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『ルーベンス展ーバロックの誕生』

★簡単な紹介

2018年10月16日(火)~2019年1月20日(日)

国立西洋美術館

前口上
ムンクを見てからそのまま駅前の西洋美術館へ。
これも大した事ないだろうなぁ。


1:
予想通り退屈。

何ヶ月か前に見たベラスケスと大して変わらん。

それにしても肖像画を除いて一枚の絵になんで人間を沢山描くんだろう?
背景も描き込み過ぎ。
人間一人当たりで値段が決まっていたんだろうか?





タグ ルーベンス





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『ムンク展ー共鳴する魂の叫び』

★簡単な紹介

2018年10月27日(土)~2019年1月20日(日)

東京都美術館


前口上
あの有名なムンクの「叫び」まで日本に来るとは…(溜息)
まぁ、大昔から知っていますので、見てみるか。


1:
作品番号:46
「叫び」
オスロ市立ムンク美術館蔵

大した事ないなぁ…(溜息)。

オマケに近くに立ち止まって見られない(溜息)。
たまにある絵の前でお客さんを蛇行させ、立ち止まらせない見せ方。
更にこれを展示してある部屋だけ照明が暗過ぎる。


2:
その他書くべき事も無し。






タグ ムンク





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『フェルメール展』 その1

★簡単な紹介

2108年10月5日(金)~2019年2月3日(日)

上野の森美術館


前口上

引越し、ネットを新たに開通、PC壊れる、ウォークマンの楽曲の復旧、
そのため週末は半年程出掛ける機会無し(T_T)。
久し振りに上野の森美術館へ。

その途中、
東京文化会館のお隣が正岡子規記念球場があるのに、今回初めて気づきました(^^;)。


1:
入場者数を制限してるんで、入場料が高い。
前売りで¥2,500(@_@)。
当日券は、余ってはいればの話だけど、¥2,700(@_@)。

私立美術館の企画展の倍ですゾ、倍(怒)


2:
私が行った時は、入場待ち時間無し。
帰りの時は「20分」。

但し、中は大盛況。
フェルメールは小さい作品が多くそばに寄らないと見えんのに、前まで近付けん(溜息)。
この状況を見て、直ちにもう一回来る事に決定。
夜、人が少ない時を狙い、
5回目の17:00~18:30に行くぜ。

何とか最前列まで行くと、
フェルメールの8点、大きい「マルタとマリアの家のキリスト」(作品番号:40)を除き、
額縁の底辺に照明が反射し邪魔、見にくい(溜息)。
底辺が調度目の高さ当たり。
こんな下手糞な照明の当て方、初めて(怒)。
バカ高い入場料を取って、こんな照明しか出来んのか(怒)。
無料の音声ガイドで誤魔化すな(怒)。


3:
まぁ、照明の当て方は悪くても、フェルメールは悪くない(笑)。
8点の中でやはり、

牛乳を注ぐ女
作品番号:42
45.5㎝×41㎝
アムステルダム国立美術館蔵

が断トツ、抜群。
出来が違う。
フェルメールの気合の入れ具合が全く違う。
光り輝いています。

3-1:
キリストを描いた「マルタとマリアの家のキリスト」を除き、
描かれている人物が唯一庶民。
他は明らかに金持ち。
A,字を書ける(「手紙を書く女」作品番号:46)
B,召使いを雇う余裕がある(「手紙を書く婦人と召使い」作品番号:49)
C,真珠の首飾りを持ってる(「真珠の首飾りの女」作品番号:45)、
D,楽器を弾く余裕がある(「リュートを調弦する女」作品番号:44)、
E,着ている物は高い(「ワイングラス」作品番号:43)。
F,着飾れる(「赤い帽子の娘」作品番号:47)

これら6点の人物は全て外を向いているか、
外に意識が向かっています(=手紙を書く)。
描き込まない背景の壁でも外を暗示している絵も多い。
暮らしの中に意識が外へ向かう時や余裕があります。

牛乳を注ぐ女」は当然、手元の牛乳を見ています。
見てなきゃこぼれる(笑)。

毎日の生活だけで、金を稼ぐだけで精一杯とも捉えられるし、
毎日真面目に奢侈や贅沢に陥ることなく生活しているとも捉えられます。

3-2:
今回来た絵、7点中で、この絵だけ、異様に明るい。
同じ室内を舞台にしていながら、この絵だけ明るい。
不自然に明るい。
天井と屋根が無いなんてことは、無いでしょう(笑)。

他の6点の明るさが普通のはずです。

明るい原因は、背景の壁で明るい部分が多いから。
それも窓から離れている部分を明るくしています。

なぜ、これだけ明るくしたのか?

フェルメールの現役時代の頃から、絵画は注文制作から既製品へと変わったらしい。
とすると、注文主に媚びを、あまり(笑)、売らなくても済む。

絵心や美的感性も無いのに金だけはある金持ち層対する嫌気を表し、
自分と同じ庶民や召使いに同情していたとも考えられます。
金持ちではなく、毎日地道に暮らす庶民の方が好きだったのではないでしょうか?

3-3:
気合いの入り具合が分かるのが、全体の色使いと着ている物。
そして、全体の構図、構成。
他の7点とかなり違います。

3-3-1:
まず、色。

黄色系のシャツ。
青いエプロン(?)
スカート(?)がエンジ。

パン粥を作る下女(召使い?)にしては、色使いが豪華(笑)。

スカートの色と牛乳の壺、牛乳を入れている器が同系色。
エンジと釉薬を掛けてない赤系の土の色。

エプロンとテーブルクロス、テーブルの上の布が青。

シャツの黄色。
テーブルの上のパンとパン籠。
背景左上のカゴ。

かように下女には豪華過ぎる(笑)色使いとまとめ方。

3-3-2:
構図。

上で書いた3色がそれぞれ直線で並び、斜線になっています。

絵の中で主要な構図を作るのは、右上から(⇔)左下へ向かう対角線。
これがとても強い。

下女のかぶり物。

顔。

視線。

胸。

右腕。

牛乳の壺。

牛乳の流れ。

牛乳の入れ物。

パン。

パン籠。

テーブルクロス。

この対角線の構図だけで十分絵に動きを与え、
見ている人間の視線と感心を捉え、絵の中に引き込み、留まらせるんですが、
更に動きを加えてます。
頭と上半身を画面右側へ傾けています。
画面上の傾きに人間は動きを感じ視線と関心を向ける習性があり、それを利用しています。
実際にこの絵の牛乳の注ぎ方なら首を傾げなくてもこぼさずに注げるはずですが、
こういう風に傾げても問題ありません。
フェルメールの技の巧さはこの様に少々不自然でもおかしさを感じさせないところです。
まぁ、この絵だと巧さを必要としないと言えますが…(笑)。

フェルメールの構図の巧さは、この主要な対角線と交わるもう一本の対角線、
左上⇔右下の対角線。
右下、床の上にある箱らしき物、これが絵を引き締めています。

左上、背景にあるカゴ。

右袖の捲り上げ。

左腕前腕の光が当たっている部分。

右下、床の上の箱らしき物

この箱が無いと、対角線が弱くなります。

また、この対角線と平行になる弱い平行線が多い。
主要な対角線が強いんで弱い線を多くしてバランスを取っている訳です。
その中の一つが下女の両目を結ぶ線。

3-3-3:
構成と描写。

この絵を初めて画集で見たのは、40年ほど前の高校時代、学校の図書館の画集だったと思います。
牛乳が流れ落ちている(@_@)、と驚いたもんです。
初めて実物を見ると、やはり流れてます、ハイ(笑)。
でもそれだけではなく、全体の構図で動きを表現しているのがよく分かりました。

下女の左側、画面右側、こちら側に実際に影が出来るのでしょうか?
かなり、怪しい。
個人的には不可能だと思っています。
日本画の輪郭線と同じく人物を背景から際立たせています。

下女の右側には光を当て、画面左側は逆に背景を影にしています。

画面全体にかなり怪しい光ですが、そこがフェルメールの感覚の素晴らしさ。
光と影のバランスがとても巧く、素晴らしい。

その昔、TV東京系の「美の巨人たち」でこの絵を特集し、テーブルの形のおかしさを指摘していました。
この絵から解析、再現すると、何と、五角形(@_@)。
左端の壁際の部分が壁から離れていて、実際に見ると確かに変、おかしい(笑)。
し、か、し、
ネットで再確認したら、何と、何と、六角形だと(@_@)、(@_@)。
(参考→https://torilogy.net/category/series/milk-made)

3-3-4:
その他

ダリが若い頃に描いた「パン籠」って、この絵に触発されたんじゃないだろうか?

この絵も視線と感心を捉えて離さない力があります。
見飽きません(^^♪。






タグ フェルメール 牛乳を注ぐ女





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『企画展 はじめての古美術鑑賞 漆の装飾と技法』

2018年5月24日(木)~7月8日(日)

根津美術館


★評


1:
漆に関しても素人、無知蒙昧の私CYPRESS(溜息)。
どうの、こうの、言える程の知識も無ければ、経験も無し。
ただ、感嘆するのみ(笑)。

2:
それでも、宋、元、明の時代の螺鈿、12世紀から18世紀の挑戦の螺鈿、
これは、現在の人間から見れば、まだまだ稚拙。

漆を塗り積もらせ彫った彫漆も、何か、イマイチだなぁ(溜息)。


2:
作品番号:83
石山寺蒔絵源氏物語箪笥
17世紀
根津美術館

三井記念美術館や東京国立博物館にもあるアレ。
引き出しの把手を始め、精緻で緻密な作り。

こういう美しい物を愛でながら暮らすには時間が必要。
優雅な時間の過ごし方です。
せかせかし、いつも忙しく、時間に追われている現代、21世紀の人間には無理ですなぁ…(溜息)。


3:
いい物ばかりです(笑)。
それしか、分からん(笑)。
漆芸品、陶磁器、無知蒙昧の私CYPRESSには、それしか書けん(笑)。

だから、毎度、こんな同じ事ばかり書く始末(笑)。

あーだ、こーだ、書けるようになるのはいつになる事やら(笑)。





タグ 根津美術館





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『没後200年 特別展 大名茶人松平不昧 -お殿さまの審美眼ー』

★簡単な紹介

2018年4月21日(土)~6月17日(日)

三井記念美術館


1:
これも、良かった(^.^)。

松平不昧公(1751~1818)、指先が器用だし、空間感覚に優れていて、
絵師を目指していたら、酒井抱一(1761~1829)になれましたゾ(^.^)。


2:
さて、
最初の展示品から凄かった(@_@)。

図録番号:1-16
「油滴天目茶碗」
南宋時代、12世紀
重要文化財
九州国立博物館

アレです(笑)。
去年2017年、東京国立博物館でやった『特別展「茶の湯」 日本の美、茶の名品ずらり』に出たヤツ。
あの時よりお客さんが圧倒的に少ないですから、よく見れました。

少なくとも800年は経っているのに、出来立て(笑)の様な美しさ。
ここが焼き物の強みと魅力で、絵画ではこの状態で残すのは不可能。
全く使ってないか、殆ど使っていません。
縁の周り全てを覆う金泥の剥がれ、皆無。
見込み、茶溜の艶無し化、茶筅による傷、皆無。

この未使用感が、まず、目を引きます。

そして、油滴の美しさ。
それぞれの油滴の形と色、その現れ方、奇跡です(笑)。
例の微妙な(笑)傾いた形。
人間の指先が作り出す、人類史上、究極の形。

全てが最高(^.^)。

不昧公はこれだと思いますが、雲州蔵帳に「大名」と記しているとか。
納得デス(^.^)。

これも、欲しいなぁ(笑)。


3:
焼き物はまだまだ魅力が分かりませんが、
漆器、工芸品、は私CYPRESS程度が見ても分かる逸品、名品揃い。

中でも、
図録番号:3-24
「やみ菊棗」
初代小島漆壺斎
19世紀

図録番号:3-25
「桐蒔絵茶桶」
初代小島漆壺斎
19世紀

この二つは凝った作りであり、お洒落(^.^)。

「やみ菊棗」は黒漆地に黒漆で菊の花を描き見えない(笑)。
でも、光線の当たり具合を変えると現れる菊の花。

「桐蒔絵茶桶」は図録の表紙に使われている小品。
蓋と身の円周に桐の紋が金蒔絵で入っています。
単純なヴィトンのモノグラムの様な意匠ですが、
実に可愛く、美しく、リズム感はいいし、美しい(^.^)。


この二つ、欲しい(笑)。


4:
そして、不昧公の絵心と筆の腕前が分かる物を。

図録番号:2-12
「福禄寿亀図」
松平不昧
狩野伊川院栄信

図録番号:3-54
「粟津青嵐」
狩野伊川院栄信
松平不昧

不昧公の書、文字は嫌味が無く、見ていて気持ちいい(^.^)。
崩した続け字なんですが、何やらシッカリとしています。
それだけでも十分巧いし魅力的です。
絵の中の短文である賛になると、絵とのバランス、画面の中でのバランスが重要になります。
大きさと強さ、書くべき場所、これも考慮に入れないと作品を壊してしまいます。
絵心の一つ、空間感覚が重要になります。

「粟津青嵐」の賛はここしかない所にこれしかない力で書いてあり、完璧になっています。
「福禄寿亀図」は左下から右上へ向かう対角線の構図。
左下に栄信が小さな亀を描き、そこから右上へ「福」、「禄」、「寿」を不昧公が書いています。
「福禄寿」の3文字のバランスがいいだけでなく、
「寿」の縦棒を縦に大きく伸ばし、これがこの作品に強力な力を与え完成度を高めています。
この縦棒は完全に絵画です。
絵心が無ければ、こういう書き方は出来ません。

不昧公が絵師になれたと確信したのは、この2作品を見た時でした(^.^)。


★まとめ

大名絵師、侍絵師、殿様絵師は酒井抱一
厳密に言えば酒井抱一は武士のどれにもならなかったのですが、まぁ、次男坊だからいいでしょう(笑)。
松平不昧公も隠居の身になってから本格的に茶人活動が出来たのですから。
それでも、絵心に関しては、侍出身で考えれば酒井抱一に匹敵しています。

こうした新たな発見があり、楽しい展覧会でした(*^_^*)。






タグ 松平不昧 酒井抱一 狩野伊川院栄信 小島漆壺斎






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『宋磁 神秘のやきもの』

★簡単な紹介

2018年4月21日(土)~6月10日(日)

出光美術館


1:
これは、面白かった(*^_^*)。


2:
白磁、褐色釉、オリーブグリーンの青磁、この辺は、まだ、まだ、って言う感じで、
それ程でもないんですが、
青緑の青磁になると、俄然魅力を放ち出します(^.^)。

形よりも、色が素晴らしい。
絵画では出せない深みと透明感があるんです。
水と空の透明感が、目の前の磁器に形を変えて、個体として存在しているんです(@_@)。

更に、鈞窯で作られた青の澱青釉の磁器の数々。

す、凄い(@_@)。

目と心が釘付けです。
いつまでも見ていたい。

焼き物に夢中になるのも当然ですな。

去年2017年の『特別展「茶の湯」 日本の美、茶の名品ずらり』で樂茶碗の暖かい形、
この展覧会でも展示された宋の青磁の完璧な形と気品ある佇まいが分かりました。

今回は釉薬の魅力に初めて触れた訳です(^.^)。


3:
宋のやきものなので、今回も展示されました、天目茶碗。

作品番号:89
禾目天目

作品番号:90
玳玻天目
京都国立博物館

作品番号:91
玳玻天目
京都国立博物館

作品番号:92
油滴白覆輪天目

釉薬に含まれる金属成分が流れた模様と色の美しさ、
これも絵画では、不可能だろうなぁ。
作品番号:89、「禾目天目」の美しい事(*^_^*)。
オマケにこやつには禾目に動きがあり、視線釘付(笑)。

作品番号:92、「油滴白覆輪天目」の油滴模様の美しさとリズム、驚異であります(*^_^*)。
これも、絵画では不可能に違いなし。


★まとめ

2次元の絵画系の私CYPRESS、
またしても3次元のやきものにやられました(笑)。
やきものの美しさ、その世界の広さがまた少し分かってきました。

中々楽しかった(*^_^*)。





タグ 禾目天目 油滴白覆輪天目





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『特別展 名作誕生 つながる日本美術』その2

前期展:2018年4月13日(金)~5月6日(日)
後期展:5月8日(火)~5月27日(日)


1:
後期展も行ってきました。
後期展も良かった(^.^)。


2:
作品番号:85-2
「初音蒔絵櫛箱(千代姫婚礼調度のうち)
幸阿弥長重
愛知県徳川美術館
国宝

後期展では初音の調度展示替え。
硯箱から櫛の箱。

悪くなけど、前期展に続き、作品がイマイチ小さい。
充分大きいけど、大きさによる迫力が無いのが残念。

それでも人類史上最高の漆芸品には変わりなく、私CYPRESSの様な無知蒙昧が見ても分かる出来の良さ。
徳川家光の愛情、金の掛け具合、よく分かります。


3:
作品番号:73
「蔦細道図屏風」
俵谷宗達
烏丸光広賛
京都府相国寺
重要文化財

お、久し振りに東京に来ました(^.^)。
尾形光琳の「八橋図屏風」、「燕子花図屏風」、酒井抱一の倣い、鈴木其一の「朝顔図屏風」の元と言われる作。
超大胆に省略した作。
白人には絶対描けない絵。

描かない事で想像力に訴える日本人独自の表現法。
ただ、作者とお客さんに同じ教養が無いと分からんの欠点。
私CYPRESSも「伊勢物語」は読んだことあっても、記憶に殆ど無いので…(涙)。


4:
やはり、雪舟等楊は素晴らしかった(^.^)。

4-1:
後期展展示の内、次の2点はよく見ると、出来の良さに圧倒されます。

作品番号:41
「四季山水図」
東京、石橋財団ブリジストン美術館
重要文化財

作品番号:42
「四季山水図」
東京国立博物館
4幅のうち2幅

両方共室町時代、15世紀の作品なので褐色の古色を帯び、
見にくいのが残念。
だから、「よく見る」事が必要(笑)。

山の描写、これが素晴らしい。
墨の濃淡で描いているのに、正に「山塊」。
山の大きさだけでなく、重さも感じられるんです。
凄いぜ、墨だけでしか描いてないのに。
不染鉄が描いた長野の山の質感、重量感が匹敵し、それ以外、こんな山の絵見た事無し。
ポール・セザンヌが描き続けた「サントヴィクトワール山」の出来の悪さがまたしても明確になりましたナ。

雪舟等楊がなぜ人気があるのか、よく分かりました。
とんでもない描写力と絵心があるからです。
雪舟等楊以降、匹敵する画力がある絵師は、直ぐに思い浮かびません。

この2作、なぜ国宝にならないのか?
雪舟等楊の国宝の山水図「秋冬山水図」のぶっ飛び具合が無いからですナ(笑)。

4-2:
同じく雪舟等楊で後期展の展示された作で、

作品番号:29
「天橋立図」
京都国立博物館
国宝

こやつ、品があります。
気品があるんです。
穏やかな雰囲気が濃厚。
こういう絵は中々ありません。
国宝になるのも納得、ハイ。

描写では中央下寄りの山々の表現が秀逸。
写実描写ではないんですが、現実感や写真感といった感じが非常に強い。
これも墨でしか描いていないのに、この写実感、圧倒的です。

4-3:
当然ですが、我等素人には、どう逆立ちしてもこういう絵は描けません(笑)。
完敗です(笑)、と言うのも変ですが、敵いません(笑)。


5:
伊藤若冲も改めて見ると、素晴らしい。

5-1:
この展覧会の巧みさは、雪舟等楊の水墨画の次の展示室が、伊藤若冲になり、
若冲の彩色画の鮮やかさと華やかさに圧倒される事。
18世紀の作ですから、くすみや汚れが非常に少ないし、古色を帯びていません。
300年の差は歴然。

作品番号:63
「白鶴図」

作品番号:64
「雪梅雄鶏図」
京都府両足院

作品番号:65
「仙人掌群鶏図襖」
大阪府西福寺
重要文化財

雪舟等楊との対比が非常に強いので、若冲の彩色に「強さ」がより分かります。
同時に雪舟等楊の墨使いの巧さもよく分かります。
互いに引き立て合っているんです。

この展示順にも完敗の私CYPRESSデス(笑)。

5-2:
墨絵の

作品番号:66
「鶏図押絵貼屏風」
京都府細見美術館

6曲1双で前期は右隻、後期は左隻。
前期では気が付かなったんです、鶏に躍動感まであります。
つまり、パッと見ると、アニメです。
動いている様に見える見事さ。
ディズニーの初期のミッキーマウスみたい(@_@)。

若冲もとんでもない絵師です。


6:
富士三保松原を描いた大作もあり。
これらは大きさで勝負で、こういうのも悪くありません。

作品番号:92
「富士三保松原図屏風」
狩野山雪
静岡県立美術館
17世紀

作品番号:93
「富士三保松原図屏風」
曽我蕭白
滋賀県、MIHO MUSEUM
18世紀

ミュシャの『スラヴ叙事詩』と同じくあれだけ大きいと、どうのこうの言う余地があまり無いのですが、
だからと言って、我等素人に描けるかと言うと、無理(笑)。




★まとめ

去年2017年の東京国立博物館の特別展(『運慶』、『茶の湯』)に続き、素晴らしかった(*^_^*)。

遠藤周作の『沈黙』、『留学』で日本にはキリスト教が根付かない「強さ」があると書いてますが、
雪舟等楊や伊藤若冲の絵を見、漂う雰囲気に触れれば、瞬時に納得。
オマケに海外のモノを取り入れ、全て日本風に同化させる「力」もあります。
たらこスパゲッティ、明太子スパゲッティ、カレーパン、アンパン、アンドーナッツ等々の傑作の数々。

対立と主張を善と捉える「北風」型のヨーロッパ人にとっては、キリスト教布教に初めて来日した頃、「南風」型の日本は初めての経験だったでしょう。

こんな事も改めて納得した特別展でした。

残念なのは、
伊勢物語を題材に選んだのですから、尾形光琳は無理だとしても、
出光美術館にある酒井抱一の『八ッ橋図屏風』を展示して欲しかった。

お勧めです。





タグ 雪舟等楊 伊藤若冲 曽我蕭白 俵谷宗達 幸阿弥長重 不染鉄 酒井抱一 鈴木其一 尾形光琳







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『特別展 光琳と乾山ー芸術家兄弟・響き合う美意識ー』

★簡単な紹介

2018年4月14日(土)~5月13日(日)

根津美術館


★評


1:
これも、良かった(^.^)。


2:
光琳は当然としても、乾山の筆の巧さに息を飲みました。

2-1:
乾山は以前、

『仁清・乾山と京の工芸 - 風雅のうつわ』
2014年10月25日(土)~12月21日(日)
出光美術館東京
(参考、私の記事→https://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-1979.html)

で、見ているんですが、当時は心に響くもの、無し。

同じ陶工で青木木米が絵も描いていて出来の良さに驚いたのも出光美術館でした。
(参考、私の記事→https://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-2217.html)

だから、乾山も同じ陶工なんだから、絵が巧くてもおかしくありません。

2-2:
今回だと、まず、2幅の絵。

作品番号:62
「桜に春草図」
東京国立博物館

作品番号:63
「紅葉に菊流水図」
東京国立博物館

に、ビックリ。
巧い、当然だけど(笑)。

2-3:
次に本職の焼き物、

作品番号:41
「銹絵染付金彩薄文蓋物」
サントリー美術館
重要文化財

このススキの描写に驚きました。
陶磁器の絵はどうしても「バフ垂」みたいに甘くなりがちなんですが、
これは、その手の甘さ一切無し。
非常にキリっとしてます。
ススキの鋭さ、人の指を切る縁の鋭さがあります。
しゅっと描けば誰でも描けそうですが、無理(笑)。
美術の時間以外に絵を描いたことがあれば、誰でも分かります。

個人的には、こんなに巧い絵付けを見たのは今回、乾山が初めて。
驚き、興奮して一つづつ見ると、凄い、凄い(笑)。

2-3:
特に印象的だったのは、

作品番号:22
「色絵定家詠十二ヵ月和歌花鳥図角皿」
MOA美術館

作品名の通り十二ヵ月12枚組。
角皿の見込みに藤原定家の歌の絵を描いています。
巧い、当然(笑)。
非常にお洒落。
大きくないんで、欲しい(笑)。

作品番号:44
「銹絵染付絵替筒向付」
湯木美術館

10客組。
これは、今だと小さ目の湯飲み茶碗。
こんな素晴らしい絵付の湯飲み茶碗見た事無し。
非常にお洒落。
これも、欲しい(笑)。


3:
光琳も、悪いはずありません(笑)。

作品番号:1
「秋草図屏風」
尾形光琳
重要美術品
サントリー美術館

作品番号:2
「燕子花図屏風」
国宝
根津美術館

作品番号:3
「夏草図屏風」
根津美術館

最初にこの3作。
美しい。
穏やかな雰囲気。
それでも、「燕子花図屏風」のリズム感、「動き」と言うよりは「流れ」は別格。
素晴らしい。


4:
まぁ、好きな絵師なんで、以前にも書いているんで、この程度しか書く事無し(笑)。
連休中に行ったんですが、中々の人出。
でも、作品が見にくくなる程の人出ではなし。
根津カフェは相変わらずの人気で待ち行列があり、今回もパス。
庭園のカキツバタは満開を少し過ぎた位。
好天にも恵まれ、木洩れ日を楽しみながら庭園をそぞろ歩き、気分最高(^.^)。

乾山の実力も分かり、大変楽しく、最高でした。
もう閉幕まで間近ですが、お勧めです。








タグ 尾形光琳 尾形乾山






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『特別展 名作誕生 つながる日本美術』その1

★簡単な紹介

2018年4月13日(金)~5月27日(日)

東京国立博物館、平成館


★評


1:
これは、良かった(^.^)。
今年2018年、初めの内の展覧会はハズレばかりで(溜息)の連続でしたが、
この展覧会は「名は体を表す」デス、ハイ(^.^)。


2;
まず、雪舟等楊の絵が5作もある、展示される(@_@)。

作品番号:32
「破墨山水図」
東京国立博物館蔵
国宝

作品番号:33
「倣玉澗山水図」
岡山県立美術館

作品番号:34
「潑墨山水図」
根津美術館

作品番号:35
「潑墨山水図」
大阪府正木美術館

作品番号:41
「四季花鳥図屏風」
京都国立博物館

オマケに前期と後期で展示替え、他の絵になる(@_@)。

「四季花鳥図屏風」は、

作品番号:50
「四季花鳥図」
呂紀筆
東京国立博物館

の倣いだそうですが、構図、色の入れ具合等、完成度は雪舟等楊の方が段違いに上。

ただ、私CYPRESS、雪舟等楊の絵自体が好きなんで、
似ている絵も宜しい(笑)。

眼福であります(^.^)。


2:
伊藤若冲も良かった。
若冲の「ビョーキ」(笑)振りもジックリ見る事が出来ました。

2-1:
まず、
作品番号:63
「白鶴図」
2幅
個人蔵

作品番号:62
「波濤飛鶴図」
狩野探幽筆
京都国立博物館

これらは、

作品番号:60
「鳴鶴図」
文正筆
重要文化財
京都府相国寺

作品番号:61
「松上双鶴図」
陳伯沖筆
京都府大雲院

の倣い。
皆悪くないんですが、探幽、若冲の方がいい。
若冲が断トツ。
説明するのが難しいんですが、
絵が強い。
細かい筆入れと色入れ、これが何やら「力」を与えてる様です。
一見簡単なようですが、私CYPRESSの様な素人の横好きが細かく描いても、
出来るはずありませぬ(笑)。
ここが、若冲の秀逸振りです。

2-2:
鶏も良かった(^.^)。
世界で鶏を最も美しく描く絵師、若冲。

作品番号:64
「雪梅雄鶏図」
京都府両足院

作品番号:65
「仙人掌群鶏図襖」
京都府西福寺
重要文化財

作品番号:66
「鶏図押絵貼屏風」
京都府細見美術館

「鶏図押絵貼屏風」は墨絵。
残り2作は彩色。

「鶏図押絵貼屏風」の墨の描写、
当然素人でない(笑)。
なんであんな簡単な筆致で鶏にふっくら感、立体感、筋肉感を表現出来るんでしょう?

「仙人掌群鶏図襖」
彩色が当然見事ですが、
生命感、すげーワ。
次の瞬間に首を振りそう。
雄鶏の尾羽も動き出しそう。

今回、伊藤若冲をユックリ見られ、実感したのが、
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョが若冲に匹敵する実力がある事。
いや、逆か(笑)?
まぁ、とにかく、この二人が互いの絵を知ったらどうなったでしょうか?


3:
伊勢物語、東下り、八橋から、

作品番号:72
「八橋蒔絵螺鈿硯箱」
尾形光琳
国宝
東京国立博物館

これも、当然ですが、中々の出来。
金蒔絵のカキツバタ。
八橋は鉛。
そして、カキツバタの花を真珠母貝の螺鈿。
この真珠母貝の螺鈿が中々効果的で、素晴らしい。
金蒔絵とは言え、全体に地味な作りですが、真珠母貝のカキツバタの花が、
文字通り華を硯箱に与えてます。

これ、欲しい(笑)。

ただこのコーナー、非常に残念な点が一点。
尾形光琳か酒井抱一の
「八橋図屏風」
が無い、展示して欲しかった。


4:
源氏物語

作品番号:85-1
「初音蒔絵硯箱」
千代姫婚礼調度から
名古屋市徳川美術館

来ましたよ、日本史上漆芸品の最高峰、初音の調度。
漆芸に関してはほぼ無知蒙昧の素人なんで、「スゲー」のみ(笑)。


5:
作品番号:90
「松林図屏風」
長谷川等伯
国宝
東京国立博物館

はい、東京国立博物館の売りの一つ、「松林図屏風」です。
ここに来るまで、結構、興奮してたんで、静謐さが染み入ります。
この展覧会の関係者は間違いなくこの効果を考え、狙っていたでしょう。
思う壷の私CYPRESS、いいお客さんです(笑)。


6:
作品番号:123
「誰が袖美人図屏風」
根津美術館

誰が袖図も来ましたよ(^.^)。

作品番号:124
「見返り美人図」
菱川師宣
東京国立博物館

「見返り美人図」、これも東京国立博物館の物でしたかぁ…
切手になり大昔から知っていましたが、実物を見るのは初めて。
小さいです、この絵。
ワンルームでも無理なく飾れる大きさ、と言うか、小ささ。


7:
最後が油彩が2点、
両方共岸田劉生

作品番号:128
「道路と土手と塀(切通之写生)」
東京国立近代美術館

この絵は、予想以上に出来がいい。
作品番号を見て分かる通り100点程の19世紀以前の日本画や工芸品、仏像を見て来ても、
見劣りしていません。
近代美術館で見て好きになりましたが、今回その実力を更に経験しました。
岸田劉生も、当然ですが、凄いワ(笑)。


★まとめ

この展覧会は百貨店的に多種類、多数の展示があり、見応えがありお得感一杯。
特に、伊藤若冲の墨絵と彩色両方をユックリ、ジックリ見られるのはありがたい。

お勧めです。




タグ 雪舟等楊 長谷川等伯 カラヴァッジョ 岸田劉生 尾形光琳 伊藤若冲







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『東西美人画の名作 ≪序の舞≫への系譜』

★簡単な紹介

2018年3月18日(土)~5月6日(日)

東京藝術大学大学美術館

HP→https://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2018/bijinga/bijinga_ja.htm


1:
日本画の中の美人画の最高峰の一つ、上村松園の「序の舞」が修理完成後初公開と言うし、
まだ見たことないので、行って見ると…

スギの花粉の季節は終わり、ヒノキの花粉もかなり減ったからね(笑)。


2:
残念ながら、心と共鳴するものが、無し、皆無(溜息)。
「序の舞」(展示番号:55、東京芸術大学蔵、重要文化財)以外でも、無いなぁ…(溜息)。

驚いたのが、この「序の舞」、藝大の所蔵品だった(@_@)。
これ以外にも藝大所蔵品が多い。

鏑木清方が描いた樋口一葉の肖像画「一葉」(展示番号:29)も藝大の物だった。
この「一葉」は悪くなかった。
樋口一葉の気の強さがよく分かります。

それでも、上村松園の「母子」(展示番号:54、東京国立近代美術館蔵、重要文化財)を見られたのは、良かった。


3:
今回、改めて、まとめて、日本画の人物画を見ると、
顏に表情が無い。
皆一様に無表情。

こっちを見ていない。
正面を向いていない絵が殆ど無い。

先日見たベラスケスを初め、西欧の人物画は正面を向いている人物画が殆ど。


4:
どうも今年2018年はハズレ年か?
退屈な展覧会ばかり(溜息)。


5:
退屈な展覧会でも、
上野公園の美しさは変わらず(^.^)。

ケヤキの巨木の木立の中を歩く気持ち良さ(^.^)。
新緑の季節は葉が生長し切ってないので、木漏れ日が夏より多く、木立の中が明るい。
また、葉自体も薄く、夏よりも太陽光が透過し、夏よりも明るい。
僅かですが、柔らかな緑の空気に満たされた空間になります。

実に美しく、素晴らしい。

また、何回も書いていた通り、ケヤキ、クスノキ、イチョウの巨木が多く、
普段の空間感覚と距離感が狂い、これが楽しい(^.^)。
非日常的な空間が広がる公園、これが上野公園です(^.^)。
(その奥にある直線とハッキリした形の巨大な建物、東京国立博物館です)

ショボい展覧会でも、上野公園の近くだと、上野公園がショボさを補ってくれます(笑)。

名園です、上野公園。






タグ 上村松園 鏑木清方





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『プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光』 日本スペイン外交関係樹立150周年記念

★簡単な紹介

2018年2月24日(土)~5月27日(日)

国立西洋美術館


前口上

このベラスケスも実物を見た覚えが無いんで、どんなもんかと。
『ラス・メニーニャス』が一番有名かなぁ。
残念ながら今回は来ない。
でも、ベラスケスの頃の日本の絵師の優秀さには敵わんだろうと全く期待せずに行くと…

今回もJRで事故(怒)。
まず、往き。
上野駅で人立ち入り。
これは、まぁ、6分で山手、京浜東北、運転再開。
帰り。
日暮里か西日暮里で人身事故。
山手、京浜東北、完全に止まった(怒)。
何やってんだ、JR(怒)。


★評


1:
予想通り、退屈。
金持ち相手に壁を飾る絵を描いているだけで、
「心」が無い。

「心」が無いから、雰囲気を漂わせている名品は一枚も無い。

詰まらん。

ろくでなしのミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョに敵う白人の絵師は、
いないな(溜息)。


2:
それでも、

作品番号:14
マルス
ディエゴ・ベラスケス

まぁ、絵心は無くても、確かに腕、描写力はある。
このマルスの肉体表現は、見事。


3:
印象派以前の西欧の絵師、芸術家は客から個性や「心」を求められなかったのだろうか?
金持ちの家の壁を飾る装飾品を描くだけで、絵師は退屈しウンザリしなかったのだろうか?

ベラスケスより少し前の日本人、俵屋宗達長谷川等伯には、ディエゴ、敵わん。
当時の日本の絵画を見たら、ベラスケス、腰を抜かしたゼ。






タグ 長谷川等伯 俵屋宗達 カラヴァッジョ






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『ルドン -秘密の花園』

★簡単な紹介

2018年2月8日(木)~5月20日(日)

三菱一号館美術館


前口上

ルドンの実物を見た覚えが無いし、東京駅駅前、丸の内側の三菱一号館美術館も行ったことなかったので、
金曜日、仕事が終わってから行ってみると…


★評


1:
面白くないなぁ。
つまらない。

画集で遙か昔に見て、独自の雰囲気を作って気になってはいましたが、
確かにルドン独自の雰囲気はあります。
でも、あることはあっても、力が弱い。

奔放な想像力で自由自在に描く日本の絵師の名品を見ると、
退屈極まりない。


2:
三菱一号館美術館も、大したことない。

狭い、小さい。
曲がりくねっている。
板張りの床で、ウォークマンを聞いていないと、革底の音がうるさい。
係員がやたらといて、目障り。

森アーツセンターギャラリーの様に雰囲気が悪くないのが、救い。
この状態で雰囲気が悪かったら、基本的に行きたくない。

同じ明治の金持ちが作った根津、三井、山種とは段違いの低レベルの美術館。
近所の出光美術館のゆったりした空間と雰囲気、素晴らしいコレクション、眺めが素晴らしく目に優しいロビー、
こう言ったものが皆無。

お勧めしません。







タグ ルドン






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『ブリューゲル展 画家一族150年の系譜』

★簡単な紹介

2018年1月23日(火)~4月1日(日)

東京都美術館


前口上

高校生の頃、ヒエロニムス・ボスと並んで好きだったブリューゲル一族。
東京国立博物館の仁和寺を見た後、
昨年2017年の「バベルの塔」に続いて見ると...


1:
300年から400年程前の絵なのに、
エラく状態がいい。
汚れが無く、キレイ。


2:
風景がある絵では、空と遠景の水色がとても美しい。


3:
それだけ。
魅力も雰囲気も無し。
同じ頃の雪舟等楊、長谷川等伯、俵屋宗達に完敗。
ブリューゲル一族も芸術家ではなく、絵画職人。

つまらん。





タグ ブリューゲル

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『仁和寺と御室のみほとけ -天平と真言密教の秘宝-』その2

後期展
2018年2月14日(木)~3月11日(日)


前口上

作品番号:166
「十一面観音菩薩立像」
国宝
8~9世紀
道明寺蔵
大阪府藤井寺市

作品番号:167
「千手観音菩薩立像」
国宝
8世紀
葛井寺(=ふじいでら)蔵
大阪府藤井寺市

今から40年以上昔、
大阪府藤井寺市のお隣、羽曳野市に住んでいました。
最寄駅は近鉄の藤井寺駅。
道明寺と葛井寺のある辺りも知っていましたが、
行ったことなし。
学校でも隣の藤井寺市には国宝の仏像が2躯もあるんやで、と教えてくれなかったしなぁ…

だからこの展覧会まで家のそばに国宝があるなんて知りませんでした(T_T)。

今回は、日本で唯一存在が確認されている「本当に手が1,000本ある」本物(笑)の千手観音菩薩立像を見に、
後期展へ。


1:
作品番号:167
「千手観音菩薩立像」
国宝
8世紀
葛井寺蔵
大阪府藤井寺市

1,000本ねぇ、
ウニか歯ブラシみたい(笑)。
いや、本当にそうですよ、ハイ。
木で作った孫の手が1,000本背後に光背の様にあります。
または、不動明王の火焔光(=怒りの象徴)みたい。
千本の手でどの様な衆生も救おうとする観音様の慈悲と力の大きさを示しているとか。

う~ん、仏像に関しては未だに無知蒙昧の私CYPRESSには「千本も作ってご苦労さん」、
位しか心に浮かんできません(^_^;)。


2:
作品番号:150
二十八部衆立像」
17世紀
仁和寺、観音堂蔵

やはりこの観音堂の28体+風神立像+雷神立像は、素晴らしい。
今回、やっと(^_^;)、気付いたのは、金剛力士像の阿形と吽形がいること。
最前列の左右端、
阿形像は「那羅延堅固王」(ならえんけんごおう)、吽形像は「密迹金剛力士」(みっしゃくこんごうりきし)
だそうです。
東大寺南大門にあるのに似ていると思ったら、ご本人でした(笑)。

運慶が作った仏神像と同じく、この二十八部衆立像も、目が重要で魅力の鍵になっています。
水晶に彩色しただけの眼球を入れているだけですが、瞼と合わせ、表情の基本になっています。
並の技量ではないと分かります。
穏やかな表情より、怒りの表情の方が派手で視線と心を捉えますが、
怒ってる仏神だけだと、おそらくこれ程魅力的にはならないと思います。

宗教の伝道の手段としての芸術では、絵画よりも存在感が強い彫刻の方が向いていると、
今回、確信しました。
「怒り」と「慈悲」がより強く心に迫るのです。
「人生の一部を切り取った存在感」がとても強いからです。


★まとめ


1:
彫刻の持つ強烈な「存在感」、迫真の「生命感」、
絵画が敵わない魅力です。

この魅力に新たに気付き、大いに今回も堪能しました。

バッハやモーツァルトの背後にはキリスト教があり、
運慶等名のある仏師、名の無い仏師、偉大な仏像を作った彫刻家の背後には仏教があります。
宗教に対して新たに興味が湧いてきました。


2:
生きる事は、面白い、興味深い、楽しい(^.^)。


3:
昼過ぎに家を出たら、
また京急が遅れている。
また人身事故だとか。
首都圏の鉄道会社、週末に事故が多過ぎるゼ。





タグ 仁和寺 二十八部衆




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『仁和寺と御室のみほとけ -天平と真言密教の秘宝-』その1

★簡単な紹介

2018年1月16日(火)~3月11日(日)

東京国立博物館平成館


前口上

経典、写経、仏画、等には興味と関心が無く、
仏像目当てで見に行くと...


1:
予想通り絵画には心に触れるもの無し。

経典もねぇ。
梵字もあったけど、当然ながら意味不明(笑)。
まぁ私CYPRESSの教養なんてその程度のもの(笑)。

トホホ...(溜め息)。


2:
展示後半の仏像展示になると、自然に視線が作品へと向かいます。

一番良かったのが、普段未公開の観音堂の仏像と仏神像群。

作品番号:147
「千手観音菩薩立像」
仁和寺
17世紀

作品番号:148
「降三世明王立像」
仁和寺
17世紀

作品番号:149
「不動明王立像」
仁和寺
17世紀

作品番号:150
「二十八部衆立像」
仁和寺
17世紀

作品番号:151
「風神、雷神立像」
仁和寺
17世紀

風神、雷神立像を合わせて30驅の仏神像。
そして中央に千手観音菩薩立像、降三世明王立像、不動明王立像。
仁和寺の観音堂に納められ、観音堂は修行の場のため一般には非公開。
それらを内部を再現までして一挙全て公開(^o^)。

観音堂が現在、解体修理中のために実現したそうな。

二十八部衆立像と風神、雷神立像が素晴らしい。
大昔から一般公開していなかったためか、
彩色がかなり残り、汚れも少ない。
そして運慶と同じくカッコいいし、強い生命感と存在感を漂わせています。
視線釘付け、心を捉え離さず、いつまでも見ていたい(^o^)。
主役に当たる中央の千手観音以外は1メートル程ですが、
30体と言う数で勝負のためか(笑)、
漂う存在感は圧倒的(@_@)。

シュールレアリズム絵画や怪獣映画と同じく「もう一つ世界」。
しかし、運慶と同じくこの仏神像群の存在感は別格、別次元、比べ物になりません。
ここでも「人生の一瞬を切り出した」デス(^o^)。

ゴジラとダリは小学生低学年から知ってましたが、
なぜか仏神像や彫刻は画集さえ見る機会がありませんでした(-_-;)。
50年前から知っていたら、何か変わっていたろうなぁ。

それ位素晴らしい(^o^)。
とても素晴らしい(^o^)。

仁和寺観音堂収蔵の二十八部衆立像と風神雷神立像を我等衆生に今回公開展示してくれた主催者(仁和寺、東京国立博物館、読売新聞)に感謝のしようもありません(^o^)。


3:
当然ながら素晴らしかったけど、
1043本の手を持つ唯一、本物の(笑)、葛井寺(=ふじいでら、大阪府藤井寺市)の千手観音菩薩座像が後期(2月14日(木)~3月11日(日))に初めて東京で公開されるんで、
もう一回行くゼ(^o^)。


4:
優秀な彫刻と工芸品が漂わす存在感、生命感、人生の一瞬を切り出した現実感、
これは絵画が全く敵わないものです。




タグ 仁和寺 大阪府藤井寺市 葛井寺 道明寺

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『生誕150年記念 横山大観 -東京画壇の精鋭-』

★簡単な紹介

2018年1月3日(水)~2月25日(日)

山種美術館


前口上

横山大観をまとめて見るのは、
え~と、
初めてだ(笑)。

とある土曜日、山種美術館へ行こうとチンタラ、チンタラと準備してると、
丁度、と言うか、早くもお昼(笑)。
「ヤバし!」と急ぎ今回は京急経由に決定。
一駅進むと電車が直ぐに出発しない。
暫くすると車内放送で「弘明寺駅で人身事故。復旧の予定不明」
あらら~(@_@)。
この間根津美術館へ刀装具を見に行った時と同じじゃん(@_@)。

、と言う訳で次の週末に行きました。


1:
ん~、心に響くものが無い(溜め息)。

横山大観は、私CYPRESSには、合わん(溜め息)。
川合玉堂の方がいい。






タグ 横山大観 川合玉堂

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プロフィール

CYPRESS

Author:CYPRESS
最近好きな女優は杉村春子と中谷美紀。
好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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