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『臨場 劇場版』

○放送
2020年1月26日
日曜日、午後9:00~11:05
TV朝日系


★評


1:
どうも暗過ぎるなぁ…。
脚本始めスタッフが真面目なんでしょう。
かなり写実的に、現実的に作っているのは間違いありません。

何回もTV朝日系で放送されてますが、一回観れば十分。






タグ 内野聖陽 段田安則 松下由樹 若村麻由美 高嶋政伸 柄本佑 平田満 長塚京三






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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

『るろうに剣心 伝説の最期編』

○放送
2018年4月6日
金曜日
午後9:00~10:54
NTV系


★評


1:
ん~、何かぁ…
荒唐無稽の馬鹿馬鹿しさを気にしなければ、まぁ、面白いと言っていいのかもしれませんが、
ダメだなぁ(溜息)。

まず、映像が血まみれで非常に汚い。
いちおー剣豪映画だから血を流さなきゃならんのでしょうが、汚い、非常に汚い。

私CYPRESSは、マンガを小馬鹿にしてるのでマンガに対し偏見が強いですが、
この映画もマンガを実写化してるんで、どうも出来が悪い。
原作を読んでないので断言するのは憚られますが、元の悪さがそのまま映画に出ている気がします。
特に登場人物の外観。
着ている物や、髪型のわざとらしさと趣味の悪さ。
目障り。

現実離れの程度が中途半端で、話の面白さを半減している気もします。
思切ってもっと現実離れした方が良かったんじゃないでしょうか?

その他書く気も起こりませぬ。

まぁ、駄作です。


2:
それでも、役者は悪くない。
佐藤健の苦悩振り。
福山雅治の剣の達人が漂わせる大物感。
中々見事であり、二人の対比が良く観ていて楽しい。






タグ 佐藤健 福山雅治






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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

『るろうに剣心 京都大火編』

★簡単な紹介

○公開
2014年8月1日

○上映時間
2時間19分

○スタッフ
原作:和月伸宏
脚本:藤井清美、大友啓史
演出:大友啓史
撮影:石坂拓郎
照明:平野勝利
音楽:佐藤直紀
美術:橋本創

VFXスーパーバイザー:小坂一順
特殊メイク:小此木謙一郎
アクション監督:谷垣健治
スタントコーディネ―ター:大内貴仁
ワイヤーコーディネ―ター:川澄朋章

プロデューサー:佐藤聡司

○出演
佐藤健…………緋村剣心
武井咲…………神谷薫
藤原竜也………志々雄真実
神木隆之介……瀬田宗次郎
土屋太鳳………巻町操
田中泯…………翁(柏崎念至)

福山雅治………謎の男




★評


1:
2018年3月30日(金)、NTV系放送を観ると…
普通の2時間放送枠でかなりカットされてますが…

セットとか大道具なんかは、かなり手間とお金を掛けています。
これは大変好ましい(^.^)。

しかし、
お話がどうのこうの言う前に、
日本刀をあれ程軽々とかなりの時間、振り回す事は不可能でしょう。
日本刀は1本1㎏前後ですから、ちょっと無理じゃないかなぁ。
この映画を含め、時代劇の中で立ち回りが出て来ると、私CYPRESSは興が醒めます
原作はマンガで何でもありですから、非現実的でも構いませんが、
実写版では違和感が強まり好ましくありません。

この映画、私にはダメ(溜息)。


2:
主役の緋村剣心を演じる佐藤健は、いい(^.^)。
白目勝ちの両目が、表情豊かで好ましい。
視聴者や観衆が色々と想像出来る目をしています。





タグ 福山雅治 佐藤健





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『ゆきゆきて神軍』

★簡単な紹介

○公開
1987年8月1日

○上映時間
2時間2分

○スタッフ
企画:今村昌平
演出:原一男
撮影:原一男
プロデューサー:小林佐智子

○出演
奥崎謙三
奥崎シズミ(奥崎謙三の妻)


★評


1:
これは、息をひそめ、じっと見守り、観続ける映画。
強力な説得力(=この映画を観ろ!って事)、吸引力、魅力(=「魅」は「もののけ」の意。つまり「訳の分からん」「力」が有ると言う事)が有る映画。

大岡昇平原作、市川崑監督の『野火』を鎧袖一触にした力作。
(参考、私の記事→http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-901.html)


2:
内容は、
1944年中盤以降のニューギニアでの日本軍での食糧不足のための人肉食

1945年8月15日以降の日本軍内での兵士銃殺事件
の真相を当時の関係者(=軍人)に聞き歩く物語。


3:
予想に反し、基本的に真っ当な内容です。
『風と共に去りぬ』と同じ様に、勇気がある人と無い人のドキュメンタリーです。

奥崎謙三氏が相手に暴力を振るうカットが二ヶ所在りますが、
朝日の日曜版初め「答えを求める」ために振るうと書いてありますが、そうは見えません。
真相を聞きに行った相手が真実を語ろうとしない態度に怒ってる様に見えます。
どんな非人間的、非人道的な真相だろうと実際に起きた事を話すのが犠牲者の供養になると信じる奥崎氏にとっては、
知らない方がいいとか多くの人に迷惑が掛かると言う元兵士達は、その真実を話し苦痛を味わ事により当時に蛮行の責任を取ろうとしない卑怯者なのです。
その怯懦と卑怯が許せない、と見えますね、私には。

そう思うのは、奥崎氏が今迄法を犯し刑罰を受けて来たし、このドキュメンタリーの中でも暴力を振るった後相手に警察に電話を掛けさせようとしているからです。
刑罰を受ける覚悟が有る事も語っています。

ネットで調べるとこの二ヶ所の暴力は自発的ではなく奥崎氏の「演出」らしいですが、
それでも力づくで自分が求める答えを言わせようとは見えませんねぇ…


4:
私の記事をよく読んで頂いている方は御存じと思いますが、私は暴力には反対です。
日本の警察系ドラマの出来を悪くしている一番の原因は登場人物の警官が不要な暴力を初め明らかな違法行為と捜査中にしているからです。

このドキュメンタリーの中で奥崎氏が暴力を振るうのは決していい事ではありませんが、
その責任を取る覚悟が有り、相手に警察に電話を掛けるように言っているのは、
ある意味、立派です。


5:
太平洋戦争を美化し、正当化する考えに私は賛成出来ません。
戦争を始めた時は欧米列強に対する侵略に対抗するためだったかもしれませんが、
敗戦と補給路遮断による悲惨な出来事と蛮行を考えれば、明らかに間違っていました。

正当化しよと考える人々はこのドキュメンタリーの中の山田吉太郎元軍曹の様に語らない人々を利用して責任逃れをしているとしか思えません。
そして山田氏の様な人の数は膨大であろうし、多くの人が既に亡くなってしましました。

全ては戦争が悪いと言うには言い訳、逃げ口上でしょう。
1945年1月に沖縄県知事を受諾した島田叡(=「あきら」)氏の様な方もいるのです。
太平洋戦争を始めた理由と敗戦による惨事と蛮行は別だとは捉えられません。
敗戦続きのために補給路が絶たれ、そのために惨事と蛮行が行われたからです。


6:
ネット上では頭のいかれた左翼の戯言、観るに値しない等と書いている方もいますが、
その判断を下すためにも是非一回はご覧になって下さい。

また、ドキュメント映画の撮り方や戦争も敗戦による蛮行と惨事等、
こういう事を考えるキッカケにもいい映画です。




タグ ゆきゆきて神軍 奥崎謙三 今村昌平 原一男



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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

『RAILWAYS 49歳で電車の運転手になった男の物語』

★簡単な紹介

○公開
2010年5月29日

○スタッフ
脚本:錦織良成、ブラジリィー・アン・山田、小林引利
演出:錦織良成
撮影:柳田裕男
照明:吉角荘介
音楽:吉村龍太
プロデューサー:石田和義、小出真佐樹、関根真吾
 
主題歌:松任谷由実『ダンスのように抱き寄せたい』

○出演
中井貴一(筒井肇)
高島礼子(筒井由紀子 肇の妻)
本仮屋ユイカ(筒井倖 肇の娘)
奈良岡朋子(筒井絹代 肇の母)
三浦貴大(宮田大悟 肇の同僚の新人運転手)


★評

130分の映画を実質90分のTV放送で観ました。

1:
やはり中井貴一は巧い。
京陽電器の経営企画室長の時と一畑電車の運転手になった時の顔が全然違う。

それから、本仮屋ユイカ、TV版『世界の中心で愛をさけぶ』の智世の時は演技が怪しかったけど今回は合格。

2:
で、お話の方は、悪くはありません。
でもDVDを借りて130分の完全版を観たいとは思わないナァ。

予想通りに進む話はいいとしても、出雲の風景の美しさを撮り切れてないんですな、TV放送版では。
例えば、主人公肇の実家最寄り駅。ホームの直ぐ脇に大きな桜が有るんだから満開のカットが欲しかった。
かなりきれいなカットになったはずです。
宍道湖に射し込む見事なレンブラント光線だけじゃDVDを借りたいとは思わんぜよ。



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テーマ : 映画評価
ジャンル : 映画

実写映画版『ヤッターマン』

★簡単な紹介

〇公開
2009年3月7日

〇スタッフ
原作:竜の子プロダクション
脚本:十川誠志
演出:三池崇史
撮影:山本英夫(J.S.C)
音楽:山本正之、神保正明、由里敬三
プロデューサー:千葉善紀、山本章、佐藤貴博

〇出演者
生瀬勝久
ケンドーコバヤシ
深田恭子
阿部サダヲ
滝口順平
櫻井翔
福田沙紀

★評

その昔、テレビ放送を観てましたのでどんなもんかと、観ると…

1:
てんこ盛りDVDboxの
第一印象は、
長い、ジャケットが開くと横にエラく長い、92cm!(笑)。

2:
イマイチ笑えません。台詞と台詞の間が全体的に長いから。
生身の役者は、何か生々し過ぎます。
福田沙紀と深キョンはちと苦しい。台詞が棒読み。
この物語の主役はドロンボー側だから深キョンはそれ程悪くないのですが、それでもちと役不足。

3:
CGは見事です。あの『どろろ』とは大違い。


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テーマ : 映画評価
ジャンル : 映画

映画版『容疑者Xの献身』

★簡単な紹介

〇公開
2008年10月4日

〇スタッフ
原作:東野圭吾
脚本:福田靖
演出:西谷弘
撮影:山本英夫
音楽:菅野祐悟、福山雅治
プロデューサー:牧野正、和田倉和利

〇出演者
福山雅治
堤慎一
松雪泰子
渡辺いっけい
柴咲コウ

★評

1:
面白い。

2:
うらぶれた石神哲哉を演じる堤慎一が良い。

3:
しかし、石神哲哉が花岡靖子に惚れる理由が弱過ぎるから、靖子が石神の人生の希望になるとは納得出来ません。美人だから惚れる?そんな簡単なもんじゃないでしょう。
だから次の様なものが必要。
3-1:
花岡靖子の娘美里の宿題を手伝ったりして石神の頭の良さや外見と違う人柄の良さが分かり、少しづつ心が通い合う…
3-2:
花岡親娘からお隣として親切にしてもらう…
3-3:
更に石神についてはもう一点不足しています。
自殺を試みる程、なぜ人生に絶望したのか?

4:
連ドラと違い湯川先生の物理学の知識は使われません。相手が数学者だから完全に頭の中の世界。
この点を両人に言わせています。
だから「お約束」の湯川先生が数式や化学式を書きまくる場面に工夫が欲しかった。
例えば…
いつもの様に夢中で書いてるのが唐突に止まり、
「これは物理学的なトリックではない」
と違和感に気付く…

5:
内海刑事が登場する理由が無い。
連ドラと同じくパンツスーツですが、髪型が違います。
5-1:
連ドラでは内海刑事と栗林助手が道化で底辺になり、湯川先生が頂点になり三角形の人間関係。
(→湯川先生に対し、内海刑事は捜査に協力して欲しく、栗林助手は研究をして欲しい。つまりある種の三角形関係)
(→この点からも連ドラの方はラブコメと解釈)
湯川先生の天才と変人という強力な登場人物に対して普通の人間は二人いないと釣り合いが取れません。
5-2:
ところが石神は湯川先生と同じく天才であり変人。完全に平衡してます。しかも最後まで花岡靖子に対しては完全に「秘めた思い」ですから全く崩れません。
湯川先生の内海刑事に対する思いは?
描かれていません。
石神と違い湯川先生には、今のところ内海刑事がいなくても問題無し、としか解釈出来ません。
5-3:
また内海刑事は捜査の中心にもなっていません。

6:
最後に湯川先生と石神の平衡が崩れます。
湯川先生が加えた分銅は良心。
6-1:
ここで最初の場面、(並んだ鉄球の実験、更に強力な磁石を使い加速させてぶつける実験)、が繋がります。
殺人という強力な永久磁石に引き寄せられた湯川先生が花岡親娘と石神の安定した関係を壊しました。
石神は花岡靖子が出頭したため秘めた愛情を失い文字通り崩れ落ちます。
花岡靖子は警官に止められ石神の元まで行けずその場に倒れます。靖子自身の良心を使って石神の愛情を取り除いたから体を支え切れず倒れた、と言う事。
石神の愛情に対して応えるにはこうして罪を認めるしかありません。
6-2:
では湯川先生は?
ドア(壁?)にもたれ掛かり静かに落涙。大学に戻れば石神と出逢ったベンチに座ります。
ベンチは学問、大学を表わしてるでしょう。石神は親を亡くし大学院へ進めず「風雨に耐えられる」ベンチを離れざるを得ませんでした。
数学はどこでも出来ると言う石神ですが、高校の授業は巧く行ってるとは言えず、人と巧く付き合えない石神には大学で研究する方が合ってるのは明らか。不安定な石神を支えていたのが花岡親娘。
だから物理学に全身全霊を打ち込み大学という非常に安定した場所がある湯川先生に内海刑事が入る余地は、今のところ皆無。

7:
石神はなぜ湯川先生を誘い冬山に登ったのか?
互いに登山の様な単調で辛く、孤独な研究を続ける科学者であり、それを理解出来るのは科学者のみ。内海刑事や花岡靖子には無理。
もう一つは変わらぬ友情。
→、という事でしょう。

8:
暗い石神を演じる堤慎一と明るい湯川先生を演じる福山雅治。文句無しに素晴らしい。

9:
堤慎一の演技が素晴らしいから石神の描写不足が惜しい。

10:
花岡親娘が元夫富樫慎二を殺害する場面は巧くまとめてあります。
富樫の暴力性、粘着質のストーカー行為、仕事を頻繁に代えるだらしなさ。
花岡親娘の富樫に対する恐怖と怒り。それがどれ程の大きさかを表わす殺害までの短さ。
見事です。

10:
その他
変人の天才と道化と言う組合せが同じ『MR.BRAIN』。
まず、道化の綾瀬はるかがイマイチ。尤も『ガリレオΦ』の長澤まさみよりは遥かにいい。
キムタクの方はいい。ただ脚本が良いとは言えないから九十九龍介が切れ者に見えず、変人よりに見えます。
笑いの感覚が一般人と同じなんで頭が良さそうに見えません。



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テーマ : 映画評価
ジャンル : 映画

『落下する夕方』

★簡単な紹介

〇公開
1998年11月7日

〇スタッフ
原作:江國香織
脚本:合津直枝
演出:合津直枝
撮影:中堀正夫(J.S.C.)
音楽:西村由紀江
プロデューサー:合津直枝、当摩寿史

〇出演者
原田知世
渡辺篤郎
菅野美穂
中井貴一


★評

1:
まず、西村由紀江作曲家の音楽が美しい。「いい」音楽の映画ドラマは多いけど、「美しい」音楽はこの2年半で初めて。合津直枝(「ごうづ」だそうです)監督によると劇中使われてるのは3曲だけだとか。この音楽だけで『落下する夕方』はかなり得してるし、評価が上ります。

2:
舞台は代々木上原ですね。

3:演技
3-1:原田知世
初めて観ましたが、明らかに巧い。同じTV版「セーラー服と機関銃」に出た長澤(勿論リメイクです)とはエラく違います。高崎映画祭・最優秀主演女優賞をカンノと共に受賞したのも納得。
ちょっと物分かりが良過ぎるけど普通のおねーさんを普通に演じてます。
今後出演者の中に「原田知世」があったら観ますよ。
3-2:渡部篤郎
『いら夏』でのレイジの演技を思い出せば、ハズレがないのは分かってます。優柔不断だけど普通のおにーさんを普通に演じてます。
3-3:中井貴一
画面に写るのは1分程。全く気付かず特典映像のキャスト紹介を観て初めて分かりました。
台詞無の全身麻痺の柴田役。不自然に凍り付いた顔面麻痺が見事。
3-4:カンノミホ
さてこの映画の私にとっての目玉(^_^)v。
鼻声のこの女優、Timonさんが以前書いた様に、天才かもしれない。リカ(原田知世)の恋敵で対照的な華子に、嵌ってます。
奔放で、自分の気持ちの表し方がよく分かってなく、優しく抱き締めてもらう事が必要で、優しい、こういう子供の様な華子になってます。
最初の方は、喋り方の不自然さが耳につくのですが(→コイツ、大根なんじゃねぇの)、物語が進むと子供っぽさの表れだと分かってきます。
こういう普通でない人物を演じられる訳ですから、巧いのは間違いないのですが、問題はカンノの鼻声。
この鼻声がまだ私の関心を捉えるので、カンノの演技に集中出来ません。だから後2、3本観るまでは「カンノ」(=正体不明)のまま。広末涼子のちょっと高い声が耳に付いた頃と同じで、『恋愛寫眞』や『いら夏』の演技でびっくら!、と同じ様になるのでは、と予想してます。
…ところでこの華子を広末涼子、出来るかな?観てみたい。

4:演出
4-1:窓枠
前半、健吾(渡部篤郎)とリカの気持ちの隔たりを表すために二人の間によく入れてます。健吾がリカから離れる原因が華子だから、窓枠=華子。
二人が華子の事を理解してくる後半になると、二人の間に入れません。つまり窓を開いたか閉じた事になります。
物語の最後で華子は死にますが、健吾とリカの関係はどうなるかハッキリとは示していません。
二人は華子を理解しましたが、窓を開いたか閉じたか?華子を受け入れたか入れなかったか?
…と、こういう観た人任せの演出。一般受けしません。
…私の解釈は、リカは華子を受け入れ健吾から去ります。別れないとしても1年は会わないでしょう。健吾は未練たらたらで機会がある毎にリカに復縁をお願いお願い。
4-2:健吾の描き方
原作も脚本も女性だからあっさりし過ぎ。男は過去を引きずる情け無い存在だからもっと惨めにすべし。
TV版『セカチュウ』のサクが普通なんです。
ひょっとする合津監督の男に対するお願いかも。
4-3:機織り機
糸まで自分で染めるリカの趣味。一本づつ緯(よこいと)を織るリカ。健吾に対する思い。今迄織った物を自分で切っちゃうんだから、やっぱりさよなら健吾。
4-4:
華子に関する物に古い物が多い。
折り紙、童謡、骨董の人形、江ノ電の古い車両、三輪車、鎌倉の古いお屋敷、古都鎌倉、等々。
華子の子供っぽさ(古い=昔=子供の頃)を暗示。

5:映像
5-1:黄金の夕陽に染まる海辺
そこにいるのはリカと華子。黄金の様に貴重な瞬間を共有した二人、理解したという事。
…この場面は劇場か少なくとも16:9の画面で観るべき。
5-2:図書館でのリカと健吾
DVDのジャケットの写真の映像。
これは良い。
二列の書架で透視図を作り二人が同じ所で背中合せになってます。
焦点を二人のいる所に合わせ手前と奥をボヤけさせてます。
二人にとって重要なのは未来でもなく過去でもなく、現在。自分の気持ちが分からないから「本を読む」二人。
4年間の同棲が無意味だったと言う冷たい事実を表し、同時に二人が先へ進むのか後に戻るのか不明も表してます。
書架に並んだ本は二人の一日一日。本の大きさが一冊づつ違う事でいい日と悪い日がある普通の人生を表現。
…特に焦点の合わせる所が良く大変魅力的な場面です。
5-3:
視線を捉える場面が多いけど、考える時間がないのでパス。

6:その他
6-1:
特典映像のインタビューで合津監督は早口でもなく熱く語ってる訳でもありませんが、喋り捲り。但し演出については(色と衣装)喋り過ぎ。
まぁ監督だから話したい事はいくらでもあるでしょうが…
6-2:
劇場公開が1998年、DVD発売がAmazonによると2002年。しかもモノラル、字幕無、解説音声無、なんで?極めて低予算?
6-3:
1回観てこれだけ書きたくなる佳作です。『メゾン・ド・ヒミコ』と同じでもう一回は観て研究したい。



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プロフィール

CYPRESS

Author:CYPRESS
最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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