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『ルパン三世 THE FIRST』

★簡単な紹介

○公開
2019年12月6日

○上映時間
1時間32分

○スタッフ
原作:モンキー・パンチ
脚本:山崎貴
演出:山崎貴
アートディレクター:梅田年哉
CGスーパーバイザー:荒川孝宏
音響監督:清水洋史
音楽:大野雄二

○出演
栗田貫一…………ルパン三世
小林清志…………次元大介
浪川大輔…………石川五エ門
沢城みゆき………峰不二子
山寺宏一…………銭形幸一、警部

広瀬すず…………レティシア
吉田鋼太郎………ランベール
藤原竜也…………ゲラルト




★評


1:
やはり、面白い(^^♪。

特に目新しいものはありませんが、
そつなく出来ていて、楽しい「マンネリ」作(^^♪。
水戸黄門と同系列の脚本ですが、素晴らしいのはマンネリを全く感じさせない点。

しかも今作はフル3DCGでジャッキー・チェンアニメ版だ(笑)。
監督の山崎貴ってあの隠れた佳作『STAND BY ME ドラえもん』を作った人かぁ…

動きの滑らかさ、拡大と縮小の正確さ、複雑な物でも省略の無いリアルさ、
場面の明るさと暗さに合わせた各色の明度、
最高です(^^♪。
3DCG、改めて実力に感心。

特にアクション場面での効果が非常に高く、視線と心が釘付け(^^♪。
ワイアーアクションとCGで修正、お化粧した実写でも、ちょっと3DCGには敵いそうもないなぁ。

ルパンの赤いジャケット、黒いパンツ、両方共革だった(@_@)。
今回初めて知りました(笑)。


2:
宮崎駿監督もこういう映画を作りたかったんじゃないでしょうか?
『紅の豚』始め飛行機が大好きな監督ですから。
こういう3DCG映画を観ると、宮崎駿監督、生まれるのが40年早過ぎたか?

新海誠監督もねぇ…
3DCGの表現を観ると、無駄な努力に思えるんですよ。
『天気の子』でも書きましたが、背景を写実的に描こうとすると、写真には敵わないし、
3DCGの方が独自の雰囲気や個性が出てきています。
必要な人員も、クレジットに出る人数を数えてはいませんが、3DCGなら半分位でしょうか。

実写もうかうかしていられません。
モーションキャプチャーを使い人や動物の動きを捉え、CG化は可能で、
更にコンピュータのハードの性能が上がるとAIのディープラーニングが高性能化し正確で細密な表現が可能になります。
そうなると、高額な出演料の役者が不要になります。


3:
そうは言っても、この映画でも出来の悪さはあります。
人物の歩き方がぎこちないカットがあります。
手描きアニメの雰囲気を残したいのでしょうか?


4:
作品自体の出来はとてもいい。
オマケに他の事も思い出させ、考えさせる秘めた力まで持っています。
ルパン三世、素晴らしいシリーズです(^^♪。


Amazonのプライムビデオで観たんですが、レンタルは無し。
HD画質購入が¥2,546。
これは高過ぎる。






タグ 山崎貴 宮崎駿 新海誠 栗田貫一 小林清志 浪川大輔 沢城みゆき 山寺宏一






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テーマ : ルパン三世
ジャンル : アニメ・コミック

『天気の子』

★簡単な紹介

○公開
2019年7月19日

○上映時間
1時間54分

○スタッフ
原作:新海誠
脚本:新海誠
監督:新海誠

作画監督:田村篤
美術監督:滝口比呂志
CGチーフ:竹内良貴
撮影監督:津田涼介
色彩設計、助監督:三木陽子
キャラクターデザイン:田中将賀、田村篤
音楽:RADWIMP

○出演
醍醐虎汰郎………森嶋帆高、都立神津高校1年生
森七菜……………天野陽菜、中学3年生
吉柳咲良…………天野凪、陽菜の弟、小学生
小栗旬……………須賀圭介、有限会社K&Aランニング社長、物書き
本田翼……………須賀夏美、圭介の姪、K&Aでバイト

倍賞千恵子………立花冨美
神木隆之介………立花瀧、冨美の孫
上白石萌音………宮水三葉、ルミネ新宿2内のジュエリーショップ店員、『君の名は。』のヒロイン

平泉成……………安井刑事




★評


1:
あの話題のアニメ。
予告編を観ると実家の近くがロケ地になっていたので、普通よりは興味多め(笑)。
で、実際に観ると1カットだけかと思ったら、あらま、もっとあった(笑)。
ウチの近くのあんな所であんな事しちゃダメじゃん、帆高クン(醍醐虎汰郎)、って感じ(笑)。

Amazonのプライムビデオで観ました、
近所にレンタル屋さんが無いんでね。
あったとしても、返しに行くの、面倒だよなぁ(笑)。


2:
さてと、
まず、
全体の出来は、とてもいい。

今回も『君の名は。』同様神社と鳥居を使ったのは大変賢い設定。
超常現象を鳥居と言う影で科学の光から守ってくれるので、嘘を受け入れやすい。
この作品も鳥居と思い付いた時点で成功が決まりましたな。


3:
お話は、予告編の思わせ振りとは全く違い、初恋猪突猛進物語。
ヲトン、オカン世代より上の方は井上陽水の『傘がない』を思い出した方も多いんじゃないでしょうか(笑)?

あの『秒速5センチメートル』と同じ系列。
「恋=阿保」です、ハイ。
これを忠実に描いてます。
帆高の陽菜(森七菜)への一途な思いと行動、誰にでも思い当たるもの、
私CYPRESSの様なヲヤヂになると過去を思い出し冷や汗が出そうです(笑)。
私と同じ様な思いをしたヲヤヂ、ジジィ、ババァも多いかと(笑)。

そして、
二人の恋路を邪魔する大人達。
井上陽水の『断絶』そのものですな、ハイ。
この作品の中の大人達は警察官。
その大人達を一泡吹かせてやる爽快感があり、これも面白く、成功した点です。

安井刑事(平泉成)筆頭に警官達に帆高、陽菜、凪(吉柳咲良)は追い駆けられ続けられるのですが、
帆高は陽菜に関して話せません。
実際に陽菜が天候を自由に操れる超常能力を持っていて、
それを警察官みたいなお堅い人間に話しても信じてもらるはずがないから話せない、
と言う事です。
この超常能力というのが目新しく、今までなら、身分が違うとか、住んでる世界が違うとか、人種が違うとか、だった訳です。

しかし、二人の思いと恋心は話しても分かってもらえない、と暗示し含ませている、と捉えるのも妥当でしょう。
更に考えると、二人の思いは正に燃え上がる恋で、二人の思いを言葉にする事さえ出来ない、とも言えます。


4:
終わり方。
これもね、正に恋。
今回は文字通り世界を犠牲にしても愛する人を選ぶ、取った。
この作品は終わる時点では、帆高と陽菜の恋は成就しています。
3年間離れていた二人ですから、純愛、打算の無い愛情であり、これは間違いありません。

これも安心感、爽快感があり、宜しい(^^♪。

でも、ヲトン、オカンの年齢になると、この先どうなるか分かりまへんでぇ、少年、少女、
と醒めた目で考える余裕があります。
最後のシークウェンスで帆高が駈け寄り、陽菜の行動を止めます。
陽菜は何をしていたのか?
雨を止むようにしていかはどうかは、分からず断言出来ません。
帆高が陽菜の行動を止め、抱き寄せたのは正しかったのか、間違っていたのか、
正解はありません。
正解でもあり間違いでもあります。
新海誠監督は観衆に答えを委ね、考えさせています。

ハッキリしているのは、帆高と陽菜にとって初恋であって、
他の人と恋に陥ったことが無いので、判断の参考になるものが無い事。
自分達の行動に対する判断の基準が無く、その基準も無意識と本能と言う物にいとも容易く影響されることも経験していません。
どうなって行くのかも分かっていません。

純粋に相手が好きで、常に一緒にいたいと言う気持ちと衝動は美しく、素晴らしいのですが、
同時に生殖という本能に基づいているので、理性的とは言えないのです。
生死の一部ですから、知性で制御し抑えるのが難しい。

成長ホルモンと性ホルモンとPEA(phenylethylamine、フェニルエチルアミン、恋をすると分泌される脳内物質、覚せい剤と似た作用がある)で、
突っ走ている人間を止めるのは不可能とはいえなくても、難しい。
人間は痛い目に遭わないと物事を分からない、の好例です。
私CYPRESSを筆頭に大人達は大きな溜息をついて帆高と陽菜を見守るしかありません。
「なぁ、だから言っただろう…」と言われる日が帆高と陽菜に来るでしょうか?

もう一つ、凪、彼はどうなるんだろう?


5:
初恋猪突猛進編以外にも描かれているお話が気候変動でしょう。
ところが、
これが薄い、内容が薄い。

2020年現在は新型コロナウィルスCOVID-19で世界が大騒ぎ、大混乱していますが、
この作品が作られた頃は、集中豪雨、ゲリラ豪雨、大型台風だったからねぇ…
(何か、10年以上前の気がする(笑))

ただ、雨が降り、水位上昇で東京都心の低地が水面下になる。
雨を止ませるのは、なぜか陽菜。

人柱だとか巫女とか台詞が出て来ますが、何かねぇ思わせ振りで言葉だけだなぁ…


6:
もう一つ話を薄くしているのが、帆高の家出。
なぜ家出したのか不明。

陽菜と凪が二人で暮らしているのは、母親が死んだから。
そして児童保護に捕まり別々にされるのを恐れています。
だから陽菜の言動には凪と言う理由があるので、説得力もあります。

ところが、帆高には家でした理由が分からないので東京都心で放浪する理由が無い。
だから陽菜と出逢う理由と必要がありません。

何よりも、人物を描写出来ません。
帆高は強さで積極的に故郷離れたのか、
弱さのために困難に負け、逃げ、都会の中に隠れたいのか、
陽菜と出逢い変わったのか、
今までと同じ間違いを繰り返すのか、
陽菜と凪を守ると自覚し、今まで逃げていたことへ挑戦しようとするのか…

陽菜と同じなのか?
陽菜と違うのか?
帆高をどちらにしても物語を描け、説得力、そして観衆の共感と反感を得られ、物語に深みが出て来ます。


7:
それでは、
私CYPRESSが好きな絵について(笑)。

間違い無く前作『君の名は。』の予算の倍になったのではないでしょうか?
室内の描写、これがどの場面でも省略が激減しました。
新海誠監督お得意の背景描写との差が少なくなりました。

細かく描写すると観衆の視線と関心を捉える「力」が増えます。
前作『君の名は。』では屋外と屋内の描写に差があり過ぎ、屋外と屋内の場面が変わる毎に「力」が変わり、意外と気になりました。
(尤もこんなに絵の細かい所まで気にする人は、まずいないでしょう)
今回はこの「力」の差が減り、気に障ることが一つ減り、大変宜しい(^^♪。

『言の葉の庭』と同じくこの作品も雨を大変巧く描いています(^^♪。
北斎の富嶽三十六景『神奈川沖浪裏』、広重の名所江戸百景『大はしあたけの夕立』を始め日本人の絵師、芸術家は水の表現が大変巧い。
新海誠監督、雨、大好きなのか、良いにしろ悪いにしろ強烈な印象、思い出、経験があるのか…
だからこれだけ力を入れて描いているのでしょう。

でも、
『君の名は。』、『言の葉の庭』と同じで心配な点でもあります。
雨の描写始め背景の描写で目指しているのは写真同等の写実でしょう。
そうなると、絵を描く必要が無く写真を撮り加工した方が早く、人手も掛かりません。
最後のクレジットで出る背景担当者の10分の1も掛からないでしょう。

雨や水の表現で目指すべきは、直接的な写実表現ではなく、
例えば、青海波紋の様なものです。

贅沢を言えば、大量に画面の中に雨を降らせていても、湿度を感じられません。
川合玉堂の『彩雨』の湿潤な雰囲気と全く違います。

もう一つ心配な点も同じで、人物の描写。
背景の描写は心配な点もありますが、新たな表現をしてみようと言う意欲があります。
ところが、人物の描写が従来通りの省略型。
以前にも書いた通り、人間が主役なんだから、人間の描写を工夫すべきです。
進歩皆無。

背景の力強さが人物の描写の弱さを圧倒し、作品の薄さに拍車をかけています。
日本画の大変優れている点の一つが、主題しか描かないこと。
肖像画なら、人物しか描かず、背景を描いていない作品が非常に多い。
日本画を基準に考えれば新海誠監督の作品は背景に力を置いているので、背景が主題になってしまいます。
この作品で最も力を入れて描いているのは、雨。
この作品は雨が主題になっているかとと言うと、どう考えてもそうとは言えません。


8:
音楽
悪くないと思います。
ただ、主題歌が入る時、音量が大き過ぎてうるさい。
あそこまで大きくして映像を補う必要はありません。


9:
まとめ

「沈黙は最大の罵倒である」
~開高健~

『天気の子』は決して駄作ではないから、これだけ書くのです。
人の心を引き付ける力がある良品です。

背景の美しい描写に付いては、

「思春期の困難な時期に、風景の美しさに自分自身を救われ、励まされてきたので、そういう感覚を映画に込められたら、という気持ちはずっと一貫して持っている」

とWikiにあります。
この引用は新海誠監督の『雲のむこう、約束の場所』メモリアル特典BOXのインタビューかららしい。

はい、風景、どこでも美しい、その通りです。
少なくとも美しくなる時間、季節があります。
自然豊かな田舎だけでなく石の墓場の都会でもあります。

なるほどねぇ。
新海誠監督は人間型ではなく自然型の感性の人と言っていいでしょう。
心の好みが人間より自然へと向かう人なんです。
だから、描写が人物ではなく、背景へと向かってしまうんです。

背景に重点を置き、人物描写が従来通りの映像は、どうも、危うさがあります。
わざわざ手で描く必要が無く、写真から加工した方が手間が掛かりません。
製作費の減少、その分を他へ回せます。

やはり、人物の描写と背景の描写の融合はまだ巧く行っていません。
美しい風景の前では人間の悩みなど小さい事、と表しているとは、
う~ん、言えません。
新海誠監督、未だに思春期の心の傷と折り合いが付いていないのかもしれません。

悩む登場人物、人間の悩みと関係なく美しい風景、
両方の描写と融合、
次回作ではどうなるでしょうか?






タグ 新海誠 醍醐虎汰郎 平泉成 森七菜 吉柳咲良 川合玉堂 井上陽水






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テーマ : アニメ
ジャンル : 映画

『名探偵コナン 純黒の悪夢』

○放送
2020年4月10日
金曜日、午後9:00~10:54
NTV系


★評


1:
観たことないんで、観てみると…

これはつまらん。
ルパン三世のシリーズには完敗。
ルパン三世のシリーズの出来の良さを引き立てるのみ。






タグ ルパン三世






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『ルパン三世 プリズン・オブ・ザ・パスト』

○放送
2019年11月29日
土曜日
午後9:00~10:54
NTV系


★評


1:
久し振りのルパン三世のオリジナルTV用。
はい、相変わらず面白い。
今回も合格の出来です。
これだけ多数の作品、エピソードを作りながら、質の低下を起こさないとは、驚異です(^^♪。
この点だけでも素晴らしいマンガです(^^♪。

今回はルパンもついにスマホを使い出しました(笑)。
テロリストに武器を供給する敵役と言う設定も時代に即し、宜しい。


2:
あえて欠点を挙げれば、小粋な台詞を意図しているんでしょうが、
全然小粋じゃない(溜息)。
明らかな読書不足、映画鑑賞不足。


3:
最後に「過去の監獄に捉われていた」と言う台詞が出て来ますが、
今回の題名”Prison of the past”の事。


4:
最後にこれから上映される3DCGの『ルパン三世 THE FIRST』の予告編を流しましたが、
これが素晴らしい。
手描きアニメと手書き入力CGアニメには不可能な動きの写実、滑らかさで、
ルパン三世の様なアニメには最適で、予告編では、文句なしの出来です。
これは、観たい(^^♪。
出来が良ければ4KウルトラHDのBDも買うな(笑)。






タグ ルパン三世






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テーマ : ルパン三世
ジャンル : アニメ・コミック

『天空の城ラピュタ』その3

○放送
2019年8月30日
金曜日
午後9:00~11:34
NTV系


1:
3回目の記事かぁ、よく観てるねぇ…(笑)。

面白い。
脚本に穴ぼこがないんで、観ている方の集中力が切れず、中々の出来。
改めて再発見(笑)。

1986年の作だから、デジタルリマスターしているのは間違い無く、
色が鮮明でキレイ。
これも改めて再発見(笑)。

ハッキリ言って、これは名作デス(笑)。
お話と絵が悪くないし、音楽も邪魔していません。
画面構成、構図も良いシークウェンスが多い。
だから、あまり書くべき事がありませぬ(笑)。


2:
今回気になったのが、エンドロール。
ラピュタは人間の手の届かぬ遥か高みへと昇ったけど、まだ見えそうな高さ。
映画の中の設定では、まだそこまでは行けそうもありません。
しかし、科学技術が進歩するれば、どうなるか分かりません。
生きものの記録』や『シン・ゴジラ』と同じ(@_@)。

もう一つが「木」。
ラピュタを覆う巨大な木々、樹木。
なぜ木にしたのでしょう?

めんどくさいから次回放送されたら考えよう(笑)。


3:
誰でも楽しめる名作です、
お勧めします。
まぁ、一回でも観た人なら知ってるか(笑)。






タグ 生きものの記録 シン・ゴジラ






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テーマ : スタジオジブリ
ジャンル : 映画

『この世界の片隅に』アニメ版

★簡単な紹介

○公開
2016年11月12日

○上映時間
2時間9分

○スタッフ
原作:こうの史代
脚本:片淵須直
監督補、画面構成:浦谷千恵
キャラクターデザイン、作画監督:松原秀典
美術監督:林孝輔
色彩設計:坂本いづみ
動画検査:大島明子
撮影監督:熊澤祐哉
音響効果:柴崎憲治
音楽:コトリンゴ
プロデューサー:真木太郎

○出演
のん………………北條すず
細谷佳正…………北條周作
小野大輔…………水原哲
尾身美詞…………黒村径子
潘めぐみ…………浦野すみ




★評


NHK総合のTV放送を観ると…


1:
これは、映像が悪くない。
人物と水彩風の背景との馴染みがいい。
新海誠の『君の名は。』のイマイチ馴染みが悪い映像よりかなりいい。

誤解して欲しくないんですが、新海誠の映像が悪いと言うのではありません。
進化、発展の途中なんです。

また、
背景、人物共に、力みが無く、
素直な美しさがあり、私CYPRESSの様なすれっからしの半可通の生意気野郎(笑)が観ても、
いい(笑)。
開高健先生がよく書いた「視線を跳ね返さない」であります。
この点も、残念ながら、新海誠の『君の名は。』には無い点。


2:
お話は、他に類が無いかなぁ、
とても普通の日常生活を描いた反戦物。

2-1:
こんなもんだよねぇ、記憶に新しい東日本大震災の時を思い出せばよく分かります。
現地から離れれば、毎日の暮らしが続くのみ。
当事者も毎日一生懸命暮らすのみ。

家族を亡くすと分かります。
残った人間は、それでも、昨日と同じ様に暮らしていかねばなりません。
悲嘆にくれ、喪失感に圧し潰されそうになっても、働き、家族を養わなければなりません。

2-2:
反戦を描くのは人の死を描く事でもありますから、非常に難しい。
しかも戦争に於ける死は汚く、惨たらしい。

まずは、
主人公すず(のん)の義理の姪の死とその後のシークウェンス。
その後にすずが失った右腕の思い出のシークウェンス。
ここは死の当事者だから、衝撃を描写。
まぁ、これ位かなぁ。

もう一つは、
広島ですずと周作(細谷佳正)が原爆孤児と出逢うシークウェンス。
孤児の母親の描写は悲惨極まりありませんが、写実的であの通りです。
その後、母親は瀕死になりハエの大群に取りつかれる。
これも事実。
はだしのゲン』にも描写があります。
ここも悲惨極まりないですし、瀕死の重傷の母親、大好きな母親に何も出来ない幼子の悲しみを観るのは耐え難い。

それで、
効果はどうかと言うと、
普通。

これ以上の表現は不可能かなぁ。


3:
お話のもう一つの主題は自分の居場所。
帰属感と言えばいいのでしょうか。

これが個人的には非常に困ります。
私CYPRESSの場合、子供の頃、父親が転勤族で引越しを繰り返し、
場所と人に対する帰属感が薄いんです。
「生まれ故郷」と言う感覚を感じられません。
だから自分の居場所が無くて当然、普通なんです。


4:
全体には、
どうも前半の進行が遅い。
観ている人間の関心を繋ぎ止めておくのが難しい。

それは題名が示す通り極普通の人間のどこにでもある生活を描いているからです。
戦時下でも普通の生活は普通の生活なんです。

これは、欠点と言ってもいいのかなぁ、
私CYPRESSには、よう分かりませぬ。






タグ 新海誠 開高健 のん はだしのゲン






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『サマーウォーズ』その2

○放送
2019年7月19日
金曜日、午後9:00~11:05
NTV系


★評


1:
金曜日の夜に観る物が無いんで、久し振りにTV放送を観ると…


2:
2009年の作だから、 Windows7の頃かぁ…
もう、10年も経っている(@_@)。
だから皆使って乗るが、スマホでなくてガラケー。

さてと、
今回気付いたのは、朝顔。
やたらとある。
花言葉を調べると、

愛情、結束、固い絆

だそうな。

成程ねぇ、だから使ったんだ。


3:
内容については、2回観ても大袈裟過ぎて辟易(溜息)。






タグ サマーウォーズ





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ジャンル : アニメ・コミック

『未来のミライ』

○放送
2019年7月12日(金)
午後9:00~10:54
NTV系


★評


1:
う~ん、これはいい映画です、ハイ。

子供の心の成長。
大人が親になる。

それは、簡単な事ではありません。

この点を過不足無く描き、大変好ましい。

脚本も破綻が無く宜しい。


2:
ただ、一番気になったのは主人公くんちゃんの声。
声を担当したのは上白石萌歌
違和感全開。
最初に声が出て来てから耳障り。
気にならなくなるのに30分以上かかりました。

おかげで、作品の出来が個人的にはかなり落ちました。

上白石萌歌の採用は完全に失敗。





タグ 上白石萌歌






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『君の名は。』その2

★放送
2019年6月30日
日曜日、午後9:00~11:09
TV朝日系


★評


1:
前回放送が2018年1月3日、

久し振りに(笑)観ると…


2:
アニメは観ないし、スマホでゲームをやらない私CYPRESSなんで、
あまり分からんのですが、
粗筋がTVで宣伝しているスマホのゲームと同じ、みたい。

高校生が、力の無い普通の高校生が人類存亡の危機に立ち向かい、人類を救う。
同時に恋物語も進む。

う~ん、2回目になると、何かなぁ…
高校生が変電所を爆破するぅ~?

何か手抜きじゃないかなぁ、全体に。


3:
それと絵もねぇ…(溜息)。
力を入れて描いている背景があるカットと室内初めその他のカットとの差が激しく大きい。
カットの持つ力の差が非常に大きい。
特に室内の描写は塩を入れ忘れた料理みたいです。
実写の映画だとこういう事は起こりません。

シークウェンス毎に画面の力が変わり、話の筋より画面の力が気になり、目障り。

「動画を撮り慣れていない素人がスマホで動画を撮り、
カメラが揺れ過ぎて気分が悪くなりそう」
こんな感じになっています。
シークウェンス毎に明滅し、疲れる、と比喩してもいいでしょう。


4:
室内や都会も自然の描写と同じ位細密描写をすればいいんです。
でも、これはとんでもなく難しそう。
新海誠にそれだけの気力があるでしょうか?

新海誠のアニメイションを観ていると、西欧絵画の古典的表現を思い出します。
写実描写で全てを描く、古典的表現です。
あれ程背景や雨を描写する必要があるのでしょうか?
日本画の様に描かなくてもアニメ映画が成立するのではないでしょうか?

新海誠のアニメイションを観ていると、どうも間違った方向へ進んでいる気がしてなりません。
ただ、もう一段上のレベルへ行けそうな可能性を感じさせるのも、新海誠です。






タグ 新海誠






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『ルパン三世 ルパンVS複製人間』 モンキー・パンチ先生追悼放送

○放送
2019年4月19日(金)
午後9:00~10:54
NTV系


★評


1:
2019年4月11日(木)にモンキー・パンチ氏が逝去され、
その追悼で放送。
今まで何回放送されたんでしょう(笑)?

まぁ、何回観ても面白いからね。


2:
自分の記事を検索したら、これだけ観たはずなのに書いていませんでした(笑)。

この映画、今から40年前かなぁ、池袋の文芸坐で観ました。
同時上映がブルース・リーの遺作『死亡遊戯』で、これがつまらん駄作。
あまりの酷さに帰ろうと思いましたが、まぁルパンの映画もやるんで観てから帰るかと、
観たら…

ありゃま、面白い(笑)、
『死亡遊戯』と全然違う(笑)。

その後何年かして、一人の友人が出来たんですが、
何と、アニメ系の仕事をしていてこの映画にも参加していたとか(@_@)。
ただ、その頃は半人前でまだクレジットに名前を出してもらえなかったと(笑)。
本当にやっていたんだろうか、アイツ(笑)。


3:
さて、
今回の放送。
ここ何年かこのルパン劇場版第一作は放送されたことなし。
『カリオストロの城』は何回も放送されるんですが。

話の筋、展開、結末を知っていても面白い(笑)。
これがルパン三世シリーズの強み。

今回改めて気付いたのが、
意外と、と言うべきか、あまり子供向けに作っていない、意外と大人向けに作っている事。
また、笑いに品が、意外とあり、好ましい。
ルパン三世シリーズの人気の秘密が改めて分かりました。

あまり観た事ないんで比較するのは心苦しいですが(笑)、アニメ版の『シティーハンター』とかなり違います。

4K Ultra HDが出ているんですが、これは観てみたい、
でもそれ用のBDプレーヤーとTVを買わねばならぬか(T_T)。


4:
40年前の作品で絵のまずさもあるんですが、
それを気にさせない力があります。

アニメ史上に残る名作に間違いありません。






タグ ルパン三世 モンキー・パンチ






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『風立ちぬ』

★簡単な紹介

○公開
2013年7月20日

○上映時間
2時間6分

○スタッフ
原作:宮崎駿
脚本:宮崎駿
演出:宮崎駿
作画監督:高坂希太郎
美術監督:武重洋二
色彩設計:保田道代
撮影監督:奥井敦
アフレコ演出:木村絵理子
音楽:久石譲
プロデューサー:鈴木敏夫

○出演
庵野秀明…………堀越二郎
瀧本美織…………里美菜穂子
西島秀俊…………本庄
西村雅彦…………黒川
風間杜夫…………里美
竹下景子…………二郎の母
志田未来…………堀越加代
大竹しのぶ………黒川夫人
野村萬斎…………カプローニ




★評


1:
吉村昭の『零式戦闘機』の冒頭、名古屋の三菱名古屋製作所から岐阜の各務原(かがみはら)へ零戦を、
牛車で二日がかりで運搬する描写が出て来ます。
飛行場が各務原にしかなかったから。
なぜ牛車?
当時の道路事情が悪く、零戦を振動と衝撃から守るためには牛車で行くのが一番良かったとか。
速度は遅くても、乗り心地の良さからかつての貴族の乗り物に牛車が使われたそうです。

これを読んだ時、アメリカに戦争で負けて当然だよなぁとガッカリしたもんです。

この映画でも牛車でチンタラ、チンタラ各務原へ運ぶカットが二ヶ所出て来ますな。


2:
さて、
宮崎駿が飛行機好きなのは、まぁ、誰でも知ってるでしょう。
そこで零戦を設計した堀越二郎(庵野秀明)をアニメ化。

全体の出来は、う~ん、イマイチ物足りん。
特に最初の関東大震災の描写が弱い。
堀越二郎と日本の今後を暗示すると共に、
堀越二郎と里美菜穂子(瀧本美織)の出逢いでもあるので重要。
阿鼻叫喚を描くのは悪趣味ですから不要ですが、
その後の東京大空襲や原爆でも発生した火災旋風を描いても良かったのではないでしょうか?


3:
堀越二郎の声を担当したのが、庵野秀明
アニメの監督であって役者ではない庵野の出来るのかと観る前は不安でしたが、
素人ぽさ全開の棒読みですが、その素っ気なさが意外にも科学者で技術者の堀越二郎に合っていて、この配役は大成功でした。





タグ 宮崎駿 庵野秀明 瀧本美織 西島秀俊 西村雅彦 吉村昭 火災旋風





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テーマ : スタジオジブリ
ジャンル : 映画

『ルパン三世 グッバイ・パートナー』

★簡単な紹介

○放送
2019年1月25日
金曜日 午後9:00~10:54
NTV系


★評


1:
TV用完全新作としては、6年振りだとか。

面白い(^^♪。
オマケに量子コンピューターとAIによる世界征服なんて言う「無いとは言えない」設定なんで、
現実感があり、視聴者の関心を捉え、馬鹿に出来ない出来具合(^^♪。

脚本は穴ぼこだらけですが、相変わらずそんなことを気にさせない作りで大変宜しい(^^♪。





タグ ルパン三世






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テーマ : アニメ
ジャンル : 映画

『ルパン三世 カリオストロの城』その2

○放送
2018年1月19日(金)
午後9:00~11:05
NTV系


1:
先週の『ゲド戦記』のお粗末具合のお口直しに(笑)。
記事にしたのは一回だけですが、
何回観たかなぁ...


2:
このアニメに関して一つハッキリしているのは、
佳作、名作、
である事(^o^)。

何回観ても面白い。
見飽きない。


3:
ルパン三世の描き方が巧い。
会話の中に笑いを入れるのは、ルパンのみ。
頭脳明晰、沈着冷静に笑いが加われば人気者にならない訳がありません。


4:
今回観てよ~やく気付いたのが、
これ、ルパンの恋物語じゃん(@_@)。

今まで気が付かないとは、何を私は観てたんでしょう(-_-;)?






タグ ルパン三世

テーマ : アニメ
ジャンル : 映画

『ゲド戦記』

○放送
2018年1月11日
金曜日
午後9:00~11:19
NTV系


★評


1:
ジブリのアニメには文句ばっかり書いている私CYPRESSですが、
絵はともかくお話自体はそれ程悪くありません。
褒めない理由はアニメ全般の進歩、発展、改善を願ってのこと。
もっと上を目指して欲しいから。

この『ゲド戦記』はジブリ作品としては珍しくお話がつまらない。
冗長。
アレンがなぜ父親を刺したのか不明のまま終わり。

絵や登場人物もカリオストロ公国(@_@)。

何かなぁ...(溜め息)。


2:
ところが、このアニメ、
非常に素晴らしいものがある。

所々で出る早朝、夕方、夜の場面が素晴らしい。
草原が背景になる事から木があまり成長出来ない雨量が少ない地域を舞台にしているのが分かります。
早朝と夕方のカットでは澄んだ冷涼な空気が分かる光線にしています。
これ程空気と光の質感を見事に表現したアニメは『ゲド戦記』以外で観たことありません。

夜のカットも全て巧いわけではありませんが、終盤に乾燥し冷涼な空気と暗い中でも分かる物の質感を表現したカットがあります。
こういう表現も他のアニメで観たことなし。


3:
全体的、総合的の出来は、ビミョー(溜め息)。






タグ ゲド戦記

テーマ : スタジオジブリ
ジャンル : 映画

『魔女の宅急便』その2

★評


1:
2018年1月5日(金)
NTV系

で13回目のTV放送だそうな。
このアニメは、なぜか、ロードショー公開で観ました。

何年か振りに観ると...


2:
カモメの描写のまずさは記憶通りだし、
今回気付いたのは遠景の海の酷さ。
壁か板じゃん(溜め息)。
宮崎駿は空の人だからなぁ...


3:
今回気付いたのはもう一つ。
粗筋が『トップガン』と同じじゃん(@_@)。

才能溢れる若者➡挫折➡壁を乗り越える➡危機を救う

恋が絡んでいるのも同じ。

舞台は空だしなぁ。


4:
ウルスラが森の小屋で描いた絵、
シャガール(風)じゃん(@_@)。

ジブリは『平成狸合戦ぽんぽこ』でも歌川国芳を使っちゃったからなぁ。





タグ トップガン シャガール 歌川国芳

テーマ : スタジオジブリ
ジャンル : 映画

『君の名は。』

★簡単な紹介

○公開
2016年8月26日

○TV放送
2018年1月3日(水)
午後9:00~11:07
TV朝日系

○上映時間
1時間47分

○スタッフ
原作:新海誠
脚本:新海誠
監督:新海誠



○出演
神木隆之介.........立花瀧
上白石萌音.........宮水三葉
長澤まさみ.........奥寺ミキ
市原悦子............宮水一葉




★評


今までに何回も書いてますが、私CYPRESS、アニメには興味も無く全く観ません。
話題になったものをTV放送で観るのみ。

絵画が好きで古今東西の名画を見ているんで、アニメの評価は厳しい。
アニメと絵画は違う?
動画は一枚づつの絵の撮影だし、背景は絵画そのもの。
違いは動いているか、いないかだけ。
構図、光と陰、色の選択と組合せ、空間表現、立体表現、質感表現、等々を考慮するのは表現する媒体が違っても映像表現なら同じ。

アニメを更に難しくしているのは、
映画ドラマと同じく物語が必要だから。

小説家と絵師の才能が必要で、それ程才能に恵まれた人間はいるでしょうか?
新海誠の『秒速5センチメートル』を観ましたが、そこまで才能無いよなぁ。
『言の葉の庭』では映像表現でかなり努力し進歩を見せましたが、まだまだです。

それでも興業収入250億円も稼いだんだから、
私CYPRESSには理解出来ない良い所が多いんでしょう。
観なけりゃ何にも分からん、書けんから観てみると...


1:
まず、お話。

面白い(^o^)。

ただ、後半、ちと間延び。

一番巧いのは、神社、つまり神道を使った事。
だから他人と心が入れ代わる事や時間を行き来する事に説得力があり、話に無理がありません(^o^)。

これでこのアニメの成功は決まり(^o^)。
『七人の侍』が、戦国時代、農民達が浪人を雇い村を守った史実を発見した時に成功したのと同じです。

後は災害パニック物とすれ違い恋物語を加え関心と興奮を保たせただけ。
悪い意味じゃありません。
下手にいじらず単純な粗筋と骨格にして成功(^o^)。

さて全体の感想としては、
恋物語は嫌いじゃないですから、
いいネ(^o^)。


2:
次は絵の方。

こっちは相変わらずイマイチ(溜め息)。

まず、
このアニメだけに限らず日本の映画ドラマでは、
夜が明る過ぎ。
瀧(神木隆之介)が彗星の美しさに見惚れる場面もあれじゃぁなぁ...

何回か出て来る黄昏時もねぇ...
美しさを描けてないし、
黄昏時に続く空が藍色になる時は1カットもありません。

糸守の描写もなぁ...

以下、略(溜め息)。


3:
絵は気に入りませんが、
それを忘れさせる脚本の出来の良さ。
興業収入250億円も納得です。





タグ 新海誠

テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

『言の葉の庭』

★簡単な紹介

○公開
2013年5月31日

○上映時間
46分

○スタッフ
原作:新海誠
脚本:新海誠
監督:新海誠
製作:川口典孝

○出演
入野自由.........秋月孝雄
花澤香菜.........雪野百香里




★評


1:
恋物語は好きデス(笑)。

お話は、
まぁどうでもいいです。
いい意味です。
悪い意味じゃありません。
恋は叶わないもんでしょう?

自分の心を見詰め、相手の事を考える、
真面目に真剣に。
その最初の経験が恋。


2:
このアニメでやたらと出て来るのが背景の雨。
描写で一番力を入れているのが、雨。

雨、水。
形をハッキリ出来ない物。
存在する場所でいかようにも形が変わる。

ふ~ん、人の気持ちの象徴じゃん。
言わない事もあれば、言葉に出来ない事もある。

場所が「言の葉の庭」でも出来るもんじゃありません。
「言の葉の庭」の東谷で雨の中、時を過ごす孝雄(入野自由)と秋野(花澤香菜)。
言葉と言う雨に濡れないから関係が進まない二人。

最後は当然二人の気持ちをハッキリさせるんですが、
当然溜まりに溜まった(笑)気持ちの奔流ですから豪雨。
夕立、ゲリラ豪雨。

ずぶ濡れになる二人。
言葉の雨でずぶ濡れになったからと言っても巧く行くとは限らないのが、
人の世の理。


3:
と、まぁ、
お話、内容、いいんですが、
雨と水の描写はどうか?

私の好きな絵画で考えると、
西欧絵画の印象派までの写実描写。
努力は大したもので認めます。
では、効果はどうかというと、
ビミョー(溜め息)。
写実描写の雨のカットと他のカットの描写の差が大きいので、全体のバランスが崩れています。
残念ながらこれでは虚仮脅しです。
美術館へ行かない素人衆には受けるでしょう。

4:
新たな表現を目指す作品作りは大変好ましく、素晴らしい。
宮崎駿には見られなかった事で、
この点からも素晴らしい。

かなりの力作ですが、
残念ながら努力が報われているとは言えません。





タグ 入野自由 花澤香菜 宮崎駿 新海誠

テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

『天空の城ラピュタ』その2

○放送
2017年9月29日(金)
午後9:00~11:20
NTV系


1:
久し振りに、放送。
落ち着いて観ると…


2:
1986年の作。
宮崎駿、45歳。
やる気に満ち、それを支える気力と体力があった頃の作かぁ…

絵の出来が悪くない。
特に背景がいい。
飛行機好きの宮崎らしく、地上でも垂直を強調した構図で、しかも「異国情緒」に満ちいい。
この「異国情緒」が一見どこかの国らしいけど、宮崎駿の頭の中にある物で小気味いい。


2:
今回気付いたのが、張藝謀監督の『菊豆』と美術セット、衣装等、映像表現が似ている点。
雰囲気が似ているんです。

雰囲気が似ている物が、
ラピュタ』の鉱山のエレベーターの機械、飛行船のエンジン、『菊豆』の染物屋のロバで動かす機械。
ラピュタ』は鉱山、『菊豆』は農村と産業は違いますが、街並み全体の雰囲気が似ています。

ラピュタ』は産業革命期後半のヨーロッパを元にし、『菊豆』は1920年代の中国地方農村を舞台にしてます。
地理的には離れているし文化や社会も違いますが、文明の発達度合は意外と近い。
更に、両映画ともプロデューサーが徳間康快(@_@)。

菊豆』の方が新しいですが、張藝謀監督は『ラピュタ』を意識していないでしょう。


3:
最後にラピュタの「木」が空高く上昇していくのは、ルパン三世の映画一作目と同じ。
ルパンの方は旧約聖書のバベルの塔と同じで神に近付こうとした事とその結果なんだけど、
ラピュタ』の方はどうもその辺がイマイチ弱い。

結局、ラピュタの住人達もムスカ(寺田農)と、ある意味、同じで考えが浅かった。
飛行石の力を悪から守れず、悪の手に渡らないように制御する事を考えられなかった、発見出来なかった、
と解釈しておきますか。
人間の浅はかさを表す演出でもあるんですが、考えようによっては手抜き。
人間の悪、世界を滅ぼすほどの欲、等に対してどうすればいいか、これを宮崎駿は考え出せなかった。
手っ取り早く飛行石を人間の手の届かぬ高空へと旅立たせて済ましてしまった。
この大問題を人類史上、宗教者も哲学者も政治家も王も王女も誰も解決出来ていません。
ここを単なる映画人宮崎駿が名案か、小粋な終わらせ方が出来たら、アニメ史上、映画史上に残る傑作になったんですが…


4:
絵画好きで古今東西の名画を見てきた人間にも、『ラピュタ』は絵に欠点が少なく神経が細部にまで届き、
合格の出来。
やはり、絵に欠点があるアニメはダメ。
絵は脚本、演出と並びアニメの三大根幹の一つで、実写の役者の演技に当るもの。
大根役者ではどんなに良い脚本、演出でも佳作、名作にはなりません。

アニメという媒体のために子供向けになるのは避けられませんが、
この『ラピュタ』は大人の鑑賞にも耐えられ、屈指の出来の良さ。
宮崎駿の作品の中でも抜群、断トツの出来です。





タグ 宮崎駿 寺田農 ラピュタ ルパン三世 張藝謀 菊豆 徳間康快




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『借りぐらしのアリエッティ』

★簡単な紹介

○放送
2017年7月7日(土)
午後9:00~11:04
NTV系

○スタッフ
原作:メアリー・ノートン
脚本:宮崎駿、丹羽圭子
演出:米林宏昌

作画監督:賀川愛、山下明彦
美術監督:竹重洋二、吉田昇
撮影監督、映像演出:奥井敦
撮影:薮田順二、田村淳、芝原秀典
CG:三好紀彦、梅澤美樹、泉津井陽一

音楽:セシル・コルベル
プロデューサー:鈴木敏夫

○出演
志田未来…………アリエッティ
大竹しのぶ………ホミリー、アリエッティの母
三浦友和…………ポッド、アリエッティの父
藤原竜也…………スピラー
神木隆之介………翔
竹下景子…………牧貞子
樹木希林…………ハル




★評


1:
ほほ~、これは意外、出来がいい(^.^)。
背景がとてもいい、少なくとも、私が観たスタジオジブリ作品の中で一番真面な絵。
画面に奥行き感があり、空間感覚が優れている。
『千と千尋の神隠し』、『思い出のマーニー』、『平成狸合戦ぽんぽこ』、
『天空の城ラピュタ』(←2017年10月1日(日)訂正。改めて見ると、悪くなかった(^_^;)。確認してなかった)、
『紅の豚』、『魔女の宅急便』、『ハウルの動く城』
の背景と全く違う。

アリエッティ(志田未来)が2階にいる翔(神木隆之介)と会うために、ツタを登るシークウェンスは、
手描きアニメーション史上最高と言ってもいい。
ツタの揺れ具合が最高。

やはり、アニメーションも絵に違いなく、絵が大事だと実感。


2:
と、いいのはこれ位なんだなぁ…(溜息)。

絵が雑なんだね。
例えば、
このスタジオジブリの作品だけでなく、手書きアニメーションでは、どうも食べる描写がダメ。
スタジオジブリでは、猫の動きも悪い。
セミが鳴く時期にあの草むらの中に横になると、虫に食われまくれるし、高温多湿であんな所にいられるはずなし。
エアコンの効いた屋内にいる方がマシ。
また、ああいう風に花が咲き乱れる草むらも存在感が無い。

まぁ、おとぎ話なんだから、現実に侵食される必要は無いだけど、
何回も書いた通り、現実を忘れさせる「力」が無い。
浮世の生活を忘れさせる「力」が弱い。

「力」が弱い原因が雑な絵なんだね。


3:
それでも、佳作になる一番可能性があるスタジオジブリのアニメーションには間違い無し。





タグ 借りぐらしのアリエッティ





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テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

『~ルパン誕生50周年~「ルパン三世・プリンセス・オブ・ザ・ブリーズ~隠された空中都市~」』

○放送

2017年3月31日(金)
午後9:00~10:54
NTV系


1:
2013年に放送されたらしいけど、記憶に無く、
私にとってのお気楽ドラマの一つなんで観てみると…

これはダメだ(溜息)。

ネタ切れか真似ばっかりしている(溜息)。

アニメ一般は観ないけど主要登場人物以外が、私が観たアニメでは、『鋼の錬金術師』みたいになってる(溜息)。
空族ぅ~?『紅の豚』と『天空の城ラピュタ』じゃないか(溜息)。
撃たれたルパンを銭形警部が助けるぅ~?、逮捕しなきゃならんでしょう(溜息)。
撃たれたルパン、これ『カリオストロの城』…(溜息)。
それにカリオストロ城によく似た城も出て来るし…(溜息)。

奇想天外、空前絶後、お気楽大泥棒、でもイチオ―正義の味方がルパン三世
そして物語と絵に「軽み」が有るのがこのシリーズの持ち味であり、長所。
それが無い(溜息)。

こいつは駄作(溜息)。





タグ ルパン三世





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プロフィール

CYPRESS

Author:CYPRESS
最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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