たまには、ドラマや映画以外の事を書いてみます。
以前に他のブログには書いた覚えはありますが、自分のブログにはまだ書いたことがないと思うのが、
「エディ・メルクスとヴァンの栄光を知ってる最後の世代」
なんです、私は。
だから、
ファッションの教科書は『MEN’S CLUB』、くろすとしゆき大先生の『アイビー歳時記』。
以来ファッションの嗜好は不変で2010年にかの『TAKE IVY』がアメリカで復刻されると即買いました。
同年に日本語版も復刻されたそうですが、その事を知った時には既に即完売状態でした。
『MEN'S CLUB』やくろすとしゆき大先生、石津謙介大先生の本の副読本として、
読売新聞社刊『Made in U.S.A』( 1975年刊)、『Made in U.S.A-2』(1976年刊)が有りました。
プロケッズや
コンバースのオールスターを知ったのは『Made in U.S.A』ででした。
その他レッドウィングのワークブーツだとか、リーやリーバイスのジーンズもこの本で知りましたなぁ。
ナイキのワッフルトレーナーは1976年創刊の平凡出版刊『ポパイ』で紹介されましたが、
あの雑誌特有の日本語が嫌いで
ナイキ自体も興味がありませんでした。
と言う事で最近新しい
ナイキと
ニューバランスを買い、履き心地に感心したんで、スニーカーの個人史を
1:
オシャレに目覚め最初に買ったスニーカーが
コンバースのキャンバスオールスターの黒。
1975年当時は高かった(涙)。¥7,000はしてましたゾ。今の¥7,000の二倍位の価値は有ったんじゃないでしょうか。
今なら安い所で¥2,990で売ってる(溜め息)。
参考価格として、1980年の他のスニーカーは、
ナイキ ワッフルトレーナー ¥7,500
エリート ¥7,800
ブルックス バンテージ430 ¥14,000
アディダス TRX ¥11,000
3年ほど履いて次に買ったのが、ミズノのジョギングシューズ。青地に黄色の「M」入り。
おそらく『RKT1735』。
その2年後に初めて
ナイキを買いました。
おそらく『オセアニア』。青いナイロンアッパーに赤のスウォッシュ。底がワッフルではなく、小さいスウォッシュが沢山。
2:
その後の10年間はオシャレ心が冷め、
コンバースのオールスターの赤、
グランドキングのロートップのハイキングシューズの赤、
ナイキのフラノ(ロートップのハイキングシューズ)、色は茶色(登山用品店でバーゲン価格で¥3,000位の記憶が)
なんかを履いてました。
丁度1980年代でしたな。
ナイキはエアトレーナーとかエアジョーダンとか出し始め、外見が今までの「単純美」からゴチャゴチャした無駄な線と面が主流になり始めました。
オールスターの赤がいい加減くたびれてきて新しいのを買いに行くと、好みのデザインが一掃され唖然としたことを覚えています。
3:
そして、1990年代に入ると、とある雑誌(『フィールド&ストリーム』だった気が…)に、
ブルックスのビラノバが新製品として紹介されました。1992年だったと思います。
青のナイロンのアッパーにスウェードの補強、黄色か赤の
ブルックスのシンボルマーク。
完成された究極のデザインです。
一目で気に入り青+黄色、青+赤、両方直ぐに買いに行きました。
性能から考えると意外と高く、一足¥12,000だった記憶が。
(同時にオシャレ心も再発し、着る物も買い始めました)
すでにその頃は10代、20代の男子には「
ヴィンテージスニーカー」ブームに入ってました。
原宿辺りの古いスニーカーを扱ってる店に行くと、好みに合う外観のスニーカーが有る、有る、
とんでもない(笑)値段が付いて。
10年以上経ってるスニーカーなんか買う気にならず、代わりにブームに動かされたメーカーの復刻版を色々買いました。
当時買った物を思い出すと、
ブルックス ビラノバ 青+赤*
青+黄色*
スーパービラノバ 青+赤
赤+白
バンテージ430 水色+白
レインボー(2足)*
エンジ+白(→違う商品かも。ベロがスウェードだった)
アディダス SL76 緑+黄色(+黒の靴紐)
TRX 青+黄色
フォーミュラー1 黒+黄色
ガッツレー エンジ+白
ボストン2 エンジ+銀
カントリー ベロア 紺+白
ナイキ コルテッツII 青+黄色
紺+赤
赤+白
赤+銀
緑+黄色
パトリック フロリダ 赤+白*
ニューバランス M990 エンジ+銀*
M555 紺+茶色(2足)
エトニック ET0115 黒+黄色(+赤の靴紐+赤と緑のミッドソール(→ラスタカラー))*
その他商品名を思い出せないのが、6足程。
20年近く経って残ってるのは色の後ろに「*」が付いている物。
あまり履かなくて状態がいいのは、バンテージ430レインボーの2足とエトニックのET0115のみ。
復刻版は基本設計が70年代から80年代前半のものなので、駄目、履き心地が悪い。
アディダスは木型も日本人向けではなく細過ぎたし、底も硬く衝撃を吸収せず駄目でした。
まともだったのは、ボストン2だけでした。
ブルックスは日本人向けの木型を使い足には合い、底も柔らかく衝撃も吸収し良かったんですが、
底は柔らかいだけで安定感がイマイチ悪かった。
スーパービラノバはアウトソールが割れてきて、他は問題無かったんですが、残念ながら他の
ブルックスより寿命が短かった。
コルテッツは靴内部の踵周りが弱く、1年くらいでひび割れましたな、5足全部。
ニューバランスのM990はこの中ではまともでしたが、踵が厚過ぎ数時間立ち放しだと腰が痛くなるのが欠点でした。
歩いてる時は問題無いんですがね。
この中で合格の性能は
ニューバランスのM555のみ。
「外見重視性能二の次」だったんで、ん~、いい思い出が無い(涙)。
4:
最近、20年近く履いてきたナイキのコルテッツの底が剥がれてきたんでナイキのルナグライド+3と
ニューバランスのMR890等を買いました。
履き心地が英語の"quantum leap"、大々的に改善されてます。
「外見重視性能二の次」がいかに間違っているか、痛感するのに5歩も掛かりませんでした(笑)。
柔らかいだけでなく、安定感にも優れ、今迄履いてたのは、何だったんでしょう?
復刻版は基本的に底の踵だけで衝撃を吸収してたんですが、ルナグライドは底全体で吸収しています。
それでいながらフニャフニャした不安定感が全く有りません。靴が着地した時に荷重が左右に逃げず鉛直方向、地球の中心に向かって行ってます。
歩く力が左右に逃げないので、踵で着地し、拇指球で力を入れ、足の指で蹴る、という足の一連の動作がハッキリ分かり無駄無く歩いてるのも分かります。
歩くのが楽しくなります(^^)。
オマケに外観も私好みの70年代風、エアフォース1キャンバスロー風でこれまた宜しい(*^_^*)。
MR890の方はルナグライドと比べると底は硬めです。硬過ぎるということは、決して、ありません。
硬めなので足の動きが更に分かりやすくなってます。
外観は20年前の
ニューバランスとは大違いで、かなり「キラキラ」してます。
地味から派手に変わりましたが、昔の形が残っているので私は好きです。
20年前はナイキの方が遥かに派手で、ニューバランスは非常に地味でしたから、ち~とビックリしました。
ルナグライドとMR890、どっちがいい?
私は両方好きです。
更に昔の商品と違うのは、爪先の通気性が非常にいい事。
立っている時は分からないんですが、歩き始めると空気が靴の爪先に入って来るのがハッキリ分かります。
1月に買ったんで冬場には寒くなって使えないんじゃないかと思う程通気性がいい。
木型も日本人向けなのは間違いなく足の指を広げられながらも、靴が広過ぎることは決してありません。
もう一ついい事は、値段が安い。
日本円の実力が上がったためもあるでしょうが、上に書いた1980年の参考価格と変わりません。
性能が飛躍的に向上してますから実質的には値下がりしてると捉えて間違いありません。
5:
久し振りにいい買い物をしました!(^^)!。
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