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『世界の中心で、愛をさけぶ』その78

第四弾

第二話その1

1:
夕方

1-1:
アジサイの山

1-1-1:
サク(山田孝之)がキスしようとすると、アキ(綾瀬はるか)が「ヤダ!」。サクの顔の真ん中をピシャリ。
何回観ても楽しいなぁ。
さて、さて、夕方の意味を考えましょう。
図書室でコロッケパンデート出来なかった二人ですから、アキのお気に入りアジサイの山へ登ったのが最初のデートでしょう。
それに最初の二人乗りに間違いなし。
つまり智世(本仮屋ユイカ)が言ってる「付き合ってるの?」の始まりです。

…それにしても、最初のデートで、ま、相手から言い寄って来たからその気になるのも分かるけど、女の子がキスを許すと思う、サクちゃん?…
~by レイジ~

1-1-2:
さて、二人が頂上についてからの場面、どうも綾瀬の表情がイマイチ。
二人乗りの場面から考えて、アキがサクをからかっているのは間違いなく、ちょっと下品な笑顔が欲しい。
頭がいいアキだからサクがキスを狙ってる事なんか百も承知のはず。
あの綾瀬の表情ではサクのことが好きそうには見えないし、アジサイがキレイだから喜んでるだけです。
し、か、し、
サクの魂胆を分かっていてそれを隠して無邪気な表情をしているとすると、
唐沢雪穂だ(笑)。

1-2:
次の夜の場面、サクがこいでいる自転車にじいちゃん(仲代達矢)が飛び乗る場面
夜ですが、光が夕陽色。つまり二人の関係が変わる事を暗示してます。この場面は実行犯と計画立案者。

1-3:
サク、骨を盗みに行く決心の場面。

2:
左と右

2-1:
冒頭、1987年のサクがアキからのカセットテープを聞く場面
サクは画面下手寄り(右側)
この場面は第一話のアキがテープを聞く場面と対になってます。勿論アキは画面上手寄り(左側)。
ん~、流石堤監督!

2-2:
図書室でのアキと安浦学級委員(田中圭)

左(上手):アキ
右(下手):安浦学級委員

ほ~、そう言えば教室でもこの位置。それだけアキの人気が高いと言う事。
同時にガードが緩い事(笑)も暗示。

…大変っすね、サクちゃん…
~by 俺~

2-3:
じいちゃんが骨盗みを依頼する場面

2-3-1:
松本寫眞館内部、続いてその外でも。

左(上手):サク
右(下手):じいちゃん

選択出来る立場にいるのが左、だからサクが左

2-3-2:
サクが帰ろうとすると、位置が代わり

左(上手):じいちゃん
右(下手):サク

サクが折れました。

2-4:
ロミオ役で手を挙げるボウズ(柄本佑)とサク
なんで左手なんだ?サクは智世からのメモ紙持ってるからまぁ、左手でもいいけど。
つまりサクはアキの右側へ行きたく、ボウズは安浦学級委員がアキの右側へ行く事を阻止しようとしている訳。

2-5:
アキがサクに松本寫眞館へ連れて行って欲しいと頼む場面

2-5-1:
まずアキが怒ってると言う場面

左(上手、奥):アキ
右(下手、手前:サク

精神的にアキが大人で優位に立ってるから。

2-5-2:
アキがお願いする時は当然

左(上手):サク
右(下手):アキ

2-6:
松本寫眞館でじいちゃんから稲葉さとの話を聞く二人
左(上手):アキ
右(下手):サク
無理無く、迷わず、自然にこの位置。

2-7:
安浦学級委員とアキのキス、それから安浦学級委員とサクの揉め事。職員室で谷田部先生(松下由樹)から説教される三人

左(上手):アキ
右(下手):サク

巧い事言い繕うアキがサクを助けるから。安浦学級委員は離れ、やはり「第三者」。

2-8:
説教が終わった後、職員室の前

左(上手):アキ
右(下手):サク

頭が切れて問題を冷静に処理出来るアキが主になります。アキの方が大人なんです。

2-9:
アキの自宅一階、サクからのテープが無くなり父親に文句を言う場面

左(上手):アキの父親(三浦友和
右(下手):アキと母親(手塚理美

教育重視の厳しいアキの父親です。

2-10:
稲葉さとの墓で

2-10-1:
まずは

左(上手):じいちゃん
右(下手):サク

愛情の深さと時間に負けぬ穏やかな強さもサクに無言で教えてます。

2-10-2:
それを表わすのが稲葉さとの遺灰を握る左手

左(上手):じいちゃん
右(下手):稲葉さとの遺灰

2-10-3:
そして松本寫眞館にある稲葉さとの寫眞も

左(上手):稲葉さとの寫眞
右(下手):じいちゃんの結婚写真

…この一連の場面、胸を打つなぁ…

2-11:
続いてその後

2-11-1:
稲葉さとの遺灰入りガラス瓶を左手で持つじいちゃん

左(上手):稲葉さとの遺灰
右(下手):じいちゃん

2-11-2:
この時二人の位置は

左(上手):サク
右(下手):じいちゃん

サクがじいちゃんの願いを適えるからです。

2-11-3:
それからじいちゃんが自転車の荷台になると向き合いますが、位置は同じ。

…この時点ではサクはまだじいちゃんから教えられた愛情の深さと時間に負けぬ穏やかな強さが分かってないだろうなぁ。

2-12:
キスの前、互いに見せたい物を見せる場面

左(上手寄り):サク
サクの右手(下手寄り):稲葉さとの遺灰

サクは遺灰(=死)に支配されてません。

2-13:
キスの場面

左(上手):サク
右(下手):アキ

ぼーっとしながらも精神的に強いところもあるサクがアキを助けています。
職員室で谷田部先生から説教される場面と対になってます。
持ちつ持たれつの良い関係になってきました(^_^)v。

2-14:
2004年、
病院を抜け出したサク(緒形直人)を心配し宮浦のサクの実家まで来た明希(桜井幸子)

左(上手):明希
右(下手):サク

説明の必要無し(笑)。


3:
DVDで8分20秒辺りからの池田久美が安浦学級委員にアキがサクに取られちゃうと唆す場面、放送時はカットされたそうです。


4:
アジサイの山でサクがキス出来なかった次の場面。夜の宮浦を自転車で進むサク。
サクの自転車のライトが明る過ぎます。当時はLEDのライトが市販されてなかったから有り得ない演出。
ま、あんまり気にならない演出だからいいか(笑)。


5:
父親から夜中に声が聞こえるぞと言われるアキ。
やはり廣瀬邸は安普請(笑)。


6:
バケツと水
「その3」でも書きましたがサクの恋についての欲求不満の象徴。
恋は生きる喜びでもありますから、生の象徴としてここでも使われてます。
第一話の「サクって呼んでもいい?」の雨と繋がり、またこの二つの場面での使い方からも水が生の象徴である事が分かります。


7:
結核の特効薬
ストレプトマイシンです。
1944年、米国のワクスマン等による土中の放線菌から分離された抗生物質。
最初の結核治療薬物。


8:
稲葉さと、あの寫眞の方、どなた?


9:
インストルメント版『かたち あるもの』が流れるのが
アキがサクと会うために二階の自分の部屋の窓から出て屋根の上で足を滑らす場面
から
稲葉さとの遺灰を見たアキが「きれいだね」と言う場面
まで。
キスより重要だからここで流れます。
重要な点は

9-1:
まず二人が見せたい物

9-1-1:
稲葉さとの遺灰→サクのじいちゃんの深く長い愛情

9-1-2:
サクからのカセットテープ→アキを心配する両親(=2本のテープ)、両親の愛情の現われ(=心配し捨てる)

9-1-3:
二人共肉親から、無言で、愛情を教えてもらったんです。
…でもまだ分かってないだろうなぁ。

9-2:
次にアキが問題起こすのヤダからニコニコしながら家でも学校でも嘘ついてる、と白状。
サクに初めて嫌いな自分の欠点を言います。
いい子振るのを止め、あるがままの自分をサクに見せました。

9-3:
全11話を通じ初めてこの場面で使われました。



タグ 山田孝之 綾瀬はるか 田中圭 本仮屋ユイカ 仲代達矢 三浦友和 手塚理美 緒形直人 桜井幸子



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好きな監督は黒澤明と張藝謀。
気になる監督は堤幸彦。
山田孝之の実力が分かってきました。

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