NHKスペシャル 「きのこ雲の下で何が起きていたのか」
2015年8月7日(土)
1:
私も記事にした松重美人氏が撮影した被爆直後(3時間後)の広島の写真。
(私の記事→http://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-1853.html)
その内の2枚、御幸橋で撮った写真を最新の技術で解析。
また、その写真に写った人を探し出し(@_@)、話を聞いたり、
当日そこを通った人(31人!)を探し出し話を聞き、番組制作(@_@)。
かなりの力作だと、最初の5分で直ぐに分かります。
2:
衝撃的な内容でした。
言葉を奪われただ画面を見つめるのみ。
松重美人氏の写真が3D化され複数のアングルから見る事が出来る(@_@)。
更に、写真に写った方の証言から動画化(@_@)。
当然ですが被爆直後の動画なぞ存在せず、
当日の状況に近いものを伝える唯一の動画でしょう。
と言っても、全部で30秒程ですが、動く衝撃度は変わりません。
写真から動画を作るのは、もはや珍しくありませんが、
この松重美人氏の写真が動き出す衝撃は、予想外で、
言葉と魂を奪われるのみ。
今後、かつての戦争写真から動画が出来る可能性はありますが、
写真に写った人々を探し出すのはほぼ不可能ですから、
この動画はこの上もなく貴重でしょう。
その貴重さは年月と共に更に重くなるのは間違いありません。
3:
熱傷専門医の先生が火傷の部位を監修し、着色(@_@)。
と言っても文字通り色がついただけです。
4:
そしてこの番組を観るまで知らなかったのが、
フラッシュバーン。
flash burn
閃光熱傷
“flash”は写真でお馴染みの「フラッシュ」です。
“flash”には、「瞬間、極めて短い時間」の意味もあります。
つまり、核爆弾の爆破の瞬間、瞬時に熱線(中心の温度3,000~6,000℃、爆心地から2km付近でもガラスや瓦が解ける1,000℃)を浴びて
出来た火傷。
その瞬間、瞬時に皮膚に含まれる水分が沸騰、気化し、表皮が膨れ、裂け、垂れ下がる。
水蒸気爆発です。人間の皮膚に水蒸気爆発が起こるのです。
皮膚には痛覚神経が張り巡りされそれがフラッシュバーンで剥き出しになるので、
その時の苦痛は苦痛の中でも最大ではないか、と熱傷医の先生。
辞書で調べると1946年に出来た言葉(@_@)。
5:
もう一つ衝撃的だったのは、個人的な話になりますが、
出演された被爆者の方々のお歳が私の両親と同い年だった事。
私の両親は戦前の東京都心の生まれ、育ちだったので空襲の被害者になっていたかもしれず、
以前から他の地の空襲や原爆について他人事とは思えませんでした。
両親と同い年の被爆者の方々がいて当然ですが、こうして目の前にその事実を突き付けられると、
やはり、生々しさとでも言うものが違います。
6:
戦争が起こるとどうなるか?
核爆弾が使われる可能性は高いとは思いませんが、
同じ事が起きます。
現在の審議中の安保法案では、日本が再び戦争を起こす、巻き込まれる可能性があります。
その結果同じ惨状が起こります。
こういう「負」の可能性、抑止力になり得る「正」の可能性、両方を考えるべきです。
自民党と安倍首相はこの様な惨状を受け入れる覚悟を国民に納得させらるか?
常に最悪の事態も考慮に入れるべきです。
個人的には軍備は、残念ながら必要だと思います。
ただ今回の安保法案は、
自民党党員や関係者の民主主義や立憲主義を無視した発言の多発、
そんな党員を除名処分にもしなければ、首相補佐官を更迭もしない横暴、暴挙、蛮行、
またどう考えても「従米法案」としか思えないので、私は反対です。
7:
その他の内容についても書くべきかとも思いますが、言葉を奪われ文字にならず。
亡くなられた方々には、
合唱
Requiescat in pace
みまかりし人に冥福あれかし
存命の方々には、
少しでも健やかな日々があらんことを
地には平和を
タグ 松重美人
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