内の場面が変わる毎に「力」が変わり、意外と気になりました。
(尤もこんなに絵の細かい所まで気にする人は、まずいないでしょう)
今回はこの「力」の差が減り、気に障ることが一つ減り、大変宜しい(^^♪。

『言の葉の庭』と同じくこの作品も雨を大変巧く描いています(^^♪。
北斎の富嶽三十六景『神奈川沖浪裏』、広重の名所江戸百景『大はしあたけの夕立』を始め日本人の絵師、芸術家は水の表現が大変巧い。
新海誠監督、雨、大好きなのか、良いにしろ悪いにしろ強烈な印象、思い出、経験があるのか…
だからこれだけ力を入れて描いているのでしょう。

でも、
『君の名は。』、『言の葉の庭』と同じで心配な点でもあります。
雨の描写始め背景の描写で目指しているのは写真同等の写実でしょう。
そうなると、絵を描く必要が無く写真を撮り加工した方が早く、人手も掛かりません。
最後のクレジットで出る背景担当者の10分の1も掛からないでしょう。

雨や水の表現で目指すべきは、直接的な写実表現ではなく、
例えば、青海波紋の様なものです。

贅沢を言えば、大量に画面の中に雨を降らせていても、湿度を感じられません。
川合玉堂の『彩雨』の湿潤な雰囲気と全く違います。

もう一つ心配な点も同じで、人物の描写。
背景の描写は心配な点もありますが、新たな表現をしてみようと言う意欲があります。
ところが、人物の描写が従来通りの省略型。
以前にも書いた通り、人間が主役なんだから、人間の描写を工夫すべきです。
進歩皆無。

背景の力強さが人物の描写の弱さを圧倒し、作品の薄さに拍車をかけています。
日本画の大変優れている点の一つが、主題しか描かないこと。
肖像画なら、人物しか描かず、背景を描いていない作品が非常に多い。
日本画を基準に考えれば新海誠監督の作品は背景に力を置いているので、背景が主題になってしまいます。
この作品で最も力を入れて描いているのは、雨。
この作品は雨が主題になっているかとと言うと、どう考えてもそうとは言えません。


8:
音楽
悪くないと思います。
ただ、主題歌が入る時、音量が大き過ぎてうるさい。
あそこまで大きくして映像を補う必要はありません。


9:
まとめ

「沈黙は最大の罵倒である」
~開高健~

『天気の子』は決して駄作ではないから、これだけ書くのです。
人の心を引き付ける力がある良品です。

背景の美しい描写に付いては、

「思春期の困難な時期に、風景の美しさに自分自身を救われ、励まされてきたので、そういう感覚を映画に込められたら、という気持ちはずっと一貫して持っている」

とWikiにあります。
この引用は新海誠監督の『雲のむこう、約束の場所』メモリアル特典BOXのインタビューかららしい。

はい、風景、どこでも美しい、その通りです。
少なくとも美しくなる時間、季節があります。
自然豊かな田舎だけでなく石の墓場の都会でもあります。

なるほどねぇ。
新海誠監督は人間型ではなく自然型の感性の人と言っていいでしょう。
心の好みが人間より自然へと向かう人なんです。
だから、描写が人物ではなく、背景へと向かってしまうんです。

背景に重点を置き、人物描写が従来通りの映像は、どうも、危うさがあります。
わざわざ手で描く必要が無く、写真から加工した方が手間が掛かりません。
製作費の減少、その分を他へ回せます。

やはり、人物の描写と背景の描写の融合はまだ巧く行っていません。
美しい風景の前では人間の悩みなど小さい事、と表しているとは、
う~ん、言えません。
新海誠監督、未だに思春期の心の傷と折り合いが付いていないのかもしれません。

悩む登場人物、人間の悩みと関係なく美しい風景、
両方の描写と融合、
次回作ではどうなるでしょうか?






タグ 新海誠 醍醐虎汰郎 平泉成 森七菜 吉柳咲良 川合玉堂 井上陽水






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最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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