大映の時代劇特撮のあれです。
私が子供の頃はよくテレビで放送してました。数年前、久し振りに観たくなり自宅近くのレンタル屋さん数軒へ行くと、
無い(涙)
一軒も置いてない(涙)。
ネットで調べるとデジタルリマスターのDVDは出てるしBDも有る。
三作入り『
大魔神 封印函 魔人降臨』なんてのも有り、どうせ買うんならこれと決め、ブックオフの「ウィッシュリスト」(笑)に追加。
「あ~、今日も無いわな」が続くこと3年程。
そして先日ついに、発見、入手
順番に観ていきます。
まずは『
大魔神』から。
★簡単な紹介
○公開
1966年4月17日
『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』と二本立て上映
○スタッフ
企画:奥田久司
脚本:吉田哲郎
演出:安田公義
撮影:森田富士郎
特撮監督:黒田義之
特撮合成:田中貞造
音楽:伊福部昭
プロデューサー:永田雅一
○出演者
高田美和(花房小笹)
青山良彦(花房忠文)
藤巻潤(猿丸小源太)
橋本力(
大魔神)
他
★評
1:
画質はいいですな。作品自体が比較的新しいですから黒澤明や小津安二郎の古い白黒のリマスター版とは、エラく違います。
2:
面白い。
1時間24分と言う短時間が成功してます。
大魔神が動き始めるのが1時間8分頃で実質登場時間は、15分程。
「主人公」が登場するのが全編の最後の1/ 4だけで面白いんだから、脚本と編集が巧いんです。
欠点が有るんですが、上映時間が短いので目立ちません。
3:
大魔神の撮り方も工夫してあり巧い。
人間の視点の位置で撮り見上げる構図になり、
大魔神の大きさと恐ろしさを無理なく表してます。
4:
ミニチュアの特撮もいい。
大魔神が砦を壊すと屋根瓦が一枚づつ落ちるところなんか、いいね。スキ(笑)。
この映画、賢いところは、大魔神が破壊するのが作ってる最中の砦。
城下町なんかと違い大規模なセットを作る必要が無く、また作る物が少ないので手間を掛けられます。
5:
それでもねぇ、粗が目に付くんだなぁ。
日本古来の勧善懲悪物語はいいとしても、手抜きが多い。
例えば、
○猿丸小源太(
藤巻潤)が火縄銃で撃たれても怪我の治り方が超常現象的。
○武神像を壊そうとすると地震が起こり地面が割れ、城兵が落ちるんですが、これが何回観ても自分から落ちて行ってるんだなぁ。
○砦を破壊する大魔神を止めようとして鎖を張り渡すんですが、唐突。これだけの混乱が起きてるんですから、誰かが「鎖を使え」なんて叫ぶカットが必要。
他
それと子役達が下手。まだ加藤清史郎の方が巧い。
6:
手抜きを全て修正し、100億程掛けて着ぐるみとミニチュアとCGでリメイクしたのを観たいなぁ。
7:
手抜きが目立ちますが、全体の作りは今観てもいい。『Space battleship ヤマト』より断然出来がいい。
特典映像で
橋本力が『大魔神』は映画の良心が沢山入っているなんて言ってますが、その通りです。
合格以上の出来で、佳作まではあと一歩の映画です。
8:
今回久し振りに『大魔神』を観ると、光瀬龍の時代劇SFの映画を、やはり、観てみたいなぁ。
(参考 私の記事→
『多聞寺討伐』)
タグ 大魔神
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テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画